1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 |
勝利投手:高橋 奎二(2勝0敗0S) 敗戦投手:赤星 優志(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトは1点ビハインドの4回表、山田がソロを放ち、同点とする。そのまま迎えた7回には相手の捕逸の間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋が9回1失点の快投で今季2勝目。敗れた巨人は、先発・赤星が試合をつくるも、打線が4安打1得点と振るわなかった。
◆巨人丸佳浩外野手(32)が2回無死、先制の3号ソロを放った。ヤクルト高橋が1ボールから投じた147キロど真ん中の直球を、右翼席へ。打球速度175キロ、飛距離131メートルの会心弾だった。丸は「失投をコンパクトに捉えることが出来ました。先制点になってよかったです」とコメント。開幕以来、6番を打ち続けたが、この日スタメンを外れた中田に代わり、今季初の5番に座った。2日阪神戦以来、7戦ぶりの1発で結果を出した。
◆ヤクルト山田哲人内野手(29)が、同点の4号ソロを放った。 1点を追う4回1死、巨人先発赤星の4球目、内角低め137キロを捉え、ライナーで左翼席最前列に突き刺した。試合を振り出しに戻す一発に「コントロールの良い投手なので強引にいかずコンタクトする気持ちでチャンスメークしようと思いました。良い角度で飛んでくれました」と振り返った。
◆巨人が2カード連続で負け越した。先発赤星優志投手(22)が7回2失点と粘投も打線が1得点にとどまった。 1点を追う9回1死一、三塁の絶好機は岡本和が投ゴロ、続く丸が二ゴロとあと1本が遠かった。原辰徳監督は「1点ではなかなかね。打者陣がもう少し、ふんどしを締め直してやらないとね」と指摘した。
◆巨人丸佳浩外野手(32)が7戦ぶりの3号先制ソロを放った。2回無死、ヤクルト高橋の1ボールからの真ん中147キロを見逃さなかった。 右翼席へ飛距離131メートルの1発に「失投をコンパクトに捉えられた」。開幕以来ここまで6番だったが、スタメンを初めて外れた中田に代わり今季初の5番に座った。
◆ヤクルト高橋奎二投手(24)が、9回を120球4安打1失点でレギュラーシーズン初の完投勝利を飾った。最速152キロの直球を軸に7奪三振。プロ7年目、対巨人戦8戦目での初白星に「ずっと負けてたんで何とか勝ちたいなと。巨人打線ほんとに強いんですけど、何とか強気で攻められたのかなと思います」と素直に喜んだ。 1回の初球、吉川にいきなり死球を与えたが、そこから崩れなかった。「ランナーを出してからも力まず、もう1回気を引き締める。そういうことが出来るようになってきたので、いい方向になってるのかなと」。気持ちを切り替え、立て直すと、打席でも粘りを見せた。同点の7回2死二、三塁の好機。1ボールから5球連続ファウルの粘りでパスボールを誘い、決勝点を呼び込んだ。「足に自信を持っているんで、何とかゴロを狙おうと打席に立ちました」と振り返った。投打に粘り強さを見せた左腕。登板過多の中継ぎ陣を休ませる価値ある1勝となった。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(投打で粘り強さを見せた高橋について)「何事に対しても一生懸命。走ることも、打席でも。すごく気持ちが1球に伝わる選手」
◆鉄仮面の奥に、揺れ動く感情があった。ドラフト3位ルーキーの赤星優志投手(22)が、今までとは違う朝を迎えた。3日阪神戦でのプロ初勝利から一夜明けた4日。闘病中だった父篤志さんが天国へ旅立った。58歳だった。もの静かな父だった。 中学卒業時、6人きょうだいの末っ子の赤星は、元気だった両親への手紙で「絶対プロ野球選手になるから。死ぬなよ」と書いた。その後、父の病が分かった。2年前に大手術を受け、闘病を続けていた。父の命が、そう長くないことは分かっていた。プロ入りからキャンプ、オープン戦と猛アピール。開幕ローテをつかんだ。3月27日の中日戦のプロ初登板と、阪神戦でのプロ初勝利を、地元の東京ドームで届けられた。プロ初登板は、家族とともに車いすで応援に来てくれた。プロ初勝利は自宅のベッドから。テレビでお立ち台に上がる晴れ姿を、涙ながら見届けてくれた。4日前、母笑子さんからのメッセージにこう返した。「(父が)生きているうちに初勝利できて良かった。体には気を付けて長生きしてね」。両親への熱い思いと優しさがあった。初勝利した前回登板から中6日。父との別れから1週間たたずして、この日のマウンドに上がった。いつものように冷静に、淡々とアウトを重ねた。7回2失点。粘り強く121球を投げ切った。味方の援護なくプロ初黒星を喫し「7回2死からの四球が全てです」と反省が口をついたが、堂々たる投球を届けた。幼少期から両親、家族にずっと応援してもらってきた。どこまででも届くように-。マウンドからの恩返しは、ずっとずっと続く。【小早川宗一郎】
◆巨人・丸佳浩外野手(32)が「5番・中堅」で先発し、二回に先制の3号ソロを放った。左腕の高橋が高めに投じた147キロの直球を振り抜き、ライナー性の打球を右翼席上段に運んだ。
◆巨人は2カード連続の負け越しを喫し、広島と入れ替わり首位から2位に転落した。先発したドラフト3位の赤星優志投手(22)=日大=は7回5安打2失点(自責1)と力投したが、打線の援護に恵まれずプロ初黒星を喫した。桑田投手チーフコーチは121球を投げ抜いたルーキーについて「テンポも制球も良かった。本当に勝たせてあげたかった。ナイスピッチング」と評価した。8日のヤクルト戦で打球を右足に受けた菅野についても言及。「明日の状態の報告を受けてから次回の登板を決めたい。(先発)ローテーションは明日確定する」との方針を示した。
◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が7回5安打2失点(自責1)でプロ初黒星を喫した。最速148キロの直球、カーブを低めに集め、要所を締める投球を披露。六回までで失点は山田に許したソロのみだったが、1-1の七回2死から四球と安打で二、三塁のピンチを招き、高橋の打席で小林の捕逸で勝ち越された。プロ最多となる7回121球の力投も「七回2死からの四球がすべて」と反省。それでも桑田投手チーフコーチは「7回2失点で投げ切ったことは素晴らしい。勝たせてあげたかった」と思いやった。ルーキー右腕は、プロ初勝利を挙げた3日の阪神戦(東京ドーム)に続く白星とはならなかったが、プロ初登板となった3月27日の中日戦(東京ドーム)から3試合連続でクオリティースタート(先発で6回以上、自責3点以下)を達成するなど、安定した投球を見せている。
◆巨人は接戦をものにできず、2カード連続の負け越しを喫した。広島と入れ替わり2位に後退。原辰徳監督(63)は「打者陣が、もう少しふんどしを締め直してやらないとね」と指摘した。不調の中田に代わり、中島が今季初先発。開幕から6番を打っていた丸を5番に上げたオーダーで臨んだが、150キロ超の球威で押す左腕・高橋にねじ伏せられた。1点を追う九回は1死一、三塁から4番・岡本和と5番・丸が凡退。ルーキーのドラフト3位・赤星(日大)が7回2失点と力投しただけに、打線が援護できなかったのは痛かった。決勝点は七回に小林の捕逸で献上。それでも指揮官は「1点ではなかなかね。もう少し打たないと」と、あくまで打線の奮起を求めた。(鈴木智紘)
◆ヤクルト・高橋奎二投手(24)が10日、巨人6回戦(東京ドーム)で9回4安打1失点と好投し、レギュラーシーズンでは初完投勝利を飾った。立ち上がりは制球に苦しむも、大崩れせずに今季2勝目。七回2死二、三塁の打席では5球連続ファウルで粘り、決勝点となる捕逸につなげた。4カードぶりの勝ち越しで勝率5割に復帰。高津臣吾監督(53)は「きょうは奎二の日」とたたえた。満面の笑みで、額の汗をぬぐった。高橋が9回120球の力投で、レギュラーシーズンではプロ初の完投勝利。頼もしさを増した左腕は白い歯をのぞかせた。「序盤は少し緊張して思い通り投げられなかったんですけど、古賀がうまくリードしてくれて完投できた。最後は気合で投げました」以前のように大崩れはしない。一回先頭の吉川への初球が死球に。無失点で終えたが、二回先頭の丸に先制の右越えソロを浴びた。かつてなら引きずって失点を重ねる場面だが、「ランナーを出してからも力まず、もう一回気を引き締める。気持ちの変化がしっかりできるようになってきた」。九回1死一、三塁からは「サヨナラでもいい」と覚悟を決め、岡本和を投ゴロ、丸を二ゴロに抑えた。打席でも粘った。1―1の七回2死二、三塁で打席に立ち、「なんとか1点ほしかった」と5球連続でファウルを打つと、9球目が決勝点となる捕逸に(結果は四球)。昨年の日本シリーズ第2戦で初完投初完封を飾った左腕が、巨人戦初白星をつかんだ。 京都・龍谷大平安高から入団7年目。先輩としての自覚も芽生えてきた。今季は21歳外野手の浜田や20歳内野手の長岡らが開幕から1軍に同行。私生活では幼さが残る後輩に「僕も2、3年目ぐらいのときは少し荒れていた。そうならないように目配りしている」と気付いたことは指摘して正している。20歳右腕・奥川が上半身のコンディション不良で離脱した際には、故障に泣いた自身の経験を踏まえ「焦らず、やってこい」と声を掛けた。「若い選手の中で引っ張っていける存在になっていければいい」と自覚十分。今季2勝目に、確かな成長を感じさせた。(赤尾裕希)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
広島 |
10 | 4 | 1 | 0.714 (↑0.022) | - (↓0.5) |
128 | 73 (+1) | 38 (-) | 4 (+1) | 6 (-) |
0.261 (↓0.008) | 0.000 (-) |
2 (1↓) |
巨人 |
10 | 5 | 0 | 0.667 (↓0.047) | 0.5 (↑0.5) |
128 | 61 (+1) | 59 (+2) | 19 (+1) | 4 (-) |
0.248 (↓0.007) | 0.000 (-) |
3 (2↑) |
ヤクルト |
7 | 7 | 0 | 0.500 (↑0.038) | 3 (↑0.5) |
129 | 53 (+2) | 55 (+1) | 17 (+1) | 6 (-) |
0.231 (↓0.003) | 0.000 (-) |
4 (1↓) |
中日 |
6 | 6 | 0 | 0.500 (-) | 3 (-) |
131 | 47 (-) | 44 (-) | 12 (-) | 6 (-) |
0.239 (-) | 0.000 (-) |
5 (1↓) |
DeNA |
5 | 5 | 0 | 0.500 (-) | 3 (-) |
133 | 40 (-) | 43 (-) | 6 (-) | 8 (-) |
0.228 (-) | 0.000 (-) |
6 (-) |
阪神 |
1 | 12 | 1 | 0.077 (↓0.006) | 8.5 (↓0.5) |
129 | 38 (-) | 73 (+1) | 9 (-) | 3 (-) |
0.230 (↓0.003) | 0.000 (-) |
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