オリックス(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2022.04.23)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:村西 良太(1勝1敗0S)
敗戦投手:小沼 健太(0勝1敗0S)
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◆オリックスは1点を追う延長10回裏、吉田正の犠飛で試合を振り出しに戻す。続く11回には、1死一三塁から相手失策の間に走者が生還し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・村西が今季初勝利。敗れたロッテは、11回の好機であと1本が出なかった。

◆オリックス山岡泰輔投手(26)は19年7月16日からシーズンをまたいで京セラドームで9連勝中。オリックスの投手が本拠地球場で2桁連勝すれば、阪急時代の70、71年に西宮球場で11連勝した足立光宏以来、球団51年ぶり。

◆2年目のロッテ小川龍成内野手(24)がうれしいプロ初安打を放った。 9番遊撃として今季初スタメン。第1打席はセーフティーバントを試みて投ゴロに終わったものの、5回1死での第2打席に、オリックス山岡のスライダーを流して遊撃への内野安打とした。前橋育英(群馬)から国学院大を経て、俊足堅守の遊撃手として20年ドラフト3位で入団。1年目の昨季は20試合に出場したものの、6打席で安打はなかった。今季もこの日の第1打席まで3打席で安打なし。プロ通算10打席目での初安打となった。

◆ロッテが今季4度目の延長戦での敗北を喫した。10回の勝ち越し点を、守護神益田が守りきれなかった。10回は遊撃小川の失策もあったものの、井口監督は「先頭打者を出しちゃったのが一番ですね」と話す。福田に無死から二塁打を浴び流れは相手に。同点止まりでしのいだが、11回にも四球や失策で力尽きた。 9イニング制だった昨季は19試合の引き分けがあった。延長戦が復活した今季は、突入すると1勝4敗。リリーフ陣に近年の盤石さがなく、打線もまだ勢いづいていない。試合終盤の重圧が増す中で「最後、しっかり守り勝てていないところだと思います」と井口監督も悩むところだ。カード勝ち越しを防御率1・16の佐々木朗に託す。「点を取らないと勝てないので。まずはしっかり野手に取ってもらいたいと思います」。パーフェクトよりも、勝利への"2点以上"をロッテは強く欲する。▽ロッテ小川(プロ10打席目で初安打)「ただでアウトにならないって気持ちでした。転がしたりバットに当てることができれば何かあると思うので」

◆オリックス先発山岡泰輔投手は6回4安打1失点(自責0)と好投したが、3勝目はお預けとなった。91球で降板し、自身京セラドーム大阪での10連勝も持ち越し。 「何とか試合を作ることはできました。流れを持ってくる投球をするためにも、もう少しボールを操れるようにしていかないと」と反省が口を突いた。

◆オリックスが執念全開、今週2度目のサヨナラ勝ちで、24日に対戦するロッテ佐々木朗撃ちにはずみをつけた。同点の延長11回1死一、三塁。伏見が放った打球を、ロッテ中村奨がはじいた。「GO!」。風岡三塁ベースコーチの声と同時に、三塁走者の来田涼斗外野手(19)は迷わず本塁へ突っ込んだ。「(声に)反応して行きました」。捕手のタッチをかいくぐった。 だが、ここでロッテ井口監督がリクエスト。それでも来田には自信があった。「タッチをかわしたので、自分の中では確信していました」。球場が固唾(かたず)をのむ中、笑顔でセーフのコールを待ち、喜びを爆発させた。この日再昇格即、今季初スタメン。11回は先頭で小沼から今季初安打を放ち、劇的白星につなげた。中嶋監督は来田の本塁突入に「イケイケっすね、あいつ。びっくりしたもんね。(突入を瞬時に)判断したんですから、好走塁ですね。ヒヤっとしたけど」と笑顔でたたえた。「よく粘った。いい勝ち方」。1点を勝ち越された10回も吉田正が執念の同点犠飛。借金も1に減らして3位に浮上だ。佐々木朗との2週間ぶり再戦に、最高の景気づけとなった。10日は敵地で完全試合を食らったが、そのとき来田はファームにいた。「寮のテレビでハイライト(映像を)見ていました。吉田正尚選手も(3三振と)やられていたので、それほど難しいピッチャーなのかと。(今回は)同じプロとして、絶対に打ちたい気持ちがあります」。17日の日本ハム戦も8回パーフェクトで、17回連続完全投球のまま大阪に乗り込んでくる右腕に、ホームでもやられるわけにはいかない。昨年7月13日の日本ハム戦(釧路)では、高卒新人初の初打席&初球&初本塁打を放つ衝撃デビュー。19歳の来田VS 20歳の佐々木朗。思い切りの良いスイングで若武者対決も制す。【真柴健】

