巨人(★2対3☆)阪神 =リーグ戦7回戦(2022.04.29)・東京ドーム=
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阪神
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巨人
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勝利投手:青柳 晃洋(3勝0敗0S)
敗戦投手:菅野 智之(3勝3敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(7号・3回表2ラン),大山 悠輔(4号・8回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(10号・9回裏ソロ)

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◆阪神は3回表、佐藤輝の2ランで先制に成功する。その後1点差に迫られて迎えた8回には、大山がソロを放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・青柳が9回2失点7奪三振の完投で今季3勝目。敗れた巨人は、9回に岡本和のソロで1点差に迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆巨人岡本和真内野手(25)はここまで12球団最多の9本塁打。巨人選手が両リーグ10号一番乗りとなれば04年阿部以来、18年ぶり。また、26日から3試合連続本塁打中で、4戦連発すれば18年9月以来、自身2度目の記録になる。

◆巨人坂本勇人内野手(33)とグレゴリー・ポランコ外野手(30)がスタメンから外れた。坂本はシーズン序盤から好調を維持していたが、直近5試合は20打数2安打と苦しんでいた。ポランコは前日28日のDeNA戦(横浜)まで全試合に3番右翼で先発出場していた。丸が6番から3番に打順を上げ、右足を負傷していた大城が5試合ぶりにスタメンに復帰した。「2番左翼」で立岡が今季初スタメン、松原が7試合目、香月が5試合目、若林が4試合目のスタメンとフレッシュなメンバーが名を連ねた。

◆4連勝を狙う阪神は、大山悠輔内野手(27)を4番で起用した。24日ヤクルト戦(神宮)で左脚を痛め、2戦連続で欠場していた。大山に代わって28日の中日戦で4番に入っていた佐藤輝明内野手(23)は3番に、3番だった中野拓夢内野手(25)は2番となった。佐藤輝は15日の巨人戦で菅野から通算10打席目で初安打となる逆転2ランを放った。中野も同戦で2安打のマルチ安打を記録している。先発は青柳晃洋投手(28)が務める。開幕投手が内定していたが、新型コロナウイルス陽性の影響で離脱。15日の巨人戦で初勝利を飾ると、22日のヤクルト戦ではプロ2度目の完封でチームの連敗をストップ。ここまで2試合2勝と好調だ。28日には「巨人自体がみんなホームランが打てるような打者がそろっているので」と強力打線を警戒した。

◆阪神が佐藤輝明内野手(23)の特大の7号2ランで先制した。3回。青柳が左前打で出て2死一塁となって、巨人菅野の2球目だった。143キロの高めの直球を完璧に捉え、右翼バルコニー席まで運ぶ推定130メートル弾。「(青柳)ヤギさんがリズムよく投げてくれていましたし、先頭バッターとしても出塁してくれていたので、ヤギさんのためにもなんとか先制点を取りたいと思っていました。打った瞬間手ごたえはありましたし、最高の結果になって良かったです」24日ヤクルト戦以来、3試合ぶりで、この時点で9本塁打でリーグ最多の巨人岡本和に次ぎ、巨人丸と2位で並んだ。東京ドームでの巨人戦で本塁打は初めて。菅野からは2本目となった。菅野はこの3回限りで降板。エースをマウンドから引きずり下ろす1発となった。

◆巨人の大エース菅野智之投手(32)が口を一文字に結んだ。3回1死一塁の打席で代打広岡がコールされ、今季最短の3回3安打2失点で降板。場内アナウンスにスタンドがざわついた。立ち上がりから苦しい内容だった。直球は高めに浮き、スライダー、カットボールは本来の鋭く曲がる軌道には遠かった。1、2回と何とか無失点でしのいだ。だが、3回2死一塁で阪神佐藤輝に1ストライクからの内角高め要求がシュート回転して中に入った失投を右翼席バルコニー席に先制2ランを運ばれた。ベンチに戻ると桑田投手チーフコーチと話すシーンがあり、肩をポンポンとたたかれ、打席に向けて準備していたエルボーガードを外した。降板後は「先発の役割を果たせるように次回登板に向けてしっかり調整をしていきます」とコメントした。

◆阪神近本光司外野手(27)が2度の華麗な守備を見せた。まずは2回。青柳の143キロツーシームを巨人岡本和が痛烈な打球で左中間へ打ち返した。背番号5は落下点を目掛け全力疾走し、人工芝に体を投げ出し、ダイビングキャッチ。序盤に繰り出したビッグプレーに球場から大きな拍手を送られた。そして5回。1点を返されて2死一塁の場面。1番吉川が中堅の壁際まで運んだ打球を、背走して追い最後はジャンピング捕球。ラバークッションに体をぶつけながら、左手をグラブに添えて球を離さなかった。右翼から駆け寄った佐藤輝を笑顔で迎えた。「ヤギさん(青柳)が頑張っていたので、守備としても好投を後押しするようなプレーができて良かったです。今日は今日でリセットして、明日また勝てるようにしっかり準備してのぞみたいと思います」。昨年初めてゴールデングラブに輝いた守備で青柳をもり立てた。

◆育成ドラフト6位ルーキーの菊地大稀投手(22)が29日、支配下選手契約を締結し、即1軍デビューを果たした。先発菅野の後を継ぎ、2点を追う4回から2番手でプロ初登板。「96」の新背番号のユニホームは間に合わず、育成時代の「019」で快投を披露した。「ブルペンで『行くぞ』と言われた時に緊張感が増しました。マウンドに上がれば自分の投球をするだけだった。気持ちだけは負けないように攻めの投球をすることだけを考えて思い切って投げ込みました」と最速154キロの直球で押し、2回1安打無失点、2奪三振で猛虎打線を封じ込めた。今季はイースタン・リーグ12試合に中継ぎ登板して26奪三振、奪三振率15.6の猛アピールで1軍マウンドを勝ち取った。東京ドームで迎えた原監督は「力で1軍に上がってきたわけですから、自信を持って投げてくれれば」と期待を込めた。新潟・佐渡島出身で初のプロ野球選手で、5月10日DeNA戦は新潟で開催される。「同級生もたくさんいますし、喜んでくれると思う。そこに向けて頑張っていきたい」と凱旋(がいせん)登板を見据えた。◆新ユニホームが間に合わなかった選手 最近の巨人では20年田中豊がいる。7月26日に育成から支配下登録され、同日に1軍登板も果たしたが、「19」の新しいユニホームが間に合わずに育成時代の「018」で投げた。他球団では、16年に支配下に復帰した原口(阪神)が山田2軍コーチの「82」、20年に支配下登録された大下(オリックス)が山岡打撃投手の「102」、20年沢村が巨人からトレードでロッテに移籍した当日に福嶋打撃投手の「106」を借りて出場している。

