ヤクルト(★3対11☆)中日 =リーグ戦3回戦(2022.04.07)・明治神宮野球場=
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中日
020113040111504
ヤクルト
1000200003801
勝利投手:髙橋 宏斗(1勝1敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】京田 陽太(1号・4回表ソロ),石川 昂弥(2号・6回表ソロ),京田 陽太(2号・6回表ソロ),木下 拓哉(2号・8回表3ラン)
【ヤクルト】松本 直樹(2号・5回裏2ラン)

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◆中日は1点を先制された直後の2回表、高橋宏の2点適時打で逆転に成功する。その後は、6回に石川昂と京田の2者連続本塁打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で11得点を挙げた。投げては、先発・高橋宏が6回3失点の好投でうれしいプロ初勝利。敗れたヤクルトは、投手陣が崩壊した。

◆ヤクルト-中日戦は42歳の石川雅規投手(42)と19歳の高橋宏斗投手(19)が先発。40代と10代の先発対決で、10代が勝てば10年4月4日伊藤(中日)以来となる。伊藤は下柳(阪神)に勝ってプロ初勝利を挙げたが、高橋宏はどうか。

◆19歳の高橋宏斗投手が逆転打を放ってプロ初勝利を挙げた。自らのV打点でプロ初勝利は16年5月1日原樹(ヤクルト)以来となり、中日では51年8月26日加藤一が国鉄戦で記録して以来、71年ぶりだ。 この日はヤクルトの先発が42歳の石川。10代投手と40代投手の先発対決は昨年7月11日の和田(ソフトバンク)-宮城(オリックス)以来18度目で、10代投手が勝ったのは10年4月4日伊藤(中日)以来6度目。40代投手に投げ勝ってプロ初勝利は88年8月14日伊良部(ロッテ)10年伊藤に次いで3度目。

◆リーグ最年長投手のヤクルト石川雅規投手が5回7安打4失点で2敗目を喫した。2回には投手高橋宏に逆転打を許すなど持ち味の粘りを発揮できず、高津監督も「立ち上がりから腕が振れてなかったというか。ちょっと手探りな状態に見えた」。好調だった中継ぎ陣も打ち込まれる展開に「先発が長いイニングを投げられないので後ろにしわ寄せが。リリーフを9人(ベンチに)入れてますけど登板過多になりつつありますね」と渋い表情だった。▽ヤクルト松本直(5回に2試合連発となる2号2ラン)「甘い球がきたら迷わず思い切っていこうと決めてました。1発で仕留めることが出来て良かったです」

◆ヤクルトは投手陣が崩れ、15被安打11失点で大敗。借金1となった。リーグ最年長投手の石川雅規投手(42)が5回7安打4失点とゲームを作れず、好調だった中継ぎ陣も踏ん張れなかった。試合後の高津臣吾監督(53)の主な一問一答は以下の通り-先発石川は(投手高橋宏に許した適時打など)防げる失点もあったかそうですね。ちょっと立ち上がりから腕が振れてなかったというか。悪いときの彼かなという感じがしますね。-点差も開き中継ぎに負担がかかってきているその通りですね。先発がなかなか長いイニングを投げられないので、ちょっと後ろにしわ寄せが。リリーフを9人(ベンチに)入れてますけど、登板過多になりつつありますね。-松本直が2試合連発打席では良かったですね。ちょっとバッテリーの間合いが悪かったりしたので、そのへんは反省だと思います。-中日の高橋宏は、どんなところが良かったか真っすぐのキレはいいですね。スピードもありますし。そんなに大きな落差ではないですけどフォークボールも低めに投げられますし。いいピッチャーだと思います。-サンタナが登録抹消思った以上に良くなくて抹消することになりました。すべての数字でチームでトップの数字を残している選手なので。非常に痛いですね。-復帰のメドは今のところは分からないです。

