巨人(☆10対4★)DeNA =リーグ戦1回戦(2022.04.12)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:戸郷 翔征(2勝1敗0S)
敗戦投手:ロメロ(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】梶原 昂希(1号・3回表2ラン)
【巨人】丸 佳浩(4号・3回裏2ラン)

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◆巨人は同点で迎えた3回裏、丸の2ランと戸郷の適時打で4点を勝ち越す。続く4回には、中島、ウォーカー、大城の3者連続適時打で再び4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・戸郷が7回3失点の好投で今季2勝目。敗れたDeNAは、先発・ロメロが誤算だった。

◆DeNA藤田一也内野手(39)が12日、巨人戦が行われる1軍に合流した。今季から古巣のDeNAに加入。春季キャンプ中に左ふくらはぎの張りを訴え、2軍で調整を続けていた。3月19日のイースタン・リーグ開幕戦の西武戦で実戦復帰。同リーグではここまで9試合に出場し、打率0割6分3厘だった。

◆DeNAは12日、大量11選手が出場選手登録された。投手陣では守護神候補で獲得した新外国人のクリスキーと池谷がリリーフ要員で登録された。捕手では嶺井博希、内野手では藤田一也、伊藤裕季也、田中俊太、ネフタリ・ソトが登録された。外野手では宮本秀明、梶原昂希、蝦名達夫、大田泰示が登録。なお特例2022の対象選手だった大田は、抹消後10日間を経ずに復帰となった。

◆巨人の不動の4番・岡本和真内野手(25)が、今季16試合目で初めてスタメンから外れ、ベンチ入りメンバーからも外れた。代わりに坂本が4番に入り、若林が「2番三塁」で代役を務める。 前日11日に沖縄入りも、この日の試合前練習には姿を見せなかった。今季ここまで全15試合に先発し、打率2割7分3厘、4本塁打、11打点の成績を残していた。昨季はクライマックスシリーズ(CS)は左脇腹痛で全5試合を欠場したが、レギュラーシーズンは143試合全てで「4番三塁」でスタメン出場していた。

◆DeNAが、大幅にオーダー変更した。6日以降、チームでは選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明。開幕から不動のスタメンだった4番牧、1番桑原、楠本を欠く中、ルーキーの梶原を「1番中堅」で起用し、「2番右翼」に関根、「7番二塁」で田中俊が入った。

◆東京オリンピック(五輪)空手男子形で金メダルを獲得した喜友名諒が始球式を行った。 始球式の前にはマウンドの前で演武し、始球式では息子の誕生日の「513」のユニホーム姿でワンバウンド投球。スタンドから拍手を浴びた。喜友名は球団を通じ「記念すべき試合で始球式をさせていただき、大変誇りに思います。球場で形をすることはないので、いい経験をさせていただきました。私自身もプロのマウンドに立つことができ、うれしく思います。このようなプロの試合やトップ選手のプレーを沖縄の子どもたちが肌で感じ、夢や希望を持って成長する機会が増えればいいと思います。今回は沖縄で読売ジャイアンツ公式戦を開催していただき、本当にありがとうございました」とコメントした。

◆DeNA三浦大輔監督(48)が、開幕から不動の4番だった牧秀悟内野手(23)の代役に指名したのは、この日から合流したネフタリ・ソト内野手(33)だった。試合前取材に応じた三浦監督は、選手名は伏せながら、4番に起用した選手の抜てき理由を聞かれ「長打力です」と明言。「経験もあるし、他の打順との兼ね合いも含めて」と話したが、答えは本塁打王2度の大砲だった。注目の第1打席は、2回2死二塁。フルカウントからの変化球にバットが空を切って、先制のチャンスを逃した。