◆巨人は29日、育成ドラフト6位菊地大稀(たいき)投手(22=佐渡高-桐蔭横浜大)との支配下選手契約締結を発表。背番号は「019」から「96」となった。また同日、出場選手登録され、阪神7回戦(東京ドーム)で4回から2番手で背番号は「019」のまま、初の1軍マウンドに上がった。佐渡島出身で初のプロ野球選手である菊地は「昨日の夜に電話が来た。非常に驚いています」と1軍合流。新潟県出身の巨人投手で1軍登板は鈴木実(新潟中)、馬場正平(三条実)、関本四十四(糸魚川商工)、池田駿(新潟明訓)に次いで5人目。2回を投げ、勝敗こそつかなかったが、1安打2三振での無失点で1軍デビューを飾った。150キロ超の直球とフォークが武器。イースタン・リーグで12試合に登板し0勝0敗2Sで防御率3.00。15回で26三振を奪い、奪三振率15.60をマークする右腕に原監督は「自分で、はい上がってきてくれた。自信を持って1軍で投げてくれれば」と期待を寄せる。5月10日にはDeNA-巨人戦はハードオフ新潟で開催される。「同級生もたくさんいますし、喜んでくれると思う。そこに向けて頑張っていきたいと思います」と1軍での地元凱旋(がいせん)登板を狙う。◆新ユニホームが間に合わなかった選手 最近の巨人では20年田中豊がいる。7月26日に育成から支配下登録され、同日に1軍登板も果たしたが、「19」の新しいユニホームが間に合わずに育成時代の「018」で投げた。他球団では、16年に支配下に復帰した原口(阪神)が山田2軍コーチの「82」、20年に支配下登録された大下(オリックス)が山岡打撃投手の「102」、20年沢村が巨人からトレードでロッテに移籍した当日に福嶋打撃投手の「106」を借りて出場している。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が4号ソロを放ち、巨人を突き放した。2-1の8回に回ってkた4打席目。ここまで防御率0.90の鍬原の138キロの甘く入ったスライダーを左翼スタンド上段まで運び、5試合ぶりのアーチを描いた。「狙い球を絞って、しっかり自分のスイングができたと思います。(青柳)ヤギさんも頑張ってくれていましたし、追加点を取ることができて良かったです」24日ヤクルト戦(神宮)で左脚を痛め、2戦連続で欠場していた4番が、終盤にリードを2点に広げる貴重な1発を打ち込んだ。

◆阪神が「伝統の一戦」で宿敵巨人に競り勝ち、今季初の4連勝を飾った。3回に佐藤輝明内野手(23)が、巨人戦での東京ドームでは初アーチとなる7号先制2ラン。「打った瞬間、手応えはありました」。巨人先発菅野の内角高め143キロを右翼バルコニー席まで運ぶ推定130メートルの超特大弾だった。8回には3試合ぶりスタメン復帰した大山悠輔内野手(27)が左翼へ4号ソロで追加点。「狙い球を絞って、しっかり自分のスイングができた」と、狙い通りに巨人鍬原のスライダーをとらえた。佐藤輝、大山のアベック弾は今季初。通算4度目。投げては先発の青柳晃洋投手(28)が2失点完投。今季3試合で負けなしの3連勝を挙げた。借金は12となった。首位巨人とは11ゲーム差だが、勢いに乗って30日の同戦も勝って5連勝といきたい。

◆阪神が今季初の4連勝を飾った。三回に佐藤輝の2ランで先制し、2-1の八回に大山のソロで加点した。青柳は6安打2失点で投げ切り、2試合連続完投で開幕3連勝。巨人の菅野は3回2失点で降板し、3敗目を喫した。

◆巨人打線が主砲・岡本和真内野手以外、全ての野手で左打者を並べるも、阪神青柳晃洋投手を攻略できなかった。主将坂本や新外国人ウォーカーがベンチスタートで、立岡、香月、若林、松原をスタメンに配したが、苦しめられた。5回には無死一、三塁から若林の一ゴロの間に1点を挙げるも、2死一塁から吉川の大飛球を中堅手近本のジャンピングキャッチに阻まれて後が続かなかった。9回に岡本和が両リーグ最速の10号アーチを放つも反撃及ばず。青柳に2失点完投勝利を献上した。投げてはエース菅野が3回2死一塁、佐藤輝に2試合連続被弾となる特大の先制2ランを浴びた。3回2失点で今季最短での降板。粘りきれなかった。4回から登板した育成6位ルーキーの菊地は、支配下昇格&即デビューで躍動。最速154キロの直球で押し、2回無失点で反撃ムードを演出した。しかし打線がつながらず、ビハインドのまま迎えた8回には、ここまで11試合に登板し、わずか1失点、防御率0.90と好投を続けていた鍬原が大山にソロ本塁打を被弾。首位巨人が、最下位阪神に8勝中3勝目を献上した。

◆巨人岡本和真内野手が4戦連発となる10号。同選手の4戦連発は18年9月1~8日に次いで2度目だ。岡本和は20年にセ・リーグ10号一番乗りを記録したが、両リーグ最速の10号は自身初。巨人で両リーグ10号一番乗りは04年阿部以来8人、13度目。巨人の右打者では、原監督が82年に記録して以来、40年ぶりの両リーグ10号一番乗りだった。

◆巨人岡本和真内野手(25)が4戦連発の10号アーチを決めた。2点を追う9回先頭、阪神青柳の外角143キロ直球を捉えた。右翼席への反撃の1発。5年連続での2ケタ本塁打を達成した。この一打で球団では04年阿部以来、18年ぶりの両リーグ10号一番乗り。さらに18年9月以来、自身2度目の4戦連発とした。勝利にはつながらなかったが、岡本和は「いいところで打てるように、継続できるように頑張ります」とコメントした。▼岡本が4戦連発となる10号。同選手の4戦連発は18年9月1~8日に次いで2度目だ。岡本和は20年にセ・リーグ10号一番乗りを記録したが、両リーグ最速の10号は自身初。巨人で両リーグ10号一番乗りは04年阿部以来8人、13度目。巨人の右打者では、原監督が82年に記録して以来、40年ぶりの両リーグ10号一番乗りだった。

◆巨人菅野智之投手が右肘の違和感で出場選手登録を抹消されることが決まった。先発した29日阪神戦は序盤から直球が走らず、140キロ台中盤にとどまった。変化球も本来の軌道とはならず、苦しい投球を強いられた。試合中に自ら首脳陣へ伝え、今季最短の3回2失点、64球で降板し3敗目を喫した。桑田投手チーフコーチは「痛みとか故障ではなく、違和感があるということ。始まったばかりなので、大事に至らないようにするためにも1回抹消する」と説明した。開幕から2連勝も出力が上がってこない。8日ヤクルト戦で打球が右足部外側を直撃し、4回0/3 4失点で降板。診断は打撲で大事には至らなかったが、続く15日阪神戦は6回1/3を6安打2失点と連続黒星となった。この日も3回2死一塁で佐藤輝に内角高め要求の直球がシュート回転して内に入ったところを先制2ランされた。悔しさを押し殺したエースは「先発の役割を果たせるように次回登板に向けてしっかり調整をしていきます」と言った。【為田聡史】

◆阪神青柳晃洋投手(28)が9回6安打2失点の完投で今季3勝目を飾り、4連勝に貢献した。1回にテンポよく3者凡退に抑えると、9回は最後の打者、代打坂本を143キロの直球で見逃し三振で仕留めた。青柳はこれで無傷の3連勝。青柳のヒーローインタビューは以下の通り。-129球の熱投を振り返って「昨日までの2連戦は中継ぎが頑張ってくれてれていたので、少しでも長いイニングを投げようと思って投げました」-2試合連続完投した気持ち「ゲーム終了の時にマウンドいるというのはうれしいことなので、どんどんどん9回まで投げていきたいなと思います」-今日は連勝を伸ばす勝利「どうなんですかね、たまたま勝っているだけなので。でも本当に良い流れで来ているので、このまま明日も勝って連勝を伸ばすように頑張ってもらおうと思います」-チームは4連勝、ファンに一言「チームがこういう状況でもこれだけのファンの方が応援に来てくれているのはすごいうれしいこと。この声援を力に変えてまだまだ上を目指して頑張るので、応援よろしくお願いします!」▼阪神の青柳が前回登板の4月22日ヤクルト戦(神宮)から自身初の2試合連続完投勝利。阪神では21年高橋の9月25日巨人戦(東京ドーム)、10月2日中日戦(甲子園)の2試合連続完封以来。青柳の完投勝ちは19、20年に1度ずつあったが、1シーズンで複数回は初めて。また、129球は19年4月29日中日戦(ナゴヤドーム)に並んで自己最多の球数だった。

