ソフトバンク(★5対6☆)楽天 =リーグ戦2回戦(2022.04.16)・北九州市民球場=
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楽天
1100200026802
ソフトバンク
03001001051210
勝利投手:安樂 智大(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗4S))
敗戦投手:森 唯斗(0勝3敗6S)

本塁打
【楽天】マルモレホス(1号・2回表ソロ),西川 遥輝(2号・9回表2ラン)

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◆楽天がシーソーゲームを制した。楽天は2-3で迎えた5回表、山崎の2点適時打で逆転する。その後はリードを許すも、9回に西川の2ランが飛び出し、再逆転に成功した。投げては、4番手・安樂が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、6番手・森が誤算だった。

◆ソフトバンクは16日、「ファイト!九州デー」として今季初の北九州開催。同球場は昨季2戦2勝で、甲斐拓也捕手が9打数4安打で打率4割4分4厘、2本塁打、6打点と暴れた。「北九州の鬼」が、この日も勝利へ導けるか。?〈15年以降の北九州の試合アラカルト〉◆15年5月19日オリックス戦(●5-8) 先発の大隣が5回2/3を11安打6失点でKO。7回裏の攻撃前に三塁側から花火が打ち上げられ、視界不良で試合が中断する珍事件も起こった。◆16年5月17日日本ハム戦(●2-7) バンデンハークが5回7失点で敗戦投手。来日1年目の15年からの連勝記録が14でストップした。◆16年7月20日オリックス戦(○2ー1) 松田のV打で北九州の連敗は8で止まった。◆17年4月25日日本ハム戦(○7-5) 4番内川が試合前練習で左手を痛めたが、強行出場。2安打を放ち、逆転勝利を呼んだ。◆17年7月19日西武戦(○10-6) 両軍合計28安打が飛び出した乱打戦を制した。◆18年7月18日西武戦(●5-12) 先発武田が当時プロ最短の2回7失点KOされ2軍に降格。◆19年5月14日西武戦(●7-11) 「ブルペンデー」で大敗。プロ初先発の椎野は3回途中5失点だった。◆19年7月17日日本ハム戦(●0-4) 現在チームの主軸を担う栗原が、捕手以外でスタメン出場した最初の試合。「6番DH」で出場し、2打数無安打1四球だった。◆20年は開催なし◆21年4月20日楽天戦(○6-3) 甲斐がプロ初の5打点。北九州では7試合で打率4割3分5厘、4本塁打、11打点の好相性。◆21年6月30日西武戦(○9-1) 2番柳田が2安打1打点、4番栗原が2安打1本塁打2打点、甲斐も1本塁打などで快勝。21年の東京五輪で活躍した侍トリオが勝利を呼んだ。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(29)が、得意の北九州でまた打った。2-2の2回2死三塁で、楽天涌井から中前に勝ち越し適時打。開幕3戦目の3月27日日本ハム戦以来、実に44打席ぶりの適時打に「真っすぐをとらえることができました。いい流れで打席に入ることができたので、思い切っていくことができました。チャンスで1本打つことができて良かったです」と笑顔だった。同球場では、試合前まで23打数10安打で打率4割3分5厘、4本塁打、11打点。昨季も9打数4安打で打率4割4分4厘、2本塁打、6打点と暴れ、「北九州の鬼」と化していた。

◆楽天がソフトバンクとの直接対決を制し、今季初めて首位に浮上した。試合前の時点で1.5ゲームの差があったが、勝率で逆転。「マイナス0.5差」で首位に立った。先発の涌井秀章投手(35)が5回4失点とゲームを作れなかったが、2回1死でホセ・マルモレホス外野手(29)が左中間へ来日1号のソロを放つなど打線が奮起。同点の8回に一時勝ち越しを許しながら、9回にこの日30歳誕生日の西川遥輝外野手が右翼へ逆転2ランをたたき込んだ。▽楽天石井GM兼監督(今季初の首位浮上に)「早い早い(笑い)。早いでしょ、まだ。130試合終わってから」

