ロッテ(★2対3☆)楽天 =リーグ戦3回戦(2022.04.26)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:安樂 智大(2勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗7S))
敗戦投手:東條 大樹(0勝1敗0S)
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◆楽天は1-1で迎えた5回表、浅村の内野ゴロの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、延長10回にマルモレホスが適時打を放ち、再びリードを奪った。投げては、3番手・安樂が今季2勝目。敗れたロッテは、4番手・東條が踏ん張りきれなかった。

◆楽天田中将大投手(33)がZOZOマリンで今季初登板。同球場では通算12試合で5勝2敗、防御率1・89の好相性だが、昨季は2試合で0勝0敗。最後に勝ったのは12年10月8日で、自身10年ぶりの勝利を狙う。

◆ロッテ井口資仁監督(47)が試合前、25日に出場選手登録を抹消した佐々木朗希投手(20)について言及した。「(25日に発表した)コメントの通りですね。体的にも球的にも疲れていることは目に見えていますし、それはまたしっかり修正して次回の登板に向けてほしいと思います」。25日には「ちょっと疲れもあるようなので本人、コーチとも話し合って」と抹消の経緯を説明した上で「しっかりと疲れを取って、ベストコンディションで次回登板に臨んでもらいたいと思います」と話していた。井口監督は、佐々木朗やコーチらと話し合った内容についても問われて答えた。「その前(17日の日本ハム戦)の8回で代わった時も、監督室に呼んでいろんなコーチと、当然アナリストだったり、肩にどれだけ負担がきているかということをトレーナー含めて話した」と明かし、3年目の今季は「本人(佐々木朗)も分かっていると思うので、ローテーション1年目なので決して無理せずに、ある程度の球数だったりイニングを制限しながらやっていけたらなと思います」と、あらためて強調した。

◆ロッテ松川虎生捕手(18)が「8番捕手」でプロ初となる3試合連続スタメン出場する。 先発の小島和哉投手(25)とは公式戦で初めてのバッテリー。試合前に井口資仁監督(47)は「今年(の小島)は制球が少し高いのかなと思いますけど、今日は松川と組みますので、また(捕手が)変わってどうなるかというところを見てみたい」と、狙いを明かした。今季の小島は3試合に先発して0勝2敗と未勝利。今季初登板となった3月30日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)では柿沼、4月9日オリックス戦(同)と同19日西武戦(ベルーナドーム)では佐藤都とバッテリーを組んでいた。井口監督は「(直近2試合は)佐藤と組みながら勝ててないというところもあるので、それはちょっと松川で、と。(小島が)いろんな人と組んでというところもありますし、あんまり固定させるのもどうかなと思う」と"オジマツ・バッテリー"に決めた経緯を説明。「虎生が、どういうリードをするか期待しています」と、物おじしない強心臓のルーキー捕手と昨季の10勝左腕による新たな化学変化を求めて、送り出した。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が試合前に通算200本塁打の連盟表彰を受けた。レアードは9日に行われたオリックス2回戦(ZOZOマリン)の7回に山本由伸投手(23)から今季2号を放ってプロ野球史上112人目の通算200本塁打に達成した。初本塁打は日本ハム時代の15年3月29日楽天3回戦(札幌ドーム)で横山貴明投手から記録した。

◆まれに見る強風で試合が開始された。開始30分前ころには場内の風速計が19メートルを計測。プレーボール後も17メートルほどの風が吹き付け、マウンドの楽天田中将大投手が投げ終わると帽子が飛ぶ場面も。田中将は険しい表情でかぶり直した。ロッテ小島和哉投手もユニホームをはためかせ、目を細めながら捕手のサインをのぞき込んでいた。?マリンスタジアムの公式戦は過去5度、強風で中止になっている。直近では18年9月4日のソフトバンク戦が台風の影響を受け、開始4分前に中止が決まった。当時の最大風速は21メートルだった。中止は風速だけでなく、天候や公共交通機関の運行状況などを加味して決まる。

◆ロッテ・ブランドン・レアード内野手(34)が出場5試合20打席ぶりの安打を放った。1点を追う4回1死一塁。低いライナー性の打球は、風速18メートル前後の"追い風"も受けてグングン加速。右中間を破る同点適時二塁打となった。「もちろん自分だけじゃないけど、今日はものすごい風で、打席でも背中を押されるような感覚の時もあって大変だけど、しっかり集中しながらボールを捉えることができた」と、笑った。試合開始前からZOZOマリン特有の海風は猛烈だった。ビジョンには「強風注意」の表示が随時行われ、両先発の帽子が飛ばされたり、吹き飛ばされたポリ袋がグラウンド上を舞って試合が一時中断することも。その中で試合前に通算200本塁打の連盟表彰を受けたレアードは無安打トンネルを抜けた。「良い結果を出せて良かった」と、打撃の調子も風向きが変わりそうな一打となった。