◆巨人は虎のサブマリン青柳を攻略できずカード初戦を落とした。坂本、ウォーカー、中島の右打者をベンチスタートさせ、左打者7人でオーダーを組んだ。原監督は「いろんな意味でね。そこは全ての状況の中で最善策ということです」と説明。だが、6安打2得点にとどまり完投を許した。「(青柳に)打ちあぐねている。粘っこいし、スタミナもある。課題は残したというところですね」とした。

◆阪神青柳晃洋投手(28)が自身初の2試合連続完投で3勝目を飾った。9回は岡本和に右越えに1発を浴び1点差に迫られ、2死から代打坂本が登場。追い込んでからの5球目、外角いっぱいに143キロ直球を決め、見逃し三振に斬り、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「最初テル(佐藤輝)がホームランを打って、点をもらったんで楽に投げられました。なんとかリリーフを使わずに投げられたのですごい良かった」執念で自己最多の129球を投げ抜いた。3回まで1安打と抜群の立ち上がり。5回は味方守備の失策もあり21イニングぶりに失点を許すも、最少失点で踏ん張った。6回以降も両サイド、低めを丁寧に突き、凡打の山を築いた。「昨日までの2連戦は中継ぎが頑張ってくてれていたので、少しでも長いイニングを投げようと」。チームのためにマウンドに立ち続けた。青柳はファームでくすぶっていた時代に、当時の矢野2軍監督から授かった助言を今でも継続している。17年までは「常に全力で投げて抑えにいっていた」というが、「今は7、8割で投げてしっかり試合をつくるというのを意識してます。挑戦させてくれたのは矢野監督」と明かす。投ゴロの際に一塁へ投げるワンバウンドスローも「矢野監督がそれでいいと言ってくださったことで続けることができています」。チームが苦しむ中、開幕から3連勝。受けてきた恩を、しっかりとした形で返している。9回2失点(自責1)のエースの投球に、指揮官は「めちゃくちゃうれしい。青柳が勝たせてくれた試合」と大絶賛。「(9回は)あの流れでよく1点で止めてくれたし、最後までいってくれたことも含めて完璧だと思います」と続けた。背番号50が、背中でチームを引っ張っている。【古財稜明】▼阪神の青柳が前回登板の4月22日ヤクルト戦(神宮)から自身初の2試合連続完投勝利。阪神では21年高橋の9月25日巨人戦(東京ドーム)、10月2日中日戦(甲子園)の2試合連続完封以来。青柳の完投勝ちは19、20年に1度ずつあったが、1シーズンで複数回は初めて。また、129球は19年4月29日中日戦(ナゴヤドーム)に並んで自己最多の球数だった。

◆阪神は大けがになりかねない守備のミスもあった。2点リードの5回無死一塁。二塁小幡が併殺を狙って松原のゴロを二塁カバーの中野に悪送球。一、三塁にピンチ拡大。7回1死一塁から途中出場の二塁山本が、松原の遊ゴロで併殺を狙ったが一塁送球がそれた。矢野監督は小幡のプレーについて「若いやつを俺が使っているんだからそういうこともある。それは、こっちが責任を感じています」と振り返った。

◆高々と舞い上がった打球は右翼上段のバルコニー席に飛び込んだ。阪神佐藤輝明外野手は「打った瞬間、いったかな」と、その場で推定130メートルの特大弾を"観賞"すると、静かにバットを置き、ゆっくりダイヤモンド1周を始めた。3回に放った7号先制2ランで、巨人菅野を阪神戦の先発では41試合目で最短の3回でKOした。これまでも「優勝するためにも巨人には勝たないといけない」と言い続けてきた。東京ドームでの巨人戦通算16試合目でようやくの初アーチは、決勝弾となった。虎メダルをかけた矢野監督が「打撃練習からすごくいい感じで打っていたので、出るんじゃないかと」と話し、予感通りの1発だった。試合前のフリー打撃では右翼ポール際に何発もたたき込んでいた。今季甲子園では柵越えはほぼ狙わず練習しているが、佐藤輝は「東京ドームだったら多少詰まっても入ると思うし、そのあたりは意識していた」と、狭い敵地用に切り替えていた。8回は3試合ぶりにスタメン復帰した4番大山悠輔が、左翼席上段へ4号ソロ。貴重な追加点をたたき出し、2点差とした。9回に青柳が岡本和にソロを打たれただけに、価値があった。大山は「こういう試合をとることが本当に意味があること。勝ったことが一番よかった」と今季初の4連勝を何よりも喜んだ。24日ヤクルト戦で痛めた左脚については「実際やれている。油断しないようにやっていきたい」と不安はゼロではない。それでも6回は立岡の一塁線の打球にダイビングキャッチするなど全力プレーを続ける。矢野監督は「全部のプレーで心配だったが本当によくやってくれた。チームとしても落ち着く」と主砲の復帰を喜んだ。2人のアベック弾は4度目で、今季初。借金は12で、首位巨人にはまだ11ゲーム差もある。佐藤輝は「まだまだ足りないので、勝ちます」と力強く前を向いた。3番佐藤輝、4番大山ががっちり打線の中心で機能すれば、まだまだ十分に巻き返せる。【石橋隆雄】▼佐藤輝と大山が今季初の本塁打そろい踏み。通算4度目で、巨人戦では初めて。阪神では掛布雅之とバースが通算38度のアベック本塁打を記録しており、このうち85年の16度はプロ野球シーズン最多だ。ほかに掛布と岡田彰布も35度。プロ野球最多は巨人の長嶋茂雄&王貞治106度。2位は広島の山本浩二&衣笠祥雄で86度。佐藤輝と大山はどこまで増やせるか。

◆巨人岡本和真内野手(25)が4戦連発となる10号ソロを放った。2点を追う9回先頭、3打席連続で凡退していた阪神青柳に対し修正し、カウント1-1から143キロ直球を右翼席に運んだ。今季本塁打の打球方向は左翼が6本、右翼が3本、中堅が1本と打ち分けている。本塁打ランキングでリーグ1位をひた走る主砲は「いいところで打てるように、継続できるように頑張る」とコメント。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは好調の要因について「日頃から自分の打撃を見直したり裏で練習してるからその結果じゃないですか」と語った。

◆巨人が今季初めてとなる先発オーダーを組んだ。上位打線で出場を続けていた坂本勇人内野手(33)、グレゴリー・ポランコ外野手(30)、アダム・ウォーカー外野手(30)がベンチスタートとなった。

◆阪神は大山悠輔内野手(27)が3試合ぶりに「4番・一塁」でスタメン復帰した。24日のヤクルト戦(神宮)の三回に、左翼線二塁打を放って二塁ベースへ滑り込んだ際に左足を痛め、その後はベンチスタートとなっていた。この日は試合前のフリー打撃で25スイングで4発をスタンドへほうり込むなど準備万端。上り調子のチームを4番弾で今季初の4連勝へ導く

