オリックス(★0対4☆)ロッテ =リーグ戦4回戦(2022.04.22)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:ロメロ(2勝0敗0S)
敗戦投手:山﨑 福也(0勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】山口 航輝(2号・4回表ソロ),岡 大海(1号・4回表ソロ)

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◆ロッテが連敗を5で止めた。ロッテは2回表、佐藤都の犠飛で1点を先制する。そのまま迎えた4回には、山口と岡のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ロメロが7回途中5安打無失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が先発・山崎福を援護できなかった。

◆ロッテが30イニングぶりに得点を挙げた。2回、先頭の5番菅野が右翼線二塁打で出塁。岡が犠打で三塁へ送ると、佐藤都が左翼へ先制犠飛を放った。 16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の9回に1得点したロッテは、17日の日本ハム戦(同)は延長10回で6安打無得点。19日、20日の西武戦(いずれもベルーナドーム)はともに9回完封負けを喫していた。この日も初回は二塁打の中村奨が残塁に終わったが、2回の先制チャンスはしっかりと生かした。

◆ロッテ山口航輝外野手(21)が"久しぶり"の2号ソロを放った。 この日は4番に起用され、迎えた4回の第2打席。オリックス山崎福の高め141キロ直球を豪快にバックスクリーンへ運んだ。試合中、球団広報を通じて「しっかりセンターの方に入って行けたので、良い形になったと思います」と振り返った。山口は3月27日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の本塁打となった。21日時点でのチーム本塁打は12球団最少の5本。レアードが2本、マーティン、エチェバリア、山口が各1本。チームの日本人打者の本塁打は山口の1号以来、実に455打席ぶりとなった。さらに1死後、呼応するように6番岡大海外野手(30)が左翼5階席へ特大の1号ソロを放り込んだ。

◆投手では現役最年長42歳のオリックス能見篤史が、今季初めて出場選手登録された。ベテラン左腕の現役18年目が"開幕"した。阪神から移籍した昨年に続いて兼任コーチで在籍。今季の1軍は高山、厚沢両コーチに能見を合わせた投手コーチ3人体制だ。「あまり甘えるわけにはいかないですけど、高山さん、厚沢さんともコミュニケーションを取りながらやっていきたい」と笑う。ベンチには入らない「能見コーチ」だが、役目は多い。不調の投手とキャッチボールをして技術的な助言を送ったり、悩みごとを聞いたり。選手にぴったり寄り添い、練習の一番最後にゆっくり歩いて帰ってくるのがルーティンだ。オープン戦では2試合に登板した後は2軍戦にも登板していない。ただ、試合前に調整を兼ねてフリー打撃の投手を務めたことも。昨季は26試合に救援登板した。マウンドでの貢献度にも注目だ。【柏原誠】

◆ロッテが無得点のトンネルを6日ぶりに脱し、5連敗を止めた。 オリックス戦は2回、佐藤都の犠飛で先制。16日の日本ハム戦の9回以来、30イニングぶりの得点を挙げると、4回には4番山口航輝外野手(21)が2号ソロ。さらに1死後、6番岡大海外野手(30)が特大1号ソロで畳みかけた。試合前まで12球団最少5本塁打のみの打線が、1発攻勢で奮起した。

◆ロッテ中村奨吾内野手(29)が二塁守備でのファインプレー連発で、チームを勝利に導いた。 2回、ラベロの二遊間寄りのゴロを冷静にワンバウンド送球でアウトにすると、3回には福田の二塁寄りのゴロを遊撃エチェバリアへのグラブトスで併殺に。7回には頓宮の強いライナーをダイビングキャッチし、連打を防いだ。それ以外にも前へのゴロも立て続けにさばくなど、昨年ゴールデングラブ賞を受賞した技量を存分に見せた。井口資仁監督(47)も「今日は本当に、奨吾の守備に助けられた部分があります」と感謝した。この日は2番に入った打撃でも初回、3回と2打席連続安打も放ち、得点力不足に悩んだ打線を活気づけた。【金子真仁】