◆DeNAが、ミスから失点を重ねた。1回1死一、二塁。巨人坂本が放った三遊間への打球を遊撃の大和が後逸し、二塁から吉川が生還し先制点を献上した。2回には、2死から一塁のソトが失策し、先発ロメロの暴投の間に二塁に進塁され、吉川の適時打で追加点を許した。 梶原のプロ初本塁打で同点に追いついた直後の3回には、丸の2ランで勝ち越しを許し、さらに2死二、三塁からは、投手戸郷に中前への2点適時打を浴びた。ロメロは前回登板の5日阪神戦でも不安定な立ち上がりを狙われ、序盤の2回までに4点を奪われたが、またもや課題を露呈した。

◆DeNAドラフト6位ルーキーの梶原昂希外野手(22)が、1軍デビュー戦となる巨人戦でプロ初安打で初本塁打をマークした。2点を追いかける3回1死二塁、巨人戸郷の146キロの直球を右中間席に運び、試合を振り出しに戻した。 「祐大(山本)さんが出塁し、ロメロがしっかり送って、自分は最低限の仕事をしようと打席に向かいました。石井コーチの後押しのおかげでストレートに絞って、とらえることができました」神奈川大時代には「神奈川のギータ」と注目され、21年ドラフト6位でDeNAに入団。走攻守3拍子そろった外野手で、春季キャンプは1軍スタート。オープン戦終盤まで1軍に同行し、スケールの大きさをアピールした。

◆DeNAフェルナンド・ロメロ投手(27)が、巨人先発の戸郷翔征に手痛い2点適時打を浴びた。 3回、丸の2ランで2点を勝ち越され、なおも2死二、三塁から中前に運ばれた。開幕カードの広島戦では初戦に大瀬良に適時打を浴び、2戦目の森下には3安打3打点。6日の阪神戦では阪神伊藤将司に適時打を浴びるなど、相手先発に痛打される場面が目立つ。

◆巨人戸郷翔征投手(22)の打撃が覚醒中! 3回2死二、三塁の第2打席、DeNAロメロの144キロツーシームを芯で捉え、中前にはじき返し、2点適時打で自らを援護した。 5日広島戦(マツダスタジアム)でも左前へプロ初の適時打を放っており、2試合連続適時打とした。この日の第2打席を終えた時点で、今季ここまで打率2割8分6厘を記録。3年目の昨年5月まで、55打席プロ初安打が出なかった右腕のバットが、絶好調を維持している。

◆巨人坂本勇人内野手(33)が、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチを抜き球団単独4位となる通算2133安打を放った。 3回1死、DeNAロメロの外角低め148キロ直球を技ありの一打で右前に運び、2132安打目。4回1死一塁からは、DeNA入江の外角低めのスライダーを左前に運んだ。一塁ベース上で笑顔を見せた一打で阿部コーチの記録を抜き去った。

◆DeNAが、開幕2戦目の3月26日広島戦以来となる2ケタ失点を喫した。 先発ロメロが3回8安打6失点と炎上。4回から登板した2番手の入江も1イニングで5安打を浴びて4点を失った。ミスも失点に絡んだ。1回は遊撃の大和が適時失策し、2回にはソトの失策をきっかけに追加点を許した。

◆DeNAブルックス・クリスキー投手(28)が、デビュー戦となる巨人戦で2回を無失点に抑えた。 150キロを超える速球を軸に、武器のスプリットも交えながら2三振を奪った。米国時代から高い奪三振能力を誇った右腕が、上々の内容でデビューマウンドを飾った。

◆DeNA嶺井博希捕手(30)が、地元沖縄での凱旋(がいせん)試合で安打を放ち、スタンドから大きな拍手を浴びた。 DeNAは梶原昂希プロ初安打&初本塁打 7点ビハインドの9回無死、代打で打席に立ち、巨人平内から右前打をマークし、ソトの中前適時打でホームを踏んだ。4回に適時二塁打を放ち、スタンドを沸かせた沖縄出身の巨人大城に負けじと1打席に魂を込めた。

