ロッテ(★3対9☆)日本ハム =リーグ戦6回戦(2022.05.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:杉浦 稔大(1勝2敗0S)
敗戦投手:ロメロ(2勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】アルカンタラ(6号・4回表3ラン),今川 優馬(6号・4回表2ラン)
【ロッテ】髙部 瑛斗(1号・6回裏ソロ)

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◆日本ハムは0-0で迎えた4回表、アルカンタラの3ランと今川の2ランが飛び出すなど、打者12人の猛攻で一挙9点を先制する。投げては、先発・杉浦が5回無失点と試合をつくり今季初勝利。敗れたロッテは守備の乱れから大量失点を招き、痛い敗戦を喫した。

◆日本ハムのアリスメンディ・アルカンタラ(30)内野手が約6メートルの強風を切り裂いてアーチをかけた。3点を先行した4回1死一、二塁でロッテ・ロメロから左中間へ6号3ランを運んだ。新庄剛志監督(50)も打球を見届けるとベンチから乗り出し、まずは、ゆっくりと両手首の袖をまくった。すると、装着する赤いリストバンドがお目見え。そして、ド派手に大きく万歳を決めた。▽日本ハム・アルカンタラ(4回に6号3ラン)「ロメロの一番強いボール、真っすぐに対してしっかりコンタクトできた」

◆ロッテ-日本ハム6回戦(ZOZOマリン)の始球式を、元女子プロレスラーの豊田真奈美氏が務めた。この日はロッテ球団のオフィシャルスポンサー岩下食品株式会社の冠協賛試合「岩下の新生姜スペシャルデー」として開催され、同商品の熱烈ファンである豊田氏がピンクをイメージしたユニホームで登場した。現役時代に痛めた右肩にはボルトが入っており、この日はマウンド手前から左投げで投球。大役を終えた豊田氏は「すごく楽しかったです。今日に向けた練習も楽しかったです。天気が心配でしたが、投げることができてよかったです。ただ、しっかりした投球ができなかったことが悔しいです。ぜひまた挑戦させていただけたらうれしいです。たくさんのマリーンズファンの皆さんに囲まれて投げることが出来て本当に楽しかったです」とコメントを寄せた。

◆日本ハム今川優馬外野手が4回に6号2ランを放った。右翼方向へ打ち返した打球は、上空を舞う約5メートルの強風に乗った。スタンドから徐々にざめめきが沸き起こり始め、打球が右翼のホームランラグーン席に吸い込まれると、大きなどよめきに変わった。今川は4月21日楽天戦(楽天生命パーク)で2号ソロをマークして以降、出場7試合で5本目のアーチ。一挙9得点のビッグイニングとなった4回の攻撃を締めくくる1発に「風で戻されましたが、ファンの皆さんの『執念』がスタンドまで運んでくれました」と、コメントした。

◆防御率1位で先発マウンドに臨んだロッテのエンニー・ロメロ投手(31)に、まさかの展開が待っていた。3回まで打者9人をパーフェクト。木村投手コーチも球団広報を通じ「テンポも良くて制球も良くて見事な投球です」と評するほどだったが、その直後の4回に暗転した。日本ハム1番近藤の三塁への打ち取ったゴロを、三木亮内野手(30)が一塁へランニングスローするも悪送球(記録は失策)。1死後、3番松本剛に粘られてのこの日初安打を許すと、四球を挟んで1死満塁。5番石井に右翼への2点適時二塁打を浴びたが、これで止まらなかった。続く6番ヌニエスの三塁正面へのゴロは強かったものの、これを三木がはじくエラー。ピンチは広がり、アルカンタラに3ランを献上した。さらに安打で出塁した8番浅間には盗塁と佐藤都の捕逸で三塁に進まれるなど、ペースをつかめなかった。ロメロはこの回だけで6本目の安打を浴びたところで降板。8失点したが、自責点はわずか1点のみ。静かにベンチへ戻る左腕には、一塁側のロッテファンからねぎらいの拍手が送られた。試合前に0・34だったロメロの防御率は、0・60となった。

