オリックス(☆3対2★)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2022.04.20)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
00003000X3700
勝利投手:宮城 大弥(1勝2敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(1勝1敗6S))
敗戦投手:和田 毅(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】今宮 健太(1号・1回表ソロ)

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◆オリックスが接戦を制した。オリックスは1点を追う5回裏、福田の三塁打に相手失策が絡み、同点とする。なおも2死満塁の好機をつくると、安達の2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・宮城が7回1失点の好投で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、打線が精彩を欠いた。

◆昨季新人王のオリックス宮城大弥投手(20)が、7回4安打1失点の好投で今季1勝目を手にした。4試合目での白星。試合後のヒーローインタビューで「なかなか勝てない時期が続いたので、やっと勝てて本当にうれしいです。(ゲームセットの瞬間に両手でガッツポーズしながらジャンプ。心境を聞かれ)勝てていない分、ちょっと勝ちたいという気持ちがみなさんよりあったので、そういうのが出ちゃいました。すいません」と頭を下げつつ、喜びを表現した。冷静沈着だった。初回、ソフトバンク今宮に先制ソロを浴びた後は落ち着き、得点圏に走者を置いたのは2度だけ。全てのイニングで先頭打者の出塁を許さなかった。5回に味方打線が逆転した際には、一塁ベンチ奥で笑顔を見せた。ソフトバンク和田はオリックス戦の通算勝利が現役最多31勝を誇っていた。その天敵に対して16年9月8日(京セラドーム大阪)以来、6年ぶりに黒星をつけた。チームはこれで借金2。昨季王者は、まず5割復帰を目指す。

◆ソフトバンクは先発の和田毅投手(41)が、5回途中6安打3失点で今季初黒星。オリックス戦に限れば、16年9月以来6年ぶりの敗戦投手となった。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-8回2死から好機をつくったが1点止まり藤本監督 もう1本出てほしかった。ちょっと淡泊になりすぎとるよねバッティングが。らしからぬ打線やったね。-宮城は尻上がりによくなった藤本監督 チェンジアップはボール球が多かったけどね。右バッターは(ゾーンに)入ってくる球をなんとか仕留めていくっていう気持ちを持って入らんと、全部の球を打とうと思ってもなかなか打てないよね。また投げてくるでしょうからね。まぁ中谷はいい感じで、いい入りしてたと思うよ。-和田は藤本監督 やっぱり70球超えたところやね。なかなか5回。代え時っていうのは難しいよね。-2ストライクと追い込んでから四球が藤本監督 (5回2死二、三塁での)外国人(ラベロ)へのフォアボールが1番いらんね。あのバッターで抑えないとしんどい。ラッキーな1点でイケイケになってるところだから、和田クラスになったら抑えてもらいたかった。-和田は立ち上がりは良い藤本監督 うん。3回くらいまではいいキレで球を投げて、まっすぐでも空振りを取れていた。60~70球を超えたくらいからだよね。空振りを取れなくなる。そこで変化球が当然多くなるんやろうからさ。そこでバッターにファウルされて、ラベロに粘られて最終的には2ー1からフォアボールでしょ。やっぱりああいうバッターで、今打ててないバッターでしっかり抑えないとね。大事やないかなと思います。-和田は抹消か藤本監督 うん。一応10日空けます。先発はいる。田上も投げるだろうし。今度の楽天戦(4月29日~5月1日)くらいやね-仕切り直し藤本監督 明日はエース(千賀)が投げるんで、何とか勝って、北海道行きましょう!。

◆決勝打を放ったオリックス安達了一内野手が、お立ち台で心境を吐露した。5回裏、同点に追いつき、なおも2死満塁の好機で、初球をセンターにはじき返し「落ちてくれー! と思った」と笑顔を見せた。20歳左腕の宮城に今季4試合目の登板で初白星をプレゼントする一打に「(開幕から3戦)頑張っていたけど、勝ててなかったので良かったです」と心を込めた。

◆ソフトバンク中村晃外野手が5試合連続打点で気を吐いた。2点を追う8回2死一塁で、左腕ビドルから右翼フェンス上段を直撃する適時三塁打。「真っすぐを捉えることができました。思い切って振りにいくことだけを考えて打席に入りました」。今季初めて3番起用された14日ロッテ戦から、5試合連続で3番に入り全試合で打点をマーク。柳田らが不在の打線で勝負強さを見せている。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が宮城キラーぶりを発揮した。1回1死、左翼席へ先制の1号ソロ。昨季は宮城に8打数4安打、打率5割の好相性で「いいイメージでプラスに考えて打席に入ることができました」と納得顔だ。6回にも左腕から右前打、8回にはビドルから左前打を放ち、今季2度目の猛打賞。「明日も続けて結果を出せるようにやるだけです」と敗戦の中で選手会長が存在感を出した。

