広島(☆3対2★)中日 =リーグ戦4回戦(2022.04.16)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:大瀬良 大地(2勝1敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗5S))
敗戦投手:岡野 祐一郎(0勝1敗0S)
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◆広島が接戦を制した。広島は2点を追う3回裏、1死満塁からマクブルームの適時打で同点とする。なおも続く好機で坂倉の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・大瀬良が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆広島大瀬良大地投手(30)がマツダスタジアムで今季初登板。マツダスタジアムの通算勝利数上位は(1)前田45勝(2)野村40勝(3)ジョンソン33勝(4)大瀬良32勝。大瀬良が勝てばジョンソンに並び3位タイに進出する。

◆今季初登板の中日岡野祐一郎投手が3回途中3失点で黒星を喫した。 2回2死満塁でプロ入り初安打となる先制の中前2点適時打を放った。しかし3回1死二、三塁から小園に四球を許し、マクブルーム、坂倉に連続適時打を浴び降板。「粘ることができなかった。(3回の)連続安打のところを何とかして止めたかった」とがっくり。28回目の誕生日を2年ぶりの白星で祝えなかった。

◆中日が今季初の5連勝を逃した。3回に逆転された後は、打線が沈黙。先発大瀬良ら広島投手陣に、4回以降は無安打に終わった。立浪和義監督は「いずれにしても今日は点が取れなかったという話。今日はじゃない、今日もやね」と自虐を交えて惜敗を振り返った。 3回1死一、二塁で阿部がカウント2-0から真ん中のスライダーを見逃し、4球目カットボールを引っかけ併殺打。「バッティングカウントでチャンスの時は変化球が多い。真っすぐが来てもカウント2-1。腹をくくってスライダーを狙うとかやっていかないと。いい投手になればなるほどチャンスでは打てない」と指揮官は苦言を呈した。主砲ビシエドも得点圏打率5分9厘と低迷。試合前の打撃練習では指揮官自ら、復調へのアドバイスを送った。「2打席目(左前打)で久しぶりに雰囲気が出た。早く試合の中でつかんで欲しい」と、目覚めに期待を寄せた。広島に勝てば、2位浮上で6年ぶりの首位奪還が目前に迫っていた。それでも昨季は借金22と苦戦した敵地で、3勝4敗と奮闘中。「打てなかったらこうなる」と立浪監督は打線の奮起を促した。【伊東大介】

◆広島がエース大瀬良大地投手で首位をがっちりキープした。 今季マツダスタジアム初登板で、6回2失点で2勝目。2回に2死満塁から投手岡野に右中間への適時打で2点先制を許した後は危なげなし。「ブルペンも良かったし、(試合の)入りも良かった。少しずつだが感じも良い方向に戻ってきている」。6回で108球とやや球数を要しながら先発の役割を遂行。ただ「岡野君に打たれてしまった1球を反省して、次に向かいたい」と、逆球を打たれた1球が心残りのようだった。マツダスタジアムの33勝はジョンソンと並んで球団3位となった。「1つでも多く勝ちを重ねていって、下の子たちの目標となれるようにしたい」。4年連続開幕投手のエースはただ真っすぐに次の勝利を見据えた。

◆広島はライアン・マクブルーム内野手(30)の同点打が逆転劇を生んだ。2点を追う3回1死満塁から左前適時打で走者2人をかえし、次打者坂倉の勝ち越し打につなげた。「2打点挙げられてチームに勝ちがついて良かった。(対戦する)投手が変化球でかわすのか、どんどん攻めてくるのか、そこが一番難しい」。13打席ぶり安打に打点がつき、ホッとした表情だった。