◆日本ハム杉浦稔大投手(30)が577日ぶりに先発で白星を挙げた。強さと伸びのある直球を軸に、序盤からロッテ打線を圧倒。4回に打線も9得点を挙げて大量援護し、5回3安打無失点6奪三振の好投で、リリーフから先発転向2戦目で今季初勝利を飾った。「目の前のアウトを1つ1つ取ることだけに集中していました。野手のおかげです」。先発としては20年10月1日ロッテ戦(札幌ドーム)以来の白星となった。

◆日本ハム西村天裕投手(28)が負傷降板した。2番手で6回から登板。先頭の高部にソロ本塁打を浴びた後、1死一塁の場面でアクシデントが起きた。山口の打球が右手に直撃した。打球が抜けていくのを止めようと反射的に右手を出してしまった。勢いが死んだ打球は無情にも中前へ抜けたが、直撃直後から西村は痛みと衝撃から苦痛の表情を浮かべた。そのまま交代となり、3番手で上原健太投手(28)が登板した。病院へは行かず、アイシング治療で様子を見た。

◆BIGBOSS史上最大のBIGイニングで日本ハムがシーズン10勝目を挙げた。4回に相手のミスから2本塁打を含む、打者12人の猛攻で一挙9得点。投げては先発した杉浦稔大投手(30)が5回無失点と試合をつくって577日ぶりの先発白星。6点リードの9回は吉田輝星投手(21)が締めくくった。投打がかみあった1勝で、チームはリーグ最遅ながら節目の10勝に到達した。▼日本ハムが4回に一挙9得点。1イニング9得点はヤクルトが4月28日広島戦の8回に9得点を挙げたのに並び、今季両リーグ最多タイ。日本ハムでは昨年9月11日ソフトバンク戦の初回に11点を奪って以来になる。試合前まで今季両リーグで日本ハムだけ、1イニング5点以上のビッグイニングがなかった。

◆ロッテが4回表の9失点で、連勝を逃した。先発ロメロが3回までパーフェクトに抑えるも、4回先頭の日本ハム近藤の三塁へのゴロを、三木が一塁へ悪送球。そこが9失点への起点となってしまった。三木はこの回、2失策。井口監督も「リズム的にもう、力みが入ってコントロールも悪くなってっていう、悪い方に一気に入ってしまった感じ」と、8失点しながら自責点は1のみだったロメロをおもんぱかった。開幕後27試合を消化し、平沢、エチェバリア、池田、安田、福田光、三木と6選手が三塁スタメンを務めるも、誰も際立つ結果を出せずにいる。遊撃手も固定されず、三遊間のスタメンパターンは、27試合ですでに11通りに。井口監督も「これだけいろいろな選手にチャンスを与えてね、なかなかみんながものに出来ていないというところなんで。何とか誰か出てきてくれればいいなと思いながらいるんですけど」と悩める胸中を口にする。本来は三遊間の核になるべき藤岡が「今、まだ、故障ですね」(井口監督)と、脇腹痛のため2軍戦に出場できていない状況。一方で三塁を守る主軸候補として期待してきた安田は、イースタン・リーグで数字を残し始めた。井口監督もゲームセット直後に「安田は今、下(ファーム)でかなり上がってきてるので。そこはちょっと今、考えてます」と今後の1軍昇格の可能性を示唆した。高部、中村奨、山口ら上位打線が調子を上げてきているだけに、攻守ともに三遊間の選手たちの奮起が求められる。【金子真仁】

