中日(★2対7☆)巨人 =リーグ戦4回戦(2022.04.22)・バンテリンドーム=
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巨人
10010410071301
中日
01000001021021
勝利投手:菅野 智之(3勝2敗0S)
敗戦投手:柳 裕也(2勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(6号・7回表ソロ)
【中日】石川 昂弥(3号・2回裏ソロ)

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◆巨人が快勝で連勝を5に伸ばした。巨人は初回、岡本和の適時打で1点を先制する。その後2-1となって迎えた6回表には、ポランコの適時打などで4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・菅野が7回1失点の粘投で今季3勝目。敗れた中日は先発・柳が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆巨人菅野智之投手(32)が中日戦先発。このカードは通算17勝7敗だが、球場別内訳は東京ドーム8勝5敗、バンテリンドーム9勝1敗、地方球場0勝1敗。セ5球団の相手本拠地で1敗以下はバンテリンドームだけだ。

◆巨人菅野智之投手が1回を投げ終え、180人目となる通算1500投球回に到達した。 菅野は12年ドラフト1位で巨人に入団。13年3月30日の広島戦(東京ドーム)で初登板を果たし、今季でプロ10年目を迎えている。?▼通算1500投球回=菅野(巨人) 22日の中日4回戦(バンテリンドーム)の1回、木下を一邪飛に仕留めて達成。プロ野球180人目。初投球回は13年3月30日の広島2回戦(東京ドーム)。

◆巨人大城卓三捕手が、ガッツあふれるプレーを見せた。1-1の3回1死、中日A・マルティネスが放った一塁カメラマン席方向への邪飛を追いかけ、テレビカメラに左手をぶつけながら捕球。 ボールは離さなかった。左手を押さえたままトレーナーとともにベンチへ引き揚げたが、治療後に戻ってプレーを再開。場内から拍手が送られた。

◆巨人岡本和真内野手が2戦連発の6号ソロでとどめを刺した。5点リードの7回1死、中日田島の146キロ直球を右中間席へ放り込んだ。 1回の先制適時打を含む3安打2打点の猛打賞。4試合連続の打点で18打点はリーグトップを独走し、本塁打も丸と並ぶトップタイに浮上した。「調子うんぬんじゃなく、その日その日しっかりやるべきことをやろうと思っているんで、継続してやろうと思います」と話した。

◆巨人が5連勝で貯金10に到達。巨人が開幕から24試合以内に貯金10到達は13年の16試合目以来で、原政権では06年15試合目、13年に次いで3番目のスピード。 この日は4回に丸(本盗)とウォーカー(二盗)が重盗を決めて勝ち越し。巨人の重盗成功は昨年5月16日阪神戦の丸(本盗)と若林(二盗)以来で、本盗が決勝点は15年4月28日中日戦(金城の本盗で先制)以来、7年ぶり。また、丸の本盗成功は2年連続4度目となり、巨人で2年以上続けて本盗成功は66~68年土井以来、54年ぶり。?▽巨人元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(4回の重盗について)「選手が個々にみんないい判断をしてくれたんじゃない? ウォーカーは走らせたよ。(丸はそれを見て)うん。だからいい判断をしてくれたなと思って。素晴らしい」▽巨人ウォーカー(6回1死二、三塁、左中間に2点適時二塁打)「少し差し込まれたけれど、うまく振り抜くことができたよ。追加点が取れてよかったよ」▽巨人ポランコ(6回無死一塁での適時二塁打を含め2本の二塁打)「自分のスイングでしっかり捉えることが出来たよ。坂本が一塁からよく走ってくれた」

◆中日柳裕也投手がともに今季ワーストの6回途中、6失点でKOされた。首位巨人を本拠地に迎え、プロ6年目で初のバースデー登板。 5回まで2失点で粘ったが、6回につかまった。先頭坂本に中前打を許すと、ポランコ、ウォーカー、さらに相手エース菅野にも適時打を浴び、2死満塁を残して降板。自己最多の12安打を食らい、28歳初戦で黒星をつかまされた。「大量失点は防がなければいけなかった。自分の投球をすることができませんでした」とがっくりと肩を落とした。前回14日阪神戦まで、プロ初の2戦連続完投でチームに勝利を運んでいた。立浪監督は「開幕からずっと長いイニングを投げてた。ずっといいってことはない。今日の反省を踏まえて、また次の登板に備えてくれる」と、昨季の2冠右腕に奮起を求めた。

