オリックス(★0対3☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2022.04.19)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:石川 柊太(1勝0敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝0敗2S))
敗戦投手:山本 由伸(3勝1敗0S)
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◆ソフトバンクは0-0の6回表、グラシアルの内野ゴロなどで2点を先制する。そのまま迎えた9回には、柳町の適時打で1点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・石川が7回2安打無失点10奪三振の力投で今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が3安打無得点と沈黙した。

◆オリックス山本由伸がソフトバンク戦今季初先発。このカードはプロ入りから20年まで5勝5敗、防御率2・27だったが、21年は7試合で3完封含む6勝1敗、防御率0・98と圧倒。今季も同様の投球を見せるか。

◆オリックス山本由伸投手(23)が19日、プロ野球史上4位となる「19連勝」を目指し、ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)の先発マウンドに上がる。 山本は21年5月28日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)で勝利投手となって以降、年をまたいで白星を重ねている。連続シーズンを含めた20連勝以上は、プロ野球史上わずか3人。山本はそこに割って入ろうとしている。<連勝投手上位3傑◆田中将大・28連勝(楽天=12年8月26日日本ハム戦~13年10月8日オリックス戦)12年シーズンを4連勝で締めた田中は、翌年13年に神懸かり的な熱投を展開する。登板28試合で24勝0敗。ビハインドの場面で降板しても味方が追いつくなど、強運も味方につけた。楽天の初優勝、そして日本一は、その右腕なくして起こりえなかった。◆松田清・20連勝(巨人=51年5月23日広島戦~52年3月22日国鉄戦)49年夏にテスト入団した無名の左腕。50年わずか1勝に終わる。51年一気に飛躍し、同年中の同一シーズン19連勝は現在もセ・リーグ最長だ。藤本英雄投手に教わったスライダーがさえわたる。投げる日に限って爆発する、打線にも助けられた。翌年52年1勝を加え、連勝を20へと伸ばした。◆稲尾和久・20連勝(西鉄=57年7月18日大映戦~同年10月1日毎日戦)他の投手が相次いで故障し、西鉄の「1本柱」状態に。連勝期間中は連投も救援もどんと来い。知将三原脩監督に「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた。7月半ばに首位毎日から4・5差つけられていたが、稲尾の力投で逆転優勝を果たした。山本は昨季ソフトバンク戦7試合に登板し、3完封を含む6勝1敗で防御率0・98と圧倒。注目の試合は午後6時プレーボールだ。【記録室=高野勲(スカイA「虎ヲタ」出演中。今年3月末のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」で準優勝)】

◆オリックス山本由伸投手(23)の連勝記録が18で止まった。ソフトバンク戦で8回2失点と好投したが、打線の援護がなかった。敗戦投手となるのは昨年5月19日ロッテ戦以来、11カ月ぶり。ソフトバンク先発の石川柊太投手(30)と責任投球回の5回まで投げ、互いに無失点。しかし、6回1死一、三塁で3番中村を遊撃へのゴロに仕留め、併殺でピンチを切り抜けるかと思われたが、ショート紅林が二塁に悪送球し、先制を許した。なお一、三塁で4番グラシアルも遊撃へゴロを打たせ、今度は紅林が二塁にきっちり送球した。だが、二塁手の安達が右手でボールを握り損ね、一塁へ悪送球。併殺崩れの間に2点目を失った。山本の京セラドーム大阪での連続イニング無失点は「22」で止まった。山本は前回9日ロッテ戦(ZOZOマリン)で勝ち、昨年5月から18連勝として足立光宏が阪急時代の70~71年につくった球団記録を更新。18連勝中に投げた20試合のうち、先制されたのは前回を含めて3度だけだった。安定感ある投球は変わらず、この日で21試合連続クオリティースタート(QS、6回以上自責3以内)となった。昨季ソフトバンク戦は3完封を含めて6勝1敗、防御率0・98と得意とし、今季初顔合わせだった。味方の失策による記録ストップ。ただ、山本は過去に「ミスしたくてミスしてる選手なんていないと思う。みんな一生懸命、プレーしている。また次、やり返せるように練習するだけです」と話しており、11カ月ぶりの敗戦にも、下を向くつもりはない。【真柴健】

