ロッテ(☆6対0★)オリックス =リーグ戦3回戦(2022.04.10)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
10000500X6900
勝利投手:佐々木 朗希(2勝0敗0S)
敗戦投手:宮城 大弥(0勝2敗0S)
  DAZN
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DAZN

◆ロッテは初回、レアードの内野ゴロの間に1点を先制する。そのまま迎えた6回裏には松川の適時二塁打などで5点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・佐々木朗が9回無安打無失点。NPB新記録の13者連続を含む19三振を奪い、完全試合を達成した。敗れたオリックスは、打線が佐々木朗の前に沈黙した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、自己最速タイとなる164キロをマークした。3回、オリックス福永への3球目が球場スピードガンで「164」と表示された。場内から大きな拍手が起きた。今季初登板となった3月27日の楽天戦(楽天生命パーク)の初回に164キロをマークしており、2週間後に自身の記録に並んだ。同じ3回、宜保の4球目にも164キロを投げた。佐々木朗は岩手・大船渡高時代の3年春、高校日本代表1次候補合宿の紅白戦で、国内高校生史上最速の163キロをマーク。プロ33年目の今季は2月の練習試合から160キロ台をマークし、シーズン開幕後の投球が注目されていた。日本人の最速記録は165キロで、エンゼルス大谷翔平が日本ハム時代、16年10月16日にCSソフトバンク戦(札幌ドーム)で記録している。大谷は当時22歳。同じ岩手県出身の佐々木朗は、20歳にしてあと1キロに迫っている。NPB最速記録は21年8月13日、巨人チアゴ・ビエイラ投手(29)が中日戦(東京ドーム)で投じた166キロとなっている。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、1回2死から5回にかけて13者連続三振を奪い、64年ぶりに日本記録を更新した。これまでの日本記録は「9」、大リーグ記録は「10」。ツイッターでは「佐々木朗希」「吉田正尚」「完全試合」「日本記録」「佐々木くん」「プロ野球新記録」などが次々とトレンド入り。「どこまでいくんだ! 歴史的ピッチング」「吉田正尚から2打席連続三振。いかにすごいか...オリックスファンだからこそすごさが分かって恐ろしい」「完全試合阻止できたら、勝ちや」「完全試合ペースやん」「とんでもない試合を見てしまった」「奪三振記録は野田浩司の19奪三振、完全試合は94年の槙原寛己以来28年ぶり」などのコメントが寄せられた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が歴史的な奪三振ショーを展開した。初回から5回にかけ13者連続三振を奪い、64年ぶりに日本記録を更新した。初回2死、吉田正から148キロフォークで空振り三振を奪うと、2回はラベロ、福田、西村を3者連続。さらに3回も紅林、福永、宜保から空振り三振を奪い、4回も後藤、バレラを斬って取ると、再び吉田正から空振り三振を奪った。スタンドがさらなる奪三振を期待する中、快進撃は続く。5回もラベロを見逃し、福田を空振り、そして西村を見逃し三振に仕留めた。6回先頭の紅林が中飛に倒れるまで、13個の「K」を並べた。この間、自己最速の164キロも2度マークした。

◆投手(20)が、1回2死から5回にかけて13者連続三振を奪い、64年ぶりに日本記録を更新した。6回以降も毎回の奪三振で、95年野田浩司(オリックス)の日本記録、19三振に並んだ。ロッテの球団記録は79年村田兆治の16三振だった。

◆オリックスが阪急時代を含めて球団初の完全試合を食らった。 コロナ感染で離脱者が続出するオリックスの打線は、ロッテ先発佐々木朗希投手(20)に日本新記録の13者連続三振を喫するなど大苦戦。初回2死の3番吉田正の空振り三振から、6回先頭で紅林が中飛に倒れるまで13者連続三振に倒れた。結局、毎回三振を喫し、1試合19三振を奪われ、1人も走者を出せずに終わった。オリックスは伏見、頓宮、宗、太田、佐野皓ら主力野手陣が新型コロナの陽性判定を受け、隔離療養中。この日は打率1割2分2厘と苦しむ昨年の本塁打王、杉本が開幕から15試合目でスタメンを外れた。本来の打順とはほど遠い攻撃陣を組まざるをえず、苦戦を強いられた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。 初回から歴史的な奪三振ショーを展開。自己最速タイとなる164キロの直球を中心に、140キロ台後半の高速フォークとのコンビネーションで、1回2死の吉田正から5回スリーアウト目の西村まで13者連続三振を奪い、64年ぶりに日本記録を更新した(これまでは57年阪急・梶本隆夫、58年東映・土橋正幸の9者連続)。その後も順調にアウトを重ね、9回2死、27人目の打者となる代打杉本を空振り三振に打ち取り、快挙達成。94年5月18日に巨人槙原寛己が広島戦で達成して以来、21世紀初の快挙で、20歳5カ月での達成は史上最年少記録となった。19奪三振も95年の野田浩司(オリックス)に並ぶ日本タイ記録。試合後、ヒーローインタビューに立った佐々木朗は「最高です」と大歓声を浴びた。完全試合の意識は「正直あまり意識してないです。打たれたらそれでいいかなと思って、最後まで(捕手の)松川を信じて投げました」と喜んだ。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が史上16人目の完全試合を達成した。槙原寛己(巨人)以来28年ぶりの快挙。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。20歳5カ月での達成は史上最年少記録。さらに19奪三振は日本タイ記録、初回から5回にかけて奪った13者連続三振は日本記録だった。 試合後のヒーローインタビューは以下の通り。-史上最年少の完全試合は記録ずくめ。今の気持ちは「最高です」-完全試合への意識はどの辺からあったか「正直あまり意識してなくて、打たれたらそれでいいかなと思って、最後まで(捕手の)松川を信じて投げました」-松川選手が貴重な追加点で援護してくれた「そうですね。ホームラン入って欲しかったんですけど、あの回、点を取ってくれてうれしかったです」-19三振は野田さんに並ぶ日本タイ記録、13者連続三振は堂々の日本新記録「松川がいいリードしてくれたので、しっかりそこに、要求に応えながら投げることができたと思います」-今日、要求に応えられた、一番良かった点は「ストライク先行で、早いカウントで勝負できたので良かったかなと思います」-今日が初めての完全試合。これからへの期待もファンの皆さんは大きい「次回もいいピッチングができるように、引き続き頑張ります」