◆今季初めて立ったZOZOマリンのマウンドは、まれに見る強風が吹き荒れた。楽天田中将大投手は初回、いら立ちを隠せなかった。投げる度に帽子が飛ばされる。場内の風速計はプレーボール前に19メートルを計測。開始後も17、18メートルが常時吹き付け、先頭から2者連続で四球を出した。「球場の風も含めたコンディション。自分と環境をどうマッチさせて、早く自分の形に持っていけるかが大事だと思います」と覚悟して臨んだ。険しい表情ながら、徐々に自分のペースに持ち込んだ。勝つためには「1点取られたら、そこで切れるように最善を尽くすこと」。言葉どおり、一時同点に追いつかれた4回を最少失点で踏ん張った。5回を投げ終えて、やっと笑みを浮かべた。自身に勝敗は付かなかったが、7回1失点でハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を開幕から4試合継続。チームは延長10回の末に競り勝った。

◆ロッテが2週間ぶりの連勝を逃して借金3に逆戻りした。8回に1点差を追いつき、サヨナラ勝利を見据えれば9回や10回は守護神の益田を投入したい場面だったが、この日はベンチ入りしていなかった。井口監督は「ちょっとコンディション不良なので」と詳細は伏せた。ただ、益田は24日オリックス戦(京セラドーム大阪)の9回に登板した際に右腕がつったようなしぐさを見せていた。クローザー不在の中で、先発小島は134球を投げて7回2失点と粘投。打線は不振が続いていたレアード、マーティンに適時打が生まれて浮上の兆しも見えた中で、最後は4番手の東條が楽天打線に捉えられた。井口監督は「先頭の四球がああいう形になってしまってね。そこが一番もったいなかった」と嘆いたが、益田の存在の大きさも痛感した黒星。指揮官は「ないと思います」と、守護神離脱の可能性は否定した。▽ロッテ小島(強風に帽子を飛ばされながらも7回2失点、134球の粘投)「風に順応することができなくて球数もかさんでしまい、良いテンポで投げることができず苦しい投球になってしまいました」▽ロッテ・レアード(強風の中で4回に20打席ぶりの安打となる適時打)「ものすごい風で打席でも背中を押されるような感覚の時もあって大変だったけど、しっかり集中しながらボールを捉えることができた」

◆風ニモマケズ、マー君が踏ん張り、首位を守った。最大風速19メートルが吹き荒れたZOZOマリンで楽天田中将大投手(33)が先発し、7回3安打9奪三振で1失点と好投。8回に追い付かれ、12年10月8日以来となる同球場10年ぶりの勝利はならなかったが、打線が延長10回に勝ち越し。ロッテに競り勝ち、0・5ゲーム差で首位をキープした。今季初めて立ったZOZOマリンのマウンドは、まれに見る強風が吹き荒れた。田中将はアジャストした。「しっかり7回まで投げられた、最少失点でいけた。チームに勝つチャンスを残しながら投げられたってことは、よかったと思います」。自身に勝敗は付かなかった。だがハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を開幕から4試合継続した。初回はいら立ちを隠せなかった。投げる度に帽子が飛ばされる。場内の風速計はプレーボール前に19メートルを計測。開始後も17、18メートルが常時吹き付け、先頭から2者連続で四球を出した。メジャー時代も含めて「過去イチじゃないですか」と言う初体験の風。少しずつ、ひもといていった。まずは自身の動き。走者がいなくてもセットポジションで投げた。大きい動きは乱される。次に球の動き。「各球種がどういう動きをするか。ボールが垂れるところ、吹き上がるところ、そのままいくところのゾーンの確認。データを自分の中で集めて投げたから、回を追うごとにまとまっていったんだと思います」。4回に1死球を与えたものの、四球は2回以降ゼロ。「計算できない」と言った風を、つかんだ。ストライクが入らない球種を投げないのは簡単だ。でもそれをしなかった。「スライダーがうまく変化しないといっても、全く投げない形は取りたくなかった。打者から選択を消してしまうことになるんで」。細心の注意を払いながらの106球。体力と頭脳をフルに使った熱投が、延長戦の末の勝利を呼び込んだ。【鎌田良美】

