中日(★0対1☆)広島 =リーグ戦6回戦(2022.04.29)・バンテリンドーム=
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広島
0000100001701
中日
0000000000200
勝利投手:大瀬良 大地(4勝1敗0S)
敗戦投手:髙橋 宏斗(2勝2敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(2号・5回表ソロ)

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◆広島が接戦を制した。広島は両軍無得点で迎えた5回表、堂林のソロが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・大瀬良が9回無失点の快投。今季初完封で4勝目を挙げた。敗れた中日は、先発・高橋宏が試合をつくるも、打線が散発の2安打と振るわなかった。

◆阪神に連敗を喫し、勝率5割に戻った中日は出場選手登録した高橋周平内野手(28)を3番二塁で先発起用。開幕から二塁を務めてきた5番の阿部寿樹内野手(32)が左翼に回った。27日の阪神戦(甲子園)で西勇から右膝に死球を受け、28日に打撲と診断されていた大島はこの日、出場選手登録を抹消された。中堅には岡林、右翼には平田が28日の阪神戦に続いて先発メンバーに入った。

◆6試合ぶりスタメンの広島上本崇司内野手(31)が珍しい形で24打席ぶり安打を記録した。2回2死一、三塁から打ち返した当たりは二塁手の守備位置方向に弾むも、スタートを切っていた一塁走者会沢の足に当たって、捕球した二塁手が一塁へ送った。記録は守備を妨害した走者会沢のアウトとなり、上本には二塁内野安打が記録された。上本にとっては、12日ヤクルト戦2打席目以来の安打となった。

◆中日先発の高橋宏斗投手(19)が痛恨の1発を浴びた。0-0の5回2死。中京大中京の先輩にあたる堂林に左中間スタンドへ先制点となる2号ソロを運ばれた。初回は140キロスプリットで見逃し三振。3回は中飛に打ち取っていたが、カウント3-1から投じた151キロを完璧にとらえられた。5回まで毎回の8三振を奪う力投だったが、球数も110球となり、この回限りで降板となった。

◆広島会沢翼捕手(34)が6回裏の守備から途中交代した。3試合続けてスタメンマスクをかぶり、5回まで先発大瀬良の好投を引き出していた。だが、6回1死一塁で迎えた第3打席で三塁へのゴロで併殺に。一塁を駆け抜けることなく、ベンチ裏に引き上げた。6回から三塁スタメンの坂倉が代わってマスクをかぶり、三塁には田中広が入った。

◆先輩の意地弾-。広島堂林翔太内野手が中京大中京の後輩、中日先発の高橋宏から2号先制ソロを放った。5回2死。カウント3-1から2年目右腕のプロ最多タイの102球目、151キロを捉えた。「しっかり捉えることが出来ました。大地(大瀬良投手)の援護になってよかったです」。打った瞬間に確信した当たりは左中間スタンドへ一直線。地元愛知で2年ぶりとなる1発となった。23日DeNA戦から5試合連続で1番起用が続く。開幕から22試合で1番に入った西川が3番に移ったことで巡ってきたチャンス。東出野手総合コーチは「しばらくは堂林でいいのかなと思っている。振りにいけているし、守備への意識も高い。走塁のセンスもあるから」と起用の意図を説く。首脳陣の思いに応え、堂林は1番で起用された全試合で安打を記録している。「しばらくが、1年になるように頑張ります」。ポジションを奪おうと、必死だ。球団通算4500勝に王手をかけてから連敗を喫していた。本拠地から敵地に乗り込んで迎えた初戦。新たなリードオフマンがひと振りで流れを変えた。【前原淳】

◆2連勝中だった中日高橋宏斗投手が痛恨の1発を浴びた。0-0の5回2死。中京大中京の先輩にあたる堂林に左中間スタンドへ2号ソロ。3-1から投じた151キロを完璧にとらえられた。「調子はあまりよくなく、球数も多い中なんとか粘れたと思います。でも、堂林さんのあの1球がもったいなかった」。5回4安打、8奪三振の力投も実らず2敗目となった。

