1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 2 | 3 | 3 | 1 | 0 | 2 | 0 | 11 | 12 | 0 | 2 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 4 | 10 | 3 | 2 |
勝利投手:東浜 巨(2勝1敗0S) 敗戦投手:杉浦 稔大(0勝2敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは3回表、野村勇の2ランで先制する。その後は、4回に今宮の適時打などで3点を加えると、6回には野村勇がこの日2本塁打目となるソロを放つなど、終わってみれば12安打で11得点を挙げた。投げては、先発・東浜が7回2失点で今季2勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が崩壊した。
◆日本ハム野村佑希内野手(21)が好調だ。4月の月間成績は14試合で57打数19安打、打率3割3分3厘。月間安打数は同僚の松本剛に次いでリーグ2位で、22日ソフトバンク戦から2試合連続で猛打賞を記録中。
◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、前日23日の試合で、中堅を守ったソフトバンク牧原大成内野手(29)の美技を「スタートもいいし、追い方もいいし、タイミングもいい」と大絶賛。フェンス手前でジャンプ一番、大飛球を好捕したプレーに、敵ながら試合中にも思わず拍手を送ってしまったことを明かし「FA(いつ)?」と、冗談交じりに話した。自身も現役時代、敵将に褒められた経験は多いという。「星野監督に『新庄、肩だけFAで取れ』って(笑い)。『肩だけ欲しいな。バッティングはいらんわ』って(笑い)」。そのせいか、他球団の選手の好プレーにも賛辞を惜しまない。「向こうの打者でも、全然、打てていないと気になります。うちは抑えたいんだけど...」と、揺れる思いを打ち明け苦笑いした。
◆またまた、BIGBOSSの"勘ピューター"が的中した。3試合ぶりにスタメン出場した日本ハムのアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が4回1死走者なしから、チームトップに並ぶ4号ソロ。ソフトバンク東浜巨投手(31)の初球ストライクを右翼席へ突き刺し「しっかりコンタクトすることだけを考えて、打席に入った。自分が出来ることに集中していった結果」と、喜んだ。 試合前、新庄剛志監督(50)は「今日は外国人。レイ(ヌニエスの愛称)とメンディ(アルカンタラの愛称)が、何か仕掛けてくれそう」と予言。アルカンタラの左手親指の付け根付近がはれていることを明かし「怖がらずに振ると大丈夫。痛いから芯に当てようという集中力が出て、今日はいいかなと」と"ケガの功名"を強調していた。指揮官の期待に応えるように、アルカンタラは2回の第1打席でも中前打。ヌニエスも2、4回と2打席連続で安打を放った。
◆ソフトバンクはドラフト4位野村勇内野手(25)の1試合2本塁打などで快勝。今月8日以来、約2週間ぶりの連勝で5カードぶりにカード勝ち越しを決めた。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。 -若い選手がよく打った「甲斐? ああ、若い選手か。甲斐はヒット打ってないのに。若い選手がよく打ちました」-野村勇が2本塁打「野村勇のホームランも大きいし。たまに出たり出んかったりで大変やろうけど、しっかり仕事してくれてるよね」-柳町も適時打「打ったけど、その前の見逃し三振ていうのはね。二、三塁で、ああいうところでバット振らんで帰ってくるというのはね、一番やってはいけない。若い子がね。今からレギュラー取ろうとしてるんやから。2ストライクから、あるいは初球からがっついていくとかさ。