ロッテ(☆4対2★)西武 =リーグ戦3回戦(2022.04.03)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:佐々木 朗希(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗1S))
敗戦投手:渡邉 勇太朗(0勝1敗0S)
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◆ロッテは2回裏、1死二塁の好機から平沢が適時打を放ち、先制に成功する。そのまま迎えた6回には松川の適時二塁打などで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・佐々木朗が8回1失点13奪三振の快投で今季初勝利。敗れた西武は、9回に1点を返すも及ばなかった。

◆ロッテ先発の佐々木朗希投手(20)は、1回の立ち上がりで直球全10球すべてが160キロを超えた。1回の最速は163キロ。 西武の1番岸潤一郎外野手に対しては160キロ、162キロ、163キロで1ボール2ストライクと追い込み、スライダーで見逃し三振。2番オグレディは161キロ、160キロで追い込み、148キロフォークで空振り三振。3番源田壮亮内野手は161キロ、160キロ、160キロ、161キロと続け、最後はバットを折って遊ゴロに打ち取った。2回も西武中村剛也内野手を162キロで空振り三振、山田遥楓内野手をフォークで空振り三振に切り、2奪三振。3回は柘植世那捕手を161キロで空振り三振、鈴木将平外野手を163キロで空振り三振に打ち取り2奪三振。4回はオグレディをフォークで見逃し三振、源田をフォークで空振り三振に仕留め2奪三振。5回は栗山を160キロで見逃し三振。1死後、山田のバットを折りながら左前に初安打を許したが、続く柘植をフォークで空振り三振。5回まで1安打10奪三振で無失点に抑えた。

◆ロッテ平沢大河内野手(24)が今季13打席目で初安打となる適時打を放った。この日は、特例2022で出場選手登録を抹消された中村奨に代わって、8番二塁でスタメン出場。2回1死二塁で第1打席が回り、西武渡辺の145キロ直球を右前に転がした。試合中、広報を通じて「久々の安打ですね。四球で出た走者でしたし、藤岡さんも送ってくれたので打てて良かったです」とコメントを寄せた。仙台育英(宮城)時代に甲子園で活躍した遊撃手も、ここ2年間は右肘手術の影響などで1軍出場なし。安打は19年9月9日のソフトバンク戦以来となった。今季は開幕スタメンに起用されるなど、オープン戦から猛アピールを続けていた。

◆ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)が待望のプロ初打点を挙げた。 6回1死二塁でこの日の第3打席が回り、西武渡辺の129キロスライダーを右中間二塁打に。平沢が3点目のホームを踏んだ。19打席目での初長打が、初打点を呼び込んだ。スタンドからは拍手が鳴り響いた。本職の捕手としても、先発の佐々木朗希投手(20)をしっかりリード。6回終了時点で平均球速159・8キロの直球を、難なく受け止めている。