◆セ・リーグ2位の巨人が、5位DeNAと対戦。 巨人が15安打10得点で大勝した。坂本勇人内野手(33)が体調不良で欠場した岡本和に代わり、986日ぶりに4番に座った。1回に相手の失策を誘う遊ゴロで先制点を呼び込むと、3回、4回と2打席連続安打。プロ通算2133安打を積み上げ、阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチを抜き、球団単独4位に浮上した。14年7月9日DeNA戦以来の沖縄での公式戦は球団史上初の主催試合。主将の活躍で巨人が同県初勝利を挙げ、首位に浮上した。 DeNAはルーキー梶原が同点打となるプロ初本塁打を放つも、守りのミスが初回から随所に出て失点を重ね、敗れた。

◆巨人が沖縄県で公式戦を戦うのは14年7月9日DeNA戦以来2試合目。前回は0-3で敗れており、この日が沖縄県で初勝利。現12球団の中では、巨人だけが沖縄県で白星がなかった。これで巨人が白星を挙げたのは43都道府県(他に1リーグ時代の満州遠征で14勝)となり、未勝利は0勝1敗の三重と徳島、公式戦をやったことがない奈良と鳥取の4県となった。

◆コロナ禍ショックを断ち切れなかった。6日ぶりの試合に臨んだDeNAが、巨人との沖縄シリーズ初戦を2ケタ失点で落とした。6日以降、選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明。4番牧、守護神山崎ら主力が多数離脱し、7日から4試合が中止順延となった。12日だけで11人が出場選手登録されるなどメンバーを大幅に入れ替え、沖縄入りしたが、投手陣が打ち込まれた。それでも、ドラフト6位のルーキー梶原昂希外野手(22)がプロ初安打となる同点2ランを放つなど、デビュー戦で4安打猛打賞と気を吐いた。沖縄の空に、快音を響かせた。DeNA梶原が、巨人戸郷の146キロ直球を右中間へとはじき返した打球は、中堅丸が見つめる先の右中間席に飛び込んだ。2点を追いかける3回1死二塁。「祐大(山本)さんが出塁し、ロメロがしっかり送って、自分は最低限の仕事を」と向かったプロ2打席目で、初安打初本塁打をマークした。石井野手総合コーチから授かった助言を最高の結果へと変えた。1回のプロ初打席は戸郷の前に2球で追い込まれ、4球目の変化球を空振り三振。迎えた2打席目の前にアドバイスを受け、初球の直球を完璧に打ち返した。「石井コーチの後押しのおかげでストレートに絞って、捉えることができた」と的確な指示に感謝した。5回には左前打を放ち、デビュー戦でマルチ安打を記録した。チームでは選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明。不動のスタメンだった4番牧、1番桑原、楠本を欠く中、試合前に三浦監督が「若い力もあるし、ファームから合流した選手もチャンス。そうした選手が力を発揮してくれる」と予言した通りの活躍だった。神奈川大時代には「神奈川のギータ」と注目を浴び、21年ドラフト6位でDeNAに入団した。走攻守3拍子そろった外野手で、春季キャンプは1軍スタート。オープン戦終盤まで1軍に同行し、スケールの大きさをアピールした。「ハマのギータ」襲名へ、インパクト抜群のスタートを切った。【久保賢吾】▼初出場のルーキー梶原が初本塁打を含む4安打。デビュー戦で4安打の新人は、97年5月25日ロッテ戦の佐竹(オリックス)に次いで25年ぶり2人目。セ・リーグでは15年に4年目の亀沢(中日)が3月29日阪神戦で4安打デビューしているが、新人では初の快挙となった。佐竹は単打3本、二塁打1本で、本塁打を含む4安打デビューは史上初めて。

