DeNA(☆6対4★)巨人 =リーグ戦3回戦(2022.04.26)・横浜スタジアム=
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巨人
2000020004801
DeNA
00005010X6812
勝利投手:ロメロ(2勝2敗0S)
(セーブ:エスコバー(0勝0敗1S))
敗戦投手:戸郷 翔征(3勝2敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(7号・1回表2ラン)
【DeNA】牧 秀悟(5号・5回裏2ラン),ソト(4号・7回裏ソロ)

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◆DeNAは2点を追う5回裏、2本の適時打と牧の2ランで一挙5点を奪い、逆転に成功する。1点差とされて迎えた7回にはソトのソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・ロメロが6回途中4失点で今季2勝目。敗れた巨人は、先発・戸郷が中盤に崩れた。

◆DeNAが、大幅にオーダー変更し、連敗ストップに臨む。この日から1軍に合流した桑原将志外野手(28)が「1番中堅」、柴田竜拓内野手(28)が「8番遊撃」でスタメン出場。ソトを5番から3番に上げ、楠本を5番に置いた。3番だった佐野を開幕2戦目の広島戦以来の2番に起用。三塁には倉本を入れ、6番で起用した。

◆DeNA三嶋一輝投手(31)が、巨人戦のベンチ入りメンバーを外れた。今季、守護神山崎とともにダブルストッパーで勝利の方程式を任され、山崎が新型コロナウイルス感染で離脱後は、クローザーを務めている。24日の広島戦では1点リードの延長10回に登板。連続四球でピンチを作って、坂倉に同点打、小園にサヨナラ犠飛を浴びた。

◆右足のくるぶし付近を痛めていた巨人大城卓三捕手(29)が、ベンチメンバーに復帰した。試合前練習に姿を見せると、小林、岸田、山瀬ら捕手組とは別調整で、キャッチボールや走塁練習、フリー打撃を行った。 23日の中日戦(バンテリンドーム)で走塁中に右足をひねって途中交代。22日の同戦でも一塁側カメラマン席へ邪飛を捕球しにいった際に、テレビカメラと激突し、左肘付近を裂傷。6回守備から途中交代していた。2日連続負傷交代となった後の24日の同戦では、ベンチから外れて帰京していた。大城のベンチ入りで、小林、岸田、山瀬との「捕手4人体制」となった。

◆DeNAフェルナンド・ロメロ投手(27)が、またもや不安定な立ち上がりを狙われ、初回に2点を奪われた。1回、先頭の吉川に死球で出塁を許し、2死二塁から岡本和に特大の先制2ランを浴びた。今季は5日の阪神戦で佐藤輝の2ランなど初回に3点を奪われ、4回4失点で敗戦。12日の巨人戦では初回に1失点し、3回6失点でKO。19日の阪神戦でも初回に3点を失った。

◆「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」のELLY(34)が、DeNA-巨人戦(横浜)で始球式を行った。高校時代に青森県大会で巨人坂本と対戦経験を持つ元球児らしく、力強いボールを捕手の戸柱に投げ込み、スタンドから大きな拍手を浴びた。

◆巨人岡本和真内野手(25)が、リーグ単独トップとなる7号2ランを放った。1回2死二塁、DeNAロメロの154キロ低め速球を、豪快に振り抜いた。バックスクリーン右へ、先制アーチを放った。3試合ぶりの1発に「チャンスだったので何とか(走者を)かえしたいと思っていました。しっかりと捉えることが出来たし、先制できて良かったです」とコメントした。この一打で打点もリーグ単独トップとなる20に乗せた。巨人不動の4番が、3年連続での本塁打&打点の2冠王へ猛進している。

