日本ハム(★2対3☆)オリックス =リーグ戦4回戦(2022.04.26)・東京ドーム=
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ORIX
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日本ハム
00020000002810
勝利投手:比嘉 幹貴(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(1勝1敗7S))
敗戦投手:北山 亘基(3勝1敗1S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(1号・8回表2ラン)

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◆オリックスは2点を追う8回表、紅林の2ランで同点とする。そのまま迎えた延長10回には、1死満塁から吉田正の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・平野佳が日米通算200セーブを達成。敗れた日本ハムは、終盤の好機であと1本が出なかった。

◆日本ハムはここまでリーグ最多の21本塁打。一方のオリックス先発山本由伸投手(23)はこのカードで通算60イニングを投げているが、本塁打を許したのは昨年5月12日(東京ドーム)の王柏融の1本だけ。同球場での今回は、山本を攻略する1発が出るか。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、24日オリックス-ロッテ戦(京セラドーム大阪)で、白井球審がロッテ佐々木朗へ詰め寄り物議を醸したことについて、言及した。「実績のある審判なんでしょ? 自信を持ってやっている。それも分かりますけど、あれだけ注目されている選手だからこそ、こらえて、後でイニングの合間に言ってあげるのがベストだったんじゃないかな? と」とした上で「絶対アンパイア。アンパイアがいないことには成立しないスポーツなので。どっちが悪いとかは、ないかな」と、話した。チームは今月17日、佐々木朗と対戦し、試合には勝ったものの、8回完全投球を許した。佐々木朗が25日に出場選手登録を外れたことで、しばらく再戦の可能性がなくなり「見たかったね」と残念そう。「そりゃ、疲れるよね。プレッシャーを背負ってやっている。なんなら3カ月くらい休んでもらって(笑い)」と、冗談交じりに話した。

◆オリックスのエース山本由伸投手(23)が26日の日本ハム戦(東京ドーム)に先発する。昨季まで通算2勝3敗とパ・リーグで唯一負け越していた相手だが、今年4月2日の対戦(京セラドーム大阪)で7回を2失点に抑え、3勝3敗のタイにした。今回、勝利投手になればパ全5球団に勝ち越しとなる。山本は前回ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で球団記録の連勝が18で止まってから初登板。対する新庄監督は「山本君も燃えているんじゃない? パーフェクト。チャンスのあるバリバリの投手だし」と警戒し、「さあ、セーフティー攻撃、出るか!?」と奇策も"予告"するなど注目の対戦だ。

◆オリックス先発の山本由伸投手(23)が、1打席でバットを2本折る、衝撃の球威を披露した。0-0の2回2死二塁。日本ハムの7番浅間への3球目、150キロ直球でバットを折ると、6球目は144キロのフォークで再びバットを粉砕。力のあるボールで東京ドームのファンを沸かせた。連勝が18で止まってから初の先発マウンドで、再び存在感を出した。だが、両軍無得点で進んだ4回、先頭の3番近藤から、松本剛、石井に3連打を浴びて1失点。山本が3連打を浴びるのは、昨年5月28日のヤクルト戦以来、約11カ月ぶりだった。さらに無死一、三塁から重盗を許し、2点目を失った。0行進で進んだ7回、打線がようやく山本を援護。紅林が加藤から左翼席へ1号2ランを放ち、エースの黒星を消した。山本は7回で降板したが、6安打2失点で10奪三振。18連勝が始まった昨年5月28日のヤクルト戦から、22試合連続QS(6回以上、自責3以内)を達成した。

◆昨年11月にデビューした人気ボーイズグループ「INI(アイエヌアイ)」がスペシャルゲストで登場し、試合前にダンスパフォーマンスを披露した。メンバーの田島将吾(23)はファーストピッチにも登板。打席に日本ハム野村佑希内野手(20)を迎え、ノーバウンドで空振りを奪い、スタンドからは黄色い声援が飛んだ。「まさか東京ドームで投げられると思っていなかったので、足が震えるくらい緊張しました。始球式は点数をつけるとしたら60点ぐらい。練習ではもう少し投げられていて、本番でもびしっとした球を投げたかったです」と、やや外角に外れた投球を悔しがっていた。セレモニー後は新庄剛志監督(50)とハイタッチ。全員でビッグボスポーズを決めて記念撮影も行っていた。