◆中日が広島大瀬良に2安打に封じ込まれ、0封負け。今季2度目の3連敗で借金生活に入った。首位打者・大島洋平外野手が登録抹消。「3番・二塁」で起用した高橋周平内野手も結果を出せず、ゴールデンウイークは厳しいスタートとなった。「もちろん(大瀬良の)出来はよかったですし、攻略することはなかなか難しいんですが、2安打ではなんとも...」。二塁も踏めず完敗となった立浪和義監督は脱帽するしかなかった。厳しい戦いは覚悟の上だった。試合前に打率3割5分4厘でリーグトップだった大島の抹消を決断した。27日の阪神戦で右膝に死球。打撲の診断だったが「2、3日でいけるような感じだったんですが、あまり無理もさせられない。状況は苦しいがいるメンバーでやるしかない」と立浪監督。代わって昇格したのが開幕直前に左足首を捻挫した高橋周。2軍戦に10試合出場。万全を期しての合流だったが、大瀬良の前に遊飛、遊飛、三邪飛。3度、自らの打球を見上げた。「きょうはちょっと力んでいていいところなかったけど、3番あたりを打ってくれないと困る選手。これから先、期待しています」。指揮官は救世主として、高橋周を指名した。▽中日高橋周(今季初スタメンで3打数無安打) また次の試合も頑張ります。

◆広島が堂林翔太内野手(30)の決勝2号ソロで、セ・リーグ通算4500勝に到達した。0-0の5回、中京大中京の後輩、中日高橋宏斗投手(19)から左翼へ運び、09年夏の甲子園優勝の先輩が意地を見せた。この1点をエース大瀬良大地投手(30)が2安打完封の快投で守り切り、首位巨人とのゲーム差を2・5に縮めた。快音とともに、確かな手応えが両手に残った。0-0の5回だ。堂林はカウント3-1からの151キロに鋭くバットを振り抜くと、走りださずに打球の行方を追った。中京大中京の後輩、中日高橋宏を打ち砕く1発が貴重な先制2号ソロとなり、チームに通算4500勝をもたらした。「バッター有利のカウントだったので、思い切って狙って、しっかり捉えることができました」。1回の1打席目は初球高め153キロに空振りし、抜けたフォークに見逃し三振。3回の打席でも高め真っすぐを捉えきれずに中飛に倒れた。5回は三度目の正直で、真っすぐを捉えた。「後輩と、プロの世界で対戦できるということはうれしいです。もっともっとこれから対戦が増えるように、僕自身も頑張りたいと思いますし、お互い頑張っていけたらなと思います」。初対戦ではまず、先輩としての貫禄を示した。プロ2年目の高橋宏に対し、今季で13年目となる。「プリンス」と呼ばれるも、プロでは喜びよりも悔しさばかりだった。昨季は開幕直前のコンディション不良が影響して打率は2割を切った。不退転の覚悟で臨む今季は開幕からトレーニングやケアを入念に行い、ルーティンを確立。限られた出場機会の中で結果を残し、徐々に出番を増やしていった。23日DeNA戦から5試合連続で1番起用。全試合で安打を記録する。首脳陣は"暫定1番"と指名するも、本人は「しばらくが、1年になるように頑張ります」と巡ってきたチャンスをつかみ取ろうと必死だ。佐々岡監督は「厳しい先輩ではありますけど、価値ある一発だった」とたたえた。ひと振りで連敗を止め、球団節目の勝利につなげた。「自分のいいところをどんどん出して行ければなと思います」。30歳も、まだまだ貪欲だ。【前原淳】<広島の節目勝利◆1勝(1950年〈昭25〉3月14日、16-1国鉄、広島総合)球団創設から3試合目で初勝利。15安打16得点で大勝した。◆500勝(60年5月7日、7-1阪神、広島市民)草創期に活躍し、身長167センチで「小さな大投手」と呼ばれたエース長谷川良平が9回1失点で完投。◆1000勝(68年9月9日、3-2サンケイ、神宮)0-1の6回に3点を奪って逆転。大石弥太郎から外木場義郎のリレーで競り勝った。◆1500勝(77年4月28日、3-2大洋、川崎)77年に20勝を挙げた高橋里志が8回途中を1失点。打線も1点ビハインドの4回に山本浩二の逆転3ランが飛び出した。◆2000勝(84年9月1日、6-1ヤクルト、広島市民)山本浩二が2発、左腕の川口和久が9回1失点と投打がかみ合った。◆2500勝(92年4月8日、9-5大洋、横浜)マーティー・ブラウンが初回の第1打席に3ラン、2回の第2打席は満塁本塁打と2打席連発。2回の本塁打はチーム100号の満塁本塁打となるメモリアルアーチで白星に花を添えた。◆3000勝(99年9月7日、12-7ヤクルト、神宮)ルーキーの新井貴浩が2ラン2発、金本知憲も2ランを放つなど13安打12得点で打ち勝った。◆3500勝(07年8月24日、8-7巨人、広島市民)7-7の9回2死から代打の尾形佳紀が右翼にサヨナラ弾。6度の右ひざ手術を乗り越えた苦労人が試合を決めた。◆4000勝(15年6月19日、3-1DeNA、横浜)前田健太が9回を5安打8奪三振で1失点。119球の力投で勝利へと導いた。

