広島(★2対8☆)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2022.04.27)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:原 樹理(2勝2敗0S)
敗戦投手:床田 寛樹(2勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(5号・1回表ソロ),村上 宗隆(6号・4回表2ラン),塩見 泰隆(4号・6回表ソロ)

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◆ヤクルトが快勝。ヤクルトは初回、山田のソロで先制に成功する。続く2回表に塩見と山田の適時打で3点を加えると、4回には村上の2ランが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・原が8回2失点の力投で今季2勝目。敗れた広島は、投手陣が精彩を欠いた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(29)が、先制の5号ソロ本塁打を放った。1回2死、広島先発床田の3球目、148キロ直球を完璧に捉え、左翼席上段へ運んだ。4月10日巨人戦(東京ドーム)以来、11試合ぶりとなる1発に「初回に先制することことが出来て良かったです。自分のスイングが出来ました」と喜んだ。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、6号2ランを放った。4点リードの4回1死一塁。広島の2番手矢崎の2球目、148キロの高め直球を完璧に捉え、バックスクリーン左へ運んだ。4月20日中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの快音に「しっかり押し込むことが出来ました。入ってくれてよかったです」と喜んだ。

◆広島先発の床田寛樹投手(27)が今季最短の3回4失点で初黒星を喫し、球団通算4500勝はならなかった。1回に山田のソロ、2回には適時打2本で今季最多の4失点。「調子は悪くなかった。うまく打たれたという感じだった。もう1回見つめなおして、同じ失敗を繰り返さないようにしたい」。火曜日の男・九里が雨天中止の余波で28日に先発する。次週のカード頭について、佐々岡監督は「今から考える」と話すにとどめた。

◆広島中村奨成捕手(22)が代打で今季初安打を放った。3回に先発・床田の代打で登場。ヤクルト先発原のスライダーに詰まりながら、中前に落とした。「1本出たのはホッとしている。でもまだまだアピールしないといけない。試合に出たときに結果を出す。そのために日々やっている。そこだけ」。打席は4月13日ヤクルト戦以来と久々。今季3打席目で結果を出したが、表情は引き締まったままだった。

◆また逆方向弾!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、6号2ランを含む3安打3打点の活躍で、チームを勝利に導いた。4点リードの4回1死一塁、広島矢崎の2球目、148キロ高め直球をバックスクリーン左へ。4月20日中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの快音に「ランナーも(山田)哲人さんでバッテリーも盗塁を警戒してると思ってたので。ストレートを狙って振り切りました。しっかり押し込めたかなと思ってます」と喜んだここまで6本塁打のうち実に5本が中堅から左への1発。広角に打てる若きスラッガーは「ある程度、そっち方向に打球が飛んでいるのはいいこと。今までは強引に引っ張ったりしていたので。いろんな考え方だったり、試しながらやってます」とうなずいた。39本塁打でキングに輝いた昨季は、左13本、中4本、右22本。中堅から逆方向に17本で全体の43・6%。これでも十分に多いが、今季は83・3%とさらにその傾向が強まる。キャンプ時から常々「センターから逆に強い打球」と意識してきた成果が実を結んでいる。またこの日はバットを変えて試合に臨んだ。先端の形状やグリップの太さなどを変えたもので「いろいろ試しながら、いいものを使っていきたいと思っているので」と言う。現状に満足せず、常に試行錯誤しながら進歩を目指す不動の4番。逆方向へのアーチ量産で、さらなる高みへ足を踏み入れていく。【鈴木正章】?○...山田が5号先制ソロを含む4安打2打点で打線をけん引した。猛打賞は3月27日阪神戦以来、今季2度目。「ファウルも少ないですし、一振りで決められているのは調子が上向いているんじゃないかと」と振り返った。村上とのアベック弾は5日中日戦以来、今季2度目で「大事な3、4番ですし、チームの先頭に立って、しっかり自覚を持ってやっていきたい」。主将として強い決意を示した。○...原が8回を100球、7安打2失点にまとめ2勝目を挙げた。味方の大量援護にも助けられ、リズム良く丁寧な投球を披露。広島打線に的を絞らせなかった。高津監督も「よくあそこまで投げたと思います。(原)樹理には毎年2、3勝の投手だと言ってるので、まず1つの壁に到達したと。ぜひその壁を乗り越えてほしい」とさらなる活躍を期待した。▽ヤクルト塩見(7試合ぶりの1番起用で4号ソロを含む2安打3打点)「チームの勢いに乗せてもらって打つことが出来ました」

