オリックス(★3対6☆)ロッテ =リーグ戦6回戦(2022.04.24)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:佐々木 朗希(3勝0敗0S)
敗戦投手:山﨑 颯一郎(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは2回表、高部と和田の連続適時打が飛び出し、3点を先制する。その後1点差に迫られるも、9回に高部と中村奨の適時打で3点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・佐々木朗が5回2失点で今季3勝目。敗れたオリックスは、最終回に1点を返すも、反撃は及ばなかった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が24日のオリックス戦に先発する。現在、打者52人連続アウトを継続中。海外からも注目される登板だ。試合が行われる京セラドーム大阪は満員でも3万人台。多くの人がテレビ中継や配信で見守ることになる。驚異的な投球や記録達成を"予感"させる術はあるのだろうか。「実は、こんな話を聞いたんです」証言するのはフリーアナウンサーの中尾考作氏(38)だ。岩手朝日テレビに在職時代、佐々木朗の大船渡高3年夏の岩手大会の実況を担当。エンゼルス大谷の花巻東3年夏の大会の実況を務めた経験もある。岩手大会の多くの試合を生中継する同局で、中尾氏も長年、精力的に取材を重ねてきた。同大会の開会式では中継シフトに入っておらず、その時間を使い、大船渡高野球部の関係者に単独取材を行っていた。「そこでうかがった話なんですが...」と切り出した。「ぼんやりした話なんですけど、朗希がうれしそうに投げてる時がたまにあるんです。その時は自信ある時なんだろうなと感じてます。その関係者の人から、そんな風に聞きました」中尾氏の脳裏に残ったその言葉が、実況に直結したのは4回戦の盛岡四戦だった。延長12回、194球を投げ、公式戦最速の160キロを投げ、自身で決勝本塁打を放った。佐々木朗の能力やスター性を、高校時代に最も発揮した試合といえる。メイン球場の岩手県営野球場での、その夏初めての試合だった。同局は異例となる5台のカメラを配置し、試合や佐々木朗の動向を追い掛けた。実況を担当した中尾氏は、イニング間のCM中も、頻繁に背番号1に視線を注いでいた。すると-。「多くのカメラでイニング間も映して、どこかのタイミングで感じたんです。楽しそうにやってるなと。あれ、これもしかしたら、ひょっとするかもなと思ったのを、僕、覚えてるんです。CM中とかで笑ってるのも見えました」何かを予感した中尾氏。もともと球速を伝えることに重きを置いていなかったが、同じマウンドで花巻東・大谷翔平投手が160キロを投げた日付を、実況メモの横に書き足した。そして間もなく、160キロが出た-。そんなエピソードを前回4月17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の試合中にふと思い出した。試合中盤から佐々木朗の表情がいつもより、わずかに和らいでいるように見えた。8回で降板したものの、8回の最後の球が163キロ。「ひょっとして」が具現化しても、決しておかしくない流れだった。完全試合を達成した10日オリックス戦からの2試合、球場の空気はすごかった。一方でテレビ中継やネット配信だからこそ、感じられるヒントもある。試合は今日24日、午後1時に始まる。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季初めて1イニングに3安打を浴びた。 初回、オリックス先頭福田に初球を右前打され、完全投球が17イニングで止まった。1死後、紅林には一塁へのゴロを打たせたが、自らの一塁ベースカバーがうまくいかず、内野安打となった。1死一、二塁で4番吉田正に、この回3安打目となる左前打。ただ、高部が本塁好返球で、二塁走者の福田を刺した。佐々木朗は5番宗は一邪飛に仕留め、3安打を浴びながらも無失点で切り抜けた。

◆オリックスの先頭打者、福田周平外野手(29)がいきなりロッテ佐々木朗から安打を放った。 初球の159キロストレートを一振りで捉え、飛びつく一塁手のグラブをすり抜ける右前打。(4月10日に続く)2試合連続完全試合を一振りで阻止した。福田は今季2度目の対戦を控えた23日、こんなことを語っていた。-佐々木朗との対戦。打つイメージはできている? 福田 かなりいい状態の佐々木くんの球を見られたと思ってるんで、あの状態のイメージをしっかり持ちながら、とにかくいいイメージをして、あしたに臨んで、まあ結果っていうのは相手もいることですし、僕が操作できるところじゃないんで、自分のやるべきことに100%集中して、そのあと結果ついてくるっていうような形で僕はやってるんで、明日も引き続きそういう感じでいきたいなっていう風には思ってます。-昨季との違い福田 ストレートの質も、全てにおいてかなりレベルアップしてきた感じがあるので、はい。-一番最初に対戦する可能性が高いが、自身の打席でチームにもたらしたいこと福田 チームにもたらすっていうか、さっきも言ったが、自分のやるべきことに集中するっていうところっすね。それが選手全員がそれをしてチームだと思うので、あのおのおの多分課題があって、おのおので対策を立てるとと思うので、その対策をバッターボックス内で100%発揮できるような準備っていうのがすごい大事になってくるんじゃないかなっていう風に思うんで。-チームとして束になって福田 それが多分結果、束になると思うので。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の完全投球が17イニングで止まった。初回、オリックスの先頭、福田周平外野手(29)に初球159キロ直球を右前に運ばれた。 SNS上では、記録を止めた「福田周平」がトレンド入り。「福田周平半端ないって」「これが福田周平」といったコメントとともに、「ヒット打っただけで記事になる男」「Yahooニュースになる男、福田周平」などのコメントもつづられた。また2回2死一塁で佐々木朗がオリックス安達に対して3球目を投じた後に、白井球審がマウンドに向かって佐々木朗に対して何らかの注意をしたような場面があり、「球審白井」もトレンド急上昇。この試合の注目度の高さがうかがわれた。

