ソフトバンク(★0対3☆)ロッテ =リーグ戦4回戦(2022.04.12)・長崎ビッグNスタジアム=
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ロッテ
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ソフトバンク
0000000000410
勝利投手:西野 勇士(1勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗3S))
敗戦投手:森 唯斗(0勝2敗6S)
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◆ロッテは両軍無得点で迎えた9回表、レアードと山口の適時打が飛び出し、3点を先制する。投げては、先発・ロメロが7回無失点。その後は西野、益田とつないで完封リレーを展開し、2番手・西野が3年ぶりの白星を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)は3月終了時点に打率1割5分8厘も、4月は32打数11安打、2本塁打、7打点、打率3割4分4厘。出場8試合すべて安打を記録するなど好調を維持している。

◆ソフトバンク田上奏大投手(19)が、プロ初登板、初先発した。20年ドラフト5位で入団も、1年目の昨オフに育成契約。4月7日に支配下再登録された。履正社(大阪)では公式戦登板ゼロで、ウエスタン・リーグも3試合しか投げていない「隠し玉」。叔父は、元ソフトバンク捕手の田上秀則氏。

◆ソフトバンク田上奏大投手(19)が、プロ初登板初先発に挑み、5回2/3を2安打無失点と好投した。1回は3番中村奨への1球目に自己最速を1キロ更新する155キロを計測。立ち上がりから飛ばし、この回を無失点で切り抜けると、3度手をたたき、捕手の甲斐に頭をぺこり。「初回が一番緊張したし苦しい投球でした。2回以降は思い切って攻めることができたし、楽しんで投げることができました」。4回1死では、4番レアードを外角低めスライダーでプロ初の奪三振。右の拳を2度握った。6回先頭の池田に三塁内野安打。2死二塁で中村奨を迎えた場面で、2番手の津森にマウンドを譲った。「野手の方がたくさん声をかけてくださったし、守備で助けてくれたおかげで0点に抑えることができたと思います。初回の先頭バッターに対しての四球や、追い込んでからの投球に気をつければもっと自分らしい投球ができると思う。もっと良い投球ができるように頑張ります」。高卒2年目19歳の75球に、球場から温かい拍手が送られた。田上は20年ドラフト5位で入団。昨オフに育成契約も、4月7日に支配下再登録されたばかりだった。履正社(大阪)では、肩の強さを買われて高3春に外野手から投手に転向したが、公式戦登板はゼロ。ウエスタン・リーグも通算3試合の登板のみだが、力強い直球を評価され、藤本監督が1軍デビューを推薦していた。

◆ソフトバンク田上奏大投手(19)がデビュー戦を堂々の投球で飾った。3年ぶりの長崎開催となったロッテ4回戦でプロ初登板初先発し、5回2/3を2安打無失点。初回には自己最速を1キロ更新する155キロをマークした。外野手から投手に転向して約2年。昨秋は育成契約を結び、試合の5日前に再び支配下登録された。勝敗はつかなかったが、若き苦労人が飛躍への第1歩を刻んだ。19歳の田上は、堂々とマウンドに立った。1回。1番高部への1球目に153キロを計測。球場がどよめいた。その後1死二塁となり、3番中村奨への1球目に155キロ。自己最速を1キロ更新した。プロ初登板の高卒2年目右腕に、誰もがくぎ付けになった。「初回が一番緊張したし苦しい投球でした。2回以降は思い切って攻めることができたし、楽しんで投げることができました」20年ドラフト5位で入団も、1年目の昨オフに成長に時間を要するという球団の見立てから育成契約。しかし今年4月7日に支配下登録をつかんだ。履正社(大阪)3年春に投手転向し、公式戦登板はゼロ。ウエスタン・リーグも3試合に投げたのみだったが、藤本監督は田上の直球にほれた。1軍先発を推薦し、この日のマウンドに送った。「(先発は)支配下になった日に、藤本監督から教えてもらいました。『お母さんもみんな家族も呼んで。思いきってやれよ、頑張れ』と言われました。僕がマウンドで楽しそうにしているところを見てほしいです」そう意気込んでいた田上の初陣を見ようと、スタンドには女手一つで育ててくれた母・由香さん(43)や祖父・則一さん(71)がいた。叔父で元ソフトバンク捕手の秀則さん(42=大産大付監督)も駆け付けた。「ただただ思いきってやるということだけです」。家族の応援が力に変わった。5回2/3を2安打無失点。期待を大きく上回る好投だった。「野手の方がたくさん声を掛けてくださったし、守備で助けてくれたおかげで0点に抑えることができたと思います」と笑顔だった。0-0の6回2死二塁。中村奨を迎えた場面で、2番手の津森にマウンドを譲った。田上が放った75球に、球場からは温かい拍手が送られた。3年ぶりの長崎開催で、若き右腕が輝いた。【只松憲】