◆中日高橋宏斗投手(19)がプロ入り初勝利を挙げた。粘りの投球で6回6安打3失点にまとめ、打撃でも2回に逆転の2点適時決勝打を放った。42歳のヤクルト石川との対決を制し、プロ初白星を挙げた。1年目の昨季は登板なしに終わったが、将来のエース候補右腕がチームを勝率5割復帰にも導いた。 2年目高橋宏の10代の若さが弾けた。初回、山田の中前打で1点を失っても動じない。1死一塁から4番村上を直球で空振り三振。木下の肩にも助けられ併殺を完成させた。5回松本直に2ランを被弾したものの、「ラスト1回を死ぬ気で投げろ」と落合投手コーチに6回も送り出された。2死走者なし、村上にカウント3-1から151キロ直球で懐を突く。四球にこそなったが「指にかかった球。押し切れた」と昨季本塁打王へ逃げなかったことに納得した。6回6安打3失点。先発として一定の役割を果たしたが、初勝利に導いたのは自らのバットだった。2回1死満塁、23歳差のヤクルト石川から逆転2点中前適時打を決めた。「初球から思い切りいこうと思って打席に入り、いいところに飛んでくれた」。中村紀打撃コーチの直前のアドバイスを生かしたV打になった。手元には初勝利と初安打の2つの記念球が残った。縁起のいい球場だった。中京大中京2年の明治神宮大会では、エースとしてマウンドに上がり3戦2勝を挙げ頂点に立った。当時を傍らで見守った中京大中京・高橋源一郎監督(42)も今年の飛躍を予見していた。「あの子は探究心が強い。負けると必ずステップアップした。プロ1年目でカベに当たったので、2年目は結果を出してくると思っていました」。昨オフから福谷の紹介で三重・みどりクリニックで関節可動域の知識などを取り入れ成長につなげた。愛知県では地上波テレビ放映がなく、ネット情報で高橋宏の勝利を確かめた恩師と喜びを分け合った。プロ入り初登板の前回3月30日、DeNA戦(バンテリンドーム)では5回4失点で初黒星。だが小笠原が新型コロナウイルスに感染したために、急きょ中7日でスタンバイし、1勝をつかんだ。「慎之介さんにいい報告をしたい」。リュックにぶら下げた背番号11のキーホルダーを見つめながら、帰りのバスに乗り込んだ。【伊東大介】▽ヤクルト高津監督(中日高橋宏にプロ初勝利を献上)「(狙い球を)絞って打ちにいったけど、なかなか打てなかった。真っすぐのキレはいいですね。フォークも低めに投げられますし、いい投手だと思います」

◆中日高橋宏斗投手(19)がプロ入り初勝利を挙げた。粘りの投球で6回6安打3失点にまとめ、打撃でも2回に逆転の2点適時決勝打を放った。42歳のヤクルト石川との対決を制し、プロ初白星を挙げた。中京大中京のグラウンドに隣接する投球練習用のブルペンが、リニューアルされている。2つのマウンドの周囲はそれまでの木枠が撤去され、しっかりコンクリートで土台が固められている。また、倉庫も新設された。ともに20年ドラフト1位で中日入りした高橋宏が、母校の後輩たちに使ってもらうために自費で贈呈した。後輩投手たちには最高の修練場。「消耗品でなくずっと残る施設を整えてくれた。後輩たちの励みになります」と、同校高橋監督も教え子の気遣いに感謝する。寄贈プレートに彫り込まれた「高橋宏斗」の名前をさらに輝かせる歩みがこの日、本格的にスタートした。【中日担当=伊東大介】

