日本ハム(★5対8☆)楽天 =リーグ戦2回戦(2022.04.09)・札幌ドーム=
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楽天
01400030081301
日本ハム
10101001151101
勝利投手:涌井 秀章(1勝1敗0S)
敗戦投手:河野 竜生(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】炭谷 銀仁朗(1号・2回表ソロ)
【日本ハム】万波 中正(2号・5回裏ソロ)

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◆楽天は1点を先制されて迎えた2回表、炭谷のソロで同点とする。続く3回に浅村とマルモレホスの適時打などで4点を勝ち越すと、7回には島内の適時打などで相手を突き放した。投げては、先発・涌井が5回3失点で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・河野が試合をつくれなかった。

◆日本ハム松本剛内野手(28)が、先制打を含む2打点の活躍を見せた。開幕戦以来となる「4番」でスタメン出場を果たすと、1回1死一、三塁で左前適時打で先制点を挙げた。「初回、ピンチを招いた中で(先発投手の)河野が粘ってゼロに抑えてくれたので、何とか先制点を取りたいと思って打ちました。なかなかピッチャーを援護できていなかったので、タイムリーを打つことができてよかったです」とコメントした。 4点を追う3回2死二塁では右前適時打。すかさず二盗を決め、序盤から存在感を発揮した。「大基(浅間)が同じようなツーベースを打ったので、僕も同じように打とうと思って打席に入りました。タイムリーになってよかったです」と振り返った。

◆日本ハム万波中正外野手(22)が、反撃ののろしとなる弾丸ライナーを突き刺した。 3点を追う5回1死走者なし、横浜高校の大先輩である涌井の初球145キロに反応。3月27日ソフトバンク戦以来の2号ソロを放った。今月7日に22歳の誕生日を迎えてから"初アーチ"。「ホームランを打ちたくて打ちたくてたまらなかったので、超サイコーです! まだまだ貪欲にいきます」と大興奮だった。

◆日本ハム河野竜生投手(23)が、序盤で降板させられた。 1回、先頭から連打を浴びるなど2死満塁のピンチを背負ったが、フルカウントからマルモレホスを見逃し三振に切ってほえた。1点リードの2回2死から同点ソロを献上。3回には一挙4失点で降板となった。3回7安打5失点。今季初登板の3月26日ソフトバンク戦に並ぶ、今季ワースト5失点を食らった。「ただただ、申し訳ないという気持ちです。試合を作れなかったことが全てだと思います。一から、がむしゃらに練習していきます」と猛省しきりだった。

◆ビッグボス率いる日本ハムが、逆転負けで11敗目(2勝)を喫し、借金9となった。 1回に松本剛内野手(28)の適時打で1点を先取したが、2回に追い付かれ、3回には4失点。先発の河野竜生投手(23)は3回5失点で降板。「ただただ、申し訳ないという気持ちです。試合を作れなかったことが全てだと思います。一から、がむしゃらに練習していきます」と猛省した。3点を追う5回1死からは万波中正外野手(22)が2号ソロを放ったが、7回に再び3失点。8回、9回に1点ずつ返したが、3点差で敗れた。6日には今季初のサヨナラ勝ちで連敗を4で止めたが、再び連敗を喫した。

◆2年目の日本ハム古川裕大捕手が、1軍デビューを果たした。この日プロ初昇格を果たし、7回の先頭で代打で出場。初打席は右飛に倒れたが、9回の守備では二盗を刺して強肩をアピール。 「2軍で良い形で投げられていたので、それをそのまま出すことができた。守備でいいプレーを見せることができてよかったですが、もっとチームに貢献していけるようにしたいです」と話した。

