1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 3 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:髙橋 光成(2勝2敗0S) (セーブ:平良 海馬(0勝0敗1S)) 敗戦投手:早川 隆久(2勝1敗0S) 本塁打 |

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◆西武は0-0で迎えた4回裏、山川のソロが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、山田の適時打などで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・高橋光成が8回無失点の快投で今季2勝目。敗れた楽天は、先発・早川が好投するも、打線が沈黙した。
◆西武は19日ロッテ戦から2試合続けて完封勝利中。西武が3試合連続完封勝利すれば、93年8月7日~12日に4試合連続完封勝利して以来。楽天打線を抑えて球団29年ぶりの快記録を目指したい。
◆西武山川穂高内野手(30)が、復帰後初アーチとなる5号先制ソロを放った。 0-0の4回1死、カウント1-1から楽天早川の143キロの直球をバックスクリーンへ運んだ。右太もも裏肉離れで離脱し、19日に復帰してから3試合目で生まれた待望の1発。「いや~、どうかな~、と思ったんですが(スタンドに)入ってくれたので良かったです。少し上がりすぎたかな、と思ったんですけどね。うれしいです!」と喜びの声。左翼スタンドに向けて「どすこい」も披露した。
◆楽天が、今季4度目の無得点で敗戦した。これまで試合数がリーグ最少ながらトップの得点数を挙げていたが、西武先発高橋らの前に沈黙。散発4安打に封じられた。 先発早川隆久投手(23)は0-0で迎えた4回1死、山川に143キロ直球をバックスクリーン右へ運ばれ、先制ソロを献上。逆球で内寄りに入り「投げた瞬間やばいと思いました」と1球を悔やんだ。以降も踏ん張り、7回4安打1失点7奪三振と好投したが、報われなかった。チームは今季ここまで連敗はなし。23日に切り替える。石井一久GM兼監督(48)は「得点チャンスでリズムを作れなかったというのはある。いい当たりが正面をついたりとか、横に打球がそれてくれと言ったらキリがない。ツキだけにせず、日々何かができたんじゃないかということを探りながら、シーズンを進めていきたい」と前を向いた。
◆楽天早川隆久投手(23)が、今季初黒星を喫した。コロナ禍で試合中止もあり、4月8日の日本ハム戦以来のマウンド。中13日と間隔は空いたが、冷静に西武打線に向かっていった。 「球が高めに浮いていたので、もう少し低く投げられればというふうには感じていました」と振り返るも、序盤からストライク先行の投球。直球を中心にスライダーなどを織り交ぜ、的を絞らせず。投手有利のカウントに持っていっての勝負が際立った。一方で、4回1死で山川に、143キロ直球をバックスクリーン右へ運ばれ、先制ソロを献上。逆球となった内寄りに甘く入り「投げた瞬間やばいと思いました」と1球を悔やんだ。それでも追加点を許さず、7回4安打1失点7奪三振。この日の97球中、ボール球は26球のみと、ストライクゾーンでの勝負をし続けた。打線からの援護をもらえず、今季初黒星。好投に石井GM兼監督は「失点する前と失点した後でも我慢強く何とか味方の反撃を待つ状況を整えてくれたので投球自体は素晴らしい」とたたえた。
◆楽天津留崎大成投手(24)が踏ん張った。2点を追う8回1死満塁のピンチで登板。 石井GM兼監督も「難しい場面だったので申し訳ない気持ちはあった」。緊迫した場面だったが、呉念庭を三邪飛。続く山田に遊撃内野安打とされて1点を失ったが、7番柘植を145キロ直球で押し込み、中飛に打ち取った。開幕2軍スタートも、リリーフ陣に新型コロナウイルス陽性判定者が相次いだことにより、1軍に昇格。定着へアピールを続けている。指揮官は「1つでもいいポジションで存在感を現すために投げていくと思う。しっかりと投げ切ってくれれば、またステップアップにつながる。そういうピッチングはしっかりしてもらいたいなと思う。いい投球はしてくれた」と評価した。
◆西武が29年ぶりとなる3試合連続完封リレーで、3連勝をたぐり寄せた。先発高橋光成投手が、スコアボードに「0」を刻んだ。初回、楽天西川に先頭四球。二盗を仕掛けられるも、捕手柘植が好送球でアウトとした。8回までに4度先頭を出したが、盗塁阻止に併殺と、守備に助けられながら4安打無失点。高橋は「助けていただいて自分もリズムに乗って投げることができました」と感謝した。 変革の時代を駆け抜けたユニホームを着て躍動した。96年から01年、6年間着用したビジターユニホームでの「ライオンズ・クラシック」が4年ぶりに開催された。リーグ6連覇を阻まれた翌年、プロ野球史上初めてファン投票によって選ばれたデザインだ。かつて西口文也(現2軍監督)が背負った番号を背負う高橋は「13番を付けるということは簡単なことではない。自分の中でも責任感はありますし、そういう気持ちで捉えています」と、エースの自覚は時代を超え息づいている。本拠地に屋根が付く大工事、3年ぶりの優勝でリーグ2連覇。その時代でさえ、達成できなかった3試合連続無失点は、93年以来29年ぶり。3連勝で借金1とした辻監督は「まず先発ピッチャーがいけるところまで。中継ぎ頑張ってくれて。そういうつなぎがうまくできている」。"打ち勝つ"スタイルから"守りながら打つ"野球への転換期。西武のニュースタイルが形に表れ始めている。【栗田成芳】▽山川が復帰後初アーチの5号先制ソロを放ち、これが決勝点となった。4回1死、カウント1-1から楽天早川の143キロ直球をバックスクリーンへ運んだ。右太もも裏肉離れで離脱し、19日に復帰してから3試合目で出た待望の1発。「これ以上ないっていう準備はしているつもりなので。準備の段階で完璧を求めることを、今は大事にしてます」。左翼席に向けて「どすこい」も披露し、チームも場内も鼓舞。復帰後のチームは3連勝だ。▽西武豊田投手コーチ(先発のスミス、松本、高橋で3試合連続無失点)「光成の負けてられないぞというところを引き出したスミス、松本が相乗効果をもたらしたのかなと思います。素直に喜びたいところですが、シーズンこれからなのでもう1回引き締めて投手陣全員で頑張っていきたいと思います」