◆ヤクルト・松本直樹捕手(28)が3点ビハインドの五回、中日・高橋宏から左翼席へ2試合連発となる2号2ランを放った。前日6日の中日戦で、2019年9月22日の巨人戦(神宮)以来、927日ぶり通算2本目のアーチを放ったばかり。劣勢の試合で再現VTRのような一発を放ち、1点差に迫った。松本は香川県の進学校、丸亀高から立大、社会人の西濃運輸を経て2018年にドラフト7位で入団。昨季は初めて1軍出場なしに終わったが、イースタン・リーグでは打率・322、4本塁打、30打点をマークしていた。◆2号2ランを放ったヤクルト・松本 「打ったはストレート甘い球がきたら迷わず思い切っていこうと決めてました。一発で仕留めることが出来て良かったです」

◆セ・リーグ最年長投手のヤクルト・石川がプロ入りから21年連続勝利を目指したが、今季初白星はお預けとなった。懸命に腕を振ったが5回7安打4失点で降板した。登板前に「最初の1つというのはすごく大きい。なんとか早く自分にも、チームにも勝ちが増えていくようにやっていきたい」と話していたベテラン。1―0の二回は1死満塁から投手の高橋宏に中前へ2点打を浴び逆転を許すと、四回には京田に1号ソロを許し、五回は2死三塁から阿部の左前適時打を浴び、踏ん張り切れなかった。今年1月で42歳となったが、探求心は衰えていない。今春のキャンプやオープン戦では高卒2年目の内山壮とバッテリーを組むことも多く、積極的に話し合う場面が見られた。「あまり組んだことのない捕手と組むことはすごく楽しい。自分が思ったようにサインを出してと伝えている」自身の考えを話すだけなく、新たなスタイルや配球、リードが発見できると若手からも貪欲に学んでいる。試合前時点で通算505試合の登板で177勝177敗。「これだけ負けているんだという悔しさのほうが多い。1つでも勝ちを持ってこられる投球がしたい」と石川。チームのためにも自身のためにも―。42歳になっても白星への渇望は変わらない。(森祥太郎)

◆ヤクルトは先発の石川雅規投手(42)が5回7安打4失点と踏ん張れず、3カード連続で勝ち越しなしとなった。今季11試合で先発が6回まで投げ切ったのが6度。救援陣に負荷がかかりつつある。打線では松本直樹捕手(28)が五回に2試合連続となる本塁打を放った。高津臣吾監督(53)の主な一問一答は以下の通り――先発の石川は5回4失点「立ち上がりから腕が振れていなかったというか、悪い時の彼かなという感じがしますね」――状態は良くなかった...「決して速球派ではないですけど腕が振れないというか、合わせにいって合わないというか。ちょっと手探りな状態に見えました」――救援陣に負担がかかりつつある「その通りですね。先発がなかなか長いイニングを投げられていないので、ちょっと後ろにしわ寄せがきている。今、(救援投手をベンチに)9人入れていますけど、ちょっと救援の登板過多になりつつありますね」 ――松本直が2試合連発「打席ではよかったですね。バッテリーの間合いが悪かったりしたので、ちょっとその辺は反省だと思いますけど」――サンタナが下半身のコンディション不良で登録抹消「思った以上によくなくて抹消することになりました。すべての数字でチームでトップの数字を残している選手なので、非常に痛いですね」――復帰めどは「ちょっと今の段階では分からないです」

◆中日が先発全員安打で、今季最多15安打11得点で大勝した。立浪監督は、2017年7月26日に同球場で10点差を逆転されたヤクルト戦を念頭に「最後まで気を抜かずに1点を取りにいけとやっていた。いい形で出た」と満足げに話した。0―1の二回に高橋宏のプロ初安打となる2点打で逆転すると、石川昂の2号ソロ、京田の2打席連発など4本塁打で突き放した。石川昂は「しっかり振り抜くことができた。徐々にいい感じになってきている」と声を弾ませた。