◆DeNAドラフト6位ルーキーの梶原昂希外野手(22)が、セ・リーグの新人初となるデビュー戦4安打をマークした。 2点ビハインドの3回1死二塁、巨人戸郷の146キロの直球を右中間席に運び、プロ初安打初本塁打を記録。5回は左前打を放ち、7回は中前打で3安打猛打賞を達成し、最終打席の9回にも左前打を放った。神奈川大時代には「神奈川のギータ」と注目され、21年ドラフト6位でDeNAに入団。走攻守3拍子そろった外野手が、チームが大敗を喫した中で輝きを放った。▼初出場のルーキー梶原が初本塁打を含む4安打。デビュー戦で4安打の新人は、97年5月25日ロッテ戦の佐竹(オリックス)に次いで25年ぶり2人目。セ・リーグでは15年に4年目の亀沢(中日)が3月29日阪神戦で4安打デビューしているが、新人では初の快挙となった。佐竹は単打3本、二塁打1本で、本塁打を含む4安打デビューは史上初めて。

◆巨人の新外国人アダム・ウォーカー外野手(30)が、来日初の3安打猛打賞と躍動した。 DeNAは梶原昂希プロ初安打&初本塁打 2回先頭で内野安打を放つと、3回1死一塁、右前打でチャンスを拡大。4回2死二塁ではチーム最年長の中島を本塁へかえす右前適時打。打線の爆発に貢献した。「打つべきボールを待って、しっかりと打つことが出来たよ。良いところに飛んでくれたのもあるし、とにかく中島サンがよく走ってくれたよ」と感謝した。▽巨人中島(4回2死一、二塁、中越えの2点適時二塁打を放ち、通算2000安打まであと98本)「良い感触で打てましたし、良い追加点になって良かった」

◆巨人戸郷翔征投手が7回3失点10奪三振の快投で、2勝目を挙げた。3回、DeNA梶原に同点2ランを浴びたが、粘り強く117球を投げきった。4回2死二、三塁では、自ら中前へ2点適時打を放った。「(安打は)食らいついていった。今年何とか殻を脱出して、2ケタ(勝利)を目標に、1勝1勝と積み重ねていけたら」と2年連続9勝で、届かなかった大台を目指す。

◆巨人丸佳浩外野手が、弾丸ライナーの勝ち越し4号2ランで大勝を引き寄せた。 DeNAは梶原昂希プロ初安打&初本塁打 同点の3回1死一塁、追い込まれてから内角カットボールを振り抜き、右翼ポール際へ運んだ。「食らいついていったら、ある程度しっかりとらえられた。本当に体が、うまい具合に(さばけた)」と振り返った。前日11日には33歳の誕生日を迎え「(家族から)言葉はいただきました。中年の星で頑張ります」と自覚をにじませた。

◆巨人原辰徳監督が沖縄での主催試合と初勝利に感謝の意を込めた。2月の2次キャンプ地でもある沖縄セルラー那覇での試合に「我々の第2、第3のふるさとですからね。そういう意味では公式戦が、こういう形でできたというのは那覇市民、沖縄県民の皆さんにいい意味で感謝の気持ちを伝えられた今日の公式戦だったと思いますね」と話した。▽巨人吉川(1回先頭、右前打から先制のホームを踏むと、2回2死二塁で中前適時打)「打ったのはカットボール。いい追加点になって良かった」▽巨人大城(地元沖縄で4回に中越えの適時二塁打)「(巨人が沖縄で)初めての主催公式戦で試合に出場したのはうれしく思いますし、子供たちにも夢に向かって頑張ってほしいです」

◆沖縄の南風が「師弟の足跡」を運んだ。巨人坂本勇人内野手(33)が体調不良で欠場した岡本和に代わり、986日ぶりに4番に座った。1回に相手の失策を誘う遊ゴロで先制点を呼び込むと、3回、4回と2打席連続安打。プロ通算2133安打を積み上げ、阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチを抜き、球団単独4位に浮上した。14年7月9日DeNA戦以来の沖縄での公式戦は球団史上初の主催試合。主将の活躍で巨人が同県初勝利を挙げ、首位に浮上した。