◆BIGBOSSが重盗を仕掛け、オリックス山本から得点を奪った。日本ハム新庄剛志監督(50)は、1点を先制し、なお無死一、三塁の4回、一塁走者の石井に二盗のサインを出した。捕手・若月が二塁へ送球した瞬間に、三塁走者の松本剛が本塁へ突入。送球がワンバウンドになったこともあり、難なく生還した。好投手との対戦とあり、BIGBOSSは戦前に「さあ、セーフティー攻撃に出るか?」と揺さぶりを予告していた。

◆日本ハムは、オリックス戦(東京ドーム)の試合前練習から、交流戦(5月24日開幕)へ向けた投手陣の打撃練習を開始した。野手顔負けの柵越えを連発したのが2年目の伊藤大海投手。新庄剛志監督は「伊藤くん、代打あるよ。見た? バッティング。すごい」と絶賛し、"二刀流プラン"をぶち上げた。右投げ左打ちの伊藤は「打撃好き」を公言しており、駒大苫小牧時代には中軸を任されていた。BIGBOSSは「現役のときの山田(勝彦バッテリー)コーチより全然飛ばしてる」と報道陣を笑わせていた。試合は"本職"の野手陣が奮起。難敵の山本から、4回に近藤、松本剛の連打で無死二、三塁の好機をつくり、石井が右前へ先制適時打。「たくさんの東京のファンの前で、好投手相手になんとか先制点を取ることができてよかったです」。山本に3連打したのは、昨年5月28日のヤクルト打線以来だった。さらにBIGBOSSが動いた。なお無死一、三塁で、重盗に成功。一塁走者がスタートを切り、捕手・若月が二塁に送球したと同時に三塁走者・松本剛が本塁へ突入。送球がワンバウンドとなったこともあり、難なく2点目のホームを踏んだ。

◆日本ハムが、今季初の東京ドームでの主催試合で惜敗した。オリックス山本由伸投手(23)攻略には成功したが、2-2の同点で迎えた延長10回に決勝点を奪われた。

◆日本ハムが、今季初の東京ドームでの主催試合で惜敗した。オリックス山本由伸投手(23)攻略には成功したが、2-2の同点で迎えた延長10回に決勝点を奪われた。BIGBOSSが、バットと足で絶対エースを攻略した。まずは両軍無得点の4回だ。3番近藤健介外野手(28)が左前打で出塁すると、4番松本剛外野手(28)が左翼線への二塁打で無死二、三塁。さらに5番石井一成内野手(27)が右前適時打と、山本から3連打で1点をもぎ取った。先制打の石井は「好投手からなんとか先制点を取ることができてよかったです。追加点を取れるように頑張ります」と振り返った。連打で流れをつかむと、次は足でかき回した。先制後の4回無死一、三塁、6番野村佑希内野手(21)の打席で、一塁走者の石井が盗塁すると、三塁走者の松本剛もスタートし生還。好投手山本から2点を奪った。投げては先発の加藤貴之(29)が序盤からテンポの良い投球を披露した。4回に2死一、二塁のピンチを招いたが宗佑磨内野手(25)を二ゴロに打ち取り無失点。7回まで6安打無失点と好投した。2試合連続の完封勝利の期待がかかった8回に落とし穴が待っていた。1死一塁から紅林弘太郎内野手(20)に左越え2ランを浴び、同点に。それでも粘り強い投球で試合をつくってみせた。10回にリリーフ陣が崩れて惜しくも勝利を逃したものの、今季初の東京ドーム主催試合で熱戦を繰り広げた。