◆中日石川昂弥内野手(20)がプロ3年目で本拠地初アーチを放った。1点を追う2回先頭の第1打席。巨人先発菅野の初球、内角高めの147キロ直球を捉え、バンテリンドーム最深部の左中間スタンドに運んだ。 試合には敗れたが「ここで本塁打を打ててうれしい。初めてあのコースを打てた。自信にはなるかなと思う」と喜んだ。試合前は立浪監督の指示で打撃ケージ前方に立ってバッティングした。「より試合に近い形でという目的」。打撃投手の球をより速く感じるための工夫を一時同点のソロにつなげた。4打数2安打で終えたが「あとの打席も感覚として良かった」と表情を緩めた。大敗にも立浪監督は「今日の収穫と言えば、昂弥が見事な真っすぐを捉えた。何かきっかけになってくれれば。ああいうバッティングが出てくれば楽しみですよね」。大砲候補生が、本拠地で飛躍への手応えを感じ取った。【伊東大介】

◆巨人原辰徳監督(63)が"勝負手"で5連勝を呼び込んだ。同点の4回2死一、三塁、打者香月の初球に重盗を仕掛けて決勝点をもぎ取ると、その後に打線が活性化。6回には打者一巡の猛攻で中日柳を攻略し、両リーグ最速の貯金10に達した。原監督は「前にしか進まない」ことから「勝ち虫」と戦国武将に愛された「とんぼ」柄を愛用。この日は自身のプロデュースで、トンボの柄が入った球団公式グッズのネクタイの試作品を着用して名古屋入りした。前へ前へ-。攻めの姿勢で勝利を重ねる。 試合が落ち着きだした4回。巨人が動いた。2死一、三塁、打者香月。初球、一塁走者ウォーカーがスタートを切った。三塁走者の丸は捕手木下の二塁送球を見るや、好判断で一気に前へとかじを切った。本塁に滑り込み、勝ち越しの生還を果たした。原監督は「たまたまですよ」と笑顔で話すにとどめたが、原政権16年目で11度目となる「重盗での本塁生還」の勝負刀を抜き、中日柳を攻略した。攻めの姿勢は指揮官の身の回りにもあふれている。今季の移動時、「とんぼ」柄のマスクを着用することがある。とんぼは「勝ち虫」ともいわれ、戦国武将が好んでかぶとや着物の柄に用いた。「前に進む。縁起の良いって言われているしね」。開幕前日も「どういう逆風が吹こうが、とんぼのごとく前にしか進まないと」ととんぼに思いを託した。開幕ダッシュを決めても、前しか見ない。名古屋入りしたこの日、原監督の首元にはとんぼの刺しゅうが入った水色のネクタイが巻かれていた。原監督がプロデュースし、球団公式グッズとして近日中に発売予定のネクタイで、完成したばかりの試作品だった。4連勝で貯金9と好調だが、身も心も首元も引き締めて臨んだ中日との首位攻防第1ラウンドで、とんぼのごとく攻めのタクトを見せた。選手も果敢に追加点を奪いにいった。6回に打者一巡の猛攻で4点を奪い、昨季投手2冠の難敵を打ち崩した。好投手の投げ合いを完勝に持ち込み、両リーグ最速の貯金10。景気良い数字にも「いい攻撃だったと思いますね」と多くを語らず明日を見据えた。赤とんぼが舞う季節を実りの秋にすべく、このまま力強く飛んでいく。【浜本卓也】?◆とんぼと日本の歴史 とんぼは前にしか飛ばないことから縁起がいい「勝ち虫」として戦国武将に好まれた。勝ち戦を願って、兜(かぶと)のデザインなどに用いられた。時代を大きくさかのぼると、日本の国は古名で「蜻蛉島(あきつしま)」と呼ばれた。奈良時代に成立した歴史書「日本書紀」には、初代天皇とされる神武天皇が丘に登って国見をした際、国の形を蜻蛉(トンボ)が交尾する姿に見立てたという。

◆中日柳裕也が挟殺プレーで巨人走者ポランコと激突、吹き飛ばされた。

◆中日の石川昂が3年目で本拠地初アーチを放った。二回の先頭打者で打席に立ち、菅野の内角高めの147キロ速球を振り切った。広いドームの左中間フェンスをぎりぎり越えた3号ソロを「手応えはあった。うれしいですが、まぐれです」と振り返った。ボールを長く見過ぎてここまで差し込まれる打席が目立っていた。「第1ストライクの真っすぐを仕留めることが課題」と自覚するだけに、初球の速球を捉えた価値ある一発だった。この日は試合前練習で、少しでも速い球を打つべく打撃投手に近づいて打ち込む姿があった。始動を早くするなど工夫が結果に結びつき、満面の笑みを浮かべてダイヤモンドを1周した。