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。94年5月18日に巨人槙原寛己が広島戦で達成して以来、21世紀初の快挙で、20歳5カ月での達成は史上最年少記録となった。 また1試合19奪三振は、95年のオリックス野田浩司と並ぶ日本記録。テレビの前で全投球を見届けた野田氏は「圧巻のピッチングを見せられましたね」とため息。その後「いや、もう、ボールがすごいです。まっすぐがすごいし、フォークも素晴らしい。ベースの上でワンバウンドしたフォークではなく、ベース板を外れたフォークにでも打者が飛びついて振りにいってしまっている。それもあのストレートがあるからですよ。タイミングを早めに取らないと、合わせることができない。ほぼ2つの球種で完全試合をやりとげましたね」と感嘆の言葉が続いた。実は、予感があったという。「少し前、解説の仕事で球場に行ってだれかと話していたとき『たぶん、佐々木君におれ(の三振記録)は抜かれるよ』と話していたんです」と明かした。3年目を迎えた右腕の今季の充実をテレビ越しに見るたび、そんな思いが胸にふくらんでいた。ただ「今の野球は、球数をたくさん投げない。球数がかさむと交代になるから、そういう意味では厳しいかなとも思っていました。しかし今日の投球なら、球数もいかない。いい当たりすらなかったですよね」と驚嘆。中でも、完投を目指す投手にとって体力的には胸突き八丁のイニングになる8回に「3者連続三振なんて、すごいとしか言いようがない」とため息をついた。野田氏も27年前の4月21日、同じ千葉マリン(当時)で日本記録を達成した。「今回も千葉が舞台になりましたね...。確かにオリックスは本来の打順を組めてはいないけれど」と新型コロナウイルス感染者続出に苦しむ古巣の現状を理解しながらも「今日の佐々木君の投球なら、相手がどのチームでも大苦戦したと思います。まだ3年目...。でも投球は完成形に近づいている。ここからどれだけの記録をつくるのか、想像がつかないですね」と未来に思いをはせた。?◆野田の19奪三振 95年4月21日、千葉マリン(現ZOZOマリン)でのロッテ戦で先発全員から毎回の19三振。阪急足立や自身が持っていた1試合の奪三振記録を更新した。風速8メートルを超える強風が、球場のスタンドに当たってマウンド上では向かい風になり、空気抵抗を受けたフォークが微妙に左右に曲がって落ち、19個のうち13個をフォークで奪った。野田は1-1の同点のまま9回で降板。延長10回に2番手の平井が打たれサヨナラ負けした。

◆オリックスがロッテ佐々木朗希投手(20)に阪急時代を含めて球団初の完全試合を食らった。試合後、中嶋監督は「本当に素晴らしいピッチングだったと思います。なんとかしようと思っている、そのさらに上を行かれた」と脱帽。ただ、視線を上げ「ただの1敗です。100敗したわけじゃないです」と力を込めた。 次回の対戦に向け「なんとか次へやっていかなきゃいけない。手が出なかったボールを見極めて、打てるように。仕掛けていけるようにしたい。(相手を)認めてね、認めてしまったら先に進めないんで、それにチャレンジしていきます」と逆襲を誓った。チームは伏見、頓宮、宗、太田、佐野皓ら主力野手陣が新型コロナの陽性判定を受け、隔離療養中。不振の4番杉本もスタメンから外れ、本来の打順とはほど遠い攻撃陣を組まざるをえず、日本新記録の13者連続三振を喫するなど大苦戦。結局、毎回三振を喫し、1試合19三振を奪われ、1人も走者を出せずに終わった。

◆オリックスがロッテ佐々木朗希投手(20)に阪急時代を含めて球団初の完全試合を食らった。 試合後、3三振を喫した選手会長の吉田正は「完全に相手が上だったと思います。今日は完全にやられました。(軌道と)接点がなかった。直球も対策しましたけどフォーク待ちで最後(振りに)いっても、最後(バットが)出なかったです。フォークがストーンと消えるので」と明かした。佐々木朗と同学年の紅林は6回無死から中飛を放ち、連続奪三振記録を13で止めた。「バケモンでした。どうにもできないなという感じでした。(中飛は)完全にたまたま。本当、前に飛ばさないと。コトを起こさないと試合が動かないと思った。手からボールが離れる前に振ったイメージでしたけど詰まった」と脱帽した。福田は「正直、(試合を)やっていて楽しさはあった。こんなにすごい投手と対戦できるという。このピッチングをされたら、仕方ない。次はイメージできている。次の対戦に生かせるようにしたい」と次回対戦でのリベンジを誓った。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、ドラフト1位ルーキーの松川虎生捕手(18)とのコンビで、オリックス戦で完全試合の快挙を達成したことを受け、ツイッターに「松川くん」とともに「小園くん」もトレンド入りした。 松川は市和歌山時代にDeNAからドラフト1位指名された小園健太投手(19)とバッテリーを組み、3年春のセンバツに出場。同じ高校から、バッテリーで同時に1位指名されたのは、プロ野球史上初の快挙だった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。20歳5カ月での達成は史上最年少記録。さらに19奪三振は日本タイ記録、初回から5回にかけて奪った13者連続三振は日本記録だった。 ▼マスクをかぶっていたのは高卒ルーキーの松川虎生捕手。完全試合でマスクをかぶった捕手で、新人だったのは高卒に限らず松川が初めてだ。なお、無安打無得点試合では54年に山下(近鉄)が達成した試合で社会人出身ルーキーの原が出場していたケースがあったが、「高卒新人」が無安打無得点試合でマスクをかぶったのは、2リーグ制後では初。

◆オリックス宮城大弥投手が6回途中8安打で自己ワーストの6失点を喫した。 同学年の佐々木朗希とは、昨年10月に初対戦し、敗れていた。再戦でリベンジを誓ったが、白星をつかめなかった。試合後は「なんとか粘って最少失点で抑えていきたかったのですが、粘り切ることができず、悔しいです」と声を絞りだした。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。20歳5カ月での達成は史上最年少記録。さらに19奪三振は日本タイ記録、初回から5回にかけて奪った13者連続三振は日本記録だった。 ○...偉業達成に、重光会長オーナーからもお祝いが届いた。佐々木朗は「ロッカーに戻ったらたくさんの祝福メールやLINEなどをいただきました。重光昭夫会長オーナーからも『完全試合、日本新の13者連続三振、おめでとうございます。すばらしい投球でした』と試合後すぐにメッセージをいただき、とてもうれしかったですし光栄でした。いろいろな方にこうやって祝福の言葉をいただけて、本当に幸せだなと思います。次回登板も頑張ります」と明かした。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。元阪急今井雄太郎氏(78年8月31日のロッテ戦で完全試合を達成)「すごいね。試合は見ていなかったけど、佐々木朗投手は球が速いからね。やっぱり球が速い投手はうらやましい。19奪三振というのもすごい。俺は3つしか三振取ってないもんね。いつかは完全試合が出るだろうと思っていたけど、やっぱり佐々木朗君かあ。三振が取れる投手はいいね。おめでとう」

