広島(☆6対0★)DeNA =リーグ戦5回戦(2022.04.23)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:森下 暢仁(3勝1敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(2勝1敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(1号・3回裏2ラン)

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◆広島は3回裏、堂林の2ランで先制する。そのまま迎えた6回には、坂倉と末包の適時二塁打が飛び出し、一挙4点を追加した。投げては、先発・森下が7回無失点の力投で今季3勝目。敗れたDeNAは、先発・上茶谷が中盤に崩れ、打線も好機を生かせなかった。

◆DeNA上茶谷大河投手(25)は前回登板の16日ヤクルト戦で無四死球完封勝ち。DeNA投手が2試合連続完封勝利すれば16年山口俊以来だが、無四死球で2試合連続完封勝利だと78年斉藤明雄以来、球団44年ぶり。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(33)が23日、出場選手登録を抹消されることが決まった。 19日阪神戦の走塁中に左太もも裏を負傷。20日に横浜市内の病院で検査を受け、左太もも裏の炎症と診断された。翌20日の阪神戦以降もベンチ入りはしたが、3試合連続で欠場していた。三浦大輔監督(48)はこの日の試合前に「抹消します。当初の予定では、マツダでゲームに復帰できる見通しもありましたが、患部の回復具合が予定より遅れているので」と説明。今後を見据え、完治を優先させるために出場選手登録を抹消することを決断した。代わりに、プロ3年目の田部隼人内野手(20)が1軍に合流した。

◆堂林翔太内野手(30)の540日ぶり本塁打で先制に成功した。 両軍無得点の3回2死二塁。カウント2-1からDeNA先発上茶谷大河投手(25)の内角高め直球を振り抜いた。白球は中堅方向へ大きな放物線を描いた。飛距離を増すにつれて歓声も大きくなる。バックスクリーン左へ今季1号2ランが飛び込んだ。本塁打は20年10月30日の中日戦(ナゴヤドーム)以来2年ぶり。満面の笑みで自軍ベンチでナインに迎えられた。「自分のスイングでしっかりとらえることができた。先制することができて良かったです」この試合堂林は「1番左翼」で出場。20年11月7日阪神戦(マツダスタジアム)以来の1番起用だったが、会心のアーチで応えた。さらに直後の守備でもファンを魅了した。先発森下暢仁投手(24)が1死一、二塁のピンチを背負った。田中俊太内野手(28)の左翼線単打を回り込んで捕球すると、本塁へ素早い返球。ワンバウンドのストライク送球で本塁を狙ったネフタリ・ソト内野手(33)をアウトにした。攻守にわたる堂林の活躍。多くの観衆から拍手が送られた。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(33)が、広島の右翼末包の好プレーで「ライトゴロ」に倒れた。 2点を追いかける6回1死一塁、カウント2-2から右翼に流し打ち、末包がショートバウンドでキャッチ。素早く二塁に送られ、一塁走者の佐野がアウトにされ、「ライトゴロ」が成立した。

◆DeNAが、広島のルーキー末包昇大外野手にまたもや痛打を浴び、失点した。3回は上茶谷が先頭で中前打を許し、2死二塁から堂林に先制の2ラン。6回には2番手の三上が2死二、三塁から、右越えの2点適時二塁打で追加点を許した。末包には、3月25日の開幕戦でも先制打を含む3安打1打点と固め打ちされ、前夜の22日も3安打を許すなど、開幕戦から5試合連続で安打を浴び、失点に直結している。

◆DeNAは投打がかみ合わず完敗し、対広島戦は開幕から5連敗を喫した。 明暗を分けたのは、2点ビハインドの6回だった。1死一塁からソトが右翼に流したが、末包がショートバウンドで捕球。一塁走者の佐野が二塁でアウトにされ、右ゴロに終わった。その裏、大和の失策も絡み、ピンチを背負うと坂倉、末包に2点適時二塁打で失点。打線は開幕2戦目でも好投された森下の前に沈黙した。三浦大輔監督は「もう1本が出ず、というところ。(上茶谷は)もうひと踏ん張りできなかった」と指摘した。▽DeNA上茶谷(6回途中6失点で今季初黒星)「先制点を与えてしまい、相手打線を勢いづかせてしまった」