◆西武先発の渡辺勇太朗投手(21)は荒れた。6回途中4安打3失点。コントロールに苦しんで、7四球とリズムに乗り切れなかった。2つの暴投もあった。2回は先頭に四球を与え、平沢に先制の右前適時打を許した。5回まで7四球ながら、1安打で1失点と粘った。しかし、6回に松川の適時二塁打など3本の安打と犠打によって、2点の追加点を奪われた。投げ合ったのは佐々木朗だった。渡辺は「特に気にしていませんでした。自分の問題です」。自身の投球内容については「思うようにしっかり投げることが出来ず、制球も定まらないままで苦しかったです。調子が良くないなかでも、ストライク先行でいけなかったことで、攻撃のリズムを生み出せませんでした。四球を多く出しながらも、1失点で粘っていましたが、6回の追加点は余計だったと思います」と振り返った。次の登板に向けては「しっかり自分の投球ができるように、打者に向かってゾーンで勝負できるように調整していきたい」と語った。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季1勝目を挙げた。レギュラーシーズンとしては、ZOZOマリンで9試合目の登板でうれしい本拠地初勝利となった。 3月27日の楽天戦(楽天生命パーク)から、予定通りに中6日での先発。西武打線を相手に8回3安打1失点に抑えた。最速163キロをマークした直球を主体に押し込み、5回までは毎回2奪三振。8回で13個の三振を奪った。登板前日には「コントロール重視で球数を少なく、長い回を無失点で」とテーマに掲げている中で、死球が1つと制球も安定し、8回で99球。5回2死、右打者の西武山田にバットを折られながら左翼へ初安打を許した。それまでは60球を投げ、ファウルを含めて1球たりとも打球を引っ張らせない、強烈な球威も光った。70球投じた直球の最速は159・5キロだった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が8回13奪三振1失点で、今季初勝利を挙げた。最速は163キロ。レギュラーシーズン本拠地初勝利で、バッテリーを組んだルーキー松川虎生捕手(18=市和歌山)とともに初のお立ち台に上がった。投球を振り返り「試合前は緊張していたんですけど、松川が『全然大丈夫っしょ』って言ってくれたので、大丈夫かなって思って投げました」と明かした。ルーキーのリードについては「落ち着いていて、1年目とは思えないです」。8回1失点の内容に「松川が本当にいいリードをしてくれたので、その要求通り、しっかり投げられたと思います」と言った。最速163キロで、自己最多となる毎回の13奪三振。「(ボールは)しっかり操れていたと思うので、しっかり投げ切れてたかなと思います」。初のお立ち台には「最高です!」と喜んだ。最後はファンに「しっかり1年間ローテーションで投げ続けられるように頑張りたいと思います。寒い中応援ありがとうございました。また北海道に行っても勝ってくれると思うので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

◆西武は4連敗となり、借金1となった。主砲の山川に続き、森が離脱した打線はロッテ先発佐々木朗を相手に8回まで3安打1得点。毎回の13三振を喫した。最速163キロなど、160キロ台を連発していた豪腕について、辻監督は「打ちあぐねたというより、打てないよ。やっぱりすごいなと思う。昨年よりもさらにストライク先行、コントロールがいい。156ぐらいの真っすぐを捉えないといけないのは容易ではない」と話した。その上で「次にどうやって勝つかということを考えたら、先発ピッチャーがいかに最少失点に抑えるか。これしか今はないと思う」。まずは得点を多く取るというより、失点を抑え、投手戦で勝ちきることを思い描いた。

◆西武辻発彦監督(63)は試合後、右手人さし指の「基節骨骨折」により登録を抹消された西武森友哉捕手(26)の復帰見通しについて、「2カ月ぐらいはかかるんじゃないか」と語った。 負傷したのは、2日試合後のアクシデントだった。ロッカールームで(捕手の)マスクを投げた動作が起因して骨折につながったという。辻監督は少しでも早い復帰を心待ちにした上で、「試合中のケガは付きものだから、しょうがないと思うけど、ロッカーの出来事というのであれば、しっかり考え直さないと。それはチームとして許されることじゃないからね。殴ったとかではないんだけど。治ってから、あいつ自身が野球観をしっかり変えて、またチームのために泥だらけになってくれるのを望むだけです」とも話した。

◆ロッテのドラフト2位、池田来翔内野手(22=国士舘大)がうれしいプロ初安打を放った。7回から二塁守備で途中出場し、8回の先頭で迎えた打席。「絶対に出ろ!」とベンチから声が飛んだ中で、1ボールからの西武十亀のスライダーを左翼線への二塁打に。その後、高部の適時打で4点目のホームを踏んだ。「もらったチャンスなので絶対に打ってやろう、結果を出してやろうという気持ちで打席に入りました」不動の二塁手中村奨が、特例2022で一時戦線離脱することに。その代替選手として昇格し、すぐに結果を出した。オープン戦からアピールを続けるも、開幕1軍には残れず。2軍で調整し、1軍での通算4打席目で快音を出した。「初安打のボールは実家に送ろうと思います」小学校時代にマリーンズジュニアに所属した強打者が、同じピンストライプで1歩目を踏み出した。【金子真仁】

