広島(★5対9☆)ヤクルト =リーグ戦4回戦(2022.04.28)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:大西 広樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:中﨑 翔太(1勝3敗0S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(2号・4回裏2ラン)

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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは2点を追う8回表、1死満塁から村上の適時打で同点とする。なおも続く好機では3本の適時打が飛び出すなど、この回一挙9点を挙げて試合をひっくり返した。投げては、3番手・大西が今季1勝目。敗れた広島は先発・九里が力投を見せるも、救援陣が振るわなかった。

◆広島が坂倉将吾捕手(23)の2号2ランで先制した。0-0の4回。先頭のライアン・マクブルーム内野手(30)が中前打で出塁し、無死一塁で坂倉が打席に入った。カウント1-1からヤクルト先発高橋奎二投手(24)の内角球を振り抜き、右中間スタンドに運んだ。「亜蓮さん(九里)が頑張っているので先制につながる本塁打になって良かったです」と先発九里を援護した。坂倉は昨季、キャリアハイの12本塁打を放ったが、左投手からは1本しか放てなかった。今季の2本は右投手と左投手の1本ずつだ。

◆中10日で先発したヤクルト高橋奎二投手が5回3安打2失点で降板した。4回無死一塁から坂倉に2ランを浴びたが、最速150キロの直球を軸に毎回の7奪三振。前回登板の17日DeNA戦は4回6安打4失点で勝敗なし。軸足にしっかりと体重を乗せ、体が早く開かなくなるように修正して臨んだマウンドで90球の粘投。「調子自体は悪くはなかったですが、4回の一発が悔しいです」と振り返った。

◆ヤクルトが8回に打者13人の猛攻で一挙9点を奪い、逆転で2連勝を飾った。2点を追う8回1死から三連続四球で満塁とし村上が同点の2点適時打。塩見が四球で続き、6番長岡の押し出し四球で勝ち越した。その後も攻撃の手を緩めず、今季1イニング最多の9得点で3位浮上。高津監督も「四球をきっかけにしっかりボールを見極めて、選んでつないでいった打線というのはすごく評価していいのかな」と打線の集中力を評価した。▽ヤクルト・オスナ(3安打2打点でお立ち台)「素晴らしいチームでの勝利。みんなの集中力が増していて、全員が勝利に貢献したと思う」▽ヤクルト村上(8回1死満塁から同点2点適時打)「チャンスだったのでコンパクトにランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました」

◆まさか-。広島は勝ちパターンが崩壊し、8回に9失点。ヤクルトに逆転負けを喫した。2-0の8回から2番手で登板した中崎翔太投手は3四球で満塁とし、村上の2点適時打で同点とされ、KO。急きょマウンドに上がった島内颯太郎投手も、押し出し四球を含む2四球1安打で3失点と流れを止められなかった。中崎、島内で5四球7失点。球団通算4500勝まで残りアウト5つだったが、メモリアル勝利はスルリと逃げた。球審の右手が上がらない。走者がダイヤモンドをゆっくりと歩くのを、ただ見つめるしかできなかった。2点リードの8回。中崎がチーム最多13試合目のマウンドに上がった。今季勝ちパターンに抜てきされた右腕に、2万4394人の鯉党が拍手で送り出した。勝利まであと2イニング。そこからの大量失点を誰が予想できただろうか。1死から3連続四球で1死満塁。続く村上に2点適時打を浴び、同点とされ降板した。なおも1死一、二塁。勝ちパターンのもう一角、島内が緊急登板した。1人目の塩見を5球で歩かせ、1死満塁。続く長岡は4球で四球を与え、勝ち越し点を押し出しで与えた。次打者オスナには真ん中低めの直球を中堅右にはじき返され、さらに2失点。点差は3点に広がった。島内は1つのアウトも取れず、2四球1安打3失点で降板。佐々岡監督は「(中崎と島内は)勝ち(パターン)の2人。当然そういう選手だから信頼して送り出した。失敗すれば僕の責任」と投手陣をかばった。この回だけで3人目の黒原も2失点し、一挙9失点。19年8月29日巨人戦で10失点した以来の1イニング9失点。一部のファンが残念そうに背中を丸め、席を離れた。ただ、やられたままでは終わらなかった。9失点の直後の攻撃では4連打で2得点。マクブルームの併殺打の間に、さらに1点返すなど、反撃姿勢は見せた。指揮官は「切り替えて頑張ります」と言葉に力を込めた。チームは29日から敵地で中日と戦う。本拠地での球団4500勝は逃した。1戦でも早いメモリアル白星を、ファンは待ち望んでいる。【前山慎治】○...先発九里は7回3安打無失点も報われなかった。立ち上がりからストライク先行の投球。3回2死二塁で太田を空振り三振に取ると雄たけびを上げるなど、気合も十分だった。6回2死満塁のピンチも切り抜け、7回までゼロ行進。「長打のある打者も多いので、粘り強く最少失点でいけるようにという気持ちで投げていました」。好投も中継ぎが逆転を許し、自身2勝目はならなかった。○...坂倉の2号先制2ランも空砲に終わった。0-0の4回。無死一塁からヤクルト高橋の145キロを捉えた打球は快音を残し、右翼席最前列に吸い込まれた。「1打席目真っすぐでやられてましたし、捉えることができて良かったです。うまく球のラインにバットがスムーズに出たので、良かった」。1回2死一、三塁で空振り三振に倒れた1打席目の反省を生かした。▽広島中崎(2点リードの8回に登板も逆転を許して敗戦投手に)「あんな投球をして申し訳ない。最悪な投球をしてしまった。チームがいい戦い方をしていて、(先発)九里さんにも本当に申し訳ない」▽広島島内(同点に追いつかれた8回1死一、二塁で登板も1安打2四球3失点で1死も取れず)「ゾーンの中で勝負しにいったけれど、うまくいかなかった。次にやり返せるように、しっかり投げていきたい」

