ヤクルト(★6対7☆)中日 =リーグ戦1回戦(2022.04.05)・明治神宮野球場=
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中日
20310001071402
ヤクルト
0030003006903
勝利投手:清水 達也(2勝0敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗3S))
敗戦投手:清水 昇(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】木下 拓哉(1号・3回表3ラン),石川 昂弥(1号・8回表ソロ)
【ヤクルト】山田 哲人(3号・3回裏2ラン),村上 宗隆(2号・3回裏ソロ),村上 宗隆(3号・7回裏3ラン)

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◆中日は初回、阿部の犠飛と木下の適時打で2点を先制する。その後6-6となって迎えた8回表には、石川昂のプロ初本塁打となるソロが飛び出し、再びリードを奪った。敗れたヤクルトは、最大5点差を追いつく粘りを見せるも、5番手・清水が痛恨の一発を浴びた。

◆ヤクルトの主砲が2者連続アーチをかけた。3回1死三塁、まずは山田哲人内野手が中日勝野の直球を捉えて左翼席へ運んだ。 2試合連続となる3号2ラン。「青木さんが三塁まで走ってくれたので最低限、外野フライでいいという気持ちで打席に入れました。青木さんに感謝です」。直前に気合のヘッドスライディングで好機をつくった40歳のベテランに、1発で応えた。先輩2人のガッツに若き4番が続いた。今度は村上宗隆内野手が、外角への直球を左へ。こちらは2試合ぶりの2号ソロで「出塁することを意識して、コンパクトに打つことを心掛けました。強引にいかず、うまく打つことができました」。悠々と1周した。今季初先発だったサイスニードが3ランを浴びるなど調子を乱す中、序盤に5点あった点差を2人で2点差に詰め寄った。

◆主砲が2発と発奮した。ヤクルト村上宗隆内野手は7回2死一、二塁で中日清水の直球をたたいた。 3点差があった。「まだまだあきらめる点差ではない。後ろにつなぐ意識で打席に入りました。コンパクトにしっかり押し込めました」。左翼席への3号3ランで同点。しかし8回に再び勝ち越しを許し、連勝はならなかった。競り負けたが3、4番が3発6打点を稼いだ。村上は3回にも直球を左へ運ぶ2号ソロ。直前の山田の2ランに続いた。開幕直後から徐々に調子を上げつつある。高津監督は「一振りで2点、3点取ってるわけですから、重い雰囲気を変えられる打撃ができてるのかなと思います。気分はいいでしょうから、このまま状態をキープしてほしい」と話した。ただ6点を取っても、勝てなかった。3回までに5失点と終始、追う展開に指揮官は「先発投手、バッテリーは考えなきゃいけない」と注文。借金1となった。▽ヤクルト山田(3回1死で2戦連発の3号2ラン。直前に青木が気迫のヘッドスライディングで三塁打とし)「青木さんが三塁まで走ってくれたので、最低限、外野フライでいいという気持ちで打席に入れました。青木さんに感謝です」▽ヤクルト・サイスニード(3ラン被弾など3回5失点)「今季初登板で、チームに勢いをつける登板をしたかったが、自分の投球ができなかった。今日の反省を次にしっかりと生かせるようにしたい」

◆プロ3年目の中日石川昂弥内野手(20)が、プロ入り初アーチで勝利を引き寄せた。同点に追い付かれた直後の8回、先頭打者で左中間へ1号決勝ソロ。若武者が今季初の4連勝をけん引し、チームの勝率5割復帰に貢献した。 ヤクルト5番手清水の低め145キロストレートを見逃さなかった。打球は左中間スタンドへ。プロ入り76打席目での待望の1号アーチだった。「村上さんの本塁打を見てやり返そうと思った。使い続けてくれた立浪監督やいろんな人への感謝しかない」。7回裏にヤクルト村上が同点3ラン。2学年上の追いかける存在にもアピールした。昨秋キャンプから立浪監督が強化指定選手の1人に指名。中村紀打撃コーチらだけでなく、指揮官から直接指導も受けてきた。試合前は打率1割4分3厘ながら、スコアボードに名前が入った。キャンプから体重も3キロ近く落とし、「143試合大丈夫かな」との不安もあった。心を整え、結果を出した。指揮官らへの恩返しにもなった。初アーチ後、白地に黄色とオレンジが配色された右手の手袋を高々と掲げた。これまで真っ赤な手袋だったが、昨季骨折リタイアしたこともあり、母校東邦関係者からダメ出しされた。今季は幸運を呼び込むために色を変えて臨んでいた。立浪監督も「今日の1本で何かつかんでくれたら」と目を細めた。昨季ヤクルトには6勝13敗6分けと大きく負け越した。敵地での初戦で先勝し4連勝で、5割復帰。大砲候補のデビュー弾で勢いに乗る。【伊東大介】