そういう気持ちが欲しいよね。まあその後、しっかりセンターオーバー打ちましたよ」-野村勇は長打も魅力「社会人でも4番打ってたからね、パンチ力はあるよね。後は対応力やね。ホームラン2本打ってるけど三振3つやったり、そういう対応がこれからの課題だと思います。ここまではよくやってくれてますよ」-しっかりバットを振れる「自分のつぼを持ってるからね。ここに来たらっていうね。社会人であの体で、4番を打ってきたわけやから。つぼに来たら飛ばす力を持っているし。後はさっきも言った2ストライクからの対応力。これができたら完璧にレギュラー取れるんじゃないですか」-柳田が不在の中で打線に勢い「今は本当にね、打線がちょっとつながりかけてきたからね。続けてくれたら」-柳田は3軍戦に出場「もう近々来ますよ。ゆっくりしてもらっても困るんでね。キャプテンやし。今日も3打席立って、(2軍の26日からの)由宇はもう行かないかな。火曜日からこっち(1軍)に呼ぶ予定ではいるけど、登録するしないは見てからやね」-東浜の投球について「うーん、まずまずやね。先発としての仕事はしっかりしてくれてるので。最初ちょっともたもたしたところはあるかなと思ったけどね。ちょっと3ボールピッチングが多すぎるよね。もう少し上から見下ろすくらいの感じで投げてくれたら良かったんじゃないかな。中盤以降は良かったんでね。あの投球が最初からできたら、打線も乗ってくるんじゃないかな。野球は流れがあるんでね。ここ2試合は本塁打で流れを持ってきてくれている。本塁打はいいな、大事やなと思いますね」-今宮も好調「状態上がってきましたよ。コンパクトになってきてるんでね。ちょっとあまのじゃくなところがあるからね。調子よくなってきたら大振りしてしまうところがあるから。そこを気をつけていきながらですね」-三森への代走はアクシデント「わからない。ポンちゃん(本多コーチ)が代えましょうって言うから、代えただけであって。一応、まだ足は完璧じゃないんでね。無理させるところじゃないし。本人は打席に立ちたいタイプやからね」
◆日本ハムが2戦連続で今季ワースト失点を更新した。 2年ぶりに先発した杉浦が3回2失点で主導権を握れず。続く河野、西村、北山と、堀以外のリリーフ陣も乱れて計11失点。3失策も響いた。新庄剛志監督(50)は球団を通じて「今日は日曜日。せっかく球場に来てくれたファンに、つまらない試合を見せてしまった。次は楽しい試合を見せられるようにします」とコメントした。
◆ルーキー野村勇が先制点となる決勝弾を含む2本塁打。新人の1試合2本塁打は昨年の佐藤輝(阪神)と牧(DeNA)がいるが、ソフトバンクでは94年8月23日日本ハム戦の小久保以来、28年ぶり6人目。球団新人のVアーチは、97年7月11日オリックス戦でサヨナラ本塁打を打った井口以来25年ぶり。
◆日本ハム新加入のアリスメンディ・アルカンタラが19年杉谷以来となる、左右両打席本塁打をマークした。 三塁打が出ればサイクル安打達成という8回、右打席で左中間へ5号ソロをたたき込み「びっくりだけど、うれしい」。18年から負けっぱなしのソフトバンク東浜からも通算対戦打率8割超えと"キラー"の片りんを見せ「真っすぐに対応して、低めの変化球を見るよう意識したのが良かった」と、うなずいた。
◆ソフトバンクのドラフト4位ルーキー野村勇内野手(25)が、球団新人ではダイエー時代の94年小久保以来となる1試合2本塁打で、チームを今月8日以来、約2週間ぶりの連勝に導いた。5カードぶりのカード勝ち越しも決め、首位楽天と0・5差に接近した。 「2番二塁」で先発した野村勇が見せた。まずは3回2死一塁で、日本ハム杉浦の高めに浮いた直球をとらえ左翼席へ先制の2号2ラン。7点リードの6回1死では日本ハム西村から、またも高め直球をたたいて左翼席へチームトップに並ぶ3号ソロをたたき込んだ。「追い込まれていたのでコンパクトを意識して、芯に当たってくれました」と振り返った。