楽天(☆4対2★)日本ハム =リーグ戦5回戦(2022.04.20)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
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楽天
20002000X4801
勝利投手:岸 孝之(2勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗5S))
敗戦投手:ポンセ(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(1号・1回裏2ラン)

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◆楽天は初回、浅村の2ランで先制に成功する。そのまま迎えた5回裏には、西川の適時三塁打などで2点を追加し、リードを広げた。投げては、先発・岸が7回3安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、打線が最終回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆楽天岸孝之投手(37)が日本ハム戦で先発する。岸の日本ハム戦は通算24勝17敗。西武在籍時に17勝16敗だったが、楽天移籍後は7勝1敗、勝率8割7分5厘。得意カードで今季2勝目を挙げられるか。

◆日本ハム吉田輝星投手(21)が同学年バッテリーで登板6試合連続無失点とした。0-4の7回に登板。昨季までの同僚で慕っていた楽天西川には3球連続直球を続けて遊飛。鈴木大からはフォークで空振り三振を奪い、浅村は直球とフォークのコンビネーションで三ゴロに仕留めた。バッテリーを組んだのは今季初出場初スタメンとなったドラフト同期入団で同学年の田宮裕涼(ゆあ)捕手(21)。1軍では初めてバッテリーを組み、楽天の強力な上位打線を封じた。

◆BIGBOSS率いる日本ハムの連勝が「3」で止まった。来日初登板初先発となったコディ・ポンセ投手(27)が1番西川遥輝外野手(30)と3番浅村栄斗内野手(31)にかき回されて5回4失点で来日初黒星。打線は楽天岸孝之投手(37)を打ち崩すことができず。9回に石井一成内野手(27)の2点適時三塁打で一矢報いたが、及ばなかった。

◆BIGBOSSは連勝が3で止まっても上機嫌だった。日本ハム新庄剛志監督(50)は「でかいですよ。ねえ、2アウトから? 『これ1点取ったら成長だね』って話を(周囲の首脳陣と)していて2点。いやこれは、勝ちに等しいぐらいの...。俺の中では。これは素晴らしい」。BIGBOSSが喜んだのは4点を追う9回の攻撃。1死から野村が二塁打。2死二塁となって渡辺が粘って四球を選び、2死一、二塁から石井が2点適時三塁打を放った。「石井くんが打ったのもそうだけど(2死から渡辺が選んだ)四球からね、走者がたまって、かえしてね。うれしかった、今日は」。7回までは楽天岸に完璧に抑えられ、今季6度目の0封負けの可能性も高かった。試合に勝つことはできなかったが、土壇場で一矢報いた野手陣の奮闘ぶりにチームの成長を感じていた。

