ソフトバンク(☆4対0★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2022.04.14)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:千賀 滉大(3勝0敗0S)
敗戦投手:二木 康太(1勝1敗0S)
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◆ソフトバンクは初回、中村晃の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた8回裏には、上林の適時打などで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・千賀が7回無失点の好投で今季3勝目。敗れたロッテは、先発・二木が試合をつくるも、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆ロッテは10日オリックス戦で6-0、12日ソフトバンク戦で3-0と2試合連続で完封勝ち。ロッテが3試合連続で完封勝利すれば、10年5月29日~6月1日以来、12年ぶり5度目の球団タイ記録になる。

◆ソフトバンクが31イニングぶりに得点を挙げた。初回1死からルーキー野村勇が左中間フェンス直撃の三塁打。続く中村晃が一、二塁間を破る適時打を放った。 ソフトバンクは9日西武戦の初回から無得点が続いていた。試合前時点で3試合連続、30イニング連続無得点と苦しい状況だった。4試合無得点が続けば、南海時代の1947年以来の球団ワースト記録に並ぶところだった。

◆ロッテ二木康太投手(26)は初回に2失点、2回以降は粘ったが敗戦投手となった。「全体的に悪くはなかったですが、初回の2点がもったいなかったです」と神妙に話した。 初回、2番野村勇に外角低め直球を左中間フェンス直撃の三塁打にされると、3番中村晃の適時打で先制を許した。その後、2死満塁から佐藤都の捕逸で2点目を奪われた。2回以降はソフトバンク打線をうまくかわしていただけに、立ち上がりが痛かった。井口資仁監督(47)も「2点目は特にもったいなかったなと思います」としながら「しっかりゲームは作ってくれましたし、今日も真っすぐはしっかり来てましたので」と一定の評価はしていた。

◆ロッテはソフトバンク千賀滉大を攻略できず、3連勝はならなかった。 1番高部が安打で2度出塁も、後が続かなかった。井口資仁監督(47)も「球数はしっかり投げさせてましたし、その中でもう少しいけたかなというところはあったんですけど」と反省。9日オリックス戦では、山本から9安打2得点するも敗戦。エース級をしっかりと崩し切ることが今後の大きな課題になる。

◆ソフトバンク打線が長いトンネルを抜けた。藤本博史監督(58)が2番に起用したドラフト4位ルーキー野村勇内野手(25)が、初回1死で三塁打。これが突破口になり、中村晃の適時打で8日西武戦の9回以来、31イニングぶりの得点を挙げた。久々の得点が決勝点。チームは連敗を2で止めしっかり首位を守った。藤本監督は開口一番「ホッとしました」と胸をなで下ろした。初回にチーム4試合、31イニングぶりの得点が生まれ、これが決勝点になった。「やっぱり新聞に30イニング(無得点)とか書いとったら気になりますよね。今日は全員で1点を取りにいってくれた」。一丸で得点を挙げた選手たちをたたえた。ルーキーが突破口を開いた。野村勇は初回1死で二木の初球をとらえ、左中間フェンス直撃の三塁打。「思い切って振っていきました。ルーキーなので、怖いもの知らずで行って。それが得点につながったので良かったと思います」。続く中村晃の右前打で生還し、チームが30イニング踏めなかったホームを踏んだ。栗原、柳田が故障離脱してから、打線は日替わりでの模索状態が続く。この日はチームが最後に得点していた8日西武戦以来の「2番」で野村勇を起用。藤本監督は「真砂と野村勇のどっちを2番にしようかなと迷ってて、野村勇の方が足が使えるなということで2番にしました。当たりましたね」とにっこり。前戦の12日ロッテ戦で2安打していた真砂と迷いながら、勘もさえて采配が的中した。8回には先頭野村勇の四球から1死一、三塁と好機を広げ、牧原の遊ゴロ(記録は野選)で追加点も奪った。指揮官は「ああいう1点の取り方ですよね。ああいう泥臭い1点がうちのチームには大事じゃないかな」とうなずいた。連敗ストップで堅首。収穫の大きい1勝だ。【山本大地】

◆ロッテはソフトバンク千賀滉大を攻略できず、3連勝はならなかった。▼ロッテが打者9人で全員1個ずつ三振を喫する珍しい全員三振を記録した。全員三振は19年6月1日の西武(対ロッテ)以来、プロ野球21度目だが、打者9人で9個は92年8月11日のオリックス(対ロッテ)に次いで史上2度目。オリックス打線は松永、福良、小川、石嶺、高橋智、渡辺、トーベ、中嶋、本西の出場9人が、ロッテの3投手(今野、白武、河本)から全員1三振ずつだった。