◆ソフトバンク打線が16年以来、6年ぶりに3試合連続無得点と沈黙した。プロ初登板初先発で、6回途中無失点と好投した田上奏大投手(19)を援護できなかった。ロッテ・ロメロの前に初回先頭の真砂が安打で出塁したが、続く今宮が併殺打。5回1死一、二塁の好機ではガルビスが併殺打に倒れた。主軸の柳田、栗原が負傷離脱し、開幕から好調だった三森も欠場し、得点力不足が露呈している。同点の9回には守護神の森が登板。だが先頭藤原のゴロを一塁松田がトンネルし、無死二塁のピンチ。1死三塁となってレアードに左前適時打を許した。開幕8連勝と好発進を見せていたチームは9日西武戦から3試合白星なし。それどころか1点も挙げられていない。

◆ロッテ益田直也投手(32)がNPB史上43人目となる通算600試合登板を達成した。3点リードの9回に登板し、走者を2人許したものの無失点に抑え、今季3セーブ目を挙げた。初登板は12年3月30日の楽天戦。プロ11年目での達成となった。近年は守護神として活躍し、通算セーブ数はこの日で160となった。▼通算600試合登板=益田(ロッテ) 12日のソフトバンク4回戦(長崎)で9回にリリーフ登板して達成。プロ野球43人目。初登板は12年3月30日の楽天1回戦(Kスタ宮城)。益田は11年目で達成。最速記録は65年秋山(大洋)の10年目があるが、パ・リーグでは66年稲尾(西鉄)18年宮西(日本ハム)の11年目に並ぶ最速タイ。

◆ソフトバンクが今季初めて連敗した。打線が16年以来、6年ぶりに3試合連続無得点と沈黙。プロ初登板初先発で、6回途中無失点と好投した田上奏大投手(19)を援護できなかった。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-今季初の連敗「投手はよく頑張ってるんでね、後は打つ方やね。3試合連続で完封されているわけやから。個人個人が、オレがやるぞという気持ちでね、今の現状を乗り切らんとね。けが人が帰ってきたら変わってくると思うのでね。下向くことはないし、まだ貯金もあるわけやから。また切り替えていくだけですね」-若手は奮闘「若い選手はチャンスだと思ってやってくれたらいい。打てばチャンスは広がるわけやからね。少ない打席の中でね。出たときはしっかり結果出してくれたらどんどん打席も増えていく。真砂は2本打ったから、またチャンスも増えるやろうしね」-田上が好投「良かったね。あれだけ投げてくれるとは思わんかったですね。大体70、80球で代えようと思っていた。5回で代えようと思ったら、投手コーチがもう1回いかせてくださいと。走者が出たら代えましょうといっていたので。次回もどこかでもう1回あると思います」-中6日は未経験「ちょっと空けるよ。今日は緊張を持って、すごくアドレナリンが出ていると思うし。中6日じゃなくて、ちょっと空けてどこかで先発ということは話はしています」-1度登録を抹消「そうですね」-切り替えていく「投手は本当に全員頑張っているんでね。森も点取られたけどエラー絡みやからね。エラーはつきもんやし、そこを防いでいくのは練習しかない。松田も一塁を守るんやったら、ああいう打球をね。マッチも当然反省しているし、練習しかないと思います。投手は頑張っているんで打つ方ですよ。なんとか打線になるように、明後日から頑張っていきましょう」

◆ロッテ西野勇士投手が約2年7カ月ぶりの白星を挙げた。先発ロメロが粘り、0-0の8回に2番手として登板。打者3人で抑え、9回に打線が決勝点を挙げた。育成選手出身でプロ14年目になる西野は、20年シーズン開幕前に戦線離脱。右肘のトミー・ジョン手術を受け、20年、21年と2年連続で公式戦登板がなかった。19年9月7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム=当時)以来、948日ぶりの勝利投手となった。