◆楽天が逃げ切って首位をキープした。1回2死三塁で浅村栄斗内野手がバックスクリーン右へ先制の1号2ラン。今季63打席目にしての待望の1発に「ようやく打てたのでホッとしています」と表情を和らげた。5回1死三塁では右翼へ犠飛も放ち、3打点で勝利に貢献した。先発岸は7回3安打無失点と好投し、今季2勝目。9回に3番手西口が2失点したが、守護神松井裕が9回2死三塁から登板し、今川を空振り三振に仕留めて切り抜けた。チームは開幕から12球団唯一の連敗なし。好調を維持している。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)がブレずに目先の1勝より、今後の選手の成長を期待した采配があった。2点差に迫った9回2死三塁。楽天が右腕の西口から守護神松井へスイッチした場面で、「7番DH」でスタメン出場した今川優馬外野手(25)をそのまま打席に送った。投手交代の前には左打者の清宮幸太郎内野手(22)も代打準備していたが、新庄監督は今川を信じた。ネクストバッターズサークルで気合を高めていた今川に近づいたBIGBOSSは試合後「『結果なんて気にしなくていいよ。この場を楽しんで、行け』みたいなこと言ったと思う。『任した』ってこと、言ったと思う」と明かした。結果は粘りながらも空振り三振でゲームセット。天を仰ぎ、悔しさをにじませながら今川は一塁側ベンチへ引き揚げた。新庄監督は「この間の(17日ロッテ戦の)万波君のケースがあったから。全然合ってない三振をしていて、ああいう結果(決勝の先制3号ソロ)が出たから。ああいう若い子には結果を出して自信が出て、自信をつけさせて育てていく。右(投手)だったら清宮君も育てていかないといけないし、(西口続投なら)清宮君だった。(松井に)代わったから(今川)行け、と」。今川は大きな自信をつけることは出来なかったが、大きな経験と糧を得た。BIGBOSSも「本人が一番悔しいよ。2アウト、2ストライク追い込まれて緊張はすると思う。俺は(そういう場面で)めちゃくちゃ楽しみました。ああいう場面。それになるまで時間かかったけどね。ほぼほぼ結果ね、出ないっていう方に意識がいってしまう中で、難しいの。俺の考えは。説明できない。マジ、1メーター50センチくらい前のワンバン振ってたから。その後、サヨナラホームラン。打ち方は変えずに。(今川は)ちょっと変えたかな、最後。ちょっとボールを見過ぎようと。形を変えずに振っていったら、もしかしたら当たったかもしれない。ピッチャーもいいしね」と、今川の気持ちをおもんぱかりながら、自らの経験も踏まえて今後の大きな成長を願った。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が7回まで打線が3安打無得点に封じ込められた楽天岸孝之投手(37)を絶賛した。「岸君は、いいっすねぇ。こっち(一塁側ベンチ)から見てても、アウトコースいっぱいの低めの『えー』っていうボール(がストライク)。いいとこに投げるわぁ」と感嘆した。まだ絶賛の嵐は続いた。岸の140キロ台前半でも力のある直球に「(球速以上の勢いで)来てると思う。ねぇ。(スピード)ガンがそうでもないけど、やっぱ初速と終速が変わらないんでしょうね」。実力の高さを実感したBIGBOSSは思わず、報道陣に「(岸の)FAいつ?」と逆質問。今季が2年契約2年目と伝え聞くと「おーっ! いいピッチャーです。岸君...」とメモをするジェスチャーを交えながらの興味を示す、らしいリアクションで、岸の好投をたたえていた。

◆日本ハム"投げるポンセ"が来日初先発で初黒星を喫した。2ランを含む5回8安打4失点。捕手田宮とは、この日が初バッテリーだった。「先発が大好き」も、昨季メジャーでは中継ぎでの登板機会が多かった。「5イニング投げたのも1年ぶりくらい。これから改善出来るように頑張っていければ」と、先を見据えた。

◆日本ハム石井一成内野手が9回に意地の2点三塁打を放ち、一矢報いた。2死一、二塁から、楽天西口の初球を捉えた。「速い球に合わせて準備していた」と狙い通り、ど真ん中直球を右中間へはじき返した。楽天先発の岸を攻略できず、7回1死一、二塁の好機では中飛に倒れていただけに「最低限の仕事も出来ずに凡退していたので、なんとか後ろにつなぐ気持ちで打てた」と、ホッとしていた。

◆楽天浅村栄斗に待望の1発が飛び出した。1回1死三塁で迎えた第1打席の初球、ポンセの真ん中150キロ直球をフルスイングした。バックスクリーン右へ運ぶ1号先制2ラン。今季63打席目でのアーチに「いつかは出るだろうと思っていたので、そんなに慌ててはいなかった」と淡々と振り返った。初対戦の投手でも、甘い球を見逃さなかった。「あんまりじっくり見て打っていくタイプではない。自分が打てると思った球をしっかり打つ準備はしていた」。打席で考えることは、好球必打。1発が出ない日々が続いたが、変わらず平常心でバットを振り続けた。前日19日の同戦は完封負けを喫したが、この日は投打がかみ合って快勝。チームは12球団唯一の連敗なしで、首位を走る。「まだまだ先は長いので丁寧に戦っていきたい」と表情を引き締めた主砲。これからもシンプルに甘い球を仕留め、勝利に導いていく。

◆日本ハムは打線が楽天岸を打ち崩せず、連勝が3で止まった。それでも新庄監督が「勝ちに等しいぐらいの...(敗戦)。俺の中では。これは素晴らしい」と喜んだのが9回の攻撃だった。今季6度目の0封負け寸前で石井が2点適時三塁打。土壇場で意地を見せた選手の躍動に「うれしかった」と悲壮感はなかった。