◆エースが決めた。広島大瀬良大地投手(30)が2安打無四球完封で球団通算4500勝に花を添えた。立ち上がりから中日打線に的を絞らせない配球でアウトを積み重ね、5回以降は1人の走者も出さなかった。6回から捕手が代わるアクシデントによる影響も感じさせなかった。中日先発高橋宏との投げ合いで貫禄を見せつけ、リーグトップタイの4勝目を手にした。ナインがマウンドに駆け寄ると、ようやく大瀬良は笑顔を見せた。すべてを背負った登板だった。持ち越しとなった球団節目の勝利だけでなく、前夜逆転負けで連敗。バンテリンドームでも今季3連敗でまだ勝てていなかった。最小得点差の試合展開もあり、エースは投球で戦う姿勢を示した。「チームとして流れを止めないといけない試合だったと思うので、勝てて良かった」。敵地マウンドで仁王立ち。5回以降は1人の走者も許さず、2安打無四球の完封勝利でチームの連敗を止め、球団通算4500勝を飾った。150キロ超の真っすぐを主体に押す中日の19歳、高橋宏の若々しい投球に対し、渋みを感じさせる投球だった。立ち上がりから多彩な変化球を使い、中日打線に的を絞らせない。中盤5回まで投じた65球のうち、同じ球種を続けたのは6度しかなかった。会沢の負傷交代で坂倉とバッテリーを組んだ6回以降は一転、中盤までの配球を布石とするように同じ球種を続けた。7回1死。ビシエドをスライダー2球で追い込むと、首を振ってスライダーを選択。「マツダで投げたときもそう。インコースを使って反応していた」。すでに今季3試合目の対戦となったことすらプラスに変え、空を切らせた。前回22日DeNA戦は完封目前の9回に失点し、降板となった。やられたらやり返す、完封劇。「ロッカーもすごくいい雰囲気だった。こういう試合を続けていけるように、みんなで力を合わせていきたい」。リーグトップタイ4勝目の大黒柱に、佐々岡監督は「大地の投球に尽きます。1人で投げきってくれたのはさすが」と最敬礼だ。球団通算4000勝は前田(ツインズ)の完投勝利によってもたされていたが、今回は前エース超えの完封でメモリアル星に花を添えた。【前原淳】○...広島会沢翼捕手(34)が29日、中日6回戦(バンテリンドーム)の6回裏の守備から途中交代した。6回1死一塁から併殺打に倒れた際に何らかのアクシデントが発生したとみられ、試合後蔦木トレーナーは「下半身にアクシデントがありました」と説明。試合中にアイシングの処置を行い、病院へは行っていない。佐々岡監督は30日以降について「分からない。明日の報告を聞いてから」と話すにとどめた。▽広島坂倉(会沢の負傷交代で6回裏に急きょ三塁から捕手に)「話ができないまま入ったので、気にせず(サインに)首を振ってくださいと言っていました。イニング間に会話しながら、アツさんのリードをなんとかつなげられればと思ってやりました。大地さんの投球が良かったです」