◆ソフトバンク田上奏大投手(19)がデビュー戦を堂々の投球で飾った。3年ぶりの長崎開催となったロッテ4回戦でプロ初登板初先発し、5回2/3を2安打無失点。初回には自己最速を1キロ更新する155キロをマークした。外野手から投手に転向して約2年。昨秋は育成契約を結び、試合の5日前に再び支配下登録された。勝敗はつかなかったが、若き苦労人が飛躍への第1歩を刻んだ。中日、ソフトバンクで捕手として活躍した大産大付の田上秀則監督(42)はおいの初陣に合わせ、大阪から長崎まで駆け付けた。現役時代は通算470試合に出場したが「自分が出るときよりも緊張しますね。見るだけなのにね」と、ソワソワした様子。自身もつけた背番号「70」を引き継いだ、おいの勇姿に「生で投球を見るのは初めてです。ええ球放るね」と目を細めていた。○...田上の母・由香さん(43)は、プロ初登板をスタンドから見守り「うれしい限りです。いろんな人に感謝ですね」と感激した様子だった。登板前に「ちびらんと、思い切りやってほしい!」とエールを送り、その期待に応える投球だった。

◆ソフトバンク打線が16年以来6年ぶりに3試合連続無得点と沈黙し、今季初の連敗を喫した。9回に松田の失策から、守護神森が先制点を献上。その裏は1死一、三塁の好機をつくるも4番グラシアル、5番中村晃が凡退した。わずか4安打で30イニング連続無得点となり、藤本監督は「投手はよく頑張っている。下向くことはないし、まだ貯金もあるわけやから」と切り替えた。

◆次こそ! ソフトバンクの高卒2年目右腕、田上奏大投手(19)が堂々の1軍デビューを果たした。ロッテ戦(長崎)にプロ初登板初先発し、5回2/3を2安打無失点。初回には自己最速を1キロ更新する155キロを計測した。投手に転向して約2年。昨オフに育成契約となり、今月7日に支配下選手へ返り咲いた苦労人だ。出場選手登録を1度外れる見込みだが、藤本監督は再度の先発を明言した。投手歴2年の19歳に、誰もがくぎ付けになった。1回1死二塁。3番中村奨への1球目に、自己最速の155キロ。球場がざわついた。「初回から思い切り腕を振って。毎回全力でいってました」。初回を無失点に抑え、3度手をたたく。捕手の甲斐にぺこりと頭を下げ、あどけない笑顔を見せた。期待以上の好投だった。被安打は2回マーティンの二塁打と、5回池田の内野安打のみ。内角への強気な直球と、スライダー、フォークがさえた。5回2/3を無失点。「内野と外野の方々にもめちゃくちゃいい守備をしていただいた。そのおかげで今日は0点に抑えられたと思います」。謙虚な姿勢が初々しい。異色の経歴を持つ。履正社(大阪)3年春に投手転向し、公式戦登板はゼロ。ウエスタン・リーグも3試合に投げたのみだ。20年ドラフト5位だが、昨オフに育成契約。それでも藤本監督を直球でほれさせ、試合5日前に支配下再登録。実力で1軍デビューをつかんだ。スタンドには女手一つで育ててくれた母・由香さん(43)や祖父・則一さん(71)がいた。「昨日からお母さんは僕が投げるのに『吐きそう』って言ってて。『なんでやねん』って言っいました」。叔父で元ソフトバンク捕手の秀則さん(42=大産大付監督)、2軍の開幕投手に指名してくれた小久保2軍監督も駆け付けた。「初登板ですごい先輩たちと野球ができたので、ずっと夢みたいな光景。お客さんもたくさんいて、夢見心地というか。ずっと楽しかったです」藤本監督は「あれだけ投げてくれるとは思わんかった」とうれしい悲鳴。今後は1度登録を抹消し、再先発させると明言した。田上は「ここで満点というのもアレなんですけど、正直、自分の中で満点くらいのピッチングができたかなと思います」と75球に手応えを持った。ウイニングボールは、次こそつかみ取る。【只松憲】