◆ロッテ高部瑛斗外野手(24)が先制打を放った。 2回2死満塁で、オリックス山崎颯から左前に運び、2者をかえした。続く和田康士朗外野手(23)も中前適時打を放ち、この回3得点。先発の佐々木朗に大きなプレゼントとなった。高部の1打は、チーム50イニングぶりの適時打だった。「打ったのはストレートです。朗希が頑張っているのでなんとか先制点を取ることができて良かったです。消極的にならずに攻めていけた結果だと思うので次からももっと攻めていこうと思います」と話した。?ロッテ和田(3点目を挙げる適時打に)「打ったのはストレートです。前の高部さんが打ってくれていたので自分は楽な気持ちで打席に立てました。高部さんのおかげですね。自分も続くことができて良かったです!」

◆オリックス福田周平外野手(29)が、ロッテ佐々木朗希から162キロの死球を受けた。 先頭で迎えた3回。カウント2ボール1ストライクからの4球目、うなりをあげる剛球が内角へ。ユニホームをかすめる死球になり、出塁をもぎとった。佐々木朗の死球は4月3日の西武戦で栗山に与えて以来、通算2個目。前回の球種はスライダーで、今回の162キロは佐々木朗史上最速の死球となった。福田は初回、いきなり佐々木朗から安打を放った。初球の159キロストレートを一振りで捉え、飛びつく一塁手のグラブをすり抜ける右前打。(4月10日に続く)2試合連続完全試合を一振りで阻止した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)は3回を終え、4安打1死球無失点、2奪三振。 序盤の投球について、木村龍治投手コーチ(51)は、こうコメントした。「これまでと違う試合展開ですけど、やっぱりチームが勝つために頑張ってもらいたい。変化球とか厳しいコースに丁寧に投げていって、しっかりアウトを重ねていってほしい」。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)は5回6安打2失点で、勝利投手の権利を持って降板した。 初回、オリックス先頭の福田に初球を右前打され、17イニング連続完全投球がいきなり止まった。この回だけで3安打を許したが、味方の好守もあり無失点で切り抜けた。ただ、2回以降も毎回走者を出した。3-0の5回、無死満塁から併殺の間に1点を失い、23イニングぶりに失点。さらに吉田正に適時二塁打を浴び、1点差に詰められた。5回限りで降板。球数は90。3四球2死球を出した。奪三振は4。降板後「自分で苦しい展開にしてしまいましたが、コントロールが悪い中どうにか逆転は許さず5回まで投げ切れた。次は0で抑えられるように頑張ります」とコメントした。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が23イニングぶりに失点した。 3-0の5回無死満塁で、オリックス紅林を投ゴロ。捕球した佐々木朗は本塁ではなく、二塁へ送球。併殺は奪ったが、三塁走者の生還を許した。さらに続く吉田正には左中間へ適時二塁打を打たれ、この回2失点で1点差に詰め寄られた。

◆オリックスの本拠地・京セラドーム大阪の入場者数が、今季最多の2万8967人を記録した。3月29日の本拠地開幕戦・楽天戦の2万6237人が、今季の最多動員だった。 10日に完全試合をくらったロッテ佐々木朗との再戦で、高い注目度が観客動員にも反映された。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回6安打2失点で今季3勝目を挙げた。 記録は途絶えても、勝利は手にした。初回、オリックス先頭の福田に初球を打たれ、いきなり連続パーフェクト投球が17イニングでストップ。1死から連打を浴び、この回3安打を許す。それでも味方の好守でホームは踏ませなかった。2回以降も毎回走者を許した。3-0の5回は先頭の安打の後、連続四球で無死満塁。そこから併殺の間に1点を失い、さらに吉田正には左中間へ適時二塁打を打たれ計2失点。23イニングぶりに点を失い、この回限りで降板した。3四球2死球を出し「自分で苦しい展開にしてしまいましたが、コントロールが悪い中どうにか逆転は許さず5回まで投げ切れた。次は0で抑えられるように頑張ります」と反省を交え話した。そんな20歳を投打で助けた。2回2死満塁で高部瑛斗外野手(24)が左前に先制の2点適時打。「朗希が頑張っているのでなんとか先制点を取ることができて良かったです」と胸を張った。6回からはリリーフ陣がしっかりとつなぎ、9回には再び高部が適時打を放ち、貴重な追加点も挙げた。みんなで佐々木朗の3勝目を守った。

