中日(☆4対0★)広島 =リーグ戦8回戦(2022.05.01)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:柳 裕也(3勝1敗0S)
敗戦投手:玉村 昇悟(1勝1敗0S)
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◆中日は3回裏、1死二三塁の好機でビシエドの適時打が飛び出し、2点を先制する。そのまま迎えた6回には柳の犠飛で1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・柳が7回無失点の好投で今季3勝目。敗れた広島は先発・玉村が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆中日は昨季日曜日に6勝13敗5分けの負け越しだったが、今季の日曜日は開幕から○○○○と無傷の4連勝。4試合で25得点、1試合平均6.3点の猛打を見せており、日曜日に黒星がないのは両リーグで中日だけ。

◆立浪中日は日曜に強い。しかも見せ場も満載。完封リレーに若き3番・石川昂弥内野手がプロ初の3安打猛打賞。開幕から負けなしの5連勝を演出した。<中日ミラクルサンデー◆3月27日(東京ドーム)中日7-5巨人 終盤に4点差をはね返し、延長戦の末に今季初勝利。9回に大島の2点打で同点とし、延長10回に途中出場の溝脇が勝ち越し2点打。4番手の清水が2年ぶり白星。◆4月3日(バンテリンドーム)中日1-0広島柳が抜群の制球力で散発3安打に抑え、12球団一番乗りで今季初完封。チームは3連戦3連勝。0-0の6回に阿部が決勝打。◆10日(横浜)=DeNAが新型コロナウイルスの影響でチーム編成が困難なため中止。◆17日(マツダスタジアム)中日10-4広島序盤の猛攻で森下を攻略した。1回にビシエドの先制打などで4点を奪い、2回は鵜飼のソロ、石川昂の2点打などで4点を追加した。先発全員安打で今季最多の18安打。福谷が5回を3失点で今季初勝利。◆24日(バンテリンドーム)中日7-6巨人逆転勝ち。1-6の3回に石川昂の3点三塁打など5長短打を集めて同点とし、4回に石川昂の犠飛で勝ち越した。4回から5投手の継投で1人の走者も許さなかった。2番手の山本が今季初勝利。◆5月1日(バンテリンドーム)中日4-0広島3回にビシエドの2点適時打で先制し、6回に柳、8回には木下の犠飛で加点した。柳は7回で5安打3四球と苦しんだが無失点と粘り、3勝目を挙げた。

◆立浪中日は日曜に強い。しかも見せ場も満載。完封リレーに若き3番・石川昂弥内野手がプロ初の3安打猛打賞。開幕から負けなしの5連勝を演出した。3回、ビシエドの先制2点適時打を引き出したのは前日4月30日から3番に起用された石川昂だった。岡林が安打で出て、1死一塁で迎えた第2打席。広島玉村の初球を振り抜くと、打球は右翼堂林の頭上を越える二塁打。1死二、三塁とチャンスを広げた。初回の右前打に始まり、5回も遠藤から中前打。プロ3年目で初の3安打をマークした。日曜安打7本目となり、サンデー打率は曜日別で最も高い3割8分9厘。「(日曜日に)打ってる気がします。何でですかね。週の最後なのでこの1試合で(力を)出し切る、というのもあるような気がします」と笑った。3番起用を伝えられた際には「より一層気合が入った」と言う。「高校の時は自分が、自分がでしたが、今は4番にビシエドさんがいる。どういう形でつなぐかが大事」。その思いを具現化し、試合前の円陣では「4点取って勝ちましょう」と声出し。こちらも実現させた。立浪監督は日曜日に強いことに「柳が投げていることが大きいんじゃないでしょうか。(翌日が休みで)気分的にも大きいですね」と5カードぶりの勝ち越しも加わり笑顔で分析。もっとも石川昂については「1打席1打席、課題がある」と厳しい姿勢を崩さない。真の4番に育て上げるまで一喜一憂はない。【安藤宏樹】○...鯉キラーの柳裕也投手が3勝目を挙げた。7回131球を投げ、5安打無失点。3回までに75球を要するなど、序盤から苦しみながらも粘りをみせ「何球かかってもいいから無失点で抑えられるように丁寧に投げました」。4月3日の完封に続き、今季は広島に2試合で16イニング無失点。打っても6回にチームに3点目を呼ぶ犠飛をマークした。

