西武(☆6対3★)楽天 =リーグ戦5回戦(2022.04.24)・ベルーナドーム=
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楽天
00110000131001
西武
04000101X61201
勝利投手:平井 克典(2勝1敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】辰己 涼介(2号・4回表ソロ)
【西武】柘植 世那(1号・2回裏2ラン)

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◆西武は2回裏、柘植の2ランなどで一挙4点を先制する。その後2点差とされるも、6回に呉が適時打を放つと、8回には呉にこの日3本目となる適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・平井が今季2勝目。敗れた楽天は、先発・瀧中が試合をつくれなかった。

◆楽天の投打がかみ合わず、カード負け越した。先発滝中瞭太投手(27)が、2回1死から4連打。ホンダ鈴鹿時代にバッテリーを組んだ西武柘植から2ランを浴びるなど、4失点した。以降は無失点で踏ん張るも、5回7安打4失点で今季初黒星。「先にビハインドの展開を作ってしまって野手の皆さんに申し訳ない。早いイニングでマウンドを降りることになり、中継ぎの皆さんにも負担をかけてしまって申し訳ない」と悔やんだ。 打線は、3回1死一、二塁で浅村が左中間へ適時二塁打。4回2死で辰己の中堅へのソロで一時2点差に詰め寄った。反撃ムードも、6回、2番手の石橋と、8回に4番手で登板した福井がそれぞれ失点。突き放された。石井GM兼監督は「どちらかと言ったらビハインドって大事。そこでまた失点を重ねると、負けの方に大きく引き寄せられてしまう。今日この回抑えてほしいというところで、石橋や福井が失点してしまった。ビハインドのピッチャーは重要というところを感じて投球してほしい」と奮起を促した。

◆楽天辰己涼介外野手(25)が、2号ソロを放った。3点を追う4回2死走者なしで、カウント2-2から、エンスの低め149キロ直球を右中間席へ運んだ。2回2死二塁の第1打席は二ゴロに倒れていた中での打席。「前の打席にチャンスで凡退してしまっていたので、何とか取り返すことができて良かった」と振り返った。打率2割0分4厘だが、3試合連続安打に2試合続けて打点を挙げた。「好調とは感じていないですし、もっと出塁できると思うので、もう少し落ち着いて打席で対応できればいいなと思います」と引き締める。現状に満足せず、より貪欲に結果を追い求めていく。「他のチームから嫌がられるようなオールラウンダーになりたい。塁に出しても嫌だし、三振もなかなかしないし、長打も打てるような。チームにとって必要で、相手にとって嫌な存在でありたい」と意気込んだ。

◆鈴鹿から来たセナが攻守に貢献した。西武柘植世那捕手は2点を先制した2回、なおも1死一塁で、今季1号の左越え2ランを放った。「滝中さんだったので絶対打ってやろうと。それがホームランになってよかった」。序盤に大きなリードをもたらした。 楽天滝中とは社会人のホンダ鈴鹿でバッテリーを組んでいた。入社は柘植が1年早く、年齢は滝中が3歳上。ともに19年ドラフトでプロ入りした同期でもある。柘植は5位、滝中は6位で入った。かつて仙台で対戦のチャンスがあったが、打席に向かうタイミングで投手交代してしまった。「投球スタイルが変わってたので(手の内は)分からなかったですけど、ベンチで見てイメージはあった」と、初対戦で直球を捉えた。肩でも見せた。楽天3連戦で、盗塁王4度の西川らから4盗塁を刺した。「テレビで見ていた選手。スローイングがすごくて、まねしてました」と憧れた炭谷と、ともにスタメンマスクをかぶり、勝った。森を右手人さし指骨折で欠く中、柘植が先発した今週5試合は4勝。2カード連続勝ち越しで3位に浮上した。「1勝1勝を積み重ねて、全力で戦っていきたい」。名前の世那は元F1ドライバーのアイルトン・セナからもらった。まだまだ突っ走る。【鎌田良美】▽西武エンス(リードしていたが5回に2四球を出し、4回1/3で降板。2勝目ならず)「ストレスのたまる試合だった。四球で歩かせたり、カウントを悪くする場面があった。次は思ったところに変化球が決められるよう準備していきたい」▽西武山田(3戦連続適時打。辻監督から「盆と正月がいっぺんに来たみたいだな」と祝福され)「高山コーチとスイングの軌道を変える練習をしていますが、それを試合で出すこと、甘い球は積極的に打ちにいくことを意識して打席に立っています」▽西武呉念庭(すべて適時打で3安打)「得点圏に走者がいる場面は集中して打席に立っている。山川さんが帰ってきて(チームに)勢いを付けてくれたので、僕たちは乗っていくだけ」

◆楽天岩見政暉外野手(27)が、チャンスに応えた。「7番DH」で今季初出場初先発。2回2死走者なしでは、右中間へ二塁打を放ち、今季初安打。6回1死二塁の第3打席は右前打を放った。緊張の中で迎えた試合だったが3打数2安打と結果を出し「最初の打席でヒットが出たことは良かったなという思いと、本当に少しですが気持ちも楽にその後も臨めた」と安堵(あんど)した。 昨年11月に右肘クリーニング手術を受け、2軍でじっくりとリハビリと練習に励んできた。2軍戦では16試合で打率3割2分と好調を続け、22日に出場選手登録された。石井GM兼監督は「ファームでもしっかり打ってきたので、そういう選手にはなるべくチャンスを与えたいというところもあった。今日岩見の感じを見て、今日岩見の出し時だと思った」と先発起用。期待に応えた。慶大時代は東京6大学で歴代3位の通算21本塁打を放った大砲も、プロでは1本塁打のみ。5年目の今季を飛躍の1年とするため、「やってきたことを変えずにしっかりと継続して、いい結果をこのまま出し続けられるように謙虚にひたむきに頑張りたい」と意気込んだ。【湯本勝大】