◆BIGBOSS史上最大のBIGイニングで日本ハムがシーズン10勝目を挙げた。4回に相手のミスから2本塁打を含めた打者12人の猛攻で一挙9得点。投げては先発した杉浦稔大投手(30)が5回無失点と試合をつくって577日ぶりの先発白星。6点リードの9回は吉田輝星投手(21)が締めくくった。投打がかみあった1勝で、チームはリーグ最遅ながら節目の10勝に到達。チーム本塁打数はリーグ最多を独走する27本塁打に、かつての「ビッグバン打線」みたいですね、と問われた新庄剛志監督(50)は「ビッグボス打線? ビッグバン? なんか聞いたことあるな。どこのチーム?」と、まさかのリアクション。日本ハムだと伝え聞くと「それは知らん。ビッグバン? どういう意味?」。打線が大爆発するイメージと言われたが、BIGBOSSは「いや、ないない。そんなのない」と、謙遜も「また今日、ホームラン2本。どんだけ打つねん。ねえ。断トツでしょ。キャンプの練習が良かったのかな。『ホームラン打つな指導』。でもね、初球からガンガンいきなさい、というのはたぶん、プラスにはなっていると思う。あの練習をさせたことによって。集中力というか、初球のストライクをガンガン打てという癖が、ちょっとは付いていたことが、この結果につながった...という方向で考えてもいいと思う。(他球団に)マネされないようにね」と、笑った。◆ビッグバン打線 日本ハムは98年、本塁打&打点の2冠王ウィルソン、落合、田中幸、片岡、ブルックスら強打者をそろえて2位に浮上。球団は打線名を一般公募し、応募総数1753通中334通を集めた「ビッグバン打線」と命名。流行語大賞にもノミネートされた。小笠原、オバンドーが加わった00年の打線は特に強く、チーム打率2割7分8厘、771得点、177本塁打はリーグ1位をマーク。その後も坪井、エチェバリア、高橋信らと交代しながら、03年ぐらいまで呼ばれた。

◆ロッテの先発エニー・ロメロ投手の連続無失点は26回2/3で止まった。3回までパーフェクト投球も、4回に三塁手の三木の2失策などもあって8失点(うち自責点は1)。降板後は「今は言葉がない。チームに貢献できず申し訳ない」とコメントした。井口監督は「味方のエラーからどんどんリズムが崩れて」と声を落とし、左腕をおもんぱかっていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が577日ぶりの先発白星を手にした杉浦稔大投手(30)を大絶賛した。5回無失点と好投した右腕に「良かったねぇ。"ザ・先発ピッチャー"みたいなボールで真っすぐ強かったし、低めに集まってるし。今日は、安心して見ていられた」。昨季は守護神を務めた杉浦を「去年から見ていて、精神的に抑えのタイプじゃないのかな」と、投手コーチに2年ぶりとなる先発再転向を指示。2度目の先発で適性を示してくれたBIGサプライズ快投に「次が本当に楽しみ」と期待した。▽日本ハム杉浦(20年10月1日ロッテ戦以来の先発勝利)「今日はごっつあん勝利という感じだったので。でも、良かったです。とりあえず1つ勝って」