◆DeNAが、大幅なオーダー変更で巨人戸郷を攻略した。2点を追う5回。先頭の戸柱が右中間フェンス直撃の二塁打で出塁。1死後、ロメロが四球を選び、桑原の適時二塁打で1点差。なおも二、三塁から佐野が逆転の適時二塁打を放った。「前の打者がつないで作ってくれたチャンスだったので、とにかく自分もつなぐ気持ちで打席に向かった」とコメントした。猛攻を締めたのは、4番牧だった。2死三塁、2ストライクからの外角144キロの直球を強振。2試合連続となる5号2ランを右中間席に運んだ。「チャンスの場面でしたが、佐野さんのタイムリ-のおかげで楽に打席へ入ることができました。追い込まれていましたが、しっかり捉えられました」と一気にスコアボードに5点を刻んだ。新型コロナウイルスに感染し、2軍調整中だった桑原、柴田がこの日から1軍に合流。スタメンについて、三浦監督は「総合的な判断です」と話したが、桑原を1番、柴田を8番で入れた。さらに、佐野を開幕2戦目以来となる2番で起用。5番だったソトを3番、1番だった楠本を5番へと入れ替え、新オーダーで臨んだ。7回にはソトのソロ本塁打で加点するなど、6-4で巨人を下した。【久保賢吾】

◆DeNA宮国椋丞投手(30)が、古巣の巨人を相手に見事な火消しでリードを守って、力強く拳を握った。3点リードで迎えた6回。先発ロメロが2点を返され、なおも2死二塁のピンチで登板。代打大城は歩かせたが、代打若林を空振り三振に抑えた。同じ釜の飯を食べた元チームメートを相手に、繊細かつ大胆に攻め抜いた。代打大城は外角中心に丁寧にコーナーに集め、四球を与えたが、若林へはカウント1-1から内角に突っ込み、外角147キロの直球で空を切らせた。DeNAはその後、田中健、伊勢、エスコバーと無失点リレーで勝ちきった。

◆リーグトップタイの3勝を記録している巨人戸郷翔征投手(22)が、5回途中5失点で今季初めてノックアウトされた。4回1死まではノーヒットピッチングを続ける上々の滑り出しを見せたが、5回にDeNA打線に捕まった。1死一、三塁から桑原に適時二塁打を浴びると、1死二、三塁で佐野を打席に迎えた。初球内角149キロ直球を右翼線にはじき返され逆転の2点適時二塁打を打たれた。さらに2死三塁から牧に2ランを被弾し、この回一挙5失点。2番手平内にマウンドを託した。 今季初めてクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を逃した戸郷は「先制してくれたのに、粘りきれずに本当に申し訳ないです」と話した。

◆DeNAが大幅なオーダー変更で巨人戸郷を攻略し、連敗を3で止めた。2点を追う5回。桑原の適時二塁打で1点差とし、なおも二、三塁から佐野が逆転の適時二塁打、さらに2死三塁から、牧が2試合連続となる5号2ランを右中間席に運んだ。守っては、先発のロメロが粘りの投球で6回途中4失点。宮国、田中健、伊勢とリレーし、9回はエスコバーが締めた。今季初セーブを挙げたエスコバーはお立ち台で「オトコハダマッテ、ナゲルダケ」と3度繰り返し、スタンドを沸かせ、牧も「男は黙って、打つだけ」と笑わせた。?▽DeNAソト(7回に右翼席へ5試合ぶりの4号ソロ)「(日本語で)『カンペキ!』。しっかり呼び込んで捉えることができた」▽DeNAロメロ(6回途中4失点で自身の連敗を止め、今季2勝目)「初回に得点を許してしまいましたが、切り替えてコントロール良く投げられた」

◆巨人岡本和真内野手が先制の7号2ランを放った。1回2死二塁、DeNAロメロの低め154キロ速球をバックスクリーンへ。3試合ぶりの1発に「しっかりと捉えることができ先制できて良かった」と語った。この1打で20打点に乗せ、本塁打とともにリーグトップ。3年連続で本塁打、打点の2冠となれば74年の王貞治以来、48年ぶりとなる。巨人4番の先発出場は512試合となり、ラミレスを抜き単独5位となった。