◆西武・柘植世那捕手(24)が「8番・捕手」で先発し、第1打席に1号2ランを放った。2点を先制した直後の二回1死一塁で迎えた打席。ホンダ鈴鹿時代にバッテリーを組んだ楽天先発・瀧中の真っすぐを捉えた打球は、右中間スタンドに飛び込む文句なしの一発となった。プロ入り3年目の捕手は「瀧中投手がホンダ鈴鹿時代の先輩なので、絶対打ってやろうと思って打席に入りました。レフトスタンドのファンの皆さんの盛り上がりはベースを回りながら鳥肌が立ちました」と喜びのコメントを寄せた。

◆楽天は「8番・中堅」で出場の辰己涼介外野手(25)が1-4の四回、右中間へ反撃の2号ソロを放った。「打ったのはストレートです。前の打席にチャンスで凡退してしまっていたので、何とか取り返すことができてよかったです」2死走者なし、カウント2-2から先発・エンスの149キロの直球を一撃。右中間席へ運び「逆転します」と気合を入れた。

◆西武が3位に浮上した。二回に呉念庭の適時二塁打、山田の適時打、柘植の1号2ランで4点を先行し、4―2の六回に呉念庭の適時二塁打で点差を広げた。2番手の平井が2勝目。楽天は再三の好機で畳みかけられなかった。

◆楽天の滝中は5回7安打4失点で今季初黒星を喫した。二回1死無走者から4連打を許して一挙4点を先行された。カウントを取りにいった球をことごとく痛打され「ランナーを背負った場面で単調になってしまった」と悔やんだ。ホンダ鈴鹿でバッテリーを組んでいた3歳年下で24歳の柘植とはプロで初対戦し、0―2の二回1死一塁で2ランを浴びた。内角の速球を左翼席へ運ばれ「ナイスバッティング」と力負けを受け入れた。

◆西武は二回に柘植世那捕手(24)の1号2ランなど一挙4点を奪い試合を優位に進めた。試合後の辻発彦監督(63)の主な一問一答は以下の通り。-―呉念庭が3安打3打点の活躍「呉念庭は昨年あれだけ活躍して自信をつけたが、今年はちょっとらしくなかったところがあった。徐々に内容良くなって、今日みたいにチャンスでああやってタイムリーを打てるというのがネンティンのまたいいところ」-―柘植が1号2ラン、攻守で活躍した「試合展開からいったらものすごく大きかった2点だった。守りの要ですから、どんどんピッチャーを引っ張っていってもらいたい。打つ方はもともといいバッターなんでね」--山田が3試合連続適時打「試合に出られることがうれしいという感じで野球やっている。あいつのいいところ。その上で安打も出ている。そういう選手が打つとチームも盛り上がる。いい成長を見せてくれている」

◆首位の楽天は5カードぶりの負け越しで、2位・ソフトバンクに0・5ゲーム差まで迫られた。打線は10安打を放つも10残塁。再三の好機で畳みかけられず、石井監督は「みんないい振りはできている。あと一押しという所だった」と唇をかんだ。また、1日に新型コロナウイルスに感染していた則本が試合前練習で合流。復帰登板は29日のソフトバンク戦となる見込みで、指揮官は「彼にはカード頭に投げてほしい。その辺をイメージして備えてもらっています」と話した。◆今季初スタメンで2安打を放った楽天・岩見 「いい結果をこのまま出し続けられるように、謙虚にひたむきに頑張りたい」

◆西武は3年目捕手の柘植が二回に1号2ラン。ホンダ鈴鹿時代にバッテリーを組んだ楽天先発、滝中との初対戦で直球を左翼席に運んだ。「(滝中に)あとで何か言われないように絶対打ってやろうと思った」と笑顔で振り返った。右人さし指の骨折で離脱中の森に代わって最近5試合連続でマスクを被り、チームはその間に4勝1敗。3位に浮上し、辻監督は「守りの要。どんどんピッチャーを引っ張っていってもらいたい」と期待を寄せた。■3安打3打点の西武・呉念庭 「前の打者がチャンスを作ってくれた。1点でも多く取れるように集中して打席に立っている」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1360 0.684
(↓0.038)
-
(-)
12484
(+3)
55
(+6)
15
(+1)
16
(+1)
0.243
(↑0.002
2.840
(↓0.2)
2
(-)
ソフトバンク
1481 0.636
(↑0.017)
0.5
(↓1)
12093
(+11)
77
(+4)
13
(+2)
13
(-)
0.247
(↑0.003)
2.950
(↓0.05)
3
(1↑)
西武
11121 0.478
(↑0.023)
4
(↑1)
11971
(+6)
81
(+3)
14
(+1)
9
(+1)
0.215
(↑0.008
2.790
(↓0.01)
4
(1↓)
ORIX
11130 0.458
(↓0.02)
4.5
(-)
11960
(+3)
78
(+6)
6
(-)
15
(+5)
0.200
(↑0.004)
2.850
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
10120 0.455
(↑0.026)
4.5
(↑1)
12164
(+6)
55
(+3)
7
(-)
29
(+1)
0.209
(↑0.003)
1.980
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
8160 0.333
(↓0.015)
7.5
(-)
11976
(+4)
102
(+11)
21
(+2)
13
(+1)
0.228
(↑0.003)
4.180
(↓0.17)