1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 14 | 2 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1X | 7 | 8 | 2 | 1 |
勝利投手:安樂 智大(3勝0敗1S) 敗戦投手:津森 宥紀(1勝1敗0S) 本塁打 |
楽天戦チケット予約 | ソフトバンク戦チケット予約 |
◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は2-6で迎えた9回裏、西川の3ランなどで4点を挙げ、土壇場で同点とする。延長11回には、2死二三塁の好機で浅村が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、7番手・安樂が今季3勝目。敗れたソフトバンクは、3番手・モイネロが乱調だった。
◆楽天西川遥輝外野手(30)はリーグ2位の打率3割2分9厘で打線をけん引。特にデーゲームでは10試合で37打数17安打、3本塁打、打率4割5分9厘の大当たり。昼に強いリードオフマンが今日も打つか。
◆乃木坂46の秋元真夏(28)が、始球式を行った。赤色の背番号「46」のTシャツを着て登場。1度中堅方向に向かって構えたが、本塁へ向き直して仕切り直し。ワンバウンドで炭谷のミットに収まった。球場からの拍手に深々と礼をして応えた。「すごく緊張していましたが、スタンドのお客様の応援がとても温かくうれしかったです。ワンバウンドはしてしまいましたが、始球式を楽しむことが出来ました。楽天イーグルスが大好きなメンバーの久保史緒里にもアドバイスをもらってきたので、今日は楽天イーグルスパワーで頑張りました! 今回、人生初の始球式ということでマウンドに立つ機会をいただき、ありがとうございました」とコメントした。
◆楽天島内宏明外野手(32)が、「4番右翼」で先発し、通算1000試合出場を達成した。星稜(石川)から明大をへて、11年ドラフト6位で入団。12年3月30日ロッテ戦(Kスタ宮城)で、代走で初出場。今季でプロ11年目。試合前時点で通算打率2割7分4厘、931安打、84本塁打、437打点の成績を残してきた。今季も全試合で4番に座り、不動の主軸として存在感を発揮している。節目にたどり着いた要因について、石井GM兼監督は「やっぱり体の強さ。一流の条件にしても第一条件は試合に出られる体の強さ。体のどこかが悪いとかはあったり絶対するんですけど、ありながらも試合の中でしっかりとプレーできたりいろんなことをこなせる能力が彼は高い。やっぱり毎試合名前があるっていうのはすごいと思う。島内とは少しずつ長いつきあいになってきたので今後も元気でいてほしいです」とねぎらった。
◆楽天が、サヨナラでソフトバンクを破った。4点ビハインドの9回2死一、三塁、代打銀次の打席でモイネロが暴投をし、1得点。銀次が四球で、2死一、二塁とすると、西川が起死回生の同点5号3ランを放ち、一気に追いついた。10回松井裕、11回安楽が無失点でつなぎ、11回2死二、三塁で浅村が右越え適時打を放って、試合を決めた。敗戦直前からの逆転。ソフトバンクとの首位攻防戦を制し、ゲーム差を3に広げた。
◆ソフトバンクは今季2度目のサヨナラ負け。9回に、抑えのモイネロが4点リードを守り切れず、延長戦に。11回に津森が浅村にサヨナラ打を許した。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-9回に4点差を追いつかれた「モイネロが行って打たれたらしょうがないよね。ただ、リード面は考えないかんよね。あそこはホームランが一番いけないところやから。その前の西武戦でも山川に1発で仕留められているわけやから。1発の怖さっていうのはね。こっちは8回、9回と万全の形で行っている。4点差で又吉、モイネロで行ってるわけやから。打たれるのはしょうがないけど。リード面で、甲斐も外を要求しとったんやけどね。ちょっと中に入ったというね。そこはもっとね、好調打者はもっと警戒していかないとね。あそこは1発で同点というところ。ヒットやったらまだチャンスあるわけやから。もっと、投手に対して『低く』とか『長打だめよ』とか。