◆ソフトバンクが楽天に敗れ、ゲーム差「マイナス0・5」で今季初めて首位から陥落した。ソフトバンクは16試合で11勝4敗1分で勝率7割3分3厘だが、楽天は12試合で9勝3敗、勝率7割5分になったため。今季は開幕8連勝の快進撃で首位を快走してきたが、その座を初めて譲った。守護神の森唯斗投手(30)が誤算だった。1点リードの9回に登板も、西川に逆転2ランを浴びた。今季11試合目で早くも3敗目。試合後、藤本博史監督(58)は「本人も悩んでいるところがある。そこはまた本人と話をしながら。しっかりピッチングコーチと話し合っていきたいと思います」と、配置転換の可能性を否定しなかった。先発のコリン・レイ投手(31)は5回4失点で降板。打線は11安打5得点と活発だったが、リードを守れなかった。「九州を元気にする」というコンセプトで開催されている「ファイト!九州デー」は、12日のロッテ戦(長崎)に続いて2連敗となった。▽ソフトバンク・レイ(先発で5回4失点の内容に)「全体的には調子は悪くなかったけど、コントロールのミスがあった。楽天打線は積極的に振ってくるイメージだったけど、今日はきわどいところをうまく見逃された。もう少し粘りたかった」

◆ソフトバンクが今季初めて首位から陥落した。1点リードの9回に、守護神森唯斗投手が西川に逆転2ランを浴びた。今季チーム4敗のうち、3敗は森が敗戦投手になっている。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-逆転2ランを浴びた森の状態はどう見ている「う~ん。まあ、9回はこっち(ベンチ)が任せてるわけやからね。仕方ないんじゃないですか?」-チーム4敗のうち、3敗は森「藤本監督 本人もそこは悩んでるところがあるやろうからね。ちょっとまた話をしながら進めていきたいと思います」-9回を任せるのは変わりないか「ピッチングコーチと話をします」-モイネロや津森らも状態はいい「津森と嘉弥真は今セットで投げている。しっかりとそこは0点で抑えてくれていて、又吉、モイネロもね。最後に4敗中3敗が森というのは本人も一番ショックじゃないかなと思う。そのへんはまた、ピッチングコーチも入れて話し合っていく。まだ始まったばかりなので、今、どうこう言う必要もないと思う。しっかりとピッチングコーチと話し合っていきたいと思います」-ファイト九州デーは2連敗「シーソーゲームで一番いいのは、最後に森が最後しっかり抑えて、勝ってればすごくチームも盛り上がっていけたんでしょうけど...野球ってこんなもんじゃないかなと思う。人間がやることですからね。全部が全部うまいことが行くわけじゃないし、最後にどんでん返しを食らってしまったというところですね」-8回の好機でもう1点欲しかった「先制点は取られたけど野手の方はつながりを見せてくれた。8回にもう1点取っておけば変わっていたね。取れるところで取れれば。(1死二、三塁)で柳町が犠牲フライでもなんか1点取ってれば、というところですね。まぁその前にいっぱい打ってるんやけどね」-上林が猛打賞「だいぶ積極的になってきて、いい状態の時に戻ってきたんじゃないかなと。当分はいけるんじゃないかな。またどこかで悪くなるかもしれないけど、その時その時で考えていければいいかなと。打つ方は今いるメンバーで一生懸命やってくれていると思います」-戦列復帰の三森も2安打「まだ足の状態は完璧じゃないので、また相談しながらセカンド(の守備)に入っていくと思います」

◆ソフトバンクのリードオフマンの三森大貴内野手が、5試合ぶりの戦列復帰で2安打を放った。「1番DH」で出場し、2回に中前打、9回には右中間への二塁打。下半身のコンディション不良で4戦連続で欠場していたが「やることは変わらず、今まで通りのプレーを心掛けました」。藤本監督は「まだ足の状態は完璧じゃないので、相談しながらセカンド(の守備)に入っていくと思います」と話した。

◆新型コロナ陽性で離脱していた楽天西口直人とブセニッツが出場選手登録され、即出場した。同点の6回に西口、7回にブセニッツが登板。ともに1回無失点と好投した。 4年目の助っ人は「ずっとゲームで投げたかったので、まずは復帰登板がしっかり抑えられてよかった」と安堵(あんど)。頼もしい投手たちが帰ってきた。