◆DeNA三嶋一輝投手(31)が、体調不良を訴え、巨人3回戦(横浜)を欠場した。球場は訪れたが、練習には参加せず、自宅で静養した。三浦監督は「明日以降はわかりません。体調を見ながらになります」と話すにとどめた。

◆DeNAリリーフ陣が、無失点リレーで逃げ切りに成功した。6回、1点差に迫られ、2死二塁から宮国が登板。代打若林を三振でピンチを脱した。三嶋が体調不良でベンチ外となる中、7回は田中健、8回は伊勢、9回はエスコバーが今季初セーブで締めた。エスコバーは「オトコハダマッテ、ナゲルダケ」と笑顔。三浦監督は「連日、仕事をしてくれて、頼りにしています」と信頼を寄せた。

◆新型コロナウイルス感染から復帰したDeNA桑原将志外野手(28)、柴田竜拓内野手(28)が26日、1軍に合流し、巨人3回戦(横浜)でスタメン出場した。桑原は「1番中堅」で出場し、2点を追いかける5回に反撃の口火を切る適時二塁打をマーク。柴田は「8番遊撃」で出場し、攻撃ではチーム打撃、守備では7回から三塁に移って、堅守でもり立てた。三浦監督は「桑原は非常に大きな一打だった。柴田も進塁打、送りバント、守備でも貢献してくれた」と評価した。

◆巨人は戸郷翔征投手が突然崩れて連敗に沈んだ。1回に2点援護を受け、4回までは1安打のみで快投。勝ち投手の権利がかかる5回1死三塁でDeNAロメロを2ナッシングに追い込んだ。球数80球に差し掛かったところで、痛恨の四球を与えた。1死一、三塁から桑原、佐野に連続適時打で逆転を許し、牧の2ランで万事休す。4回2/3を5安打5失点KO。今季初黒星を喫し「先制してくれたのに、粘りきれずに本当に申し訳ないです」と話した。ここまで3勝を挙げ、登板4試合はいずれもクオリティースタート。昨季まで2年連続9勝と、自身初の2ケタ勝利には1歩及ばなかった。あと1歩の粘りが課題になる。追いつかれても続投を託した原監督は「まあ、そうね。5点というのはね。何とかやっぱり、粘っこく、もったいないよね」。桑田投手チーフコーチも「本当にもったいな。あの回だけすごく淡泊になってしまった。今年は開幕してすごく粘り強く投げていたんですけど、あの回だけ単調になった」と残念がった。

◆巨人の新外国人アダム・ウォーカー外野手(30)が来日2度目の猛打賞で気を吐いた。6回2死三塁で1点差に追い上げる適時二塁打を左中間へ放つなど、DeNA先発ロメロから3打席連続安打と攻略。元木ヘッドコーチは「思い切りがいい。練習も日頃からしっかりやっている」と評価した。これで4試合連続のマルチ安打となり、打率も3割3分3厘に上昇。当初は7番が多かったが、17日阪神戦以降は5、6番を任されるなど、好調な巨人打線を支えている。

◆右足のくるぶし付近を痛めていた巨人大城卓三捕手(29)が代打で出場した。1点を追う6回2死二塁、小林の代打で打席に立った。DeNA宮国から四球を選ぶと、代走岸田がコールされた。23日の中日戦(バンテリンドーム)で走塁中に右足をひねって途中交代して以来、2試合ぶりの出場。原監督は「今日は、少し段階を追ってやっていこうということですね」と説明した。