◆ロッテ・ブランドン・レアード内野手が決めた。0-0の9回1死三塁。「カウント(2-0)も良く、内野も前に来ていたので、何とかしっかりとした打球を」と森の外角直球を引っ張り、決勝の左前打とした。佐々木朗希投手の完全試合では真っ先にベンチを飛び出し、偉業達成の若者に水をぶっかけた。「信じられないくらいすばらしい試合だったよ」と2日たっても余韻は冷めない様子。「チームの皆が『これからいくぞ!』という、火を付けてくれるような、本当に素晴らしい投球だった。自分たちも乗って行かなくちゃいけないね」と笑った。

◆ロッテ投手陣が2試合連続で「0」を並べた。ソフトバンク戦(長崎)で先発エンニー・ロメロ投手(31)が7回、西野勇士投手(31)と益田直也投手(32)が各1回を抑え、見事な完封リレー。10日に完全試合を達成した佐々木朗希投手(20)の勢いをつないだ。西野には948日ぶりに白星が付き、益田は通算600試合を笑顔で達成。チーム一丸で激戦パを戦っていく。守護神益田が帽子を浅くかぶり直せば、それがロッテ勝利の瞬間だ。2試合連続で、ゼロで守り抜いた。600試合登板で記念ボードを持った益田は、「打たれても(節目の)登板だから、イヤで。ちょっとフワフワ、緊張していました」と長崎の夜空に笑顔を輝かせた。助け合う-。そう誓ってシーズンが始まった。9回、二塁を守る中村奨の失策でピンチが広がる。「奨吾がああいう形になって、何とかカバーできればと思って必死に投げました」。選手会長が球威で押し込み、キャプテンがリベンジする好プレーにもつなげた。佐々木朗が完全試合をやってのけた。ベンチ裏で目を丸くした。「別格なので、彼から刺激はもらうことはないですけど」と笑いながら、「まぁ、雰囲気がいいのでなんとかみんなで競争してやりたい」と一丸を喜ぶ。試合前は、リリーフ仲間の西野と和やかムード。任務を果たし、その西野に復活白星をもたらした。「チーム一丸」は勝利と結果が伴ってなお、強固なフレーズになる。今季14試合のうち、先発投手が12試合でQS(クオリティースタート=6投球回以上自責3以内)を達成。昨季は被本塁打の多さに泣いた。今季は12日終了時点の被本塁打3本は12球団最少だ。井口監督は「木村投手コーチになって、どうやってカウントを持っていくかという、いろいろなミーティングをしながら、結果で出ているので」と改善に手ごたえを感じている。1人でもゼロ、つないでもゼロ。若手捕手の松川、佐藤都もこの短期間で一気に経験値を積み、頼もしさは増すばかり。益田も西野も、佐々木朗も、長年の努力の積み重ねがあってこそ、輝ける。「しっかり目先の1つのアウトを取れるように」と益田。急斜面の長崎を1歩ずつ上るように、慎重に。すばらしい景色は最後に待つ。【金子真仁】

◆ロッテ西野勇士投手(31)が948日ぶりの勝利投手になった。7回無失点だった先発ロメロの後を受け、8回に2番手で登板。3人からきっちりアウトを取ると、味方が9回に3得点。「勝ちがついたのは野手が打ってくれたおかげなので。本当に、野手に感謝したいです」と丁寧に話した。右肘のトミー・ジョン手術を受け、リハビリなどで2年間、公式戦登板がなかった。約2年7カ月ぶりの白星。率直な心境は。「いやぁ、なんか、なんとも。うれしいはうれしいですけど、もちろん」今季すでに5試合目のリリーフ登板。井口監督も「今年に関してはリリーフで行くと思います」と明言している。タフな場面はこれまでも、これからも。自身の白星よりも、チームの勝利を求めている。淡々と振り返るものの、自身の直後に同じトミー・ジョン手術を受け、復活を目指している種市篤暉投手(23)の話題になると、言葉の情感が強まった。「自分の3カ月後にあいつが手術して、本当に僕と同じような症状をたどりながらリハビリしてるんで。あいつのつらいことも分かりますし、うまくいかないこともあるっていうのは分かるんですけど。僕も治るのかなと思いながらやっていましたけど、こうやって治って投げられているので、自分のこの姿を見てもらって、あいつを勇気づけることができたらいいなと思っています」そのためにも、しっかりと腕を振り続ける。この日も140キロ台終盤をそろえ、球場表示で「152」と出た直球もあった。【金子真仁】

