ロッテ(★1対2☆)楽天 =リーグ戦5回戦(2022.04.28)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
10000010021001
ロッテ
0000001001600
勝利投手:藤井 聖(1勝0敗0S)
(セーブ:安樂 智大(2勝0敗1S))
敗戦投手:美馬 学(0勝3敗0S)

本塁打
【楽天】西川 遥輝(4号・1回表ソロ)

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◆楽天は初回、西川の先頭打者本塁打で先制に成功する。そのまま迎えた7回表には、代打・銀次の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・藤井が6回4安打無失点の好投でプロ初勝利。敗れたロッテは、先発・美馬が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆楽天西川遥輝外野手(30)が先頭打者アーチで、プロ初登板の藤井聖投手(25)を援護した。1ストライクからの2球目、ロッテ美馬の143キロを右中間へ運ぶ4号ソロ。2年目左腕の藤井はプロ初登板初先発で「昨日、おとといと仕事をしていなかったので、仕事ができてよかったです。藤井くんに『5回までに3点取る』と言っていたので、まずは先制できてよかったです」とコメントした。西川の先頭打者本塁打は17日ソフトバンク戦(鹿児島)以来、今季2本目。自身通算では7本目となった。

◆ここから追いつき、追い越す。楽天の2年目左腕、藤井聖投手(25)が28日、プロ初登板初勝利を決めた。ロッテ打線を相手に6回を4安打、無四死球で無失点と堂々たる73球。自身を含めて6人プロ入りした東洋大時代の同級生が次々に活躍する中、1年目に1軍マウンドにも立てなかった悔しさをぶつけた。チームはこの3連戦を2勝1分け。負けなしで首位を守った。25歳6カ月で初めて立った1軍のマウンド。念願の白星を手にした藤井は石井GM兼監督から祝福されると、こみあげてくる感情をぐっと飲み込んだ。「ものすごく緊張した。去年1軍に上がっても投げられなくて、悔しい思いをしてここまで頑張ってこられた。素直にうれしいです」。笑顔で写真に納まった。ストライクゾーンで勝負した。「逃げない」と四球も死球もゼロ。5回1死から2連打された時も、続くロッテ松川を3球三振に仕留め、高部は直球で押し込んだ。「失点するなんて普通のこと。気負わずやればいい」とは、則本や松井裕からもらった助言だ。1点取られたってしようがない。そう思って打者に向かうと、抑えることができた。出遅れた。そんな思いがあった。東洋大ではDeNA上茶谷、ソフトバンク甲斐野、中日梅津、オリックス中川圭、広島末包が同期だった。「先に大卒でプロにいった4人(上茶谷、甲斐野、梅津、中川圭)が1年目から華やかなデビューを飾った。社会人時代からすごく刺激を受けてきました」。よし、自分も。昨年9月14日、待望の1軍初昇格。だが優勝争いを続けるチームで登板機会が巡ってこず、同27日、登録を抹消された。2軍で投球フォームを見直した。腕の位置を下げたことで制球が改善された。やっとつかんだチャンスを、ものにした。「まだ1勝しかしてないので、肩を並べると言ったらおこがましいですけど、やっと同じ舞台に立てたのかな」。石井GM兼監督は、次も登板機会を与えることを明言した。ウイニングボールは、退院したばかりの静岡の祖父母に贈りたい。「おじいちゃんが野球が好きで、ずっと教えてもらって自分も野球を好きになった。一番影響があった人」。遠くないうちに、「できれば手渡しで」吉報とともに届けに行く。【鎌田良美】▼楽天藤井がプロ初登板で初勝利。東洋大-ENEOSを経由した入団2年目で、25歳6カ月での初勝利となった。楽天の初登板勝利(外国人選手を除く)は09年井坂亮平、10年菊池保則、11年塩見貴洋、14年横山貴明、浜矢広大、15年安楽智大、21年早川隆久に次いで8人目になるが、年齢では井坂の24歳6カ月を抜いて藤井が最年長になる。

◆ロッテは打線が「初もの」を打ち崩せず、今季ワーストの借金4となった。楽天藤井にプロ初勝利を献上した井口資仁監督は「打たせてくるタイプの投手。ばっちりハマってしまった」と、好投した先発美馬を援護できなかった。今季は逆転勝利が12球団で唯一なく、1点差試合は1勝8敗と投打の歯車がかみ合わない。攻撃の軸となるマーティンも不振で、指揮官は「もうちょっと考えていかなくちゃいけない」と話した。▽ロッテ美馬(7回途中2失点も今季初勝利を逃して3敗目)「(7回の)最後、粘り切れず回の途中で降りてしまい迷惑をかけました。次はしっかり長いイニングを投げ切れるように頑張りたい」

