1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | X | 4 | 11 | 1 | 0 |
勝利投手:ロドリゲス(1勝0敗0S) (セーブ:R.マルティネス(0勝1敗7S)) 敗戦投手:中﨑 翔太(1勝4敗0S) |
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◆中日は両軍無得点で迎えた4回裏、阿部の適時打で先制する。その後2-2となって迎えた8回には、加藤翔の適時打と代打・福留の犠飛で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・ロドリゲスが今季初勝利。敗れた広島は、2番手・中崎が誤算だった。
◆広島石原貴規捕手(24)が1軍に合流し、今季初めて出場選手登録された。?前日29日の中日戦で負傷交代した会沢はこの日、試合前のグラウンドには姿を見せなかった。病院で検査を受けているとみられるが、公示では石原の出場選手登録のみで、出場選手登録を抹消された選手はいなかった。
◆中日がベンチ入り野手17人のうち16人を使う総力戦で連敗を3で止めた。同点に追い付かれた直後の8回、1死満塁を築き、途中出場の加藤翔が中前に勝ち越し打。さらに代打・福留の犠飛で広島を突き放し、1日で勝率5割に復帰した。「(捕手の石橋以外の)野手を使い切ってしまったので延長になったらどうしようと思ったが、勝ち越してくれたので選手に助けられました。(加藤翔は)お手本のようなバッティングをしてくれました」。珍しく上気した表情で立浪監督はまずナインに感謝。腹をくくったオーダーと超積極野球で勝利をもぎ取った興奮は隠せなかった。打率リーグトップの大島離脱で打線は窮地に陥った。「打てないのであれば将来楽しみな選手を早い打順に入れて...必死に結果を出す姿をみていきたい」。その思いで1番には22歳の鵜飼、2番に20歳の岡林、3番には初めて20歳の石川昂を起用。3盗塁も絡めて広島森下から中盤までに2点を先行した。若い1、2、3番には強い思いを伝えていた。「必死な姿勢だけは見せろと。自信がなさそうな姿を見せたら使わないと試合前にはっきり言いました」。その思いに応えるように鵜飼は四球と安打で2度出塁。岡林は3安打1盗塁。石川昂は2点目の右犠飛と必死のプレーを見せた。育成の途に就いたばかりだが、4月を12勝8敗で終え、勝率5割で5月に入る。「どんどん勝負をかけていかないと点が取れないので。1日1日が勝負。常に勝ちに向かって全員で戦っていきます」。52歳の新指揮官はそう言って目を光らせた。【安藤宏樹】○...先発松葉貴大投手(30)が5回4安打無失点。勝利の権利を得て降板したが、8回に同点とされ、今季初星はお預けとなった。「なんとかゲームを作ることができてよかったです」。本拠地で5回までは無類の強さを発揮する左腕。立浪監督は「5回、バンテリンと決めました。本人もそれでいいと言うので」と限定登板を宣言した。
◆広島は0-2の8回に中日のセットアッパー・ロドリゲスから4連打で同点に追いつくも、直後に中崎翔太投手ら中継ぎ陣が勝ち越しを許して連勝を逃した。今季イニング別失点数では8回がワーストの24失点。開幕ダッシュを支えた中継ぎ陣が崩れつつある。佐々岡真司監督(54)の試合後談話は以下の通り。-またも8回に失点「こちらとしては勝ちにいくために中崎を出しましたが...。前回はフォアボール。今日はしっかりと捉えられていた。疲れなども出ているのかもしれないけど、ザキだから前回の登板のあとでも、今日はしっかりやってくれると信じて出しました」-2軍での再調整も「体も心も今の状態で投げても。という判断ではあります」-前日途中交代の会沢選手がベンチ外「軽傷ということで、抹消はしていません。数日、様子を見てという感じです」-新方程式は「そこは考えながら。明日以降は流動的になるでしょう」
◆中日福留孝介外野手が球団野手では最年長45歳で今季初打点を挙げた。8回に1点を勝ち越し、なお1死満塁で代打に起用され、中堅への強い打球が犠飛となった。「(三塁走者の高橋)周平がよく走ってくれました。よかったです」。開幕からまだ安打がなく、15打席目にして先に打点がつく格好となった。なお、犠飛は球団最年長記録。
◆広島は"魔の8回"に勝ち越しを許した。2-2の同点に追いついた直後だった。2番手中崎は先頭阿部から2連続安打を浴びると、1死二、三塁とピンチを広げて降板。代わった塹江も流れを止められず、1死満塁から加藤翔の勝ち越し打と犠飛で2点を失った。佐々岡監督は登板2試合連続敗戦投手で4敗目の中崎について「今日はしっかりやってくれると信じて出しましたけど。今の状態で投げても、という判断で」と2軍再調整を示唆した。今季イニング別では8回がワーストの24失点。勝ちパターンの再構築が急務だ。○...広島森下暢仁投手は7回まで8安打3四球と苦しみながら、2失点にまとめた。4回に1死一、二塁から阿部に左前先制打を許すと、5回は1死満塁から犠飛で失点。それでも粘って後続を断ち、7回1死一、三塁も無失点で切り抜けた。敗戦に笑顔はなく「もっとリズム良く投げられたら。相手の思うように野球をやられていると思うので、そこをしっかり改善していけたら」と反省ばかりを並べた。