◆オリックス平野佳寿投手(38)が史上7人目の通算200セーブ(日米合算)を達成した。延長10回に吉田正の適時打で1点を勝ち越したその裏のマウンドを締めた。セーブの内訳は日本192、メジャー8。

◆BIGBOSSの奇襲による揺さぶりも、勝利にはつながらなかった。日本ハムは26日オリックス4回戦(東京ドーム)で、延長の末、2-3で逆転負け。難攻不落の相手エース山本由伸投手(23)から4回、重盗など足を絡めて2点を先行し、7回116球でマウンドから引きずり降ろしたものの、リードを守れなかった。鮮やかな攻撃で、先取点を奪った。4回だ。先頭の近藤が左前打で出塁し、続く打席には4番松本剛。バントの構えで内野手の注意を引いて、カウント2-1からの3球目。外角を引っ張った打球は、前に出ていた三塁手の頭をふわりと越え、左前に落ちた。無死一、三塁と好機を広げ、5番石井が先制の右前適時打。さらに、二盗を狙った一走の石井がスタートを切り、オリックスの捕手若月が二塁へ送球した隙に、三走の松本剛が2点目のホームを駆け抜けた。好投手との対戦が決まると、必ずと言っていいほど"奇策"をにおわすBIGBOSS。今回も「さあ、セーフティー攻撃、出るか!?」と発言していた。山本からの3連打は、昨年5月28日のヤクルト以来。今月2日の対戦では、7回5安打無失点に封じられていただけに、新庄監督は「山本君から2点を取ったのは、成長でしょ。2~3点取れたら面白い試合になるかなと思っていた」と、悲愴(ひそう)感はまったくなかった。チームは3連敗も「今日の試合は面白かったと思う」と、うなずいた指揮官。2桁借金は目前も、日々、選手たちの成長に手応えを得ている。【中島宙恵】○...90球で完封した19日楽天戦に続く3勝目を狙った先発加藤だったが、2-0の8回1死一塁から紅林に左越え同点2ランを浴び、勝利への流れをつくることができなかった。「先制点を取ってもらい全体的にいい投球ができていたが、ホームランがすべてだと思う。野手がしっかり守ってくれていただけに、あの1球が悔やまれる」。この日も8回まで101球と上々のテンポで投げていたが、1発が響いた。

◆先発したオリックス山本由伸投手(23)は7回6安打2失点で勝ち負けはつかなかった。4回に昨年5月28日ヤクルト戦以来に3連打を浴び、先制を許し「反省点の多い内容でした」と言葉を並べた。19日のソフトバンク戦で自身の連勝が「18」で止まったが、昨季から22試合連続QS(6回自責3以内)を達成。大崩れしないエースが、チームに勝利をもたらした。

◆オリックス選手会長の吉田正尚外野手が試合を決めた。8回に紅林の2ランで追いつき、延長10回1死満塁で右翼へ勝ち越し適時打。「いい場面で回ってきたので、打点を挙げようと思ってました」。これで得点圏打率は19打数10安打、リーグ2位の打率5割2分6厘。勝負に強い主砲が乗ってきた。▽オリックス紅林(8回に今季1号となる同点2ラン)「少しバットの先でしたけど、いい形で打球が上がってくれました。今シーズンの1本目がいいところで出てくれてよかったです!」