◆楽天岸孝之投手が7回3安打無失点で2勝目を挙げた。「僕は1発をところどころで打たれてしまうので、そこだけはないようにと思って気をつけた」と、コースを突く丁寧な投球を意識した。ノビのある140キロ台中盤の直球で打者を押し続けた。これで3戦2勝、防御率1.35と抜群の安定感。首位を走るチームを支えている。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)は「投げるポンセ」の今後に期待した。来日初登板初先発したコディ・ポンセ投手(27)は5回8安打4失点で来日初黒星。初回は浅村に先制1号2ランを浴び、5回には西川の適時三塁打、浅村に犠飛を打たれた。BIGBOSSは「ポンセ君は、まだ初めての登板で。日本のマウンドとかにも慣れていないだろうし。今日だけでは判断できない」と、いいも悪いも評価はしなかった。その上で「もうちょっとテンポが欲しかったかな。テンポよく、ボンボン」とアドバイス。「ま、これからでしょ。この寒さだしね」と、話した。

◆楽天の"King&Prince"が躍動した。4度の盗塁「王」を誇り、今季チーム内の打撃部門を総なめにしている西川遥輝外野手(30)は、2安打1打点。「王子」の愛称を持つ岸孝之投手(37)は、7回3安打無失点で2勝目を挙げた。前日19日は完封負けを喫したが、一夜明け、絶大な人気を誇る投打の要たちで勝利。負ければ首位陥落の危機を救った。いきなり"王"が切り込んだ。1回先頭で西川が打席に立つと、カウント2ストライクから、ポンセの低め137キロチェンジアップを右前に運んだ。一塁走者では、2番鈴木大の2球目に二盗に成功し、今季5盗塁目。二ゴロの間に三塁に進むと、3番浅村の先制2ランで本塁を踏んだ。 5回無死一塁で迎えた第3打席はフルカウントから内角高めカットボールを振り抜き、適時三塁打。「岸さんへの恩返し第2弾です」。日本ハムから楽天に加入した直後の1月、楽天生命パークで自主練習をしていると、気さくに話しかけてくれた。日ごろから体を気にかけてくれる存在。岸が今季初勝利を挙げた6日西武戦でも1号を放ち、援護をしていた。この日も先輩を援護し「ヒーローをもらったなと思ったんですが...」とポツリ。岸と2度目のお立ち台での共演はかなわなかったが、自身の打撃には手応えをつかんでいた。前日19日は3打数無安打。「構えがしっくりこなかった」。この日の試合前練習では、肌身離さずバットを抱き、感覚を呼び戻した。体のコンディションごとに、日々スイングの仕方を変えるなど、抜群の修正力で、安定感ある打撃を見せている。"王子"もマウンド上でクールに打者を切り続けた。岸は「僕は1発をところどころで打たれてしまうので、そこだけはないようにと思って気をつけた」と、コースを突く丁寧な投球を意識した。伸びのある140キロ台中盤の直球で押し続け、2回から5回まではパーフェクト。試合を作った。西川の打率が3割5分2厘に対し、岸の防御率は1・35。安定感のある"キンプリ"がチームを引っ張っている。【湯本勝大】

◆かわいい後輩と対戦相手として再会した。楽天西川遥輝外野手(30)が、7回1死走者なしで迎えた第4打席。マウンドには吉田輝星投手(21)が立っていた。日本ハム時代には、食事に何度も連れていった。オリックス山本由伸を引き合わせ「由伸になんでも聞け!」と背中を押したこともある。いつも気にかけ、面倒を見てきたが、昨季ノンテンダーにより、日本ハムを退団。楽天に加入し、優勝を争うライバルとなった。初球、内角141キロの直球を見逃した。2球目の外角146キロ直球も見逃し。2ストライクと追い込まれ、3球目の真ん中低め148キロ直球を振ったが、力負けし遊飛に打ち取られた。三塁ベンチに引きあげる際、すれ違った吉田に何かを耳打ち。吉田は白い歯を見せていた。かわいがっていた後輩との初対戦で先輩の意地を見せることはできなかった。「すごく悔しいです。3球とも真っすぐでしたが、特に首を振って3球勝負で投げてきたストレートで抑えられたのは本当に悔しかったです。ただ、彼の成長を見られたのはうれしいですね」。真剣勝負だからこそ、気付いたこともある。だが、勝利は譲るつもりはない。打率3割5分2厘はリーグ2位の数字。好調の打撃で後輩たちの挑戦をはね返す-。そんな"遥輝さん"であり続ける。【湯本勝大】