ただ、2本塁打の活躍にも浮かれてばかりはいない。この日は6打席に立ち、本塁打以外は死球と3三振だった。「4番の外国人ではないので。出塁率だったり、そういうのを求められている。足もあるので、転がしたり、そういうのが仕事だと思っている。しっかり反省しないといけない」と冷静に、自身の課題と向き合った。野村勇の働きに、藤本監督は「たまに出たり出んかったりで大変やろうけど、しっかり仕事してくれてるよね」とご満悦。「後は2ストライクからの対応力。これができたら完璧にレギュラー取れるんじゃないですか」と期待を込めた。柳田、栗原の離脱後は苦しんでいた打線も活気を取り戻し、19年8月以来の4試合連続2桁安打をマーク。徐々に勢いづいてきた。【山本大地】○...ソフトバンク東浜が得意のハム料理で2勝目を挙げた。「ヒットは打たれたけど、冷静に投げられたのは良かったと思う」。7回105球を投げ、8安打2失点。前回17日の楽天戦(鹿児島)では4回途中6失点KOだっただけに雪辱のマウンドでもあった。これで対日本ハムは18年から9連勝。対戦成績も通算14勝3敗と圧倒的なハムキラーぶり。「まだまだ状態を上げていかないといけないと思う。シーズンは長いのでしっかりやっていきたい」と気を引き締めた。○...ソフトバンク今宮が3安打3打点の活躍だ。3回に二塁打を放つと、4回には1死満塁から右前へ2点適時打。「いい流れの中で打席に入ることができました。追い込まれてからは冷静に打つことができた」。146キロの直球を逆らわずに巧打した。5回にも2死一、三塁から三遊間を破るタイムリー。「いいスイングで、真っすぐを捉えることができたと思います」。昨季2度しかなかった猛打賞が今季早くも3度目。打撃好調を維持して攻守にチームをけん引する。▽ソフトバンク柳町(5回、中越え適時三塁打)「とにかく積極的にいこうと打席に入りました。自分のスイングで仕留めることができて良かったです」
◆ソフトバンクのドラフト4位ルーキー野村勇内野手(25)が1試合2本塁打を放った。球団新人の1試合2本塁打は94年の小久保以来だった。 今は2軍監督を務める小久保は、野村勇の野球センスに舌を巻いていた。開幕前の3月8日、中日との教育リーグでのこと。走者が二、三塁の状況で、ゴロを捕った遊撃の野村勇はホームに送球。しかし、2年目捕手の牧原巧が捕球できず、走者が2人生還した場面があった。イージーミス...と思われたが、小久保2軍監督は「(野村勇は)指にきちんと引っ掛かるから送球が落ちないで、ビュっと来るんですよ。垂れないんです彼のボールは。最後の最後まで回転がいい」と、褒めた。牧原巧も「めちゃくちゃ伸びてきました。1軍の選手はあんなにすごいのか」と、勉強になったという。足は周東よりも速いと評される。まさに走攻守のそろったルーキーだ。小久保2軍監督が「(20年に)指名漏れしたのが不思議」と話していたこともうなずける。【ソフトバンク担当 只松憲】
◆2年ぶりに先発した日本ハム杉浦稔大投手が、主導権を握れなかった。3回2死一塁で先制2ランを献上。「全体的にはそこまで悪くはなかったが、ただあそこの本塁打で結果的に負けてしまった。あそこは大胆に行きつつも、本塁打だけは防ぐべきだった」と悔やんだ。2回2死から失策を犯すなど、波に乗りきれず。昨季まで守護神を務め、今季は守護神定着には至っていない。「結果という部分で見られる。チームに貢献出来ていないが、やるべきことやっていくしかない」と前を向いた。▽日本ハム武田投手コーチ(杉浦の今後の起用について)「まだ決まってはいませんが、今日のピッチングを踏まえて、今後先発の可能性はあると思います。ただ、まだはっきりしたことは言えません」