◆オリックス中嶋聡監督(53)がロッテ佐々木朗希投手(20)の投球に言及した。 前回対戦した10日ロッテ戦(ZOZOマリン)では球団史上初の完全試合を食らった。だが、この日は1番福田が先頭打者で初球を右安打するなど、初回から3安打を記録。結果的に5回90球6安打2失点でマウンドから降ろした。対策を問われた指揮官は「どんな作戦ですか? 見れるようなボールと違いますよ、あんなの」と苦笑い。ただ、19三振を奪われた前回と違い4三振、3四球&2死球を取るなど、オリックス打線は工夫を凝らしていた。

◆オリックス吉田正尚外野手(28)が、リベンジの朗希打ちだ。5回、ロッテ佐々木朗から、1点差に迫る適時打を放った。 0-3のこの回、先頭安達の右前打と2四球で無死満塁。紅林の投ゴロ併殺の間に、三塁走者の安達がホームを踏んで1-3にした。なおも2死三塁と好機は続き、吉田正が2球目の159キロ速球を捉えて左中間を真っ二つに破った。三塁走者の福田が2点目のホームを踏んだ。試合後、吉田正は佐々木朗対策について「打撃コーチから短く、少し二握りぐらい短く持っていこうっていうところで、まあみんなが徹底して、そこをやっていったと思いますね」と明かした。さらに「本人の調子も分かんないですけど、まあやっぱり最初にね、福田選手がこう打った、雰囲気も変わりましたんで、いけるって雰囲気になったと思いますんで」と先頭打者の安打効果を挙げた。ただ「でもやっぱりね、負けをつけれなかったので、まあもう一押しということで、揺さぶっていかないとああいうピッチャーは攻略できないと思いますんで」と勝てなかった悔しさをにじませた。

◆白井球審がマウンドのロッテ佐々木朗希投手(20)に詰め寄る場面があった。 3-0とロッテがリードして迎えた2回裏のオリックスの攻撃。2死一塁で、佐々木朗は安達を2球で追い込んだ。3球目はボールの判定。一走の杉本はスタートを切っていた。捕手松川が二塁に送球するも、二盗を許した。佐々木朗は3球目を投げた後、二塁方向へ振り返り二盗を見届け、本塁方向へ向き直った。すると白井球審がマスクを取り、マウンドへ詰め寄りながら、硬い表情で佐々木朗に言葉をかけた。松川が制止する場面も見られた。井口監督は白井球審と言葉を交わした。なぜマウンドに詰め寄ったのか。試合後、取材に対し、白井球審は「別に話すようなことはないんで」、「一切コメントしないです」とノーコメントとした。責任審判の嶋田審判も「別に応えるものは何もないんで」と話した。井口監督は「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然判定に対しては何も我々は言ってはいけないと思います。球審ももっと冷静にいかないと一番裁いている人なので、あそこは冷静にいきましょうよという話をして」と話した。佐々木朗の表情に関してだったのか? と聞かれると「しょうがないんじゃないですか。本人がストライクと思うところをボールと言われているので。そこは審判は流すところなので」と答えた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の歴史的快投による"狂騒曲"が終わった。海外からも注目された17イニング連続パーフェクト、打者52人連続アウトは、プレーボール直後にオリックスの1番福田周平外野手(29)に安打され途絶えた。際どい判定もありプロ入り後自己最多の5四死球を出したが、5回2失点でしのぎ今季3勝目。試合終了時点では次回先発日は未定。この日の学びを次なる進化につなげる。 24日のオリックス-ロッテ戦 佐々木朗が珍しく制球を乱した。2死球に、ストレートの四球もあった。1試合5四死球は高校3年以降で初めて。「苦しい形に自らしてしまうことが多かった」。少なくとも、打者52人を立て続けに封じた圧倒ぶりはこの日に限っては見られなかった。大記録は初球で終わったものの、初回は15球を投げボール球は2球のみ。オリックス打線の対応が上回ったが、2回から空気が微妙に変わる。ボール球の後に、球審が少し詰め寄る場面があった。2死二塁のピンチ。「しっかり打ち取ることを優先しなきゃいけないと思うので。最後、ゾーンで勝負できて良かったと思います」と、安達を遊ゴロに仕留めた。苦しみながら3、4回をしのいだが、5回は24球中11球がボール球に。福田、西野と2者連続で3球連続ボール球となったのはプロ入り後初めてで、2失点に直結した。4戦ぶりのビジター登板。「マウンドの変化でなかなか対応が難しかった」と話し「傾斜だったり(ドームで)風がなかったり」とした。昨年は「心と体をコントロールすること」と年間目標を掲げていた。「心をコントロールできないと、投手なのですぐボールに出ちゃうと思うので」。いくら世界的な記録を打ち立てても、まだ20歳。1軍公式戦では通算20試合も投げていない。パフォーマンスに影響しうる外的要因は、これからもっと現れる。苦しくとも白星へ導くことが、1軍の先発投手の責務だ。3勝目にも「チームが勝ってすごく良かった」とホッとひと息。7回に3番手田中靖が満塁のピンチをしのぐと、最前線で仲間たちを迎え入れた。中6日の先発が5度終わり、次回登板日について井口監督は「明日以降、リカバリーを含めて考えていきます」と話すにとどめた。長い1年、これをどう次につなげるか。修正、進化に期待はまた高まる。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回6安打2失点で今季3勝目を挙げた。【ロッテ】ボール判定に不満顔で?佐々木朗希に球審が詰め寄る「冷静にいきましょうよ」井口監督【ロッテ】佐々木朗希「自分で苦しい展開に。次は0で」連続完全ストップも3勝目も反省の弁【ロッテ】佐々木朗希、23イニングぶり失点 5回無死満塁から併殺の間に生還許す【オリックス】中嶋監督「見れるようなボールと違いますよ、あんなの」佐々木朗希対策問われ苦笑【オリックス】吉田正尚、佐々木朗希撃ち!5回に左中間タイムリー二塁打「いい形で捉えた」