◆18歳5カ月のロッテ松川虎生捕手(市和歌山)が、20歳5カ月の佐々木朗希投手の完全試合を演出した。ボール球の少ない奪三振ショーをリードし、打っても6回の3点適時二塁打で先輩を喜ばせた。若きドラフト1位バッテリーがいきなり偉業をやってのけ、ロッテの未来を照らした。 松川にとっても初めての完全試合だった。「すごかったです」と目を丸くした。「本当にどんどんストライク取って、テンポも良く、打者に考える時間がなかったことがすごく良かったです」と、ともに作り上げた偉業を振り返った。分水嶺(れい)は4回にあった。2死後、打席には"三振しない男"吉田正。内角へのカーブ2球で、さっと追い込んだ。佐々木朗は「松川のサインなんですけど」と明かし「ああいったところが次の打席に生きたりだとかしていると思うので、そこに本当に感謝しています」と口にした。この日3球投げたカーブのうち、2球が吉田正の打席。見事なゲームプランだった。若いバッテリーはロッカーが隣同士だ。「松川は今日は何本打つやろうな、とか言ってくれるので。すごく気持ちは楽になりますし、本当に言った通りに打てることがあるので」。この日、6回2死満塁での3点適時二塁打も、あと1メートル高ければバックスクリーンへの満塁本塁打だった。ベンチ前で佐々木朗は「オーマイガー」ポーズをしながら喜んだ。2人がどんどん様になっていく。松川を信じて投げた-。先輩のお立ち台での言葉もうれしかった。「しっかり放ってくれるということは、すごく信頼していただいているので。もっともっと上を目指してやっていきたいなと思います」。まだまだ始まったばかりのプロ野球選手人生。意気込みを新たにした。【金子真仁】?▼マスクをかぶっていたのは高卒ルーキーの松川虎生捕手。完全試合でマスクをかぶった捕手で、新人だったのは高卒に限らず松川が初めてだ。なお、無安打無得点試合では54年に山下(近鉄)が達成した試合で社会人出身ルーキーの原が出場していたケースがあったが、「高卒新人」が無安打無得点試合でマスクをかぶったのは、2リーグ制後では初。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、28年ぶりの完全試合を達成した。井口資仁監督(47)は試合後に「三振数もそうですが、9回もしっかり投げ切れたということ、その中で完全試合ということで、本当にすばらしい投球です」と絶賛。「まぁ、いずれやるだろうなとは思っていましたけど、こんな早い段階でこういう試合ができるとは思わなかったですね」と興奮しながら話した。 ドラフト会議で1位競合の末に井口監督が当たりくじを引き当てた。「ドラフトの時から、こういうすごい投球ができる投手だと思って取っているので、こういう形で達成できたことは朗希自身が一番すばらしいことですが、チームにとってもプラス」と若者の活躍をたたえた。今季から担当する木村龍治1軍投手コーチ(51)も「1戦目でうまくいかなかったこと、2戦目でもできなかったことがそれぞれできて。今回の登板前も反省点をぬかりなく、丁寧にやっていました。今日はパーフェクトという形になりましたけど、それまでの過程で自分で主導権を握って投球できていたから、こういうふうにつながったと感じます」と振り返った。学生時代から取り組んできた柔軟性を高める意識には、一目置いているという。「可動域が確保できるというのは、毎回同じ球が投げられる再現力にもつながります。故障のリスクも減ります。小さい頃からの継続が今に至っている」と速球の原動力を分析した。開幕3戦目を任せ、日曜日のローテーションが続いている。「今のマリーンズのエースは石川」としながら「いずれ初戦を投げられるような選手になっていけばいいと思います」と期待していた。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の大記録に、地元も喜んだ。 陸前高田市の戸羽太市長(57)はテレビ観戦し「すごかった。もう、涙出ましたよ」と感極まったことを振り返った。「13連続三振も鳥肌でしたけど、最後に19三振で終わって、本当に涙が出ました。普段はそんなに泣いたりしないんですけどね」。佐々木朗の亡き父功太さんの旧友でもあり、今年の成人式でも久しぶりに再会していた。「いよいよ本領発揮かなということですごく期待してますね。どうしてもケガだけが心配ですけどね」と親心も見せた。陸前高田では市民有志による「佐々木朗希選手を応援する会」が発足し、シーズン開幕後の3月30日には設立総会が開かれている。【金子真仁】

◆巨人や大リーグ・レッドソックスなどで活躍した上原浩治氏(47=日刊スポーツ評論家)が10日、滞在中の米国でツイッターを更新し、ロッテ佐々木朗希投手(20)の完全試合を祝福した。 「皆さん、おはようございます日本の野球 情報をチェック...わぉ~ロッテの佐々木投手が完全試合あとで、映像を見ようっと凄いなぁ、まだ20歳...前にも言ったでしょ、伸びしろしかないっておめでとう」と絵文字入りでつづった。佐々木朗は日本タイとなる19奪三振で28年ぶりの完全試合を達成。上原氏は2月20日にTBS系「サンデーモーニング」に出演した際にも言及。「もう、素晴らしいです。伸びしろしかないですね。これからどんどん伸びていくと思います。怖いですね」と絶賛していた。

◆令和4年、4月10日午後4時30分48秒。20歳5カ月と7日のロッテ佐々木朗希投手(20)が、西日のマリンで史上最年少の完全試合を達成した。「あまり実感はないんですけど、すごくたくさんの選手におめでとうと言ってもらえて。うれしかったです」。帰ってから浸ります-。そう付け加えた。 大記録。手を広げ、後ろを向いた。影を伸ばし、白い歯がこぼれる。右手を左手にぶつけて感情を示し、捕手松川とこぶしを重ねた。ネット裏は4階席まで立ち上がって拍手喝采。皆、今は隣同士でも距離を置くべきと知っている。それでも知らないファン同士が感情を共有する。目撃者として、語り継ぐために。161キロの1球目で生まれたざわつきは、2時間半の単なる序章だった。初回の3番吉田正から5回の西村まで、13者連続K。「しっかり松川を信じて投げられたことと、特に三振は狙っていないので、しっかりバックを信じて投げることができたからかなと思います」。午後2時52分40秒、10連続Kの日本新記録で、スタジアムの興奮はもう止められなかった。甲子園のかかった試合、投げなかった。プロ1年目も投げなかった。いろいろ聞こえる。「その時は自分としては...言い返すのもムダですし、そっちに集中するのもムダなので。自分のやるべきタイミングや出番はあると思うので、その時までコツコツやり続けると」。涙の岩手大会決勝から990日。これ以上の答えはあるだろうか。昨年の秋より5キロ前後、平均球速が上がった。腕の振りは同じままなのか、出力を上げたのか。「同じ振りです」と言う。「ここまで地道にトレーニングしてきたので、少しずつですけど成果として表れてきてくれてるかなと」。この日の直球の平均球速は159・8キロ。それでいてストライク率は78・1%を誇る。経験豊富なプロの打者たちでも対応できなかった。試合後には報道陣の質問に丁寧に答えながら、右手指の付け根をほぐしていたわった。シーズンは長い。「1年間、こう、長く投げて、何年もそれを続けられるような投手になりたいと思うので。この1試合に終わらず、いいピッチングを長くできるような投手になりたいなと思っています」。まだ20歳。この先、何を塗り替え、何を打ち立てていくのだろう。13連続奪三振の金字塔を自ら塗り替える自信は?「いやぁ、もう大丈夫です、はい」こんな言葉を聞いたって、そう簡単には信じられない。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。28年前、巨人槙原寛己投手の完全試合を目の前で見た。7回ころから球場がざわつき始め、槙原投手が投げるたびに大歓声。後ろで守っている野手が、回を追うごとに緊張していくのが見て取れた。ノーヒットノーランと違い、エラーしたらそれこそ大記録に水を差す。27アウト目の一邪飛をとった落合博満選手のぎこちない足の運びを、今でも覚えている。試合終了直後、一緒に取材していた先輩から「今から横浜(現DeNA)の先乗りスコアラー(次の対戦に備えた偵察要員)のところに行け」と言われた。槙原投手の全投球を新聞に掲載するためだ。デジタル時代の今なら、1球ごとに速報され、わざわざ人に聞くこともない。しかし28年前は、1球1球をシートに記録しているスコアラーさんだけが頼りだった。横浜の先乗りスコアラーは、のちに球団取締役になる笹川博史さんだった。宿泊しているホテルに押しかけ、内線電話で「スコアシートを全部見せてほしい」と依頼。「今からか?」と困惑されたが、「笹川さんだけが頼りなんです。締め切りまで時間がありません!」と頼み込んだ。おかげで翌日の紙面に、槙原投手の全投球(102球)を細かく掲載することができた。歴史を記録し、後世に伝えていくのも、われわれメディアの仕事。完全試合に立ち会えたことは数少ない自慢の1つだ。【元巨人担当・沢田啓太郎】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。

