ロッテ(★0対1☆)日本ハム =リーグ戦4回戦(2022.04.17)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
00000000000600
勝利投手:北山 亘基(3勝0敗1S)
(セーブ:宮西 尚生(0勝1敗1S))
敗戦投手:西野 勇士(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(3号・10回表ソロ)

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◆日本ハムは両軍無得点で迎えた延長10回表、万波のソロが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・上沢が7回無失点の好投。その後は3人の継投で完封リレーを展開した。敗れたロッテは、先発・佐々木朗が8回まで1人も走者を出さない快投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が大観衆の中、完全試合達成後初の先発マウンドに上がる。試合は午後2時開始予定。チームはここまで8勝8敗、勝率5割でパ・リーグの3位につける。チーム防御率、チーム打率ともリーグ2位で、盗塁数24は12球団断トツトップだ。投打がしっかりかみ合えば、佐々木朗の3勝目の確率も高まる。打線では、4番を務めるレアードが11試合連続安打を放つなど好調を維持している。高部、藤原の若い1、2番は調子上向きで、16日の日本ハム戦でも2人で合計3つの盗塁に成功するなど役割を果たしている。3番中村奨がうまく結節点となり、序盤から主導権を握りたい。?日本ハムの先発は上沢。5日の日本ハム1回戦(札幌ドーム)でも戦っており、約2週間ぶりの対戦になる。前回は4回までに8安打を浴びせるなど、打線全体でしっかりと対応した。調子の上がらないマーティン、やや下降気味の佐藤都も、前回は上沢から第1打席で安打を放っている。注目の一戦で本来の調子を取り戻せるか。先発投手陣と比べると、今季はここまでリリーフ陣にやや不安が残る。中6日が続く中で、佐々木朗が何回まで、何球まで投げるか。東條、西野はしっかり仕事をこなしており、守護神益田にしっかりバトンをつなぎたい。【金子真仁】

◆日本ハムは、松本剛外野手(28)に新型コロナウイルスの接触リスクが多少なりとも考えられるため、念のため自主待機していると発表した。松本剛はここまで15試合に出場し打率4割で、リーグ首位打者を走っている。16日に新庄剛志監督(50)やコーチ、選手、スタッフを対象にスクリーニング検査によるPCR検査を行い、古川裕大捕手(23)が陽性判定を受けた。チーム内での濃厚接触者は現時点ではいない。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が完全試合後初のマウンドに上がる日本ハム4回戦(ZOZOマリン)は、試合前からにぎわいを見せた。すでにチケットは完売。球場隣接の駐車場は朝9時半に満車となり、グッズショップには開店直前には約200人の入場列ができた。球場正面には佐々木朗の完全試合記念ボードが設置され、多くのファンが写真撮影を楽しんでいる。メディアは85人が取材に訪れている。この日は近隣の幕張メッセで人気アニメ「鬼滅の刃」のイベント「鬼滅祭」も行われており、ステージイベントは午後5時に終演予定。ロッテ-日本ハムの試合終了時間と重なる可能性もあり、JR海浜幕張駅ではすでに「(ホームへの)入場規制になる可能性があります」と告知アナウンスがなされている。

◆BIGBOSSが組んだ佐々木朗希攻略打線は、結実するか-。日本ハムのスタメンには左打者が7選手(両打ち含む)並んだ。1番には16日に3安打(1本塁打)を放ったアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が入り、2番には昨季の公式戦と今春キャンプの練習試合で佐々木朗から安打を放った細川凌平内野手(19)が抜てきされた。4番には清宮幸太郎内野手(22)が入った。右打者はリーグ首位打者の松本剛外野手(28)が新型コロナウイルス陽性者との接触リスクを踏まえて自主待機となり、欠場。スタメンには6番野村佑希内野手(21)と7番レナート内野手(28)のみが名を連ねた。新庄剛志監督(50)の采配も含め、全員で佐々木朗を打ち崩しにかかる。

◆日本ハム打線が、ロッテ佐々木朗希投手(20)の連続イニング奪三振記録を止めた。3回は安打こそ記録できなかったが、ヌニエスが左飛、宇佐見が捕邪飛、浅間が左飛。2回までは2三振ずつで、今季開幕から25イニング連続、昨季からは36イニング連続となっていた佐々木朗の記録を止めた。なお、3回までパーフェクト投球は続けられている。

◆BIGBOSSの最初の仕掛けだったかも、しれない。3回までロッテ佐々木朗希投手(20)にパーフェクトに抑えられた日本ハムは、4回先頭のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が初球でセーフティーバントの構えをした。156キロ直球を見逃してボールとなった。 新庄剛志監督(50)は対戦前に佐々木朗攻略への作戦案の1つして「全員セーフティー(バントを)させます」とも話していたが、3回までは誰ひとり、構えも見せなかった。アルカンタラがセーフティーバントの構えをすると、超満員の観衆から「おぉ~」と、どよめきが起こった。2球目以降は構えを見せず、結果は空振り三振。後続も倒れて、4回まで完全投球は止められなかった。

◆午後2時の試合開始から、たった1時間14分が経過した同3時14分で5回までの攻防が終わった。両先発が息詰まる投手戦を展開し、どんどんイニングが進んだ。ロッテ佐々木朗希投手(20)は2試合連続の完全試合ペースで5回までパーフェクトで7奪三振、要した球数は60球。一方、日本ハム上沢直之投手(28)も5回まで3安打無失点で7奪三振、要した球数は74球。両軍失策もなく、締まった試合展開で5回までを終えた。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、中6日の先発マウンドに立った。5回終了時点で打者15人を完全に抑え、7奪三振。木村投手コーチは佐々木朗の投球について、球団を通じて「今日は多少制球にバラつきがありますけど、ストライク先行で主導権を握れているので、このまま粘り強くアウトを取るために投げていってほしい」とコメントした。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が4試合連続の2桁奪三振をマークした。7回、日本ハム代打万波から奪い、達成した。今季ここまでの奪三振数は、シーズン初登板の3月27日楽天戦から10→13→19。3試合連続で10個以上を記録していた。連続2桁奪三振の記録は17年則本(楽天)の8試合で、4試合以上は過去に12人、22度あるが、シーズン初登板から4試合以上続けたのは91年野茂(近鉄=6試合)と10年ダルビッシュ(日本ハム=5試合)だけ。佐々木朗でプロ野球3人目となった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の2試合連続完全試合ならなかった。佐々木朗は10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成。この日も8回まで完全投球。しかし援護がなく、9回のマウンドには上がらず益田と交代した。7回は先頭の1番アルカンタラを中飛に打ち取り、3日西武戦の8回2死から続ける連続打者アウトを47人とし、メジャー記録を上回る「47人連続斬り」を達成していた。大リーグ記録は2014年8月28日、ジャイアンツの右腕ユスメリオ・ペティット投手(当時29)がロッキーズ戦で記録した46打者連続アウト。ペティットは先発からロングリリーフまでこなし、同7月22日から先発登板で最初の8人を抑えたこの試合まで、8試合にまたがっての新記録達成となった。通算214勝左腕マーク・バーリーがホワイトソックス時代の09年にマークした「45」を塗り替えた。佐々木朗は7回も3者凡退に抑え、3試合にまたがる連続打者アウトを49人とした。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、中6日の先発マウンドに立った。連続イニング無安打を17に伸ばし、プロ野球記録を更新した。8回まで完全投球を続けていたが、この回限りでマウンドを降りた。球数は102球だった。これまでの記録は48年真田重蔵(大陽)の16回。真田は9月4日阪神戦の6回から、6日阪神戦での無安打無得点を挟み、9日急映戦の3回までの計16回だった。1回は先頭の日本ハム・アルカンタラを直球3球で追い込み、フォークで一ゴロに打ち取った。続く2番細川は、自己最速にあと1キロに迫る163キロで見逃し三振に。さらに3番石井も163キロで空振り三振に仕留め、3者凡退とした。2回は4番清宮を160キロの直球で、5番近藤をフォークでそれぞれ空振り三振に。4者連続三振とした。6番野村は遊ゴロに打ち取った。3回は7番ヌニエスを160キロで左飛。8番宇佐見には1ストライクから3球ボールが続いたが、157キロで捕邪飛に打ち取った。9番浅間も真っすぐで左飛に。連続イニング奪三振は、オリックス山本に並んで日本人最長タイの25イニングでストップ。昨季からは36イニングで止まった。4回は打者3人をいずれもフォークで仕留めた。アルカンタラと細川は空振り三振、石井は二ゴロに。5回は清宮を161キロで左飛、続く近藤も直球で遊ゴロに打ち取った。野村はフォークで空を切らせた。6回はフォークでヌニエスを空振り三振、宇佐見を右飛に打ち取った。浅間はフルカウントからの7球目、162キロで空振り三振。7回はアルカンタラを1球で中飛に。代打万波はフォーク、フォーク、162キロ直球の3球で空振り三振に仕留めた。この時点で、昨年10月から公式戦5試合連続となる2ケタ奪三振を達成。さらに石井もフォークで空振り三振に仕留めて11K。前回登板から16イニング連続無安打となり、48年真田(大陽)の日本記録に並んだ。8回は3者連続、前の回から5者連続の空振り三振。清宮と近藤をフォークで空振りさせ、野村は163キロで見逃しに仕留めた。野村への2球目フォークが右翼線をぎりぎり切るファウルとなり、スタンドがどよめいた。