◆ビッグバン打線ならぬ"ビッグボス打線"が大爆発して、日本ハムがシーズン29試合目で10勝目に到達した。ロッテ戦の4回に相手のミスから2本塁打を含む、打者12人の猛攻で一挙9得点。BIGBOSS史上最大のBIGイニングで試合を決めた。チーム本塁打数はリーグ断トツの27本となり、新庄剛志監督(50)も「どんだけ打つねん!」。春季キャンプから意識付けしてきたファーストストライク打ちのBIGな成果に笑顔を見せた。小さなほころびを「ビッグボス打線」が見逃さず、ビッグイニングにつなげた。4回先頭の近藤が失策で出塁したのが、きっかけ。「あのミスから9点も入るんだからね。面白いよね」と、新庄監督もビックリするほど打線がつながった。1死満塁から石井の2点適時二塁打で先制すると、アルカンタラが6号3ラン。近藤も適時打を放って、防御率0点台の左腕ロメロをKO。最後は売り出し中の今川が6号2ランで、猛攻を締めくくった。長打となった石井、アルカンタラ、今川は、いずれもファーストストライクを捉えた。BIGな成果が数字に表れている。「今日、ホームラン2本。どんだけ打つねん。ねぇ。断トツでしょ?」。チーム本塁打数は27本でリーグトップを独走する。1つの要因を挙げた。新庄監督 キャンプの練習が良かったのかな。初球からガンガンいきなさい。たぶん、プラスにはなっていると思う。集中力というか、初球のストライクをガンガン打てという癖がちょっとは付いていたことが、この結果につながった...という方向で考えてもいい。最近4試合で4本塁打を記録する今川も、指揮官に同調した。「思い切りの良さが、長打の多さにつながっているかなと僕は思います」。この日も1ボールからの2球目、145キロ直球を捉えた。狙い球は変化球だったが、反応で打った。「(狙いが)外れていても打てる準備を練習から。準備力も試されていると思う。みんな徹底してやっています」と、アーチ量産中の打線を代弁した。まるで、東京時代の90年代後半から猛威を振るった「ビッグバン打線」のようだ。そう、話を振られたBIGBOSSは「ビッグボス打線?」と聞き間違え、思わぬ形で破壊力十分の打線を命名した。新庄監督が在籍した04年~06年も使われた愛称だが、「ビッグバン? なんか聞いたことあるな。どこのチーム? (日本ハムです)それは知らん」。BIGジョークなのか、BIG本気かは分からないが、少しずつ成長しているチームがド派手に10勝の節目を飾り、とにかくBIGスマイルだった。【木下大輔】▼日本ハムが4回に一挙9得点。1イニング9得点はヤクルトが4月28日広島戦の8回に9得点を挙げたのに並び、今季両リーグ最多タイ。日本ハムでは昨年9月11日ソフトバンク戦の初回に11点を奪って以来になる。試合前まで今季両リーグで日本ハムだけ、1イニング5点以上のビッグイニングがなかった。▽日本ハム石井(4回1死満塁で決勝の先制2点適時二塁打)「後ろにつなぐことだけ考えて打席に入りました。最高の結果になってよかった」

◆日本ハム杉浦稔大投手(30)がロッテ戦(ZOZOマリン)で577日ぶりの先発勝利を挙げた。「梅林がうまくリードしてくれて、野手もいい守備もありましたし、これだけ援護してくれたので、とにかく自分のピッチングに集中することができました」。最速148キロの直球は力強くて伸びがあった。杉浦らしい真っすぐを軸に、ロッテ打線を5回3安打無失点、6奪三振と圧倒した。投球リズムの良さが、大量援護を引き出した。試合前に「5回いけるやろ。楽しんでいこうや」と杉浦に声をかけた新庄監督は「そしたら、きっちり5回いってくれた。リズムも良かったから、こうやって点数が入った」と、感謝した。杉浦にとっては、今後へ向けた大きな収穫もあった。昨季まで試合で投げていなかったカットボールを、この試合で解禁した。2回は岡の初球で投じて空振りを奪うなど、手応えもあった。昨季、守護神を経験したことで投球の幅を広げるために習得に励んだ球種で「カウント球でも決め球にも使えそうな感じがした。1つ引き出しとしては使えそうだなという気がしました」。経験値を増やして先発再転向した右腕が、頼もしく先発マウンドに帰ってきた。【木下大輔】

