日本ハム(★0対3☆)楽天 =リーグ戦1回戦(2022.04.08)・札幌ドーム=
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楽天
0012000003500
日本ハム
0000000000400
勝利投手:早川 隆久(2勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝0敗3S))
敗戦投手:伊藤 大海(0勝2敗0S)
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◆楽天は3回表、鈴木大が押し出し四球を選び、1点を先制する。続く4回には、1死二三塁から西川の2点適時打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・早川が7回無失点の力投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が好投するも、打線が無得点と振るわなかった。

◆両チームの先発は、日本ハム伊藤大海投手(24)と楽天早川隆久投手(23)の2年目同士。2人の投げ合いは昨年9月7日以来2度目で、この試合では7回2失点の伊藤に軍配が上がったが、今回はどうか。

◆札幌ドームに新しい「BIGBOSS STAGE」が登場した。さっそく、ステージに上って、試合前の全体練習を見守った日本ハム新庄剛志監督(50)は「うれしいっすよね」と、大感激だ。 2月の春季キャンプ中、巨人原辰徳監督(63)の「原タワー」を参考に作成。キャンプ終了と同時に、初代は沖縄・名護に置いてきた。今回のニュー・ステージは「こっち(札幌)に帰って来てからも、高いところから(練習が)見られたらいいのにな~」というBIGBOSSの声を耳にした、球団側の計らいで作られたものだという。高所恐怖症で「あんまり高いところ好きじゃないから...」と言いながらも「『こういうところで見たら、見やすいだろうな』という球団の気持ちが、うれしいっすよね」と終始、ご機嫌。「全体が見える。上から見ると(守備中の)足の運びが、ものすごく見える。打者の肩の入りも上から見えるので、すごくいいですね」と、声を弾ませた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、かつてのエースに熱烈なラブコールを送った。この日、MLBが開幕。開幕投手を務めたパドレス・ダルビッシュ有投手(35)の試合をテレビ観戦できず「見たかった」と、残念そう。6回無安打無得点の投球に「本当に?良かった、良かった!」と喜び「でも、再来年(日本ハムに)来てくれるかもしれないし...。金あるんだから、来いって、もう。こっち来たらいいやん!」と、復帰を熱望した。 新庄監督とダルビッシュは、日本ハムで2年間、一緒にプレー。普段から「有」と名前で呼ぶなど、愛着を示している。

◆日本ハム上野響平内野手(20)が、BIGBOSSの悲願をかなえるプロ初安打を放った。1点を追う3回1死一塁、カウント1ストライクからの2球目、内角への変化球134キロを引っ張り左翼線二塁打。二塁ベース上で、控えめにガッツポーズをつくった。プロ3年目、通算6試合6打席目での節目となった。試合前、新庄剛志監督(50)は「オレが上野くんを(1軍に)上げてって。初ヒットを打っていないから、何とか打たせてあげたい。イメージ的には宮本慎也さんみたいな、しぶとさがあって、気付いたらヒット打たれているみたいな」と大きな期待を寄せていた。三塁側ベンチに転がってきた初安打の記念球は、新庄監督が拾い上げ、上野に向かってボールを握った右手を掲げていた。

◆楽天西川遥輝外野手(29)が、北海道で躍動した。札幌ドームでの古巣・日本ハム戦に「1番左翼」で先発。1点リードの3回1死二、三塁のピンチでは、左飛を捕球後、素早く三塁転送。三塁走者の本塁生還前に二塁走者をアウトにして、無失点で切り抜けた。 直後の4回1死二、三塁の第2打席では、右前へ2点適時打。一塁走者として二盗にも成功した。楽天に加入後、初めての札幌ドーム。日本ハムファンからも応援タオルを掲げられるなど、人気は健在。「北海道のファンの皆さんの前でプレーしている姿を見せられてよかったです。応援は力になりますね」と笑顔だった。

