楽天(☆7対3★)西武 =リーグ戦1回戦(2022.04.05)・楽天生命パーク宮城=
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西武
00002000131022
楽天
20300020X7800
勝利投手:田中 将大(2勝0敗0S)
敗戦投手:佐藤 隼輔(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】鈴木 将平(1号・5回表2ラン),呉 念庭(1号・9回表ソロ)

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◆楽天は初回、鈴木大の適時二塁打で幸先良く2点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、鈴木大とマルモレホスの連続適時打などで3点を挙げ、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・田中将が7回2失点の好投で今季2勝目。敗れた西武は、先発・佐藤が試合をつくれなかった。

◆ドラフト2位の佐藤隼輔投手(22)は2度目の先発でプロの洗礼を浴びた。3回を6安打3四死球5失点で降板した。4回から十亀にマウンドを譲った。投げ合ったのは楽天田中将。「なかなか点の取れない投手だと思っていましたので、自分もなるべく点を与えないように」との思いだった。しかし初回。2死満塁から、鈴木に146キロ直球を捉えられ、右越え2点適時二塁打を浴びた。3回にも、1死一、二塁から再び鈴木に今度はスライダーを中前に運ばれるタイムリーを許した。味方の失策も絡み、3失点を喫した。球数は77球。際どいボール球は見極められ、難しいストライクの球はファウルで逃げられた。「初回に先制点を取られてしまい、その後も何とか粘らなければと思って投げたのですが、結果としてはうまくいかなかったです」と振り返った。「球の走り自体も悪くなかった」と感じていたという。ただ、抑えることはできなかった。「ゾーンに、ゾーンにと球を集めすぎてしまいました」と反省していた。先月29日の日本ハム戦では初先発、初登板で5回無失点と好投し、プロ初勝利を飾っていた。2連勝を目指した登板は、課題の残る結果となった。

◆西武鈴木将平外野手(23)が1号2ランを放った。5点を追う5回1死一塁。楽天田中将の139キロフォークが真ん中に入った。それをしっかり振り抜き、芯で捉えた。打球はライトスタンドまで届いた。3日ロッテ戦は9番に降格していたが、この試合から再び1番に戻ってきた。その起用に見事に結果で応えた。20年7月11日のロッテ戦以来、通算2本目となる本塁打を放ち「ケガ人が出てしまったり、負けがこんでたり、決してチームの雰囲気がいいとは言えないなかでも、とにかく必死に自分のやるべきことをしっかりやっていければ、と思って打席に入りました。ホームランになって良かったです」とコメントした。チームとしての1発は6戦ぶり。今季10試合目にして、戦線離脱した山川以外では初となった。

◆西武は5連敗で借金2となった。先発のドラフト2位佐藤隼輔投手(22)が3回5失点で降板。試合の主導権を最後まで握られた。佐藤について、辻発彦監督(63)は「緊張もあったのかな。1年目からずっと勝てるわけでもないし、これを生かして。そういう意味で経験でしょう」と話した。 山川、森と本来、中軸を打つはずの2人を故障で欠く打線は、クリーンアップに源田、中村、栗山を並べた。5回に鈴木が2ラン、9回に呉がソロを放つも、得点は本塁打による3点。チャンスでタイムリーが出なかった。指揮官は「要所でしっかりいい球を投げられた」と振り返った。

◆楽天クリス・ギッテンス内野手が、1軍合流初日初先発で負傷交代した。 「5番DH」で先発出場。3回無死一、二塁で迎えた第2打席の4球目を空振りすると、その場にかがみ込んだ。トレーナーに付き添われながら自力でベンチに下がったが、そのまま和田が代打に送られた。手首を痛めた模様で、今後病院で検査を受ける予定。試合後石井GM兼監督は「無理なので、多分。登録は抹消すると思います」と話した。昨年もカスティーヨが4月23日西武戦(楽天生命パーク)での来日初打席でファウルを打った際に負傷。左腹斜筋損傷で長期離脱となった。チームにとっては2年連続での不運に見舞われた。その後7回1死三塁の場面では、和田の代打、銀次が中犠飛。指揮官は「なんとか最後の1点がほしいときに銀次が打ってくれた。そこはみんなでカバーしていくしかない。どういう状況に置かれても、しっかりとみんなでファイトしていくだけ」と表情を引き締めていた。