◆鷹の守護神に配置転換の可能性が浮上した。ソフトバンクが楽天に敗れ、「マイナス0・5差」で今季初めて首位から陥落した。1点リードのの9回1死一塁。守護神の森唯斗投手(30)が、西川に痛恨の逆転2ランを浴びた。勝利を祈っていた鷹党の悲鳴が、北九州の空に響く。「ツーシームが甘くなってしまった。申し訳ないとしか言えません」と、マウンドでがっくり肩を落とした。これで今季チームは4敗目。うち3敗は、森が敗戦投手になっている。直近では12日のロッテ戦(長崎)で、0-0の9回に3失点。開幕前から「9回は森」と明言してきた藤本監督は「4敗中3敗が森というのは、本人も一番ショックじゃないかなと思う。そのへんはまた、ピッチングコーチも入れて本人と話し合っていく」と、配置転換の可能性を否定しなかった。代役には左腕のモイネロや、「7回の男」又吉が候補に挙がる。森は昨年5月に左肘を手術し、わずか30試合の登板にとどまった。今季も春季キャンプで右前腕部の張りを訴えて調整遅れ。リーグトップの6セーブも、防御率は3・60と本調子ではない。右腕は「自分自身、もう後がない。やり返さないといけない」とリベンジを誓ったが、不安は拭えない。開幕8連勝の快進撃で首位を快走してきたが、その座を初めて譲った。17日には3年ぶりの鹿児島開催。9連勝中の平和リース球場で、首位奪還を目指す。【只松憲】

◆敗戦ムード漂う暗さを明るく振り払った。楽天西川遥輝外野手(30)が、1点を追う9回に右翼へ逆転2ラン。ソフトバンクを勝率で上回り、"マイナス0・5差"で首位に浮上した。この日が誕生日のリードオフマンは「節目の30歳でもありますし、忘れないと思います」と声を弾ませた。自身初のバースデー弾で、チームとファンへ最高のプレゼントを贈った。 月が出る前に決めた。この日から17日の明け方にかけて満月になる。4月の満月は「ピンクムーン」と呼ばれ、見た人に幸せをもたらすと言われている。そんな天体ショーの前、まだ西日が差す9回1死一塁。左翼スタンドのビジター応援席が、ピンク色の"西川タオル"で染まった。1ストライクから、甘く入った143キロツーシームを鋭くスイング。右翼席中段へたたき込んだ。タオルが歓喜で揺れる中、ゆっくりとダイヤモンドを1周。喜びをかみしめた。それでも試合後は「まだ始まったばかりなので(首位浮上は)あまり気にはしてない。目の前の打席や試合を大事にしていけたら」と気を引き締めた。打率、出塁率、安打、本塁打、打点、盗塁、すべてでチームトップの数字を残す。石井GM兼監督からも「すごく一生懸命ここまでやってくれてると思う」と称賛を送られた。今季加入したリードオフマン。西川がチームの先頭で明るく照らし、9年ぶりのリーグ優勝と日本一までの道を示していく。【湯本勝大】

◆まだまだ「貯金」を切り崩すというほどではないが、ロケットダッシュの開幕8連勝からすればソフトバンクの勢いは鈍化してきた。16試合を消化し、8連勝後は3勝4敗1分け。柳田、栗原の主軸を欠いていることもあるが、打線活性へ手探りが続く。この日は今季初めて準本拠地・北九州でのゲームだった。土壇場9回にクローザーの森が逆転2ランを浴びて痛い黒星を喫してしまったが、腐心の打線には光明もあったように思う。2点を追う2回に1死から長短5安打を集め3得点。試合をひっくり返した。同点の8回にも上林の右翼線二塁打で勝ち越し。送りバントのミスはあったものの打撃陣から「何とか1点を」という意識は伝わってきた。) 試合前から藤本監督は「泥臭く」と打線に奮起を促していた。惜敗の試合後は1点に終わった8回攻撃のあと一押しを残念がっていたものの、粘りの出てきた打撃陣には「野手の方はつながりを見せてくれた」と評価した。ダメ押しとなるあと1本は出なかったが「つなぐ意識」は目覚め始めたのではないだろうか。3番に入った中村晃の打撃が象徴的だったように思う。初回の1打席目こそ3球目を遊飛としたが、3回の2打席目は一邪飛に倒れたものの楽天先発の涌井から10球粘った。5回、同点とした適時打も8球目の直球をしぶとく左前に運んだ。5回92球の涌井に3打席で21球も投げさせた。) 14日のロッテ戦(ペイペイドーム)で屈辱の30イニング連続無得点にピリオドを打ったのは初回に右前適時打を放った中村晃だった。ヒーローのお立ち台で「これまで点が取れなくてすみませんでした」とファンに謝った姿は責任感の強い中村晃らしかった。シーズンはまだ始まったばかり。今季、藤本ホークスが目指す攻撃型は「豪快さ」ではなく、粘着性のある「しぶとさ」がキーワードになるのでないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆楽天が逆転勝ちで今季初めて首位に浮上した。4―5の九回1死一塁から、西川が2号2ランを放った。4番手の安楽が初勝利。ソフトバンクは同点の八回に上林の適時打で一時勝ち越したが、抑えの森が痛打を浴び2位に後退した。