◆今季最多失点と大敗したが、長年苦しめられてきた天敵退治へ光が差した。日本ハムは24日ソフトバンク6回戦(札幌ドーム)で、新加入のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が、19年杉谷拳士内野手(31)以来となる左右両打席本塁打。チームはソフトバンク先発の東浜巨投手(31)に18年8月から9連敗を喫したが、アルカンタラだけは対戦打率8割超えとキラーぶりを発揮した。 どうして、そんなに打てるのか? 日本ハムの新戦力、アルカンタラが、いとも簡単にチームの天敵東浜を攻略した。2回の第1打席で中前打を放つと、4回の第2打席では直球を捉え右翼席へ。1死一塁で迎えた6回の第3打席は、左中間へ追加点の適時打を放った。「得意とか不得意とかいう感覚はない」と言うものの、2度の対戦で通算6打数5安打4打点、3本塁打は立派な"キラー"だ。9連敗中のチームへ、東浜攻略のヒントを求めると「真っすぐからの対応で、変化球をしっかり見ていくといい」と、にこやかに話した。三塁打が出ればサイクル安打達成だった8回の第4打席は、代わった左腕の笠谷から左中間へ5号ソロ。「左打席の感覚で(打席に)入った。三塁打を打てばサイクルだったので意識していたんですけど、それがホームランになってうれしい」。これが来日初となる右打席での本塁打で、チームメートの杉谷以来、3年ぶり史上20人目の左右両打席本塁打。初めての経験に「びっくりしています」と、目を丸くした。試合前には、BIGBOSSの"勘ピューター"が活躍を予告していた。左手親指の付け根付近がはれていたが、新庄監督は「怖がらずに(バットを)振れば大丈夫。痛いから芯に当てようという集中力が出て、今日はいいかなと」と"ケガの功名"を予想。期待に応え、4打数4安打3打点の大暴れで、ソフトバンクに一矢報いた。アルカンタラの2発でチームはリーグ最速で20本塁打に到達。「ウォシュレットとかトイレから水が出て来てびっくりしたけど、きれいになっている感じがして、すごくいい」と、日本文化に慣れてきた豪快なスイッチヒッターは、今後も苦手攻略のキーマンになるはずだ。【中島宙恵】▼アルカンタラが4回に左打席、8回に右打席で本塁打。左右両打席本塁打は19年5月23日楽天戦の杉谷(日本ハム)以来20人、43度目。日本ハムでは87年白井一、99年フランクリン、04年2度、06、07年のセギノール、前記杉谷に次いで5人、8度目。
◆日本ハムは24日ソフトバンク6回戦(札幌ドーム)で、新加入のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が、19年杉谷拳士内野手(31)以来となる左右両打席本塁打。チームはソフトバンク先発の東浜巨投手(31)に18年8月から9連敗を喫したが、アルカンタラだけは対戦打率8割超えとキラーぶりを発揮した。アルカンタラが4回に左打席、8回に右打席で本塁打。左右両打席本塁打は19年5月23日楽天戦の杉谷(日本ハム)以来20人、43度目。日本ハムでは87年白井一、99年フランクリン、04年2度、06、07年のセギノール、前記杉谷に次いで5人、8度目。
◆北九州、鹿児島の「九州シリーズ」から大阪、そして札幌へと北上したソフトバンクの長い遠征は連勝で締めた。9日間で8試合を消化し、3勝5敗。黒星が2つ先行してしまったものの、懸案の打線が日本ハム3連戦(札幌ドーム)で計39安打25点。チームは5カードぶりの勝ち越しを決め再浮上の手応えをつかんだのではないだろうか。藤本監督も自信回復でロードを締めたことだろう。週明けには戦列を離れていた主砲柳田もチームに合流予定。好転の材料がそろう。旅は人を成長させるというが、新人の野村勇はこの遠征で躍動した。21日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初本塁打を放つと、この日は2発を放った。新外国人ガルビスの状況を見ながらの先発起用が続いているが、勢いに乗ってきた新人くんの積極起用がいいのではないだろうか。キャンプから「競争」をテーマに掲げてきた藤本ホークスにとって、どこかに消えた「三塁争い」は今は野村勇が勝ち取ったと見えるのだが...。