◆オリックス山本由伸投手(23)の連勝記録が18で止まった。ソフトバンク戦で8回2失点と好投したが、打線の援護がなかった。敗戦投手となるのは昨年5月19日ロッテ戦以来、11カ月ぶり。

◆ソフトバンクが、オリックス山本の連勝を18で止め、昨年5月以来となる黒星を付けた。藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-1、2番がチャンスメーク藤本監督「そやね。1番、2番がね。しっかり打ってくれたんでね。あとは3番4番がなんとか点取るぞというね。バットに当てたら三塁ランナーはギャンブルでスタートするんで。ああいう泥臭い1点が大事だと思う。クリーンアップだから自分の打撃をするんじゃなくて、1点取る打撃をね。それはキャンプからやってきてるんで、それができたかなと思います」-調子のいい選手から並べた打線が的中藤本監督「だって、山本はいい投手やからね。なかなかヒットは出ないし。そういう中でこういう形で点を取れたのは大きい。現時点で状態のいい選手を並べた方がチャンスがあるんじゃないかなと思っただけでね。それが功を奏したということですね」-石川も好投藤本監督「石川があれだけ投げてくれたらね。当然、0点だったら負けることはないんでね。よく投げてくれましたよね」-山本の連勝をストップ藤本監督「そういうのはあんまり意識してなかったけど、とりあえず山本に勝とうということだけをね。去年も1勝6敗なんでね。なんとか、何回も言うけど泥臭い1点。その積み重ねで、投手が頑張ってくれたら勝てるんじゃないかなというところ。それができたのが一番良かったと思います」-好投手に勝ってチームにも自信が付く藤本監督「そういうのをキャンプからね、泥臭い1点、この1点というのを言ってきているのでね。1年間通したら案外、いい形の、相手からしたら嫌な点の取られ方ですよね。そういうのができるんじゃないかなと思います」-9回に追加点藤本監督「相手のミスもあってね。あそこで柳町の適時打も良かったと思いますよ。あの1点は大きいと思いますよ。今、森がいない中ね、モイネロが9回で。2点より3点、3点より4点。3連戦の頭を取ったのも大きいし、山本から取ったのも大きい。また明日から乗っていけるんじゃないかなと思います」

◆ソフトバンク藤本博史監督(58)が掲げてきた「泥臭い」攻撃で、難攻不落の男を攻略した。シーズン18連勝中のオリックス山本に土を付け「3連戦の頭を取ったのも大きいし、山本から取ったのも大きい。また明日から乗っていけると思います」と満足そうにうなずいた。0-0の6回1死で、1番三森が右前打。2番牧原大が中前打を放ち、一、三塁と好機を広げた。続く中村晃の遊ゴロが相手のミスを誘い、1点を先制。さらにグラシアルの遊ゴロでも相手に失策が出て、この回2点目を加えた。適時打は出なかったが、つなぐ野球で貴重な得点をもぎ取り、藤本監督は「ああいう泥臭い1点が大事」と選手たちをねぎらった。山本に対し、昨年のソフトバンクは7戦で1勝6敗。7月からは5連敗し、連敗中は41イニングで3点、防御率0・66と抑え込まれていた。それだけに藤本監督は「何かしないとね。いつもと同じようなことをやっても一緒なんで。当たるか当たらないかわからないけど、調子のいい打者を(上から)並べます」と三森に続いて、最近は中軸を打つことが多かった牧原大を2番に起用。この2人が、山本攻略に直結する2点のホームを踏んだ。打線が的中し、ワンチャンスをものにした。【山本大地】

◆ソフトバンクの新・勝利の方程式「MM」が、早速のそろい踏みで接戦を締めた。2点リードの8回、又吉克樹投手が2番手でマウンドへ。1死からポテンヒットで走者を出したが、危なげなく後続を断ち、無得点に抑えた。9回にはリバン・モイネロ投手が登板し、先頭の4番杉本を空振り三振。3人斬りで今季2セーブ目を挙げ「良い投球だったと思います。自分がやるべき仕事はしっかりとできました」と胸を張った。開幕から守護神だった森が、不調のため17日に出場選手登録を抹消。繰り上がった2人が、きっちりと役目を果たした。