◆ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)がうれしいプロ初打点を挙げた。6回に平沢の適時打で2点目を挙げ、なおも1死二塁。西武渡辺のスライダーを右中間適時二塁打にし、平沢を迎え入れた。それまでの2打席は安打なし。「前の打席はボール球を振って中途半端だったので。打席に入る前に福浦コーチから『思い切ってしっかり振ってこいよ』と言われていましたし、ボールが少し浮いてたので『ベルトより下に目線を置いてしっかりやっていけ』と言われたので」。しっかりと実践し、結果につなげた。先発した佐々木朗希の剛速球も、いつも通りしっかり受け止め続けた。背番号17はロッカールームが隣。試合前に「今日はちょっと任すよ」と言われ、配球を託された。直球を主体にリードし、13奪三振の好投につなげた。それでも「朗希さんの放りたい球という部分を、もっと分かっていけたら」と、高卒ルーキーは飽くなき向上心を口にした。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の直球が驚異的な領域に入りつつある。西武相手に8回3安打1失点で、今季1勝目。レギュラーシーズンでは9度目のZOZOマリンでの先発で、うれしい本拠地初勝利を手にした。投じた70球の直球は、平均球速159・5キロ。カーブなど変化球を交えた全99球でも154・4キロと類を見ない数値だ。プロ3年目、世界でも有数の球威で攻めながら、中6日のシーズンを戦っていく。小雨でも佐々木朗希の表情は晴れていた。「今日は寒い中、応援ありがとうございました」。縁が結ばれたドラフト会議から899日、念願のマリン初勝利をつかんだ。「すごく力になるし、その中でいい投球をできるように」。プロ野球選手になって初めて、2万人以上の前で投げた。プレーボール直後の160キロから、動画に収める人がいた。圧倒的な球速に、マスク内の「おぉ~」が場内に低く響く。3球目で163キロ、4球目は右打者岸の内角から入る144キロスライダーで見逃し三振に。「前回は変な力みで制球が良くなかったので、しっかり脱力して、制球重視で投げられたのが良かったです」。5回までは毎回の"マルチ奪三振"。8回で13個の三振を奪った。回を追うごとにわずかに落ちる平均球速が、微増に転じたのが6回だ。「先頭を取れるように。そこがすごく大事になってくると思うので」。大船渡高時代、グラウンド整備後に流れが変わりがちな6回はむしろ、ややスピードを落とすことが多かった。今は制球重視でも球速は同じ-。8回にも160キロが2球。「しっかり脱力してペース配分できたところかなと思っています」と話した。バットも何本かへし折った。ファウルも含め、打者に初めて引っ張り方向に打たれたのは61球目。「カウントによって甘くいっていいところは思い切っていけたし、しっかりコースに投げ切らないといけないところは投げ切れたので」。直球での空振りはプロ入り後最多の12球。73・7%というストライク率の中で圧倒した。大きくなっても柔軟なままの肉体が、ワールドクラスを生み出す。中学生で股関節を痛め、ストレッチを大事にして練習に励んだ。夕方5時にザ・ビートルズの「イエスタデイ」が響く港町でじっくり育んだ。偶然にも、チャイムが鳴り終わる5時1分ごろ、お立ち台で出番が回ってきた。「しっかり1年間、ローテーションで投げ続けられるように頑張りたいと思います」。どんな投球をしても、試合が終わればもう昨日のこと。明日を見る。【金子真仁】▼ロッテ佐々木朗がプロ入り後最多の13三振を奪い、初の2試合連続2桁奪三振。1試合13奪三振以上は、球団では09年9月3日の成瀬善久(対日本ハム=13個)以来13年ぶり。ロッテ投手がシーズン初登板から2試合連続2桁奪三振は、92年4月7日ダイエー戦、同23日近鉄戦で各10個を奪った牛島和彦以来30年ぶりになる。シーズン初登板からに限らず、ロッテの3試合連続2桁奪三振は95年9月の伊良部秀輝以来出ておらず、次回登板で球団27年ぶりの快記録なるか。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の直球が驚異的な領域に入りつつある。西武相手に8回3安打1失点で、今季1勝目。レギュラーシーズンでは9度目のZOZOマリンでの先発で、うれしい本拠地初勝利を手にした。マリン初勝利のお立ち台で朗希は「最高です」と笑った。8年4カ月前もここで投げた。東日本大震災で被災した野球少年を応援する大会「リアスリーグ」で訪れた。大船渡市内の2チームで決勝を戦った。朗希少年は2番遊撃で出場し、その後の親善試合で投手も務めた。トロフィーを手にし、ロッテ成瀬善久投手と写真撮影し、仲間たちと芝生に寝転んで満喫した。身長は今より24センチ低かった。初めて訪れた日はもっと小さかった。2010年冬、亡き父功太さんが禁煙貯金して実現させた、ディズニーランドへの家族旅行。何万歩も歩いて楽しんだ。岩手に帰る前には、ロッテ日本一で盛り上がる幕張に寄った。遠くても縁あった地でこれから何十、何百試合と投げていく。「12球団で一番応援がすごい印象です」。ドラフト直後にすぐ思い描いた光景も、いつか大きな体全体で感じることだろう。【金子真仁】