◆オリックスキラーが6年ぶりに負けた。ソフトバンク和田毅投手(41)が、5回途中6安打3失点で今季初黒星。ここ15試合負けなしで7連勝中のお得意様相手に踏ん張れず、16年9月8日以来の同戦黒星を喫した。「ランナーを背負ってから粘ることができませんでした。チームに申し訳ない」と肩を落とした。立ち上がりは好調で、145キロ前後の直球が外角にビシバシ決まった。急転したのは1点リードで球数が70球前後を迎えた5回。1死後、福田の三塁打に失策が絡んで同点。2死からも四球、二塁打、四球と精彩を欠いた。満塁で7番安達に勝ち越しの2点適時打を浴びて降板。藤本博史監督(58)は「やっぱり70球を超えたところ。(2死二、三塁で)ラベロへの四球が一番いらんね。ラッキーな1点でイケイケになってたところだから、和田クラスになら抑えてもらいたかった」と厳しい言葉をかけた。次回登板について、指揮官は「10日空けます」と説明。順調なら5月1日の楽天戦(楽天生命パーク)に向かう見込みだ。3、4月は3戦勝ちなしでも防御率2・35と粘投したが22年は依然未勝利。月も変わってツキも変えたいところだ。今季先制すればチーム10連勝だった神話も崩壊。首位楽天が勝利したため、「マイナス0・5」だったゲーム差は「0・5」に開いた。21日は今季4戦3勝の千賀が先発する。藤本監督は「エースが投げるので、何とか勝って、北海道へ行きましょう!」と明るく切り替えた。【只松憲】

◆オリックス宮城が今季4試合目で初白星を手にした。先制こそ許したが、ソフトバンク打線に連打を許さず、7回4安打1失点。救援陣がリードを守って試合を締めくくると、この日バッテリーを組んだ頓宮と抱き合った。「やっと勝てて、本当にうれしい。勝ててない分、勝ちたい気持ちが強くあった」。試合後に安堵(あんど)の表情を浮かべた左腕だが、7回2死で松田を中飛に仕留めると、そっとボールボーイにバットを手渡すなど、落ち着いていた。昨季13勝で新人王を獲得。それでも現状に満足せず、成長を目指す今季、最初の勝利をつかんだ。高みを見つめる心境は、1通の連絡にも凝縮されている。「おめでとう...!」10日のロッテ戦(ZOZOマリン)。同学年の佐々木朗が完全試合を成し遂げた。投げ合った自身は、敗戦投手。プライドを捨て、リスペクトの精神で、連絡を入れた。報道陣から佐々木朗の存在について問われると「ファンです」と対応。昨季、飛躍を遂げたにも関わらず「本当に理想の投球を彼がしている」と尊敬し「僕もそこを目指したい。けど、今のままじゃ、全然手が届かない」と、さらなる進化を誓う。宮城の好投が光り、チームは天敵としていたソフトバンク和田に16年9月8日以来、6年ぶりに土をつけた。中嶋監督は「宮城らしくテンポよく、高さ、コース、思い切って攻めた投球でした」と褒めた。これで借金2。昨季王者に上昇気配が漂ってきた。【真柴健】

◆オリックス宮城大弥投手が今季4試合目で初白星を手にした。オリックス宮城は、緊張で心臓がバクバクする第1球を大切にする。捕手からの返球を受け取ると、バックネット裏の電光掲示板に目をやる。この日は「144」の数字があった。「スピードガン、めちゃくちゃ見ます。今のボールが145キロで、さっきのは139キロか...とか。投げた感覚と数字を合わせる感じです」試合中、優れた"体内スピードガン"で球速を操っていく。球場により、表示速度と体感とで違いがあるそうで「前の日に先発した投手に数値の感覚を聞きます」と準備は欠かさない。この日は最速147キロで最遅は99キロ。「スピード勝負のタイプじゃないので。あくまでも確認で(表示を)見るだけ。僕の特徴は緩急です」。150キロ超の直球も投じるが、自身の現在地を細かくチェック。マウンドで心拍数が上がっても、冷静沈着さを保っている。【オリックス担当=真柴健】

◆20日、ソフトバンク戦の5回、福田周平の放った右翼への三塁打は、送球の乱れで自ら生還を果たして同点。歓喜するナインの祝福を受けました。

◆オリックス・安達了一内野手(34)が、勝ち越しの2点打を放った。「打ったのは真っすぐです。チームみんなで繋いできたチャンスの場面でしたし、初球から思い切っていこうと思っていました。詰まった当たりでしたが、なんとかいい所に飛んでくれてよかったです!」五回に1─1の同点とし、なおも2死満塁の好機。ソフトバンク先発の和田が投じた初球を安達が捉え、中前へ2点打。勝ち越しに成功した。この回は1死から福田が右翼線へ三塁打を放ち、相手野手の中継プレーが乱れる間に本塁生還。同点とすると、2死後から吉田正が四球、頓宮が左中間二塁打、ラベロも四球と、チームメートが必死に好機を作りだし、安達の勝ち越し打につながった。