◆日本ハムは9日、今季最多11安打も楽天に打ち負け、5-8で2連敗。球団最速の2桁借金も見えてきた。それでも、新庄剛志監督(50)は「暗くないよ、暗くないよ」と元気いっぱい。終盤に2点を返すなど、最後まで食い下がった戦いぶりを評価した。10日楽天戦(札幌ドーム)は、中4日でエース上沢直之投手(28)が先発予定。更新となれば半世紀ぶりの"負の記録"を、食い止める。 負け惜しみには、聞こえなかった。日本ハム新庄監督の声は、いつものように明るかった。「出る選手、出る選手、いいところでヒットが出る。これが、どんどん、どんどん、かみ合って来れば成長しますよ」。2連敗も、打線は今季最多11安打。5回には万波が2号ソロ、8回は「笑っていけ」と送り出した代打ヌニエスが4点目につながる左中間二塁打を放つなど、不振に陥っていた選手のバットからも、久々に快音が響いた。11安打中、7本が長打。「芯で捉えていた。結果どうこうじゃなく、打線の雰囲気。見逃し方とか。次を期待させる」。これまでに喫した5度の完封負けも、無駄ではなかったようだ。もちろん、まだまだ、ミスは多い。1-4と、3点を勝ち越された直後の3回1死三塁。明らかなファウルフライを、右翼手の万波が捕球。三塁走者がタッチアップし、5点目を許した場面だ。「今日はスローイングが良かった」と、難点の修正を褒めた一方で「でも、あのファウルは、捕ったらイカンやろ」。指示は「ファウルは捕るな」だったが「難しいところだけど、オレなら捕球しないかな」。万波は「自信を持って判断できなかった。ライン際の距離感を、もっと勉強しないと」と、反省した。チームは10日楽天戦に敗れると、球団史上最速で借金10に到達となる。「明日(10日)のオーダーは、コーチに頼む。時には投手に組ませます。オレも勉強していきたいし」とBIGBOSS。"負の記録"阻止の先発マウンドは、中4日でエース上沢に託した。【中島宙恵】▽日本ハム武田投手コーチ(投手陣の課題を聞かれ) 西川にやられているというイメージ。1、2番の活躍が失点につながっている。その出塁を防げれば、もっともっとウチのペースで出来た。

◆笑顔はなかった。楽天涌井秀章投手(35)が5回3失点で今季初勝利を挙げた。 昨年6月4日広島戦以来の白星だったが、変化球をコースに収められず、終始苦しい投球。4回以外は得点圏に走者を許した内容に、納得出来なかった。「またポジションを確立しないといけないので、今日みたいな投球だとチャンスはなかなか巡ってこない。しっかりしたい」と厳しい表情で引き締め直した。今季はキャンプ2軍スタート。開幕も2軍で迎えた。「開幕1軍じゃなかったのが18年目で初めてだったので、複雑な思いはありました」。悔しさをかみしめながら、ひたむきに汗を流した。己とは厳しく向き合いながらも、後輩には優しい先輩であり続けた。オフの時間はひと回り以上年下の若手たちと、マリオカートで対戦。自身のSNSでも、練習に励む選手たちを積極的に発信した。自然なコミュニケーションの中で経験も伝えていった。7日には新助っ人のマルモレホスにテークアウトのすしを振る舞った。「日本に来る外国人はすしが好き。ウエルカム・トウ・ジャパンということで」。本拠地でスリッパを忘れた際には、新品をプレゼント。優しい歓迎を受けたマルモレホスは3回に2点適時二塁打を放つなど、お礼と言わんばかりの奮闘。「頑張れワクイサン」と2安打3打点で援護した。気配りを欠かさない涌井だからこそ、周囲が奮起する。「どんな形でも勝てれば、充実した1週間になると思う。今日は勝たしてもらったので、次回しっかり調整して投げたい」。次は自分のピッチングで勝利を引き寄せる。【湯本勝大】

◆楽天炭谷銀仁朗捕手が涌井の粘投に応えた。1点を追う2回2死で迎えた第1打席。カウント1-2から河野の145キロ直球を左翼席へ運んだ。 今季1号で、初回に失点した西武時代からの同僚を救った。打率は2割も、2戦3安打と徐々に上向き。「出場するからには勝ちにこだわってやっている。これを継続してやっていきたい」と力を込めた。

◆今季初登板の楽天石橋良太投手(30)が2点リードの6回に2番手として登板。7回までパーフェクト投球で、追い上げムードの日本ハム打線を封じた。8回に失点するも、3回2安打1失点。石井GM兼監督は「3イニングしっかりと引っ張ってくれて。今日一番勝利まで導いてくれたのは石橋かなと思う」とねぎらった。

◆日本ハムは2連敗で、開幕から5カード連続で勝ち越しがなくなった。 それでも、チームは今季最多11安打を放ち、新庄剛志監督(50)は「暗くないよ」と元気いっぱい。11安打中、万波の2号ソロや浅間の3二塁打など7本が長打で「芯で捉えていた。結果どうこうじゃなく打線の雰囲気。次を期待させる」。チームは10日楽天戦に負けると、球団史上最速で2桁借金に到達。先発に中4日でエース上沢を起用し、半世紀ぶりとなる"負の記録"の更新を阻止する。