◆540日ぶり1発が2連勝を導いた! 広島堂林翔太内野手(30)が今季初めて1番左翼で出場。0-0の3回、DeNA先発上茶谷の高め直球をバックスクリーン左へ運ぶ先制決勝の1号2ランを放った。昨季は70試合に出場したが、0本塁打5打点と苦闘。復活を期す13年目の一撃が先発森下を強力援護し、打線も勢いづけて6-0快勝だ。チームは今季、DeNAに5戦5勝。3差で追う首位巨人をピタリマークだ。 快音を残した堂林の打球はぐんぐん伸びた。中堅大田が懸命に背走したが、フェンスの数メートル手前で足を止め、向こうを向いた。確信に変わったファンから大歓声が湧く。飛球はバックスクリーン左に消えた。0-0の3回。上茶谷から今季1号となる特大の先制2ラン。「感触はすごく良かったので入ると思った」。かみしめるように、ゆっくりとダイヤモンドを回った。決勝点となった先制弾で文句なしのお立ち台。1号2ランの感想は「懐かしい感じがしました」。本塁打は20年10月30日中日戦(ナゴヤドーム)以来、540日ぶりだった。「お客さんがたくさん入った中での本塁打だったので、2年前とは違う感触でした」。前回は入場制限もあり、観衆は8031人。一方この日は2万9818人。大歓声を背に受け、歓喜に浸った。昨季は2年連続で開幕スタメンをつかんだが、定着はできなかった。70試合に出場したが0本塁打でわずか5打点。悔しいシーズンになった。開幕前に行う恒例の護摩行で今年、その悔しさを言葉にした。「結果を残すしかない」。火柱を前に強い覚悟を決め、13年目シーズンに入った。「守備位置にこだわりはない。使ってもらえるように準備していくだけ」。試合前練習では三塁、一塁、右翼、左翼とせわしなく移動し、ノックを受ける。替えたグラブの数は、貪欲に出場機会を求めている証しだ。今季初の1番。3番に西川を据えたことで2年ぶりにリードオフマンを任された。佐々岡監督は「期待に応えてくれる久々の本塁打。(チームにも)大きかった」と喜んだ。復活した背番号7が、首位巨人猛追の旗印になる。【前山慎治】○...広島森下が7回無失点でリーグトップに並ぶ3勝目を挙げた。前回登板の17日中日戦では自己ワーストの2回8失点KO。この日も8安打されたが、要所を締めて本塁を踏ませなかった。「走者を出してもゼロで抑えられた。前回は最悪の投球だった。今日は初回からゼロで抑えようと思っていた」。中5日で態勢を立て直し、結果で示した。○...広島ドラフト6位新人の末包が3戦連続の複数安打で打率を3割9分1厘に上げた。3回無死では東洋大同期の上茶谷から中前打。6回2死二、三塁では三上から右越えの2点適時二塁打を放ち、3戦で8安打と絶好調だ。「良い状態で振れている。(上茶谷は)大学時代から良い投手。相変わらずスゴかった」。6回1死ではソトの右前への打球を素早く処理し、野球人生で「初めて」というライトゴロも成立させるなど、攻守で勝利に貢献した。

◆広島・堂林翔太内野手(30)が自身2年ぶりとなる今季1号2ランを放った。「自分のスイングでしっかり捉えることができました。先制することができてよかったです」2年ぶりに1番で出場し、0─0の三回2死二塁で、2ボール1ストライクからDeNAの先発・上茶谷の4球目の145キロをバックスクリーン左にほうり込んだ。2試合連続で完封勝利を狙った好投手に先制パンチをお見舞いした。昨オフに国内(フリーエージェント)FA権を行使せず残留。今季プロ13年目を迎えた〝鯉のプリンス〟の一発は14本塁打をマークした2020年10月30日の中日戦(ナゴヤドーム)以来540日ぶりだった。

◆広島は三回に堂林の1号2ランで先制。六回に坂倉と末包の2点二塁打で4点を加えた。投手陣は無失点リレー。先発の森下は7回8安打で、3勝目を挙げた。DeNAは打線がつながらなかった。守備のミスも響いた。

◆DeNAは零敗で開幕から広島に5連敗となった。森下から8安打を放ちながら再三の好機を逃した。相手の好守にも苦しめられ、三浦監督は「走者は出したけど、もう一本が出なかった」と顔をしかめた。守備では0―2の六回無死一、二塁で併殺打と思われた打球を遊撃手の大和がはじいてピンチを広げ、この回4失点で反撃ムードは遠のいた。手痛いミスにも三浦監督は「微妙にイレギュラーしているので難しい打球だった。仕方ない」と責めなかった。

◆広島は完封リレーでカード勝ち越しを決めた。首位・巨人を3ゲーム差で追走。佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──森下は中5日の登板で7回無失点。見事だった「この5日間の中でしっかり調整してくれたと思いますし、立ち上がりというところがね、彼が前回やられた(17日の中日戦=マツダ=で2回8失点で黒星)分、しっかりと入れたかなという感じがしましたね」──1番起用の堂林が2安打2打点&好守と期待に応えた「今外野の1枠、1番というところで打撃コーチと話をしながら決めた。期待に応えてくれる久々のホームラン(540日ぶり)。大きかったですね」──D6位・末包(大阪ガス)も2安打2打点&ライトゴロと攻守でいいプレー「チャンスを与えたら必死さが出ていると思います。末包もね、大きなタイムリー、そして守備(六回1死一塁でソトの右前への打球を処理して二進を試みた佐野をアウトに)。堂林(四回2死一、二塁で田中俊の左前打を処理後、好返球で二塁から本塁を狙ったソトを刺した)と末包の守備が森下を助けたと思います」──八回に代打で出場のD3位・中村健(トヨタ自動車)が中前打。八回は島内、九回は中崎が無失点。隙のない起用だった「点差も点差だったので。8回というところで、森下が7回まで投げてくれたのは大きかったし、中崎も空いていたので、当然勝っているのでそういう起用になってくると思います」──今季は8勝2敗と本拠地の勝率が高い。ファンの応援が後押し「当然ね。満員のお客さん、たくさんお客さんが入ってくれるので、選手の力になっていると思うし、いい戦いができていると思います」