◆日本ハム伊藤大海投手(24)が、プロワーストタイ5四球と乱れて降板した。1回から2四球を出すなど制球に苦しみ、3回には押し出し四球で先制点を献上。1点ビハインドの4回にも、四球が絡んで追加点を許した。リズムに乗れないまま、6回4安打3失点でマウンドを降りた。「先制点を与えてしまい、守備から攻撃につなげる投球ができませんでした。フォアボールやデッドボールが多く、自分で自分を苦しめる投球になってしまったことが反省点です。カード頭で、ふがいないピッチングをしてしまい、ただただ申し訳ない気持ちです」と猛省した。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、上野響平内野手(19)のプロ初安打を祝福した。 上野は、3回1死一塁で左翼線二塁打を放った。三塁側ベンチに転がってきた記念球はBIGBOSSが拾い上げて、右手で握ったボールを上野に向かって掲げる姿があった。試合後、球団を通じて「上野くんプロ初ヒットおめでとう!! ここからガンガン成長して欲しい!!」と熱烈なエールを送った。この日の試合前には「オレが上野くんを(1軍に)上げてって」と、昇格へ強い思いがあったことを明かしていた。「初ヒットを打っていないから、何とか打たせてあげたい。イメージ的には宮本慎也さんみたいな、しぶとさがあって、気付いたらヒット打たれているみたいな」と大きな期待をかけていた。

◆楽天早川隆久投手(23)が2勝目を挙げた。 低めにボールを集め、ストライク先行の投球。打線から4回までに3点の援護をもらい、平常心で投げ込んだ。「点差も今日はあったので、点を取られても何点でもオッケーと頭の中で整理していることが要因」と分析した。7回101球で2安打無失点。コロナ禍で中継ぎ陣の離脱が相次ぐ中、ブルペンの負担を最小限に留めた。

◆楽天田中和基外野手が守備で仕事を発揮した。8回から守備で途中出場すると、9回1死で、近藤のファウルゾーンに飛んだ打球をフェンスに激突しながらキャッチ。守備でもり立てた。3月27日にはサヨナラ打で勝利に貢献。6年目の今季は、攻守にわたって効果的なプレーを見せ続けている。

◆ハルキが"帰ってきた"。楽天西川遥輝が、札幌ドームで古巣・日本ハムと初対戦した。 スタンドには日本ハム時代の応援タオルを掲げるたくさんのファン。打席に入るときは拍手で迎えられた。背中を押されて、2打点1盗塁で勝利に貢献。「北海道のファンの皆さんの前でプレーしている姿を見せられてよかった。応援は力になりますね」と笑顔だった。「北海道でやるのはすごく嫌だった。目の色変えて抑えにくるだろうし、僕のすべてを知ってると思うので」と試合前は複雑な心境。それでも、戦いが始まると、持ち味を存分に発揮した。1点リードの3回1死二、三塁のピンチでは、左飛を捕球後、素早く三塁転送。三塁走者の本塁生還前に二塁走者を補殺した。直後の4回1死二、三塁、仲が良かった伊藤から右前2点適時打。一塁走者として、二盗にも成功した。走攻守で躍動。恩返しの1日となったが、表情を引き締める。「また明日、あさって、これからずっとファイターズの試合が続くので、負けないようにやっていきたい」と闘志を燃やした。気合をプレーに変え、楽天を勝利に導いていく。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(西川の活躍に)「(4回の)タイムリーも大きかった。盗塁というところも、あれだけ警戒されている中、走れる。本当にすごくいい選手だなと思います」

◆フレッシュな力の目覚めも、勝利にはつながらず...。日本ハムは8日楽天戦(札幌ドーム)で、高卒3年目の上野響平内野手(20)がプロ初安打&初四球を記録。2試合連続で先発起用した、新庄剛志監督(50)の期待に応えた。チームは先発の伊藤大海投手(24)が6四死球と乱調で2敗目。打線は楽天投手陣の前に今季5度目の完封負けを喫し、チームは今季初の2連勝を逃した。 助言を胸に、無我夢中でバットを振った。0-1の3回1死一塁。日本ハム上野の打球は、左翼線への二塁打に。プロ3年目、通算6打席目で生まれた初安打に「朝、BIGBOSSから『どんどん行け。見逃し三振するな』と言われたので、(バットを)振って行こうと思った結果、甘く入った変化球を拾えた」。真っ先にベンチを飛び出し、上野のために記念球を"確保"した新庄監督は「プロ初ヒット、おめでとう! ここから、ガンガン成長して欲しい」と大喜びだ。京都国際から19年ドラフト3位で入団。もともと、遊撃守備の評価は高かった。課題は打撃で、2軍戦では今季も開幕から25打数3安打、打率1割2分と低迷。それでも、新庄監督は昇格を決めた。6日ロッテ戦(札幌ドーム)で1軍に合流すると、即遊撃手としてスタメン出場。3打数無安打も、自慢の守りでは華麗なグラブさばきで2つの併殺を完成させた。新庄監督 イメージ的には、宮本慎也さん(元ヤクルト、日刊スポーツ評論家)みたいになってほしい。しぶとさがあって、気が付いたらヒットを打たれているような。僕、守っていて、イヤでしたもん。速い球は右方向に打つけど、カーブが行った時はガツンと引っ張る。ものすごく、考えさせられる打者。そういう選手になってくれたら。レギュラーをめぐる競争は、しばらく続く。「まだまだ使いたい選手が、BOSS組にはいっぱいいる」と指揮官。チームは今季初の2連勝を逃したが、未来へつながる芽は育っている。【中島宙恵】