◆エースが決めた。広島大瀬良大地投手(30)が2安打無四球完封で球団通算4500勝に花を添えた。立ち上がりから中日打線に的を絞らせない配球でアウトを積み重ね、5回以降は1人の走者も出さなかった。6回から捕手が代わるアクシデントによる影響も感じさせなかった。中日先発高橋宏との投げ合いで貫禄を見せつけ、リーグトップタイの4勝目を手にした。

◆中日は高橋周平内野手(28)が「3番・二塁」で1軍昇格即スタメン出場する。高橋は開幕直前に「左足関節内反捻挫」と診断を受け、その後は別メニューで調整。2軍戦には10試合に出場して打率・258(31打数8安打)、1打点。「3番・三塁」で出場した28日のオリックス戦(杉本商事BS)では6打数3安打1打点と結果を残していた。広島戦を前にバンテリンドームに合流し、試合前練習では二塁の位置でノックを受けた。ここまで二塁で出場を続けてきた阿部は「5番・左翼」で出場する。

◆中日・高橋宏斗投手(19)が先発し、5回4安打1失点で降板した。「調子はあまり良くなく、球数も多い中、何とか粘れたかなと思います」一回の1球目から153キロをマークし、トップギアで試合に入った。中京大中京高の先輩にあたる1番・堂林との9球に及ぶ粘り合いを、見逃し三振で制するスタート。2死後には巧打者・西川をスプリットで空振り三振に抑え、三者凡退で滑り出した。二回は先頭のマクブルームに三塁線を破って二塁打とされ、ピンチは会沢の投前内野安打で1死一、三塁に拡大。それでも小園を152キロで浅い中飛に打ち取るなどして乗り切り、三、四回もゼロを並べた。五回に堂林に左中間ソロを打たれ「堂林さんのあの1球がもったいなかった」と反省したが、しっかりとゲームメークした。奪三振は毎回の8個。直球とスプリットのコンビネーションがさえわたり、西川との3度の対戦はいずれもボールゾーンに落として空振り三振に抑え、上回った。5回4安打1失点。球数がプロ4度目の登板で最多の110球となり、後半戦をリリーフ陣に託した。

◆広島は大瀬良が散発の2安打、無四球で今季初完封。打たせて取る投球で二塁を踏ませず、五回に堂林のソロで奪った1点を守り切った。中日は3連敗で借金1。打線が凡打を繰り返し、1失点で踏ん張る投手陣を援護できなかった。

◆広島の会沢が途中交代した。六回に三ゴロ併殺打に倒れた後の守備からベンチに下がった。下半身に何らかのアクシデントがあったとみられ、佐々岡監督は状態について「明日にならないと分からないので、報告を聞いてから」と話すにとどめた。

◆中日の高橋宏は5回をソロによる1失点と踏ん張ったが、援護なく2敗目を喫した。制球がばらつく場面もあり、球数は自身最多の110球。「調子は良くなかった。なんとか粘ることはできたが、もう少し早めに修正できれば」と振り返った。それでも追い込んでからのスプリットが効果的で大崩れせず。8奪三振のうち7個がスプリットで、きっちり低めに投げきった。五回2死から愛知・中京大中京高の先輩、堂林に浴びた一発が唯一の失点。甘く入った151キロ直球を捉えられ「あの1球がもったいなかった」と悔やんだ。