◆楽天が4連勝。1―1の三回に浅村の適時打、マルモレホスの2点二塁打などで4点を勝ち越し、七回に島内の2点三塁打などで3点を加点。涌井が5回3失点で昨年6月以来の勝利。日本ハムは今季最多11安打を放つも届かなかった。

◆日本ハムは負け越しが今季最多の9となった。それでも新庄監督は打線が今季最多の11安打を放ったことに「出る選手、出る選手、いいところで安打が出る。かみ合ってくれば成長しますよ」と手応えを覚えた様子だった。2番に置いた浅間が3本の二塁打、開幕戦以来の4番で起用した松本剛が2本の適時打をマークし、清宮も代打で適時二塁打を放った。連日、打順を入れ替えており「オーダー、コーチに頼む。みんな使いたいもん。本当に難しい」と頭を悩ませていた。

◆「1番・右翼」で先発出場した日本ハム・万波が、2―5の五回1死で涌井から左中間席へ2号ソロを放った。横浜高の先輩から放った一発を「雲の上の存在なのでうれしいです」と素直に喜んだ。試合前時点で今季15打数2安打7三振と苦しんでいたが、手応えをつかんだ様子。「少しずつ感覚が良くなってきていた。これをきっかけにどんどん行きたい」と気合を入れた。

◆楽天の炭谷が同点の1号ソロを放ち、4連勝に貢献した。1点を先制された直後の二回2死で真ん中に入った速球を左翼席へ運び「点を取られた後、すぐに取り返すことができて良かった」と喜んだ。同じ捕手で新人の安田が新型コロナウイルス感染で離脱し、3月30日から7試合連続で先発出場を続けている。攻守で奮闘し「出場するからには勝ちにこだわってやっている。今のところいい結果が出ているし、継続してやっていきたい」と表情を引き締めた。

◆中5日で先発した日本ハムの河野は先発に6人並んだ左打者の内角を攻めきれなかった。3回7安打5失点で2敗目を喫し「試合をつくれなかったことが全て。がむしゃらに練習していく」と険しい表情だった。昨季までチームメートだった西川と山崎に投手陣全体で計6安打を許した。武田投手コーチは「1、2番の活躍が失点につながっている。そこの出塁を抑えられれば、もっとうちのペースでいけた」と振り返った。

◆開幕から5カード連続で勝ち越しなし。それでも、日本ハム・新庄剛志監督(50)は「(先発の)河野君も、ああなったけど日々成長。次は、1点でも2点でも少なく抑えてくれると思います」と今後の成長に期待した。先発の河野が3回7安打5失点と踏ん張れず。3―5まで追い上げた七回には救援左腕・宮西を投入したが、3失点で再び突き放された。ただ、打線は今季最多となる11安打をマークするなど上向き。期待の4年目・万波に2号ソロが飛び出し、「2番・中堅」で先発出場した浅間は3本の二塁打でチャンスメークした。BIGBOSSは「暗くないよ。いいところでヒットが出るし。これがどんどんかみ合ってくれば成長しますよ」と明るかった。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1011 0.909
(-)
-
(-)
13148
(-)
23
(-)
7
(-)
5
(-)
0.238
(↓0.011)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
820 0.800
(↑0.022)
1.5
(↑0.5)
13340
(+8)
22
(+5)
3
(+1)
7
(+1)
0.230
(↑0.015
0.000
(-)
3
(-)
ロッテ
660 0.500
(↓0.045)
4.5
(↓0.5)
13139
(+2)
26
(+4)
5
(+1)
18
(-)
0.232
(↑0.006)
0.000
(-)
4
(-)
ORIX
680 0.429
(↑0.044)
5.5
(↑0.5)
12940
(+4)
44
(+2)
5
(+1)
3
(-)
0.205
(-)
0.000
(-)
5
(-)
西武
481 0.333
(-)
6.5
(-)
13033
(-)
57
(-)
8
(-)
2
(-)
0.199
(↓0.008)
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
2110 0.154
(↓0.013)
9
(↓0.5)
13027
(+5)
55
(+8)
10
(+1)
4
(+1)
0.206
(↑0.009
0.000
(-)