◆孤軍奮闘...。連勝が止まった敗戦で、広島西川龍馬外野手(27)が今季初の1試合4安打と1人気を吐いた。今季38安打は両リーグ最多。打率、本塁打でもチームトップの記録を残すなど、広島打線をけん引する。チーム全2得点を挙げる働きも、連勝は3でストップ。球団通算4500勝は持ち越しとなった。右に左に2本ずつ打ち分けた4安打が、明日への希望となった。好調な打線が沈黙する中、3番西川のバットは打ち出の小づちと化した。昨季対戦打率5割7分1厘のヤクルト原から今季初の1試合4安打。シーズン安打数を38本に伸ばし、両リーグトップを快走する。「まだ始まったばかりなので、そこばかり意識しても。ミスショットが少なくなってきているので、そのへんに関してはいいかなと思います。今日は全部ヒットになりましたけど、凡打でもいい凡打が増えればいい」好調さを示す、西川らしい4安打だった。1回2死では原の内角に食い込むカットボールにうまくバットの面を合わせ、ライナーで右前へ。3回はカウント2-2からの外角カーブを左前に転がした。6回は2球で追い込まれながらも、低めボールとなるスライダーをゴルフスイングのようにすくい上げて左翼線への二塁打とした。8回は2死から真っすぐを引っ張り、右前打。3、4本目がチームの全2得点につながった。開幕からリードオフマンを任され、チャンスメークだけでなく、ポイントゲッターにもなった。22日DeNA戦からは3番になっても、好調を維持。3番で先発出場した全4試合で安打を記録する。プロ通算2223打席に立ち、603安打で通算打率は2割9分7厘。通算打率3割近い数字が物語る打撃センスで、新打線の中核を担う。連勝が3で止まり、王手をかけていた球団通算4500勝到達も持ち越しとなった。佐々岡監督が「龍馬がしっかり集中してやってくれている。切り替えて、明日やるだけです」と言えば、西川も「雰囲気自体は悪くないので、また明日いい形で勝てれば」と前を向く。大量ビハインドの展開で諦めずに快音を響かせた姿が、明日に向かう広島ナインの背中を押した。【前原淳】○...昨季チーム最多54試合に登板した森浦が今季初マウンドに上がったが、1回3安打1失点と苦しんだ。6点ビハインドの8回から登板。連打で1死一、二塁とされ、村上に中前適時打を許した。「甘く入っているので、投げきらないといけない。点を取られたので、次からしっかり仕事を果たしたい」。不調で1軍合流が22日と遅れた左腕が、巻き返しを誓った。

◆大きな一発だった。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が4点リードの四回1死一塁から、バックスクリーン左へ6号2ラン。代わったばかりの右腕・矢崎の直球を捉えた。「しっかり押し込むことができました。入ってくれて良かったです」20日の中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの一発に若き主砲はうなずいた。

◆ヤクルトの山田が11試合ぶりとなる5号ソロを放った。一回2死無走者で床田の直球を高々と打ち上げると、ボールは左翼上段席へ。「自分のスイングができた。一回に先に点が取れて良かった」と納得の様子で話した。3―0となった二回2死一、二塁では「追い込まれていたので大振りせずに打つことを心がけた」とツーシームをはじき返して中前適時打。試合前までリーグトップの防御率を誇った広島の左腕を3回降板に追い込むと、四回にも中前打を放った。3安打以上は開幕3戦目以来、1カ月ぶり。不動の3番打者に引っ張られた打線は4回で6点を奪った。

◆ヤクルトが快勝し、貯金1とした。山田が一回に先制5号ソロを放つなど4安打2打点。四回に村上の6号2ラン、六回は塩見の4号ソロで加点するなど打線が14安打の猛攻。先発の原は8回2失点で今季2勝目を挙げた。薄暮のマツダスタジアムに、白球が舞った。一回2死で、山田が左翼席へ先制の5号ソロ。猛攻の口火を切る一撃に、うなずいた。「初回に先制することができて良かった。自分のスイングができた」3球目の直球を捉え、4月10日の巨人戦(東京ドーム)以来、11試合ぶりの一発に燕ナインも沸いた。広島の先発は、試合前の時点で防御率(1・65)がリーグトップの床田。攻略が簡単ではない相手だっただけに、主将の一振りがチームに勇気を与えた。三回2死一、二塁では中前適時打を放ち、四回1死では中前打で好機を演出した。背番号1に続いたのが、若き主砲・村上だった。四回1死一塁。山田を一走に置き、バックスクリーン左へ6号2ランを放ち「しっかり押し込むことができた。入ってくれて良かったです」と気を吐いた。この日は、直近5試合で5番だった塩見が1番に座り、5番に高卒4年目外野手・浜田が入った。ただ打線を組み替えても3、4番は不動。今季2度目のアベック弾を記録した頼れる左右の大砲が打てば、燕打線は勢いに乗る。

◆広島の床田は3回で7安打4失点と崩れ今季初黒星を喫した。前の試合まで4度の登板で計5点しか失わず、防御率はリーグトップの1・65と安定していた左腕。ところが5度目の先発は制球が定まらなかった。「調子は悪くなかった。粘れずという感じ」と淡々と語った。一回は山田に先制ソロを浴びた。二回は死球と二塁打で招いた2死二、三塁で塩見に内角速球をしぶとく左前に運ばれて2点を失い、なお2死一、二塁から山田に適時打を許した。「何とか次回は粘れるようにしたい」と努めて前を向いた。