◆ロッテナインが、佐々木朗希投手(20)の白星を後押しした。19年ドラフトの同期入団、高部瑛斗外野手(24)が、2回にチーム50イニングぶりの適時打。9回にも中前適時打を放ち、初回には好返球で失点も防いだ。キャプテンの中村奨吾内野手(29)も攻守でもり立てた。17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では10回無得点と沈黙。8回パーフェクトで降板した佐々木朗に白星をつけられなかった野手陣が、リベンジとばかりに奮闘した。2回2死満塁、フルカウント。高部の打球が左前に落ちた瞬間、キャッチボールする佐々木朗は高速で9度、手をたたいた。先制2点適時打。高部が塁上で両手を挙げた。同じようにする佐々木朗の姿が見えた。ともにプロ3年目。ここまで全試合、1番でスタメン出場。17イニング連続パーフェクト中は、野手陣にとっても1つのミスも許されない極限状態でのプレーだった。一緒に戦ってきたからこそ、思いは強く、言葉は自然とあふれ出た。「(朗希が)あれだけいい投球をしている中で、僕ら打者陣が、彼に勝ちを付けてあげられなかったというのを、僕らは、何というんですかね、悔しいと言いますか、申し訳なさはありましたし。今回は絶対に点を取って楽にさせてあげようという気持ちは、とてもありました」2四球と失策で満塁、カウント3-2でも、選択肢の比重はほぼスイングに。「後手に回らずに。絶対に打ってやろうという気持ちで」。初回の先制点を防いだ左翼からの好返球も含め、高部は「今日はいい働きができたんじゃないかなと」と振り返った。そして神妙に、添えた。「僕自身のミスとかで負けた試合もあるので」。負けた試合-。「北海道のやつですね」と忘れもしない。6日の日本ハム戦、左翼への飛球を判断ミスで捕れず、サヨナラ負けした。「すごく悔しかったですし、何とか盛り返そうとやってるので。残り百何十試合でしっかり取り返せたら」。いいことも、その逆も。支え合ってチームになる。高部は間違いなく、この1勝に貢献した。【金子真仁】

◆オリックス福田周平外野手(29)が、ロッテ佐々木朗から162キロの死球を受けた。先頭で迎えた3回。カウント2ボール1ストライクからの4球目、うなりをあげる剛球が内角へ。ユニホームをかすめる死球になり、出塁をもぎとった。佐々木朗の死球は4月3日の西武戦で栗山に与えて以来、通算2個目。前回の球種はスライダーで、今回の162キロは佐々木朗史上最速の死球となった。福田は初回、いきなり佐々木朗から安打を放った。初球の159キロストレートを一振りで捉え、飛びつく一塁手のグラブをすり抜ける右前打。(4月10日に続く)2試合連続完全試合を一振りで阻止した。試合後、福田は「佐々木くんの場合は、みんなより速くタイミングをとって、しっかりその真っすぐをはじき返せる形ってものをつくるべきだと思ってたんで。それが1打席目から僕はすごい集中して対戦できたかなっていう風には思います」と振り返った。この日も最速164キロをマークした速球については「速いっすよ、やっぱり。速いっすね。速いし、だからちょっとでも無駄な動きすると、前に飛ばないというか、全部ファウルになったりとか、空振りになるっていうような球なんで、まあよりいっそう集中して打席に入れたっていう面では、すごい、こういうのをいいきっかけにしていきたいっすね」と語っていた。▽オリックス紅林(初回にロッテ佐々木朗から内野安打)「屋外とドームはボールの見え方が違いました。今日は風の影響もなかった」▽オリックス西野(5回に8球粘って四球を選び)「なんとしても主軸につなぐ気持ちでした。気持ちが入っていたので、思わず叫んでしまいました」

◆オリックス杉本裕太郎外野手が、2回の第1打席にロッテ佐々木朗から右安打を放った。前回10日の対戦では9回2死から代打で空振り三振を喫し、最後の打者に。「テレビを見てたら、たまに(映像が)流れてますよね。今日は1本(ヒットで)やり返せて良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。4回には腹部に155キロ直球を受け「ウワァー!」と絶叫。「擦っただけなんですけど...、アザができました。マジで痛かった。避ける時間がないです、速すぎて。ちゃんと当たってたらケガしちゃいそうでした」と腹をさすりながら帰途に就いた。