◆ロッテ投手陣が2試合連続で「0」を並べた。ソフトバンク戦(長崎)で先発エンニー・ロメロ投手(31)が7回、西野勇士投手(31)と益田直也投手(32)が各1回を抑え、見事な完封リレー。10日に完全試合を達成した佐々木朗希投手(20)の勢いをつないだ。西野には948日ぶりに白星が付き、益田は通算600試合を笑顔で達成。チーム一丸で激戦パを戦っていく。▼ロッテは佐々木朗希が完全試合を達成した10日オリックス戦に続き、チーム2試合連続完封勝ち。完全試合は佐々木朗で通算16人目だが、次の試合でもチームが完封したのは50年巨人(藤本英雄=6月28日西日本戦で史上初の完全試合、別所毅彦=同29日広島戦で完封)以来72年ぶり2度目。パ・リーグでは初。▼ロッテは20、21年と2年続けてシーズン6完封だったが、今季は早くもチーム5完封をマーク。開幕14試合目で5完封は、57年の16試合目を上回るチーム最速となった。ちなみに、このペースではシーズン51完封で、プロ野球記録の32完封(56年西鉄、65年阪神)を上回る。

◆ロッテ益田直也投手(32)がNPB史上43人目となる通算600試合登板を達成した。3点リードの9回に登板し、走者を2人許したものの無失点に抑え、今季3セーブ目を挙げた。通算セーブ数はこの日で160となった。益田が12日のソフトバンク4回戦で通算600試合登板を達成した。プロ野球43人目。初登板は12年3月30日の楽天1回戦(Kスタ宮城)。益田は11年目で達成。最速記録は65年秋山(大洋)の10年目があるが、パ・リーグでは66年稲尾(西鉄)18年宮西(日本ハム)の11年目に並ぶ最速タイ。

◆ソフトバンクの2年目、19歳の田上がプロ初先発を六回途中2安打無失点で終えた。力強い球をどんどんストライクゾーンへ投げ込み、わずか1四球。「二回以降は思い切って攻めることができ、楽しんで投げることができた」と充実の表情で振り返った。一回、中村奨への初球に球場表示で自己最速の155キロを計測。四回にはレアードに低めの変化球を振らせて初三振を奪い、五回は第1打席で二塁打を許したマーティンを見逃し三振。堂々とした投げっぷりだった。大阪・履正社高から昨季にドラフト5位で入団。オフに育成契約となり7日に支配下選手へ返り咲いたばかりだ。苦労を経て迎えた初マウンド。白星こそ手にできなかったが、上々のスタートを切り「もっと良い投球ができるように頑張る」と意気込んだ。

◆ロッテは0―0の九回にレアードの適時打で先制し、山口の2点二塁打で突き放した。2番手の西野が2019年以来の勝利。ソフトバンクはプロ初先発の田上の好投を生かせず、3試合連続の無得点。今季初の2連敗となった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1031 0.769
(↓0.064)
-
(-)
12948
(-)
32
(+3)
7
(-)
5
(-)
0.220
(↓0.007)
1.800
(-)
2
(-)
楽天
830 0.727
(-)
1
(↑0.5)
13242
(-)
25
(-)
3
(-)
9
(-)
0.222
(-)
2.220
(-)
3
(-)
ロッテ
860 0.571
(↑0.033)
2.5
(↑1)
12948
(+3)
26
(-)
5
(-)
20
(-)
0.229
(↓0.006)
1.540
(-)
4
(-)
ORIX
690 0.400
(-)
5
(↑0.5)
12840
(-)
50
(-)
5
(-)
3
(-)
0.193
(-)
3.320
(-)
5
(-)
西武
591 0.357
(↓0.028)
5.5
(-)
12839
(-)
60
(+3)
9
(-)
4
(-)
0.205
(↓0.005)
3.030
(-)
6
(-)
日本ハム
4110 0.267
(↑0.053)
7
(↑1)
12833
(+3)
57
(-)
10
(-)
8
(+2)
0.216
(↑0.002)
3.880
(-)