◆ヒーローインタビューは予行演習どおり? 楽天ホセ・マルモレホス外野手(29)が26日、ロッテ3回戦(ZOZOマリン)の延長10回に勝ち越しの適時打を放った。直後のベンチでは西川遥輝外野手(30)とインタビューの練習を決行。笑顔でヒーローを務めた。接戦を制し、チームはまたも連敗を阻止。今季20試合を終えて、12球団で唯一連敗していない。強風吹きすさぶZOZOマリンで、3時間47分の熱戦に終止符を打った。マルモレホスは2-2で迎えた延長10回2死二塁、ロッテ東條の外角直球を捉えた。右前へ落ちた打球をマーティンが本塁へ返球するも、小深田の足の方が速い。勝ち越しを見届けると、一塁上で両手で大きく「マル」をつくった。上位の打者に安打が出る中、8回まで4打席快音がなかった。この打席も追い込まれた。「前の打席を振り返ると、メカニックや技術的なことを考えすぎていた。初めての投手だったけど、打てるところにきたら打つ。シンプルに考えたよ」。結果、一番いいところを持っていった。これはヒーローインタビューに抜てきされるに違いない。そう確信したのは本人、ではなく、ベンチで待ち受けた西川だった。10回表終了後、西川がマイクを持つしぐさで近づいてきた。「今日ヒーローだよ。練習しようか」。マルモレホスは"インタビュアー"の肩に片手を回し、軽く肩もみしながら、知っている単語を並べた。「アリガトゴザイマース!」。スリリングな展開だった。米国でも体感したことがない、秒速20メートル近い風が吹き続けた。「ルーキーリーグとかでも風が強い場所でプレーしたことはあったけど、今日ほどは経験がない」。打席に立てば体が風に持っていかれて揺れる。バットも動く。1点を取っては取られる「ジェットコースターみたいな展開」。家族が応援に来ている前で、自ら決めた。6試合連続で5番で先発し浅村、島内の後ろを打っている。「彼らがどういう攻められ方をしているか見るのも勉強になる。この最高のチームと一緒に勝ち進める。このチームに来て本当によかったと思っています」。20試合を終えて、いまだ連敗なし。首位を突き進む。【鎌田良美】

◆楽天の主砲、浅村が0―0の一回無死一、三塁での中犠飛で3試合連続の打点をマークした。24日までの直前5試合で16打数11安打と絶好調で「シンプルに打席に入れていることがいいのかな」と話していたように、積極的に小島の初球の外角速球を打ち、高々と上がった飛球で走者をかえした。今季は配球などを考えすぎず、好球必打に徹することをテーマとしている。三回の2打席目はフルカウントからの低めの変化球に釣られず、きっちりと四球を選んだ。1―1の五回無死一、三塁から遊ゴロで三塁走者を生還させた際は、全力疾走で併殺打となるのを防ぎ、複数打点も3試合連続に伸ばした。

◆ロッテの小島は7回6安打2失点と試合をつくった。変化球を効果的に使ってカウントを整え打たせて取ったが「味方にもう少しいい感じで攻撃できるような流れをつくれなかった」と反省した。勝敗が付かず、今季4試合目で白星がない。強風の影響もあって制球に苦しみ、134球を要し「風に順応することができなくて、球数もかさんでしまった。苦しい投球になった」と悔やんだ。

◆楽天の田中将は7回3安打1失点で9三振を奪った。3勝目はならなかったが、開幕から4試合連続で7回以上を投げて2失点以内と抜群の安定感を示してチームの勝利につなげ「回を追うごとにまとまっていった」とうなずいた。「過去一番。ここまではなかった」と言う風速15メートルを超える強風に何度も帽子が飛ばされ、立ち上がりは制球に苦しんだが、ベテランらしく順応した。走者がいない場面でもセットポジションで投げ「各球種がどういう動きをするのか取捨選択しながら」と風を利用してブレーキの利いた変化球を使った。ピンチでエチェバリアを2打席連続の空振り三振に仕留め、崩れることはなかった。

◆楽天は2―2の延長十回2死二塁からマルモレホスの適時打で勝ち越した。田中将が7回3安打1失点と好投し、3番手の安楽が2勝目、十回は松井裕が締めて7セーブ目を挙げた。ロッテは打線が攻めきれず、十回に東條が打たれた。