◆完全投球を1球で止めた!オリックス福田周平外野手(29)が、初回の先頭打者でロッテ佐々木朗の初球159キロ直球を捉え、右安打を放った。17イニング、52打者連続で走者を許していなかった20歳右腕からの一打に「速いっすよ、やっぱり。速いっすね。ちょっとでも無駄な動きをすると、前に飛ばない」と、コンタクトに集中した。 打球が右前に転がると、本拠地は沸いた。今季最多2万8967人の観衆に、1球でプロの意地を見せた。「初球を狙っていた」と明かす福田には、持論があった。「多分、みなさんは球速のことを言うと思うんですけど...。結局は160キロでも150キロでも、ベース板を通る。それは全員一緒」。チームで徹底した「指2本分バットを短く持つ」ことも守り、日本中の注目を背番号1に集めた。前回対戦した10日、3三振を喫した吉田正も、佐々木朗から意地の2安打。「やっぱり、150キロ後半っていうのは、自分が思ってる以上にもう1個速く(バットを)出していかないと追い付かないと感じました」。クールに振り返ったが、打席ではリベンジに燃えていた。佐々木朗への対策を問われた中嶋監督は「どんな作戦ですか? 見れるようなボールと違いますよ、あんなの」と苦笑いしたが、5回に右安打を放った安達らは打撃マシンを通常よりも近めに置いて、速球対策を練った。完全試合から2週間後、佐々木朗から6安打を放ち、5回でマウンドから降ろした。試合結果は悔しい敗戦。借金2で4位に転落も、今後に生きる1試合にした。怪物右腕を相手に、昨年の優勝チームが全員で戦う姿を示した。【真柴健】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回6安打2失点で今季3勝目を挙げた。 ◆佐々木朗の入り球ロッテ佐々木朗希投手(20)の各打者への初球の球種割合は、10日オリックス戦(打者27人)は直球=21(78%)、フォーク=4、カーブ=1、スライダー=1。変化球を入り球にしたのは4回以降で、3回までは全て直球だった。17日日本ハム戦(打者24人)は直球=18(75%)、フォーク=5、カーブ=1。この試合では初回から変化球を使っていたが、割合はほぼ同じだった。この日のオリックス戦(打者23人)も傾向は変わらず。直球=18(78%)、フォーク=3、カーブ=1、スライダー=1だった。またこの日の被安打6は全て直球で、うち初球が2本。3本は追い込まれてからの真っすぐだった(カウント0-2から2本、1-2から1本)。

◆先発したオリックス山崎颯一郎投手(23)は自身の失策も絡み、5回3失点で今季2敗目を喫した。 降板後は「フィールディングの部分で、自分を苦しめてしまっていた」と反省した。中嶋監督は「自分から勝ちを放棄してるんじゃないですか? 緩慢な動きになったり、ちょっと厳しいですよね」と再調整を示唆。新助っ人ワゲスパックが1軍練習に合流しており、29日からの西武3連戦(京セラドーム大阪)で来日初先発が見込まれる。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の歴史的快投による"狂騒曲"が終わった。海外からも注目された17イニング連続パーフェクト、打者52人連続アウトは、プレーボール直後にオリックスの1番福田周平外野手(29)に安打され途絶えた。際どい判定もありプロ入り後自己最多の5四死球を出したが、5回2失点でしのぎ今季3勝目。試合終了時点では次回先発日は未定。この日の学びを次なる進化につなげる。佐々木朗が白井球審に詰め寄られる場面があった。2回2死一塁で安達を2球で追い込んでからの3球目はボール判定。一走の杉本には二盗を許した。佐々木朗が二塁方向から本塁方向へ向き直った直後、白井球審がマスクを取り、硬い表情で詰め寄りながら言葉をかけた。捕手の松川は制止しようと間に入った。試合後、白井球審は「別に話すようなことはないんで」とノーコメント。井口監督は「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然判定に対しては何も我々は言ってはいけない」。判定に対する佐々木朗の表情についてか問われると「しょうがないんじゃないですか。本人がストライクと思うところをボールと言われているので。そこは審判は流すところ」と話した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の歴史的快投による"狂騒曲"が終わった。海外からも注目された17イニング連続パーフェクト、打者52人連続アウトは、プレーボール直後にオリックスの1番福田周平外野手(29)に安打され途絶えた。際どい判定もありプロ入り後自己最多の5四死球を出したが、5回2失点でしのぎ今季3勝目。試合終了時点では次回先発日は未定。この日の学びを次なる進化につなげる。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、24日午後1時試合開始のオリックス戦(京セラ)に先発する。10日に20歳5カ月の史上最年少で完全試合を達成した相手との再戦で、2度目の達成となれば史上初。23日は同球場でキャッチボールなどで調整した。米大リーグ最多記録を超えた52打者連続アウトを継続中。記録更新の期待もかかる。同日のオリックス5回戦(同)は延長十一回、2-3でサヨナラ負けを喫した。世界の野球界が熱視線を送るマウンドに立つ。注目の一戦を前に、佐々木朗希は静かに闘志をたぎらせた。「(オリックスとは)今シーズン2度目の対戦となるので、しっかりと工夫をしながら、ゼロで抑えられるように頑張ります」この日は試合前の全体練習に参加し、強めのキャッチボールなどで調整した。22日にはブルペンに入り、捕手を座らせて23球を投げており、戦闘態勢は整った。前回17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で8回を一人の走者も出さずに抑えて降板し、17イニング連続で完全投球を続けている。急きょ、関西ローカルのカンテレ(関西テレビ)で午後4時からの緊急中継(ダイジェスト放送)が決まるなど、周囲は盛り上がる一方だ。海外でも話題を呼んでいる。AP通信は、投手としての特長とともに、岩手県出身で東日本大震災により父を亡くしたことも紹介。「日曜日に再び完全試合に挑戦する」と報じ「再び達成できるかに世界の野球界が注目」と打電した。一方、井口監督は24日の投球次第で、登板間隔を通常の中6日から一時的に日数を増やす方針。延長戦で敗れたこの日の試合後に、佐々木朗の質問を受け「(味方が)点を取らないと勝てない。まずはしっかり野手に点を取ってもらいたい」と注文を付けた。(広岡浩二)