◆広島が今季6度目の逆転勝利で首位をガッチリと守った。殊勲の一打は坂倉将吾捕手(23)だ。同点に追いついた直後の3回1死一、二塁で決勝の右前タイムリー。2連勝で2位巨人とは1ゲーム差となり、貯金は今季最多の「7」。広島ナインが粘り強さを発揮し、快進撃は続く。あっという間に試合をひっくり返した。2点を追う3回だった。マクブルームの2点適時打で同点に追いつき、なお1死一、二塁の好機で坂倉が打席へ。1ストライクから中日岡野の低め変化球を右前にはじき返した。「思いっきり振り抜けた。強く振れたのが良かった」。二塁走者が生還し、勝ち越しに成功。今季初めて勝利打点を挙げた。今季打率は3割3分3厘だが、得点圏打率は5割ジャストとさらに跳ね上がる。「つなぐ意識を皆が持ってやっている。その中で結果が伴っている。こういう気持ちは忘れてはいけない」。徹底したつなぎの意識が勝負強さの秘訣(ひけつ)だ。そして今季6度目の逆転勝ちというチームの粘りを生んでいる。佐々岡監督は「つながって1点1点取るのが今年はハマっている。集中打などいい流れできている」と目尻を下げた。坂倉は今季初めてお立ち台に上がり、大きな拍手を浴びた。「なかなか、いい場面で打てていない感じがあった。1打席目は(2死一、二塁の)チャンスで凡退した。なんとかやり返そうと思って、2回目のチャンスで打てて良かった」とホッとした表情を見せた。試合のなかった15日にチームは首位に浮上。連勝で2位巨人に1ゲーム差とした。指揮官は「1試合1試合...」と引き締めたが、雰囲気はいい。前回敵地で同一3カード3連敗を喫した中日から今季初勝利。上昇気流に乗って、広島が首位固めに入る。【前山慎治】

◆広島が逆転勝ち。0―2の三回にマクブルームの2点打で追い付き、坂倉の右前打で勝ち越した。大瀬良が6回2失点で2勝目、栗林が5セーブ目。中日は連勝が4で止まった。岡野が三回に崩れ、打線も中盤からつながらなかった。

◆首位・広島が中日に競り勝ち、2位・巨人とのゲーム差を「1」に広げた。ヒーローインタビューは6回4安打2失点で今季2勝目の大瀬良大地投手(30)と三回に右前に勝ち越し打を放った坂倉将吾捕手(23)で一問一答は以下の通り。──先発の大瀬良投手、ナイスピッチングでした「ありがとうございます」──今季(本拠地)初登板はかなり気合が入った立ち上がり「そうですね。今年(本拠地では)初めてだったので、いいピッチングをしたいなと思ってマウンドに立ちました」──三回に打線が(マクブルーム、坂倉のタイムリーで2点のビハインドを)を逆転して1点のリードを得た。気持ちの切り替えはあったのでしょうか「(二回に投手の岡野に中前打で2点を)先制されてしまって気が落ちるところではあったんですけど、ああやってすぐ逆転してくれて、もう一回頑張ろうと、粘り強く投げようと、思ってそこから頑張りました」──粘り強くアウトを重ね6回2失点。振り返って「決していい状態ではなかったと思うんですけど、チームが勝てるように、精いっぱい投げようと思って一生懸命頑張りました」──(お立ち台の)隣には坂倉選手。(大瀬良投手は)三回の逆転はどのように見ていましたか「信頼しているので絶対打ってくれると思って安心して見ていました」 ──前回(1~3日のバンテリンドームで)3連敗した中日に勝利。この結果は「前回(1日の1戦目の先発では)ちょっと僕が流れを悪く(8回3失点で黒星)してしまったんで、今日は何とか勝とうと臨んだ。逆転してくれてチームが勝ってくれて本当に良かったと思います」──今季初の本拠地のデーゲーム。たくさんのカープファンをどのように見ていた「ウオーミングアップも外でやってたんですけど、すごくお客さんも入って来られていい試合をしたいなと思って、今日は勝ちゲームで良かったと思います」──打のヒーローは坂倉選手です。ナイスバッティングでした「ありがとうございます」──三回は目の前でマクブルーム選手が(左前へ)同点打。どんな気持ちで打席に入った「1打席目もチャンス(2死一、二塁)で(二ゴロに終わり)凡退していたので、何とかやり返してやろうと思っていました」──(勝ち越しのシーンでは岡野の)2球目の変化球を捉えて勝ち越し。打球が抜けてどのような気持ちでしたか「良かったなと思います」──試合中に届いたコメントでは「大地さんが粘り強く投げていたので自分も粘り強く打つことできた」と。大瀬良投手の投球はどうでしたか「本当に粘り強く投げられていたので、何とか早い回に逆転できて良かったなと思っています」 ──開幕から5番に座り続けている。どういう役割を果たしていきたい「やっぱり前後に頼り甲斐のある先輩たちがいるので、自分一人でやるんじゃなくてつなぐ気持ちで持って打席に立てているので良い結果になっているのだと思います」──(この日の観衆3万22人で)たくさんのカープファンが入った。歓声は「すごく力になりますし、ありがたいんですけど...。僕がサードの時は温かく見守ってください」──2人に明日以降の意気込みを聞きます。大瀬良投手は「もっともっと良い内容のピッチングでここに立ちたいと思いますし、何よりチームが勝てるように一生懸命投げていきたいです。サク(坂倉の愛称)は明日もあると思うので応援よろしくお願いします」──では坂倉選手。意気込みお願いします「そうですね。今日、1戦目、しっかり取れたのでこの流れをまた明日につなげて、良い試合ができるように頑張りますので応援よろしくお願いします」