◆DeNAが「4番牧」を軸とした大幅なオーダー変更で巨人戸郷を攻略し、連敗を3で止めた。2点を追う5回。桑原の適時二塁打で1点差とし、なおも二、三塁から佐野が逆転の適時二塁打、さらに2死三塁から、牧秀悟内野手が2試合連続となる5号2ランを右中間席に運んだ。「4番牧」の前に、出塁率が高く、打撃好調な佐野を2番、ソトを3番に起用。番長采配が的中し、一挙5点でド派手にKOし、逆転勝ちを飾った。お立ち台に上がる選手を待つハマスタに、牧の登場曲「君が好きだと叫びたい」のメロディーが流れた。大きな拍手を背に、貫禄十分の牧がエスコバーとともにグラウンドに登場した。「オトコハダマッテ、ナゲルダケ」と3度繰り返した助っ人の決めぜりふを拝借し、「男は黙って、打つだけ」と笑いを誘って、お立ち台でも主役を奪った。「広島で連敗して、流れを変える意味もある」。桑原、柴田が合流し、新型コロナに感染した開幕スタメンの全5選手がスタメンに復帰する中、三浦監督が決断したのは「4番牧」を軸としたオーダー変更だった。「牧の前に出塁率が高く、状態のいい選手を持ってこようと」。打撃好調な佐野を3番から2番、ソトを5番から3番に上げた。ハマったのは、2点を追う5回だった。1死一、三塁から桑原の適時二塁打で1点差。なおも二、三塁から佐野が逆転の2点適時二塁打を放った。猛攻のトリを飾ったのは4番牧。「桑原さん、佐野さんのヒットで逆転したので、あとはかえすだけ」と2死三塁から2試合連続の5号2ランを右中間席に運んだ。連打と1発でド派手に5点を刻み、戸郷をKOした。プロ2年目で4番を任され、まさに「男は黙って、打つだけ」を体現する。前回カードの24日の広島戦では自らの失策から同点とされたが、延長10回に一時勝ち越しとなる汚名返上の4号ソロ。振り返れば、開幕カードの3月27日の広島戦でも自らのミスも絡み、逆転負けを喫したが、次戦の29日の中日戦で決勝アーチを放ち、勝利に導いた。「新番長打線」が機能し、連敗を3で止め、巨人から今季初勝利を挙げた。三浦監督は「うまくつないで、つないで上位に回して、いい攻撃ができた。牧の1発も大きかったです」と評価。一時は12選手が新型コロナで離脱する中、黙って、我慢の戦いを続けたDeNAに、浮上への光が差し込んだ。【久保賢吾】

◆DeNAが「4番牧」を軸とした大幅なオーダー変更で巨人戸郷を攻略し、連敗を3で止めた。2点を追う5回。桑原の適時二塁打で1点差とし、なおも二、三塁から佐野が逆転の適時二塁打、さらに2死三塁から、牧が2試合連続となる5号2ラン。「4番牧」の前に、出塁率が高く、好調な佐野を2番、ソトを3番に起用。番長采配が的中し、一挙5点でド派手にKOし、逆転勝ちを飾った。新型コロナウイルス感染から復帰したDeNA桑原将志外野手(28)、柴田竜拓内野手(28)が26日、1軍に合流し、巨人3回戦(横浜)でスタメン出場した。桑原は「1番中堅」で出場し、2点を追いかける5回に反撃の口火を切る適時二塁打をマーク。柴田は「8番遊撃」で出場し、攻撃ではチーム打撃、守備では7回から三塁に移って、堅守でもり立てた。三浦監督は「桑原は非常に大きな一打だった。柴田も進塁打、送りバント、守備でも貢献してくれた」と評価した。◆DeNA桑原(1軍合流即スタメンで5回に適時二塁打)「後ろにつなげばいい展開になると思っていたので、つなぐことができて良かった」。