◆プロ3年目の中日石川昂弥内野手(20)のプロ入り初アーチで勝利を引き寄せた。同点に追い付かれた直後の8回、先頭打者で左中間へ1号決勝ソロ。若武者が今季初の4連勝をけん引し、チームの勝率5割復帰に貢献した。プロ入り76打席目での待望の1号アーチに「村上さんの本塁打を見てやり返そうと思った。使い続けてくれた立浪監督やいろんな人への感謝しかない」と石川昂。7回裏にヤクルト村上が同点3ラン。2学年上の追いかける存在にもアピールした。 ▽中日立浪監督(就任初の勝率5割)「まだ10試合ですよ。DeNAに3連敗したのに比べれば、いろんな意味で選手も反省できるし、どんな形でも勝たないと。勝野に勝ちをつけてあげられなかった」▽中日木下(今季1号3ランを含む4打点で初猛打賞)「ヒットが出なさすぎた。今日が僕にとっての開幕です」▽中日中村紀打撃コーチ(石川昂の初本塁打について)「いい場面で打ってくれた。欲を言えば次の打席(9回1死満塁で右飛)。点が入る打撃ができるようになってもらいたい」▽中日R・マルティネス(今季3セーブ目)「どんな場面でも俺のやることは同じ。ゼロで帰って来ること。チームが連勝してうれしい」▽中日ロドリゲス(出場4試合連続ホールド)「1点差の大事な場面で投げさせてもらい、とにかく抑えるという強い気持ちで投げた」

◆〝燕パワー〟を結果に変えることができなかった。今季初登板となった来日2年目のヤクルト・サイスニード。先発したが不運も重なり、3回6安打5失点で降板となった。一回1死から岡林に左前打、続くA・マルティネスに死球を与え一、二塁のピンチ。続くビシエドの当たりは打ち取った飛球だったが、右翼手・サンタナが打球を見失い、1死満塁(記録は右前打)。阿部の右犠飛で先制を許すと続く木下には中前適時打を浴びた。二回は無失点だったが、三回は1死からビシエドに右前打、続く阿部に四球で一、二塁。木下には2―0から置きにいった直球を左翼席に運ばれ3ランを被弾。劣勢に立たされた。伝統のユニホームが節目を迎えた。2013年に始まった「TOKYO燕プロジェクト」。今季の燕パワーユニホームは、胸の「TOKYO」や「背ネーム」「背番号と胸番号」を新たな書体へ変更し、10周年の門出を表現。一部の座席を除き、来場者全員に配布された。球場正面には歴代の燕パワーユニホームが特別展示。ユニホーム以外にもフェイスタオルやトートバッグなど、さまざまな燕パワーグッズが販売されるなど、神宮球場全体が緑一色に染まった。◆ヤクルト・サイスニード 「今シーズン初登板でチームに勢いをつける登板をしたかったが自分の投球ができなかった。今日の反省を次にしっかりと生かせるようにしていきたい」

◆中日の木下が1号3ランを放った。2-0の三回1死一、二塁で、2ボールからサイスニードの甘く入った速球を強振。打球は左中間スタンドに大きな放物線を描き「いいカウントだったので、思い切りいった」と胸を張った。一回にも適時打を放っており、これで今季初めて複数安打を記録した。オープン戦では打率3割5分3厘と順調に打ち続けたが、5番打者として開幕を迎えると不振が続いた。上昇のきっかけとなったのは3月30日のDeNA戦。21打席目の初安打から、この試合で6試合連続安打と調子は上向いている。