◆ソフトバンクの和田は五回途中6安打3失点で降板した。5四死球と制球にも苦しみ「ランナーを背負ってから粘ることができなかった。チームに申し訳ない」と落胆した。相手打線が3巡目を迎えた1―0の五回に乱れた。1死から福田に右翼線に三塁打され、中継プレーで二塁手の三塁送球が打者走者に当たる不運(記録は失策)で本塁生還を許す。2死後、2四球と安打で満塁に。ここで安達に初球の真っすぐを中前にはじき返され、さらに2点を失った。41歳を迎えたチーム最年長のサウスポーは、今季3戦目も初勝利をつかめなかった。中盤の投球については常々「ここ何年も課題がある。そこをしっかりやっていかないと」と口にしていたが、この日も苦しんだ。

◆オリックスは0―1の五回、福田の三塁打と失策で追い付き、さらに2死満塁から安達の2点中前打で和田をKOした。宮城は7回1失点で今季初勝利。ソフトバンクは八回に中村晃の三塁打で1点差としたが、後続を断たれた。

◆今季初勝利をつかみたい。強い気持ちを胸に、オリックス・宮城が先発マウンドに上がり、粘りの投球を見せた。7回1失点で今季初白星を手にした。「足の速い走者もいますし、長打もある。すごくいい雰囲気でやっているチームだと思うので、まずは自分の投球ができるように頑張りたい」ソフトバンク打線を警戒しつつ、自らの投球に集中。一回に1死から今宮に先制弾を許したが、追加点は与えず、二回は三者凡退に仕留めた。昨年は高卒2年目で13勝をマークし、新人王に輝いた左腕だが、今季はここまで3試合で0勝2敗、防御率6・48。苦しい時期が続いている。投げ合った同学年の佐々木朗が完全試合を達成した前回10日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、5回?を6失点で今季2敗目。ボール自体は操れ出したが、結果が伴わず「強く結果を求めて、気持ちが浮き沈みすることがあります」と率直な心境を明かした。苦しむ20歳を本来なら打撃陣がカバーしたいところだが、試合前の時点でチーム打率は12球団唯一の1割台となる・190。主軸の吉田正、杉本の状態が上がらず、T─岡田は右足負傷、宗は新型コロナウイルスの陽性判定を受け、不在の状況だ。なんとか奮起したい野手陣は、0─1の五回に反撃開始。1死から福田が右翼線へ三塁打を放ち、相手の中継プレーが乱れる間に本塁生還(二塁手・牧原大の適時失策)。同点とすると、2死後、吉田正が四球、頓宮が左中間二塁打、ラベロも四球と満塁の好機を作り、安達が中前へ勝ち越しの2点打を放った。八回に後を継いだビドルが、中村晃に適時三塁打を打たれ、1点差に迫られたが、九回は平野佳が1死二塁とするも、後続を抑えて逃げ切った。(西垣戸理大)

◆ソフトバンクは宮城に4安打でひねられた。昨季の新人王から奪った得点は、一回の今宮の本塁打による1点だけ。つながりを欠いた打線に藤本監督は「ちょっと淡泊になりすぎているよね」とぼやいた。あと一本も遠かった。1―3の八回、2死一塁で2番手のビドルから中村晃が右翼フェンス直撃の三塁打を放って1点差に。続くグラシアルは死球で一、三塁としたが、牧原大が空振り三振。九回も平野佳に対し、死球をきっかけに同点機をつくったものの、2死二塁で代打柳町が見逃し三振に倒れた。(京セラ)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1140 0.733
(↑0.019)
-
(-)
12866
(+4)
38
(+2)
10
(+1)
12
(+2)
0.235
(↑0.002)
2.420
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
1261 0.667
(↓0.039)
0.5
(↑1)
12466
(+2)
55
(+3)
8
(+1)
12
(-)
0.230
(↓0.002)
2.430
(↑0.01)
3
(1↑)
ORIX
9110 0.450
(↑0.029)
4.5
(-)
12351
(+3)
64
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.192
(↑0.002
2.980
(↑0.06)
3
(1↑)
西武
9111 0.450
(↑0.029)
4.5
(-)
12259
(+3)
71
(-)
12
(-)
6
(-)
0.208
(↓0.002)
2.710
(↑0.14)
5
(2↓)
ロッテ
8110 0.421
(↓0.023)
5
(↓1)
12452
(-)
49
(+3)
5
(-)
25
(-)
0.205
(↓0.008)
2.100
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
7130 0.350
(↓0.018)
6.5
(↓1)
12352
(+2)
69
(+4)
14
(-)
11
(-)
0.215
(↓0.003)
3.470
(↓0.05)