◆巨人が試合を優位に進め、連勝を5に伸ばした。4番・岡本和が七回に6号ソロを放つなど3安打2打点。先発の菅野は7回7安打1失点で3勝目(2敗)を挙げた。左足で踏ん張り、振り抜いた。好投手攻略の口火を切ったのは主砲だった。巨人・岡本和が一回2死二塁で先制の左前適時打を放った。「打ったのはカーブ。とにかく先制点が欲しかったので打てて良かった」柳のカーブを打席で我慢して捉え、左前に運んだ。連続試合打点を4に伸ばした。4連勝中のチームに先取点をもたらし、菅野を援護した。相手は昨季、最優秀防御率と最多奪三振に輝いた柳。攻略へ、原監督は積極的に仕掛けた。1-1の四回だ。2死から丸、ウォーカーの連打で一、三塁の好機をつくり、続く香月の初球でウォーカーが二盗。捕手・木下から遊撃・堂上に送球される間に三走・丸も遅れてスタートを切った。遊撃・堂上の本塁への返球がそれ、勝ち越しの生還。重盗が決まり、貴重な追加点をもぎ取った。六回には一気に畳みかけた。ポランコの中越え適時二塁打にウォーカーの2点二塁打、さらに菅野が中前適時打を放つなど打者一巡の猛攻で4得点。柳をKO。岡本和は七回に田嶋から6号ソロを放ち、貫禄を見せつけた。

◆3年連続の打点王が懸かる巨人の岡本和が打点を18に伸ばし、今季もリーグトップを走る。一回2死二塁で柳のカーブを左前に運び、4試合連続の打点をマーク。七回は2試合連発となる6号ソロを逆方向の右中間に放った。2打点を加え2位に4差をつけた。「調子うんぬんではなく、その日その日のやるべきことをやろうと思っている」と淡々と振り返る。六回の左前打を含めて3安打の固め打ち。打率も2割9分5厘に上げている。

◆巨人の大城が左肘付近に裂傷を負った。三回の守備で飛球を捕球した際、一塁側カメラマン席のテレビカメラに激突。治療を受けてプレーを続けたが、六回の守備から退いた。球団によると病院で縫合処置を受けた。

◆セ・リーグ首位の巨人は22日、中日4回戦(バンテリンドーム)に7-2で快勝した。今季2度目の5連勝で、両リーグ最速となる貯金10。24試合目の2桁貯金到達は、2013年(16試合目、同年優勝)以来、9年ぶりのスピードだ。エース、菅野智之投手(32)が7回7安打1失点でリーグトップタイの3勝目。広島3連戦での3連勝に続き、またも上位チームを圧倒。2年ぶりのV奪回へ、独走ムードを予感させた。大城が菅野を好守でバックアップした。三回、A・マルティネスの邪飛で一塁側カメラマン席のテレビカメラに激突しながら捕球。左肘付近を裂傷したが、ボールは落とさなかった。球団によると程度は重くないものの、六回の守備から交代。病院で患部を縫ったという。原監督は全力プレーをたたえつつ、「プレーができたわけだから、幸いということ。今後、絶対に起きてほしくない」と心配していた。