◆ロッテ東條大樹投手(30)が真骨頂の投球で、ピンチを救った。7回に好投の先発ロメロが2安打され、1死一、三塁となり、代打杉本が登場したところで、2番手でマウンドへ向かった。 緊迫の場面だったが、外角ぎりぎりへの148キロを2球続け、あっさりと2ストライク。1ボールの後、代名詞の大きく曲がるスライダーが内角から入ったが、杉本は反応せず、見逃し三振に。続く代打西野も中飛に抑え、ロメロは拍手喝采でベンチを飛び出した。サイドスロー右腕は、昨季は5試合の登板で防御率5・40に終わった。今季は球威や制球が安定し、存在感を示している。流れが変わりかねない厳しい場面で、昨季13本塁打された杉本をしっかり抑えたのも大きい。井口監督も「おととし(の調子)に戻ってきたんじゃないですか」とし「今後もああいう場面で起用していきたいなと思います」と高く評価していた。【金子真仁】

◆オリックスが6度目の0封負けを食らった。勝率5割のチャンスを逃した。 最大のチャンスは0-3の7回だった。1死一、三塁。7番バレラの打順で不振でスタメン落ちしていた杉本裕太郎外野手(31)を代打で起用した。だが、昨季本塁打王は2球連続で直球を見逃したあと、ボールをはさんで、4球目の内角スライダーに反応できず見逃し。1度も振れず、天を仰いだ。16日の西武戦の第3打席から16打数連続のノーヒット。打順は8番まで下がり、この日は2度目の先発落ちだった。打率はついに1割を切った。中嶋聡監督(53)は悩める主砲に奮起を求めた。しばらくは2軍ではなく、1軍で状態回復を図る基本方針を明かした。「まあ自分で振り切るしかないんでね。誰かが打席に立っているわけじゃない。いろいろな人がいろいろなアドバイスしていると思うし、日々新たに1打席1打席立っているはず。ボール球を振っちゃいけないとか、がんじがらめになっていると思う。でも、じゃあ手を出せよと簡単に言えることではない。頑張るしかないですよね。そこを乗り越えるしかない。このまま終わってもらっては困るし、何かどこかできっかけがほしい。外す(2軍調整)のは簡単だけど、重圧がないところでやって、よくなるならいいけど」この場面は7番バレラに杉本、8番ラベロに西野をコールする采配だった。ともに打率1割台の助っ人コンビも悩ましい。「ちょっとした右、左だったりの得手不得手があるので、最善と思ったんですけど。毎回代打出して打ったらすごいことになる。でも、あそこで点が入らなかったのは出した側のせいだと思うし。もちろん、外国人に期待すべきという考えもありましたけど」投高打低が続くパ・リーグでもワーストのチーム打率1割9分2厘。24日には10日に完全試合されたロッテ佐々木朗との再戦が待つ。【柏原誠】

◆和製スラッガーがロッテ打線を盛り上げる。山口航輝外野手(21)が高めボール気味の直球を強烈にかち上げ、バックスクリーンまで運んだ。 3月27日の自身1号以来、チームの日本人打者では455打席ぶりの本塁打。自身初のスタメン4番にも「やることは絶対に、何番でも変わらないので」と臨み、気負わずに2号ソロを飛ばした。3試合連続無得点を吹き払った。「点が入ってないのはみんな分かってて、少し雰囲気も暗い部分もあったかもしれないですけど、チームは1つになってたと思います」。2回、佐藤都が粘って犠飛で先制。勢いを止めぬよう、両親も観戦する中で豪快弾を運ぶと、助っ人級の潜在飛距離を誇る6番岡も左翼5階席への特大弾で呼応した。外国人枠の関係もあり、不調のマーティンがベンチを外れた。井口監督は「マーティンがいないので、打順を1つ繰り上げただけなので、4番という形ではないです」とするものの、時に打球速度が170キロに達する21歳が花開けば、頼もしいことこの上ない。30イニングぶりに得点し、連敗も5でストップ。それだけでは終わらない、巻き返しをイメージできる1勝だった。【金子真仁】