◆オリックス・福田周平内野手(29)が一回の先頭打者でロッテ先発・佐々木朗から右前打を放った。ロッテ先発・佐々木朗が投じた初球159キロ直球をとらえ、一、二塁間を破った。オリックスは佐々木朗と10日の前回対戦時(ZOZOマリン)に完全試合を達成されている。福田は同試合で3打数3三振を喫し、通算対戦成績でも7打数無安打5三振と抑えられていたが、オリックスのリードオフマンとして意地を見せた。このあと1死一、二塁と好機を作り、吉田も左前打を放ったが、二走が本塁憤死した。一回に3安打を集中したが、先制点を奪うことはできなかった。

◆オリックス・吉田正尚外野手(28)が追撃の適時二塁打を放った。0─3の五回に先頭の安達が右前打で出塁。福田、西野は連続四球で無死満塁と絶好機を作った。紅林の投ゴロ併殺打の間に1点を返す。なおも2死三塁から、吉田正が159キロ直球をとらえて左中間へ運んだ。オリックスが佐々木朗に完全試合を食らった10日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、右腕の前に吉田正も3打席連続三振に抑えられていた。だが、この日は第1打席で左前打、第2打席は四球を選び、第3打席では適時二塁打と快音を響かせた。

◆ロッテは二回に高部の2点適時打と和田の適時打で3点を先制し、3―2の九回に高部の適時打と中村奨の2点二塁打で3点を加え突き放した。佐々木朗は5回6安打2失点で開幕3連勝。オリックスは打線が好機で攻めきれなかった。

◆好機をものにしたロッテがオリックスを下した。先発の佐々木朗希投手(20)は5回6安打2失点(4奪三振)で3勝目。この日は5四死球と制球が乱れ、五回まで毎回走者を許す苦しい投球となったが粘りを見せて要所を抑えた。打線は高部瑛斗外野手(24)が2安打3打点の活躍。守りでも一回にオリックスの先制を防ぐ本塁への好返球を見せ、チームの勝利に貢献した。高部の試合後のヒーローインタビューは以下の通り。--試合の感想は「とても苦しい試合だったんですけど、なんとか勝ち切れて良かったと思います」--二回に先制打。打席での意識は「追い込まれていてフルカウントだったので、しっかり攻めていく気持ちを持って打ってやろうという気持ちで打席に立ちました」--先発の佐々木朗希投手へ勝ちをプレゼントできた「朗希が投げているときに全然援護できてなかったので、打ってやろうという気持ちがあった。朗希を勝たせてあげられて良かったです」--競り合う展開で九回の2本目のタイムリーも大きかった「最後チャンスを作ってくれたので僕は(走者を)返すだけという気持ちで(打席に)入らせてもらいました」--守備では一回に相手の先制を防ぐバックホーム「初回は一番流れが左右するときだと思っていて。なんとかチャージして刺せたので良かったです」--今シーズンのここまでのプレーは「チームに迷惑をかけてしまったこともありますし、今日のようになんとか結果を出せた日もあります。なんとかチームの勝ちに貢献できるように頑張っています」--26日から千葉に戻る。千葉のファンへ一言「1日でも多く勝てるように全力で頑張っていきます」