◆DeNAは投打ともにちぐはぐで、巨人に大敗した。 開幕2戦目の広島戦以来の2ケタ失点。4番牧、桑原、山崎ら選手11人を含む計18人の新型コロナウイルスの陽性が判明し、7日の阪神戦から4試合が中止に。6日ぶりの試合で3失策とミスも絡んだ。三浦監督は「ミス、エラーは付き物だが、防げるミスもあったし、もっと減らしていかないと」と指摘した。

◆沖縄の南風が「師弟の足跡」を運んだ。巨人坂本勇人内野手(33)が体調不良で欠場した岡本和に代わり、986日ぶりに4番に座った。1回に相手の失策を誘う遊ゴロで先制点を呼び込むと、3回、4回と2打席連続安打。プロ通算2133安打を積み上げ、阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチを抜き、球団単独4位に浮上した。14年7月9日DeNA戦以来の沖縄での公式戦は球団史上初の主催試合。主将の活躍で巨人が同県初勝利を挙げ、首位に浮上した。

◆DeNAドラフト6位ルーキーの梶原昂希外野手(22)が、セ・リーグの新人初となるデビュー戦4安打をマークした。2点ビハインドの3回1死二塁、巨人戸郷の146キロの直球を右中間席に運び、プロ初安打初本塁打を記録。5回は左前打を放ち、7回は中前打で3安打猛打賞を達成し、最終打席の9回にも左前打を放った。初出場のルーキー梶原が初本塁打を含む4安打。デビュー戦で4安打の新人は、97年5月25日ロッテ戦の佐竹(オリックス)に次いで25年ぶり2人目。セ・リーグでは15年に4年目の亀沢(中日)が3月29日阪神戦で4安打デビューしているが、新人では初の快挙となった。佐竹は単打3本、二塁打1本で、本塁打を含む4安打デビューは史上初めて。

◆DeNAのルーキー梶原昂希外野手(22)が12日の巨人戦(沖縄セルラー那覇)で、プロデビュー戦でセ・リーグ新人初の4安打、本塁打を含む4安打は史上初だった。日差しの強い沖縄での虹をかけるようなプロ1号アーチは、生まれた時から定められていたようだった。昂希(こうき)の名は、父幸喜(ゆきのぶ)さんの名前を音読みしたもの。祖父が父を命名しようとした際に「こうき」にするか「ゆきのぶ」とするかを迷ったことで、もう1つの候補が採用された。「こうき」に充てる漢字は、当初「虹希」が予定されていた。生まれた1999年(平11)9月11日。大分には虹がかかっていたからだ。字画を調べると梶原姓には「昂希」が合っていたので、変更された経緯がある。野球経験がある父は184センチの長身で、小学4年で梶原が野球を始めた時は、金池少年野球団でコーチとして入団、指導してくれた。野球に詳しい顧問教諭が異動した上野ケ丘中でも、中学の部活では珍しいことだが、臨時コーチを務めていた。名前も技術も受け継いだ長男が、虹のようなアーチで恩を返した。【前DeNA担当=斎藤直樹】

◆DeNA・東克樹投手(26)が13日の巨人戦に先発する。今季は3月25日の広島戦(横浜)で開幕投手を務めるも、5回0/3を8安打4失点(自責2)で黒星。左手中指の皮がめくれて緊急降板し、翌26日に出場選手登録を抹消されていた。2軍では登板せず、3週間半ぶりの復帰登板に「指の皮を早く治すように超音波などの治療を行ってきた。最初の1週間は早く体力を戻すために走り込みなどし、次の1週間は登板に向けていつも通り調整してきた」と明かした。「中継ぎの方々に負担をかけさせたくないので、先発として長いイニングを投げれるように投球したい」と気合を入れた。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が体調不良のため、今季初めてベンチ外となった。この日受けたPCR検査は陰性と判定された。不動の4番はこの日、試合前練習でグラウンドに姿を見せず、ベンチメンバーから外れた。代わって若林が「2番・三塁」で出場し、4番に坂本が座った。球団によると、岡本和の明日13日以降の出場は当日の状態を見て判断するという。岡本和は今季、試合前まで全15試合に4番で先発し、打率・273、4本塁打、11打点で打線を引っ張っていた。