◆日本ハム上沢直之投手(28)が7回4安打無失点の好投も、ロッテ佐々木朗希投手(20)に今季初勝利を阻まれた。 最大のピンチは3回2死二、三塁の場面だったが、4番レアードを左飛に打ち取った。今季最多の8奪三振の快投だったが、佐々木朗は2試合連続のパーフェクト投球ペース。援護を受けられなかったが、エースらしい無失点投球でチームに勝機をつないだ。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、中6日の先発マウンドに立った。1回は先頭の日本ハム・アルカンタラを直球3球で追い込み、フォークで一ゴロに打ち取った。続く2番細川は、自己最速にあと1キロに迫る163キロで見逃し三振に。さらに3番石井も163キロで空振り三振に仕留め、3者凡退とした。2回は4番清宮を160キロの直球で、5番近藤をフォークでそれぞれ空振り三振に。4者連続三振とした。6番野村は遊ゴロに打ち取った。3回は7番ヌニエスを160キロで左飛。8番宇佐見には1ストライクから3球ボールが続いたが、157キロで捕邪飛に打ち取った。9番浅間も真っすぐで左飛に。連続イニング奪三振は、オリックス山本に並んで日本人最長タイの25イニングでストップ。昨季からは36イニングで止まった。4回は打者3人をいずれもフォークで仕留めた。アルカンタラと細川は空振り三振、石井は二ゴロに。5回は清宮を161キロで左飛、続く近藤も直球で遊ゴロに打ち取った。野村はフォークで空を切らせた。6回はフォークでヌニエスを空振り三振、宇佐見を右飛に打ち取った。浅間はフルカウントからの7球目、162キロで空振り三振。7回はアルカンタラを1球で中飛に。代打万波はフォーク、フォーク、162キロ直球の3球で空振り三振に仕留めた。この時点で、昨年10月から公式戦5試合連続となる2ケタ奪三振を達成。さらに石井もフォークで空振り三振に仕留めて11K。前回登板から16イニング連続無安打となり、48年真田(大陽)の日本記録に並んだ。8回は3者連続、前の回から5者連続の空振り三振。清宮と近藤をフォークで空振りさせ、野村は163キロで見逃しに仕留めた。野村への2球目フォークが右翼線をぎりぎり切るファウルとなり、スタンドがどよめいた。ここまで102球で奪三振は14。17イニング連続無安打。2試合連続の完全試合まであと1イニングだったが9回のマウンドには上がらず降板となった。

◆BIGBOSSも、まさかの交代に驚いた?日本ハム新庄剛志監督(50)が9回の攻撃直前、2試合連続で完全試合ペースを続けていたロッテ佐々木朗希投手(20)の交代のアナウンスに三塁側ベンチで思わず頭を抱えた。さらに頭を抱えながらスタンドを向くなど、残念そう。8回まで14三振を奪われ、1人も走者を出せていなかった。9回の攻撃で捉えたかったが、パーフェクト降板で願いは通じなかった。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)は8回まで完全投球を続けたまま、マウンドを降りた。打者24人に102球。日本ハム打線から14個の三振を奪ったが、プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合やノーヒットノーランは惜しくも逃した。佐々木朗は広報を通じ「無失点で試合を進めることができて良かったんですが、ちょっと球数が多くなってしまったのと、フォークの精度がいまいちだったのでそういったところをもっと良くなるようにしていきたい」とコメントした。初回、2番細川を自己最速にあと1キロに迫る163キロで見逃し三振に仕留め、流れに乗った。続く3番石井も163キロで空振り三振に仕留め、3者凡退とした。2回は4番清宮を160キロの直球で、5番近藤をフォークでそれぞれ空振り三振に。4者連続三振。この時点で20年に山本由伸(オリックス)がマークした日本人最長タイの25イニング連続奪三振記録に並んだ。3回に奪三振の連続イニング記録は途切れたが、快投は止まらない。7回時点で2ケタ奪三振を達成。シーズン初登板から4試合以上続けたのは91年野茂(近鉄=6試合)と10年ダルビッシュ(日本ハム=5試合)だけで、プロ野球3人目の快挙となった。前回登板から16イニング連続無安打となり、48年真田(大陽)の日本記録に並んだ。8回は3者連続、前の回から5者連続の空振り三振。清宮と近藤をフォークで空振りさせ、野村は163キロで見逃しに仕留めた。野村への2球目フォークが右翼線をぎりぎり切るファウルとなり、スタンドがどよめいた。あと1回...。スタジアムの緊張感が高まった9回、日本ハムの攻撃直前に交代のアナウンスが流れた。その瞬間、日本ハム新庄監督も三塁側ベンチで思わず頭を抱えた。さらに頭を抱えながらスタンドを向くなど、残念そうな表情を見せた。史上初の快挙こそならなかったが、すべてのプロ野球ファンに夢を見せた快投だった。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)は8回まで完全投球を続けたまま、マウンドを降りた。打者24人に102球。日本ハム打線から14個の三振を奪ったが、プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合やノーヒットノーランは惜しくも逃した。 <佐々木朗希がこの日つくった記録★連続イニング無安打 10日オリックス戦の1回からこの日の8回まで17イニング。17イニングは48年真田(大陽)の16イニングを上回る新記録。★連続イニング奪三振 シーズン初登板の初回からこの日の2回まで25イニング。25イニングは歴代4位タイで、日本人投手では20年山本(オリックス)に並ぶ最長。シーズン初登板からでは昨季の伊藤(日本ハム)の23回を上回る新記録。★4試合連続2桁奪三振 ロッテでは94、95年伊良部に並ぶ最長記録。シーズン初登板から4試合連続は、91年野茂(近鉄=6試合)10年ダルビッシュ(日本ハム=5試合)に次ぎ3人目。★2試合連続14K 52年金田(国鉄)57年梶本隆(阪急)90年野茂(近鉄)07年ダルビッシュ(日本ハム)に次ぎ5人目。金田と梶本は延長戦に入ってから記録した試合があり、9回までに14奪三振以上を続けたのは野茂、ダルビッシュに次いで3人目。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、メジャー記録を大きく上回る「52人連続斬り」を達成した。中6日で先発マウンドに上がり、6回まで完全投球。7回も先頭の1番アルカンタラを中飛に打ち取った。この時点で、3日西武戦の8回2死から続ける連続打者アウトを「47」とし、大リーグ記録を上回った。大リーグ記録は2014年8月28日、ジャイアンツの右腕ユスメリオ・ペティット投手(当時29)がロッキーズ戦で記録した46打者連続アウト。ペティットは先発からロングリリーフまでこなし、同7月22日から先発登板で最初の8人を抑えたこの試合まで、8試合にまたがっての新記録達成となった。それまでは、通算214勝左腕マーク・バーリーがホワイトソックス時代の09年にマークした「45」だった。佐々木朗は7、8回も3者凡退に抑え、3試合にまたがる連続打者アウトを52人とした。8回まで完全投球を続けたが、球数が102球に達し、この回限りで降板。プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合やノーヒットノーランの大偉業は惜しくも逃した。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、中6日の先発マウンドに立った。8回まで完全投球を続けていたが、この回限りでマウンドを降りた。球数は102球だった。