◆西武ドラフト2位の佐藤隼輔投手(22)は2度目の先発でプロの洗礼を浴びた。3回を6安打3四死球5失点でプロ初黒星。初回に鈴木大に2点適時二塁打を許し、3回には味方の失策も絡み3失点。佐藤は「初回に先制点を取られてしまい、何とか粘らなければと思って投げたが、うまくいかなかった。ゾーンにゾーンに球を集めすぎてしまいました」と反省した。先月29日には5回無失点でプロ初勝利を挙げていたが、辻監督は「緊張があったかな。打たれたことを次に生かさないと」と話した。これでチームは5連敗となり、借金2。絶好調だった山川が右太もも裏の肉離れでスタメンを外れた先月30日以降、白星から遠ざかる。森の離脱もあり、波に乗り切れない。この日も楽天の8本を上回る10安打を放ったが、得点は2本塁打の3点。タイムリーを欠いた。開幕から早くも踏ん張り時を迎えている。

◆西武鈴木将平外野手は5回の1号2ランを含む猛打賞と気を吐いた。 前の試合は9番に降格していたが、この日は1番に復帰。「3本ヒットが出てよかった。このままいい調子を継続できれば。チームの雰囲気も決していいとは言えない中で、特に1番で出た時はチームを引っ張る打撃をしていきたい」。終始劣勢だった敗戦の中で存在感が光った。

◆西武呉念庭内野手(28)が代打で意地の1発を放った。 5点を追う9回2死走者なし。その土壇場で柘植に代わり登場。カウント2ボールから楽天西垣の148キロ直球を右中間スタンドに運んだ。1号ソロ。呉念庭は「代打でホームランを打つことができて、いいアピールになったと思います。引き続きがんばって、スタメンで出られるようにいいアピールをしていきたいです」と語った。辻監督は「今年ちょっといまいち調子が良くないことがあった。明日のことも考えて、打席に立たそうということで立たせた。代打でホームランは大したもの。そう打てるもんじゃない」と5連敗の中での光に目を細めた。

◆楽天鈴木大地内野手(32)が3安打3打点で勝利に貢献した。 1回2死満塁の第1打席では、カウント1-2から高めの146キロ直球を右翼へ運び、適時二塁打で今季初打点を記録した。3回1死一、二塁の第2打席でも中前適時打。「田中さんとお立ち台に一緒に上がれたのは記念になった」と笑った。試合前時点で打率1割2分5厘と不振だったが「打ててない時も気持ちは折れてなかった。また明日試合があるので、そういう積み重ね」と引き締めた。

◆楽天田中将大投手(33)が、7回8安打2失点の好投でチームの窮地を救った。 本拠地では昨年5月1日ロッテ戦以来の339日ぶりの白星を挙げ、今季2勝目。チーム内では開幕から選手9人、コーチ1人、合計10人の新型コロナウイルス陽性が判明し、2日から2試合が中止になった。再開初戦。混乱を鎮めるかのように、落ち着いた投球で西武打線を打ち取り、長男が大ファンの鈴木大地内野手(32)の適時打で挙げた先制点を守り切った。"憧れのヒーロー"とのお立ち台に、田中将は頬を緩ませた。「隣に立たせていただいて。息子が喜んでいます」。3安打3打点で援護してくれた鈴木大地内野手へ目配せ。家族が喜ぶ1日となった。この春小学校に入学する長男は"大地愛"にあふれる。小学校で使う色鉛筆の名前欄には「田中」ではなく、「鈴木大地」と記入。背番号7にこだわり、順位は常に7位狙いで、オムライスの上にはケチャップで「7」。入浴時は7秒で湯船を上がる。熱狂的な応援を知った鈴木大から、自身の野球道具を贈られると、父親としてお返しを渡す仲。パパとヒーローの2人で勝利を引き寄せた。チームはコロナで揺れたが、パパはピンチに動じなかった。2点リードで迎えた3回、先頭から連打を浴び、無死一、二塁のピンチ。失点すれば流れを渡しかねない場面で、ギアを1段上げた。眼光鋭く、捕手炭谷からのサインにうなずく。呼吸を整え、腕を振り切った。オグレディにはこの日最速の151キロで見逃し三振。続く源田は初球の150キロ直球で詰まらせて中飛。中村へは1ストライクの2球目で、普段は投げないカーブで左飛に打ち取った。「僕がこういう言い方するとあれだが、(捕手)銀仁朗さんのうまさ。バッターもここでか、というのは絶対あったと思う」とうなずいた。今季2戦2勝で日米通算183勝。石井GM兼監督の同182勝を超えた。実績と経験と能力で、どんな状況でも頼れる存在としてマウンドに立ち続ける。「何番手で投げようが、自分が先発の先頭に立ってやるという気持ちはある。苦しい時こそ前を向いて、いい雰囲気でやっていきたい」。9年前に球団史上初のリーグ優勝と日本一へ導いたみんなのヒーローが、チームを踏ん張らせた。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(田中将の投球に)「僕の印象で言うと、今日はちょっと苦しい立ち上がりかなと思った。試合の中で自分を全部しっかりと調整して、ピンチのところでは集中力を上げる。7回まで2失点で持ってきてくれるあたりは、さすがだなと思います」▽楽天マルモレホス(3回1死一、二塁で右翼へ適時打を放ち、来日初打点)「甘いゾーンに入ってきた球をうまく打つことができたよ。いいところに飛んでくれたね。打ててよかったよ」