◆広島は4連勝中だった中日に競り勝ち、2位・巨人とのゲーム差を「1」に広げた。佐々岡真司監督(54)の試合後の主な一問一答は以下の通り。──(6回4安打2失点で今季2勝目の)大瀬良は立ち上がり苦しんだ「今日はいいようには見えなかった。球にばらつきがあった。何とか低め低めに投げようと、制球重視に見えました」──試合を作るのはさすが「悪いなりに試合を作ってくれた。(0─0の二回2死満塁で)投手(の岡野)に打たれたけど、しっかりと切り替えて踏ん張った、粘った投球はさすがだった」──先発の安定感(12試合連続クオリティスタート=6回以上自責3点以内)がチームに流れを呼んでいる「先発がしっかり試合を作って6、7回投げてくれる。打線もしっかりとつないでくれるというのが目指す野球であるということ」──(試合前時点で6試合無失点と)調子のいい塹江を七回(2死一、二塁のピンチ)に投入「ここまで調子がよくて、1点もやれないところだった。(七回先頭から投入した)島内が前回制球難があった中で、今日も(京田に)死球があったので思い切っていきました」──打線は8安打の全てが単打「つながって1点1点取るのが今年は、はまっている。あそこで(三回1死満塁で)4番(マクブルーム)が打って、つないでタイムリー。集中打などいい流れで来ているのは先発投手の頑張りもあるだろう」──開幕したばかりだが首位をキープ「いやいや。そういうのは1試合1試合というところです」──前回(1~3日にバンテリンドームで)中日に3連敗。明日も勝ちたい「前回3連敗したのでね。今回は大瀬良と森下で2つね。前回もこの2人(1戦目大瀬良、2戦目森下、3戦目遠藤)で3連敗したので、取り返すんだという気持ちはみんな持っていると思います」

◆広島は三回、マクブルームの2点打で追いつき、なお1死一、二塁で、坂倉が殊勲打。岡野の変化球を右前に運んだ。「大地さん(大瀬良)が本当に粘り強く投げていた。早い回に逆転できて良かった」。三塁守備では3─2の九回1死で石川昂のゴロを捕球後、一塁へ悪送球。捕手登録ながら内野でも出場する23歳は「僕が三塁の時は温かく見守ってください」とお立ち台でファンに呼びかけた。

◆広島・大瀬良が今季4試合目で初の本拠地登板に臨み、6回4安打2失点で2勝目。マツダスタジアム通算33勝目を挙げ、球団歴代3位のジョンソン(2015~20年、21年に引退)に並んだ。「ジョンソンは尊敬でき、学ぶべきところがある素晴らしい投手。(自身も後輩の)目標になれるように、1つでも多くの勝ちを積み重ねていきたい」中日の連勝を4で止め、2位巨人とのゲーム差を1に広げた。貯金は今季最多7で首位快走。佐々岡監督は「前回(1─3日の敵地で同一カード)3連敗した。取り返す気持ちをみんな持っていると思う」とうなずいた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
1251 0.706
(↑0.018)
-
(-)
12582
(+3)
44
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.260
(-)
2.300
(↑0.02)
2
(-)
巨人
1270 0.632
(↓0.035)
1
(↓1)
12477
(+1)
72
(+2)
21
(-)
4
(-)
0.256
(↓0.005)
3.140
(↑0.1)
3
(-)
中日
970 0.563
(↓0.037)
2.5
(↓1)
12756
(+2)
49
(+3)
12
(-)
8
(+2)
0.241
(↓0.006)
2.920
(↓0.03)
4
(-)
ヤクルト
990 0.500
(↓0.029)
3.5
(↓1)
12560
(-)
69
(+6)
19
(-)
8
(-)
0.226
(↓0.004)
3.100
(↓0.18)
5
(-)
DeNA
680 0.429
(↑0.044)
4.5
(-)
12955
(+6)
60
(-)
10
(+2)
9
(-)
0.248
(↑0.01)
3.930
(↑0.3)
6
(-)
阪神
3151 0.167
(↑0.049)
9.5
(-)
12446
(+2)
82
(+1)
12
(-)
7
(-)
0.219
(↓0.002)
4.080
(↑0.18)