◆元プロ野球選手でYouTuberの藤川球児(41)が、2試合連続完全試合を目前にしていたロッテ佐々木朗希投手(20)を交代させる判断を評価した。藤川球児は、「佐々木投手の交代に一安心」と笑顔の顔文字付きでツイートし、投手の肩を守る判断を評価した。また、「ワースポ×MLB」(NHK BS1)月~金曜キャスターを務める山本萩子(25)も「大事なのは2試合連続完全試合よりも、この投手の輝かしい未来だから。素晴らしい判断」とツイッターで称賛した。佐々木投手は10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目となる28年ぶりの完全試合を達成した。17日の日本ハム戦も8回まで完全投球したが、9回のマウンドには上がらず益田直也(32)と交代した。

◆ロッテ井口資仁監督が、佐々木朗希投手(20)の降板理由を明かした。10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗は、この日も8回まで完全投球を続けたが、9回から益田直也投手に交代していた。球数は102球だった。同監督は試合後の囲み取材で「素晴らしかったですね。球数? まあ、そうですね。今日は100球...、100球弱と思ってたんですけどね。本当に素晴らしいピッチングで、できれば我々も最後まで見たかったし、ファンの方も見たかったと思いますけど。いろいろ先々考えると、ちょっとあそこが、今日は限界だったのかなと思います。もし(味方が)点を取っていても8回で代わってました。7回終わった時点で朗希がね、ちょっとへばりつつあったんで。何とか8回までと思ってました」と話した。打者24人から14三振を奪う好投。史上初の2試合連続完全試合は幻となったが「記録は記録でありますけどね。やっぱりチームが勝つっていうか、1年間ローテで、朗希がローテーションでしっかり回ることが大事なんで、いろいろ加味してですね」と説明した。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)は8回まで完全投球を続けたまま、マウンドを降りた。打者24人に102球。日本ハム打線から14三振を奪うも、プロ野球史上初の2戦連続の完全試合、ノーヒットノーランは惜しくも逃した。試合は延長10回、3番手西野が万波にソロ本塁打を浴びて、ロッテが0-1で敗れた。佐々木朗が降板後のSNS上では、「佐々木朗希」「佐々木くん」などのほか、「連続イニング奪三振」「また完全試合」「連続パーフェクト」がトレンド入り。また打線の援護がなく0-0でマウンドを降りたことから「ロッテ打線」「ロッテの攻撃」も上位に。佐々木朗希の「朗」の字を誤って表記した「佐々木郎希」もトレンド入りするなど、この試合に関するワードが上位を占めた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)は、次回も中6日で24日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する。試合後、井口資仁監督が「いきます。ただあの、明日以降の体の状態とかも見ながら。これは朗希だけに限らないですけど」と明かした。佐々木朗は10日のオリックス戦で完全試合を達成。この日も8回まで完全投球を続けたまま、9回に降板した。1試合2ケタ奪三振は昨年10月から公式戦5試合連続で継続中。日本新記録となった連続イニング無安打も、17イニングで継続している。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が負傷交代した。「4番DH」で先発。9回の第4打席で日本ハム北山の投球を左手に受け、和田が代走に送られた。試合後、井口資仁監督は「病院に行って、無事であることを祈りたいと思いますけども。(左)手首か、甲に近いあたりか」と話し、レアードが病院へ向かったことを明かした。

◆日本ハム万波中正外野手(22)が、均衡を破る先制アーチを放った。 0-0で迎えた延長10回の先頭。フルカウントからの6球目、西野の低めのフォークをバックスクリーン右に放り込んだ。9日楽天戦以来の3号ソロ。この日のチーム待望の初安打が得点につながった。三塁側ベンチを飛び出した新庄剛志監督(50)は頭上で両手をたたき、飛び跳ねながら歓喜した。

◆日本ハムは、本塁打による1安打勝利で、今季初のカード勝ち越しを飾った。試合後のBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)の一問一答は、以下の通り。 新庄監督 (自ら口を開き)1安打勝利、2回目? オープン戦から。野球って面白いね。完璧に抑えられたけど。佐々木君が代わって、ピッチャー交代して、スタンドの雰囲気もちょっとあー、ってなったところを、点が取れるってね。野球ってリズムじゃないけど流れというか。野球、本当にベンチにいて、面白いスポーツだなと思いました。素晴らしかったね。まあ、俺が向こうの立場でも(佐々木朗を9回に)行かせたかったけどね。やっぱり、代える...難しいこれは。もちろんね。1-0で勝っていたら、いかせただろうし。同点じゃ難しいかな。うちの上沢君もね、完璧ですよ。なんか、ああいう感じのピッチングを続けてもらったら、中4日の感じが見えてくるような。力感なく。本人がグッって投げていたと思うけど、その力の入れるポジションがすごくバランスよくて。安心して見ていられた。-球数100球での交代は中4日見据えて新庄監督 中4日でいかせる感じで、中5日でいってもらいーの、あとは中4日に仕上げていけたら。やっぱりね、聞くといきなりの中4日というのは難しい面もあるだろうし、調整も慣れていないだろうし。ゆっくり、徐々にやっていこうかという話になって。-万波がすごかった新庄監督 そりゃすごいでしょ。あそこで打つんだから。しかも俺、ヘッドコーチに言っていたからね。これバックスクリーンのホームランで1点入るぞって。で、打った瞬間「ヘッド、当たったやろ」って言ったら「バックスクリーンじゃなかったです。バックスクリーン右でした」って。一緒やろって。いかん、俺と林ヘッドのコンビが出来上がってきたら嫌ですよ。だめだめ(笑い)。まあね、質問したいのは佐々木君のことでしょう? これからチャンスいっぱいあるから。まだハタチ? 3回でも4回でも5回でもチャンスはあると思うし、そこで野手が先にポンって点をとってあげてからの、点を取らないとね、成立しないから。まあ、でもああいうピッチングを見た時に、正々堂々と、その前はセーフティーやらせるとか、でもああいうピッチング見たら、せこいことというか、そういう風にならなかった。堂々と打ちにいきなさい、という風に、させてくれたピッチャーでした。-佐々木朗の交代時、頭を抱えていた新庄監督 見たかった。あと1回、見たかった。あと1回見たあとの逆転、サヨナラ。まあまあ、いちファンとしてね。それはもう勝負事はどうなるか分からないけど、そういう瞬間があって、球場の雰囲気やファンがどれだけ喜んでいるやら、というのもね。見て見たかったというのがありました。-5回の攻撃前に円陣新庄監督 ああ、知らない。コーチの指示でしょう。今日も何個かサインミスがあったから、そういうミスがないようにしていかないと、強くはなっていかない。今日みたいな、結構楽しかったね、今日の試合。昨日は面白くなかった。あまり好きじゃないんですよああいう試合。昔から。打線になると。今日の1-0、3-4、延長戦、もう、たまらん。-1安打勝利新庄監督 それはね。だって昨日、17本打ってるんですよ? 今日1本よ? で勝つってね。こういう野球は俺、ものすごくしたかったし、こうやることによって成長していき、上につながっていく。上のクラスに行ける。成長してね。今日も最後の場面とか、野手は「バクバクでした」って。「やばかったです」って。これが成長につながる。こういう場面じゃないケースでプレーをするから、気持ち的に余裕なんですよ。こういうゲームを勝ち取ったというのは選手が一番うれしかったろうね。-ZOZOマリンは3年ぶりに満員新庄監督 それより視聴率が気になる。-途中で中継が終わってしまった新庄監督 そうですよね。俺も見ていました。終わった瞬間ちょっとシュンとなったけど。満員、今日めちゃくちゃ入ってくれて。これがファイターズじゃなくても満員だと思いますけど。佐々木君が投げるというね。ちょっとそれにプラスしたかな。作戦、どういう作戦でくるのかなという面白さもね、思いながら、来てくれたファンの方たちもいるだろうから、作戦は成功。昨日も前振りしてたからね。ちょこまかして(笑い)。今日、初回からサードそこにおるんかい!って(笑い)。2ストライクやないか! まだおる!って(笑い)-月末また対戦あるかも新庄監督 いや、もうもう、その時はパーフェクトをね。見たいです。