◆中日が打線を組み替えた。開幕から好調だった大島が死球の影響で離脱するなか、ドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大=がプロ初の1番で出場。2、3番には岡林勇希外野手(20)、石川昂弥内野手(20)の高卒3年目コンビが続き、フレッシュな上位打線で今季初4連敗の阻止&4月勝利締めを狙う。また、29日の同戦から1軍に復帰した高橋周平内野手(28)は「6番・二塁」で出場する。
◆中日が連敗を3で止めた。追い付かれた直後の八回、連打と死球で1死満塁とし、加藤翔の中前打と代打福留の犠飛で再び2点のリードを奪って逃げ切った。広島は八回、同点とした後の1死一、三塁で勝ち越せなかったのが痛かった。
◆中日は八回に追いつかれるもすぐさま勝ち越し、連敗を「3」でストップした。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。-―粘り勝ちで連敗ストップ「松葉が何とか五回まで粘って(4安打無失点)。勝ちをつけられれば一番良かったですけど。もちろんこういうこともありますけど、そのあとにすぐ点を取れたのは一つ、良かったかなと思います」――追いつかれた八回に加藤翔が今季初安打で試合を決めた。練習で監督自ら指導する姿もあった「左打席を指導したんですけども、打ったのは右打席で...。左の方が打撃はいいというのは頭にあったんですけども、塹江投手の速い球を見事に、お手本のようなセンター前を打って、素晴らしい活躍をしてくれました」――打順は1番から鵜飼、岡林、石川昂らを組み替えた「きのう(29日)打てなかったんですけど、打てないのであれば、将来楽しみな選手をどんどん早い打順に入れて、うまくいかないことも多いと思いますけど、その中でも必死に結果を出す姿を見ていきたいなと思います」――八回無死一塁で高橋周に送らせず、ヒッティングでつながった「1点を奪えばいいわけなので迷ったんですけど打たせて、幸いに(左前打が出た)。そのあと木下もバントをしっかりと決めてくれましたしね。あとから出た選手、アリエル(・マルティネス)であったり加藤翔であったり、非常にいい役割を果たしてくれたと思います」――仕掛けていこうと決めていた?「決めていたというよりは、悪いときはどんどん、待っていてもなかなか点も入らないですし、動いていかないといけないと思っていますし、そのへんは常に、バントで送らないのであればエンドランでも何でも、得点圏に走者を送りたいというのはあります」――福留が中犠飛で初打点「当たり自体はよかったんですけど(落下点が)前だけども、(三塁コーチャーの)大西コーチがよく、ギャンブル気味で。いい球が(ホームに)かえってきたんですけど、たまたま(捕手・坂倉が)弾いてくれて。孝介(福留)にもあの1点というのは非常に大きいのかなと思います」
◆広島の会沢はベンチ入りせず、欠場した。29日の試合で下半身を負傷したとみられ、佐々岡監督は「軽傷ということで、出場選手登録は抹消しない。数日様子を見てから」と説明した。
◆広島は八回、追い付いた直後にまた勝ち越された。この回から登板の中崎が1死二、三塁のピンチを招き、代わった塹江はA・マルティネスに追い込んでから死球。満塁とされて加藤翔に勝ち越し打を浴びた。塹江は厳しいコースを突いた結果の死球に「いい攻めができていたので、もったいなかった」と言い、勝ち越された場面には「(何と言ったらいいのか)難しいですね」と言葉少な。今後へ向けては「次、いい結果を出せるように、しっかり準備したい」と話した。
◆中日は連敗が「3」でストップ。1番にドラフト2位・鵜飼航丞外野手(22)=駒大、2、3番には岡林勇希外野手(20)、石川昂弥内野手(20)の高卒3年目コンビが続くフレッシュな打線を組み、機能するシーンがあった。今季3勝を挙げている広島・森下に対して四回は先頭で打席に立った岡林が中前打と二盗で好機を作り出し、1死一、二塁で阿部が放った左前への一打で先制のホームイン。さらに、続く五回は1死から大卒3年目の代打・郡司が四球で出塁すると、代走・高松が二盗を決め、鵜飼も四球を選んで一、二塁。岡林が左前打で続いて満塁とし、石川昂は右犠飛を放って2点目を奪った。石川昂は「追い込まれてしまったが、最低限のことはできた」。八回に一時同点とされたが、接戦の中で新打順のつなぎが発揮された。試合前、1-3番に起用した3人の若竜に立浪和義監督(52)は声をかけたという。「『必死な姿勢だけは見せろ』と試合前には伝えました。当然、誰でも一生懸命やるんですけど、まだまだレギュラーなわけではないので。『元気がなかったり、自信がなさそうな姿を見せたら使わない』とはっきりと、試合前に言いました」チームは29日の同戦で大瀬良に対して二塁すら踏めず2安打零封を喫するなど得点不足にあえいでいた。その中で指揮官は「打てないのであれば、将来楽しみな選手をどんどん早い打順に入れて(いこうと思った)」と3人を並べた意図を説明。好右腕・森下と対戦するにあたってチームとして積極的にスイングすることも徹底したなかで、3人は一回から力強く振るなど攻めの姿勢を持って試合に入り、結果も残した。「うまくいかないことも多いと思いますけど、その中でも必死に結果を出す姿を見ていきたい」と立浪監督。より多く打席に立ち、より多く得る反省を生かしながら成長してくれることを望んだ。