◆左足の負傷から「4番・一塁」で復帰した阪神・大山悠輔内野手(27)が二回先頭の第1打席で左前打を放った。カウント3-1から菅野の143キロを振り抜くと、打球は三遊間を破った。大山は24日のヤクルト戦(神宮)でスライディングした際に左足を負傷。その後の2試合はベンチ入りするも出番はなく、これが3試合ぶりの出場だった。4番のチーム初ヒットを皮切りに、阪神打線は続く糸井が四球。糸原のバスターが相手二塁手の失策を誘い、無死満塁の絶好機を作った。しかし、7番・小幡は痛恨の空振り三振、8番・梅野が遊ゴロ併殺に倒れ、得点することができなかった。

◆驚弾! 阪神・佐藤輝明内野手(23)が三回2死一塁の第2打席に、右翼スタンド上段へ先制の7号2ランを放った。「打ったのはストレート。ヤギさんがリズムよく投げてくれていましたし、先頭バッターとしても出塁してくれていたので、ヤギさんのためにもなんとか先制点を取りたいと思っていました。打った瞬間手ごたえはありましたし、最高の結果になって良かったです」。三回先頭の青柳が左前打で出塁。2死一塁とし、佐藤輝が打席へ向かった。カウント0-1から菅野の14キロを一閃。高々と舞い上がった白球は右翼外野席上段に設置された「能美防災」の看板下のバルコニー席へ着弾した。佐藤輝は24日のヤクルト戦(神宮)以来、3試合ぶりの一発。菅野からは前回対戦した15日の巨人戦(甲子園)でもホームランを放っており、〝2試合連続〟で一撃をお見舞いした。

◆巨人の育成ドラフト6位・菊地大稀投手(22)=桐蔭横浜大=が、支配下登録された当日にプロ初登板を果たした。四回、3回2失点の先発・菅野に代わってマウンドへ。背番号は96となったが、ユニホームが未完成のため、育成時代の「019」を背負って登板した。1死で小幡を迎えた打席では、自身最速タイの154キロをマークし、球場がどよめいた。この回は1安打無失点で抑えた。ドラフト指名時には新潟・佐渡島出身初のプロ野球選手として話題を呼んだ。186センチの大型右腕。ここまでイースタン・リーグ12試合に登板し、2セーブ、防御率3・00、15イニングで26奪三振、最速154キロを計測するなど好アピールを続けていた。原監督は「力で1軍に上がってきたわけですから、自信を持って投げてくれれば」と期待を寄せていた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が三回2死一塁の第2打席に、右翼スタンド上段へ先制の7号2ランを放った。カウント0-1から菅野の14キロを一閃。高々と舞い上がった白球は右翼外野席上段に設置された「能美防災」の看板下のバルコニー席へ着弾した。) この特大弾にSNS上では「サトテル」がトレンド入り。「サトテルえっぐいホームラン打ってる」「インコース少し中に入った球あんな飛ばすか!?」「サトテルどこまで飛ばすんだよ」「サトテルの確信かっけえ」と大盛り上がりだった。

◆阪神の先発・青柳晃洋投手(28)が四回のピンチを無失点で切り抜けた。2-0の四回、先頭の吉川に四球を与えると、続く立岡のセーフティーバントが捕手内野安打となり無死一、二塁のピンチを背負った。それでも、ここからが虎のエースの真骨頂。丸を127㌔シンカーで空振り三振に斬ると、4番・岡本和も外角に逃げる変化球で空振り三振。最後は香月を中飛に仕留め、無失点で切り抜けた。

◆阪神・近本光司外野手(27)が2度目のスーパープレーでチームを救った。2-0の五回。青柳が先頭の大城に右前打を許すと、続く松原の二ゴロを併殺を狙った小幡が二塁へ悪送球。無死一、三塁となり、若林の一ゴロで1点をかえされた。2死一塁から、1番・吉川の打球に中堅手・近本がジャンプ。フェンスに激突しながらも白球をグラブからこぼさず、笑顔をみせた。これには、青柳もマウンドで手をたたいて賛辞。近本は二回も岡本和の打球をスライディングキャッチ。この日2度目の超美技に東京ドームは大きな拍手に包まれた。

◆巨人の菅野は立ち上がりから本調子にほど遠く、今季最短の3回を2失点だった。直球が140キロ台前半にとどまり、スライダーも切れを欠いた。二回無死満塁はなんとか無失点でしのいだが、三回は投手の青柳にあっさりと安打で出塁され、2死から佐藤輝にシュート回転して甘くなった直球を右翼の上段席まで運ばれた。3回で64球を要し、最初の打席に立つことなく代打を送られた。15日の甲子園での対戦で黒星を喫し「前回の阪神戦では粘りきれなかったので、しっかりと自分のペースで自分の投球ができるように」と雪辱を期していたが、不本意な結果に終わりベンチでうつろな表情を見せた。

◆阪神・大山悠輔内野手(27)が2-1の八回に4号ソロを放った。巨人の5番手・鍬原に対してカウント1-1から3球目。真ん中に入った138㌔変化球を見逃さなかった。打球は阪神ファンの待つ左翼席へ。帰ってきた主砲が貴重な追加点をたたきだした。「打ったのはストレート。狙い球を絞って、しっかり自分のスイングができたと思います。(青柳)ヤギさんも頑張ってくれていましたし、追加点を取ることができて良かったです」大山は24日のヤクルト戦(神宮)で左足を負傷。この日が3試合ぶりの出場だった。22日のヤクルト戦(神宮)以来の4号ソロ。三回には佐藤輝が7号2ランを放っており、昨年6月12日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、通算4度目のアベック弾となった。

◆球威もなく、制球も定まらない。エース本来の姿はなかった。巨人・菅野智之投手(32)が今季最短となる3回3安打2失点で降板した。28日には「しっかりと自分のペースで自分のピッチングができるように頑張ります」と気合を入れていた右腕だったが、序盤に崩れた。一回は三者凡退。二回は安打と四球、味方の失策も絡み無死満塁のピンチを背負った。それでも小幡をフォークボールで空振り三振、梅野を遊ゴロ併殺打に仕留めた。この日の最速は145キロ止まり。本来であれば直球は150キロ前後を計測するが、ほとんどが140キロ台中盤。いつもの球威がなかったエースは三回に阪神の主砲につかまった。2死一塁で迎えた3番・佐藤輝。カウント0-1から内角143キロの直球を完璧に捉えられ、右翼席上段のバルコニー席に突き刺さる先制2ランを被弾。その後も大山に四球を与えたが、後続は切った。その裏の打席で代打・広岡を告げられ、64球で降板となった。2番手にはこの日、支配下登録をされたばかりの育成D6位・菊地(桐蔭横浜大)が「背番号019」のユニホームのまま登板。急きょ巡ってきた1軍のマウンドだったが、自己最速154キロを計測するなど、堂々たる投球で2回無失点。反撃ムードをつくる好投だった。五回に1―2と1点差にしたが、5番手の鍬原が八回に大山にソロを被弾。九回に岡本和の10号ソロで再び1点差にしたが、エースの誤算を最後まで引きずるような敗戦だった。(樋口航)