◆守護神が、グッと右拳を握った。1点リードの10回に登板したオリックス平野佳寿投手(38)が1回をぴしゃり。リーグトップの7セーブ目を挙げ、日本選手6人目の200セーブを日米通算で達成した。「いつもと一緒の準備でした。支えてくれる周りの人に感謝したい。絶対、自分の力だけでは達成できなかった。本当に我慢強く使ってくれた監督、コーチ、守ってくれるチームメートのおかげです」準備の鬼だ。試合前練習ではチューブを使って、右肘のストレッチを欠かさない。お決まりのルーティンも崩さない。投球練習を終え、一塁手からボールを受け取ると、四股を踏み、両肩を入れる。京産大時代に勝村法彦監督と一緒に作ったルーティンで「良い投手は、必ず姿勢を保っている。両足でしっかり地面をつかんで立っている。バックスクリーンに目線を置いて、まずは真っすぐ立つことからスタートしよう」と助言を受けたものだ。20歳で始めたしぐさは、日米通算756試合のマウンドで1度も欠かしたことがない。テンポの良い投球でアルカンタラ、万波、近藤を3人斬り。最後は強く拳を握った。名球会入りの条件は日米通算250セーブ。視界にも入るが「先を見ずに、1歩ずつ。少しだけ前を見てやっていきたい。その積み重ね。これからもそう」とスタイルは変えない。これで借金1。中嶋監督は「信頼して送り出している。良い仕事をしてくれています」とたたえた。連覇&日本一へ、ベテラン守護神がトリデを守る。【真柴健】▼オリックス平野佳が日本人投手6人目の200セーブを日米通算で達成した。初セーブは10年7月28日の日本ハム戦(スカイマーク)。通算200セーブ以上の過去5投手のうち、中日の岩瀬のみが日本だけで407セーブ。他の4人は日本で200セーブに到達した後で渡米しており、日本-メジャー-日本と移っての200セーブは平野佳が初だ。

◆日本ハム新庄監督が、2試合続けて失点した北山の、抑えからの配置転換を示唆した。この日も9回は無失点でしのいだが、イニングをまたいだ10回に、無人の一塁にけん制球を投げて自らピンチを拡大するなどし、救援した堀が吉田正に決勝打を浴びた。「ちょっと(ボールが)浮いていたかな」と疲労も感じているBIGBOSSは、次回以降の起用について、「今日の感じで変わってきますよ。また違う子がそのポジションを奪ってくるかもしれない」と話した。中継ぎで8試合連続無失点中の吉田らが候補になる。

◆日本ハムが痛恨のミスで接戦を落とした。同点の10回無死一、二塁の守備。北山亘基投手(23)が無人の一塁にけん制球を投げ、ボールがファウルグラウンドを転々とする間に走者の進塁を許した。一塁手の清宮幸太郎内野手(22)がバントシフトで本塁方向にダッシュしており、試合後の新庄剛志監督(50)は「そう(ミス)だと思いますけど、ちょっとわからない。確認します」と振り返った。結局ピンチ拡大後、北山の後を受けマウンドに上がった堀瑞輝投手(23)が、オリックス吉田正に決勝打を浴びた。それでもBIGBOSSは「今日おもしろかったと思いますよね。野球っておもしろいんだって思ってもらえるきっかけにもなったと思うし、負けはしたけど楽しいゲームを見せられたのはうれしいなって思ってました」と前を向いた。

◆奇襲による揺さぶりも、勝利にはつながらなかった。日本ハムは延長の末、逆転負け。それでも、BIGBOSSは「負けはしたけど楽しいゲームを見せられた」と、充実感すら漂わせた。鮮やかな攻撃で、難攻不落の相手エース山本から先取点を奪った。4回無死一塁で4番松本剛。バントの構えで内野手の注意を引いて、カウント2-1からの4球目。打球は前に出ていた三塁手の頭をふわりと越えて、左前に落ちた。無死二、三塁と好機を広げ、5番石井が先制の右前適時打。さらに、二盗を狙った一走の石井がスタートを切り、オリックスの捕手若月が二塁へ送球した隙に、三走の松本剛が2点目のホームを駆け抜けた。山本からの3連打は、昨年5月28日のヤクルト以来。今月2日の対戦では、7回5安打無失点に封じられていただけに、新庄監督は「山本君から2点を取ったことは、成長でしょ」。3連敗で2桁借金は目前も、前進するチームに手応えを感じていた。