◆オリックスがロッテ佐々木朗希投手(20)に阪急時代を含めて球団初の完全試合を食らった。 ▼試合前まで今季の三振が1個だけだったオリックス吉田正尚が3三振。1試合3三振を喫したのは18年5月6日ソフトバンク戦(中田3)、同11日楽天戦(辛島2、高梨1)、20年8月8日ロッテ戦(二木2、南1)に次いで4度目。1人の投手に3個はソフトバンク中田に次いで2度目だった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。19奪三振は日本タイ記録で、初回から5回にかけて奪った13者連続三振は日本記録。投じた105球を振り返る。 球種の内訳は直球64球、フォーク36球、カーブ3球、スライダー2球。ほぼ真っすぐとフォークの組み合わせで完全試合を達成した。奪った19三振の結果球の割合は、フォークが15(空振り14、見逃し1)で、直球が4(空振り1、見逃し3)。ストライク先行の投球が土台となり、ほぼ「追い込んでからフォーク」で、日本タイ記録の三振を積み上げていった。フォークでの空振り三振14のうち、ストライク先行からが10で、並行カウントからは4。フルカウントからは1つもなかった。この試合で3ボールとしたのは7回先頭の後藤への1回だけ(3-1から直球で右飛)。常に投手有利のカウントから勝負できていた。また3球投じたカーブのうち2球は、吉田正に対してだった。吉田正はこの日、キャリア4度目の1試合3三振を喫したが、それぞれの打席の配球をみると・第1打席 <1直球(見逃し)<2フォーク(空振り)<3フォーク(空振り)・第2打席 <1カーブ(見逃し)<2カーブ(空振り)<3フォーク(ファウル)<4フォーク(空振り)・第3打席 <1直球(見逃し)<2直球(ボール)<3直球(ボール)<4フォーク(空振り)<5直球(見逃し)さまざまなパターンを駆使して封じ込めた。9回代打で登場し、空振り三振で最後の打者になった杉本への配球は、<1フォーク(空振り)<2フォーク(見逃し)<3フォーク(空振り)。フォークを初球から3球続けたのは、これが唯一の打席だった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。 佐々木朗にはメジャー関係者も注目する。高校時代、163キロを投げた直後にはメジャー9球団のスカウトが練習試合を視察したことも。この日のオリックス戦も、メジャー関係者が三塁側で視察。「松坂大輔、大谷翔平両選手を見てきましたが、彼らをはるかに超えていると思いました。松坂大輔が怪物であるならば、佐々木君は何という言葉で表現すれば良いのでしょうか?」と驚いていた。<主なメジャー記録◆連続奪三振(1試合) 10連続で過去3人。70年に通算311勝の殿堂入り右腕、メッツのトム・シーバーがパドレス戦で記録。2人目は昨年6月のメッツ戦でフィリーズの右腕アーロン・ノラが51年ぶりに並んだ。約2カ月後の8月カブス戦では、ブルワーズの右腕コービン・バーンズも達成。試合をまたいだケースでは、03年にドジャースの救援右腕エリック・ガニエもマーク。◆完全試合 近代野球とされる1900年以降では21人。最後はマリナーズの右腕フェリックス・ヘルナンデスで12年8月15日レイズ戦で達成。最年少は殿堂入り右腕、アスレチックスのキャットフィッシュ・ハンターが22歳の68年5月8日ツインズ戦で記録。参考記録では、現在と大きくルールが異なる1880年にジョン・ワードが20歳で達成。完全試合での最多奪三振は14で、65年ドジャースのサンディ・コーファックスら2人が記録。◆1試合の奪三振 9回では20が最多。レッドソックス時代にクレメンスが2度、98年のウッド(カブス)、16年にシャーザー(ナショナルズ、現メッツ)といずれも右腕3人が記録。