警戒心を持っていかないと、こういう形になってしまうよね」-不用意な1球だったか「不用意な1球じゃないけど、甲斐も外要求して真ん中に入ってきているわけやから。打った西川も大したもんやけど、やっぱり、勢いでいってるという感じに見えたね。まあその前に、打たれる、打たれないの前にしっかりしたプレーすることやね。川瀬もしっかり反省してもらいたいし、大事な場面で使ってるわけやからね」-打線はいい形「一番こういう試合が落としちゃいけない試合やからね。今日1日反省して、明日から切り替えてやるだけですね」-初回無死満塁から攻めきれなかった「ああいうところもね、無死満塁の浅いセンターフライでスタートを切らせるというのは、そこもコーチの反省だと思いますよ。次は柳町でしょ。状態がいい打者がいるんだから。そこもコーチにしっかり反省してもらいたいですよね」-千賀は好投「まあまあ、悪いなりにね。中8日という形で、コントロール的に無駄な球もあったけど、しっかりゲームを作ってくれてるんでね。まずまずじゃないですか」-3連敗「明日切り替えていくしかないんで。ミスのないようにね。明日頑張りましょう」
◆ソフトバンクが今季2度目のサヨナラ負けを喫した。今季最大4点リードから逆転され、今季2度目の3連敗。藤本博史監督(58)は「一番、こういう試合が落としちゃいけない試合やからね」とガックリ肩を落とした。また1発に泣いた。6-2の9回。抑えのモイネロを投入も、味方の失策なども絡んで暴投で3点差。さらに2死一、二塁で西川に痛恨の同点3ランを許した。指揮官は「モイネロが行って打たれたらしょうがないよね。ただ、リード面は考えないかんよね。あそこはホームランが一番いけないところやから。その前の西武戦でも山川に1発で仕留められているわけやから」と、バッテリーに苦言を呈した。チームはこれでリーグ最多の25被本塁打。27、28日の西武戦ではともに初回に山川に決勝3ランを浴びて連敗。この日も、西川に今季4試合で3本目となる手痛い1発を献上。藤本監督は「あそこは1発で同点というところ。ヒットやったらまだチャンスあるわけやから。警戒心を持っていかないと、こういう形になってしまうよね」と、厳しい口調だった。敵地で首位楽天に迫るはずが、今季最大の3ゲーム差を付けられた。楽天には1勝3敗となり、4月は9勝11敗1分けと負け越した。藤本監督は「切り替えていくしかないんで。明日頑張りましょう」と、足早に会見を切り上げた。【山本大地】
◆スライド登板したソフトバンク先発の千賀滉大投手(29)は、2試合続けて白星をつかめなかった。7回104球を投げ4安打2失点。「登板間隔が空いたことで、試合中盤までは自分の中で悩みながらの投球でした」。5回には先頭四球から失点。「野手の方が先制し、追加点も取ってくれたおかげで7回まででしたが、何とか抑えることができました」。勝利投手の権利を持って降板したが、延長サヨナラ負けし表情は硬かった
◆ソフトバンクの1番三森大貴内野手(23)のプロ初となる先頭打者弾は空砲となった。初回、早川から右越えに先制ソロ。「タイミングを合わせることだけを考えて打席に入った。真っすぐを完璧に捉えることができた」。チームトップの4号に加え、5回は左中間への二塁打で今季9度目のマルチ安打とした。6回には犠飛で2打点目を挙げ、打率を3割1分2厘に引き上げた。開幕から打撃好調なリードオフマンが5月もけん引する。
◆新加入のリードオフマンが、絶好調の打撃で劇的勝利へと導いた。楽天西川遥輝外野手(30)が3点を追う9回2死一、二塁で、右翼へ同点3ランを放った。あと1死で敗戦から、起死回生の1発。延長11回サヨナラ勝ちの流れを引き寄せた。5回にも左前2点適時打を放ち、2安打5打点の活躍。打率3割3分3厘、28安打、5本塁打、7盗塁はいずれもチームトップ。首位快走の原動力になっている。西川の自身に対する"過小評価"が、最大限に発揮された。9回2死一、二塁のチャンスでも、冷静さを貫いた。「僕は基本的には打てると思っていない。なんとか後ろにつなぐという意識です」。1番打者として、いかにチャンスで主軸たちに回すか。ボール球を見極め、コンパクトなスイングでチーム打撃に徹する。カウント1-1から真ん中に入ったモイネロの149キロ直球を、いつも通り鋭くスイングした。