◆日本ハムのドラフト8位北山亘基投手(23)が、リーグトップ3勝目を挙げた。0-0の9回に登板。先頭レアードへの死球から2死満塁としたが、代打安田を空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。直後の延長10回に万波の決勝アーチが飛び出し、白星を手にした。プロ1、2勝目はサヨナラ勝利によるもの。大抜てきとなった開幕投手を務めた後は、同点の場面や勝ちパターンでリリーフ登板してきた。規定投球回には到達していないが、白星はリーグトップのソフトバンク千賀、オリックス山本に並んだ。北山はここまで登板7試合で3勝0敗、1ホールド1セーブで防御率は0・00をマークしている。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が17イニング連続パーフェクトの離れ業をやってのけた。チケットが完売し、2万9426人が偉業を見守った。19年8月26日に神宮で行われた高校日本代表の壮行試合(対大学日本代表)での2万8436人を超え、佐々木朗が最も多くの観客の前で投げたことに。「満員の中で投げるのは初めてだったんですけど、すごくうれしかったと思います」と感謝を口にした。試合前、佐々木朗がウオーミングアップで登場した時点で大きな拍手が起きた。完全試合の1週間後、佐々木朗フィーバーを起こした。プロ野球選手としてファンを多く呼べたことを問われると、少しためつつ「そうですね、最初はもう、幕張メッセと間違ってるんじゃないかなと」とジョーク。報道陣を笑わせると「まぁ、あのすごく選手としてうれしいですし、そういう選手に、毎試合そういった形になれるように頑張りたいなと思っています」と次を見据えた。なお、隣接する幕張メッセでは人気アニメ「鬼滅の刃」のイベント「鬼滅祭」が行われていた。

◆日本ハム上沢直之投手(28)が7回4安打無失点の好投で、チームに今季初のカード勝ち越しをもたらした。2試合連続で完全試合ペースだったロッテ佐々木朗希投手(20)との投げ合いに1歩も引かなかった。「今日はゼロで抑えられたことが一番かなと思います。僕の中では、ブルペンからあんまり調子が良くなくて。その中で調子が良くないのを飲み込んで、あんまり腕を振りすぎないで、自分の中でちょっと抑えめに入っていこうと割り切れたのが良かった。その中で真っすぐをしっかりたくさん投げられたのが要因」と、自身の投球を振り返った。 17日のロッテ-日本ハム戦 佐々木朗の投球は、刺激的だった。「素晴らしいピッチングを僕も見ていてワクワクした。普通に見ていて、いつも湧かないような感情になった。自然と笑っちゃうみたいな。(イニング間に)キャッチボールしながら見ていました」。互いにテンポよくアウトを積み重ねていった。「イニング間がほとんどなかったんで、そのおかげで僕もいけたかな、という感じです」と、佐々木朗の快投にも感謝した。投げ合いの中で意識したことは「なかなか点を取れないとわかっていた。僕も点を取られなければ、負けることはないと分かっていた。そこを意識して、ずっと投げていた」という。自身の今季初勝利はお預けとなったが、無失点投球でつないだ勝機をチームは生かして連勝。「今日はチームが勝てたのが、すごくうれしくて。僕がゼロで抑えたのも大事ですが、チームが最終的に勝ったのがうれしい。内容的にも1安打で勝てているわけだし、すごくいい試合を勝てたなぁという印象がある」と、声も弾んだ。新庄BIGBOSSも「ウチの上沢君もね、完璧ですよ。なんか、ああいう感じのピッチングを続けてもらったら、中4日の感じが見えてくるような。力感なく。本人はグッって投げていたと思うけど、その力の入れるポジションがすごくバランスよくて。安心して見ていられた」と、絶賛した。上沢も「まあ、勝ち星は本当に後からついてくるものだと思ってやっているんで。しっかり今日みたいなピッチングを続けてできるようにしていきたい」と、今後のシーズンを見据えた。

◆日本ハムは、本塁打による1安打勝利で、今季初のカード勝ち越しを飾った。 ▼日本ハムが9回までノーヒットも、延長10回に万波の本塁打で1安打勝利。9回まで無安打も延長戦で勝ったチームは、14年5月31日オリックス戦の巨人以来、史上7度目。巨人は9回まで相手先発・金子の前に無安打も、11回に片岡が初安打し、12回に亀井が決勝弾を打った。延長回の1安打だけで勝ったケースは、49年東急が10月1日中日戦で勝って以来、73年ぶり2度目。東急は日本ハムの前身球団で、2度とも日本ハムが記録したことになる。ちなみに、延長に限らない1安打勝利は、史上38度目(他に無安打勝利が1度)で、球団では6度目。

◆歴史的な1勝にBIGBOSSも大興奮した。日本ハム新庄剛志監督(50)は「1安打勝利? 昨日(16日)17本打ってるんですよ。今日1本よ。で、勝つってね。こういう野球、俺、ものすごくしたかった」。 佐々木朗には8回パーフェクトに抑えられたが、試合には勝利。「野球って面白いね」。延長戦で飛び出した1安打での勝利は73年ぶり、2リーグ制後では初の珍事に笑顔だ。大仕事を果たしたのは途中出場の万波だった。延長10回。「正直、ホームラン打ったら"超オイシイ"なと思いながら(打席に)入っていました」と、BIGBOSSイズムで西野からバックスクリーン右へ決勝3号ソロ。新庄監督も思わずベンチを飛び出して大きくバンザイした。プラン通りの試合展開だった。試合前のミーティングでは「何とか我慢して我慢して、最少失点、無失点に抑えてチャンスを待とう、ということだった」(万波)。点を取られなければ負けないのが野球。春季キャンプから意識付けしてきた守りの野球で今季初のカード勝ち越しも決まった。新庄監督は「楽しかったね、今日の試合。今日の1-0、(惜敗でも)3-4、延長戦。もうたまらん」。打てなかった佐々木朗についても「素晴らしかったね」と絶賛。8回で降板する時は「見たかった。あと1回、見たかった。一ファンとしてね」と、敵将ながら頭を抱えて悔しがった。2週間後に再戦の可能性がある。今度こそは...「パーフェクトをね、見たいです(笑い)」。次もハラハラドキドキする面白い試合をして、勝利を目指す。【木下大輔】