◆阪神は投打の軸が躍動し、巨人に勝利。チームは4連勝とした。打線は、三回2死一塁で佐藤輝が巨人先発・菅野から先制の7号2ラン。Gのエースからは前回対戦した15日の巨人戦(甲子園)でもホームランを放っており、〝2試合連続〟で一撃をお見舞いした。2―1の八回には3試合ぶりに「4番・一塁」でスタメン復帰した大山がソロを放ち、リードを広げた。先発の青柳は、9回2失点で自身初となる2試合連続の完投勝利。右腕はこれで今季3戦3勝とし、エースの役割を果たした。チームは今季、東京ドームで3連敗中(4月1―3日)だったが、それもストップ。敵地で勝利を収め、連勝を伸ばした。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が三回、右翼のバルコニー席へ特大の2ランを放った。東京ドームの巨人戦での初本塁打で挙げた2点を青柳晃洋投手(28)が守り切り、前回の完封勝利に次いで、2試合連続の完投勝利を飾った。チームは4連勝となった。矢野耀大監督(53)のテレビインタビューは以下の通り(チーム成績8勝20敗1分、観衆3万9292人)。ーー東京ドームでの今季初勝利はしびれるゲームでした「最後は青柳に託しましたけど、ハイ。めちゃくちゃ嬉しいです」ーー青柳が素晴らしいピッチング「今日の試合は青柳が勝たせてくれた試合でしたし、本当に最後の最後まで細心の注意を払いながら、この打線、この球場でよく投げてくれました」ーーどのような思いで九回を託した「今日のピッチングで最後までいってもらいたいというのと、ヤギに任せたいという、そういう気持ちでした」ーー前回は完封「投げるだけじゃなく、ベンチにいる時、打線を励まして、大きな声を出してくれますし、ピッチャーのお手本となってくれています」) ーー佐藤輝が先制ホームラン「もちろん、完璧に行ったなと思いましたし、本当に輝らしいホームランでしたし、バッティング練習から今日もね、すごくいい感じで打っていたので、出るんじゃないかなと、そういう感じで見ていました」ーー大山もホームラン「どうしても、けがの状態が気になっていましたが、本人と話した中で、行けるというね。今日のプレー見てね。守りも打つ方も完璧じゃないですが、行けるというのを確認できた中で、結果を出してくれたので、本当に素晴らしいホームラン、守備でした」ーーこれで4連勝「開幕から苦しいスタートになっていますが、目の前の試合に集中して、全力で戦う。僕たちの野球をどう貫いていけるか。そういう日々だと思います。明日も全員で戦っていきます」

◆巨人のマット・シューメーカー投手(35)が30日の阪神戦(東京ドーム)に先発する。試合前練習では、原監督と談笑するなど笑顔を見せていた。前回23日の中日戦では2安打完封で来日初勝利をマークした。3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成。2勝目を狙うメジャー通算46勝右腕は「前回(対阪神)の登板で出た反省や知識を整理して、長いイニングを投げて最少失点で抑えるように頑張ります」と意気込んだ。

◆阪神・青柳晃洋投手(28)が6安打2失点(自責0)に抑えて、前回22日のヤクルト戦(神宮)での完封に続いて、2試合連続の完投勝利を飾り、今季3戦3勝とした。試合後のテレビインタビューは以下の通り。ーーナイスピッチングでした「昨日までの2連戦、中継ぎが頑張ってくれていましたので、少しでも長いイニングを投げようと思って頑張りました」ーー2試合連続完投勝利「ゲーム終了の時にマウンドにいれるというのは嬉しいことなので、どんどん九回まで投げていきたいと思います」ーーこれで3戦3勝。前の2勝は連敗を止め、この勝利で連勝を伸ばした「どうなんですかね。たまたま勝っているだけなんで。まあでも、いい流れで来ているんで、このまま明日も勝って、連勝を伸ばせるように、頑張ってもらいたいと思います」ーー初の4連勝「こういう状況でも、これだけの方が応援してくれるのは嬉しいことなので、この声援を力に変えて、まだまだ上を目指して頑張るので、応援お願いします」

◆巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(54)が試合後、3回2失点で降板した菅野智之投手(32)の出場選手登録を抹消すると明かした。右ひじの違和感を訴えたため。同コーチは「ブルペンで見ている限りは状態がいいと感じていた。2、3球見ておかしいなと感じて、ベンチに帰った時に話を聞いた。痛みや故障ではなく、違和感があるということ。大事に至らないようにするためにも一度抹消します」と説明した。今季4勝目を狙ったエースは、三回2死一塁で佐藤輝に右翼席へ特大の7号2ランを浴びるなど、3回3安打2失点で降板。直球の最速は145キロだった。開幕投手も務めた菅野は今季ここまで3勝3敗、防御率3・78だった。この記事をシェアする