◆ヤクルトの山田と村上が2者連続本塁打を放った。0―5の三回1死から青木が右翼フェンス直撃の当たりで必死に走り、三塁にヘッドスライディングでセーフ。山田は勝野の内寄りの直球を捉えて2試合連続の3号2ランとし「外野フライでいいという気持ちで打席に入れた。三塁まで走ってくれた青木さんに感謝」と気迫を見せた40歳の先輩を持ち上げた。村上は左翼席に放り込む2号ソロで続いた。外角の球をコンパクトに流し打ち、「出塁することを意識した。強引にいかずうまく打てた」と手応えを語った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が3点ビハインドの七回に、中日・清水から左越え3号同点3ランを放った。これぞ、4番だ。七回2死一、二塁。村上が放った逆方向の打球は左翼スタンドに吸い込まれた。貴重な一発。一塁を回ると、右腕でガッツボーズ。この日は三回にもソロ本塁打を放っており、燕の主砲が乗ってきた。

◆ヤクルトは反撃及ばず、中日との初戦を落とした。3番・山田が3号2ラン、4番・村上が2号ソロと3号3ランを放ったが、八回に5番手で登板した清水が石川昂に1号ソロを浴び、打ち負けた。今季初登板となった来日2年目のサイスニードが先発し、3回6安打5失点だったのが誤算だった。

◆ヤクルトは村上宗隆内野手(22)が2―5の三回に2号ソロ、3―6の七回に3号3ランを放つなど一発攻勢をかけたが、6―6の八回に勝ち越された。今季初登板だったサイスニード投手(29)は3回6安打5失点で降板し、序盤に主導権を握れなかった。高津臣吾監督(53)の主な一問一答は以下の通り。――サイスニードが試合を作れなかった「もう少し期待したんだけどね。あまり自分の思うようにボールを操れていないように見えました。ちょっと立ち上がりから切れもなかったかな」――山田、村上の計3発で6得点「走者をためて一振りで2、3点取っているわけですから。重い雰囲気を変えられる打撃ができているのかなと思います」――村上は状態が上がってきた「気分はいいでしょうから、このままいい状態というか、キープしてほしいかなと思います」――清水2戦連続で失点「十分、注意はしていると思うんですけど、やっぱり1ボールの不利カウントから直球を打たれているようでは、とは思います。すごく難しいところだと思いますけど長打だけは避けて粘って粘ってというところ。最後(九回)の梅野じゃないですけど、ああいう投球にしていかないと(いけない)」

◆ヤクルトは6―7で敗れたが、4番・村上宗隆内野手(22)が2本塁打で4打点。高津臣吾監督(53)は「気分はいいでしょうから、このままいい状態というか、キープしてほしい」と期待した。5点を追う三回は、3番・山田が左越えの3号2ランを放ち、村上が左翼席へ2号ソロで続いた。村上は七回にも左翼席へ3号3ランをほうり込み「後ろにつなぐ意識で打席に入った。コンパクトに、しっかりと押し込めました」と逆(左)方向への2発を振り返った。) 1試合2本塁打は、昨年8月20日の広島戦(マツダ)以来。ここ3試合で11打数4安打(・364)、6打点と状態を上げている。3、4番で6打点を挙げながら敗れ、再び借金1。ただ、主砲のバットに当たりが出てきたことは好材料だ。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
820 0.800
(↓0.089)
-
(-)
13351
(+1)
38
(+3)
14
(-)
3
(-)
0.262
(↓0.006)
0.000
(-)
2
(-)
広島
730 0.700
(↑0.033)
1
(↑1)
13350
(+3)
30
(+1)
2
(-)
5
(-)
0.265
(↓0.001)
0.000
(-)
3
(2↑)
中日
550 0.500
(↑0.056)
3
(↑1)
13335
(+7)
39
(+6)
8
(+2)
3
(-)
0.232
(↑0.017
0.000
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
450 0.444
(↓0.056)
3.5
(-)
13437
(+6)
37
(+7)
13
(+3)
5
(+1)
0.239
(↑0.002
0.000
(-)
4
(1↓)
DeNA
450 0.444
(↓0.056)
3.5
(-)
13434
(-)
42
(+4)
6
(-)
6
(-)
0.230
(↓0.002)
0.000
(-)
6
(-)
阪神
190 0.100
(↑0.1)
7
(↑1)
13333
(+4)
54
(-)
7
(+1)
3
(-)
0.237
(↓0.002)
0.000
(-)