◆後世にまで語り継がれる投球が、令和の春に生まれた。10日のオリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さず。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。蓄積疲労を考慮され、記録継続のまま8回降板で2試合連続パーフェクトは夢に終わった。それでも背番号17が、野球人生最多の2万9426人の大観衆の前で、160キロ台も1軍公式戦通算100球に到達。とんでもない世界に入っている。前人未到、前代未聞。あと1イニング投げれば、そんな記録を手にしていたかもしれない。佐々木朗は役目を終え、ベンチ前列に進んだ。すぐには座らない。9回、守護神益田がマウンドへ行くのを見送った。「もう1イニング投げればということだったんですけど、今日は野手に助けられた部分もあったので。しっかりと自分の仕事はできたかなと思います」1週間前、完全試合ばかりと奪三振記録がクローズアップされた。その裏で実は、高3年夏の岩手大会準決勝以来、31試合ぶりの完投だった。「(プロで)初めての完投で、もちろん疲れもあったので、少しでも回復できるように重点的にやりました」。具体的には? と問われると「寝て食べた」。そう言って、報道陣を笑わせた。2万9426人。野球人生で、一番多くの人の前で投げた。完全試合が、希代の直球が、これだけ多くの人の心をつかんだ。「最初、幕張メッセと勘違いしてるんじゃないかなって」。隣接施設での人気アニメ「鬼滅の刃」イベントを絡ませ? 笑わせつつ「選手としてすごくうれしいですし、毎試合そういう形になれるように頑張りたいと思います」とほほ笑んだ。走者を1人も出さず、注目を一身に集めながら試合が進んでいくこと、17イニング。誰も知らない世界で何を感じるのか。「記録を目指している中だったらいいことだと思いますが、そういう時に限って走者が出て苦しくなるので。投手の仕事は点を取られないこと。僕の中では打たれても別にって思っていますし、その中で苦しい中で走者を背負わないように。そこら辺をうまく、試合展開を見ながらやりたいなと思っています」視野広く、たくましく。打者を見ることに「そんな余裕はなかったです」と振り返ったプロ初登板からもうすぐ1年。落ち着いて、勝利への道筋を描けるだけの心技体を身につけた。チームは敗れたが、また勢いづける剛速球を。連続アウトは52人で止まらず、人々の興味はますます色濃くなる。この先"中6日"のワクワクも含めての、伝説だ。【金子真仁】 ▽日本ハム近藤(佐々木朗に3打数無安打2三振) 何とかチーム全員で攻略の糸口を探っていましたが、あらためて佐々木投手のすごみを感じました。今日のようなゲームをものにできたことはチームにとって大きな意味を持つと思う。これから1試合でも多く、今日のようなゲームを勝っていけるようにしたい。▽日本ハム上沢(佐々木朗と投げ合い7回4安打無失点) 相手の投手から、なかなか点を取れないと分かっていた。素晴らしいピッチングを見ていてワクワクした。僕も点を取られなければ、負けることはないと分かっていた。そこを意識してずっと投げていた。

◆BIGBOSSの"秘策"は、20歳のニュースターの投げっぷりが封印させていた。 日本ハム新庄剛志監督(50)はロッテ佐々木朗希投手(20)との対戦前に「全員セーフティー(バントを)させます」と、攻略への布石を打っていた。この日、セーフティーバントの構えをしたのは、4回先頭のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)と7回の3人目の打者となった石井一成内野手(27)の2人。ともに初球に構えを見せた。ボール球でバットを引いたが、2球目以降の勝負を見据えて揺さぶりを掛けるモーションだったのかもしれない。結局、2人とも最後は空振り三振に終わった。新庄監督は試合後、繰り出すことはなかったセーフティーバント作戦について、すがすがしく語った。「ああいうピッチングを見た時に、正々堂々と。その前はセーフティーやらせるとか(言っていたが)、ああいうピッチング見たら、セコいことというか、そういう風にならなかった。堂々と打ちにいきなさい、という風にさせてくれたピッチャーでした」。佐々木朗のマウンド上の堂々とした姿に、正々堂々と勝負させた結果に納得していた。

◆10日のオリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さず。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。○...佐々木朗はこの日、57球の直球を投げ、平均球速は159・7キロだった。完全試合の前回より0・1キロだけ下がったが、5回から6回にかけて平均球速を上げるなど、出力をコントロールした。160キロ台は33球。これでシーズン開幕後の160キロ台は、4試合で合計117球となった。

◆10日のオリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さず。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。◆連続打者アウト 佐々木朗は3日西武戦の8回2死から、52人連続でアウトにする。大リーグ記録はジャイアンツの右腕ユスメリオ・ペティットが14年に記録した「46」。先発と救援登板も含め、8試合にまたがる。先発だけでは、通算214勝左腕マーク・バーリーがホワイトソックス時代の09年にマークした3試合で「45」が最多。◆連続ノーヒッター 2度の完全試合達成者はおらず、連続無安打無得点が1人。1938年に通算119勝の左腕ジョニー・バンダーミーア(レッズ)が6月11日にビーズ(現ブレーブス)戦(3四球)と、その4日後のドジャース相手(8四球)に連続達成。

◆10日のオリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さず。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。18歳の捕手松川虎生の"パーフェクト"も続いた。「完全試合の次の試合というところが大事な中で、いい入りができたと思います」と振り返った。佐々木朗のシュート回転と、相手打線のフォーク見送りをケアしつつの配球。「テンポ良くして行ければ、打者も考える時間もないですし、シンプルに考えることがすごく大事なんじゃないかなと思いました」と17イニングの学びを話した。

◆10日のオリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さず。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。蓄積疲労を考慮され、記録継続のまま8回降板で2試合連続パーフェクトは夢に終わった。○...佐々木朗の8回交代について、木村1軍投手コーチは「一発勝負なら行くべきだけど、長いシーズンを考えると一番加速しないといけない時期は今ではないと思うので」と説明した。「6回くらいから球がちょっと暴れ始めて。本人に『肘、肩のコンディションは?』と聞いたら『いや、問題ないです』と。ただ、自分たちに見える球は本来の球じゃないということで」と決断を振り返った。

◆ロッテ井口資仁監督(47)の決断が揺らぐことはなかった。8回裏の攻撃が終わると、ベンチを出て、球審に告げた。佐々木朗希投手(20)は、2試合連続でパーフェクトなるか-。その直前で代えた。「本当に素晴らしい投球で、できれば最後まで我々も見たかったし、ファンの方も見たかったと思いますけど、いろいろ先々考えると、あそこが今日は限界だったのかなと思います」投球自体は「素晴らしかった」とたたえた。一方で「今日は100球弱と思っていた」。7回を終えると86球になっていた。「7回終わった時点で朗希がちょっとへばりつつあったので、何とか8回までと思っていました」2試合連続での完全試合-。日米ともにない偉業。国内外の野球ファンたちが注目した。未知の記録がかかっていた。指揮官は102球で大きな決断をした。「記録は記録でありますけどね、やっぱりチームが勝つというか、1年間朗希がローテーションを回るということが大事なので。いろんなことを加味して」プランは変わらない。「行きます。明日以降の体の状態を見ながら」と、24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)での先発予定を明言した。プロ3年目。初めて中6日で先発を務め、次回で5度目のマウンドになる。プロ1年目は肉体強化に終始し、実戦登板なし。2年目はほぼ2週間に1度のペースで投げた。「中6日で1年間投げられるように」。本人の年間目標、チームの方針を優先した。3年前の夏。岩手大会決勝で投げなかった佐々木は「監督の判断なので...」と神妙な表情をした。この日は。「途中、疲れている部分もあったので、その中で首脳陣の判断なので。試合中にも木村コーチと話しながら、納得する形で降りました」。うなずきながら、口にした。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、再びすさまじい投球をみせた。10日オリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成。17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さなかった。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新するプロ野球新記録。記録継続のまま8回降板で2試合連続パーフェクトはならなかったが、この日の102球を振り返る。◆球数 5回までの球数は60球で、完全試合を達成した10日オリックス戦の同回までの球数(62球)を下回った。しかし6~8回までを比較すると前回36球に対し、今回は42球。今試合で最も球数が多かったイニングは6回の17球で、前回1度もなかったフルカウント(浅間)としたのも、この回だった。また、この日の日本ハム打線で佐々木朗に最も球数を投じさせたのは清宮の15球。近藤の14球、石井の13球と続き、3~5番の計9打席で42球を投げさせた。◆投球内容 102球の球種の内訳は直球57球、フォーク42球、スライダー2球、カーブ1球。完全試合を達成した10日オリックス戦と比較すると、直球の比率は前回61%→56%に減、逆にフォークは前回34%→41%と増。一方でこの日の14奪三振の結果球の割合は、フォーク8(全て空振り)、直球6(空振り4、見逃し2)。前回10日に奪った19三振はフォーク15(空振り14、見逃し1)、直球4(空振り1、見逃し3)で結果球の傾向が顕著だったが、この試合では組み立ての変化がみられた。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)は8回まで完全投球を続けたまま、マウンドを降りた。打者24人に102球。日本ハム打線から14個の三振を奪い、17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。