◆沖縄県出身で東京五輪の空手男子形で金メダルに輝いた喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が始球式を行った。素足に道着姿でマウンドに歩み寄って迫力ある形を披露。さらに道着を脱いで巨人のユニホームを見せ、捕手を務めた山瀬に力強い球を投げ込んだ。両チームの選手、観客から拍手を浴び「球場で形をすることはないのでいい経験をさせていただいた。プロのマウンドに立つことができうれしく思う」とコメントした。

◆巨人のクリストファー・メルセデス投手(28)が13日のDeNA戦に先発する。前回6日の広島戦では7回1失点と好投し、開幕から2連勝中。今季は2試合で防御率0・73と安定している。3勝目を狙う左腕は「沖縄という、いい気候の中でプレーできることに感謝して、チームが勝てるよう気持ちを込めて投球します。ガンバリマショウ!」と日本語を交えて意気込んだ。

◆チームのピンチに、ルーキーが大仕事をやってのけた。1軍に初昇格したDeNAのドラフト6位・梶原昂希外野手(22)=神奈川大=が「1番・中堅」で1軍初出場。0―2の三回に右中間席へ、プロ初安打となる2ランを運んだ。「自分は最低限の仕事をしようと打席に向かった。石井(野手総合)コーチの後押しのおかげで、ストレートに絞って捉えることができた」失策が絡み一、二回と連続で失点した直後の三回1死二塁。一回に三振に打ち取られた先発の戸郷にリベンジした。ソフトバンク・柳田を思わせる豪快なスイング、走攻守三拍子揃ったプレースタイルなどから「ハマのギータ」の異名を取る逸材が、その能力の高さを証明した。 〝総力戦〟だった。新型コロナウイルスの陽性者が相次いだDeNA。4試合が延期となり、4月6日の阪神戦(甲子園)以来、6日ぶりに迎えた試合には2軍から10人の代替選手を登録して臨んだ。チームは6日に柴田が発熱を訴え、PCR検査で陽性判定を受けてから、翌7日には斎藤チーフ投手コーチ、牧、戸柱ら主力にスタッフも含め計10人の感染を発表。その後も砂田、楠本、山崎、桑原と陽性者が続出し、その数は選手11人、スタッフを含めると18人にものぼった。〝非常事態〟の中で沖縄に移動し、迎えた一戦。「今いるメンバー全員で戦う」と誓った三浦監督のもと、序盤から苦しい展開を強いられた中、新人が南国の地で一筋の輝きを放った。(浜浦日向)

◆巨人・坂本勇人内野手(33)が「4番・遊撃」で先発し、三、四回に2打席連続安打をマークした。この時点で通算2133安打(1916試合)とし、NPB歴代27位、巨人歴代4位の阿部慎之助(2282試合)を安打数で抜いた。体調不良の岡本和に代わって4番に入った主将は、三回に右前打、四回にも左前打。チームも四回までで今季最多の13安打、10得点を記録し、球団初の沖縄での主催公式戦で、地元のG党を沸かせている。

◆巨人の丸が2試合連発となる4号2ランを放った。2―2の三回1死一塁でロメロのやや内寄りの145キロの速球を捉え、右翼ポール付近の芝生席に運んだ。盛り上がる味方ベンチに戻ると両腕で大きな丸をつくるお得意のポーズで喜び「追い込まれていたので食らい付いていった」とコメントした。昨季は打撃不振で2軍落ちを経験するなど118試合の出場で打率2割6分5厘、23本塁打、55打点にとどまった。キャンプでは自然な構えからスムーズに振るフォームを体に染みこませた。開幕後はスコアラーからの情報を基に綿密に準備し「狙いを明確にしながら(打席に)入れている」とチームの開幕ダッシュを支えた。10日のヤクルト戦で打順を一つ上げて今季初めて5番打者に座り、チーム唯一の得点となるソロを放っていた。不動の4番打者の岡本和が体調不良で今季初めて欠場したピンチで2試合続けて中軸を任され、快打した。