◆BIGBOSSが敗戦の中に光明を見いだした。日本ハムは楽天5回戦(楽天生命パーク)に敗れ、連勝が3で止まった。新庄剛志監督(50)は2点差で敗れた試合を「勝ちに等しいぐらい」と表現。今季6度目の0封負け寸前だった9回に、打線が2点を奪い返した姿にチームの成長を感じ取った。試合後の新庄監督の第一声は、明るかった。「でかいですよ。ねぇ、2アウトから? 『これ1点取ったら成長だね』って話を(周囲の首脳陣と)していて2点。いやこれは、勝ちに等しいぐらいの...(敗戦)。俺の中では。これは素晴らしい」と、まくしたてた。喜びが込み上げたのは4点を追う9回の攻撃だった。1死から野村が二塁打。2死二塁となり、渡辺が7球粘って四球を選んで好機を拡大。石井が右中間へ2点適時三塁打を放った。新庄監督 石井君が打ったのもそうだけど(2死から渡辺が選んだ)四球からね、走者がたまって、かえしてね。うれしかった。打線は楽天岸の伸びのある直球にてこずり、7回まで無得点。8回もブセニッツに力でねじ伏せられ、今季6度目の0封負けが近づいていた。そんな逆境を、はね返すまでは至らなかったが、守護神松井を引きずり出し、一矢報いた。最後までハラハラドキドキの試合展開にした選手たちの姿が、BIGBOSSの心をくすぐっていた。選手の成長を第一優先として采配を振る中で、最後の打者になった今川には成長の糧を与えた。清宮も代打準備する中で、あえて代えなかった。打席へ向かう前には今川に近寄って「結果なんて気にしなくていいよ。この場を楽しんで、行け。任した」と、声をかけた。結果は空振り三振だったが、新庄監督に後悔はない。「ああいう若い子は結果を出して自信が出る。自信をつけさせて育てていく」。9回の攻撃のように、まき続けた種は少しずつ芽を出し始めている。新たにまいた種も、いつか花開くはずだ。【木下大輔】

◆楽天の浅村が0―0の一回1死三塁で今季1号の2ランを放った。来日初登板のポンセが投じた初球の150キロを強振。鋭い打球がバックスクリーン右へ飛び込み「しっかり捉えることができた」と手応えを口にした。2018年から3年連続で30本以上を放ち、20年に初めて本塁打王に輝いたが、昨季は18本に終わった。今季は配球などを考えすぎず、好球必打に徹することをテーマとしている。初対戦の投手でも慎重になりすぎず、積極的にスイングして好結果を残した。三回は厳しいコースを突かれて1ボール2ストライクと追い込まれたが、低めの変化球を中前へ運んだ。追い込んでからの対応力も示し、今季4度目の複数安打をマーク。3―0の五回1死三塁では初球のカットボールを右犠飛として追加点をもたらした。

◆楽天は一回に浅村の1号2ランで先制し五回に西川の適時三塁打と浅村の犠飛で2点を加えた。岸が7回3安打無失点で2勝目。九回のピンチは松井がしのぎ5セーブ目。日本ハムは九回に2点差に迫るも届かず連勝が3で止まった。

◆日本ハム打線は岸に手玉に取られた。狙いを定めていた直球が想像以上の切れを見せ、六回までは二塁すら踏めなかった。新庄監督は「こっち(ベンチ)から見ていても、外角いっぱいの低めに『えーっ』ていうボール。いいところに投げるわ」とベテランの制球力に脱帽した。0―4の九回に3番手の西口を攻めて石井の2点三塁打で2点差に迫る粘りを見せ「1点取ったら成長だねって話をしていて、2点。これは勝ちに等しいくらい」と成果を見いだしていた。

◆日本ハムの吉田が七回に3番手でマウンドに上がり、上位打線を三者凡退に抑えた。西川を直球、鈴木大をフォークボールで打ち取り、本塁打を含む2安打3打点だった浅村は146キロの高めの直球で料理した。1軍での経験を積むため、今季初登板で先発した後は救援で登板を重ねている。キャンプから磨いている直球で打者を押し込む場面も増えており、連続無失点は6試合に伸びた。