◆ロッテの2年目、小川龍成内野手(24)が、今季初スタメンとなる「9番・遊撃」で出場し、プロ初安打を放った。五回1死の第2打席。オリックス先発、山岡のスライダーを流し打って遊撃内野安打とした。球団広報を通じて「ただでアウトになってはいけないという気持ちでした。追い込まれていたので、とにかく三振だけはしないように。良いところに打球が転がってくれたので良かったです!」とコメントした。小川は、群馬・前橋育英高から国学院大を経て、2021年ドラフト3位で入団。1年目の昨季は20試合に出場し、7打席に立ったものの、無安打に終わった。

◆オリックスが今季2度目のサヨナラ勝ち。延長十回に吉田正の犠飛で追い付き、2―2の十一回1死一、三塁で伏見の二ゴロが失策を誘い、来田が好走塁で生還した。村西が今季初勝利。ロッテは救援の益田、小沼が踏ん張れなかった。

◆先発したロッテ・石川歩投手(34)は、7回7安打1失点と好投。打線の援護に恵まれず3勝目はならなかった。それでも「先頭に与えた四球がもったいなかった。それだけです」と一回の失点を悔やんだ。井口監督は「あまり調子は良くない中で、しっかりと試合をつくってくた」とねぎらい、「打線がカバーできなくて、守り勝てなかった」と10残塁と好機を生かせなかった攻撃面の課題を指摘した。

◆打球が二塁方向へ転がる。三走のオリックス・来田涼斗外野手(19)は、前進守備のロッテ・中村奨がグラブで弾いた瞬間にスタートを切った。勢いそのまま滑り込み、左手で本塁をタッチだ。井口監督がリクエストを要求したが、当初判定通りセーフ。来田の足が今季2度目の劇的勝利をもぎ取った。「本当にセーフになると思って走りました。とてもうれしかったです」。高卒2年目で本拠地初のお立ち台。緊張した面持ちながら、喜びを口にした。手に汗握る大接戦だった。両軍の投手陣が粘りの投球を見せ、1─1で延長戦に突入。延長十回に5番手の比嘉が1失点し、勝ち越されたが、すぐさま吉田正の右犠飛で追いつく。そして、延長十一回。先頭の来田が右前へ今季初安打。サヨナラ勝ちの流れを呼び込み、その後1死一、三塁から伏見の二ゴロ(適時失策)で自ら本塁生還を果たした。判断が難しい打球でも本塁に突入した来田について、中嶋監督は「イケイケですね、あいつも。ビックリした。そう判断したんですから、好走塁ですね。ヒヤっとしたけど」と苦笑い。それでも、チーム一丸でつかみ取った勝利に「(大きな1勝に)なってほしいですね。そればっかり願っています」とうなずいた。西武が楽天に敗れ、チームは再び単独3位に浮上。24日は前回対戦(10日、ZOZOマリン)で完全試合を食らった佐々木朗とのリベンジマッチが待っている。指揮官は「あしたはあしたや」と多くは語らなかったが、前回対戦時は選手寮のテレビで投球を見たという来田は「同じプロの人として絶対に打ちたいという気持ちはあります」と気合を入れた。昨年のパ・リーグ王者として、同じ轍は踏まない。必ずやり返す。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1350 0.722
(↑0.016)
-
(-)
12581
(+7)
49
(+3)
14
(+2)
15
(+1)
0.241
(↑0.004)
2.640
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
1381 0.619
(↑0.019)
1.5
(-)
12182
(+9)
73
(+3)
11
(+2)
13
(-)
0.244
(↑0.002)
2.900
(-)
3
(1↑)
ORIX
11120 0.478
(↑0.023)
4.5
(-)
12057
(+3)
72
(+2)
6
(-)
10
(-)
0.196
(↑0.004
2.840
(↑0.11)
4
(1↓)
西武
10121 0.455
(↓0.021)
5
(↓1)
12065
(+3)
78
(+7)
13
(-)
8
(-)
0.207
(↓0.002)
2.780
(↓0.19)
5
(-)
ロッテ
9120 0.429
(↓0.021)
5.5
(↓1)
12258
(+2)
52
(+3)
7
(-)
28
(+1)
0.206
(↓0.002)
1.930
(↑0.06)
6
(-)
日本ハム
8150 0.348
(↓0.016)
7.5
(↓1)
12072
(+3)
91
(+9)
19
(-)
12
(+1)
0.225
(↑0.001)
4.010
(↓0.24)