◆10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)は8回まで完全投球を続けたまま、マウンドを降りた。打者24人に102球。日本ハム打線から14個の三振を奪い、17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新し、プロ野球新記録となった。佐々木朗の三振はシーズン初登板の3月27日楽天戦から10→13→19→14。楽天戦の1回からこの日の2回まで25イニング連続奪三振は歴代4位タイとなり、日本人投手では20年山本(オリックス)に並び最長。シーズン初登板からでは21年伊藤(日本ハム)の23イニングを抜く新記録だ。また、シーズン初登板から4試合連続2桁奪三振は91年野茂(近鉄=6試合)10年ダルビッシュ(日本ハム=5試合)に次いで3人目。4試合で合計56奪三振は、90年4月29日~5月22日野茂の53個(17→14→12→10)を抜いて最多となった。

◆ロッテは17日、同日のZOZOマリンスタジアムでの日本ハム戦(午後2時開始)のチケットが、この日の午前10時までに完売したと発表した。当日券を含め今後のチケット販売は行わないという。ZOZOマリンスタジアムにおいて、入場者制限なしで入場券が完売となるのは、2019年9月24日の西武戦以来となる。この日のロッテ先発は10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を達成した佐々木朗希投手(20)。令和の怪物に改めて注目が集まる。

◆前回のオリックス戦で史上最年少で完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手(20)が日本ハム戦に先発し、八回までパーフェクトで14奪三振、102球で降板した。走者を1人も出さないイニングは「17」に延びた。佐々木は一回、先頭のアルカンタラを一ゴロに打ち取ると、後続を163キロの真っすぐで連続三振に斬った。二回は先頭の清宮、近藤を連続三振に斬ると、野村を遊ゴロの抑えた。これで佐々木は25イニング連続三振を奪い、2020年にオリックス・山本由伸が記録した日本人投手連続イニング奪三振記録に並んだ。三回は先頭のヌニエスを左飛、宇佐美を捕邪飛、淺間を左飛に抑え3者凡退 。四回はアルカンタラと細川から連続三振を奪うと、続く石井はニゴロに打ち取った。五回は清宮を左飛、近藤を遊ゴロに抑えると、野村はフォークで三振に仕留めた。六回はヌニエスから三振を奪うと、宇佐美を右飛、野村をフルカウントから162キロ真っすぐで三振に切った。七回はアルカンタラを中飛、続く代打・万波、石井を連続三振に斬った。これ4試合連続2桁奪三振を達成した。八回は清宮、近藤、野村を3者連続三振。

◆前回の登板で完全試合を達成したロッテの佐々木朗が17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で八回まで走者を許さず、0―0の九回表に救援投手と交代して退いた。再び快投を演じたが、プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合や無安打無得点試合は惜しくも逃した。10日のオリックス戦ではプロ野球新記録の13者連続奪三振を含む1試合最多タイの19奪三振もマークした。完全試合は1994年の槙原(巨人)以来、28年ぶり16人目で、20歳5カ月は史上最年少だった。佐々木朗は岩手・大船渡高時代に球速163キロを出して「令和の怪物」として注目され、2020年にドラフト1位でロッテ入団。2年目の昨季デビューして3勝を挙げ、今季は開幕2連勝している。

◆10日のオリックス戦で史上最年少で完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発し、八回までパーフェクトで14奪三振、102球で降板した。走者を1人も出さないイニングは「17」に延びた。八回まで0-0と緊迫した投手戦。八回のロッテの攻撃が終わり、九回に入るところで井口監督が球審に投手交代を告げた。2試合連続完全試合という大快挙の可能性があっただけにSNSでも反応はさまざま。「せめて9回までは投げさせて欲しかった...」と残念がる声はもちろん、「あそこで無理やり記録を狙わず選手のことを思った井口監督の判断は良かったと思う」と苦渋の決断を評価する意見もあった。また「佐々木朗希の完全試合が出来なかったのは、降板させた井口さんではなく、打てなかった打線と上沢の好投にある」と日本ハム先発の上沢の好投をたたえるものもあった。

◆日本ハムが1安打で競り勝った。上沢ら投手陣が踏ん張り、0―0の延長十回に途中出場の万波のソロで均衡を破った。3番手北山が3勝目。ロッテは佐々木朗が8回で一人の走者も許さず14三振を奪ったが、打線が援護できなかった。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が完全投球のまま八回で降板したロッテ・佐々木朗希投手(20)について言及した。「素晴らしかったね。俺が向こうの立場でも、行かせたかったけど、やっぱり代える...、難しい。これは。同点じゃ難しい」前回登板で完全試合を達成し、史上初となる2試合連続完全試合の期待も懸かっていた右腕の降板。日本ハムは佐々木朗に対し、八回まで無安打無得点、14三振と完璧にねじ伏せられていた。試合前まで「全員セーフティさせます」などと〝奇策〟を予告していたBIGBOSS。しかし、いざ試合が始まればそんな様子はなく、全力の真っ向勝負となった。〝無双ピッチング〟を続ける若き剛腕に「ああいう投球を見たらセコいことというか、そういう風にはならなかった。正々堂々と。そうさせてくれたピッチャーでした」と最大限の敬意を表した。試合は延長の末、十回先頭で万波に3号ソロが飛び出し、勝利。球団としては2015年7月10日の西武戦(札幌ドーム)以来となる1安打勝利に、指揮官は「こういう野球がしたかった」とうれしそうだった。

◆前回の登板で完全試合を達成したロッテの佐々木朗が17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で八回まで14奪三振で走者を許さず、0―0の九回表に救援投手と交代して退いた。再び快投を演じたが、プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合や無安打無得点試合は惜しくも逃した。試合は延長十回、0―1で敗れた。◆2007年日本シリーズで継投での完全試合を記録した元中日・岩瀬仁紀氏の話 「規格外すぎて話にならない。2試合連続なんてありえない。規格外の「怪物」。小学生の中に高校生がいるようなレベル。自分のときとは状況が違うが、佐々木朗からしたら投げたかったと思う。けがをされるのが怖いから大事を取ったのだろう。前回も完投して球数がかさんでいたし、味方も点を取っていなかった。仕方がない」◆2007年日本シリーズで継投での完全試合を記録した中日・山井大介2軍投手コーチの話 「これからどうなるのか。同じようなことをあと何回かやると思う。日米で注目されている選手。完全試合のすごい偉業を達成しているので自分が言えることは何もない。(指導者として)うらやましいし、自分もああいう強い投手をつくりたい」

◆プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が10日の完全試合に続く快投を見せた17日、地元の岩手県からは「どこまですごくなるのか」と称賛の声が上がった。出身地の陸前高田市で「佐々木朗希選手を応援する会」事務局を務める、同市職員の村上充さん(50)は「自信を持って、野球を楽しんで投げているのが伝わってきた」と興奮気味。九回表での交代については「これで終わりじゃない。逆に次の投球が楽しみになった」と声を弾ませた。同市の商業施設ではパブリックビューイングがあり、会場に集まった約30人の観客が、佐々木朗が三振を取るたびに拍手を送った。佐々木朗がロッテ球団との契約時に利用した「大船渡プラザホテル」(大船渡市)の営業部長今野日登美さん(61)は「期待を裏切らない活躍。ゆかりのある選手の活躍は本当にうれしく、地元にとって明るい話題だ」と喜んだ。

◆前回の登板で完全試合を達成したロッテの佐々木朗が17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で八回まで14奪三振で走者を許さず、0―0の九回表に救援投手と交代して退いた。再び快投を演じたが、プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合や無安打無得点試合は惜しくも逃した。ロッテの佐々木朗に抑え込まれた日本ハムの新庄監督は「素晴らしかったね」と素直にたたえた。試合前にはバントなどでの揺さぶりを考えていたというが「ああいう投球を見たらせこいことというか、そういうふうにならなかった。堂々と打ちにいきなさいというふうにさせてくれた」と豪腕の真っ向勝負で心変わりしたことを明かした。佐々木朗が九回を前に降板したことについては「あと1イニング見たかった。いちファンとしてね」と残念そうな表情を見せた一方で「やっぱり難しい。1―0で勝っていたら行かせただろうし」とロッテの井口監督の采配に理解を示した。2週間後に再戦する可能性もあり「その時はパーフェクトを見たい」と冗談交じりに語った。日本ハムの近藤は2三振を喫し「何とかチーム全員で攻略の糸口を探っていたが、改めてすごみを感じた」と脱帽した。七回に代打で3球三振した万波は「終盤になってもこんなすごい球を投げるんだなっていう驚きが大きかった」とスタミナに舌を巻いた。

