日本ハム(★3対9☆)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2022.04.23)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
04300002091002
日本ハム
1110000003900
勝利投手:大関 友久(2勝1敗0S)
敗戦投手:上沢 直之(0勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】三森 大貴(3号・2回表3ラン),上林 誠知(1号・3回表3ラン)

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◆ソフトバンクは1点を追う2回表、今宮の適時打と三森の3ランで4点を挙げ、逆転に成功する。続く3回には上林の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・大関が4回1/3を1失点に抑えて今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・上沢が乱調だった。

◆今季のソフトバンク中村晃外野手(32)はナイターで48打数9安打、打率1割8分8厘も、デーゲームでは17打数10安打、打率5割8分8厘の好成績。22日時点の規定到達者でデーゲーム打率が5割以上は中村晃しかいない。

◆元AKB48の宮崎美穂(28)が23日、札幌ドームで行われた日本ハム-ソフトバンクのファーストピッチに登場した。 ノーバウンド投球で「緊張しましたが、練習したかいがありました」と声を弾ませた。大の日本ハムファンで、始球式のマウンドに立つのが夢だった。「これまでAKBのメンバーと東京ドームで始球式をやったことはありますが、1人ではなかったので念願かなってうれしい」と喜んだ。今年は「スカパー! 北海道日本ハムファイターズ応援団長」に就任。「どんな試合でも選手の諦めない姿を見て感動しています。シーズン前の順位予想は5、6位が多かったですが、予想を覆してほしい」と期待した。

◆ソフトバンクの2年目右腕、田上奏大投手(19)はプロ2度目の登板も初勝利とはならなかった。初回に野村の適時打で1点を先制されるも、直後2回に味方が4点を奪い逆転。勢いづきたかったが、その裏に制球を乱し、2死満塁から松本剛に押し出し四球を与えたところでマウンドを降りた。 1回2/3を投げて2安打5四球、2失点で勝ち負けは付かなかった。「初回から必要以上に力んでしまいました。マウンドで何とか修正しようと思いましたが、できなかった。早い回で降板してしまい申し訳ないし、悔しいです。今日の経験を無駄にせず、同じ失敗を繰り返さないようにしたい」と悔しがった。

◆ソフトバンクは今季初めて複数本塁打が飛び出し、連敗を3でストップ。藤本博史監督(58)との一問一答は以下の通り。 -流れを変える本塁打藤本監督 「ああいうホームランは大きいですね。三森も、上林もよく打ってくれた」-甲斐が粘った後に、三森の本塁打藤本監督 「あれも大きいですよね。ただ本当に、日本ハムは何してくるか分からんね。4番にエンドラン、いきなり初球からね。BIGBOSSはやることがすごいね。それが点に絡むんやからね。まねして初球エンドラン、いいところはまねさせてもらいました」-打線につながり藤本監督 「昨日も(安打が)17本で、その前も11本かな。打つ方は必死にやってくれている。やっぱり今日の勝因はホームランですよね。相手にダメージが大きいからね。泥臭い1点も当然、継続ですよ。甲斐は一、三塁で打てんかったけど、粘ったから、その後のホームランがあった。そういうのも打線としてやっていきたいと思いますね」-田上は2回途中で降板藤本監督 「ちょっと緊張しとったんかな。前回の投球とはちょっとね、コントロールが思ったようにいかなかったね。間合いも前回とは違うかったね。でも球自体は強い球を投げているんでね。そんなにボカスカ打たれたわけじゃないし。もう1回チャンスを当然与えますよ。これからの選手なのでね」-甲斐が8回に適時打藤本監督 「粘りからね、本人も吹っ切れたのかな。打率が低いから、打ちたい打ちたいで、投手寄りにいってるから余計に打てなくなっている。しっかり自分のスイングしたら結果なんかいいからと言ってね。最後は粘ってしっかりセンター前に打ったし。ああいう打撃をしていればいいんですよ」