◆藤井のために-。楽天西川遥輝外野手(30)が28日、ロッテ5回戦(ZOZOマリン)の1回に今季4号となる先頭打者本塁打を放った。この日、プロ初登板初先発を迎えた藤井聖投手(25)と、試合前に援護点を約束していた。左翼守備でも大きな飛球をたびたび好捕し、攻守で初勝利をアシストした。西川のファーストスイングが幕張の夕空を切り裂いた。1ストライクからの2球目、ロッテ美馬の143キロを右中間へ打ち上げる。「入るとは思いませんでした。昨日、おとといと仕事をしていなかったので、仕事ができてよかったです」。ホームランラグーンに運ぶ4号ソロで、今カード3試合連続の初回先制に成功した。西川の先頭アーチは17日ソフトバンク戦(鹿児島)以来、今季2本目。自身通算では7本目で、うち3本をZOZOマリンで打っている。得意の千葉で放った1発には、男の約束が込められていた。この日先発の藤井はプロ初登板。緊張していた左腕に「5回までに3点取る」と宣言して第1打席に立った。マウンドに上がる前から、早くも援護をもらった藤井は「本当にありがたい、うれしい点をいただきました」と感謝しきりだった。藤井が打ち取った当たりは、責任を持ってアウトにした。3回にロッテ・エチェバリアの打球が左中間深くへ飛べば、西川は快足で追いついてジャンプ。フェンスにぶつかりながらも離さなかった。打てなくても四死球で出る。開幕から不動の1番打者として、高い出塁率をキープしている。投手出身の石井GM兼監督は「プレーボールがかかった最初の打者ってすごく大事。ポンとアウトが取れると、投手は自分のリズムがつくれてしまう。そこら辺を簡単に相手に渡さない打者」と揺るぎない信頼を置く。ただ"約束"を耳にした指揮官は「ああ、2点少なかったですね」とポロリ。7回には、西川らが安打で広げた2死二、三塁の好機を、代打銀次が決めた。「頑張って投げていたし、この1点を取ったら大きいと思って打席に入りました」と気合のヘッドスライディング。援護は3点に満たなかったが、先輩たちのおとこ気で藤井に勝ちが付いた。約束は、果たされたと言っていい。【鎌田良美】

◆ロッテはプロ初登板初先発した楽天藤井聖(まさる)投手(25)を打ち崩せず、1分けを挟んで連敗となり、借金は今季ワーストの4となった。先発した美馬学投手(35)は6回2/3を9安打2失点と粘投も、打線の援護がなく3敗目を喫した。井口資仁監督(47)の試合後の一問一答は以下の通り。?-美馬は粘りの投球で7回途中まで2失点井口監督 しっかりゲームはつくってくれたと思います。-打線が援護してあげたかった井口監督 まあ、そうですね。核になるところがね...。レアードも調子を落としていますし、マーティンに限ってはね、もうすぐ100打席(98打席)に立つ中で1割3分ぐらい(1割3分6厘)じゃ、ちょっと機能していないので。そこら辺はちょっとね、今週1週間マリンなのでね、調子を上げてほしいということで、いろいろ取り組んでいますけど、まあ内容としては変わっていないので。バッティングの内容も基本的にあまり良くないですし。もうちょっと考えていかなくちゃいけないですね。-試合前にはマーティンに直接、打撃指導もしていた井口監督 まあまあ、練習では良くなっていますけど、実際に試合に入ったらね、自分のやりたいスイングしかしてないので。-楽天の先発藤井の印象は?井口監督 打たせてくるタイプのピッチャーなので。その辺ね、ばっちりハマってしまったかなという感じじゃないですかね。-29日からは日本ハムとZOZOマリンで3連戦井口監督 カード変わるのでね、またしっかりと自分たちの野球をしていきたいと思います。