◆ドレッドヘアの新外国人、巨人アダム・ウォーカー外野手(30)が異彩を放っている。伝統球団の選手としては珍しい髪形に、身長196センチ、体重104キロの恵まれた体格はまるで、サラブレッドのような気高い風格をまとっている。とにかく打撃が好調で、4月26日DeNA戦では2度目の猛打賞。4試合連続のマルチ安打にもなり、打率も3割3分3厘まで上昇した。本塁打も3本を記録している。ただ「異彩」と書いたのには訳がある。1つは守備面に少々難があるところ。同24日の中日戦。ウォーカーが守る左翼方向に飛んだ単打性の当たりが、立て続けに二塁打とされた。内野への返球がワンバウンドする場面も。ヒット性の当たりが左翼に飛べば中日の打者走者は迷いなく、二塁を狙った。それでも巨人ナインは彼を責めたり、嫌な態度を見せることはなかった。同じ中日戦の3回1死一、二塁で左中間に飛んだフライ。ウォーカーは全力疾走で捕球しようと滑り込むも、安打を許してしまう。この回、6-1から同点に追いつかれる1つのきっかけにもなったプレーだ。左翼手の守備範囲であったとしても、中堅を守る堅守の丸に任せる手もあったのでは-。人事異動で今月から野球担当になったばかりの素人記者はそう思ったが、ウォーカーは「自分の仕事場」で責任を果たそうと必死だった。見た目の派手さとは裏腹に、大観衆は縁遠かった。米国時代はメジャー昇格に届かず独立リーグを転々とした。「掘り出し物」として30歳で海を渡り、日本でプロ野球選手のまばゆさを知った。24日の敗戦後、記者団からウォーカーの送球ミスについて問われた元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「まあこれから練習しなきゃいけない」と話す一方で「そういうことを言ってたら話にならない。打ってくれてるし」と擁護した。3安打した26日DeNA戦後も「練習も日頃からしっかりやっているから」と言った。言葉も通じない異国の地で、必死で結果を残そうとする姿に共感が広がる。「がむしゃら」は万国共通の言語かもしれない。【三須一紀】

◆23日の中日戦(バンテリンドーム)での走塁中に右足首を負傷した巨人・大城卓三捕手(29)が、2試合ぶりにベンチ入りメンバーに登録された。24日の同カード(同)は練習に参加せず帰京し、ベンチからも外れていた。25日の休養日を経て、この日は試合前練習で通常通りフリー打撃などを行った。スタメンマスクは小林に託された。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が先制の7号2ランを放った。一回2死二塁。カウント2-1からロメロの154キロの速球を捉え、バックスクリーン上の電光掲示板を直撃する特大弾をかっ飛ばした。この一発で両リーグ最速の20打点をマークした。この日のDeNA戦が成立すれば、4番出場試合数が511となり、ラミレスに並んで球団歴代5位となる。

◆巨人のクリストファー・メルセデス投手(28)が27日のDeNA戦に先発する。試合前の全体練習でキャッチボールなどで調整した。今季は無傷の3連勝を挙げ、防御率2・74の安定感を誇る。ドミニカ共和国出身、来日6年目の左腕は「良い結果を求めて、チームが勝てるように全力を尽くします。ガンバリマス! バモス(スペイン語で行くぞ)」と意気込んだ。

◆27日の巨人戦に先発するDeNA・坂本裕哉投手(24)は、試合前の全体練習でエクササイズなどで調整した。前回21日の阪神戦(横浜)では満塁弾を浴びて4回5失点で降板。球数が71球と少なかったこともあり、2度続けて中5日での先発に。「特に変化球、軌道の修正をブルペンから意識してやってきた。疲労もなく、いい状態で試合を迎えられる」と今季初勝利を目指す。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が五回途中5安打5失点でKOされた。四回までわずか1安打無失点と好投していたが暗転し、五回につかまった。先頭の戸柱に右翼フェンス直撃の二塁打を許すと、1死三塁で投手・ロメロに四球を与えた。桑原に左翼線へ適時二塁打、さらに佐野に逆転となる右翼線への2点二塁打。とどめは2死三塁で、4番・牧にカウント0―2から甘く入った144キロの直球を右中間席に運ばれる2ランを被弾した。ここまで3勝を挙げるなど好調だった右腕だが今季初のKOを食らい、2番手・平内と交代した。