◆西武が29年ぶりとなる3試合連続完封で、3連勝をたぐり寄せた。▼西武が19日ロッテ戦から3試合続けて完封勝ち。西武の3試合連続完封は、4試合続けた93年8月7~12日以来、29年ぶり4度目。継投での3試合連続完封は球団史上初めてだ。また、この3試合の被安打は1、1、4の6本。3試合連続完封勝ちで合計の被安打が6本以下のチームは、57年10月9~13日の中日(3、0、3)60年8月8~11日の大洋(2、4、0)に次いで62年ぶり3度目の最少本数。パ・リーグでは56年6月19~21日の西鉄の7本(4、2、1)を抜いて最少だった。
◆西武の山川が右太もも裏の肉離れから19日に復帰後初となる、3月29日以来の5号ソロを放った。0―0の四回1死で早川の外角の真っすぐを振り抜くと、打球は高々と舞い上がりバックスクリーン右に吸い込まれた。打った瞬間の手応えを「いやー、どうかなーと思ったが、スタンドに入ってくれたので良かった。少し上がりすぎたかなと思った。うれしい」と振り返った。開幕2戦目から出場した全試合で安打を続け、復帰後も3試合連続安打とバットが振れている。「ルーティンを今まで以上に大事にしていることがいい結果につながっている。引き続きしっかりと準備します」と話して臨み、好結果を出した。
◆楽天の早川は7回4安打1失点で7奪三振と好投したが、打線の援護がなく今季初黒星を喫した。0―0の四回1死無走者で山川に対し、内角を狙った速球が外寄りに行ってバックスクリーン右に運ばれた。主砲に失投を捉えられ「投げた瞬間にやばいと思った」と悔やみきれない様子だった。それでも五回以降はチェンジアップで打者のタイミングを巧みに外し、追加点は許さなかった。開幕から3試合連続で7回を投げて1失点以下と安定感は抜群。石井監督は「山川への一球は逆球になってしまったけど、しょうがない。よく7回1失点で収めてくれた」とたたえた。
◆西武・高橋光成投手(25)が8回4安打無失点の好投で今季2勝目を挙げた。九回は平良が3人で締め、チームは3試合連続無失点勝利を飾った。「ゴロを打たせることができたのが良かった。(改名した)ベルーナドームで初めて勝てたのですごくうれしいです」立ち上がりから直球、変化球を低めに制球。奪った24個のアウトのうち、14個(2併殺含む)をゴロで奪った。「丁寧に、低めに投げる意識でやりました」と七回までは相手に二塁ベースを踏ませなかった。この日からの楽天3連戦は「ライオンズ・クラシック」と題したイベントの一環で、選手らは1996~2001年のビジターユニホームを着用。西武はこの6年間で2度のリーグ優勝など全てAクラス(3位以上)という強さを誇った。当時の投手陣の中心にいた一人が昨年までの5年間、投手コーチを担当し、現2軍監督の西口文也だった。通算182勝右腕から熱い指導を受けた高橋は今やチームのエースに成長。同じ背番号「13」の後継者として「少しでも西口さんに近づけるように頑張りたい」と決意を示した。2年連続で開幕投手を務めた高橋の好投もありチームは1993年以来、29年ぶりの3試合連続無失点勝利(被安打は計6本)を記録した。「こういう試合を1試合でも多くつくって、『ピッチャーで勝てた。助けてもらった』という試合を多くつくりたい」。復刻した伝統のユニホームとともに、投手王国復活を予感させた。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
12 | 5 | 0 | 0.706 (↓0.044) | - (-) |
126 | 74 (-) | 46 (+3) | 12 (-) | 14 (-) |
0.237 (↓0.004) | 2.620 (↓0.04) |
2 (-) |
ソフトバンク |
12 | 8 | 1 | 0.600 (↓0.032) | 1.5 (-) |
122 | 73 (+5) | 70 (+12) | 9 (-) | 13 (-) |
0.242 (↑0.011) | 2.900 (↓0.46) |
3 (1↑) |
西武 |
10 | 11 | 1 | 0.476 (↑0.026) | 4 (↑1) |
121 | 62 (+3) | 71 (-) | 13 (+1) | 8 (+2) |
0.209 (↑0.001) | 2.590 (↑0.12) |
4 (1↓) |
ORIX |
10 | 12 | 0 | 0.455 (↓0.021) | 4.5 (-) |
121 | 54 (-) | 70 (+4) | 6 (-) | 10 (-) |
0.192 (-) | 2.950 (↓0.05) |
5 (-) |
ロッテ |
9 | 11 | 0 | 0.450 (↑0.029) | 4.5 (↑1) |
123 | 56 (+4) | 49 (-) | 7 (+2) | 27 (+2) |
0.208 (↑0.003) | 1.990 (↑0.11) |
6 (-) |
日本ハム |
8 | 14 | 0 | 0.364 (↑0.031) | 6.5 (↑1) |
121 | 69 (+12) | 82 (+5) | 19 (+3) | 11 (-) |
0.224 (↑0.008) | 3.770 (↓0.06) |
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