◆ここから追いつき、追い越す。楽天の2年目左腕、藤井聖投手(25)が28日、プロ初登板初勝利を決めた。ロッテ打線を相手に6回を4安打、無四死球で無失点と堂々たる73球。自身を含めて6人プロ入りした東洋大時代の同級生が次々に活躍する中、1年目に1軍マウンドにも立てなかった悔しさをぶつけた。チームはこの3連戦を2勝1分け。負けなしで首位を守った。25歳6カ月で初めて立った1軍のマウンド。念願の白星を手にした藤井は石井GM兼監督から祝福されると、こみあげてくる感情をぐっと飲み込んだ。「ものすごく緊張した。去年1軍に上がっても投げられなくて、悔しい思いをしてここまで頑張ってこられた。素直にうれしいです」。笑顔で写真に納まった。ストライクゾーンで勝負した。「逃げない」と四球も死球もゼロ。5回1死から2連打された時も、続く松川を3球三振に仕留め、高部は直球で押し込んだ。「失点するなんて普通のこと。気負わずやればいい」とは、則本や松井裕からもらった助言だ。1点取られたってしようがない。そう思って打者に向かうと、抑えることができた。出遅れた。そんな思いがあった。東洋大ではDeNA上茶谷、ソフトバンク甲斐野、中日梅津、オリックス中川圭、広島末包が同期だった。「先に大卒でプロにいった4人(上茶谷、甲斐野、梅津、中川圭)が1年目から華やかなデビューを飾った。社会人時代からすごく刺激を受けてきました」。よし、自分も。昨年9月14日、待望の1軍初昇格。だが優勝争いを続けるチームで登板機会が巡ってこず、同27日、登録を抹消された。2軍で投球フォームを見直した。腕の位置を下げたことで制球が改善された。やっとつかんだチャンス。ものにした。「まだ1勝しかしてないので、肩を並べると言ったらおこがましいですけど、やっと同じ舞台に立てたのかな」。石井GM兼監督は、次も登板機会を与えることを示唆した。ウイニングボールは、退院したばかりの静岡の祖父母に贈りたい。母方の祖父、立身(たつみ)さんは野球を教えてくれた恩人だ。「おじいちゃんが野球好きで、自分に野球を好きにならせてくれた。一番影響があった人」。遠くないうちに、「できれば手渡しで」吉報とともに届けに行く。【鎌田良美】?▼楽天藤井がプロ初登板で初勝利。東洋大-ENEOSを経由した入団2年目で、25歳6カ月での初勝利となった。楽天の初登板勝利(外国人選手を除く)は09年井坂亮平、10年菊池保則、11年塩見貴洋、14年横山貴明、浜矢広大、15年安楽智大、21年早川隆久に次いで8人目になるが、年齢では井坂の24歳6カ月を抜いて藤井が最年長になる。

◆楽天は28日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、社会人のENEOSから入団2年目の藤井がプロ初登板で先発を果たす。最速150キロの直球と切れのあるスライダーが武器で、26日にブルペンで50球を投げて調整した左腕はこの日、「緊張はしてきているけど、いい意味で楽しむというか、それくらいの気持ちでやっていこうかなと思っています」と心境を語った。(ZOZOマリン)

◆楽天は「1番・左翼」で出場した西川遥輝外野手(30)が一回、右越え先頭打者本塁打を放った。「打ったのはツーシーム。昨日、一昨日と仕事をしていなかったので、仕事ができてよかったです」カウント0-1からロッテ先発・美馬の143キロの速球を一閃。ライナーで右翼席へ運んだ。この日の楽天の先発はプロ初登板の2年目左腕・藤井。先制点をもたらした西川は「藤井君に『5回までに3点取る』と言っていたので、まずは先制できてよかったです」と笑顔を見せた。

◆楽天は西川の初回先頭打者本塁打で先制し、七回に代打銀次の適時内野安打で加点した。藤井が6回を無四球の4安打無失点でプロ初登板勝利。安楽が今季初セーブを挙げた。ロッテは七回途中2失点の美馬を援護しきれなかった。

◆貧打は続く。ロッテは昨季リーグトップの584得点で1試合平均4・1得点を挙げていた打線が、今季は25試合で70得点。1試合平均2・8得点にとどまっている。中でも深刻なのはマーティンで、この日も4打数無安打で打率・136。井口資仁監督(47)は「いろいろ取り組んでいるが、バッティング内容としては変わってこない。練習では良くなっているが、実際、試合に入ったら、自分のやりたいスイングしかしていない。ちょっと考えていかないといけないですね」と渋面を作った。これで最下位・日本ハムに2・5ゲーム差と迫られ、29日から直接対決の3連戦を迎える。日本ハムには今季対戦でも目下3連敗中。開幕して初めて佐々木朗希のいない週末を迎える。

◆ロッテの美馬は七回途中2失点と好投したが、3敗目を喫した。8奪三振の力投が実らず「野手の皆さんにかなり助けてもらって粘ることができた。最後は回の途中で降りてしまい、迷惑をかけた」と悔やんだ。ここまで防御率2・45と安定した投球を見せているが、打線の援護に恵まれず、今季初勝利が遠い。中軸のレアード、マーティンはそろって無安打に終わり、井口監督は「核となるところがちょっと機能していない」と悩ましそうだった。(ZOZOマリン)