◆佐々木朗希には自然とストーリーがついて来る。これまで何度も驚かされてきた。連続奪三振の記録を塗り替えた4回表は午後2時46分に始まった。東日本大震災の発災時間。あれから11年と1カ月が過ぎた。 3・11のグラブ-。岩手・陸前高田市の小学3年生、朗希少年にとって、もともと大事な日だった。校庭の隅で遊びのようにボールに触れるのは3年生まで。4年生からは、高田スポーツ少年団の上級生たちの練習に本格的に参加する。11日はいよいよ、という日。デビューへと両親に買ってもらった茶系色のグラブを入念にならしていた。それが-。大津波から、懸命に高台へ逃げた。父と祖父母を失った。家も故郷も。「4月くらいから...切り替えたというか、いつも通りになれたのかなと思います」と回想したことがある。数カ月たって、流されたグラブと同じものを母陽子さんに買ってもらい、野球人生が始まった。「悲しいことだったんですけど、すごく今に生きてるなと。当たり前が当たり前じゃないとか、今あるものがいつまでもあるわけじゃないとか思い知らされました」。希代の直球の原点が、ここにある。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が令和の世に力を示した。オリックス戦に先発しプロ初完投を令和初、28年ぶり史上16人目の完全試合で飾った。 ▼ロッテ佐々木朗がプロ野球史上16人目の完全試合を達成した。完全試合は94年5月18日に槙原寛己(巨人)が広島戦で記録して以来、28年ぶり。パ・リーグでは78年8月31日の今井雄太郎(阪急)以来44年ぶり8人目。指名打者制では今井に次ぎ2人目。ロッテでは73年10月10日の八木沢荘六以来2人目。20歳5カ月での達成は、60年島田源太郎(大洋=20歳11カ月)を抜く史上最年少となった。▼佐々木朗はプロ通算14試合目で初完投。完全試合を初完投でマークしたのは史上初。毎回奪三振で完全試合も初めて。▼完全試合は50年に藤本英雄(巨人)が西日本戦で初めてマークして以降、今回の28年ぶりが最長ブランクになる。4月までの達成は初めて。チーム13試合目での達成も、66年佐々木吉郎(大洋)の19試合目を上回る最速。▼完全試合を含めたノーヒットノーランは20年8月15日DeNA戦の小川泰弘(ヤクルト)以来でプロ野球83人目(94度目)。▼1回の吉田正から5回の西村まで、13連続奪三振。57年7月23日南海戦の梶本隆夫(阪急)、58年5月31日西鉄戦の土橋正幸(東映)の9連続を上回り、連続打者奪三振(ゲーム)のプロ野球新記録となった。1回の吉田正から4回の後藤まで、8者連続空振り三振も史上初。▼13連続を含む毎回の19奪三振。95年4月21日ロッテ戦で野田浩司(オリックス)がマークした1試合最多奪三振のプロ野球記録に並んだ。野田は勝敗がつかず、勝利投手では最多奪三振になる。これまでロッテの1試合最多は79年6月8日近鉄戦の村田兆治で16個だった。ロッテの毎回奪三振は11年7月8日ソフトバンク戦の成瀬善久以来、球団11年ぶり。▼今季は初登板の楽天戦初回から23イニング連続奪三振。シーズン初登板からの連続イニング奪三振では、昨季の伊藤大海(日本ハム=プロ初登板から)に並ぶ最長となった。シーズン初登板からに限らず、23イニングは19年種市篤暉に並ぶ球団記録。プロ野球記録は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニングだが、全試合先発や日本人の最長は20年山本由伸(オリックス)の25イニング。山本の記録へあと2と迫った。▼今季は3試合連続2ケタ奪三振。ロッテの3試合連続2ケタ奪三振は、95年伊良部秀輝(4試合1度、3試合1度)以来、球団27年ぶり。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、10日のオリックス戦で完全試合を達成した。幕張在住でロッテファンのデジタル編集部・佐々木一郎部長は、この試合をライトスタンドで観戦していた。完全ファン目線で、現地の様子をリポートする。とんでもない試合を見てしまった。9回裏、ロッテファンの興奮は最高潮に達していた。後ろの席の人が「藤岡、緊張しているだろうな...」と祈っていた。エラーでも完全試合は途切れてしまうため、野手の重圧も最高潮に達する。1死後、遊ゴロが飛んだ。藤岡選手は大事にさばいた。あと1人。杉本選手が代打に送られた。私は思わず「ラスボスが来た」とつぶやいた。昨季何度も痛い目に遭わされたロッテキラー。それでも、この日の佐々木朗投手は相手を寄せ付けなかった。3球三振。幕切れの瞬間を動画に収めながらスマホを構えていた私の目から、自然に涙があふれていた。試合前、日刊スポーツのロッテ担当・金子記者に「マーくんかすてぃら」を2個差し入れた(今季から50円値上がりした)。私は年間10試合程度、ロッテ戦を観戦する。いつもなら、試合中に差し入れをすることもある。この日は佐々木朗投手が先発するため、記者はイニング間も忙しくなると考えた。仕事の邪魔をしてはいけないので試合前に声をかけたが、まさか、ここまでの事態になるとは思ってもいなかった。初回、佐々木朗投手が吉田正選手から三振を奪った。昨季455打席で26回しか三振をしていない強打者。珍しいものを見たと、得した気になった。そこから連続奪三振記録が始まった。8連続となったあたりから、「あれ? 日本記録はいくつだっけ?」と気になり始めた。ライトスタンドの後方のビジョンに佐々木朗投手の成績が表示されているため、奪三振を重ねるごとに後ろを振り向いて写真を撮るファンが増えていった。1人が振り返ると、つられるように他のファンも振り向くという連鎖が見られた。ネットニュースで記録を調べる人が多いためだろう。特にイニング間は、スマホの通信速度が極端に遅くなった。10者連続奪三振で日本新記録-。日刊スポーツのサイトで記録を確認した。速報を書く金子記者や記事をチェックするデスク、編集者のスピード感あふれる仕事を頼もしく感じた。6回表、紅林選手の中飛で連続奪三振記録は「13」で止まった。打球がインフィールドに飛んだ直後、周囲から「ああ~」とため息がもれた。打者を打ち取った時に、ライトスタンドからため息が出た光景は、初めて見た。連続奪三振の記録が止まったあたりから、ファンの興味はノーヒットノーランや完全試合に移った。「巨人槙原以来だっけ?」などと確認し合う声が、自然と耳に入ってくる。同時に、私はトイレに立つタイミングを失った。ロッテの攻撃も見たい。この日は、それ以上に守備から目が離せない。そう思っていた時、ロッテ打線が宮城投手をKO。投手交代のタイミングを見計らって、トイレに走った。同じことを考えるファンが多いのだろう。すでに行列ができていた。しかし、列はどんどん進む。みんな、さっさと用をすませて試合を見たいのだ。1人の滞在時間は圧倒的に短く、高速回転していた。6-0で迎えた7回裏、ロッテ藤原選手の強烈なゴロを宜保選手が横っ跳びでファインプレー。ヒットを阻止されたが、ライトスタンドのロッテファンから拍手が起きた。攻撃はもう十分-。ロッテファンの心には余裕が生まれつつあり、関心は佐々木朗投手の投球にしぼられていた。7回の途中、会社の総務部の武井さんから電話が来た。「武井さんも試合経過が気になるのだろうか?」と思いつつ電話を取ると、完全なる業務連絡だった。仕事の連絡なので「チッ、こんな大事な時に」なんて思ってはいけない。気持ちを取り直し、試合に目を向けた。終盤に向かっていくほどに「西口になるなよ...」という声が周囲から聞かれた。ノーヒットノーランや完全試合をあと1歩で逃した元西武西口文也選手のことを指していたが、そんな心配は無用だった。こうしてプロ野球28年ぶりの完全試合が成し遂げられた。ヒーローインタビューの後、佐々木朗投手は外野まで足を運び、ライトスタンドに手を振ってくれた。その後、レフトスタンドにもちょこんと頭を下げた。すると、残っていたオリックスファンからも拍手が起きた。この日はデーゲームだったこともあり、試合後のZOZOマリンスタジアムは「グラウンドウォーク」というイベントが開催された。試合後のグラウンドにファンが入れるのだ。佐々木朗投手の登場曲でもある「今夜このまま」など、あいみょんの楽曲がエンドレスで流れる中、多くの人が余韻に浸り、記念撮影していた。スコアボードは、途中から試合終了時の表示に切り替えてくれた。実は私、15日のチケットもすでに購入済み。ゲンを担いで、試合前の金子記者に同じものを同じ数だけ差し入れようと考えている。【佐々木一郎】

◆ロッテ佐々木朗希が完全試合達成だ!13連続奪三振の日本新記録を含む日本最多タイ19奪三振の衝撃の投球をみせた。

◆怪物ではない。スターだ! ロッテ佐々木朗希投手(20)が令和の世に力を示した。オリックス戦に先発しプロ初完投を令和初、28年ぶり史上16人目の完全試合で飾った。自己最速タイの164キロを投げ、日本タイ記録の19奪三振を奪った。1回から5回にかけての13者連続奪三振も、従来の日本記録9連続Kを大幅に塗り替える大記録になった。まだ4月10日。プロ3年目、一体どんなことを起こしていくのか。驚異の20歳が、いよいよスターダムにのし上がってきた。◆野田浩司の19奪三振 95年4月21日、千葉マリン(現ZOZOマリン)でのロッテ戦で先発全員から毎回の19三振。阪急足立や自身が持っていた1試合の奪三振記録を更新した。風速8メートルを超える強風が、球場のスタンドに当たってマウンド上では向かい風になり、空気抵抗を受けたフォークが微妙に左右に曲がって落ち、19個のうち13個をフォークで奪った。野田は1-1の同点のまま9回で降板。延長10回に2番手の平井が打たれサヨナラ負けした。

◆怪物ではない。スターだ! ロッテ佐々木朗希投手(20)が令和の世に力を示した。オリックス戦に先発しプロ初完投を令和初、28年ぶり史上16人目の完全試合で飾った。自己最速タイの164キロを投げ、日本タイ記録の19奪三振を奪った。1回から5回にかけての13者連続奪三振も、従来の日本記録9連続Kを大幅に塗り替える大記録になった。まだ4月10日。プロ3年目、一体どんなことを起こしていくのか。驚異の20歳が、いよいよスターダムにのし上がってきた。▼ロッテ佐々木朗がプロ野球史上16人目の完全試合を達成した。完全試合は94年5月18日に槙原寛己(巨人)が広島戦で記録して以来、28年ぶり。パ・リーグでは78年8月31日の今井雄太郎(阪急)以来44年ぶり8人目。指名打者制では今井に次ぎ2人目。ロッテでは73年10月10日の八木沢荘六以来2人目。20歳5カ月での達成は、60年島田源太郎(大洋=20歳11カ月)を抜く史上最年少となった。