◆ビッグバン打線ならぬ"ビッグボス打線"が大爆発して、日本ハムがシーズン29試合目で10勝目に到達した。ロッテ戦の4回に相手のミスから2本塁打を含む、打者12人の猛攻で一挙9得点。BIGBOSS史上最大のBIGイニングで試合を決めた。チーム本塁打数はリーグ断トツの27本となった。1イニング9得点はヤクルトが4月28日広島戦の8回に9得点を挙げたのに並び、今季両リーグ最多タイ。日本ハムでは昨年9月11日ソフトバンク戦の初回に11点を奪って以来。試合前まで今季両リーグで日本ハムだけ、1イニング5点以上のビッグイニングがなかった。◆ビッグバン打線 日本ハムは98年、本塁打&打点の2冠ウィルソン、落合、田中幸、片岡、ブルックスら強打者をそろえて2位に浮上。球団は打線名を一般公募し、応募総数1753通中334通を集めた「ビッグバン打線」と命名。流行語大賞にもノミネートされた。小笠原、オバンドーが加わった00年の打線は特に強く、チーム打率2割7分8厘、771得点、177本塁打はリーグ1位をマーク。その後も坪井、エチェバリア、高橋信らと交代しながら、03年ぐらいまで呼ばれた。▼日本ハムが4回に一挙9得点。1イニング9得点はヤクルトが4月28日広島戦の8回に9得点を挙げたのに並び、今季両リーグ最多タイ。日本ハムでは昨年9月11日ソフトバンク戦の初回に11点を奪って以来。試合前まで今季両リーグで日本ハムだけ、1イニング5点以上のビッグイニングがなかった。

◆日本ハムが0-0の四回に打者12人の猛攻で一挙9得点を挙げた。防御率0・34、26回?連続イニング無失点を続けていたロッテ先発・ロメロに対し、敵失も絡んで1死満塁の好機を作ると、石井一成内野手(27)が「後ろにつなぐことだけを考えて打席に入った。最高の結果になってよかった」と先制の右越え二塁打。直後に三木のタイムリー失策で3点目が入ると、1死一、二塁からアルカンタラが左中間スランドに6号3ランを運び、「捉えた感触は良かったが、風があったので入るかどうかは分からなかった。1打席目に真っすぐで抑えられていたので、打ち返すことができてよかったよ」と会心の笑みを浮かべた。これで終わらない。2死から近藤の中前適時打で7点目を取ると、仕上げは今川が右翼ホームランラグーンに6号2ラン。「風で戻されたが、ファンの皆さんの〝執念〟がスタンドまで運んでくれました」とコメントした。

◆日本ハムが0―0の四回に打者12人の攻撃で9点を奪って快勝した。石井の2点二塁打で先制し、アルカンタラの3ラン、今川の2ランなどで突き放した。杉浦が5回無失点で今季初勝利。ロッテは失策が絡んで大量失点を喫した。

◆ロッテのロメロは四回に崩れ、3回2/3を5安打8失点で今季初黒星を喫した。三回までは完璧に抑えていたが、三塁の三木の2失策も絡んでリズムを崩し「チームに貢献できずに申し訳ない」と肩を落とした。今季初登板だった3月29日のソフトバンク戦以来、4試合ぶりの失点だった。大量点を許したが失策があったため自責点は1で、防御率は0・60で両リーグトップは変わらなかった。井口監督は「今日は力んでしまった。次回しっかり調整してほしい」と話した。

◆日本ハムの杉浦が5回3安打無失点の好投で、2年ぶりの先発勝利をつかんだ。味方打線の大量得点もあっただけに「ごっつぁん勝利。援護してもらい、自分の投球に集中することができた」と笑顔で話した。0―0の二回2死一、二塁のピンチで三木を外角直球で見逃し三振に仕留めるなど、序盤から持ち味の伸びのある直球をコースに決めて6三振を奪った。昨季は抑えを務め28セーブ。今季は中継ぎで結果を出せず先発に転向し、2戦目の登板で白星を手にした。「ここからしっかりとチームに貢献していきたい」と表情を引き締めた。

◆ロッテのロメロが今季最短の3回?を5安打8失点で初黒星。三回まで完全投球を見せたが、四回に2失策と5長短打などで崩れ「チームに貢献できず申し訳ない」と猛省した。3月29日のソフトバンク戦から継続していた連続イニング無失点は26回?でストップ。ただ、自責点は1で防御率0・60で両リーグトップは変わらず。井口監督は「味方に足を引っ張られ、リズムを崩した」とかばった。