◆関大からドラフト2位入団したオリックス野口智哉内野手が、8回にプロ初安打となる左前打を放った。この日1軍に初昇格。1番三塁でのスタメン起用に応えた。「すごく緊張しました。チャンスをいただけたので、自分のやるべきことをやりたいなと思っていました」。記念球は手元に戻ってきたが「全然(行き先は)考えてないですね」と思案していた。

◆由伸止めた! ソフトバンク石川柊太投手(30)が、7回2安打無失点の快投で今季初勝利。レギュラーシーズン18連勝中だったオリックス山本に投げ勝った。右足首のコンディション不良から2週間ぶりの復帰登板。現在もテーピングで患部を固定するなど万全ではない中、10三振を奪った。チームの連敗は2でストップ。首位楽天の背中に、ゲーム差「マイナス0・5」でピタリとついた。2点の援護をもらった6回裏、石川が一段とギアを上げた。先頭の代打後藤、3番吉田正をパワーカーブで連続三振。「2点を取ってもらったのがすごく大きかった。あれが1点だったら、全然違いました」。打線の奮起を力に変えた。7回2安打無失点で10奪三振。レギュラーシーズン18連勝中だったオリックス山本に、投げ勝った。右足首のコンディション不良から2週間ぶりの復帰。現在もテーピングで患部を固定する。4四球を与えたが、粘った。2回1死満塁で、若月をカットボールで遊ゴロ併殺。「カットボール、内野ゴロ、お願いします、みたいな。結果、狙って」。万全ではなくとも、思い通りの投球を披露した。今オフ、自身の野球観を吐露した日があった。「沢村賞を取ったとしても、また来年も続けないといけないと思ってしまう。結局、僕は満足する時って来ないのかな」。満ち足りた気持ちとは、投手でいる限り無縁かもしれない。「もし(21年の)山本君くらいの成績を残すことができたら、次の年も同じことを続けないと評価が下がってしまう。僕はそんなことばっかり考えてしまう」と明かした。この日は昨季の沢村賞右腕と初めて投げ合い、勝った。それでも試合後は「良ければ次、次という感じ。この感じで次も投げられれば」と淡々。今季初勝利でも、安堵(あんど)はしない。敵地での仁王立ちが続く。これで17年4月29日の京セラドーム大阪初登板から、中継ぎを含めて15戦で4勝無敗。「山本君に勝ったというのが、チームにとって勢いづくことがある」と、腕まくりした。連敗を2で止め、首位楽天にはゲーム差「マイナス0・5」で迫る。オリックスの無敵のエースは、ソフトバンクが食い止めた。【只松憲】

◆ソフトバンク牧原大成内野手が2番起用に応え、猛打賞の活躍を見せた。6回1死一塁で中前打。一、三塁と好機を広げ、決勝点となる適時失策を呼び込んだ。「積極的にいって、それが結果に結びついた」と笑顔。4回には左前打、8回には二塁内野安打で今季2度目の3安打に「全力でやることが相手にプレッシャーがかかる。全力プレーをモットーにやっている」と汗をぬぐった。

◆絶対的エースに土がついた。オリックス山本由伸投手(23)が8回6安打2失点(自責1)と好投したが打線の援護なく、自身の連勝は18でストップ。自己国内最速タイの157キロを計測したが、昨年5月19日ロッテ戦以来、335日(約11カ月)ぶりの黒星を喫した。 ソフトバンク戦は昨季3完封を含む6勝1敗だったが「悔しいですね。仕方ないです」と唇をかんだ。不運が続いた。0-0の6回1死一、三塁。3番中村を遊ゴロに仕留めたが、紅林が二塁に悪送球。痛恨のタイムリー失策で先制点を献上した。直後の1死一、三塁のピンチも4番グラシアルを遊ゴロに打ち取り、今度は紅林がしっかり二塁送球。だが、二塁手の安達がボールを握り損ねた一塁悪送球で併殺崩れとなる間にもう1点献上。味方のミスで失点を重ねた。山本は、仲間を思いながら「とにかく最少失点であの回を終えることを考えてました」と声を絞り出した。中嶋監督は6回の守備について「あの隊形(中間守備)にしてしまったのは、こちらの指示なんでね。あそこ、もちろん前(前進守備)でも良いんでしょうけど。こちらの指示ミスです」と二遊間をかばった。一方で今季5度目の完封負けを喫した打線にはおかんむりだ。「なんで(得点が)入らないんだろうなぁ...。くそぉ! (山本に)本当に申し訳ないと思っています。のほほーんとしているメンバーがいたら、出る資格はない」。山本は敗れても21試合連続QS(6回以上で自責3以内)を達成。18連勝が始まった昨年5月24日のヤクルト戦から21試合連続2失点以内の快投を続けている。記録は止まっても新たな伝説を築く。【真柴健】