◆怪物ではない。スターだ! ロッテ佐々木朗希投手(20)が令和の世に力を示した。オリックス戦に先発しプロ初完投を令和初、28年ぶり史上16人目の完全試合で飾った。自己最速タイの164キロを投げ、日本タイ記録の19奪三振を奪った。1回から5回にかけての13者連続奪三振も、従来の日本記録9連続Kを大幅に塗り替える大記録になった。まだ4月10日。プロ3年目、一体どんなことを起こしていくのか。驚異の20歳が、いよいよスターダムにのし上がってきた。▼1回の吉田正から5回の西村まで、13連続奪三振。57年7月23日南海戦の梶本隆夫(阪急)、58年5月31日西鉄戦の土橋正幸(東映)の9連続を上回り、連続打者奪三振(ゲーム)のプロ野球新記録となった。1回の吉田正から4回の後藤まで、8者連続空振り三振も史上初。

◆)0行進が続くソフトバンク戦と並行して他のゲームもチェックしていたら、「歴史的」な場面に遭遇したではないか。ロッテ佐々木朗が、オリックスを相手に13連続三振の日本記録を作って投げ続けている。目が離せなくなった。圧巻の投球は続き、9回、代打杉本を三振に切って完全試合を達成。日本記録タイとなる1試合19奪三振で締めた。完全試合は94年巨人の槙原以来。パでは78年阪急今井が成し遂げて以来だから、興奮しないはずがない。「いやあ、すごいね。球が速いのはうらやましいね。俺の場合は、完全試合なんかできると思って投げていなかったからね。最後は投ゴロ。震えて一塁に投げたなあ。ものすごく緊張したわ。それにしても19奪三振? やっぱり三振取れる投手はいいね。俺は3三振やったから」。携帯電話の向こう側の人も、少しばかり興奮気味に昔を思い出しながら、ニューヒーローの投球に何度も「すごいね」を連発。昭和最後の完全男、今井雄太郎氏だ。所用のため、佐々木朗の投球を生で見守ることはできなかったが、入団からポテンシャルの高さには注目していたようだ。「いずれは誰か完全試合をやると思っていたけど、やっぱり佐々木朗かあ」。完全試合とともに19奪三振には「俺とは違うなあ。俺は内野ゴロが19個やったんじゃないかな」と笑った。実際には18個で、しっかり打たせて取っての偉業達成だった。ホークスは西武に完封負け。柳田、栗原が離脱した影響は、やはり大きい。首脳陣が期待する新外国人ガルビスも、打撃が上向いてこない。次カードはロッテとの2戦(長崎、ペイペイドーム)。佐々木朗と当たらないのは幸いだった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球記録となる10人連続奪三振を達成した。佐々木朗は一回2死に吉田正から空振り三振を奪うと二、三、四回まですべて三振を奪い、10人連続に斬った。四回まで一人の走者も許さない完全投球を続けている。これまでのプロ野球記録は9人連続奪三振だった。阪急・梶本隆夫が1957年7月23日の南海戦で、東映・土橋正幸が1958年5月31日の西鉄戦で記録している。

◆ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球記録となる10者連続奪三振を達成。さらに記録を13人まで伸ばした。佐々木朗は一回2死に吉田正から空振り三振を奪うと二、三、四回まですべて三振を奪い、10人連続に斬った。さらに五回も3人から連続で三振を奪い、記録を13人に伸ばした。五回まで一人の走者も許さない完全投球を続けている。これまでのプロ野球記録は9人連続奪三振だった。阪急・梶本隆夫が1957年7月23日の南海戦で、東映・土橋正幸が1958年5月31日の西鉄戦で記録している。

◆ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球記録となる13者連続奪三振を達成した。最速は自己タイの164キロをマークするなど圧巻の投球を披露した。佐々木朗は一回2死に吉田正から空振り三振を奪うと二、三、四回まですべて三振を奪い、プロ野球記録となる10人連続に斬った。さらに五回も3人から連続で三振を奪い、記録を13人に伸ばした。六回は先頭の紅林が中飛で記録はストップしたが、六回終了時点まで一人の走者も許さない完全投球を続けている。2死からもう一つ三振を奪い、この試合14三振を奪っている。これまでのプロ野球記録は9人連続奪三振だった。阪急・梶本隆夫が1957年7月23日の南海戦で、東映・土橋正幸が1958年5月31日の西鉄戦で記録。佐々木朗は64年ぶりにプロ野球記録を塗り替えた。また、米大リーグの記録は「10」で、こちらも上回った。

◆ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球記録となる10者連続奪三振を達成。さらに記録を13人まで伸ばした。この試合を中継した番組の解説者でロッテOB有藤通世氏(75)は「漫画の世界でしょ」と驚がくした。また、SNSでも「佐々木朗希」がトレンド1位となり、「佐々木朗希無双が止まらない......」「佐々木朗希えぐい」「すごすぎて宮城がちょっと可哀想」「佐々木朗希化け物だな」といった声が相次いだ。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発し、プロ野球新記録となる13者連続奪三振を達成した。一回2死走者なしから、吉田正を148キロのフォークボールで空振り三振に斬って、スタート。四回2死にも、吉田正を空振り三振に仕留めて、プロ野球新記録となる打者10人から連続三振を奪った。五回も3者連続三振に仕留め、同記録を13者連続奪三振に更新した。ベンチで見守った木村投手コーチは、「何もいうことはありません」とコメントした。

◆ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、七回を終えて1人の走者も許さない完全投球を続けている。一回2死から五回を終えるまでにプロ野球記録となる13者連続奪三振を達成。最速は自己タイの164キロをマークするなど圧巻の投球を披露している。六、七回にも一つずつ三振を奪っており、この試合15個の三振を奪った。佐々木朗は一回2死に吉田正から空振り三振を奪うと二、三、四回まですべて三振を奪い、プロ野球記録となる10人連続に斬った。さらに五回も3人から連続で三振を奪い、記録を13人に伸ばした。六回は先頭の紅林が中飛で連続奪三振の記録はストップした。これまでの連続奪三振のプロ野球記録は9人連続奪三振だった。阪急・梶本隆夫が1957年7月23日の南海戦で、東映・土橋正幸が1958年5月31日の西鉄戦で記録。佐々木朗は64年ぶりにプロ野球記録を塗り替えた。また、米大リーグの記録は「10」で、こちらも上回った。1試合の最多奪三振の記録は「19」。オリックス・野田浩司が1995年4月21日にロッテ戦で記録した(試合は1-2で敗戦)。

◆ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、八回を終えて1人の走者も許さず、完全試合まであと1イニングと迫った。一回2死から五回を終えるまでにプロ野球記録となる13者連続奪三振を達成。最速は自己タイの164キロをマークするなど圧巻の投球を披露している。六、七回にも一つずつ三振を奪い、八回は3者連続三振。この試合18個の三振を奪った。佐々木朗は一回2死に吉田正から空振り三振を奪うと二、三、四回まですべて三振を奪い、プロ野球記録となる10人連続に斬った。さらに五回も3人から連続で三振を奪い、記録を13人に伸ばした。六回は先頭の紅林が中飛で連続奪三振の記録はストップした。これまでの連続奪三振のプロ野球記録は9人連続奪三振だった。阪急・梶本隆夫が1957年7月23日の南海戦で、東映・土橋正幸が1958年5月31日の西鉄戦で記録。佐々木朗は64年ぶりにプロ野球記録を塗り替えた。また、米大リーグの記録は「10」で、こちらも上回った。1試合の最多奪三振の記録は「19」。オリックス・野田浩司が1995年4月21日にロッテ戦で記録した(試合は1-2で敗戦)。