◆日本ハム・上沢が佐々木朗と息詰まる投手戦を演じ、7回4安打無失点と好投した。ロッテ打線に得点を与えなかったことで完全試合を〝阻止〟。「素晴らしい投球を見てワクワクした。自然と笑っちゃうような、いつも湧かない感情になった」といい、「僕も点を取られなければ負けることはない。そこを意識して投げた」と振り返った。今季初勝利はお預け。それでも新庄監督は「完璧です。安心して見ていた」と賛辞を惜しまなかった。◆延長十回の先頭打者で、バックスクリーン右へ決勝の3号ソロを放った日本ハム・万波 「何が何でも先頭で出たいという思いだけでいきました。まさか入るとは思わなかった」

◆前回の登板で完全試合を達成したロッテの佐々木朗が17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で八回まで14奪三振で走者を許さず、0―0の九回表に救援投手と交代して退いた。再び快投を演じたが、プロ野球史上初となる2試合連続の完全試合や無安打無得点試合は惜しくも逃した。8回を完璧に抑えたロッテの佐々木朗は柔らかい表情で語った。--投球を振り返って。「前回よりも制球、球質は良くなかった。それでもどうにか打ち取ることができたし、守備にも助けてもらいながら投げることができた」--バッテリーを組んだ松川とはどんな話を。「どういう配球で攻めるとか、前回と同じように話した」--8回を終えて降板。「疲れている部分もあったし、その中での首脳陣の判断だった。木村投手コーチと話しながら納得する形で降りた」--満員のスタジアム。「満員の中で投げるのは初めてだったのでうれしかった」--完全試合の次の登板で難しさはあったか。「期待されている中で、チームが勝てるようにと思っていた。先制点を与えてはいけないという苦しさはあった」--八回2死で迎えた野村の右翼線へのファウルはひやりとしたか。「僕はファウルかなと思っていた。風に助けられたかもしれないが、入っていたら二塁打になっていたかもしれない」--前回登板から1週間をどう過ごしたか。「初めての完投だったので疲れもあった。少しでも回復できるように、重点的に考えた。寝て、しっかりバランス良く、必要なものを食べた」

◆ロッテのドラフト1位ルーキー松川が、再び佐々木朗を好リードで支えた。10日の完全試合に続き、2人合わせて38歳の若いバッテリーで2度目の偉業の目前までいき「完全試合の次の試合で大事だったが、いい入りができた。すごくよかった」と胸を張った。速球がシュート気味の球筋だったことや、相手打者がフォークボールを見逃す傾向があったことを踏まえて配球を組み立てた。3ボールの場面が2度あったが走者を出すことなく切り抜け「何とか粘れたところがすごく良かった」と安堵の表情を見せた。高校出の1年目から貴重な経験を積んでいる。球史に残る快投を演出し「テンポ良くしていけば打者は考える時間がない。シンプルに考えることがすごく大事だと思った」と話した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発し、八回までパーフェクトで14奪三振、102球で降板した。チームは延長戦で敗れたものの、前回登板した10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で史上最年少で完全試合を達成した怪物右腕はこの日も異次元のピッチング。走者を1人も出さないイニングを「17」に伸ばした。日曜の主役となっている佐々木朗希をスライドショーで振り返る。

◆佐々木朗に完敗したが、試合には勝った。日本ハムは17日、ロッテ4回戦(ZOZOマリン)に延長十回の末、1―0で勝利。万波中正外野手(22)の3号ソロによる1安打で競り勝ち、新庄剛志監督(50)は満面の笑みだった。「野球って、本当に面白いスポーツだと思いました。俺、(万波の打席の前に林)ヘッド(コーチ)に言っていたからね。『バックスクリーンのホームランで1点入るぞ』って」両手をたたき、飛び跳ねて喜んだ。七回から途中出場の伏兵が予言通りの一撃。本塁打による1安打勝利は、球団では1991年4月12日のオリックス戦(田村藤夫)以来31年ぶり。「こういう野球がしたかった」とうなずいた。前回登板で完全試合を達成した佐々木朗に対して八回まで一人の走者も出せず、14三振を喫する完全投球を許した。試合前まで「全員セーフティーさせます」などと奇策を予告していたBIGBOSSは、真っ向勝負を選んだ。「ああいう投球を見たらセコいことというか、そういうふうにならなかった。正々堂々と。そうさせてくれたピッチャーでした」と最大限の敬意を表した。降板については「俺が向こうの立場でも、やっぱり代える。同点じゃ難しい」と井口監督の采配に理解を示した。日曜日に登板を続ける「サンデー朗希」が順調にローテーションを回れば、5月1日(ZOZOマリン)にも再び対戦する。新庄監督は「その時はパーフェクトをね...」と一瞬、口をつぐみ「見たいです!」と笑顔。「令和の怪物」との対戦を経てつかんだ1勝を糧に、次こそは攻略する。(箭内桃子)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が17日、日本ハム4回戦(ZOZOマリン)に先発し、八回まで一人の走者も許さず、0―0の九回表から交代した。完全試合を達成した10日のオリックス戦(同)に続く快投を見せたが、米大リーグを含めて史上初となる2試合連続の偉業は逃した。チームは延長十回、0―1で敗れ、井口資仁監督(47)は「先々のことを考えた。七回が終わった時点で朗希が少しへばりつつあった」と説明した。ZOZOマリンが異様な雰囲気に包まれた。八回裏の攻撃を終えると、井口監督が青木球審に投手交代を告げる。佐々木朗はマウンドに向かわず、自軍ベンチの最前列に座った。世界初となる2試合連続の完全試合は逃したが、「令和の怪物」は納得の表情で振り返った。「もう1イニング投げればというところでしたが、途中で疲れました。首脳陣の判断ですし、試合中に木村さん(投手コーチ)と話しながら、納得する形で降りました」試合のチケットは3年ぶりに完売。観衆2万9426人が見つめる中、20歳5カ月の最年少で完全試合を達成した10日のオリックス戦に続き、異次元の投球を見せた。一回に最速163キロ(自己最速164キロ)を記録し、八回2死からも野村を163キロの速球で見逃し三振に。102球中、57球投げた直球の平均球速は159・70キロ。七回には球場内で流れる日本ハムの応援歌「ファイターズ讃歌」を口ずさむ余裕さえみせた。試合が延長に入り、続投して九回を抑えたとしても完全試合とはならなかったが、セーフティーバントでの攻略を予告していた新庄監督が「ああいう投球を見たらセコいことというか、そういうふうにならなかった」とした圧巻の内容だった。三回こそ三振を奪えず、今季初登板からの連続イニング奪三振は25で止まったが、日本選手の最長記録に並んだ。3日の西武戦から打者52人を連続アウト。14年にペティット(ジャイアンツ)が記録した46の大リーグ記録も上回った。首脳陣が優先したのは記録よりも〝未来〟だ。井口監督は開口一番、「本当に素晴らしい投球だった」と絶賛。降板を決断した理由を「われわれ、ファンの方も最後まで見たかったと思うが、先々を考えると八回までが限界だった。今日は100球弱と思っていた。七回が終わった時点で朗希が少しへばりつつあった」と説明した。球団として5年計画で育てる方針を貫いてきた。10日は105球で初完投しており、味方が得点しても八回で交代させる覚悟を固めていた。 佐々木朗も首脳陣の思いを理解している。前人未到の記録は逃したが、試合後には20歳らしい笑顔を見せた。この一週間を振り返り「寝て食べた! 少しでも(疲労)回復できるよう重点的にやりました」。初の満員御礼での登板に「最初(ファンが)幕張メッセと勘違いしているのかなと思った」と笑いを誘い、「チームが勝てるようにと思っていた。先制点はやれない苦しさはあった」と振り返った。この日は千葉移転30周年を記念し、当時の帽子のロゴを採用した「ALL FOR CHIBA」ユニホームで戦った。日曜日の登板が続く「サンデー朗希」の調整が順調なら、次回登板は24日のオリックス戦(京セラ)。「またいい投球ができるように、あしたから準備していきます」。伝説は始まったばかり。佐々木朗が投げるたびに歴史が動く。(広岡浩二)★ギネス認定も!? 異次元の投球を続ける佐々木朗に、各分野も注目している。10日に完全試合を達成後、岩手県の県民栄誉賞の選考を担当する人事課の担当者は「現段階では全くの白紙」と前置きした上で、「今後は県民の皆さんの声も聞きながら(県民栄誉賞の授賞も)検討していきたいです」と明かした。打者52人連続アウトはメジャーを上回る記録となり、今後、ギネス世界記録に認定される可能性も出てきた。