◆ロッテ平沢大河内野手(24)はお立ち台で、すがすがしい表情を見せた。「今年初めての安打だったので、すごく安心してます」。大きな拍手で打席に送られた2回1死二塁。西武渡辺の直球をしっかり引っ張った。「狙い球を絞って思い切って。チャンスで回ってきたので、思い切った結果がタイムリーになって良かったです」。6回は流し打ちの適時打で、再び大きな拍手を浴びた。第1打席の安打は、今季初安打だった。右肘手術の影響もあり、20年と21年は1軍出場なし。19年9月9日以来、約2年7カ月ぶりに「H」ランプをともした。「朗希もすごく良かったですし、何とか早めに1点取って試合を優位に進めたかったので」。ドラフト1位の先輩として、攻守で頼もしい姿を見せた。仙台育英(宮城)の主軸として甲子園で躍動する平沢の姿は、同じ東北出身の後輩にはまぶしかった。佐々木朗がプロ志望届を提出した翌日の19年10月3日、ロッテ永野チーフスカウト(現・統括コーディネーター)と東北担当の柳沼スカウトが大船渡高に面談に訪れた。永野チーフが「ロッテで知っている選手はいますか?」と質問すると、即答したという。「平沢選手です」永野チーフが「うちは東北の選手が多い。種市も頑張ったし」と話すと、佐々木は笑顔を見せたという。同じグラウンドで戦い、ともにお立ち台に上がり、勝利の喜びを共有した。試合後、東北つながりの意識を問われると平沢は「それはないですね」と笑ったが、ドラフト1位の入札競合でロッテに導かれた若者たちの活躍は、チームの未来にも大きなプラスだ。「目の前のことで必死なので。出たところで思い切って結果出ればなと思っています」輝きを取り戻すシーズンにする。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の直球が驚異的な領域に入りつつある。西武相手に8回3安打1失点で、今季1勝目。レギュラーシーズンでは9度目のZOZOマリンでの先発で、うれしい本拠地初勝利を手にした。投じた70球の直球は、平均球速159・5キロ。カーブなど変化球を交えた全99球でも154・4キロと類を見ない数値だ。昨季、メジャーの先発投手のフォーシーム(直球)平均球速トップはジェイコブ・デグロム(35)の99・2マイル(159・6キロ)。この日の登板に限ればわずか0・1キロ差に迫った。プロ3年目、世界でも有数の球威で攻めながら、中6日のシーズンを戦っていく。

◆ロッテが3連勝。佐々木朗は160キロ台を連発した上に制球も安定し、8回3安打1失点、毎回の13奪三振で今季初勝利を挙げた。打線は二回に平沢の適時打で先制し、六回に平沢、松川の連続適時打で2点を追加した。西武は4連敗。