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(29)が、3安打2打点の活躍で逆転勝利に貢献した。8回、長岡の押し出し四球で1点を勝ち越し、なお1死満塁の好機。広島島内に対しカウント1-1からの3球目、「有利なカウントだったのでストレート一本に絞って、ゾーンにきた球は積極的に打ちにいきました」と高め150キロ直球を中前にはじき返す2点適時打で流れを引き寄せた。その後もチームは攻撃の手を緩めず、打者13人を送り込む猛攻で今季1イニング最多となる9得点。2連勝で貯金を2とし、3位に浮上。敵地でお立ち台に上がったオスナは「素晴らしいチームでの勝利。みんなの集中力が増していて、全員が勝利に貢献したと思う」と振り返った。試合前にはドミンゴ・サンタナ外野手(29)が、米国で左半月板のクリーニング手術を受けたことが発表されたばかり。オスナは「ほぼ毎日連絡はとっています。ちょうど昨日、連絡して手術はよくいったと聞いて。本人もできるだけ早く戻りたい気持ちが強い。チームとして必要な戦力なので、1日も早く戻れればいいなと思います」と明かし、盟友の復帰を心待ちにした。【鈴木正章】

◆ヤクルトは2点を追う八回に一挙9点を奪う猛攻で逆転勝ち。この日、阪神に敗れた中日と入れ替わり3位に浮上した。八回、打線がつながった。1死満塁から4番・村上が広島・中崎から同点に追いつく中前2点打。続く塩見が3番手・島内から四球を選ぶと、長岡は押し出し四球を選び、1点を勝ち越した。さらにオスナの中前2点打、松本直の左前適時打、山崎の3点二塁打で一挙9点を奪った。先発の高橋は5回90球3安打2失点。七回に登板し、無失点の3番手・大西が今季初勝利を挙げた。

◆ヤクルトが逆転勝ちで3位浮上。0―2の八回に村上の2点適時打など、打者一巡の猛攻で9点を奪った。七回を無得点に抑えた3番手の大西が今季初勝利。広島は九里が7回無失点に抑えたが、中継ぎ陣が誤算だった。

◆ヤクルトが逆転勝ちで3位浮上。0―2の八回に村上の2点適時打など、打者一巡の猛攻で9点を奪った。4打数3安打2打点の活躍を見せたオスナのヒーローインタビューは以下のとおり。--素晴らしい活躍「ありがとうございます。今日は素晴らしいチームの勝利でした。チームの状態も非常にいいと思います。最後によく粘ったと思います」--八回のベンチの雰囲気は「みんなの集中力が増していて、全員が勝利に貢献したと思います。特に山崎選手も最後に3打点しましたし、本当に素晴らしかったです」--神宮にいいかたちで戻る「自分自身も今回のカードはすごくいい結果を残せました。神宮でも継続できるように日々の練習でがんばります」

◆新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性となり、離脱していた広島の松山が出場選手登録されて1軍に復帰した。九回に代打で出場し、空振り三振に倒れた。

◆広島は中継ぎ陣が崩れた。2―0の八回に9点を許して試合をひっくり返された。2番手の中崎は、3四球でピンチを招き、村上に同点打を浴びて降板。島内は押し出し四球などで3失点。黒原も流れを食い止められなかった。佐々岡監督は「(継投が)失敗すれば僕の責任。切り替えて頑張る」と言葉少なだった。