◆1点リードの10回に登板したオリックス平野佳寿投手(38)が1回をぴしゃり。リーグトップの7セーブ目を挙げ、日本選手6人目の200セーブを日米通算で達成した。▼オリックス平野佳が日本人投手6人目の200セーブを日米通算で達成した。初セーブは10年7月28日の日本ハム戦(スカイマーク)。通算200セーブ以上の過去5投手のうち、中日の岩瀬のみが日本だけで407セーブ。他の4人は日本で200セーブに到達した後で渡米しており、日本-メジャー-日本と移っての200セーブは平野佳が初だ。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】26日の日本ハム戦でオリックス平野佳寿が日米通算200セーブを達成。初セーブから、セーブにまつわるいろいろを振り返ります。周囲の選手にも注目です。

◆日本ハムが0―0の四回に中軸の3連打と足を絡めた攻撃で、オリックスのエース山本から2点を奪った。無死二、三塁で5番打者の石井が甘く入ったフォークボールを捉えて、鋭いライナーで前進守備の一、二塁間を抜く適時打。なお無死一、三塁で続く野村の打席の3球目に重盗を敢行。捕手が二塁へ送球する間に、三塁走者の松本剛が鮮やかに生還した。新庄監督はこれまで三塁に走者がいる状況でもヒットエンドランを仕掛けてきた。相手が策を警戒する場面では正攻法で石井の初球打ちを引き出し、直後に隙を突いて足でたたみかける。見事に裏をかいた攻撃で難攻不落のエースを崩し、してやったりの表情で両手をたたいた。

◆日本ハムが日本球界屈指の好投手を大技、小技で揺さぶり2点をもぎ取った。「きょう(の相手先発は)山本君か。また面白い試合になりそうな」と声を弾ませていた新庄監督。山本に7回を零封された前回2日(京セラドーム)の試合後は「打席の中で遊ぶくらいの気持ちでいかんと、たぶん(バットに)当たらんね」と脱帽したが、この日は違った。0-0の四回に近藤の左前打と松本の左翼線二塁打で無死二、三塁。前の打席で送りバントを失敗していた石井が、やり返した。初球の145キロを捉え、先制の右前適時打。3連打で先制すると、BIGBOSSが仕掛けた。なお一、三塁で、打者・野村に対するカウント1―1からの3球目。一走・石井と三走・松本剛で重盗を仕掛け、石井が誘い出す形で松本の本盗を成功させた。マウンドの山本は天を仰いで悔しがり、日本ハムベンチはしてやったりと大喜び。相手の意表を突き、2点目をもぎとった。新庄監督は現役時代に出場した2004年7月11日のオールスター第2戦で、史上初の単独ホームスチールを成功させ、MVPに輝いた。監督就任後は「(本盗のサインを)出すかもしれない」と〝予告〟し、エース山本を相手に堂々とやってのけた。この日は東京ドームでの主催試合。かつてお立ち台で前代未聞の引退宣言を行うなど数々の伝説を生み出してきた球場で、指揮官として新たな名場面を演出した。(箭内桃子)

◆前回登板で自身のシーズンをまたいだ連勝が18で止まったオリックスの山本は、7回を6安打2失点で勝敗は付かなかった。0―0の四回に先頭打者から3連打を浴びて1点を失い、なお無死一、三塁では重盗により2点目を奪われた。八回に打線が追い付き黒星は逃れた。東京ドームでの日本ハム戦では昨年5月12日に黒星を喫していた。雪辱は果たせなかったが「一試合ずつ、いつもと変わらずやっていく」との言葉通り、きっちりと試合をつくった。

◆オリックスが終盤に粘り逆転勝ちした。0―2の八回に紅林の1号2ランで追いつき、延長十回に吉田正が勝ち越し打を放った。山本は7回2失点。4番手の比嘉が今季初勝利を挙げた。日本ハムは守りのミスが響き3連敗となった。