狙ってはいなかったが、感触で同点弾を確信。ライナーで右翼席へ消える打球を見ながら、走りだした。プロ野球選手としての仕事を-。この日は2万5602人の観客を動員した。楽天生命パークでは19年9月26日以来、947日ぶりの満員御礼となった。西川が打席に入ると、スタンドはピンク色の"西川タオル"で染まり、大きな手拍子で迎えられた。たくさんのファンから背中を押されて躍動した。「少し緊張しながらやっていたが、やっぱりお客さんが多いのはいいなと思った。そういった中で活躍するのがプロ野球選手」とうれしそうに笑った。月間MVP有力の活躍も、おごらず感謝の心を持つ。「毎日いろいろな裏方さんやコーチに助けてもらいながら試行錯誤して。日本ハム時代もそうだが、楽天に来ても1年目から手厚くサポートしてもらっているのは、好調の要因の1つでもある」。ファンのため、スタッフのため、チームのため...。周りのことを常に思いやっているからこそ、ここ一番で力を発揮している。【湯本勝大】○...楽天島内が「4番右翼」で先発し、通算1000試合出場を達成した。11年ドラフト6位で入団し、徐々に出場機会を増やし、不動のレギュラーへと成長。この日も2安打を放ち、通算933安打、84本塁打、437打点。「今まで我慢して使っていただいたので、いろんな方に感謝したいと思います」と引き締めた。○...楽天浅村が試合を決めた。延長11回2死二、三塁、カウント2-2から津森の真ん中直球を右翼へ運ぶサヨナラ適時打。「追い込まれていたし、どの球種がくるかも分からない状況だったので、なんとか必死にいった」と執念の一打だった。直近10戦で打率4割、4本塁打、14打点と絶好調。波に乗り、ソフトバンクとのゲーム差を3に広げた。▽楽天石井GM兼監督(19年9月26日以来の満員御礼に)「今日は絶対負けられないという気持ちがあった。最高の結果をファンの方にお見せすることができてよかったです」
◆楽天浅村栄斗内野手(31)が、試合を決めた。同点の延長11回2死二、三塁、右翼へサヨナラ適時打を放った。それまで5打席で安打がなかったが、最後の一振りで大仕事。ソフトバンクとの首位攻防戦勝利に貢献し、ゲーム差を3に広げた。直近10戦で打率4割、4本塁打、14打点と絶好調。首位を走るチームを支えている。1球ごとにどよめいた。9回に4点差を追いついての延長11回。サヨナラのチャンスで浅村が打席に入ると、球場の熱気が最高潮となった。初球から3球続けて見逃し。カウント2-1からの4球目、津森の150キロ直球をフルスイングで空振りした。続く5球目の内角高め150キロ直球、6球目の真ん中136キロスライダーもフルスイングでファウル。「圧」でソフトバンクにプレッシャーをかけ続けた。そして、7球目だった。真ん中に入った直球を捉えると、打球は右翼手の頭を越えていった。「もう追い込まれてたし、どの球種がくるかも分からない状況だったので、なんとか必死にいきました」。球場から湧き立つ歓喜を全身で浴びながら、笑顔で右腕を突き出した。これで今季は22打点。オリックス吉田正とは1打点差でトップの座を争っている。今年は特にチャンスで打席が回ってくることが多い。1番に座る西川の出塁率は4割7分2厘、7盗塁はリーグ2位タイ。新加入のリードオフマンに「本当にいい選手なので負けたくないという気持ちで今年はやれている」と闘争心を燃やしている。一方の西川も「後ろにすごいバッターがいるので回すことだけ考えていた」とチーム打撃に徹している。高いレベルでの切磋琢磨(せっさたくま)が、チームに相乗効果を生んでいる。浅村はお立ち台で「すごいバッターが前にいるので、なんとか負けないように力を振り絞りました」と西川の言葉を引用。信頼関係をのぞかせた。仲間から刺激を受けながら、これからも主軸としてやるべき仕事は変わらない。浅村は「ランナーがいるケースでは、かえしたいという気持ちでやっている。今のところそれがいい方向に行ってるかなと」。結果に手応えを感じながらも、長いシーズンへ向けて切り替えた。【湯本勝大】
◆楽天がサヨナラ勝ちで3連勝。2―6の九回、暴投で1点を返すと西川の5号3ランで追い付く。延長十一回2死二、三塁で浅村が右越えに運び勝負を決めた。ソフトバンクは九回に失策も絡み、モイネロが4失点と誤算で3連敗。