◆途中出場した中日・加藤翔平外野手(31)が八回に決勝打を放った。「感触とかは全然覚えていないんですけど、とにかく、しびれました」2点差を追いつかれた八回だったが、このイニングに強いのが今年の中日だ。阿部&高橋周の連打、代打の代打で打席に立ったA・マルティネスの死球などで1死満塁。七回の代打(結果は中飛)から中堅に回って出場を続けていたスイッチヒッターの加藤翔は右打席に入った。1ボールで真ん中付近に入ってきた直球を逃さずとらえると、内野が前進するなかで鋭く二遊間を破って三走・平田を決勝のホームへと迎え入れた。打席に入る前に自らを呼び寄せた三塁コーチャーの大西外野守備走塁コーチから耳打ちされた言葉は「男になったれ」―。背中を押してくれたひと言を、バットで現実の出来事に変え、右手を何度も何度も突き上げて喜んだ。「打席の感覚も、ファームで立ってからも離れていました。ただ、やっぱり、あとから出ていく選手としてはああいうところで打たないとチームに貢献できない。一番の役割は守備と走塁だとは思うんですけど、打席が回ってきたときも『アイツに任せていいな』と思ってもらえるように、頑張っていきたい」若い選手が多く活躍するなかで、自覚するのは10年目の31歳だということ。代打に代走、守備固にサポート役と、縁の下の役目もすすんで買って出る。謙虚な男が今季初安打、竜の戦士としてのホームでの初打点を刻み、スポットライトを浴びた。
◆中日の松葉が5回4安打無失点と好投した。一、二回のピンチをしのぎ「監督から自分の投球をしようと声をかけてもらった。修正することができた」と三回以降は低めに球を集めて打たせて取った。初勝利はお預けとなったが「何とか試合をつくることができて良かった」と安堵した。六回に崩れることが多く、この日は78球ながら降板。本拠地3試合の先発で防御率0・59と抜群の安定感とは不釣り合いに、投球回は15回?にとどまる。立浪監督は「不思議とがらっと変わる」と今後も本拠地の試合に5回限定で起用する方針で「チームが勝てばいいと。本人がそう言うならそれでいこう」と、やりとりを明かした。
◆広島は競り負け連勝ならず。2─2に追いついた直後の八回に投入した中崎が1死二、三塁のピンチを招き、塹江が代打の代打A・マルティネスに死球、加藤翔に勝ち越し打を浴びた。中崎は八回に一挙9失点した4月28日のヤクルト戦でも4失点。2試合連続の救援失敗でリーグワースト4敗目となり、佐々岡監督は「体も心も今の状態で投げても」と2軍降格を示唆した。◆7回8安打2失点と粘投も、白星はならなかった広島・森下 「野手も必死にやっている。自分がリズムを作っていけるようになりたい」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
20 | 11 | 0 | 0.645 (↓0.022) | - (-) |
112 | 136 (+3) | 111 (+10) | 35 (+1) | 12 (-) |
0.253 (↓0.001) | 3.110 (↓0.2) |
2 (-) |
広島 |
16 | 12 | 1 | 0.571 (↓0.022) | 2.5 (-) |
114 | 121 (+2) | 96 (+4) | 10 (-) | 7 (-) |
0.255 (↓0.001) | 3.150 (↓0.05) |
3 (-) |
ヤクルト |
15 | 12 | 0 | 0.556 (↑0.018) | 3 (↑1) |
116 | 101 (+2) | 105 (-) | 26 (-) | 13 (+2) |
0.229 (↓0.002) | 3.310 (↑0.12) |
4 (-) |
中日 |
13 | 13 | 0 | 0.500 (↑0.02) | 4.5 (↑1) |
117 | 90 (+4) | 91 (+2) | 17 (-) | 11 (+3) |
0.251 (↑0.004) | 3.320 (↑0.06) |
5 (-) |
DeNA |
10 | 15 | 0 | 0.400 (↓0.017) | 7 (-) |
118 | 85 (-) | 112 (+2) | 18 (-) | 10 (-) |
0.242 (↓0.002) | 4.120 (↑0.07) |
6 (-) |
阪神 |
9 | 20 | 1 | 0.310 (↑0.024) | 10 (↑1) |
113 | 92 (+10) | 110 (+3) | 23 (+1) | 18 (+3) |
0.227 (↓0.001) | 3.560 (↑0.02) |
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