◆広島が中日8回戦(バンテリンドーム)で今季2度目のゼロ封負けを喫した。前回対戦で完封勝利を献上した柳に対し、3回まで毎回得点圏に走者を進めるも、1本が出ず。佐々岡真司監督(54)は、流れを引き戻そうと先発玉村を3回2失点で下げたが、「中日」「バンテリンドーム」「柳」と苦手3要素の前に屈した。これで中日戦は2勝6勝。2カード連続の負け越しで3位に後退した。リベンジを誓った名古屋の地で、佐々岡広島が中日にのみ込まれた。立ち上がり不安定だった柳から序盤の得点機を逃すと、尻上がりに調子を上げた右腕の前にチャンスすらつくれない。早めの継投で接戦に持ち込もうとするも、流れは引き寄せられず、点差だけが広がった。前回3連敗を喫したバンテリンドームで再びカード負け越しとなった。佐々岡監督 1回、2回でしょう。四球絡みでチャンスをくれて、何とか点を取りたかった。あそこしかなかったという感じはある。1回2死一、二塁では坂倉が二ゴロ。2回1死一、二塁は投手玉村がバントできず、続く堂林も空振り三振に倒れた。3回の2死一、三塁では田中広が見逃し三振。本塁が遠い。終わってみれば7回まで119球を投げ切った柳に、今季16イニング連続無得点となった。苦手は柳だけでない。30試合で16勝13敗1分けの中、中日には2勝6敗と大きく負け越し、対戦打率は5球団で最も低い2割1厘に抑えられている。特にバンテリンドームでは1勝5敗、6試合で8点しか奪えていない。朝山打撃コーチは「先発も中継ぎも(球が)強いので、何とか接戦に持っていって(勝機を)取るというイメージでやっているんだけど、なかなかうまくいかない」と頭を悩ませる。今季中日戦は1点差が5試合、2点差が1試合と、接戦が多い。立浪監督が貫くのは、佐々岡監督が目指す「投手を中心に守り勝つ野球」だ。3週間後の同じ週末に3連戦が控えるなど、リベンジするチャンスはまだまだある。2カード連続負け越しで、順位を3位と1つ下げた。佐々岡監督は「ゴールデンウイーク中でお客さんがたくさん入ると思うので巻き返したい」と3日からの巨人、DeNAとの本拠地6連戦に照準を合わせる。コイの季節に、このまま沈んでいくわけにはいかない。【前原淳】○...先発玉村は3回2失点で、今季初黒星を喫した。立ち上がりから制球がばらつき、1回1死一、二塁は切り抜けるも、3回は1死から3連打で2点を失った。先発タイプの遠藤が中継ぎ待機していたこともあり、4回に代打を送られた。自己最短の降板に「代えられるような投球をしている僕が悪い。もっとしっかり投げないといけない」と唇をかんだ。○...開幕ローテ投手の遠藤が4回から中継ぎ登板した。6回に犠飛で失点するも、3回1失点。「最少失点で抑えられたことはプラスに捉えて、次に向けていければ」。今後の起用法は不透明ながら、先発も中継ぎもできることは強み。「どのポジションにも対応して投げられれば、使い勝手も良くなると思う。僕も経験を少しずつ得て、さらにレベルアップできれば」とリリーフを前向きに捉えた。○...今季初昇格のケムナが、8回に初登板した。味方の失策から招いた無死満塁から犠飛で1失点も、後続を断ちって1回を自責ゼロ。「追加点を取られたのは悔しいし嫌ですが、フライ(アウト)が3つは結構押せているのかなと。次は点を取られないように。それを継続できるように頑張りたい」。春季キャンプ序盤に患ったへんとう炎から復帰。再出発を誓った。

◆中日は三回にビシエドの2点適時打で先制し、六回に柳、八回には木下の犠飛で加点した。柳は7回で5安打3四球と苦しんだが無失点と粘り、3勝目を挙げた。広島は好機であと一本が出ず、今季2度目の零敗を喫した。