◆パ・リーグは16日、楽天がソフトバンクに逆転勝ちし、今季初めて首位に浮上した。楽天が勝率で上回っているが、勝ち越し数ではソフトバンクの方が7で一つ多いため、楽天と2位ソフトバンクのゲーム差は「マイナス0・5」となった。ゲーム差は当該2チームの「勝ち数と負け数の差」に基づいて計算した数字で、何試合で追い付けるかの目安。通常は多く勝ち越しているチームの勝率が高いが、試合数や引き分け数に開きがある場合に逆転することがある。今季16試合を消化したソフトバンクに対し、楽天は降雨や新型コロナウイルスの集団感染により中止が相次ぎ、12試合にとどまっている。

◆ソフトバンクの上林が、八回に一時勝ち越しの適時打を放つなど、今季初の1試合3安打をマークして気を吐き「受け身にならずに自分から仕掛けられている」と手応えを口にした。二回は初球を左翼線への二塁打とすると、続く柳町の左前打でヘッドスライディングして生還。四回は左前打を放ち、同点の八回は1死一、二塁の好機で低めの変化球を巧みに右翼線へ運んだ。今季は2年ぶりの開幕戦先発出場を勝ち取りながらレギュラー確保には至らず、先発は6試合目。それでも藤本監督が「一番好機で回ってくる」と重視する6番に2試合続けて起用され、期待に応えた。

◆1日に新型コロナウイルスの陽性判定を発表されていた楽天の西口、ブセニッツがともに復帰戦で1回無失点と好投した。西口は六回2死から二塁打を打たれたが、続く今宮を全て速球で3球三振に仕留め「緊張したけど、絶対打たせたくない気持ちで投げられたのが良かった」と安堵した。後を受けたブセニッツは2三振を奪うなど七回を完璧に抑え「ずっとゲームで投げたかったので、まずはしっかり抑えられて良かった」と満足げ。手薄だった救援陣が厚みを増し、今季初めて首位に浮上したチームにとって心強い。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
930 0.750
(↑0.023)
-
(↓1.5)
13148
(+6)
30
(+5)
5
(+2)
10
(+1)
0.223
(↑0.001
2.450
(↓0.23)
2
(1↓)
ソフトバンク
1141 0.733
(↓0.053)
-0.5
(↓0.5)
12757
(+5)
38
(+6)
7
(-)
8
(-)
0.229
(↑0.008
1.890
(↓0.21)
3
(-)
ロッテ
880 0.500
(↓0.033)
3
(↑0.5)
12752
(+4)
41
(+11)
5
(-)
24
(+3)
0.225
(↑0.002)
2.040
(↓0.39)
4
(1↑)
ORIX
7100 0.412
(↑0.037)
4.5
(↑1.5)
12644
(+3)
56
(-)
5
(-)
4
(-)
0.192
(↑0.001)
3.160
(↑0.21)
4
(-)
西武
7101 0.412
(↓0.026)
4.5
(↑0.5)
12549
(-)
67
(+3)
9
(-)
6
(+1)
0.208
(↑0.001)
2.930
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
5120 0.294
(↑0.044)
6.5
(↑1.5)
12647
(+11)
65
(+4)
12
(+1)
9
(+1)
0.229
(↑0.014)
3.860
(↑0.05)