ホークスの新人野手で1試合2発を放ったのは94年の小久保(現2軍監督)以来という。野村勇はパンチ力もあるが「走攻守」の3拍子そろったプレーヤーだけに1発の魅力もさることながら、攻守に活躍してくれるはずだ。「小久保には悪いことをしたなあ」。95年に小久保が2年目で本塁打王のタイトルを取ったとき、94年までホークスの監督を務めフロント入りしていた根本陸夫氏(故人)は、珍しくしんみりした口調で言った。「球界の寝業師」と呼ばれ、チーム変革を求められダイエーに招聘(しょうへい)された根本氏も、まだ新人小久保の期待度は低かったのだろうか。小久保の1年目は78試合の出場で6本塁打に終わっていた。「もっと使ってやっていれば、もっともっと数字を残せたのにな」。根本さんの自省の言葉が今も耳に残っている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ソフトバンクが今季最多の11得点で2連勝とした。新人の野村勇が三回に先制2号2ラン、六回にもソロを放った。今宮も3安打3打点の活躍。東浜が7回2失点で2勝目を挙げた。日本ハムは7四死球に3失策と守りで精彩を欠いた。
◆大敗を喫した日本ハム・新庄剛志監督(50)は試合後、「今日は日曜日。せっかく球場に来てくれたファンにつまらない試合を見せてしまった。次は楽しい試合を見せられるようにします」と球団広報を通じてコメント。「ファンは宝物」をチームスローガンに掲げるだけに、1万2853人の観客に謝罪した。昨季は守護神を務めた杉浦が2020年10月16日のロッテ戦以来、555日ぶりに先発したが3回2失点。中継ぎ陣も失点を重ね、最近4試合で50被安打、33失点となった。
◆日本ハムの新外国人、アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)がプロ野球史上20人目、通算43度目となる左右両打席本塁打を記録した。四回に左打席で東浜から右越え4号ソロを放つと、八回には笠谷から右打席で左中間越え5号2ラン。西武・山川と並んでキング争いでリーグトップに躍り出た助っ人は「しっかりとコンタクトすることだけを考えて打席に入った。自分にできることに集中した結果」と振り返った。試合前には、新庄監督が「今日は外国人。レイ(ヌニエス)とメンディ(アルカンタラ)が何か仕掛けてくれそうな」と話していたが、ヌニエスも2安打。22日の万波に続いて、またも〝予言的中〟となった。
◆身長は175センチ。プロの世界では小兵なオールドルーキーが、北の大地で輝いた。ソフトバンクD4位・野村勇(NTT西日本)がプロ初の2打席連発。チーム今季最多の11得点を呼び込んだ。「まず勝てたので、素直にうれしいです。思い切って力強くスイングした結果、ホームランになってくれてよかったです」0-0の三回2死一塁。杉浦の147キロをとらえると、打球はライナーで左翼席に飛び込む先制2ランとなった。「フェン直(撃)くらいかなと思ったんですけど、パワーありましたね」。六回1死では西村の153キロを再び左翼席に運び去り、3打点。球団新人による1試合2発は1994年の小久保裕紀以来、28年ぶりだ。3本塁打は三森と並んでチームトップタイ。打率・289、7打点、3盗塁の打撃面に加えて、守備でも二遊間や三塁を守る便利屋だ。すでに妻子もいる25歳のオールドルーキー。「長打力も持ち味なので、狙っていきたいですけど。2番なので、もっと出塁できるように」と足元を見つめた。26日からは本拠地・ペイペイドームで西武との3連戦。何倍もたくましく、勇ましくなって福岡に戻ってくる。「自分が思っていたよりもいい形。自分の中でも(プロ野球の世界で)いいスタートだと思います」首位楽天には0・5差に詰め寄った。2年ぶりの日本一を目指すホークスに、頼もしすぎる新星があらわれた。