◆オリックスのドラフト2位・野口智哉内野手(22)=関大=が、1軍初昇格即「1番・三塁」でスターティングメンバーに名を連ねた。野口は春季キャンプから打撃で猛アピールをしたが、オープン戦ではなかなか結果が出ず、3月22日には新型コロナウイルスの陽性判定を受け、開幕は2軍スタートとなっていた。「2番・右翼」には同期のD4位・渡部(慶大)が入り、ルーキーの1、2番コンビとなった。

◆ソフトバンクは石川が7回を2安打無失点で今季初勝利。打線は六回1死一、三塁から内野ゴロで均衡を破るなど2点を奪い、九回は柳町が適時打。打線が沈黙したオリックスは守備も乱れ、8回2失点の山本は連勝が18で止まった。

◆オリックスの野口がプロ初出場で安打を放った。関大からドラフト2位で今季入団。出場選手登録されたこの日、即「1番・三塁」で先発起用され、八回の第4打席で左前打を放った。「緊張していたので、地に足を着けていこう」と自らに言い聞かせて守備に就いていたという22歳。八回1死からの渋い安打は反撃につながらなかったが「初めての一本が出たので、次からはチームの勝利に貢献したい」と話した。

◆ソフトバンクは昨季1勝6敗、3完封を喫した山本から適時打なしでしぶとく2点を奪った。0―0の六回1死から三森、牧原大の連打で一、三塁とし、中村晃の遊ゴロで1点。失策もあってなお一、三塁と攻め、グラシアルの遊ゴロにまた悪送球が絡んで追加点を挙げた。キャンプから1点にこだわる打撃を求めてきた藤本監督は「ああいう泥くさいのが大事」とにんまり。山本から3安打を放った牧原大は「チーム一丸となって勝てて良かった」とうなずいた。(京セラ)

◆オリックス・山本は8回を6安打2失点(自責1)と好投したが、味方野手の失策もあり、335日ぶりの黒星。昨年5月28日のヤクルト戦(京セラ)から続いていた自身の連勝は「18」で止まった。「調子もよくいい立ち上がりができたので、そこはよかった。(敗戦投手は)悔しいですね」六回1死一、三塁で中村にゴロを打たせたが、併殺を狙った遊撃手の紅林が二塁へ悪送球(適時失策)。なおも1死一、三塁で続くグラシアルも遊ゴロに打ち取るも、今度は一塁転送を試みた二塁手の安達が悪送球し、2点目を失った。中嶋監督は「苦しい投球をさせている。申し訳ない」と謝罪。今季5度目の零封負けを喫し「これで野手たちがどれだけのことを思ってくれるか。これで、のほほんとしているメンバーがいたら、試合に出る資格がない」と奮起を求めた。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1040 0.714
(↓0.055)
-
(-)
12962
(-)
36
(+2)
9
(-)
10
(-)
0.233
(↓0.008)
2.450
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
1251 0.706
(↑0.018)
-0.5
(↓1)
12564
(+3)
52
(-)
7
(-)
12
(+2)
0.232
(-)
2.440
(↑0.14)
3
(-)
ロッテ
8100 0.444
(↓0.027)
4
(-)
12552
(-)
46
(+4)
5
(-)
25
(-)
0.213
(↓0.009)
2.090
(↓0.12)
4
(-)
ORIX
8110 0.421
(↓0.023)
4.5
(-)
12448
(-)
62
(+3)
6
(-)
9
(+1)
0.190
(↓0.004)
3.040
(↑0.11)
4
(1↑)
西武
8111 0.421
(↑0.032)
4.5
(↑1)
12356
(+4)
71
(-)
12
(+1)
6
(-)
0.210
(↑0.001)
2.850
(↑0.16)
6
(-)
日本ハム
7120 0.368
(↑0.035)
5.5
(↑1)
12450
(+2)
65
(-)
14
(+1)
11
(+1)
0.218
(↓0.001)
3.420
(↑0.19)