◆楽天早川隆久投手(23)が、精密機械のような投球で今季2勝目を挙げた。ストライク先行で、7回を2安打無失点4奪三振。昨季1年間ローテーションを守り続けて9勝を挙げた将来のエース候補が、2年目のジンクスを感じさせない進化を見せた。 冷静に投げ込み続けた早川が、表情を緩めた。7回先頭、松本剛をカウント1-2から低めのスライダーで空振り三振。思わず喜んだ。「自分の思っていたようにスライダーを投げられたので良かったなと思いますけど、確率をもうちょっと上げていければ」と前を向いた。今季から習得し始めた縦に落ちるスライダー。これまでは斜め横に曲がるスライダーだったが、新たなウイニングショットとするため、変化の向きを変えた。「試合でもある程度使えてきている」とここまでの2試合で投じ、手応えをつかみ始めている。すべては決めるべきところで決め、球数を減らし、長いイニングを投げられるようになるため。ルーキーイヤーの昨季は決め球に苦しみ、6回や7回で失点するケースが多かった。改善に着手し、新球"縦スラ"で、7回まで101球とスムーズに試合を作った。投球術でも成長した姿を見せた。オフ期間前に主に一塁を守る鈴木大から投げるまでのテンポが同じと指摘を受け、間合いを変えた。6回2死一塁では近藤に対し、意図的にセットポジションから投げるまでに時間を置いた。「バッターを考えさせることも1つありましたし、ランナーも走りにくいだろうなというところで、長く持ったり、短く持ったり」。6球連続でファウルと粘られたが、集中力を切らさず駆け引き。根負けせず、9球目に左飛に打ち取った。これで今季2戦2勝。防御率0・64と安定感も出てきた。一方で、「連打があった。そこを改善して、間を開けるなり精度を上げるなりしていければ」と、さらなる高みを見つめる。まだまだのびしろはある。圧倒的なエースに上りつめるため、進化していく。【湯本勝大】

◆日本ハムの高卒3年目・上野響平内野手(20)がプロ初安打となる左翼線二塁打を放った。) 上野は2020年、京都国際高からD3位で入団。6日のロッテ戦(札幌ドーム)に続き、「9番・遊撃」で先発出場。楽天先発・早川に対し、三回1死一塁の第1打席、1ストライクからの2球目134キロを振り抜き左翼線へ運んだ。ベンチのもとへと送られる記念球を、新庄剛志監督(50)が手をたたきながらファウルゾーンまで出てきて確保。二塁ベース上の上野へボールを見せ、喜びを分かち合っていた。

◆楽天が3連勝した。三回に鈴木大の押し出し四球で先制し、四回に西川の2点適時打で加点。早川は7回2安打無失点で開幕2連勝し、安楽―松井裕とつなぎ無失点リレー。日本ハムは三回1死二、三塁で走塁ミスが出て流れを失った。

◆日本ハム・新庄監督の〝秘蔵っ子〟が、躍動した。2試合連続でスタメン出場した高卒3年目の上野響平内野手(20)が、プロ初安打となる左翼線二塁打を放った。三回1死一塁で楽天・早川の2球目、134キロを捉えた。相手野手から記念球が返球されると、BIGBOSSがベンチを飛び出して笑顔で捕球。二塁ベース上の上野に向かってボールを掲げ喜びを分かち合った。試合前、指揮官は上野に「イメージ的には宮本慎也さん(元ヤクルト)みたいなしぶとさがあって、気がついたらヒット打たれているみたいな打者になってほしい。僕、嫌でしたもん。守っていて」と期待。6日のロッテ戦(札幌ドーム)は「9番・遊撃」で出場し、軽快な守備で2つの併殺を完成させるなど存在感を放っていた。2020年に京都国際高からドラフト3位で入団した20歳は、6日に今季初昇格。遊撃は石井をはじめ、ドラフト3位・水野(JR四国)、細川らライバルが多く、レギュラーが固定されていない。かねてから「目先の1勝より今後の成長」と目標を掲げる新庄監督は「まだまだ使いたい選手がボス組(2軍)にいっぱいいる。だから代えながら固めていきたい。競争がなくなるのが一番嫌。選手を見極めている段階」とさらなる競争をあおった。試合は、楽天・早川の前に七回までわずか2安打。しめて4安打完封負け。パ・リーグ10敗一番乗り(2勝)。厳しい戦いは続く。(箭内桃子)