◆雨上がりの横浜の夜空に特大のアーチを架けた。巨人・岡本和真内野手(25)が一回に先制の7号2ランをかっ飛ばした。「チャンスだったので何とか(走者を)かえしたいと思っていた。しっかりと捉えることができたし、先制できて良かった」一回2死二塁。カウント2-1からロメロの154キロの速球を一閃。バックスクリーン直撃の特大弾を放った。両リーグ最速で20打点に到達。雨天中止で試合のなかった広島・坂倉、西川、ヤクルト・村上(15打点)を突き放した。レジェンドの領域へ、ゆっくりと歩みを進めている。昨季は全試合で4番を任され、自己最多の39本塁打、113打点をマークし、2年連続の2冠王に輝いた。3年連続で本塁打、打点の2冠となれば、1962-67年の南海・野村克也、71-74年の巨人・王貞治以来3人目。今季は試合前時点で6本塁打、18打点で2冠。頼れる主砲が48年ぶりの快挙に挑む。試合はもつれた。援護点をもらった先発の戸郷は、四回までスコアボードに0を並べたが、五回に突如崩れた。安打と四球で1死一、三塁とピンチを招き、桑原、佐野の連続二塁打を許した。2死二塁では牧に右中間への2ランを被弾し、降板した。五回途中5失点で4勝目はならず。五回を終えて2―5と形勢は逆転した。(樋口航)

◆コロナ禍に揺れたDeNAに、着々と選手たちが戻ってきた。この日、新たに桑原将志外野手(28)と柴田竜拓内野手((28)の2選手が1軍に合流。練習前にチームメートにあいさつをすると、温かい拍手で迎えられた。柴田は6日に倦怠(けんたい)感と発熱を訴えたため、PCR検査を受検し陽性判定を受けた。桑原は無症状ながらスクリーニング検査によって10日に陽性判定を受け、ともに隔離療養となった。柴田は17日、桑原は18日にチームに合流。イースタン・リーグに2試合出場して試合勘を養い、1軍に戻ってきた。ファンも待ち望んだ1軍復帰戦。桑原は「1番・中堅」で、柴田は「8番・遊撃」でいきなりスタメン出場した。五回、先頭の7番・戸柱が二塁打で出塁すると、柴田はしっかりと進塁打を転がしチャンス拡大。9番のロメロが四球を選び、1死一、三塁の好機で「後ろにつなげばいい展開になると思っていた」と、桑原が復帰後初安打となる左翼線への適時二塁打を放った。復帰組2人が起点となり、この回一挙5点を挙げた。最大12選手が陽性判定を受けて離脱するピンチとなったが、既に7選手が1軍に復帰。山崎、砂田の救援2投手も近く2軍で実戦復帰予定で、ベイスターズに〝反撃〟の準備が整ってきた。(浜浦日向)

◆DeNA・牧秀悟内野手(24)が2試合連発の5号2ランを右中間に放った。0―2の五回、桑原、佐野の連続適時二塁打で逆転。さらに牧が続いた。「チャンスの場面だったが、佐野さんのタイムリーのおかげで楽に打席へ入ることができた。追い込まれていたが、しっかり捉えられた」とビッグイニングに表情を引き締めた。

◆DeNAが連敗を3で止めた。0―2の五回に桑原の適時二塁打、佐野の2点二塁打、牧の2ランで5点を挙げ逆転し、七回にソトのソロで加点した。ロメロが5回2/3を4失点で2勝目。巨人は戸郷が五回途中5失点と崩れ、2連敗。

◆DeNAの三嶋一輝投手(31)がベンチ入りメンバーを外れた。今季は山崎との〝ダブルストッパー〟として勝ちパターンを担い、コロナ陽性で山崎の離脱後はクローザーを務めたが、24日の広島戦(マツダ)では延長十回に1点差を守れずサヨナラ負けを喫していた。三浦監督は試合後に「体調不良です。グラウンドに来て、体調不良ということでPCR検査を受けて、陰性確認が取れたので自宅にかえしました。明日以降は状態を見て」と明かした。2点リードの九回にはエスコバーが登板し、今季初セーブを挙げた。