◆気温23度。蒸し暑ささえ感じる沖縄セルラースタジアム那覇に、大きな拍手と指笛が響いた。巨人・丸佳浩外野手(33)が三回に勝ち越し4号2ランを放った。「追い込まれていたので食らいついていきました。勝ち越せて良かった」。2点を追いつかれた直後の1死一塁。カウント0-2からロメロが投じた内角のカットボールを一閃。右翼席に弾丸ライナーで突き刺した。10日のヤクルト戦(東京ドーム)に続く2試合連続の一発で沖縄のG党を沸かせた。) この日は、ここまで全試合に4番で出場していた岡本和が体調不良のため、今季初めてベンチを外れた。試合前まで全15試合で打率・273、4本塁打、11打点。打線を引っ張っていた主砲不在の緊急事態を、チーム一丸となってカバーした。丸の2ランのあと、戸郷の中前2点打で三回は一挙4点。6-2の四回にも2死一、二塁から中島、ウォーカー、大城の3連打で4点を加え、四回までに13安打10得点を挙げる猛攻を見せた。春季キャンプ地の沖縄で巨人が主催試合を行うのは初。待ち望んでいた沖縄のファンの前で、6試合連続3得点以下と沈黙していた打線が目覚めた。(樋口航)

◆巨人が今季最多の15安打10得点で大勝した。2―2の三回に丸の2ランと戸郷の2点適時打で4点を勝ち越し、四回にも中島の2点二塁打などで4点を加点。戸郷は7回3失点で10三振を奪い2勝目。DeNAは守りのミスから崩れた。

◆新型コロナウイルス感染者が続出し、4試合が延期となり6日ぶりの試合となったDeNA。代替選手10人を登録して臨んだが、被安打15、10失点で大敗した。3失策をはじめミスが多発し、先発のロメロは3回6失点(自責4)で2敗目。初昇格したD6位・梶原(神奈川大)が、初出場で2ランを含む4安打を放ったのが唯一の光明だった。以下、三浦監督の主な一問一答――ロメロが6失点「リズムに乗れずに終わってしまったなと。初回も二回も粘っていればというところで、ずるずるいってしまった」――1番起用の梶原が鮮烈デビュー「1打席目は緊張もある感じでしたけど、その後に初本塁打もそうですし、4安打。コースに逆らわず、素直にバットが出ていた。1番としての働きを見せてくれた」――チームのピンチで若手が結果「非常に大きなアピールをしてくれた。4安打ですから」――オープン戦からの変化「打席数も少なかったのでファームで試合数をしっかりとやってくれていましたし、1軍のチャンスでいきなり結果を出してくれた。打つだけじゃなく走塁面に関してもいいアピールをしてくれたと思います」――クリスキーが来日初登板「2回無失点で、よかったと思いますし、1イニング目の球数も少なかったので、もう1イニングいってもらった」――実際に見て「タイミングのとりずらいフォーム、テークバックだなと。イメージ通りです」――6日ぶりに試合「離脱している選手も多い中で、ミスもありましたけど、いいところもいっぱい出た。その中でミスももっと減らしていかないと。エラーやミスもつきものですけど、防げるミスを防げなかった。明日からしっかりやっていきます」――出番のなかった大田は隔離明けを考慮「いやいや、準備はしていたけど、きょうは出番がなかったということです」

◆巨人の戸郷が7回で9安打を浴びながらも3失点で踏ん張り2勝目を手にした。フォークボールがさえ、ソトからの三つを含む今季2度目の10奪三振。お立ち台に沖縄県出身の大城と上がり「リード(通り)に投げただけ。大城さんのおかげです」と先輩捕手を持ち上げた。原監督から「非常に良かった」と称賛されたのは打撃だ。三回、2点を勝ち越してなお2死二、三塁で中前へ2点適時打。2試合連続で打点を挙げ、勝利への貪欲さを投球以外でも見せた。過去2年9勝で終わっているだけに「殻を脱出して2桁を目標に積み重ねていけたら」と頼もしかった。