◆戦友の思いをバットに乗せた。ヤクルトは八回に1点を勝ち越し、なお1死満塁でオスナが中前への2点打。自身と同じく来日2年目のサンタナが米国で左膝の手術を受けたことについて「必要な戦力なので、一日でも早く戻れれば。ほぼ毎日、連絡は取っている」と早期復帰を願った。◆四回に坂倉に先制2ランを浴び、5回2失点だったヤクルト・高橋 「調子自体は悪くはなかった。四回の一発が悔しいです」

◆広島は八回に9点を失い、逆転負けで連敗を喫した。首位・巨人とのゲーム差は3・5に広がり、あと1勝に迫った球団通算4500勝は29日の中日戦(バンテリンドーム)以降に持ち越し。佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──2─0の八回に投入した中崎が(1死から)3連続四球「勝ちパターンでね、当然そういう選手ですから。こっちは信頼して送り出した」──八回1死満塁の場面で村上(を迎え中前2点打)。塹江は前回登板で打たれているが、継投の選択肢は「当然、失敗すれば僕の責任」──島内は緊張感のある場面での課題(連続四球で押し出し、さらにオスナに2点打)が露呈した形「うちの勝ち(パターン)の2人。失敗すれば僕の責任。切り替えて頑張ります」◆八回に2点差を追いつかれ、なお1死一、二塁で登板も連続四球で押し出しを許した広島・島内 「(勝ちパターンを)投げさせてもらっているので次は取り返せるようにしたい」

◆主砲の一打から鮮やか逆転!! ヤクルトは28日、広島4回戦(マツダ)に9―5で勝って2連勝を飾り、4月11日以来の3位に浮上した。2点を追う八回1死満塁から4番・村上宗隆内野手(22)が同点の2点打を放つと、後続が続き一気に勝ち越し。9得点のビッグイニングをつくり、貯金を2に増やした。勝負を左右する左打席に、村上が立った。2点を追う八回1死満塁。若き主砲は中前へ、同点の2点打を運び、一塁ベースを回ったところで大きく手をたたいた。「コンパクトに、ランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました。チャンスで打てて良かったです」3連続の四球で塁を埋め、好機に4番が応えた。外角低めの直球を捉えて試合を振り出しに戻すと、打線は一気に活発に。再び1死満塁として長岡の押し出し四球で勝ち越し。後続も流れに乗り、今季初となる1イニング9得点の集中打を浴びせた。4番としての矜持は、試合に出続けること。3年連続全試合での4番出場を目指す村上に、高津監督はかつて「少しどこかが痛い、かゆいで休むのでは4番は務まらない。どんなことがあっても4番として毎試合スタメンに名前を載せることが重要」と求めた。村上も、それを自覚している。自主トレをともにする青木から学んだケアの重要性を意識し、休養日は空いている時間をほぼ治療に費やす。「体のケアは、いつでもできるわけではない。時間があるときは見てもらっています」と、時に朝早く眠い目をこすりながら肉体の維持に努める。今月11日以来の3位に浮上し、貯金を同19日以来の2に増やした。4番の仕事を果たした村上を、高津監督は「ミートすること、点を取る打撃に徹してくれた。長打だけではなく、センター中心に捉えられる打撃は4番に求められる一部分だと思う」と評価。その存在は、際立っている。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
2090 0.690
(↑0.011)
-
(-)
114131
(+7)
98
(-)
33
(+2)
12
(+1)
0.256
(↑0.002)
2.910
(↑0.1)
2
(-)
広島
15111 0.577
(↓0.023)
3.5
(↓1)
116118
(+5)
92
(+9)
9
(+1)
7
(-)
0.257
(↓0.001)
3.220
(↓0.22)
3
(1↑)
ヤクルト
14120 0.538
(↑0.018)
4.5
(-)
11799
(+9)
105
(+5)
26
(-)
11
(+2)
0.231
(↑0.001
3.430
(↓0.06)
4
(1↓)
中日
12120 0.500
(↓0.022)
5.5
(↓1)
11986
(+2)
88
(+3)
17
(+1)
8
(-)
0.254
(-)
3.470
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
10140 0.417
(↓0.018)
7.5
(↓1)
11985
(-)
110
(+7)
18
(-)
10
(-)
0.244
(↓0.005)
4.190
(↓0.12)
6
(-)
阪神
7201 0.259
(↑0.028)
12
(-)
11579
(+3)
105
(+2)
20
(-)
15
(-)
0.230
(↑0.001)
3.680
(↑0.06)