◆楽天の島内がプロ11年目で通算1000試合出場に到達した。本拠地で記念のボードを掲げ「今まで我慢して使っていただいたので、いろいろな方に感謝したい」と実感を込めて言った。四回と六回はともに左前に運び、21日以来の複数安打をマーク。延長十一回にサヨナラ打を放った浅村の後を打つ4番打者として、状態をどんどん上げたいところ。「チーム全員の調子がいいので、僕もその流れに乗っていきたい」と気を引き締めた。
◆ソフトバンクの三森がプロ初の先頭打者本塁打を放った。一回、同学年の左腕早川の2球目を振り抜き、右翼席へ運ぶ。チーム単独トップとなる4号に「完璧に捉えることができた」と手応え十分の表情で話した。五回は左中間二塁打を放ち、柳田の適時打で生還。六回には犠飛をマークし、チームの6得点中3得点に絡んだ。以前好調の要因を「打席で整理して迷わずにできている」と話していた。チームは痛恨の敗戦となったが、4試合連続安打で打率は3割1分2厘まで上昇した。
◆不動の1番が劇的な逆転勝ちを呼び込んだ。楽天・西川遥輝外野手(30)が九回に5号同点3ランを放つなど2安打5打点。延長十一回には浅村の右越え打でサヨナラのホームを踏んだ。「(九回は)いい場面で回ってきた。後ろにすごいバッターがいるので回すことだけを考えていた」敗戦ムードをひと振りで吹き飛ばした。暴投で1点を返し、3点差の九回2死一、二塁。カウント1-1からモイネロの149キロの直球を強振し、右翼席へライナーで突き刺した。五回には千賀から左前に2点打。5打点をマークし「チームにプラス材料を与えられているならばいいな」と笑顔を見せた。日本ハムを昨季で自由契約となったが、新天地で輝きを取り戻した。昨季は打率・233と自己ワーストを記録したが、今季はここまで打率・333。あまりの好調ぶりに「ここまで出来すぎている。今年死ぬんじゃないかと。怖いです」とおどけた。2位ソフトバンクとの直接対決を制し、3ゲーム差に広げた。大型連休中というこもあり、本拠地は19年9月26日以来の「満員御礼」。「やっぱりお客さんが多いのはいいなと思います。お客さんがいる中でしっかりと結果を残せるようにやりたい」と西川。リードオフマンがバットで杜の都を魅了した。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
16 | 6 | 1 | 0.727 (↑0.013) | - (-) |
120 | 99 (+7) | 67 (+6) | 19 (+1) | 21 (-) |
0.238 (↓0.002) | 2.700 (↓0.03) |
2 (-) |
ソフトバンク |
15 | 11 | 1 | 0.577 (↓0.023) | 3 (↓1) |
116 | 106 (+6) | 96 (+7) | 17 (+1) | 14 (+1) |
0.254 (↑0.004) | 2.970 (↑0.1) |
3 (-) |
ORIX |
15 | 14 | 0 | 0.517 (↑0.017) | 4.5 (-) |
114 | 73 (+3) | 90 (+2) | 10 (+2) | 16 (+1) |
0.206 (↑0.001) | 2.770 (↑0.03) |
4 (-) |
西武 |
13 | 15 | 1 | 0.464 (↓0.017) | 6 (↓1) |
114 | 85 (+2) | 92 (+3) | 18 (-) | 11 (-) |
0.219 (↑0.002) | 2.650 (↑0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
11 | 14 | 1 | 0.440 (↑0.023) | 6.5 (-) |
117 | 77 (+7) | 66 (+3) | 9 (+1) | 32 (+2) |
0.212 (↑0.007) | 1.910 (↑0.08) |
6 (-) |
日本ハム |
9 | 19 | 0 | 0.321 (↓0.012) | 10 (↓1) |
115 | 89 (+3) | 118 (+7) | 25 (-) | 18 (-) |
0.233 (↑0.001) | 4.150 (↓0.12) |
コメント