◆広島の堂林が先制の2号ソロを放った。五回2死から愛知・中京大中京高の後輩、高橋宏の真っすぐを完璧に捉え、左中間席に運んだ。「打者に有利なカウント(3ボール1ストライク)だったので、思い切って狙って、捉えた」と言う。チームは2連敗中。流れを変える一発と言ってもよく「本塁打はたまたまだけど、しっかりと自分のスイングをした結果です」と自賛した。1番打者を任されていることには「打順は気にしない。自分のいいところをどんどん出していければ」と話した。

◆広島が完封で連敗を2で止め、プロ野球史上9球団目の球団通算4500勝を達成した。首位・巨人が負けたため2・5ゲーム差に接近。大瀬良大地投手(30)がハーラートップタイの4勝目を2安打無四球の完封で飾った。──マツダスタジアムで連敗してバンテリンドームでの一戦。どんな思いで入った「もう勝つことだけを考えてマウンドに上がりました」──9回117球を2安打無四球完封。投球を振り返って「根気強く低めにボールを集めて打たせていこうという思いの中で投げていた。いい結果につながってくれて本当に良かったなと思います」──中日・高橋宏との投げ合い。0─0の五回に同じ年の堂林選手の2号先制ソロ。本塁打はどういう風に見ていた「相手の高橋君も素晴らしいボールを投げていて本当に手ごわいなと思って投げていた。堂林が打ってくれて本当に頼もしく思いましたし、この1点を必ず守り切って勝つぞとそういう気持ちにさせてくれた」──球団通算4500勝を達成。節目に完封はいかが「歴代の先輩方が積み上げてこられた勝ちに僕たちが名前を刻むことができてうれしいですし、これから1勝1勝、積み重ねていきたいなと思います」──自身リーグトップタイの4勝目。次への意気込み、ファンへメッセージを「今日も熱いご声援ありがとうございました。また投げる時は勝つつもりで一生懸命投げますので、また明日からも温かいご声援よろしくお願いします。ありがとうございました」

◆中日は相手先発・大瀬良大地投手(30)に2安打完封負けを喫し、今季2度目の3連敗。借金は4月6日以来の「1」となった。立浪和義監督(52)の試合後の主な一問一答は以下の通り。ーー今季3度目の対決となった大瀬良に2安打完封を喫した「出来がよかったと思いますし、なかなか攻略することは難しいと思うんですけど、2安打では何ともならないという状況。最後の最後まで、バッティングカウントとか要所でいいところに投げられていた。本当に、何もないですよね」ーー前回対戦時も絞っていくことが大事だと話していた「右打者の内角にも、うまくツーシームを使いながら、外にカットボールとか、そういうスライダー系の球で(組み合わせて)、そこの制球がよかったですよね。感心している場合ではないんですけど、また対戦がある投手ですから、どっちかのコースにある程度きているので、もう少し外に踏み込んで、狙う時は狙うとか、対策は練っていかないと。同じ投手に何回もやられないように。打つ方はそんなもんですね」ーー27日の阪神戦(甲子園)で右膝付近に死球を受けた大島が登録抹消「2、3日では、いけるような感じだったんですけど、あまり無理もさせられないし、10日で何とか帰ってきてくれということで。10日も分からないですけどね。状況は苦しいですけど、これはしようがないことなので、いるメンバーで頑張るしかないです」ーー故障で離脱していた高橋周は「3番・二塁」で昇格即スタメン「状態も上がってきたという報告があったので、今日は力んでいたのか、いいところはなかったですけど、なかなかすぐに結果(を出す)というのは難しいし、いきなりファームの投手から一級品の投手に当たるわけですから。あした(30日、森下)もそうですけどね」ーー先発した高橋宏は5回4安打1失点と粘投した「今日はちょっと、ここ数試合から見たらボールが高めに浮いたり、コントロールが悪かった分、球数が増えたので。6回ぐらい、110球くらいかと思ったんですけど、5回で終わってしまったので。最後、(堂林の左中間ソロは)2アウトからカウント3―1というカウントから真っすぐを打たれたわけですけど、これも次に生かしてほしいなと。完全に、打者も真っすぐを待ちますし、そこで真っすぐをいって甘かったら、長打になる打者にはああやって打たれるということは教訓にして、そこで精度ですよね。最悪でもヒットというふうになっていかないと、もったいない。結果的にそれが決勝点の1点ですから。しっかりと反省材料にして次に頑張ってくれればいいと思います。それ以外は本当によく(投げた)。たぶん本人の中では悪いなりに五回まで1点で抑えたわけですから、高橋を責めることは何もないですし」