◆9日の楽天戦に先発する日本ハム・河野竜生投手(23)は、キャッチボールなどで調整した。前回3日のオリックス戦(京セラドーム)は敗戦投手になったものの、6回3安打2失点と試合をつくった。3年目左腕が中5日で向かうマウンドへ。「(楽天は)左の好打者が多い。足の速い選手もいるイメージ。引かずに、どんどん攻めていければ」と気合を入れた。

◆日本ハムは1点を追う三回に手痛い走塁ミスが出た。1死二、三塁で野村が犠飛には十分な飛距離の飛球を左翼へ打ち上げ、同点になるかと思いきや、二塁走者の上野もタッチアップで三塁を狙い、三塁走者の生還よりも前にタッチアウトに。併殺でチェンジとなった。終わってみれば、これが唯一の得点機だった。流れは一気に相手へ傾き、早くも今季5度目の零敗。3年目の上野はプロ初安打となる二塁打を放った喜びから一転し「完全に判断ミス」と表情を曇らせた。

◆楽天の早川は低めに球を集めて7回2安打無失点と好投し、開幕2連勝を飾った。先頭打者は一度も出塁させず、許した安打は三回1死で浴びた2連打だけ。同じドラフト1位で昨年プロ入りした伊藤に投げ勝ち「前半に真っすぐで押せていた分、後半は変化球をうまく使えた」と冷静に振り返った。3―0の七回には先頭打者の松本剛を縦に落ちるスライダーで空振り三振に仕留めた。今季は決め球として磨いてきており「思っていたようにスライダーが投げられたので良かった」と手応えを深めた。

◆日本ハムは「9番・遊撃」で出場した高卒3年目の上野響平内野手(20)がプロ初安打となる二塁打を放ったが、直後に走塁ミス。チームの敗戦に肩を落とした。「完全に判断ミスで流れを切ってしまった。反省していかないといけない」2020年に京都国際高からドラフト3位で入団した20歳は、新庄監督から「宮本慎也さん(元ヤクルト)みたいな打者になってくれたら」と期待される。2試合連続のスタメン出場となったこの日、1点を追う三回1死一塁の第1打席で左翼線へはじき返し、二、三塁と好機を広げた。続く野村の左飛で2者がタッチアップしたが、二走・上野は三走・宇佐見が生還する前に中継プレーでタッチアウト。同点機を逃した。チームは今季5度目の零封負けで、リーグ最速で10敗に到達。BIGBOSSは試合後、広報を通じて「上野くんプロ初ヒットおめでとう!! ここからガンガン成長してほしい!!」とコメントしただけだった。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1010 0.909
(↑0.009)
-
(-)
13248
(+8)
23
(+1)
7
(+1)
5
(-)
0.249
(↑0.014)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
720 0.778
(↑0.028)
2
(-)
13432
(+3)
17
(-)
2
(-)
6
(+1)
0.215
(↓0.005)
0.000
(-)
3
(-)
ロッテ
650 0.545
(↑0.045)
4
(-)
13237
(+5)
22
(-)
4
(+1)
18
(+2)
0.226
(↑0.002)
0.000
(-)
4
(-)
ORIX
580 0.385
(↓0.032)
6
(↓1)
13036
(-)
42
(+5)
4
(-)
3
(-)
0.205
(↓0.002)
0.000
(-)
5
(-)
西武
480 0.333
(↓0.031)
6.5
(↓1)
13133
(+1)
57
(+8)
8
(-)
2
(-)
0.207
(↓0.009)
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
2100 0.167
(↓0.015)
8.5
(↓1)
13122
(-)
47
(+3)
9
(-)
3
(-)
0.197
(↓0.006)
0.000
(-)