◆日本ハムは反撃及ばず、4連勝を逃した。試合後の新庄剛志監督(50)の一問一答は以下の通り。--九回2死から2点を返した「でかいですよ。『これ、1点取ったら成長だね』って(コーチ陣と)話していて、2点だもん。いやこれは、勝ちに等しいぐらいの、俺の中では。これは素晴らしい」-―石井選手が2点適時三塁打「石井君が打ったのもそうだけど、四球からね、走者がたまって返してね。うれしかった、今日は」--来日初登板初先発のポンセは5回4失点「ポンセ君はまだ初めての登板で。日本のマウンドとかにも慣れていないだろうし。今日だけでは判断できない。ただ、もうちょっとテンポが欲しかったかな。テンポ良くボンボン。キャッチャーの配球もまだ分からないだろうし。これからでしょ」-―最後、ネクストバッターズサークルの今川選手に耳打ちしていたが「何て言ったっけ。『結果なんて気にしなくていいよ。この場を楽しんでいけ』みたいなこと言ったと思う」--清宮選手も代打の準備をしていた「(相手投手が)右だったら清宮君も育てていかないといけないし。(左に)代わったから、(今川に)いけと。本人が一番悔しいよ。2ストライクと追い込まれて、緊張はすると思う。俺はめちゃくちゃ楽しみました。ああいう場面。それになるまで時間かかったけどね。マジ、1メートル50くらい手前のワンバン振ってから、その後にサヨナラホームラン」

◆楽天の岸が7回3安打無失点で三塁を踏ませず2勝目を挙げた。伸びのある直球を軸に6奪三振。唯一のピンチだった4―0の七回1死一、二塁では石井、今川をともにチェンジアップでタイミングを外して打ち取り「一発だけはないようにと気をつけていた」とうなずいた。3試合に登板し、いずれも6回以上を投げて2失点以下と安定感が光る。石井監督は「素晴らしい投球だった。真っすぐの質もテンポも良かった」とたたえた。(楽天生命パーク)

◆連勝が3でストップしたにもかかわらず、日本ハム・新庄剛志監督(50)は上機嫌だった。「でかいですよ。『ここで1点取ったら成長だね』って話を(コーチ陣と)していて、2点。俺の中では勝ちに等しい」ビッグボスを喜ばせたのは、零敗目前の九回の反撃だった。2死一、二塁から石井が右中間を破る適時三塁打。楽天の守護神・松井を引っ張り出した。一発が出れば同点の場面で空振り三振に倒れた今川についても「緊張すると思うけど、俺はああいう場面でめちゃくちゃ楽しみました。まあ、そうなるまでに時間はかかったけどね」と心中を思いやった。そして、最後も新庄節で締めた。「ええところに投げるわ~。(球が)来てる。スピードガンはそうでもないけど、やっぱ初速と終速が変わらないんでしょうね」と7回無失点と手玉に取られた岸を持ち上げた後、「FA(権の取得は)いつ? まあまあ、年齢(37歳)はね。いい投手です、岸君...」とニヤリ。ちなみに、岸は今季が2年契約の最終年となっている。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1140 0.733
(↑0.019)
-
(-)
12866
(+4)
38
(+2)
10
(+1)
12
(+2)
0.235
(↑0.002
2.420
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
1261 0.667
(↓0.039)
0.5
(↑1)
12466
(+2)
55
(+3)
8
(+1)
12
(-)
0.230
(↓0.002)
2.430
(↑0.01)
3
(1↑)
ORIX
9110 0.450
(↑0.029)
4.5
(-)
12351
(+3)
64
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.192
(↑0.002)
2.980
(↑0.06)
3
(1↑)
西武
9111 0.450
(↑0.029)
4.5
(-)
12259
(+3)
71
(-)
12
(-)
6
(-)
0.208
(↓0.002)
2.710
(↑0.14)
5
(2↓)
ロッテ
8110 0.421
(↓0.023)
5
(↓1)
12452
(-)
49
(+3)
5
(-)
25
(-)
0.205
(↓0.008)
2.100
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
7130 0.350
(↓0.018)
6.5
(↓1)
12352
(+2)
69
(+4)
14
(-)
11
(-)
0.215
(↓0.003)
3.470
(↓0.05)