◆令和の怪物が歴史的快挙だ。ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球史上16人目となる完全試合を達成した。巨人・槙原寛己が1994年5月18日の広島戦で達成して以来、28年ぶり16度目となった。一回2死から五回を終えるまでにプロ野球記録となる13者連続奪三振を達成。最速は自己タイの164キロをマークするなど圧巻の投球を披露した。その後も順調に三振を奪い、最後は杉本を空振り三振。この試合19個の三振を奪った。佐々木朗は一回2死に吉田正から空振り三振を奪うと二、三、四回まですべて三振を奪い、プロ野球記録となる10人連続に斬った。さらに五回も3人から連続で三振を奪い、記録を13人に伸ばした。六回は先頭の紅林が中飛で連続奪三振の記録はストップした。これまでの連続奪三振のプロ野球記録は9人連続奪三振だった。阪急・梶本隆夫が1957年7月23日の南海戦で、東映・土橋正幸が1958年5月31日の西鉄戦で記録。佐々木朗は64年ぶりにプロ野球記録を塗り替えた。また、米大リーグの記録は「10」で、こちらも上回った。これまでの1試合の最多奪三振の記録は「19」。オリックス・野田浩司が1995年4月21日にロッテ戦で記録した(試合は1-2で敗戦)。佐々木朗はこの記録にも並んだ。

◆令和の怪物が歴史的快挙だ。ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球史上16人目となる完全試合を達成した。巨人・槙原寛己が1994年5月18日の広島戦で達成して以来、28年ぶり16度目(16人目)となった。一回2死から五回を終えるまでにプロ野球記録となる13者連続奪三振を達成。最速は自己タイの164キロをマークするなど圧巻の投球を披露した。その後も順調に三振を奪い、この試合19個の三振を奪った。佐々木朗の一問一答は以下のとおり。--ナイスピッチング「ありがとうございます」--記録づくめ「最高です」--完全試合への意識は「正直意識してなくて、最後まで(捕手の)松川を信じて投げました」--松川選手が六回に援護となる適時3点二塁打「ホームラン入ってほしかった。あの回、点取ってくれてうれしかったです」--19奪三振は日本タイ記録、13打者連続三振は日本記録「松川がいいリードしてくれたので、要求に応えながら投げることができました」--一番良かった点は「ストライク先行で、早いカウントで勝負できたのが良かった」--ファンの皆様へ「次回もいいピッチングができるように引き続き頑張ります」

◆令和の怪物が歴史的快挙だ。ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球史上16人目となる完全試合を達成した。巨人・槙原寛己が1994年5月18日の広島戦で達成して以来、28年ぶり16度目(16人目)となった。一回2死から五回を終えるまでにプロ野球記録となる13者連続奪三振を達成。最速は自己タイの164キロをマークするなど圧巻の投球を披露した。その後も順調に三振を奪い、この試合19個の三振を奪った。ロッテ・井口監督の一問一答は以下のとおり。--歴史に残る試合「もう朗希につきますね。本当に三振数もアレですけど、9回まで投げることができたっていうのが大きかったと思います。その中で完全試合。いずれやるかなと思っていましたが、こんなに早い段階でこういう試合をできるとは思わなかったですね」--13者連続奪三振「朗希のファウル取らせて、カウントを稼いで、そこからしっかりした決め球。きょうは本当に一回から九回まで徹底してできたと思います。次の登板もこういう形で投げてもらいたい」--ベンチも緊張感が漂っていた「そうですね。守備もピリピリした感じで守っていた。こういう経験ってなかなかできないので選手たちもいい経験ができたんじゃないか。その中で(捕手の)松川も本当にいいリードをしてくれた」--まだ20歳。すごさは「まあ、モノは誰もがわかっているので。その中で四球が一個もなかったっていうのも良かった」--明日からに向けて「まだまだあるので一試合一試合、頑張っていきたい」

◆28年ぶりの快挙が生まれた。プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が10日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス3回戦で、21世紀に入ってからは初で、史上16人目となる完全試合を達成した。20歳5カ月は史上最年少。1994年5月に槙原寛己(巨人)が達成した後は、セ、パ両リーグで計23人がノーヒットノーランを記録しているが、偉業達成には至らなかった。パ・リーグでは78年8月31日の阪急(現オリックス)の今井雄太郎以来で44年ぶり8人目。球団では73年八木沢荘六に次いで2人目。プロ3年目の佐々木朗は投球数105で昨季リーグ制覇したオリックス打線を完璧に封じ込み、打者27人をプロ野球タイの19奪三振、内野ゴロ5、内野飛球1(捕邪飛)、外野飛球2に仕留めた。一回途中から奪った13連続三振はプロ野球新記録で、自身初完投となる今季2勝目、通算5勝目は球史に名を刻む白星となった。チームは6―0で勝った。◆1994年に完全試合を達成した元巨人・槙原寛己氏の話 「おめでとうございます。オープン戦を見た時にレベルが格段に上がっていて、近いうちにやりそうな気がしていた。私が30歳で達成したのに対し、彼は20歳。まだまだ伸びしろがある。規格外の投手。今後も2度目の完全試合、奪三振記録の更新など、楽しませてくれると思う。将来的には日本にとどまらず、世界での活躍に期待したい」

◆米大リーグの連続奪三振記録は10で、佐々木朗の13はそれを上回った。昨年の8月にバーンズ(ブルワーズ)が達成し、史上3人目だった。1試合の奪三振数は延長を含まない9回では20が最多で、最近では2016年に当時ナショナルズのシャーザーが記録。レッドソックスのクレメンスは2度ある。完全試合は過去20人以上が記録し、最近では12年8月にマリナーズのヘルナンデスが成し遂げた。(共同)

◆ロッテの高校出ルーキー、松川は偉業を成し遂げた佐々木朗を好リードした。大記録がかかり緊張感が高まる中で最後までマスクをかぶり「どんどんストライクを取って、打者に考える時間を与えなかった。すごかったし、(不安よりも)わくわくの方が大きかった」と興奮気味に話した。オープン戦から「怪物」の160キロを超える球を受け続けてきた。3―0の六回2死満塁では宮城の初球を中越えへ運び、3点二塁打としてバットでも貢献。「何とか打つことができた」とほっとした様子だった。

◆オリックスは佐々木朗に歯が立たなかった。160キロ台の直球と高速のフォークボールに手も足も出ず、一回2死で吉田正が空振り三振に倒れてから五回の西村まで13者連続三振。2年ぶりに1試合3三振を喫した吉田正は「完全にやられた。修正しながらやったけど、相手が上だった」と白旗を揚げた。連続三振を止めたのは佐々木朗と同学年の紅林だった。六回の第2打席で中飛となり「投げる前に振るくらいの意識でいったけど、詰まった。化け物でした」と苦笑い。中嶋監督も「素晴らしい投球だった。なんとかしようと思っても、さらに上をいかれた」と脱帽した。◆宮城(5回2/3を6失点で今季2敗目)「なんとか粘って最少失点で抑えていきたかった。粘り切ることができず悔しい」◆福田(3打席連続三振)「佐々木くんが一番いいときを見た。次対戦するときは何とかそれを生かせるように」