◆■4月18日 完全試合を達成した過去15人の投手の次の登板は5勝8敗(2人は勝敗つかず)と負けた方が多かった。直近の巨人・槙原寛己(94年)も7回3失点で負け投手。では16人目のロッテ・佐々木朗希はどうなるのか。興味津々の17日の日本ハム戦はまた〝無料〟では見られないのか、と思いきやテレビ東京が地上波、BSで生中継した。行ってみたい、食べてみたいと思わせる街歩きに食べ歩き...など、茶の間が喜びそうな番組作りで固定ファンも多いテレ東。プロ野球中継となるとキー局では一番遠い存在だったが、いま誰もが見てみたい佐々木朗希登板の緊急生中継に踏み切ったのはさすが〝茶の間の味方〟といったところか。松坂大輔、松井秀喜、田中将大...。名だたる大投手、大打者はまず甲子園で快腕、快打を日本中に披露しプロで「やっぱりすごい」とうならせた。それもテレビで生中継で見られたからこそ職場や居酒屋で話題として共有できた。野球少年にとっては「将来メジャーに」との夢につながった。朗希はといえば大船渡高では甲子園に出ていないし、プロでも地上波ではほとんど見かけなかった。球場に足を運んだり有料配信サービスでの観戦を欠かさない熱心なファンはともかく、多くはその投球をライブで固唾をのんで見守ったことはないだろう。〝怪物〟は〝怪物〟でもネス湖のネッシーのようなミステリアスな存在だった。テレビ東京のおかげでようやくネス湖の霧も晴れた。それも、あと1回で2試合連続完全試合という圧巻のピッチングで〝怪物〟の真の姿を見届けられた。中6日の先発が今後も続くなら日曜日のお楽しみとして、地上波中継もぜひ継続してほしいものだ。(今村忠)

◆日米通算906試合に登板した元ヤクルト投手の五十嵐亮太氏(42)が17日、テレビの解説でZOZOマリンスタジアムを訪れ、バックネット裏から佐々木朗の投球をチェック。能力の高さを本紙に語った。佐々木朗の驚異的な能力の1つに、再現性がある。打者にとっては直球かフォークボール、ほぼ2択だが、リリースがあまりにも一定していて、判断が全くできていないように映った。いくら常時160キロ前後の直球があったとしても、あれだけプロが対応できないというのは、それ以上のすごみがあるからだ。リリースを一定するためにはまず、自分の投球メカニズムを熟知していることが一番。さらにメンタリティーのブレが一切ない。投手は自身のコンディションや相手打者の圧力、ZOZOマリンスタジアムなら風など、さまざまなストレスを受ける。だが、佐々木朗はその影響を投球フォームに及ぼさない。前回より不調だったというフォークは中盤以降に修正してみせた。高い再現性の上に修正能力もある。攻略が本当に困難な投手だ。八回102球で降板したことに、異論は全くない。ロッテは佐々木朗の入団以降、徹底的に体の状態を確認し、球数も制限しながら育ててきた。ロッテスタンス―。それを貫いたのが、この日の試合だと改めて実感させられた。二度と訪れないかもしれないチャンスではあったが、その一瞬だけに捉われない。その姿勢を貫いてきたからこそ、佐々木朗がこれだけの投手になっている。そこを強調したい。

◆野球ファンの中には「残りアウト3つ。なぜ、九回も投げさせなかったのか?」「九回先頭に出塁を許したら降板させれば」という意見もあるだろう。しかし、八回に降板。〝非情〟にも映る采配には、大きなリスクを避ける理由があった。六回途中から佐々木朗の制球はやや乱れ始め、球威が明らかに落ちた。個人の成績よりも、チームの勝利が最優先。首脳陣は佐々木朗にしっかり説明し、交代の決断を下した。さらに、将来的な選手寿命を考慮し、肘肩へ負担をかけさせられない。まだ20歳5カ月の青年であり、今季開幕からまだ4試合目の登板だった。球団も佐々木朗自身も、今季は一年間先発ローテーションを守ることが共通目標だ。「たられば」は存在しないが、あの状態で九回に登板したら、15球ほど多く投げる可能性はあった。リスクこそ故障につながる火種。シーズン序盤での疲労蓄積が、佐々木朗にとって大きな支障となる。賛否両論がある中、批判覚悟での交代劇は右腕の未来を守るためだった。(ロッテ担当・広岡浩二)

◆プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(20)が登板した17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の平均世帯視聴率が5・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが18日、分かった。前回登板の10日のオリックス戦(同)での完全試合を受け、テレビ東京が急きょ、生中継。同時間帯ではフジテレビ系「ザ・ノンフィクション」の8・6%に次ぐ2番目の高さだった。佐々木朗はこの日も一人の走者を許さない〝完全〟投球を八回まで披露した。完全試合目前だったが、球数なども考慮されて八回限りで降板。試合は延長十回0-1で敗れた。テレビ東京はサンケイスポーツの取材に「大きな注目が集まる中での中継でしたので、少しでも長くパーフェクトイニングを続けてくれればと期待していましたが、八回まで完全投球とは想像以上でした。本当に佐々木投手の歴史的ピッチングに尽きると思います」と快投をたたえ、SNS上でも、テレ東が中継を決断したことをたたえるコメントがあふれた。

◆ロッテ・佐々木朗希投手が8回まで走者を許さず、9回で交代した17日のテレビ東京系中継の平均世帯視聴率が5・9%だったことが18日、ビデオリサーチ関東地区調べ(速報値)で分かった。中継は午後2時から2時間で、平均個人視聴率は3・2%。同時間帯に中継された阪神対巨人(甲子園)のテレビ朝日系中継の平均世帯は4・2%(平均個人は2・2%)。DeNA対ヤクルト(横浜)のTBS系中継は1・4%(同0・8%)だった。テレビ東京では佐々木が10日のオリックス戦で完全試合を達成したことを受け、15日に急きょ、17日の中継を発表。佐々木は前回登板の10日から日本選手最長タイの25イニング連続奪三振と、米大リーグ記録を上回る打者52人連続アウトを記録した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1030 0.769
(↑0.019)
-
(-)
13062
(+14)
34
(+4)
9
(+4)
10
(-)
0.241
(↑0.018)
2.490
(↓0.04)
2
(-)
ソフトバンク
1151 0.688
(↓0.045)
0.5
(↑1)
12661
(+4)
52
(+14)
7
(-)
10
(+2)
0.232
(↑0.003)
2.580
(↓0.69)
3
(-)
ロッテ
890 0.471
(↓0.029)
4
(↓1)
12652
(-)
42
(+1)
5
(-)
25
(+1)
0.222
(↓0.003)
1.970
(↑0.07)
4
(-)
ORIX
8100 0.444
(↑0.032)
4.5
(-)
12548
(+4)
59
(+3)
6
(+1)
8
(+4)
0.194
(↑0.002)
3.150
(↑0.01)
5
(1↓)
西武
7111 0.389
(↓0.023)
5.5
(↓1)
12452
(+3)
71
(+4)
11
(+2)
6
(-)
0.209
(↑0.001)
3.010
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
6120 0.333
(↑0.039)
6.5
(-)
12548
(+1)
65
(-)
13
(+1)
10
(+1)
0.219
(↓0.01)
3.610
(↑0.25)