◆不振のバットマンが、チームに立ちこめる嫌な雰囲気を断ち切った。楽天鈴木大地内野手(32)が3安打3打点の活躍で、勝利に貢献した。 試合前時点では打率1割2分5厘、本塁打と打点は0と不振。チームに多数の新型コロナ陽性判定者が出る苦しい中で、頼れる男が結果を出した。1月に新型コロナウイルスに感染した鈴木大も、隔離のつらさを知っている。「選手の思いを考えたらすごくやりきれない。くさい話ではないが、いない人の分まで頑張ろうという思いはあった」。チーム内から複数のコロナ感染者が発生する苦しい状況下、仲間のためにより一層、自らを奮い立たせた。1回2死満塁で迎えた第1打席、カウント1-2から高めの146キロ直球を鋭くスイングした。右翼への適時二塁打。今季初打点を記録し、チームに貴重な先制点をもたらした。「追い込まれてはいたが、なんとかっていう思いはあった。細かくうまく分析するのは難しいが、結果として出たのでそこが一番」。自らも苦しむ中で手応えを得たことで、勢いに乗った。3回1死一、二塁の第2打席でも中前適時打をマークし、追加点。序盤で試合の流れを引き寄せた。5回の第3打席にも安打を放ち、3安打猛打賞。不調を振り払う今季初のマルチ安打となったが「打てるに越したことはないので、もちろんほっとした気持ちはある。打てない時も気持ちは折れてなかった。今日打てて喜ぶことは喜ぶが、明日また試合があるので、そういう積み重ねだと思います」と表情を引き締めた。これで開幕から5勝2敗の好スタート。離脱した仲間に責任感を感じさせないためにも、勢いは止めたくない。お立ち台では「最初は本当になにもしてなかった。ここからちょっとずつ貢献できるように、勝てるように力になりたい」。力強く、ファンの前で宣言した。【湯本勝大】

◆楽天田中将大投手(33)が、7回8安打2失点の好投でチームの窮地を救った。本拠地では昨年5月1日ロッテ戦以来の339日ぶりの白星を挙げ、今季2勝目。チーム内では開幕から選手9人、コーチ1人、合計10人の新型コロナウイルス陽性が判明し、2日から2試合が中止になった。再開初戦。混乱を鎮めるかのように、落ち着いた投球で西武打線を打ち取り、長男が大ファンの鈴木大地内野手(32)の適時打で挙げた先制点を守り切った。"憧れのヒーロー"とのお立ち台に、田中将は頬を緩ませた。「隣に立たせていただいて。息子が喜んでいます」。3安打3打点で援護してくれた鈴木大へ目配せ。家族が喜ぶ1日となった。この春小学校に入学する長男は"大地愛"にあふれる。小学校で使う色鉛筆の名前欄には「田中」ではなく、「鈴木大地」と記入。背番号7にこだわり、順位は常に7位狙いで、オムライスの上にはケチャップで「7」。入浴時は7秒で湯船を上がる。熱狂的な応援を知った鈴木大から、自身の野球道具を贈られると、父親としてお返しを渡す仲。パパとヒーローの2人で勝利を引き寄せた。チームはコロナで揺れたが、パパはピンチに動じなかった。2点リードで迎えた3回、先頭から連打を浴び、無死一、二塁のピンチ。失点すれば流れを渡しかねない場面で、ギアを1段上げた。眼光鋭く、捕手炭谷からのサインにうなずく。呼吸を整え、腕を振り切った。オグレディにはこの日最速の151キロで見逃し三振。続く源田は初球の150キロ直球で詰まらせて中飛。中村へは1ストライクの2球目で、普段は投げないカーブで左飛に打ち取った。「僕がこういう言い方するとあれだが、(捕手)銀仁朗さんのうまさ。バッターもここでか、というのは絶対あったと思う」とうなずいた。今季2戦2勝で日米通算183勝。石井GM兼監督の同182勝を超えた。実績と経験と能力で、どんな状況でも頼れる存在としてマウンドに立ち続ける。「何番手で投げようが、自分が先発の先頭に立ってやるという気持ちはある。苦しい時こそ前を向いて、いい雰囲気でやっていきたい」。9年前に球団史上初のリーグ優勝と日本一へ導いたみんなのヒーローが、チームを踏ん張らせた。【湯本勝大】楽天石井GM兼監督(田中将の投球に)「僕の印象で言うと、今日はちょっと苦しい立ち上がりかなと思った。試合の中で自分を全部しっかりと調整して、ピンチのところでは集中力を上げる。7回まで2失点で持ってきてくれるあたりは、さすがだなと思います」