◆ソフトバンクが1発攻勢で、連敗を3で止めた。 試合を決定付けたのは、約2週間ぶりに「1番二塁」に戻った三森大貴内野手(23)の3号3ランだ。0-1の2回に同点とし、なお2死一、三塁で日本ハム上沢から弾丸ライナーで右翼席最前列へ運んだ。「打った瞬間はどうかな、と思ったけど入ってくれた。やった! という感じでした。ラッキーでした」と喜んだ。下半身の張りのため9日西武戦から4試合を欠場。16日楽天戦で復帰後はDH、一塁での出場が続き、ようやく「定位置」に戻った。柳田、栗原の主軸が不在の中、3本塁打はチーム最多。打率、打点、安打と合わせて「チーム4冠」の働きぶり。「本塁打は結果として付いてくれば。今は1番として出ているので、しっかり出塁して、よりホームにかえってこられるように」。リードオフマンの自覚が好結果につながっている。この1発が呼び水となり、3回には上林も上沢から1号3ラン。3回までに7点を挙げ、主導権を握った。3被弾での完敗から一夜明け、リーグ最多19本塁打を誇る相手に、今季22試合目と遅ればせながら初の複数本塁打でお返しした。藤本監督は「三森も、上林もよく打ってくれた。やっぱり今日の勝因はホームランですよね。相手にダメージが大きいからね」と満足そうに笑った。【山本大地】

◆日本ハム上沢直之投手(28)が、ソフトバンク戦で今季最短3回7安打7失点でノックアウトされ、3敗目を喫した。開幕から5試合の登板で、いまだ勝ち星なし。打線も4回以降、相手投手陣を攻略できず、2連勝はならなかった。 自分へのいら立ちを、隠せなかった。3回を投げ終えベンチに引き上げた日本ハム上沢は、首に掛けたタオルで乱暴に汗をぬぐうと、険しい表情で一点を見つめた。上沢 チームがいい流れで来ていたにもかかわらず、僕の投球でその流れを壊してしまい、とても悔しい気持ちです。リリーフ陣や野手に迷惑をかけることになりました。本来とは、程遠い姿だった。立ち上がりからストライクが入らない。1回に続いて2回も先頭を四球で歩かせると、2安打で先制の1点を許した。これが4月5日ロッテ戦以来、15イニングぶりの失点。さらに2死一、三塁とされ、三森には痛恨の3ランを右翼席中段へ運ばれた。3回にも上林に3ランを浴びて万事休す。武田投手コーチ 高めを使ってフライを打たせるのが上沢の投球。今日は高さが中途半端で、バットに当たる軌道にボールを投げていた。頭と体を一致させるまでに時間がかかって、打者というより、自分と戦っている時間が長かった。腕は振れているけど、自信がないように見えた。直球の最速は149キロ止まり。持ち球の殆どを操ることが出来ないまま、マウンドを降りた。3回KOは18年9月8日楽天戦以来、4年ぶりだった。試合後、新庄監督は「上沢君に『落ち込むのは30分』と伝えました」と、失意の右腕を叱咤(しった)した。BIGBOSSの"魔法の言葉"で、背番号15は自信を取り戻せるか。【中島宙恵】○...2試合続けて「4番」に座った野村が、期待に応えた。先制の右前打を皮切りに2戦連続となる3安打。「4番は自分の中で1つ目標というか決めてきた打順。最初のころとは違って、しっかり自分の中で打ちにいけている」と好感触をつかみ始めた。22日からは「気分転換。遊びも入れながら」と登場曲を変更。これまでは2打席目から使用していた「BiSH」の楽曲を、第1打席から使っている。○...昨季は守護神を務めた杉浦が、24日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で20年10月16日ロッテ戦以来の先発マウンドに立つ。短いイニングを投げる「ショートスターター」となる予定。今季は中継ぎで7試合に登板し0勝1敗、防御率4・76と不安定で「僕自身、なかなか定まったところで結果を残したところではなかった。余計なことは考えずにシンプルに投げていければ」と話した。▽日本ハム中島(今季初昇格し即スタメン出場。1打席目に二塁内野安打)「結構、緊張していました。1本出たのは良かったですけど、そのあとチャンスで打てれば。あそこ(3回2死一、三塁で遊ゴロ)で1点取っていれば、分からない試合だった」