◆広島の森下は7回8安打無失点で3勝目を挙げた。前回登板はプロ3年目で自己最悪となる2回8失点と崩れて黒星を喫したが、きっちりと修正。「立ち上がりから、しっかり投げられた」と納得の表情を浮かべた。味方の守備にも助けられながら、要所でコーナーを突いて流れを渡さなかった。「しっかりファウルを取れた。ボール球も使いながら投げることができた」と収穫を口にした。

◆鯉のルーキーの勢いが止まらない。広島のドラフト6位・末包(すえかね)昇大外野手(25)=大阪ガス=が打っては2安打2打点、守ってはライトゴロでチームの完封勝利に貢献。これで3試合連続複数安打とし、規定打席に到達していないが、打率・391だ。「いい状態で振れている。打って打って結果を残し続けていきたいなと思います」0─0の三回先頭では東洋大時代の同僚で同級生の上茶谷とプロ2度目の対戦。右腕からの「絶対真っすぐは投げない。フォークでいこうかな」という事前の揺さぶりをものともせずシュートを中前に運び、その後、堂林の2ランで先制のホームを踏んだ。六回は坂倉の一打で4─0とし、なお2死二、三塁で2番手・三上から右越えに2点二塁打。リードを6点に広げトドメを刺した。右翼守備では2点リードの六回1死一塁でソトのショートバウンドの打球を処理して二塁へ力強い送球。佐野を二塁アウトに仕留めピンチの芽を摘んだ。188センチ、110キロの巨体を揺らしてハッスルする新人を、佐々岡監督は「必死さが出ている。あのプレー(ライトゴロ)も大きかった」と目を細めた。大阪ガス入社後の2019年に交際を始め昨年3月に結婚した杏子(あんず)さん(29)のサポートが力の源だ。本拠地で家に帰ると温かい料理を作って待っていてくれる。「オムライスが好きなのでよく作ってもらいます。2人で頑張っていきたい」。夫人への感謝の思いをバットに込め、最近3試合で8安打と絶好調だ。チームはDeNAに5戦5勝とし、首位・巨人を3ゲーム差で追走。掘り出し物のルーキーが、米大リーグのカブスに移籍した鈴木誠也の穴を埋めてみせる。(柏村翔)

◆DeNAが、零封負けで広島に開幕5連敗。前回16日に91球の完封勝利を飾った上茶谷大河(25)は粘りの投球を見せたが、野手陣が攻守で盛り立てられず。三浦大輔監督(48)は「もうひと踏ん張りができなかったかな、というところ」とさらに高いレベルの投球を求めた。上茶谷は五回まで堂林の2ランのみにとどめたが、六回無死一、二塁で併殺打と思われた打球を遊撃手の大和がはじき、この回4失点。反撃ムードが遠のいた。) 攻撃も8安打を放ちながら得点できず。六回1死一塁ではソトが右前に打ち返したものの一走が二塁で憤死するなど、好機を拡大できなかった。宮崎のけがもあり、フルラインアップで戦えない試合が続くが「いるメンバーでやっていくしかない。何とか一つ取れるように」と指揮官。広島相手に、一矢報いる勝利を目指す。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1870 0.720
(↑0.012)
-
(-)
118106
(+3)
83
(-)
27
(-)
9
(+1)
0.255
(↓0.002)
2.830
(↑0.11)
2
(-)
広島
1491 0.609
(↑0.018)
3
(-)
119106
(+6)
71
(-)
7
(+1)
7
(-)
0.262
(↑0.001
2.760
(↑0.12)
3
(-)
中日
11100 0.524
(↓0.026)
5
(↓1)
12276
(-)
76
(+3)
16
(-)
8
(-)
0.251
(↓0.008)
3.460
(↑0.02)
4
(-)
ヤクルト
12110 0.522
(↑0.022)
5
(-)
12079
(+1)
87
(-)
23
(+1)
9
(-)
0.226
(↓0.004)
3.230
(↑0.15)
5
(-)
DeNA
9110 0.450
(↓0.024)
6.5
(↓1)
12373
(-)
86
(+6)
14
(-)
9
(-)
0.255
(↓0.001)
3.940
(↑0.02)
6
(-)
阪神
4201 0.167
(↓0.007)
13.5
(↓1)
11862
(-)
99
(+1)
17
(-)
12
(+2)
0.220
(↓0.003)
3.890
(↑0.1)