◆中日・高橋宏斗投手(19)が7日、ヤクルト3回戦(神宮)で6回6安打3失点と力投し、プロ初勝利を挙げた。打っては二回に石川雅規投手(42)から逆転の2点打を放ち、初安打初打点を記録した。10代と40代の先発投手対決で10代が勝利したのは、2010年4月4日の中日・伊藤準規以来、12年ぶり6人目。3年前の明治神宮野球大会で母校・中京大中京高(愛知)を初の栄冠に導いた思い出の場所で輝いた。2年目の剛腕が思い出の地で力を発揮した。高橋宏が6回3失点でプロ初勝利。記念球を手に立浪監督と写真に納まると、あどけない笑顔を見せた。「直球を思った通りに投げられた。監督からは『七回行け』と言われたけれど、(六回の前に)落合(ヘッド兼投手)コーチに『ラスト1イニング死ぬ気で行け』と言われたので、死ぬ気で投げました」150キロ超の直球は球威があり、スプリットが鋭く落ちた。山田、村上からを含め、5奪三振。五回に松本直に2ランを浴びたが、94球で6回を投げ切った。中京大中京高から2021年にドラフト1位で入団した右腕。昨季2勝7敗1分けとチームが〝鬼門〟とした神宮も、自身にとっては同校2年秋の明治神宮野球大会で母校を初の栄冠に導いた縁起のいい場所だ。「いい思い出ばかり。いいイメージで試合に入った」。0-1の二回1死満塁では中前に2点打を放ち、「飛んだところが良かった」と笑った。1年目の昨季、イースタン・リーグでも0勝(5敗)だった19歳が、現役最多の通算177勝を誇る42歳の石川との対決に勝利。10代と40代の先発投手対決で10代が勝利したのは、2010年の中日・伊藤準規以来、12年ぶり6人目だった。ひと冬を越えてフォームの安定感が増し、球質のばらつきが改善した。 「勝てる投手になりたいとずっと思っていた。ここから一試合も負ける気はさらさらない。次は七回も行く準備をして、7回無失点で勝てるようにしたい」と高橋宏。新指揮官が抜擢した〝立浪チルドレン〟が躍動し、チームは5割に復帰した。

◆ヤクルトは投手陣が4本塁打を浴びるなど、11失点して大敗。5回4失点で今季2敗目を喫した石川雅規投手(42)について、高津監督は「立ち上がりから腕が振れていなかった。悪いときの彼かなという感じ。手探りな状態に見えました」と指摘した。2002年の入団1年目から21年連続の白星を目指したベテランは二回1死満塁で、投手の高橋宏に中前へ2点打を浴びて逆転を許すと、四回と五回にも失点した。再び借金は1。救援陣の負担が増している。先発投手が6回を投げ切ったのは11試合のうち、6度だけ。指揮官も「先発が長いイニングを投げられないので、後ろにしわ寄せが(きている)。ちょっと救援の登板過多になりつつある」と懸念した。奥川が上半身のコンディション不良で離脱しており、台所事情は苦しい。安定した戦いには先発陣の奮闘が鍵を握る。(森祥太郎)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
930 0.750
(↓0.068)
-
(-)
13155
(+2)
48
(+9)
15
(-)
3
(-)
0.256
(↑0.001)
0.000
(-)
2
(-)
広島
840 0.667
(↑0.031)
1
(↑1)
13160
(+9)
34
(+2)
3
(+1)
6
(+1)
0.266
(↑0.004)
0.000
(-)
3
(2↑)
中日
660 0.500
(↑0.045)
3
(↑1)
13147
(+11)
44
(+3)
12
(+4)
6
(+1)
0.239
(↑0.014
0.000
(-)
4
(1↓)
DeNA
550 0.500
(-)
3
(↑0.5)
13340
(-)
43
(-)
6
(-)
8
(-)
0.228
(-)
0.000
(-)
5
(2↓)
ヤクルト
560 0.455
(↓0.045)
3.5
(-)
13242
(+3)
49
(+11)
15
(+1)
6
(-)
0.239
(-)
0.000
(-)
6
(-)
阪神
1100 0.091
(-)
7.5
(↑0.5)
13234
(-)
60
(-)
7
(-)
3
(-)
0.234
(-)
0.000
(-)