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日、オリックス3回戦(ZOZOマリン)で史上16人目、16度目の完全試合を達成した。1994年の巨人・槙原寛己以来28年ぶりで、20歳5カ月での達成は史上最年少。13者連続奪三振のプロ野球新記録を樹立し、1試合19奪三振の最多記録に並んだ。初完投初完封で今季2勝目を挙げた「令和の怪物」が、プロ野球史に残る伝説を生んだ。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日、オリックス3回戦(ZOZOマリン)で史上16人目、16度目の完全試合を達成した。1994年の巨人・槙原寛己以来28年ぶりで、20歳5カ月での達成は史上最年少。13者連続奪三振のプロ野球新記録を樹立し、1試合19奪三振の最多記録に並んだ。初完投初完封で今季2勝目を挙げた「令和の怪物」が、プロ野球史に残る伝説を生んだ。) どよめきが起こる中、歴史の扉をこじ開けた。27人目の打者、杉本を147キロのフォークボールで空振り三振に仕留めると両手を広げた。ポーカーフェースが会心の笑みに変わる。佐々木朗が史上最年少(20歳5カ月)で完全試合を達成。マウンドに駆け寄った仲間から水をかけられ、手荒い祝福に酔った。「あまり実感はないが、たくさんの選手から『おめでとう』と言ってもらえてうれしかった。しっかり、心をコントロールしながら最後まで投げることができました」最高気温24・5度。2万2431人の観衆が偉業の目撃者となった。一回2死で吉田正から空振り三振を奪うと、六回先頭・紅林の中飛で途切れるまで13者連続で三振を奪った。1957年の阪急・梶本隆夫、58年の東映・土橋正幸の9者連続を抜くプロ野球新記録となり、米大リーグ記録の10者連続を上回る〝世界記録〟を樹立した。 三回には自己最速タイの164キロを計測。105球中、64球投げた直球の平均球速は驚異の159・78キロを記録した。九回にも160キロを計測するなど球威が落ちず、落差の大きいフォークボールも操った。1試合19奪三振は95年のオリックス・野田浩司と並ぶプロ野球記録となった。初完投初完封が完全試合。3年目の飛躍の裏に「心のコントロール」があると自己分析する。「ボールが先行すると逆に力んでしまったりとかが、僕の中では多い。しっかり自分のボールを信じて腕を振れたかなと思います」。昨季経験した優勝争いの中での登板が「令和の怪物」を異次元の領域へと進化させた。強い心を育んできた。岩手・陸前高田市で生まれ育ち、小学3年だった2010年に野球を始めた。翌11年3月11日に発生した東日本大震災で父、功太さん(享年37)と祖父母が犠牲になった。実家も津波で流され、大船渡市に移り住んだが、それでも野球を辞めず、猪川野球クラブに入団。グラウンドには仮設住宅が建っていたため、練習場所を求めて4、50分歩いた。時には河川敷の岩場でノックを受けたこともあった。ロッテとは不思議な縁で結ばれる。幼少期、祖父母の家を訪れると決まって煎餅とロッテのチョコパイが用意されていた。「(震災後は)たくさんの人に支えられ、頑張ることしかできなかった。今は勇気や希望を与える立場にあると思う」と話してきた佐々木朗。野球への強い思いと運命が結びつき、球史に残る快投が生まれた。ヒーローインタビュー後、日曜日の登板で連勝した〝サンデー朗希〟は用意していたファンへの感謝の言葉を伝えることができず、後悔を口にしたという。「(記録達成は)あしたからしっかり忘れて。一年間こういうパフォーマンスできるように準備していかないといけない」。「令和の怪物」の伝説はまだ始まったばかりだ。(広岡浩二)◆ロッテ・井口監督 「朗希につきます。いずれやるかなと思っていたが、こんなに早い段階で達成するとは思わなかった」

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、プロ野球史上16人目となる完全試合を達成した。本紙専属評論家で昨季まで日本ハムで1軍投手コーチや2軍監督を務めた荒木大輔氏(57)は、その快投を「異次元」と表現。そこにある成長に言及した。佐々木朗ほどのパワーピッチャーだと、奪三振記録は現実味がある。驚かされたのは、初めて9回を投げ切って完全試合を達成したことだ。打者27人に対し、初球がボールになったのは9人だけ。ストライクゾーンで勝負し、力で圧倒して実現させた。まさに「異次元の投球」だ。昨季、日本ハムの投手コーチとして対戦して、投げるたびに課題を克服しているという印象を受けた。三回くらいまで打てないのだが、スタミナ切れでスピードが落ちてくるとプロの打者は対応する。その手も足も出ないイニングが、対戦するたびに延びていった。今季のオープン戦は力に頼ってシュート回転する真っすぐが多く、もっと投げ込まないと解消できないだろうと思っていた。前半は荒々しい投球で、中盤から崩れていくイメージ。この日は最後まで球の力が落ちず、成長度は一皮、二皮むけたどころではない。しかも、相手は昨季リーグ王者のオリックス。初球から積極的に振ってくるものの、追い込まれるとしぶとい打者が多い。簡単には三振してくれない打者の代表格、3番・吉田正と5番・福田から3打席連続で奪った。右打者は、外に流れる明らかにボール球のフォークボールを空振り。それだけスピードと切れがあったという証拠だ。100球近くまで球威が落ちなくなり、今後は少々調子が悪くても六、七回まで安定した投球ができるだろう。9日にオリックスの球団記録を更新する18連勝を飾った山本のように、投げれば普通に勝っておかしくないパフォーマンスが期待できる。佐々木朗をうまくリードし、偉業達成に導いた新人捕手・松川のすごさも付け加えておきたい。(本紙専属評論家)

◆10日にプロ野球史上16人目、16度目の完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手(20)が偉業から一夜明けた11日、千葉市のZOZOマリンスタジアムでチーム練習に参加し「少しずつ実感が湧いてきた。かみしめながら夜は過ごした」と語った。佐々木の完全試合達成から一夜明けての一問一答は次の通り。――快挙翌日の体調は。「いつも通りの張りはあるが特に違和感はない」――帰ってすぐに寝られたか。「登板後は基本的に試合の興奮状態が残っているので、いつもよりかは寝られないときが多い。(完全試合達成で)より寝られなかった」――何時に寝て起きたか。「午前0時くらいに寝て起きたのは午前4時だった」――午前4時に起きた時の気持ちは。「もっと寝たかったなというのはあった。ちゃんと寝たら張りとかも変わってくるので、次回に向けてちゃんと調整しないといけない」――本拠地で偉業を達成した。「たくさんのファンの前で達成できてすごくよかった」――ここまで投げられない時期もあった。自分にとってどのような時間だったか。「プラスになっていると思う。これからこういった試合をどんどん積み重ねていきたい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1021 0.833
(↓0.076)
-
(-)
13048
(-)
29
(+6)
7
(-)
5
(-)
0.227
(↓0.011)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
830 0.727
(↓0.073)
1.5
(-)
13242
(+2)
25
(+3)
3
(-)
9
(+2)
0.222
(↓0.008)
0.000
(-)
3
(-)
ロッテ
760 0.538
(↑0.038)
3.5
(↑1)
13045
(+6)
26
(-)
5
(-)
20
(+2)
0.235
(↑0.003
0.000
(-)
4
(-)
ORIX
690 0.400
(↓0.029)
5.5
(-)
12840
(-)
50
(+6)
5
(-)
3
(-)
0.193
(↓0.012)
0.000
(-)
5
(-)
西武
581 0.385
(↑0.052)
5.5
(↑1)
12939
(+6)
57
(-)
9
(+1)
4
(+2)
0.210
(↑0.011)
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
3110 0.214
(↑0.06)
8
(↑1)
12930
(+3)
57
(+2)
10
(-)
6
(+2)
0.214
(↑0.008)
0.000
(-)