◆楽天・鈴木大地内野手(32)が一回、先制の2点二塁打を放った。「打ったのはストレートです。打ててよかったです」2死満塁で迎えた第1打席。カウント1-2から先発・佐藤の146キロの直球を右越えへ運び、今季初打点をマークした。「田中さんに勝ちをつけられるようにチーム全員で頑張ります」と気合を入れた。

◆「5番・DH」で来日初スタメンの楽天、クリス・ギッテンス内野手(28)が三回の第2打席でスイング直後に負傷し、途中交代した。カウント2-1から先発・佐藤の127キロのチェンジアップに空振りした直後に苦悶(くもん)の表情を浮かべ、ベンチに下がった。代打に和田恋が送られ、途中交代となった。

◆楽天は一回に鈴木大の2点二塁打で先制し、三回に鈴木大の適時打などで3点、5―2の七回に浅村の適時二塁打などで2点を加えた。田中将は7回8安打2失点で開幕2連勝。西武は新人の佐藤が3回5失点と崩れ、5連敗を喫した。

◆投打が噛み合った楽天が快勝。打線は一回に鈴木大地内野手(32)の2点タイムリーで幸先よく先制すると、三回も再び鈴木の中前打などで一気に3点を追加して序盤から優位に試合を進めた。投げては先発した田中将大投手(33)が7回2失点の好投で2勝目。ヒーローインタビューには鈴木大と田中将が選ばれた。田中将のインタビューは以下の通り。--投球を振り返って「味方が手厚いサポートをしてくれたので楽に投げることができました」--息子さんが大ファンである鈴木大地選手が活躍。どんな思いで見てましたか「最初のタイムリー打った瞬間、『あ、息子喜ぶわ~』と思いました。(鈴木大へ)ありがとうございます、隣に立たせていただいて。息子が喜んでます」--ももいろクローバーZの新曲で登場した。どんな思いでマウンドへ上がった「2014年から毎年作っていただいてる。今年もやっていただけたので、その1発目で絶対勝ちたいと思っていた。こういう結果になって良かったです」--本拠地で今季初勝利。お立ち台からの景色は「お久しぶりです。たぶん去年の5月からここいなかったので。今年はたくさんここに立てるように頑張ります」--石井監督を超える日米通算183勝目「去年の7月くらいから監督まであと1勝でずーっと止まってた。まず並んで、この本拠地で超えることができて嬉しいです」--ファンへ向けて「まもなく学生は新学期始まると思いますけど、また1年間応援よろしくお願いします」

◆西武のルーキー佐藤は3回6安打5失点と打ち込まれ、出身地の仙台でプロ初黒星を喫した。一回に鈴木大の2点二塁打で先制を許し、三回にも鈴木大、マルモレホスの適時打などで3点を奪われた。チームの連敗を止めることができず「球の走り自体悪くなかった。ただストライクゾーンに球を集めすぎてしまった」と悔しがった。宮城・仙台高から筑波大を経てドラフト2位で入団。3月29日の日本ハム戦ではプロ初登板で白星をマークしたが、地元で好投を見せることはできなかった。「粘らなければと思って投げたが結果としてうまくいかなかった」と唇をかんだ。