◆ロッテが3連勝。佐々木朗希投手(20)は160キロ台を連発した上に無四球と制球も安定し、8回3安打1失点、毎回の13奪三振で今季初勝利を挙げた。お立ち台に上がった佐々木朗の一問一答は以下のとおり。――ゾゾマリン初勝利「試合前は緊張していたんですけど、(捕手の)松川が『全然大丈夫っしょ』って言ってくれたんで、大丈夫かなと思って投げた」――松川について「落ち着いていて1年目とは思えない」――13奪三振「松川がいいリードしてくれた。その要求どおり投げられた」 ――ボールの状態「しっかり操れていた。しっかり投げ切れた」――ゾゾマリン初めてのお立ち台「最高です」――3年目の目標は「1年間ローテーションで投げ続けられるようにかんばります」――最後に「きょうも寒い中、応援ありがとうございます。北海道行っても(5日から敵地で日本ハム2連戦)勝ってくれると思うので応援よろしくお願いします」

◆西武の渡辺は7四球に2暴投と制球が荒れ、六回途中4安打3失点で今季初黒星を喫した。「制球が定まらず苦しかった。ストライク先行でいけず攻撃のリズムを生み出せなかった」と反省した。二回に先頭打者への四球からピンチを招いて平沢に甘い直球を先制適時打とされ、六回には浮いた球を狙われて2失点。「ストライクゾーンで勝負できるように調整してきたい」と修正点を挙げた。

◆ロッテの平沢が二回に3季ぶりの安打を放った。1死二塁で渡辺の内角速球を捉え右前への先制打とし「チャンスで回ってきたので、思い切っていった結果がタイムリーになってくれた」と喜んだ。六回にも1死二塁で左翼線へ適時打し、計2安打2打点。新型コロナウイルスに感染した中村奨の代役として、二塁手として先発出場して3連勝に貢献し「何とかみんなでカバーし合いながらやっていきたい」と力を込めた。

◆ロッテのドラフト1位新人、松川がプロ初打点を記録した。2―0の六回1死二塁で渡辺のスライダーを捉えて右中間への適時二塁打を放ち「良いところに飛んでくれた。(今季の)序盤から100%の力を出し切れている」と力強く語った。佐々木朗を好リードして3連勝に貢献。「チームに良い流れを持っていこうと思っていた。要求通りに(佐々木)朗希さんが投げてくれたのですごくよかった」と満足げに話した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が今季初勝利、プロ3年目で本拠地初勝利を挙げた。160キロ台を連発し、8回3安打1失点で自己最多の13奪三振。まさに〝令和の怪物〟の熱投だった。) ――制球重視「カウントによって甘く投げていいところは思い切って行けた。しっかりコースに投げないといけないときは投げ切れた。直球に関しては良かったと思います」――西武打線がファーストストライクから振ってきた「僕が投げるときに、相手チームは結構、積極的に振ってくる。その中でファウルでカウントを取れるように、意識してやっています」――終盤でも160キロを連発していた「しっかり脱力して、ペース配分できたかなと思います」) ――ZOZOマリンではCSを含めて初勝利「野手がしっかり援護してくれました。その中で、きょうは点を取られないようにできたので良かったと思います」――D1位・松川とバッテリーを組んだ「いろいろと2人でしっかり相談しながら、うまくその試合の中で投げられているのかなと思います」――体が大きくなっているが、柔軟性がある「そこまで大きくなっていませんが、毎日の積み重ねをすごく大事にしています。これからも、そういうところは自己管理できるようにしたい」――プロ入り後、初めて観客2万人以上の前で投げた「たくさんのファンの前で投げるのは、すごく力になります。その中で、いいピッチングができるようにと思っています」

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が3日、西武3回戦(ZOZOマリン)に先発し、プロ3年目で本拠地初勝利を挙げた。160キロ台を連発し、8回3安打1失点で自己最多の13三振を奪った。今季2試合目で初勝利。小学6年時に東日本大震災の被災児童を対象にした野球大会に出場した球場で、〝サンデー朗希〟がチームを3連勝に導いた。――制球重視「カウントによって甘く投げていいところは思い切って行けた。しっかりコースに投げないといけないときは投げ切れた。直球に関しては良かったと思います」――西武打線がファーストストライクから振ってきた「僕が投げるときに相手チームは結構、積極的に振ってくる。その中でファウルでカウントを取れるように、意識してやっています」――終盤でも160キロを連発していた「しっかり脱力して、ペース配分できたかなと思います」――ZOZOマリンではクライマックスシリーズを含めて初勝利「野手がしっかり援護してくれました。その中で、きょうは点を取られないようにできたので良かったと思います」――松川とバッテリーを組んだ「2人でしっかり相談しながら、うまく試合の中で投げられているのかなと思います」――体が大きくなっているが、柔軟性がある「毎日の積み重ねをすごく大事にしています。これからも自己管理できるようにしたい」