◆中日・柳裕也投手(28)が先発し、7回5安打無失点と粘投し、今季3勝目をつかんだ。「最初から苦しい投球になったんですけど、球数を何球放っても、ゼロに抑えるという気持ちを持って、何球でも投げてやろうと思っていました」序盤から安打や四球で走者を背負うシーンが続いた。ただ、一、二回はともに一、二塁を踏ん張り、味方の失策が絡んだ三回も2死一、三塁で田中広に対し、143キロ直球を外角いっぱいに投げ込んで見逃し三振に仕留めて乗り切った。緩急ともにコースを突きながら、球審に手を挙げてもらえない場面も多く、広島打線もファウルを打って粘ってくる。球数は五回を終えて108球、六回終了時点では119球と、かさんでいた。それでも丁寧に投げ続けられるのが柳の強さだ。2―0で迎えた六回の攻撃は安打と死球でチャンスを作り、8番・京田が一前バントを決めて二、三塁。ここで柳に代打は送られなかった。その期待にもしっかりと応える中犠飛で自らを援護。指揮官が就任時から先発投手の責任イニングを7回に設定するなか、七回もゼロを刻み、役目を果たした。「『土曜日』っていう曲があったらソレにしますけど、『日曜日』という曲があったので」打席に入る際の登場曲も登板する曜日に合わせて「back number」の楽曲「日曜日」に変え、気分を高めて9人目の打者の仕事を果たした。チームも今季の日曜日はこれで5戦全勝だ。チームのために腕を振り続けるサンデー柳としても「たくさんのファンのみなさんにドームに来てもらって、日曜日、負けないように頑張ります」。次の6連戦へ、いい流れをつなげた。

◆中日は投打がかみ合い、5カードぶりの勝ち越し。連勝で再び貯金を「1」とした。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。(テレビインタビュー)ーー岡林&石川昂の連打からビシエドの先制左前2点打「非常に、若い選手が1~3番を打っていますから、チャンスを作ったところで4番の打点というのは非常にチームに勢いもつきますし、いい形だったと思います」ーー六回は1死二、三塁で柳に代打を送らなかった「柳はずっと『球数は気にしないでください』というところで、最低でも7回というのが頭にあったと思うので。打撃はいいですし、打つ方も期待しながら次のイニングに行ってもらうということで、初めから代打を送るつもりはなかったんですけど」(囲み取材)ーー六回に打席へ向かう柳に耳打ちを2度した「一回呼んで『いろんなサインがあるからな』と確認をして、1ストライク目を打たそうというところで『真っすぐを狙っていきます』と。われわれの時代の(ときの)ような投手で、前の打席に立つときも『球数は気にしないでください』というふうに自ら、早くに代えないでくれということを(言ってきた)。しきりに自分からアピールしていたので。(1回目の耳打ちのあとに)もう一回帰ってきて『やっぱりスライダーでいきます』と。彼は非常に面白くて。カーブだったので打ち損じて非常に悔しがっていたんですけど。ただ、よく外野まで(打った)」ーーいろんなサインがあると言った上で1ストライクのあとに打たせた理由は「なんとなしにやってくれそうな気が(した)。遠藤投手に対して『自信あるか?』と言ったら『無理です』って言っていたんですけど、3イニング目で球速が落ちていたので『じゃあ、打ちます』と」ーー「球数は気にしないでください」と言ってくるのはどう受け止めた?「なかなかそういう選手がいないので好きですよ。非常に頼もしいですし。もちろんそれでやられることもあるんでしょうけども、その意気込みは本当に素晴らしいと思いますし、なかなかいま、そういうタイプの選手がいないのでこっちとしては助かります」