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)がオリックス戦に先発し、5回、90球を投げ6安打2失点4奪三振で3勝目を挙げた。この日は5四死球と制球が乱れ、五回まで毎回走者を許す苦しい投球。それでも要所をしのいで1点のリードを守り、降板した。試合前まで17イニング連続で完全投球を続けていたが、一回先頭打者のオリックス・福田にヒットを許して記録はストップ。五回には紅林の投ゴロ併殺打の間に失点し、3日の西武戦以来23イニングぶりの失点を喫した。降板後の佐々木朗のコメント。「自分で苦しい展開にしてしまいましたが、コントロールが悪い中、どうにか逆転は許さず5回まで投げ切れた。次は0で抑えられるように頑張ります」。【1回】 佐々木朗は先頭の福田に初球の真っ直ぐを捉えられ、右前打を許す。後続にもヒットを許し1死一、二塁のピンチ。迎えた吉田正は左前打を放ち、二走・福田が一気にホームを狙ったがロッテ左翼手・高部の好返球でホームタッチアウト。なんとかこの回を無失点でしのいだ。【2回】 高部の2点適時打、和田の適時打で3点の援護をもらったこの回。1死から杉本に右前打を浴びたが、続く来田からフォークでこの日初めての空振り三振を奪う。一走・杉本に盗塁を許し2死二塁とされたが、安達を遊ゴロに打ち取った。【3回】 先頭の福田を死球で歩かせたが、続く西野を遊ゴロ併殺打。最後は紅林を空振り三振に仕留めた。【4回】 先頭の吉田正に四球を与え、2死から杉本には死球。2死一、二塁と得点圏に走者を背負ったが、来田を3球連続のフォークで空振り三振に切った。【5回】 先頭の安達に右前打、後続に連続四球を与えて無死満塁のピンチを招く。続く紅林を投ゴロに打ち取ったが、佐々木朗は二塁へ送球。併殺を完成させる間に三塁走者が本塁を踏んで失点した。さらに2死三塁からは吉田正に左中間二塁打を浴び、2点目を献上。宗は空振り三振に仕留めて1点のリードを守った。この回限りでマウンドを降りた。

◆オリックスの山崎颯は5回3失点で開幕2連敗を喫した。序盤から制球が定まらず、二回に2四球で2死一、二塁になってから投ゴロを悪送球してピンチを広げ、高部、和田の連打で3点を失った。「自分で自分を苦しめてしまい、リズムのよくない投球になった」と肩を落とした。前回の対戦で完全試合を許した佐々木朗から、打線が3安打を放った直後の失点だった。中嶋監督は「野手のいい勢いを止めてしまった。自分から勝ちを放棄している」と厳しい言葉を口にした。

◆苦しみながら3勝目を挙げたロッテの佐々木朗希投手の一問一答は次の通り。―投球を振り返って。「ストライクを取ることにいっぱいいっぱいになってしまった。苦しい形にしてしまうことが多かったが、制球が悪い中でどうにか逆転は許さずに五回まで投げ切れた」―一回の先頭打者に安打され、完全投球が止まったことについて。「いや、特にないです」―完全試合から2試合は本拠地ZOZOマリンスタジアムだったが、京セラドーム大阪に舞台を変えての登板となった。「マウンドの傾斜が高くて風がなかった。なかなか対応が難しかった」―苦しんだが粘りながら投げた。「野手にも助けてもらいながら抑えられた」―久しぶりに走者を背負った。「特に気にすることなく、そこまで乱れることなくできたのはよかった」―制球を乱した要因。「直球の精度と、フォークボールもベース板からずれてしまうところがあった」

◆ロッテの佐々木朗が判定に不服そうなしぐさを見せ、白井球審がマウンドへ詰め寄る場面があった。井口監督は「判定に対してわれわれは(不満を)言ってはいけないが、球審ももっと冷静にやらないといけない」と厳しい表情で語った。佐々木朗は二回に安達への際どい外角速球がボールとされ、苦笑いを浮かべた。直後に白井球審が佐々木朗へ向かって言葉を発しながら、歩いてマウンド付近まで近づいていった。井口監督は「いろんな判定も含めてイライラして投げていたと思うが、しっかりとゲームをつくってくれた」と投球を評価した。