◆ロッテ左腕エンニー・ロメロ投手がまた期待に応えた。7回途中無失点で今季2勝目。奪三振こそないものの、着実にアウトを重ねた。防御率は12球団トップの0・34。 球威で押し込める一方で、今季は変化球も安定する。「一番の要因はリーグに慣れたのかと思います」。オフには母国ドミニカ共和国でウインター・リーグに登板。しっかりと準備した成果を示している。

◆ロッテのエンニー・ロメロ投手(31)は内野陣に拍手を送りながら、マウンドを下りた。仲間の拍手に送られながら、ベンチへ向かう。神様に感謝-。いつもそう口にするように、天を仰ぎつつ役目を終えた。 二塁の中村奨を中心に守備陣が盛り立てたが、それは一方で、ロメロの変化でもある。球威で空振りを取れる剛腕が、変わったように見える。本人は「特に変えたことはないんですけども」と言いつつ「一番の要因はリーグに慣れたのかなと思いますね」と自己分析する。かつて中日で投げた左腕は、昨季後半戦でロッテ入りした。強打者たちに向かい合う中で、ストライク先行の重要性を知る。オフ、母国のドミニカ共和国に戻ると、球団にも相談した上で、ウインター・リーグで先発マウンドを重ねた。「強制じゃない、自分が出たいなと思って」それが効きましたね-。そう笑う。「自分の中ではそこでいい成績を残して。自分がやりたいことができたので、それが今の投球に生きていると思います」。井口監督も「技術的にかなりパワーアップしてきたのかな。こういう形で1年間ローテーションで回ってくれたら、かなり勝つんじゃないかなと思います」と期待を高める。この日も無失点で、防御率は0・34になった。世の注目が佐々木朗に集まる中、ロメロは12球団トップの防御率を誇る。「日本で一番の投手じゃないかと思いますね。大谷選手とも同じぐらいのレベルで、もうちょっとしたらメジャーに行くんじゃないかというぐらいの本当に素晴らしい才能の持ち主」とチームメートに賛辞を並べつつ、自身の防御率については「数字に関しては僕はあんまり関心がないので、正直、見てなかった」と謙虚だ。「僕はできることをやることなので、チームの勝利のために投げ続けます」マウンドを託した2番手の東條が、後続を断った。ベンチから飛び出したロメロは強烈な拍手を11連発。東條に感謝のハイタッチをすると、そのまま尻もパーンといった。【金子真仁】

◆深刻な貧打に陥っていたロッテ打線が先制点を奪った。二回、先頭の菅野が右翼線二塁打で出塁。岡の犠打で走者を三塁へ進めると、続く佐藤都がきっちりと外野へ打ち上げ、左犠飛で30イニングぶりの得点となった。チームはここまで3試合連続の無得点で、5連敗中。直近の2試合ではプロ野球史上5度目の2試合連続1安打に終わっており、1安打はいずれも菅野のヒットだった。

◆ロッテ・山口航輝外野手(21)が4年目で初の打順4番で先発出場し、バックスクリーンに2号ソロを放った。1-0、四回無死走者なし。オリックス先発、山崎福の6球目をたたいた。山口は球団広報を通じて「打ったのはストレート。回の先頭だったので塁に出ることだけを意識した。しっかり、センター方向に入っていけたので、良い形になったと思います。良かったです!」とコメントした。) 一死後、岡も山崎福の直球を仕留めて左越え1号ソロ。岡は「しっかり捉えることができました」と明かした。

◆ロッテが連敗を5で止めた。二回に佐藤都の犠飛で先制し、四回に山口と岡のソロ、八回にレアードの犠飛で加点した。ロメロは6回1/3を5安打無失点で2勝目。救援陣も好投し無失点リレー。オリックスは今季6度目の零敗を喫した。