◆日本ハム・杉浦が5回3安打無失点、6奪三振で、2020年10月1日のロッテ戦以来、577日ぶりの先発勝利をつかんだ。打線の大量援護もあり、ウイニングボールを手に「ごっつぁん勝利」と照れ笑いを浮かべた。昨季は守護神として28セーブ。今季は中継ぎから先発に転向し、2戦目の登板だった。配置転換を決断した新庄監督は「真っすぐが強かったし、低めに集まっていた。〝ザ・先発ピッチャー〟という球だった」と評した。

◆「ビッグバン打線」改め「ビッグボス打線」だ。日本ハムは1日、ロッテ6回戦(ZOZOマリン)の四回にアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)の6号3ラン、今川優馬外野手(25)の6号2ランなどで一挙9点を挙げて快勝した。チーム本塁打はリーグトップの27本。新庄剛志監督(50)の現役最終年となった2006年にもリーグ1位の135本塁打を記録しており、破壊力抜群の日本ハム打線が戻ってきた。一番驚きを隠せないのがビッグボス自身だ。「また今日もホームラン2本。どんだけ打つねん。ねえ、(チーム本塁打数は)断トツでしょ。キャンプでの『〝ホームラン打つな〟指導』が良かったのかな」本塁打量産は、今春キャンプでスイングスピードを上げて、強く低い打球を打つことを徹底させてきた新庄監督の指導の成果でもあった。四回。マウンド上には試合前までリーグトップの防御率0・34を誇っていたロッテ先発・ロメロで、三回まで完全投球を許していた。しかし、敵失をきっかけに先制すると、1死一、二塁からアルカンタラが左中間席に運ぶ。さらに2死一塁から今川が右翼ホームランラグーンに打ち込み、打者12人の猛攻で一挙9点を奪った。 昨季はリーグワースト78本塁打のチームが、今季はここまで27本塁打で堂々のリーグトップだ。4戦4発となった今川は「もうイケイケでしたね。去年のチームと比べて、ボールを見ていく選手が減った。初球からガンガン振っていこうというチーム方針で、思い切りの良さが長打の多さにつながっていると思う」と分析。この日のアルカンタラ、今川の一発ともカウント1-0からのファーストストライクをたたいたものだった。脅威の破壊力から1990年代後半に「ビッグバン打線」と命名された日本ハム打線。新庄監督の現役最終年の2006年を最後に近年はその愛称も使われることがなくなった中、「ビッグバン打線」の再来かと問われた指揮官は「ビッグボス打線? なんか聞いたことがあるな。どこのチーム?」とニヤリ。これまでも「もう1年分、打ったんじゃない? なんか、逆に気持ち悪いな。でも、振らないと入らない。それに打つポイントがいいんでしょうね」と話してきた。チーム本塁打数トップでも順位は最下位。これもまた、新庄監督らしくて面白い。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1761 0.739
(↑0.012)
-
(-)
119101
(+2)
68
(+1)
19
(-)
21
(-)
0.239
(↑0.001)
2.670
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
15121 0.556
(↓0.021)
4
(↓1)
115107
(+1)
98
(+2)
17
(-)
14
(-)
0.257
(↑0.003)
2.980
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
15150 0.500
(↓0.017)
5.5
(↓1)
11374
(+1)
92
(+2)
10
(-)
19
(+3)
0.209
(↑0.003)
2.740
(↑0.03)
4
(-)
西武
14151 0.483
(↑0.019)
6
(-)
11387
(+2)
93
(+1)
19
(+1)
11
(-)
0.220
(↑0.001)
2.590
(↑0.06)
5
(-)
ロッテ
11151 0.423
(↓0.017)
7.5
(↓1)
11680
(+3)
75
(+9)
10
(+1)
32
(-)
0.213
(↑0.001
1.880
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
10190 0.345
(↑0.024)
10
(-)
11498
(+9)
121
(+3)
27
(+2)
19
(+1)
0.235
(↑0.002
4.110
(↑0.04)