◆ロッテは「1番・左翼」で先発出場した高部が攻守で佐々木朗を援護した。一回は1死一、二塁から吉田正の左前打で本塁へ好返球。相手の先制点を阻止すると、二回2死満塁で先制の左前2点打。九回には中前適時打で2安打3打点をマークした。東海大甲府高、国士舘大出身の3年目外野手は「朗希を勝たせてあげられてよかった」と胸を張った。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)は24日、オリックス6回戦(京セラドーム)に先発し、リーグトップに並ぶ今季3勝目を挙げた。2試合計17回で一人の走者も許さず完全投球の継続に注目が集まったが、一回の初球でいきなり右前打されて記録がストップ。自己ワーストの1試合5四死球を与えるなど、本調子とはいかない今季5試合目のマウンドとなった。それでも5回6安打2失点、4奪三振と粘り、開幕から無傷の3連勝。6-3の勝利に貢献した。瞬く間に、記録への針が止まった。今季最多2万8967人の観衆が集まった敵地。佐々木朗は一回裏、先頭・福田への初球、159キロの直球を右前にはじき返された。「いや、特にないです。はい」完全投球は途切れた。しかし、それを問われても涼しい顔を貫いた。3日の西武戦八回2死からの連続アウトは52打者でストップ。10日のオリックス戦では完全試合を史上最年少で達成し、前戦まで2試合計17回で一人も走者を出していなかったが、この日は初球をいきなり捉えられ、球場は何とも言えないどよめきに包まれた。一回1死一塁から紅林、吉田正に今季5試合目で初の連打を浴び、五回には紅林の投ゴロ併殺打の間に1点を与えて連続無失点が22イニングでストップ。2桁奪三振も4試合で途切れた。10日のプロ野球最多となる1試合19奪三振など記録に彩られた伝説的投球は、4月最後の登板で一旦〝幕切れ〟を迎えた。 試合後、佐々木朗は「自ら苦しい形にすることが多かった。ストレートとフォークボールの制球が、少しベース板からずれてしまった」と反省の言葉を並べた。1試合5四死球はプロ入り後最多。毎回走者を背負い、2週間前に圧倒した相手に苦しんだ。ただ、球速は自己最速タイの164キロを計測。5回90球で2失点と粘り、開幕3連勝で勝利数はリーグトップに並んだ。環境の違いに戸惑った。2試合で完全投球を見せた本拠地より、京セラドームのマウンドは傾斜が強め。今季初のドーム球場で「風がなく、暑かった」とも吐露した。二回にはきわどい球がボールと判定され、苦笑い。判定への不服と捉えられたか、球審に詰め寄られる一幕もあった。「怪物」と称されるが、まだ20歳。動揺してもおかしくなかったが、井口監督は「判定も含めてイライラしていたけど、しっかりとゲームをつくってくれた」と評価した。次回登板へ、指揮官は「疲れていない人はいない。リカバリーを含めて考える」と説明。登録抹消を含め中6日から一時的に登板間隔を空ける可能性もある。とはいえ、ヒットを打たれただけ、失点しただけで話題になるのはスターの証し。記録は止まったが、快進撃は止まりそうにない。(広岡浩二)★18歳松川が制止 白井球審「一切コメントしない」 球場が騒然となる場面があった。二回2死一塁。佐々木朗の安達への3球目、158キロの外角直球がボールと判定され、一走・杉本に二盗を許した。マウンドを降りて苦笑いする20歳右腕に対し、白井一行球審は判定への不服と受け取ったか、詰め寄るように向かい、異変を察した18歳の1年目捕手・松川が全身で制止。事なきを得た。公認野球規則は「異議を唱えるために本塁に向かってスタート」した場合に「警告が発せられる」と定めている。試合後、白井球審は報道陣に「別に話すようなことはないので一切コメントはしないです」。井口監督は「そこは流してほしい。球審はもっと冷静にやらないといけないと思います」と振り返った。

◆佐々木朗は、高いパフォーマンス能力に体が追い付いていなかった。完全試合の前々回(10日のオリックス戦)、八回まで完全投球の前回(17日の日本ハム戦)と比べても、投球フォームは全く問題ない。原因がコンディションの違いにあることは明らかだ。一回先頭の福田に、初球の159キロをフルスイングで右前へ運ばれた。オリックスの意地を感じたし、手探り状態のバッテリーも心中穏やかではなかったはず。その後も真っすぐでなかなか空振りが取れず、球を見極められて打球を前に飛ばされた。球速表示は前々回、前回と同じ160キロでも、本塁ベース上を通過するときの力、つまり〝真っすぐの質〟が落ちていた。二回に3点の援護をもらっても、目つきや顔つき、マウンドのしぐさに余裕は感じられなかった。プロ3年目で初めて、中6日での登板を続けて5試合目。いつか疲れが出るのは本人も首脳陣も想定内だったと思うが、それが開幕から1カ月で来たということ。中6日で1シーズンを投げ続ける体力は、まだない。登板を1度飛ばすか、出場選手登録を抹消してしっかりと立て直すことを、お勧めしたい。(本紙専属評論家)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1360 0.684
(↓0.038)
-
(-)
12484
(+3)
55
(+6)
15
(+1)
16
(+1)
0.243
(↑0.002)
2.840
(↓0.2)
2
(-)
ソフトバンク
1481 0.636
(↑0.017)
0.5
(↓1)
12093
(+11)
77
(+4)
13
(+2)
13
(-)
0.247
(↑0.003)
2.950
(↓0.05)
3
(1↑)
西武
11121 0.478
(↑0.023)
4
(↑1)
11971
(+6)
81
(+3)
14
(+1)
9
(+1)
0.215
(↑0.008)
2.790
(↓0.01)
4
(1↓)
ORIX
11130 0.458
(↓0.02)
4.5
(-)
11960
(+3)
78
(+6)
6
(-)
15
(+5)
0.200
(↑0.004
2.850
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
10120 0.455
(↑0.026)
4.5
(↑1)
12164
(+6)
55
(+3)
7
(-)
29
(+1)
0.209
(↑0.003
1.980
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
8160 0.333
(↓0.015)
7.5
(-)
11976
(+4)
102
(+11)
21
(+2)
13
(+1)
0.228
(↑0.003)
4.180
(↓0.17)