◆阪神は佐藤輝明内野手(23)の右翼バルコニー席への特大7号2ランと大山悠輔内野手(27)の4号ソロで3点を奪った。先発の青柳晃洋投手(28)が2失点(自責1)で、2試合連続の完投勝利を飾り、チームは今季初の4連勝を飾った。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績8勝20敗1分、観衆3万9292人)。(テレビインタビュー)ーー東京ドームでの今季初勝利はしびれるゲームでした「最後は青柳に託しましたけど、ハイ。めちゃくちゃ嬉しいです」ーー青柳が素晴らしいピッチング「今日の試合は青柳が勝たせてくれた試合でしたし、本当に最後の最後まで細心の注意を払いながら、この打線、この球場でよく投げてくれました」) ーーどのような思いで九回を託した「今日のピッチングで最後までいってもらいたいというのと、ヤギに任せたいという、そういう気持ちでした」ーー前回は完封「投げるだけじゃなく、ベンチにいる時、打線を励まして、大きな声を出してくれますし、ピッチャーのお手本となってくれています」ーー佐藤輝が先制ホームラン「もちろん、完璧に行ったなと思いましたし、本当に輝らしいホームランでしたし、バッティング練習から今日もね、すごくいい感じで打っていたので、出るんじゃないかなと、そういう感じで見ていました」ーー大山もホームラン「どうしても、けがの状態が気になっていましたが、本人と話した中で、行けるというね。今日のプレー見てね。守りも打つ方も完璧じゃないですが、行けるというのを確認できた中で、結果を出してくれたので、本当に素晴らしいホームラン、守備でした」ーーこれで4連勝「開幕から苦しいスタートになっていますが、目の前の試合に集中して、全力で戦う。僕たちの野球をどう貫いていけるか。そういう日々だと思います。明日も全員で戦っていきます」 (囲み)ーー青柳は嫌な場面も最少失点。強い姿を見せてくれた「いやいや、完璧でしょう。もちろんホームランね、最後打たれちゃったけど(九回、岡本和に被弾)、まあまあある意味ね、ソロホームランなら仕方がない場面だと思うんで、打ったバッターとか、球場がね、この球場なんで、あれでホームランになっちゃうんで、仕方がないと思うし。あの流れで、よく1点で止めてくれたし、最後まで行ってくれたということも含めてね、完璧だと思います」ーー九回はどんな思いで「もう頑張ってくれっていう思いだけで。もちろん優は準備してたんだけど、行けるとこまでヤギに託していこうっていうところで、行ってもらいました」ーー佐藤輝がすごい本塁打「まあ、東京ドームやからね。すごいように見えるけど、輝にしたら普通なんじゃないの?」ーー菅野が本調子ではなかったが、一発で仕留めた「まあ、内容もね、本当に良くなってきているし。練習の内容もそうやし、試合の内容もそうやし。そういうところで、インタビューでも言ったんだけど、ホームラン出そうな感じはあったんで。バッティング練習から。まあ、それを試合でやるって簡単なことじゃないけどね。見事なホームランでした」ーー復帰の大山も本塁打「まあね、昨日の段階で1打席くらい立って、ちょと様子みたいなというなかで、なかなかチャンスがなかったので。ある意味ぶっつけになるんで、けがの心配もあるし、走ったり打ったりね、全部のプレーで心配もあったんだけど、本当に打つ方でも守る方でもよくやってくれた。チームとしても落ち着くんで。今日の試合でもいい場面で打ってくれたんで、チームとして、そういうムードを作れる試合になったと思います」ーー守備では近本の好守があった一方で、よくない部分もあった(五回無死一塁で、ゴロを捕球した二塁・小幡のベースカバーに入った中野への悪送球)「若いヤツを俺が使っているんだから、そういうこともあるし、それを取り返そうという気持ちとね、そういうところから成長していかないとダメな選手だから。それは、こっちが責任を感じています」ーー接戦をモノにしながら、連勝を伸ばせている「今、全体的にめちゃくちゃ状態が上がって、バカバカ点を取れるということではないと思う。菅野がちょっと立ち上がりが状態が良くなかったと思うけど、後から出てくる投手も簡単な投手じゃない。こうやって1点差を勝っていくのがうちのペースというか、こういう試合をとっていくことがうちは大事なので。そういう中から打線が状態が上がってきて、早い回のチャンスで点が取れるとか1点のところを2点、3点といけるかというところになってくると思う」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、阪神、ダイエー3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(74)がバックに足を引っ張られながらも完投勝利を飾った青柳晃洋投手(28)を絶賛した。青柳が精神面で成長していることを証明した、見事な完投勝利だった。五回無死一塁から松原の二ゴロで併殺かと思ったら、まさかの悪送球で一、三塁にピンチ拡大。続く若林の一ゴロで、再び併殺かと思ったら一塁に走者が残ってしまった。七回にも1死一塁からの松原の遊ゴロでも併殺が奪えない。ゴロを打たせて取るタイプの青柳は「ヨシッ」と思った次の瞬間に走者が残るわけで、苦しかったはず。だが丁寧に低めへ投げ続ける投球を崩すことなく、被害を最小限に止めていた。無駄な四球が減り、球数が少なくなって、余力を持って投げていることも、安定感の要因だろう。これが信頼されるエースの投球だ。バックがミスをした時ほど、抑えなければいけない。そこで信頼関係が生まれる。内野陣には少々足を引っ張られた感があったが、逆に外野の近本が素晴らしいファインプレーを2つ。互いにカバーし合う状況が生まれるのは、チーム状態は上向きの証拠と言えるだろう。巨人ベンチが右打者は攻略が難しいと判断して、スタメンに7人の左打者を並べてきたが、結果的に長打のある右打者が外れて怖さがなくなったことも大きかった。青柳にはプラスになった。最近の青柳は左を苦にしていないし、実際、この日も左打者に得意のツーシームにコースに投げ込み、さらに緩いカーブを使っての緩急も効果的だった。要所で織り交ぜるクイックでの投球も巨人打線のタイミングを崩していた。ホームランが出やすい神宮、東京ドームでの連続完投は驚異的。今の青柳ならどの球場でも、どこが相手でも安心して任せられる。完投したことで、岩崎を休ませられたのも収穫。27日、28日と連投し、28日は球数も21球と多めだった岩崎。3連投していたら30日、5月1日はデーゲームだから、登板間隔的にも投げさせにくい環境だった。チームの危機も救ったわけで、まさにエースの奮闘だった。

◆いったい何点を防いだのか-。あるときは斜め前方へ、またあるときには後方へ走って飛んで、近本が中堅守備の美技で計り知れない貢献だ。「ヤギ(青柳)さんが頑張ってくれていたので、守備としても好投を後押しするようなプレーができてよかったです」打でたとえるなら2打席連続アーチ級のビッグプレーだった。まず0-0の二回先頭で、岡本和の左中間へのライナー性の打球をダイビングキャッチ。直前の攻撃で無死満塁の絶好機を逃していただけに、ここで出塁や長打を許せば、流れはドドッと巨人へ傾いていた。地面スレスレでもぎ取って、阻止した。2-1の五回2死一塁では、中堅後方を襲った吉川の大飛球にジャンプ一閃。フェンスにぶつかりながら、ダイレクト捕球した。こぼしていれば同点となり、逆転の走者が得点圏に残る絶体絶命の場面。青柳も思わず両手を挙げ、拍手した。打では4戦ぶりに無安打だったが、それを補って余りある躍動。昨季、自身初のゴールデングラブをつかんだが、今季もすでに輝いて見える。「きょうはきょうでリセットして、明日また勝てるようにしっかり準備して臨みたい」と頼もしく前を向いた。

◆最高のゴールデンウイーク(GW)になりそうな予感! 阪神は首位巨人に3―2で競り勝ち、今季初にして最長の4連勝。佐藤輝明内野手(23)が三回、特大の先制7号2ランを放ち、流れを引き寄せた。巨人のエース・菅野から今季2本目で、2年目の成長を証明。開幕から続いていた東京ドームでの連敗も「3」で止め、勝ちまくるキラキラのGWになりそうや~ん!!待ちに待った大型連休は、でっかいアーチで幕を開けた。3万9292人の観衆が目を見開いて思った。ちょっと飛ばしすぎ! 打球の行方は東京ドーム右翼席のさらに上。佐藤輝はスタンドインを確信して、ゆっくりと走り出した。「打った瞬間、いったなと思いました。ランナーをかえそうと、自分のいいスイングができたと思います」驚きの一発は三回2死一塁。菅野の投じた143キロ直球をフルスイングした。高々と舞い上がった打球は右翼席上段のバルコニー席、「能美防災」の看板下で弾んだ。直前にフイにした二回無死満塁の好機を取り戻すような豪快アーチで流れを引き寄せた。先制の7号2ランは推定飛距離130メートルの特大弾。15日の巨人戦(甲子園)に続いて、菅野からは〝2試合連発〟だ。2年前の入団会見で対戦を熱望した宿敵のエースに対し、昨季は2度の対戦で3打数無安打。それが今季はすでに勝敗に直結する2本塁打を放った。対巨人戦の東京ドーム初アーチもマークし「成長ということでいいでしょう!」と胸を張った。最長10連休のゴールデンウイーク初日ということもあり、球場は4万人近くのファンで埋めつくされた。大型連休初日を彩った佐藤輝のビッグアーチ。驚弾に本拠地・甲子園で流れる、あの曲の歌詞が東京ドームにこだまする。虎党も、G党もスタンドで思わず「飛ばしすぎ...」と声を漏らした。 今季から奇数打席のテーマソングとして使用しているのが、大ファンを公言しているももいろクローバーZの「あんた飛ばしすぎ?」だ。軽快なメロディーに合わせ「ちょっとあんた飛ばしすぎ!」と連呼する楽曲を選んだ理由を「そのままです」とニヤリ。自他ともに認める規格外の飛距離? で連休初日に足を運んでくれた野球ファンをわかせた。ひと振りで勝利を手繰り寄せた特大弾に、矢野監督は「東京ドームやからね。すごいように見えるけど輝にしたら普通なんじゃないの」と冷静。それでも「ホームラン、出そうな感じはあった。打撃練習から。それを試合でやるって簡単なことじゃないけどね。見事なホームランでした」とたたえた。3試合ぶりにスタメン復帰した4番・大山も八回に貴重な4号ソロを放って、今季初のSOアベック弾が完成。クリーンアップが機能し、3番に入った佐藤輝は「中軸がしっかり打って、投手が抑えてすごくいいゲームだった」と手応え十分。チームも今季初の4連勝と勢いがついてきた。「まだまだ足りないので、勝ちます!」球場で、自宅で、力をくれる虎党へもっともっと大型連勝を届ける。連日、勝利のお祭り騒ぎ。輝のバットが虎の〝ゴールデンウイーク〟を演出する。(原田遼太郎)★青柳登板で打点 佐藤輝は今季、青柳が登板した3試合すべてで打点を挙げており、打率・333(12打数4安打)で5打点、2本塁打。ナイスタッグぶりについて「守りやすいし、いいリズムでできているんじゃないですかね」と話した。昨季も右腕が登板した試合では打率・296(71打数21安打)、14打点、6本塁打と好成績。大山だけではなく青柳とのコンビにも要注目?