◆日本ハム・新庄剛志監督(50)は試合前、上沢、伊藤の両エースを中4日、中5日で先発起用していることについて、「(調整の)難しさもあるんじゃない? 中4とか中5とか、新しいことをやっていく中で。でも、それを乗り越えて欲しいんですよ、俺は。多分、乗り越えられますよ。ウチの選手なら。うまくいかないのが楽しさであり、難しさでもある」と言及した。22日のソフトバンク戦では、伊藤が6回3失点ながら10安打を浴び、23日の同戦では上沢が3回7安打7失点で降板していた。それでも、指揮官は「中3日にしようかな? それしたら、もう鬼でしょ、俺」とジョークを飛ばしながらも、「向こう(選手)から言ってきたらどうする? 『中3日でいけます。その代わり、70球にしてください』って。そしたら、いかせるでしょ。70球で5回をずっと投げてくれたら、すごいな」と話した。
◆ソフトバンクは柳田やデスパイネといった大砲が不在ながら、4試合連続2桁安打と打線がつながりを見せている。3安打3打点と躍動した今宮が「シンプルにスイングしようと打席に入った」と振り返れば、プロ初の三塁打など2安打2打点をマークした柳町は「とにかく積極的にいった」。選手が迷いなく打席に立てている。エンドランを駆使して2点を内野ゴロの間に奪うなど「泥くさい1点」を掲げる藤本監督のスタイルも随所に見せた。監督は「これが継続できれば得点は増えていく」とご満悦だった。
◆ソフトバンクの東浜は8安打を許しながらも7回2失点と粘った。同じく日本ハムと対戦した3月26日の開幕2戦目以来、約1カ月ぶりとなる白星を挙げ「ヒットを多く打たれたが、アウトを1個ずつ冷静に取れたのが良かった」と息をついた。二回は3連打で1死満塁とされたが、宇佐見を内角速球で左飛、万波は外角速球で見逃し三振に抑えて切り抜け、直後の攻撃での先制点を呼び込んだ。積極的に振る相手に対し、無四球で105球。チームにとって約2週間ぶりの2連勝に貢献した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
13 | 6 | 0 | 0.684 (↓0.038) | - (-) |
124 | 84 (+3) | 55 (+6) | 15 (+1) | 16 (+1) |
0.243 (↑0.002) | 2.840 (↓0.2) |
2 (-) |
ソフトバンク |
14 | 8 | 1 | 0.636 (↑0.017) | 0.5 (↓1) |
120 | 93 (+11) | 77 (+4) | 13 (+2) | 13 (-) |
0.247 (↑0.003) | 2.950 (↓0.05) |
3 (1↑) |
西武 |
11 | 12 | 1 | 0.478 (↑0.023) | 4 (↑1) |
119 | 71 (+6) | 81 (+3) | 14 (+1) | 9 (+1) |
0.215 (↑0.008) | 2.790 (↓0.01) |
4 (1↓) |
ORIX |
11 | 13 | 0 | 0.458 (↓0.02) | 4.5 (-) |
119 | 60 (+3) | 78 (+6) | 6 (-) | 15 (+5) |
0.200 (↑0.004) | 2.850 (↓0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
10 | 12 | 0 | 0.455 (↑0.026) | 4.5 (↑1) |
121 | 64 (+6) | 55 (+3) | 7 (-) | 29 (+1) |
0.209 (↑0.003) | 1.980 (↓0.05) |
6 (-) |
日本ハム |
8 | 16 | 0 | 0.333 (↓0.015) | 7.5 (-) |
119 | 76 (+4) | 102 (+11) | 21 (+2) | 13 (+1) |
0.228 (↑0.003) | 4.180 (↓0.17) |
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