◆流れを食い止めることができなかった。巨人・戸郷翔征投手(22)が今季最短の4回?を5安打5失点でKO。四回まで被安打1の好投だったが、2点リードの五回に〝悪夢〟が待っていた。「先制してくれたのに粘りきれずに、本当に申し訳ないです」1死三塁で投手・ロメロに痛恨の四球を与えると、桑原、佐野に連続で適時二塁打を浴びて勝ち越しを許した。4番・牧には甘く入った144キロの直球を右中間席へ運ばれた。一挙5失点。2年連続9勝にとどまる右腕にとって、貴重な4勝目を手放した。チームは2連敗。原監督は「5点というのはやっぱりもったいない。粘っこくいかないとね。(投手への四球は)本人が一番痛かったでしょう」と、22歳のリベンジに期待した。(谷川直之)

◆桑原と柴田が新型コロナウイルス感染から復帰し、ともにフル出場した。柴田は遊撃と三塁で安定した守りを見せ、1番で起用された桑原は0-2の五回1死一、三塁で適時二塁打。この回5得点の火付け役となった。「後ろにつなげばいい展開になると思っていたので、つなぐことができ良かった」と安堵。三浦監督は「チームにとっても大きかった」と2人の復帰を喜んだ。

◆2点リードの九回にエスコバーが登板し、1回無失点で今季初セーブを挙げた。守護神の山崎が新型コロナウイルス陽性で離脱し、代わって抑えを務めていた三嶋はこの日、体調不良のためPCR検査を受け、陰性を確認した上で帰宅。両クローザー不在のピンチを救った左腕は、お立ち台で「オトコハダマッテナゲルダケ」と3度日本語で繰り返して男気を示すと、隣にいた牧も「男は黙って打つだけ」と呼応しファンを喜ばせた。

◆DeNAは26日、巨人3回戦(横浜)に6―4で逆転勝ち。4番・牧秀悟内野手(24)が、五回に2試合連発となる5号2ランを放つなど、今季初の3安打猛打賞をマークして、勝利に大きく貢献した。巨人戦は今季初勝利で、チームの連敗は3でストップ。最大12選手となった新型コロナウイルス陽性者も続々と1軍に復帰し〝反撃〟態勢が整ってきた。強風に乗った打球はぐんぐん伸びて、ベイ党が待つ右翼席へと着弾した。逆転に成功した五回、なお2死三塁で牧が2試合連発となる5号2ラン。「かっこよかったので」と三塁を回ったところで先輩の大田をまねて、OKポーズで右手を掲げる新ポーズも披露した。「向こう(右方向)に打てば、風で伸びるだろうというのは頭にあった。追い込まれたけど、しっかり打つことができた」戸郷に対して2球で追い込まれながらも、フォークボールをファウルにして4球目、甘く入った外角直球を完璧に捉えた。今年2度目の新型コロナ陽性判定を受け、6試合を欠場した。16試合の出場で5本塁打は、7本塁打で1位の岡本和(巨人)を上回るハイペース。今季初の猛打賞で、打率・356もリーグ2位に浮上した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1890 0.667
(↓0.025)
-
(-)
116116
(+4)
96
(+6)
29
(+1)
9
(-)
0.254
(-)
3.130
(↓0.13)
2
(-)
広島
1591 0.625
(-)
1.5
(↑0.5)
118111
(-)
75
(-)
8
(-)
7
(-)
0.260
(-)
2.800
(-)
3
(-)
中日
12100 0.545
(-)
3.5
(↑0.5)
12183
(-)
82
(-)
16
(-)
8
(-)
0.254
(-)
3.570
(-)
4
(-)
ヤクルト
12120 0.500
(-)
4.5
(↑0.5)
11982
(-)
98
(-)
23
(-)
9
(-)
0.225
(-)
3.430
(-)
5
(-)
DeNA
10120 0.455
(↑0.026)
5.5
(↑1)
12183
(+6)
95
(+4)
18
(+2)
10
(+1)
0.255
(-)
3.880
(-)
6
(-)
阪神
5201 0.200
(-)
12
(↑0.5)
11773
(-)
102
(-)
20
(-)
14
(-)
0.227
(-)
3.850
(-)