◆27個目のアウトを奪った青柳は穏やかな笑顔を浮かべた。自身初となる2試合連続の完投勝利。ゴールデンウイーク初日に〝黄金〟の右腕がG打線を華麗に料理した。「最初に輝がホームラン打って点をもらったんで、楽に投げられた。最後は1点差でしたけど、なんとかリリーフを使わずに投げられたので、すごくよかったです」) 巨人は坂本らをスタメンから外し、左打者7人を並べて挑んできたが、動じなかった。2―0の五回無死一、三塁で内野ゴロの間に1点を失っても、最少失点で切り抜けた。九回には先頭の岡本和にソロを浴びて1点差とされたものの、最後は代打・坂本を外角直球で見逃し三振に仕留めた。プロ最多タイの129球を投げ、9回6安打2失点(自責1)。コロナ陽性判定から復帰後、負けなしの3連勝だ。三回には佐藤輝の先制2ランをおぜん立てする左前打を放ち「9人目の野手として、投げるだけじゃない貢献ができたかな」とうなずいた。チームの4連勝に貢献した右腕に矢野監督も「完璧でしょう。(九回は)ソロなら仕方がない場面。あの流れでよく1点で止めてくれたし、最後まで行ってくれたということも含めて完璧だと思います」と賛辞を惜しまなかった。一歩一歩確実に前へ進む、亀のような男だ。ルーキー時代は制球力という課題に悩まされた。サイドスローとアンダースローの中間である〝クオータースロー〟であるが故に、自分の体を完全に操ることができていなかったが、諦めずに向き合い続けた。帝京大時代から青柳をよく知り、オフには個人トレーナーとして指導する内田幸一氏(現日本工学院)は「教えたことをしっかり自分のフォームに落とし込める。『5』言ったら『6、7』のレベルまでできる」と証言する。昨オフにはフォームの再現性を高めるため、股関節の使い方や胸椎に特化したトレーニングに励んだ。「一番すごいところは何があっても亀さんのように諦めずコツコツとやるところ」。一日一日積み重ねてきた努力が、今を作っている。「チームがこういう状況でも、これだけの方が応援に来ているというのはすごくうれしいこと。声援を力に変えて、上を目指して頑張ります!」まだ借金「12」で首位巨人とは11ゲーム差。まだまだ勝つ。全力で腕を振り、虎を押し上げる。(織原祥平)

◆大型連休初日に、敵地と画面の前で声援を送る虎党を歓喜させた。3試合ぶりにスタメン復帰した大山がダメ押しの4号ソロ。左翼席へかっ飛ばして、復帰戦を自らのバットで祝った。「結果もそうですけど、勝つことなので。勝ったことが一番よかったかなと思います」フォア・ザ・チームが信条の主砲は、まずは今季初の4連勝に声を弾ませた。2-1の八回先頭で鍬原の138キロを捉え、左翼スタンド上段まで白球を運び去った。九回に青柳が岡本和にソロを浴びて1点差に詰め寄られただけに、この一撃がなければどうなっていたことか。「結果的にホームランになってくれた。でも、しっかり自分で考えを整理しながら打席に入れた」と出場3試合ぶりの価値ある一撃にうなずいた。24日のヤクルト戦(神宮)で二塁ベースへ滑り込んだ際に左足を痛め、その後はベンチスタートが続いた。3試合ぶりに「4番・一塁」で先発出場。悔しい思いをぶつけるかのように二回の第1打席に左前打で出塁し、ソロを含む3打数2安打1打点。六回の守備では立岡の痛烈な打球に飛びつき、好捕。攻守で復活を印象づけた。左足の状態については「めちゃくちゃ言いづらいけど、実際にやれていますし」と言い訳にせず「(トレーナーらに)感謝しつつ、できるからって油断しないように」と気を引き締めた。矢野監督は「昨日(28日)、1打席くらい立って様子をみたいというなかで、(起用する)チャンスがなかった」と明かし「ある意味ぶっつけ。全部のプレーで心配もあったけど、打つ方でも守る方でもよくやってくれた。チームとしても落ち着く」と主砲の復帰に胸をなで下ろした。大山は「こういう試合をとることに意味がある。でも、もっともっと点を取れた場面はある。しっかり反省しながらやっていきたい」。まだ首位巨人と11ゲーム差、借金「12」もある現状に〝大黒柱〟は満足しない。黄金週間に勝ちまくる。(新里公章)

◆デビューは突然、やってきた。支配下登録されたばかりの巨人・菊地大稀投手(22)=桐蔭横浜大=が緊急降板した菅野の後を受け、四回に2番手としてプロ初登板。上々の1軍デビューを飾った。「ブルペンで『行くぞ』といわれたときに緊張感が増した。気持ちだけは負けないように、攻めの投球をすることを考えて思い切って投げ込みました」育成ドラフト6位で入団した右腕はこの日、初昇格。背番号96に決まったが、ユニホームの製作が間に合わず「019」でマウンドに上がった。) 自身最速タイの154キロを計測した直球と決め球のスライダーを駆使し、2回1安打2奪三振。阪神に傾いた流れを食い止めた。新潟・佐渡島出身で初のプロ野球選手。実家の裏で、国鳥トキに遭遇するほどの大自然で育った。山のでこぼこ道を10キロ走り込むなどして土台を築き、中学時代は全国の離島球児を対象に元ロッテの村田兆治氏が開催する「離島甲子園」にも出場した。同期入団のD1位・大勢(関西国際大)、同3位・赤星(日大)が1軍で活躍する姿に心が奮い立った。「待ちに待った、思い描いた舞台。やっと同じ舞台に立てた」。頼もしい新人右腕が、投手陣に加わった。原監督も「見事な、堂々たる投球。かなり急な中だったが、非常にメンタル的にもいいものを持っている」と絶賛。佐渡島の星が大きな一歩を踏み出した。(樋口航)