◆中日は相手先発・大瀬良に2安打完封を喫し、3連敗。借金生活に逆戻りとなった。先発した2年目右腕・高橋宏は五回で降板したものの、ソロ1本のみに抑えて4安打1失点とゲームメークした。その踏ん張りに打線が応えられず。打線には高橋周が故障から復帰して3番に入ったが、全体で出塁できたのは一回に左前打を放った岡林と、四回に中前へ運んだビシエドの2度のみで、二塁すら踏ませてもらえなかった。28日の阪神戦(甲子園)に石川昂が左翼2ランを放っているが、27日の同戦での一回に阿部が右翼へ二塁打を放って以降、26イニング連続適時打なしと苦しい。さらに16日の広島戦(マツダ)から、これで5カード続けてカード初戦を落とした。立浪和義監督(52)は「やっぱり頭を取らないと連敗もありますし、頭にいい先発投手を持っていってはいるんですけどね」。今回の3連敗も全て2点差以内であり「結果的に打たないと、点を取らないと勝てない。投手はそこそこ最少失点で抑えてくれているので、やっていくしかないですね」と打線の奮起に期待した。

◆開幕直前に「左足関節内反捻挫」と診断を受けて離脱していた中日・高橋周平内野手(28)が「3番・二塁」で1軍昇格即スタメン出場した。バットでは3打数無安打だった。「また、次の試合も頑張ります」試合前練習中の午後3時にグラウンドに姿を見せた背番号3。キャッチボールをし、二塁の位置でノックを受けて今季初出場に備えた。試合では遊飛、遊飛、三邪飛と快音は響かず。それでも公式戦では4年ぶりとなった二塁守備を無難にこなした。七回には小園がバットを折られながらドン詰まりで打ち上げた小フライに猛然とダッシュし、好捕。故障箇所への不安を感じさせないプレーに、拍手が送られた。開幕から二塁を守ってきた阿部がプロ初の左翼でスタメン。左翼でスタメン出場を続け、6試合連続安打中だったA・マルティネスがベンチスタートとなった。立浪和義監督(52)は今後の布陣について「アリエル(・マルティネス)も決して状態は悪くないですし、その辺の状況も見ながらまたあした、考えていきます」と考えを巡らせる。一方で、高橋周の打順については「3番あたりを打ってくれないと困る選手。これから先はもちろん期待しています」と話した。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
20100 0.667
(↓0.023)
-
(-)
113133
(+2)
101
(+3)
34
(+1)
12
(-)
0.254
(↓0.002)
2.910
(-)
2
(-)
広島
16111 0.593
(↑0.016)
2.5
(↑1)
115119
(+1)
92
(-)
10
(+1)
7
(-)
0.256
(↓0.001)
3.100
(↑0.12)
3
(-)
ヤクルト
14120 0.538
(-)
4
(↑0.5)
11799
(-)
105
(-)
26
(-)
11
(-)
0.231
(-)
3.430
(-)
4
(-)
中日
12130 0.480
(↓0.02)
5.5
(-)
11886
(-)
89
(+1)
17
(-)
8
(-)
0.247
(↓0.007)
3.380
(↑0.09)
5
(-)
DeNA
10140 0.417
(-)
7
(↑0.5)
11985
(-)
110
(-)
18
(-)
10
(-)
0.244
(-)
4.190
(-)
6
(-)
阪神
8201 0.286
(↑0.027)
11
(↑1)
11482
(+3)
107
(+2)
22
(+2)
15
(-)
0.228
(↓0.002)
3.580
(↑0.1)