◆西武の6年目の鈴木が2020年7月11日以来となるプロ2本目の本塁打を放った。0―5の五回1死一塁で田中将のフォークボールを捉えて右翼席へ運ぶ2ラン。劣勢の展開での一発に「とにかく必死に自分のやるべきことをやっていければと思って打席に入った」と振り返った。チームは5連敗を喫したが、三回に右前打、七回に左前打を放ち、こちらも2年ぶりの3安打をマーク。「打撃は悪くないのでこのまま継続できれば。チームの雰囲気が決していいとはいえない中で、引っ張っていけるようなバッティングをしていきたい」と話した。

◆楽天・田中将大投手(33)が5日、西武1回戦(楽天生命パーク)に先発し、7回8安打2失点で自身2連勝。昨年5月1日のロッテ戦以来、339日ぶりの本拠地での白星を挙げた。新型コロナウイルスの感染者が続出し、2、3日のソフトバンク戦が中止となる中、4日ぶりの試合に7-3で快勝。苦況に陥るチームを、大黒柱が日米通算183勝目となる勝利で鼓舞した。苦境のチームを日米で築いた投球術で救った。新型コロナの感染者が相次いだ影響で、1日以来となった試合。田中将は7回で8安打を許しながらも、失点は五回の鈴木の2ランだけで粘り、開幕2連勝を飾った。「本当、お久しぶりです。たぶん5月から去年ここ(お立ち台)にいなかったので、僕」本拠地では昨年5月1日のロッテ戦以来、実に339日ぶりの白星。お立ち台で声を弾ませた。一回に2三振を奪う上々の滑り出し。2-0の三回には連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、そこからギアを上げた。この日最速となる151キロの直球でオグレディから見逃し三振を奪うと、続く源田を速球で中飛、中村を一転してカーブで左飛に仕留め、会心の雄たけびを上げた。 7回99球。日米通算の勝利数を183とし、並んでいた石井監督を抜いた。仙台で歴代単独3位となる記録を打ち立て「ホームで超えることができて、うれしい」と目を細めた。チームは危機的状況だった。1日に則本らコーチを含む8人が新型コロナの陽性判定を受けて離脱。この日には開幕以降では10人目となる弓削の感染が新たに判明した。田中将は「自分が先発の先頭に立ってやるんだという気持ちはある。負けずに乗り越えていく」と、自覚をにじませた。そんな〝柱〟の決意に、打線も応えた。2013年以来の日本球界復帰となった昨季は23試合の登板で4勝9敗。チームトップの防御率3・01をマークしながら援護に恵まれなかった。しかし、この試合では七回までに7得点。中でも、田中将の長男(6)が大ファンだという鈴木大が3安打3打点と大活躍。「『息子が喜ぶわ』と思いました。手厚いサポートをしてくれたので、楽に投げることができました」と目尻を下げた。「苦しい時こそ前を向いて、声を掛けて、いい雰囲気でやっていきたい」と田中将。背番号18が、犬鷲軍団を力強く引っ張る。(加藤次郎)◆ももクロの新登場曲も後押し 今季の本拠地初登板となった田中将は、新登場曲を披露した。アイドルグループ、ももいろクローバーZの新曲「一味同心」で、作詞作曲は百田夏菜子。百田がももクロの楽曲制作を手掛けるのは、これが初となる。田中将は2012年からももクロの曲を使用。メジャーに移籍した14年以降はオリジナルの新録曲が定番となっている。今季2勝目を挙げた田中将は「一発目、絶対勝ちたいと思っていたので良かった」と笑みを浮かべた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
800 1.000
(-)
-
(-)
13532
(+6)
16
(+3)
5
(+1)
5
(+1)
0.236
(↑0.008)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
2.5
(-)
13622
(+7)
15
(+3)
1
(-)
4
(-)
0.213
(↑0.006
0.000
(-)
3
(-)
ロッテ
540 0.556
(↑0.056)
3.5
(-)
13430
(+2)
19
(-)
3
(-)
14
(-)
0.229
(↑0.003)
0.000
(-)
4
(-)
ORIX
460 0.400
(↓0.044)
5
(↓1)
13330
(+3)
29
(+6)
3
(+1)
3
(-)
0.208
(↓0.001)
0.000
(-)
4
(-)
西武
460 0.400
(↓0.044)
5
(↓1)
13330
(+3)
42
(+7)
6
(+2)
2
(-)
0.223
(↑0.007
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
190 0.100
(↓0.011)
8
(↓1)
13319
(-)
42
(+2)
7
(-)
3
(-)
0.192
(↓0.001)
0.000
(-)