◆昭和の時代は「天皇誕生日」だった4月29日。「みどりの日」と呼ばれた時期を経て、令和の今は「昭和の日」。東京ドームでは伝統の一戦が行われていたから、古き良き昭和のプロ野球に思いをはせた方も多かったのでは。長嶋がいて、王がいて、村山がいて、江夏がいて...。元気を取り戻したタイガースナインを追って、午前の新幹線に飛び乗ったのはトラ番・原田遼太郎。「ゴールデンウイーク初日だからか、新大阪駅も、東京駅も、ものすごい人出でした。久々の光景で、ちょっと圧倒されました。東京ドームに到着しても、警備員が『きょうは4万人以上の観衆が来場されることが予想されます』とアナウンス。そんな大観衆が集まるようになったのかと、またビックリ。コロナはまだ完全に収束していませんが、世の中、普通にお出掛けの雰囲気になってきているんですね」テレビのニュースも、関西国際空港からハワイに旅立つ家族連れをインタビューしていた。PCR検査など、準備をしっかりしていれば、ホノルルでは隔離されないのだとか。3年ぶりに戻ってきた〝制限のない〟ゴールデンウイーク。海外旅行には行かない(行けない?)野球ファンのためにも、最高峰のすごいプレーを見せていただきたいもの。と思っていたら、近本が、大山が、ファインプレーを連発。これぞ、プロのプレーが続いた。試合前。記者席に陣取った原田に電話して、彼が百も承知の、ネガティブデータを持ち出した。『佐藤輝は去年、東京ドームで3本のホームランを打ったけれど、実はすべてDeNA戦。敵地の巨人戦という条件を付けるなら、まだ1本も打っていないぞ』クスっと笑いながら、軽~く聞き流された。「確かに以前は、東京ドームに来ると、悪いイメージばかりが先行していました。僕が初めて来た2020年の開幕シリーズは3連敗ですから」開幕投手・西勇が好投して、ホームランも打って。が、交代直後に岩崎が逆転弾を打たれて、一気に流れがおかしくなり、そのまま開幕3連敗を喫した。あの時かぁ。「でも去年なんて、サトテルがこの場所で1試合で21、22号を放って、田淵幸一さんの球団新人記録に並んで、1面の原稿を書いたり、結構、いい思い出ばかり。巨人戦で打ってないなんて、そういえばそうかなあって感じですね」そのうち打ちますよ、というニュアンスが、スマホの向こう側からプンプン漂ってきていた。長くこの仕事をしていると「番記者」という人種のスゴさを実感する。予感が的中するのだ。サトテル番の原田の言葉が、間もなく、現実のものになった。東京ドームは決して大きなドームではないが、あのバルコニー席は、そう簡単には飛びこまない。しかも、打った相手がいいじゃない。巨人が誇る大エース・菅野。サトテルが〝打った瞬間〟打球を目で追い、のけぞっていた。虎党には痛快なシーンだ。伝統の一戦を舞台に、この先も長く続く名勝負の1ページとして語り継がれそうな一発だった。近い将来、菅野がいて、岡本和がいて、サトテルがいて、青柳がいて...。そう語り継がれる伝統の一戦になってくれれば-。

◆阪神・井上一樹ヘッドコーチ(50)が試合後、3試合ぶりのスタメン復帰で4号ソロを放った大山悠輔内野手(27)について言及した。一問一答は以下の通り。ーー大山復帰の判断は「本人は甲子園の方でも行ける、行けると言っていたけど手綱を引いてストップかけたのは、こちらなので。巨人戦から行こうかってメドは、俺らの中でも一応立てていたので。巨人戦はアイツも好きやしね、ちょうどいいかなって。仮に頭で出して不具合があれば言えよって感じだったけど、話聞いたら、問題なくできたのでという話だから、ひと安心してる。最終的にバカーんと打ってくれたしね。本当によかった」ーー30日以降もスタメンで「もちろん、もちろん。スライディングして、またやってしまいましたってことがあったらいけないけど、今日はそういうこともなかったし。明日以降も使う予定でいます」ーー3得点だが、打つべき人が打って勝った「結果、東京ドームはこうやって怖いし、最後に岡本君が打って1点差とかなるわけでしょ。打つべき人間というのは、おっしゃるとおりで。輝が打った、悠輔が打った、で。うちが立てている投手はエースですから。みんながそれぞれの仕事をしたから勝てた典型的な試合だったかなと思います」

◆ゴールデンウイーク(GW)初日に虎の黄金連勝週間を予告しているような、青柳さんの連続完投の3勝目はスゲー!!でも、それ以上にスゲ~のはドームの外は〝雨やぎさん〟をなめたらあかんでェ!! と、雨ザーザーだったことであ~る!!(笑)しかし、青柳さんを見ていると『人間は変われるのだ!!』と勇気を与えられません? だって、数年前なら梅野が捕球できない、クソボールを放ってた投手が、精密サブマリンに変身してんだから!!そー! 世のうだつが上がらなく、GWなのに家族をどこにも連れて行けず、グチられている貴方! 一念発起やー!! みんな青柳さんになって来年のGWは、一家でハワイへ行ったろやないかー!! で、ハワイへ行ったら、連日大雨だったら大笑いなんだけどね~!!エースが完投して3番・佐藤輝、4番・大山のアベックアーチで4連勝!! この勢いで、GWを白星の〝ホワイトウイーク〟にしたって~や!!

◆最下位チームから、いいことを教えてもらったんじゃないかな、巨人は。青柳の姿を見て何かを感じないといかんよ。巨人のスタメンには左打者が7人も並んだ。単にアンダースロー対策か、他に事情があるのか? いずれにしても、はっきりいって格が落ちる。昨年の最多勝で今季も安定している投手を相手に、そうそう打てるものでもない。しかも坂本とポランコは終盤に代打で登場...。よく分からないオーダーではあった。それを差し引いても、青柳は素晴らしい。投球的にはコントロールの良さが一番だけど、何といっても男気にあふれていた。俺がやらずに誰がやる。俺が投げ続けないとチームは負ける。完投を前提にした決意がビンビン伝わってきた。野球の本質はそこなんだ。9回を投げ終え、ベンチへ凱旋(がいせん)する青柳が、どれだけの大歓声に迎えられたか。ファンの反応が全てを物語っている。首位を走る巨人も今後、チームが苦しくなるときは必ずやってくる。そして、窮地を救うのはやはり先発投手。完投できる投手をいかにつくり、増やしていくか。その重要性に、しっかり目を向けてほしいね。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
20100 0.667
(↓0.023)
-
(-)
113133
(+2)
101
(+3)
34
(+1)
12
(-)
0.254
(↓0.002)
2.910
(-)
2
(-)
広島
16111 0.593
(↑0.016)
2.5
(↑1)
115119
(+1)
92
(-)
10
(+1)
7
(-)
0.256
(↓0.001)
3.100
(↑0.12)
3
(-)
ヤクルト
14120 0.538
(-)
4
(↑0.5)
11799
(-)
105
(-)
26
(-)
11
(-)
0.231
(-)
3.430
(-)
4
(-)
中日
12130 0.480
(↓0.02)
5.5
(-)
11886
(-)
89
(+1)
17
(-)
8
(-)
0.247
(↓0.007)
3.380
(↑0.09)
5
(-)
DeNA
10140 0.417
(-)
7
(↑0.5)
11985
(-)
110
(-)
18
(-)
10
(-)
0.244
(-)
4.190
(-)
6
(-)
阪神
8201 0.286
(↑0.027)
11
(↑1)
11482
(+3)
107
(+2)
22
(+2)
15
(-)
0.228
(↓0.002)
3.580
(↑0.1)