◆オリックスは前夜のサヨナラ勝ちの勢いを持ち込めず、早くも今季6度目の零敗を喫した。ロメロを打ちあぐね、六回までは散発3安打。0―3の七回に1死一、三塁と攻めたが、バレラ、ラベロの代打に送った杉本、西野が倒れ、中嶋監督は「あそこで点が入らなかったのはこちらのせい」と選手をかばった。チーム打率は1割9分2厘と貧打が深刻で、特に昨季パ・リーグ本塁打王の杉本は打率が9分9厘とついに1割を切った。それでも中嶋監督は「外すのは簡単」と1軍で起用し続ける意向を示し「ここを乗り越えるしかない。このまま終わっては困る」と奮起を促した。

◆オリックスの山崎福は四回に失投を捉えられて浴びた2本のソロが響き、7回?を4失点で開幕3連敗を喫した。今季最多の120球を投げ、6三振を奪ったが、打線の援護がない中で踏ん張れず「流れを持っていきたかった。粘り切ることができなかった」と悔しそうな表情だった。昨季の対戦で、7打数で2本塁打を含む4安打と相性の悪かった山口にまたやられた。0―1の四回は高めに浮いた速球をバックスクリーンに運ばれ、八回にも中前打を許した。「数字が悪いので、開き直っていく」と臨んだが、苦手意識は払拭できなかった。

◆ロッテは先発のロメロが6回?を5安打無失点で2勝目を挙げた。両リーグトップの防御率0・34を誇り、「90点くらいの投球。昨オフにウインターリーグで7、8試合先発して結果を残せた。それが、いまの投球につながっている」と明かした。佐々木朗とよく話し「彼の投球をみて、本当に勉強させてもらっている」と刺激を好投につなげた。

◆大抜擢(ばってき)に応えた!! ロッテの高卒4年目、山口航輝外野手(21)が公式戦初の4番で先発出場し、約1カ月ぶりの2号ソロを放った。「4番を意識せずに打席に入った。開幕戦も出場できなくて、めっちゃ悔しかった。その悔しい思いをこれからの試合にぶつけていきたい」1-0の四回先頭で、オリックス先発、山崎福の直球をバックスクリーンに運んだ。3月27日の楽天戦以来、出場11試合ぶりの一発。特大弾が、呼び水となって、1死後には岡の1号ソロも飛び出した。得意の相手を攻略した。昨季、山崎福から2本塁打を放つなど、対戦打率・571(7打数4安打)と結果を残した。相性の良さを買われて、井口監督に4番で起用された。大阪・平野区出身。少年時代はオリックスファンで、京セラドームに週1ペースで足を運んだ。試合後は、スタンドに駆け付けた両親に手を振り、「いいところを見せられてうれしい」と胸を張った。投の佐々木朗に続き、打の若手も活躍してチームの連敗が5でストップした。井口監督は「初回からずっといい攻撃ができた。明日以降につながる」と目尻を下げた。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1250 0.706
(↓0.044)
-
(-)
12674
(-)
46
(+3)
12
(-)
14
(-)
0.237
(↓0.004)
2.620
(↓0.04)
2
(-)
ソフトバンク
1281 0.600
(↓0.032)
1.5
(-)
12273
(+5)
70
(+12)
9
(-)
13
(-)
0.242
(↑0.011)
2.900
(↓0.46)
3
(1↑)
西武
10111 0.476
(↑0.026)
4
(↑1)
12162
(+3)
71
(-)
13
(+1)
8
(+2)
0.209
(↑0.001)
2.590
(↑0.12)
4
(1↓)
ORIX
10120 0.455
(↓0.021)
4.5
(-)
12154
(-)
70
(+4)
6
(-)
10
(-)
0.192
(-)
2.950
(↓0.05)
5
(-)
ロッテ
9110 0.450
(↑0.029)
4.5
(↑1)
12356
(+4)
49
(-)
7
(+2)
27
(+2)
0.208
(↑0.003
1.990
(↑0.11)
6
(-)
日本ハム
8140 0.364
(↑0.031)
6.5
(↑1)
12169
(+12)
82
(+5)
19
(+3)
11
(-)
0.224
(↑0.008)
3.770
(↓0.06)