◆中10日で先発したヤクルト・原が8回7安打2失点で2勝目(2敗)を手にした。序盤から打線の援護を受け、テンポ良く投球。調整期間で修正に取り組んできた直球もさえ「(登板間隔が)10日空いて、何が駄目なのか見直したことが良かった」と振り返った。高津監督は「よく、あそこまで投げた」と評価しつつ、期待を込めて「毎年『2、3勝の投手』だと言っているので、ぜひその壁を乗り越えてほしい」とハッパを掛けた。

◆〝YM砲〟がさく裂!! ヤクルトは27日、広島3回戦(マツダ)に8―2で大勝した。3番・山田哲人内野手(29)が一回、左翼席へ先制の5号ソロを放つなど4安打2打点と活躍すると、若き4番・村上宗隆内野手(22)も四回にバックスクリーン左へ6号2ランを放つなど3安打3打点。打線が組み替わる中、不動の3、4番が今季2度目のアベック弾で貯金1をもたらした。これが、燕打線だ。14安打8得点の猛攻で敵地・マツダスタジアムを席巻。主軸が躍動し、序盤から主導権を握っての大勝に、高津監督も充実した表情を浮かべた。「哲人(山田)の1点も大きかったし、塩見の1本だったり、ムネ(村上)の一発だったり、ほしいところで点が取れた。非常につながりのある点の取り方だった」不動の3、4番が勝利に導いた。この日は6試合ぶりに塩見が1番に入り、浜田が5番で先発出場。試合前の時点でリーグトップの防御率1・65だった床田に対し、リーグ最低のチーム打率・225だった打線を組み替えた。それでも〝YM砲〟の並びは不変。口火を切ったのは山田だ。一回、左翼席へ5号先制ソロ。11試合ぶりの一発で勢いをもたらした。二回に中前適時打を放つなど、自己最多に並ぶ1試合4安打で2打点。「ファウルも少ないし、一振りで決められている。調子が上向いていると思う」とうなずいた。4番・村上も続いた。四回1死から一走に山田を置いてバックスクリーン左へ6号2ランを放ち「手応えはないほうだった。押し込めたホームランだった」。控えめに振り返ったが、前半でリードを広げる貴重な一撃。今季初の猛打賞(1試合3安打以上)を記録し、状態は上向きだ。 アベック弾は今季2度目(通算26度目)で、白星は初。山田は「大事な3、4番ですし、先頭に立ってやっていかないとチームが乗っていかない。自覚を持ってやっていきたい」と頼もしく語る。2人は7学年差。山田の誕生日に年下の村上がスニーカーを贈るなど仲が良いが、互いに刺激し合う関係性だ。かつて山田は、村上の「目」を見て感じたことがあった。「例えば(村上が)『哲人さん、ナイスバッティングです』って言っても、『俺も負けない』って目をしている。常に上を目指しているというか、いい目をしている。僕も若い頃はそういう目をしていた」リーグ優勝した2015年。山田は川端と首位打者を争い、打率・336で1位の川端に7厘差及ばなかった。「慎吾さんが打って勝ったらうれしいけど『絶対、次は俺も打つ!』って思っていた。村上の目を見て、あのときの自分の目だと思い出した」。左右の大砲は、言葉を交わさずとも高め合う。塩見が六回に駄目押しの4号ソロ放つなど打線が活発で、貯金は再び1。山田は「続けることが大事なので途切れないように」と気を引き締めた。打線は変われど、動かぬ、変わらぬ2人の存在。これぞ、燕打線だ。(赤尾裕希)★塩見は4号ソロ!! 〝定位置〟で躍動した。直近5試合で5番に座っていた塩見が、6試合ぶりに「1番・中堅」で先発出場。二回に左前適時打を放つと、六回先頭では右翼席へ7試合ぶりの4号ソロを放ち「チームの勢いに乗せてもらって打つことができました」。打線の組み替えについて高津監督は「投手やその日の状況に応じていい打順を探して、これからもやっていくつもり」と説明した。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1990 0.679
(↑0.012)
-
(-)
115124
(+8)
98
(+2)
31
(+2)
11
(+2)
0.254
(-)
3.010
(↑0.12)
2
(-)
広島
15101 0.600
(↓0.025)
2.5
(↓1)
117113
(+2)
83
(+8)
8
(-)
7
(-)
0.258
(↓0.002)
3.000
(↓0.2)
3
(-)
中日
12110 0.522
(↓0.023)
4.5
(↓1)
12084
(+1)
85
(+3)
16
(-)
8
(-)
0.254
(-)
3.480
(↑0.09)
4
(-)
ヤクルト
13120 0.520
(↑0.02)
4.5
(-)
11890
(+8)
100
(+2)
26
(+3)
9
(-)
0.230
(↑0.005
3.370
(↑0.06)
5
(-)
DeNA
10130 0.435
(↓0.02)
6.5
(↓1)
12085
(+2)
103
(+8)
18
(-)
10
(-)
0.249
(↓0.006)
4.070
(↓0.19)
6
(-)
阪神
6201 0.231
(↑0.031)
12
(-)
11676
(+3)
103
(+1)
20
(-)
15
(+1)
0.229
(↑0.002)
3.740
(↑0.11)