◆先発の田中将は風速19メートルの強風が吹き荒れる中、7回3安打1失点と力投。2-2の延長十回にマルモレホスが値千金の右前適時打を放ち、勝ち越した。3番手の安楽が2勝目を挙げ、最後は松井裕が締めて7セーブ目をマークした。石井監督の一問一答は以下の通り。--悪条件の中、7回1失点の田中将について「この風、両チームピッチャーが苦しいというか、マネジメントピッチングをしていくのにすごい苦しい条件だったと思いますけど、しっかりと打者に向き合って攻撃的にいってくれたんじゃないかなと思います」--終盤にかけての修正力はさすがだった「そのままそっちに流れちゃうのかっていう所でいうと修正能力が高いピッチャーなので、そこら辺はうまくアジャストしてくれたかなと思います」--打線について「取れないときにどうやって取っていくかという所だと思うので、そういう意味では盗塁だったりその次の塁っていう意識、エンドランだったりそこら辺は前の塁に進めようという努力はしましたけど、なかなかやっぱりこの条件で両チーム苦しい攻撃の仕方になったと思います」--決勝打のマルモレホスについて「(第2打席の)センターフライもいい感じではあったので、最後はうまく、ちょっと真ん中気味に入ったものしっかりと捉えてくれたと思います」--今季初出場の黒川が攻守でいい動きだった「下(2軍)でしっかりやってきているし、そこら辺はこっちが出場機会を与えるというよりは出場機会の権利を得て、上がってきたので、しっかりと結果として、今日出してくれたんじゃないかなと思います」--ブセニッツ、安楽、松井裕の救援について「特に難しいですね。ああいうブルペンから出てくる投手はなかなかうまくポンって、10何球しか投げない中で、しっかりと自分のピッチングをするっていうのは、今日は難しい状況にあったんですけど、そこそこしっかりと安楽にしてもやってくれたかなと思います。ブセニッツは悪いボールは投げてないんですけど。ちょっと、何ていうんですかね、悪いボールは投げていなかったです」

◆ユニホームがバタバタと揺れた。帽子が飛んでいくこともあった。最大風速19メートル。楽天・田中将大投手(33)は強風が吹き荒れる幕張で耐え抜いた。7回3安打1失点。2番手・ブセニッツが八回に同点打を浴びて、今季3勝目は逃したが、日米通算16年の経験を最大限に生かした。「各球種がどういう動きをするかとか、しっかりとそういうところを自分で取捨選択しながら投げた。細心の注意を払いながら、いろんな球種を投げました」気象庁によると、風速15~20メートルは、風に向かって歩けなくなり、転倒する人が出るほどという。千葉はもちろん、ヤンキース時代はウィンディーシティーと呼ばれるシカゴでも投げている。それでも、この日の風は「過去一(番)じゃないですか?」と言うほど。走者なしの場面でもセットポジションで投げるなど工夫を凝らした。一回先頭から2者連続で四球を献上。序盤は不規則な風に苦しみ、四回までに3四死球を与えたが、「ボールが垂れる所、吹き上がる所、そのままいく所というのも存在していたので、そういうゾーンの確認をしながらやっていました」と中盤でアジャストした。「うまくスライダーが変化しない」と割合を減らし、最速150キロを計測した直球とスプリット、カットボールを中心に投球を組み立て、〝風を読んで〟、昨年の日本球界復帰後、最多の9奪三振をマークした。これで、今季は開幕から4戦連続でハイクオリティスタート(HQS、7回以上、自責点2以下)を記録。エースの奮投を石井監督は「すごく苦しい条件だったと思うけど、しっかりと打者に向き合って攻撃的にいってくれた」とたたえた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1460 0.700
(↑0.016)
-
(-)
12387
(+3)
57
(+2)
15
(-)
18
(+2)
0.242
(↓0.001)
2.780
(↑0.06)
2
(-)
ソフトバンク
1581 0.652
(↑0.016)
0.5
(-)
11996
(+3)
77
(-)
14
(+1)
13
(-)
0.248
(↑0.001)
2.830
(↑0.12)
3
(1↑)
ORIX
12130 0.480
(↑0.022)
4.5
(-)
11863
(+3)
80
(+2)
7
(+1)
15
(-)
0.203
(↑0.003)
2.800
(↑0.05)
4
(1↓)
西武
11131 0.458
(↓0.02)
5
(↓1)
11871
(-)
84
(+3)
14
(-)
10
(+1)
0.214
(↓0.001)
2.810
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
10130 0.435
(↓0.02)
5.5
(↓1)
12066
(+2)
58
(+3)
7
(-)
29
(-)
0.208
(↓0.001)
1.970
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
8170 0.320
(↓0.013)
8.5
(↓1)
11878
(+2)
105
(+3)
21
(-)
17
(+4)
0.228
(-)
4.110
(↑0.07)