◆物憂げだった顔に少しばかり笑みが戻っただろうか。二塁ベースに座り込んでソフトバンク甲斐はゆっくりと打撃用のレガーズを外した。4点リードの8回1死二、三塁。甲斐はフルカウントから玉井の142キロのツーシームを打った。打球は前進守備の二塁石井のグラブをはじき中堅前へ。ダメ押しの2点適時二塁打となった。「何とか追加点をという気持ちだけでした。チームが勝てるように頑張っていくだけです」。甲斐は短いコメントを広報に託した。甲斐にとっては6試合ぶりの安打&打点。打率はこの打席前まで9分1厘まで落ちていた。打撃もさることながら「本業」のリード面でも悔しさを胸に秘めていた。前日22日は今季チーム初の3連敗。「大敗」と表現した藤本監督は先発レイとともに3回の守備から甲斐もベンチに下げた。配球面での工夫が足りないとの厳しい采配でもあった。)捕手は酷なポジションではある。ホークスのレジェンド野村克也氏の言葉ではないが、好投すれば投手が褒められ、打たれれば捕手の責任...。気の休まる日はない。4年ほど前のことだった。試合後のヤフオクドーム(当時)。誰もいないグラウンドで甲斐が1人大泣きしている姿を見た。敗戦試合だった。首脳陣から叱責(しっせき)されたのだろう。むせび泣きながら頬を伝う涙を何度も拭う姿が印象に残っている。その年、ホークスは日本一になった。課題の打撃を追いながら、マスク越しの仕事は絶対的な安定感を求められる。珍しく甲斐は昨オフに打撃面での目標数字を掲げた。「本当は言いたくないんですけど、2割7分は打ちたい。そうすれば、優勝できると思う」。大先輩でもあり、会長付特別アドバイザーでもある城島氏の個人指導を受け、フォームも試行錯誤した。投手陣をけん引し、自らのバットも湿らすわけにはいかない。まだまだ下を向くわけにはいかない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆プロ2度目の登板に臨んだソフトバンクの2年目右腕、田上は制球に苦しんで二回途中2失点で降板し、初勝利はお預けとなった。昨季終了後に育成契約となりながら、今月支配下選手に返り咲いた19歳の成長株は「必要以上に力んでしまった」と悔やんだ。一回は2四球が絡んで先制を許す。二回は2死から2四球と安打で満塁とすると、松本剛に押し出し四球を与え、マウンドを降りた。「同じ失敗を繰り返さないように」と自戒を込めた。

◆ソフトバンクが序盤に大量点を奪い、連敗を3で止めた。0―1の二回に同点とし、三森が3号3ラン。三回は上林が1号3ランを放った。二回途中から救援した大関が4回?を1失点で2勝目。日本ハムは上沢が7失点と誤算だった。

◆中5日で先発した日本ハムの上沢はいいところがなかった。直球、変化球とも制球が安定せず、3回で2本の3ランを浴びるなど7失点。前回、ロッテの佐々木朗と投げ合った時とは別人のような姿で「チームがいい流れできていたにもかかわらず、僕の投球でその流れを壊してしまい、とても悔しい」と唇をかんだ。今後も当面は中5日で投げる方針で、新庄監督は「落ち込むのは30分と伝えました」。チームの浮上にエースの奮起は欠かせない。

◆日本ハムの野村が2試合連続の4番に座り、3安打を放った。一回は1死一、二塁からヒットエンドランでしぶとく先制の右前適時打。三、九回はいずれも左前へ引っ張り「最初の頃の安打とは違って、しっかり自分の形で打てている」とうなずいた。今季初の4番だった前日22日も3安打。「自分の中で一つ目標として決めてきた打順なので」と一層気合が入るようだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1350 0.722
(↑0.016)
-
(-)
12581
(+7)
49
(+3)
14
(+2)
15
(+1)
0.241
(↑0.004)
2.640
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
1381 0.619
(↑0.019)
1.5
(-)
12182
(+9)
73
(+3)
11
(+2)
13
(-)
0.244
(↑0.002
2.900
(-)
3
(1↑)
ORIX
11120 0.478
(↑0.023)
4.5
(-)
12057
(+3)
72
(+2)
6
(-)
10
(-)
0.196
(↑0.004)
2.840
(↑0.11)
4
(1↓)
西武
10121 0.455
(↓0.021)
5
(↓1)
12065
(+3)
78
(+7)
13
(-)
8
(-)
0.207
(↓0.002)
2.780
(↓0.19)
5
(-)
ロッテ
9120 0.429
(↓0.021)
5.5
(↓1)
12258
(+2)
52
(+3)
7
(-)
28
(+1)
0.206
(↓0.002)
1.930
(↑0.06)
6
(-)
日本ハム
8150 0.348
(↓0.016)
7.5
(↓1)
12072
(+3)
91
(+9)
19
(-)
12
(+1)
0.225
(↑0.001
4.010
(↓0.24)