◆オリックスの平野佳寿投手(38)が26日、東京ドームでの日本ハム4回戦で今季7セーブ目を挙げ、日本選手6人目の200セーブを日米通算で達成した。内訳はプロ野球で192、米大リーグで8。初セーブは2010年7月28日の日本ハム戦。プロ野球記録は中日一筋でプレーした岩瀬仁紀の407。メジャー経験者では佐々木主浩が日米通算で381、高津臣吾が313、藤川球児が245、小林雅英が234をマークしているが、いずれも200セーブは米移籍前に達成した。平野佳は京都・鳥羽高―京産大からドラフト希望枠で06年にオリックス入団。11年に最優秀中継ぎ投手、14年はセーブ王に輝いた。18年に移籍したメジャーではダイヤモンドバックスなどで通算150試合登板。昨年オリックスに復帰した。

◆日本ハムは逃げ切りに失敗した。同点の延長十回無死一、二塁の守りで痛恨のサインミス。清宮がバントシフトで前進したところで、北山が無人の一塁にけん制してしまい、傷口を広げて失点を招いた。3連敗となったが、新庄監督は相手エース山本から連打と重盗で2点を先取した展開を評価。「徐々に徐々に成長している。これでぶれたらやってきたことに意味がない」と今後も目先の1勝にとらわれず、経験を積むことを重視する姿勢を口にした。

◆オリックスの吉田正が2―2の延長十回に勝ち越し打を放った。1死満塁で内角直球を右前にはじき返し、「絶対に点が欲しい場面だったので何でもいいと思って打席に立った」とほっとした様子だった。0―2の八回に紅林の1号2ランで追い付き、延長に持ち込んだ試合だった。7回2失点と好投した山本への援護は遅くなったが、接戦で勝ちきったことはチームにとっては大きい。吉田正は「(山本に)負けを付けなかったことは次につながる。借金を減らして勢いづきたい」と話した。

◆日本ハムは2-2の延長十回無死一、二塁のピンチに、痛恨のサインミスが出た。清宮がバントシフトで前進したところで九回から登板のドラフト8位・北山(京産大)が、がら空きの一塁へけん制球を投げて傷口を広げ、代わった堀が1死満塁から決勝点を奪われた。しかし、新庄剛志監督(50)は相手のエース、山本から2点をもぎ取ったことを評価した。「あれだけのいい投手だからね。2、3点取れたら面白いゲームになるかなと思っていた」仕掛けたのは四回だ。先頭から3連打で先制し、なお無死一、三塁。野村の打席で、カウント1―1からの3球目に重盗のサインを出した。一走・石井が二塁を狙い、捕手が送球する間に三走・松本剛が生還。2点目を奪い「無死なら普通は(捕手は)セカンドスロー。だから(三走を)走らせました」と、してやったりの表情だった。山本には昨季チーム打率・170と苦戦し、2日の前回対戦でも7回無失点とねじ伏せられた。好投手に一矢を報い、BIGBOSSは「負けはしたけど、楽しいゲームをみんなに見せられたのはうれしい」と前向きだった。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1460 0.700
(↑0.016)
-
(-)
12387
(+3)
57
(+2)
15
(-)
18
(+2)
0.242
(↓0.001)
2.780
(↑0.06)
2
(-)
ソフトバンク
1581 0.652
(↑0.016)
0.5
(-)
11996
(+3)
77
(-)
14
(+1)
13
(-)
0.248
(↑0.001)
2.830
(↑0.12)
3
(1↑)
ORIX
12130 0.480
(↑0.022)
4.5
(-)
11863
(+3)
80
(+2)
7
(+1)
15
(-)
0.203
(↑0.003
2.800
(↑0.05)
4
(1↓)
西武
11131 0.458
(↓0.02)
5
(↓1)
11871
(-)
84
(+3)
14
(-)
10
(+1)
0.214
(↓0.001)
2.810
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
10130 0.435
(↓0.02)
5.5
(↓1)
12066
(+2)
58
(+3)
7
(-)
29
(-)
0.208
(↓0.001)
1.970
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
8170 0.320
(↓0.013)
8.5
(↓1)
11878
(+2)
105
(+3)
21
(-)
17
(+4)
0.228
(-)
4.110
(↑0.07)