◆セ・リーグ首位の巨人は22日、中日4回戦(バンテリンドーム)に7-2で快勝した。今季2度目の5連勝で、両リーグ最速となる貯金10。24試合目の2桁貯金到達は、2013年(16試合目、同年優勝)以来、9年ぶりのスピードだ。エース、菅野智之投手(32)が7回7安打1失点でリーグトップタイの3勝目。広島3連戦での3連勝に続き、またも上位チームを圧倒。2年ぶりのV奪回へ、独走ムードを予感させた。崩れない。乱れない。本調子でなくても役割を果たす。これが巨人のエースたるゆえんだ。チームを5連勝に導いた菅野が、ヒーローインタビューで実感を込めた。「立ち上がりのピンチをゼロで抑えられたのがすごく大きかった。なんとか試合をつくることができて良かったです」山場は一回だった。2死一、三塁から四球を許し、満塁のピンチを背負った。打席には6番・木下。打ち気満々の打者に対し、初球から決め球のスライダーを投じて一邪飛に仕留めた。) 窮地を脱し、通算1500投球回に到達。ここ2試合は精度を欠いていた直球を軸に投球を組み立てた。7回1失点で自身3週間ぶりとなった白星は、リーグトップタイの3勝目。東海大の後輩でもある捕手・大城が体を張って邪飛を捕球するなど、守りにも助けられた。原監督は「ステップアップの材料になればいい」とエースにさらなる奮起を促した。バットでも存在感を放った。六回2死一、三塁で柳のカットボールに食らいついて中前適時打。今季初安打に塁上で両拳を突き上げ、喜びをかみしめた。故障が重なった昨季は前半戦で4度、出場選手登録を抹消。9年目で自己ワーストの6勝(7敗)、防御率3・19と不本意な成績に終わり、心も体もリセットして再起へ踏み出した。昨年12月から1月にかけて自主練習を行った沖縄・宮古島での夜。新年の幕開けを彩った花火を見上げて誓った。「もう一度、沢村賞を取る」。目指すは2018年以来3度目の栄誉。ともに練習に励んだ鍬原らの前であえて口にし、自らに重圧をかけた。宮古島では裸足で砂浜を走り込み、指先で砂を蹴る感覚を養った。オフはスポーツクライミングにも取り組み、手先の力も磨いた。強化のテーマは「連動性」。〝末端のセンサー〟を機能させ、パワーのロスが少ない体をつくった。宮古島での合同練習を志願し、約2週間ともに過ごした阪神・藤浪は証言する。「日本で一番と言っていいほど再現性の高い投球をする方。(トレーニングの)丁寧さは今まで見てきたものと違う」。とことん理想を突き詰めるのが、巨人の背番号18だ。 首位を走るチームは貯金を10に伸ばした。24試合目での2桁貯金はリーグVを飾った2013年以来だ。広島を〝3タテ〟にして乗り込んだ名古屋で中日に快勝した。「チームの雰囲気もみんなの状態もすごくいい。勝てるときに勝って貯金をつくりたい」と菅野。好調のナインとともに、V奪回へと突っ走る。(鈴木智紘)

◆原巨人が機動力で昨季の2冠投手を崩した。1-1の四回2死一、三塁。一塁走者のウォーカーと三塁走者の丸でダブルスチールが成功した。思い切った走塁で決勝点をもぎ取った原辰徳監督(63)はニヤリ。「たまたま」と涼しい顔だった。相手先発は昨季の最優秀防御率、最多奪三振に輝いた中日・柳。2死から丸、ウォーカーの連打で好機をつくると、すぐに仕掛けた。) 続く香月の初球でウォーカーが二盗。単独スチールのサインだったが、捕手の送球が高く、投手にはカットできないと見抜いた丸がスタートを切った。際どいタイミングだったが、セーフ。貴重な得点に元木ヘッドコーチは「いい判断をしてくれた」とたたえた。柳には昨季6度の対戦で4敗を喫していた。六回には打者一巡の猛攻で4点を奪い、計12安打6得点でKO。指揮官は「素晴らしい投手であるというのは変わりませんから。それもたまたま」とまたニヤリと笑った。巨人の本盗を含む重盗は昨年5月16日の阪神戦(六回、本盗=丸、二盗=若林)以来、1年ぶりだ。揺さぶり、仕掛けて、攻略。首位快走のチーム力をいかんなく発揮した。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1770 0.708
(↑0.012)
-
(-)
119103
(+7)
83
(+2)
27
(+1)
8
(+2)
0.257
(↑0.004
2.940
(↑0.05)
2
(1↑)
広島
1391 0.591
(↑0.02)
3
(-)
120100
(+6)
71
(+1)
6
(-)
7
(+1)
0.261
(↑0.004)
2.880
(↑0.08)
3
(1↓)
中日
1190 0.550
(↓0.029)
4
(↓1)
12376
(+2)
73
(+7)
16
(+1)
8
(-)
0.259
(↑0.001
3.480
(↓0.18)
4
(-)
ヤクルト
11110 0.500
(↓0.024)
5
(↓1)
12178
(-)
87
(+6)
22
(-)
9
(-)
0.230
(↓0.005)
3.380
(↓0.13)
5
(-)
DeNA
9100 0.474
(↓0.026)
5.5
(↓1)
12473
(+1)
80
(+6)
14
(-)
9
(-)
0.256
(↓0.001)
3.960
(↓0.08)
6
(-)
阪神
4191 0.174
(↑0.038)
12.5
(-)
11962
(+6)
98
(-)
17
(+2)
10
(+1)
0.223
(↑0.003)
3.990
(↑0.18)