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が3日、西武3回戦(ZOZOマリン)に先発し、プロ3年目で本拠地初勝利を挙げた。160キロ台を連発し、8回3安打1失点で自己最多の13三振を奪った。今季2試合目で初勝利。小学6年時に東日本大震災の被災児童を対象にした野球大会に出場した球場で、〝サンデー朗希〟がチームを3連勝に導いた。しなやかな投球で本拠地を完全に支配した。佐々木朗が8回3安打1失点で今季初勝利。3年目で初めてZOZOマリンのお立ち台に上がり、笑顔を見せた。「緊張していたのですが(新人捕手の)松川が『全然大丈夫っしょ』と言ってくれたので、大丈夫かなと思って投げました。(お立ち台からの景色は)最高です」最高気温12度と寒さが残る4月初旬に異次元の投球を披露した。この日投げた99球中、直球は70球。その半数以上で160キロ台を計測した。「前回登板は変な力みで制球が良くなかった。しっかり脱力して、コントロール重視で投げられたのが良かったと思います」。一、三回にはこの日最速の163キロを記録(自己最速は164キロ)。フォークボールも効果的で、五回2死まで無安打投球を続けた。七回に1失点したが、オグレディから3三振を奪うなど13奪三振は自己最多となった。待望の瞬間だった。昨年5月のプロ初登板から1年。公式戦では通算9試合目で本拠地初勝利を挙げた。岩手・猪川小6年時の2013年。東日本大震災で被災した岩手沿岸地域のチームを対象にした学童野球大会「リアスリーグ」がZOZOマリン(当時QVCマリン)で行われ、佐々木朗は猪川野球クラブの一員として出場し、優勝に貢献。マウンドにも立った。 運命に導かれて入団したロッテで、チームの神話を継承する。通算215勝を挙げ、マサカリ投法で知られた村田兆治氏、小野1軍投手コーチは日曜日に登板して白星を重ね、「サンデー兆治」「サンデー晋吾」と呼ばれた。佐々木朗も中6日で日曜日の登板が続く見込みで「サンデー朗希」として不敗神話を築き上げる。初完投も視野に入る中、首脳陣は今後もにらんで無理はさせなかった。チームは4-2で競り勝って同一カード3連勝を飾り、井口監督は「朗希は100球前でも160キロが出ていた。1年間しっかり回ってもらうことが最優先。八回までしっかりと投げてくれたことが収穫」と称賛した。今季は3年ぶりに人数制限なしとなり、観客2万人以上(2万1315人)の前で投げたのは初だった。「たくさんのファンの前で投げるのは、すごく力になります。その中で、いいピッチングができるようにと思っています」と佐々木朗。「サンデー朗希」がチームを2005年以来のリーグ優勝に牽引(けんいん)する。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
700 1.000
(-)
-
(-)
13626
(-)
13
(-)
4
(-)
4
(-)
0.228
(-)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
420 0.667
(-)
2.5
(-)
13715
(-)
12
(-)
1
(-)
4
(-)
0.207
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
ロッテ
440 0.500
(↑0.071)
3.5
(↑0.5)
13528
(+4)
19
(+2)
3
(-)
14
(+2)
0.226
(↑0.007
0.000
(-)
4
(1↑)
ORIX
450 0.444
(↑0.069)
4
(↑0.5)
13427
(+4)
23
(+2)
2
(+1)
3
(+2)
0.209
(↓0.002)
0.000
(-)
4
(1↓)
西武
450 0.444
(↓0.056)
4
(↓0.5)
13427
(+2)
35
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.216
(↓0.008)
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
180 0.111
(↓0.014)
7
(↓0.5)
13419
(+2)
40
(+4)
7
(+1)
3
(-)
0.193
(↑0.009)
0.000
(-)