◆打線の活性にはまだまだ注文はあっても、白星は何よりの良薬だ。ソフトバンクが3戦連続0行進をストップさせると、連敗も2で止めた。「打ち勝った」とは言いがたいが、初回に先制の2点。終盤8回にも四球をきっかけに2点を追加。長いシーズンを考えれば、豪打で勝てる試合はそんなに多くない。チャンスを確実にものにするしぶとい攻撃は、今後の1つの指針ともなったのではないだろうか。試合後、藤本監督は「泥臭く」と表現していたが、連打やホームランはおまけのようなもので、攻撃の基本はやはり泥臭くなのだと思わせる一戦であった。千賀の前に淡泊な攻撃に終わったロッテ打線も象徴していたように思う。これで今季のロッテ戦は4勝1敗。記録をめくっていたら、この日の白星は何ともメモリアルな1勝だった。ホークスの対ロッテの通算勝利が900勝目だった。対オリックスの918勝に続き、2球団目の900勝到達だ。対ロッテの通算成績は900勝855敗(66分け)。苦手と思っていたら、なんと45勝も勝ち越しているではないか。V争いを言うには時期尚早だが、ホークス以外の5球団は開幕からどうも波に乗れていない。コロナ禍が影響してチームのバランスを欠く不運もあるが、選手層や投打の充実度はホークスが優位だろう。連敗を脱出し、ここは一気に連勝街道を突っ走りたいところだ。上昇機運にチームが乗れるか-。打線でカギを握るのは、新外国人ガルビスの起用法ではないだろうか。開幕戦の劇的グラウンドスラムがあり、メジャー通算109発の実績もある。だからこそ、打撃開眼に首脳陣も期待を寄せているのだろうが、今の状態ではその気配は感じられない。16日から北九州、鹿児島を経て大阪、札幌の長期遠征。藤本監督には決断のロードとなるのではないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク千賀がロッテ打線を7回3安打無失点に封じ、オリックス山本に並ぶ無傷の3勝目を挙げた。今季初の中5日。初回に2死一、三塁のピンチを招いたが、5番佐藤都を遊ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。「内容的には渋い感じがあったけど、攻撃もいい感じで点を取ってくれたし。何とか応えるように0点で抑えられたのは良かった」。3回までは毎回走者を置いたが、4回以降は内野安打1本。計7三振を奪って寄せつけなかった。「とりあえず勝ててうれしい」。ヒーローのお立ち台では笑顔を見せた。試合前まで打線が30イニング連続無得点と苦しんでいただけに、先行を許すわけにはいかなかった。エースの意地でスコアボードに「0」を並べた。中5日の疲れを考慮して、藤本監督が7回94球での降板を指示。しっかりとエースの役割を果たした。

◆自身2連勝を目指して中11日で先発したロッテ・二木康太投手(26)は、6回4安打2失点でリードを許したまま降板した。一回に2点を失い、9日のオリックス戦(ZOZOマリン)の九回から続いていたチームの連続無失点は「19」イニングで途切れた。登板前日は「チームがいい流れで来ているので、その流れに乗れるように頑張りたい」と意気込んでいたが、立ち上がりを攻められた。1死から新人の野村勇(NTT西日本)に中越え三塁打を許し、3番・中村晃にカウント3-1から142キロの直球を右前へ運ばれた。その後もピンチを広げ、2死満塁から捕逸で追加点を与えた。31イニングぶりに得点した相手に試合の主導権を握られると、打線も相手先発、千賀の前に七回まで散発の3安打。7三振を奪われた。その後も攻め手を欠き、今季初の完封負けを喫した。

◆ソフトバンクは4試合ぶりの勝利。一回1死三塁で中村晃が先制の右前適時打を放つなど2点を奪い、八回は上林の適時打などで2点を加えた。先発の千賀は7回3安打無失点で3勝目。ロッテは打線が振るわず今季初の零敗を喫した。

◆ソフトバンクが連敗ストップ。一回、1死三塁から中村晃が右前適時打などで31イニングぶりとなる2点を先取。八回にも上林の適時内野安打などで追加点を奪った。投げてはエースの千賀が7回3安打無失点の好投で3勝目を挙げた。試合後の中村晃のヒーローインタビューは以下の通り。) --得点シーンを振り返って「(野村)勇が三塁打を打ってくれたので、なんとしてでも返したいと思いました」--得点に結びつかない試合が続いた「こういうこともありますけどなんとかみんなで1点ずつ積み重ねていこうと試合前にそういう話をしました。その話し合いが結果に出てくれて良かった」--先制タイムリー以降のベンチ、グラウンドの雰囲気に変化は「基本的にいつも明るい。特に変化はなかったかなと思います」--打線の中軸を任せられている。ファンの期待は感じているか「どこを打っても自分のできることは限られてると思う。自分のできることをしっかりやっていきたいなと思います」--バッター陣を代表してファンへ「1点獲るのにこんなに長い時間をかけてしまいまして本当にすいませんでした。あさってまた頑張ります、応援よろしくお願いします」

◆ロッテは散発4安打で今季初の零敗を喫した。ソフトバンクのエース千賀や救援陣に翻弄され、井口監督は「(攻撃が)途中、淡泊になってしまったところがあった。そこが反省点」と表情は厳しかった。一回に先頭高部が内野安打と二盗、藤原の一ゴロの間に三塁まで進みながら、先制点を逃したのが痛かった。監督は「ずるずるとそのままいってしまった。良い投手は初回が大事なのでしっかりと点を取らないといけない」と話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1131 0.786
(↑0.017)
-
(-)
12852
(+4)
32
(-)
7
(-)
8
(+3)
0.221
(↑0.001
1.680
(↑0.12)
2
(-)
楽天
830 0.727
(-)
1.5
(↓0.5)
13242
(-)
25
(-)
3
(-)
9
(-)
0.222
(-)
2.220
(-)
3
(-)
ロッテ
870 0.533
(↓0.038)
3.5
(↓1)
12848
(-)
30
(+4)
5
(-)
21
(+1)
0.223
(↓0.006)
1.650
(↓0.11)
4
(-)
ORIX
690 0.400
(-)
5.5
(↓0.5)
12840
(-)
50
(-)
5
(-)
3
(-)
0.193
(-)
3.320
(-)
4
(-)
西武
691 0.400
(-)
5.5
(↓0.5)
12743
(-)
63
(-)
9
(-)
4
(-)
0.207
(-)
3.030
(-)
6
(-)
日本ハム
4120 0.250
(-)
8
(↓0.5)
12736
(-)
61
(-)
11
(-)
8
(-)
0.215
(-)
3.910
(-)