◆一回に西川が先頭打者本塁打を放ち、先制。七回に代打の銀次がしぶとく適時内野安打をもぎ取り、加点した。先発でプロ初登板を果たした楽天の2年目左腕、藤井は6回4安打無失点でプロ初勝利。九回は安楽が締め、今季初セーブを挙げた。石井監督の一問一答は以下の通り。--無四球でプロ初勝利の藤井について「良かったね。やっぱり向かっていくというか、四球はただ別に無条件で塁を渡してしまうのでそういうことをせずにしっかりストライクゾーンの中で果敢に攻めた結果だと思いますけど。四球はもちろんあることは今後もあるけど、ただやっぱりその姿勢というのは忘れずにプロ生活をスタートしてほしいなと思っています」--西川が先頭打者本塁打の談話で藤井に3点取ってあげたいと言っていた「2点少なかったですね(笑)。でも遥輝のホームランで幸先いいというか藤井も勇気をもらえた一発だったかなと思います」--代打、銀次がチャンスの場面で一本出した「ちょっと早めだったんですけど、あそこは行くしかないと思って銀次に全てを託して、結果通りに素晴らしい安打を打ってくれたと思います」--九回、松井裕を使わなかったのは3連投を避けるため「ただ単に3連投というよりは前の週とか、いろんな出来事があって、今週はなるべく3連投せずに行こうかなとは思います。先週はちょっと登板が多かった」--安楽はいい働きをした「安楽は勝ちパターンの一角で投げてるので、どこで出してもおかしくないピッチャー。今日はそこの役割をしっかりやってくれた。難しい4、5、6と一発のあるバッターが並んでましたけどしっかりと抑えきってくれました」--藤井は監督の思い描いた通りの藤井だったか「どうだろう。でも彼は少なくても言えることは、またチャンスを得たということだと思います。やっぱり自分で切り開いていくしかないので、僕がルーキーのときからプロ入りしてやっているのもそうですけど狭い門をこじ開けていかないといけないので。そこの門を自分で切り開いたんじゃないかなと思います」

◆ヒーローインタビューで声を弾ませた。楽天の2年目左腕、藤井聖投手(25)が先発でプロ初登板を果たし6回73球、無四球の4安打無失点でプロ初勝利。「ものすごく緊張していたけど、今までやってきたことを全力で出すだけと思っていた」と笑顔満開で振り返った。初々しい言葉と裏腹に、デビュー戦とは思えない落ち着きぶりでロッテ打線を封じた。一回はわずか8球で三者凡退。五回は連打で1死一、二塁のピンチを背負ったが「点を取られて当たり前、しようがないくらいの気持ちでいた」と強気に攻め、ルーキーの松川を外角速球で空振り三振、続く高部を144キロの高め直球で中飛に仕留めた。静岡・富士市立高から東洋大、社会人野球のENEOSを経てドラフト3位で昨年入団。大学時代の同学年はDeNA・上茶谷、ソフトバンク・甲斐野、広島・末包ら計6人がプロ入りする〝黄金世代〟だった。その中で最も遅いデビューとなった藤井は、待望の白星に「肩を並べると言ったらおこがましいけど、やっと同じ舞台には立てたんじゃないかな」とうなずいた。「始まったばかりなので、これから勝利を積み重ねて少しでも勝利に貢献できるように」。ウイニングボールは静岡で闘病している母方の祖父母にプレゼントする。9年ぶりの日本一へ、首位を走るチームに期待の新星が現れた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1561 0.714
(↑0.014)
-
(-)
12192
(+2)
61
(+1)
18
(+1)
21
(+3)
0.240
(↑0.003
2.670
(↑0.08)
2
(-)
ソフトバンク
15101 0.600
(↓0.025)
2
(↓1)
117100
(+2)
89
(+4)
16
(+1)
13
(-)
0.250
(↑0.001)
3.070
(↓0.04)
3
(1↑)
西武
13131 0.500
(↑0.02)
4.5
(-)
11683
(+4)
88
(+2)
18
(+1)
10
(-)
0.217
(↓0.002)
2.750
(↑0.03)
4
(1↓)
ORIX
13140 0.481
(↓0.019)
5
(↓1)
11669
(+2)
88
(+6)
8
(-)
15
(-)
0.206
(-)
2.900
(↓0.13)
5
(-)
ロッテ
10141 0.417
(↓0.018)
6.5
(↓1)
11870
(+1)
63
(+2)
8
(-)
30
(+1)
0.205
(↓0.001)
1.990
(-)
6
(-)
日本ハム
9180 0.333
(↑0.025)
9
(-)
11686
(+6)
111
(+2)
25
(+3)
18
(+1)
0.232
(↑0.004)
4.030
(↑0.08)