◆中日・石川昂弥内野手が2試合連続で「3番・三塁」で出場し、プロ初の猛打賞と結果を残した。左腕・玉村に対し、まずは一回1死一塁でやや高めに浮いた外角の139キロ直球を右前に運んだ。三回も1死一塁で打席に入り、捉えた初球は再び外角高めの139キロ直球。今度は右翼手の頭上を越え、チャンスを二、三塁に拡大した。続くビシエドの左前打で二塁から生還。2点の先制劇にしっかりと絡んだ。これで終わらなかった。五回の第3打席では遠藤のスライダーを捉え、ライナーで中前へ。頭上を襲われた右腕が思わずマウンド上で倒れ込むほどの鋭い打球が「二塁打よりも3打席目の方がよかった」と最も手応えを感じる一打だった。今季は4試合連続を含め、6度の1試合2安打を記録していたが、ようやく3安打の固め打ちだ。今カードの第2戦からクリーンアップ入りを果たし「3番なんてどれだけ大事か。プロではないですけど高校の時も打っていたので、より一層、気合が入りました」と武者震いする。石川昂が思い描く3番像はアーチを架けるなど長打力を発揮するだけでなく、ときには走者を進めるなど「いろんなこともしないといけないのが3番の役目」。大島がけがで離脱する間は鵜飼、岡林、石川昂の1~3番が続く予定のなか、中軸の一角として「4番にはビシエドがいますし、そのあとも打ってくれる先輩方がいる。まずはそこにどういう形でつなぐか。状況判断もしっかりとやることが大切だと思います」と鼻息を荒くした。

◆広島の玉村は自己最短の3回2失点で今季初黒星を喫した。反撃の機会をうかがうため、早めの継投となったが「代えられるような投球をしている僕が悪い。しっかり投げないといけない」と悔しさをにじませた。一回から制球が定まらず、走者を背負う苦しい投球で三回につかまった。1死後に「同じところに投げすぎた」と3連打を浴びて2点を先行され、四回に代打を送られた。「切れをもっと磨いていきたい」と反省しきりだった。

◆俺も阪神・西純、ロッテ・佐々木朗世代だ! 高卒3年目でクリーンアップを務める中日・石川昂がプロ初の3安打と大暴れした。「3番なんて、どれだけ大事か。プロではないですけど、(東邦)高校の時も打っていたので、より一層、気合が入りました」一回に右前打を放つと、三回は右越え二塁打。1死二、三塁に好機を拡大させ、ビシエドの先制2点打につなげた。さらに五回も中前打を放ち、猛打賞。頭上を襲われた遠藤が思わずマウンド上で倒れ込むほどの鋭い打球で「二塁打よりも3打席目の方がよかった」と自画自賛した。4月27日の阪神戦(甲子園)で死球を受けた影響で、大島が離脱。1番にD2位・鵜飼(駒大)が入り、岡林と石川昂が続く新打順になった。大島が復帰するまでは、この並びの予定だ。「4番にはビシエドがいますし、そのあとも打ってくれる先輩方がいる。まずはそこにどういう形でつなぐか。状況判断もしっかりとやることが大切」一発だけでなく、つなぎもこなせる打順だとイメージする。大砲候補には、ひと皮もふた皮もむけるチャンスだ。(須藤佳裕)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
20120 0.625
(↓0.02)
-
(-)
111137
(+1)
119
(+8)
36
(+1)
12
(-)
0.249
(↓0.004)
3.260
(↓0.15)
2
(1↑)
ヤクルト
15120 0.556
(-)
2.5
(↑0.5)
116101
(-)
105
(-)
26
(-)
13
(-)
0.229
(-)
3.310
(-)
3
(1↓)
広島
16131 0.552
(↓0.019)
2.5
(-)
113121
(-)
100
(+4)
10
(-)
7
(-)
0.251
(↓0.004)
3.150
(-)
4
(-)
中日
14130 0.519
(↑0.019)
3.5
(↑1)
11694
(+4)
91
(-)
17
(-)
11
(-)
0.253
(↑0.002
3.200
(↑0.12)
5
(-)
DeNA
10150 0.400
(-)
6.5
(↑0.5)
11885
(-)
112
(-)
18
(-)
10
(-)
0.242
(-)
4.120
(-)
6
(-)
阪神
10201 0.333
(↑0.023)
9
(↑1)
112100
(+8)
111
(+1)
23
(-)
19
(+1)
0.233
(↑0.006)
3.480
(↑0.08)