◆沖縄・那覇市出身の巨人・大城卓三選手(29)が地元凱旋(がいせん)タイムリーをマークした。9-2の四回2死二塁でDeNA・入江のスライダーをはじき返し、中越え適時二塁打を放った。打席に向かう際には地元ファンからの温かい拍手を送られ、「声援も大きかったですし、とても励みになった」と感謝した。多くの子供たちが球場を訪れる中、沖縄で初めて行われた巨人主催の公式戦。中学生まで沖縄で育った強打の捕手は「(沖縄で)初めての公式戦の試合に出場したのは自分もうれしく思いますし、子供たちにも夢に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。

◆〝師匠〟を超えた! 巨人は12日、DeNA1回戦(那覇)に10―4で大勝した。坂本勇人内野手(33)が、体調不良で欠場した岡本和真内野手(25)に代わって4番に座り、4打数2安打。プロ16年目の〝生けるレジェンド〟は、通算2133安打で阿部慎之助(現作戦兼ディフェンスチーフコーチ)を抜き、球団単独4位となった。チームは沖縄で初勝利。今季最多の15安打&10得点で首位に再浮上した。那覇の夜空に、指笛が鳴り響いた。南国の蒸し暑さを忘れさせるかのような猛攻撃の中、坂本が2安打を放って先輩の通算記録を抜いた。入団2年目からレギュラーとして起用してきた原監督は、さらなる期待を込めて、主将にメッセージを送った。「少しでも立ち止まろう、守ろうとかいうものが見えたときには、私は(坂本の)お尻をペンペンとするでしょう。まだ途上、挑戦だという気持ちを持ち続けることが大事な部分。それが、今まで来た強さ」不動の4番・岡本和が体調不良で欠場となり、試合前練習中に2019年以来の4番起用が決定した。同点の三回に丸の4号決勝2ランを呼ぶ右前打、四回は左前打を放ち、通算2133安打。ついに阿部慎之助を超えた。球団では王貞治、長嶋茂雄、川上哲治に次ぐ歴代4位の大記録だ。取材対応のなかった主将に代わり、阿部コーチが「自分と比べる選手じゃないので、もっと上、3000本を目指して頑張ってほしい」とメッセージを送った。坂本が2年目の2008年1月、当時主将だった阿部のグアム自主トレに連れて行ってもらったことで師弟関係が結ばれた。坂本は主将の座を引き継いだ今も「いつまでも目標の存在」と尊敬の念を忘れることはない。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
1150 0.688
(↑0.021)
-
(↓0.5)
12771
(+10)
63
(+4)
20
(+1)
4
(-)
0.258
(↑0.01
3.250
(-)
2
(1↓)
広島
1051 0.667
(↓0.047)
0.5
(↑0.5)
12774
(+1)
41
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.259
(↓0.002)
2.400
(-)
3
(1↑)
中日
760 0.538
(↑0.038)
2.5
(↑0.5)
13049
(+2)
45
(+1)
12
(-)
6
(-)
0.243
(↑0.004)
3.280
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
870 0.533
(↑0.033)
2.5
(↑0.5)
12856
(+3)
56
(+1)
17
(-)
7
(+1)
0.228
(↓0.003)
3.040
(-)
5
(-)
DeNA
560 0.455
(↓0.045)
3.5
(↓0.5)
13244
(+4)
53
(+10)
7
(+1)
8
(-)
0.239
(↑0.011
4.320
(-)
6
(-)
阪神
1131 0.071
(↓0.006)
9
(↓0.5)
12839
(+1)
75
(+2)
10
(+1)
4
(+1)
0.228
(↓0.002)
4.690
(-)