日本ハム(★0対2☆)ロッテ =リーグ戦1回戦(2022.04.05)・札幌ドーム=
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ロッテ
0002000002900
日本ハム
0000000000600
勝利投手:ロメロ(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗2S))
敗戦投手:上沢 直之(0勝2敗0S)
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◆ロッテが4連勝。ロッテは0-0で迎えた4回表、エチェバリアの適時打で1点を先制する。なおも続く好機で高部にも適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・ロメロが6回3安打無失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が好機を生かせなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前、3日オリックス戦(京セラドーム大阪)で自身初となった「申告敬遠」をした采配について語った。振り返ったシーンは2-2の同点で迎えた8回裏の守備。マウンド上は百戦錬磨のベテラン左腕、宮西尚生投手(36)だった。1死三塁の場面で3番紅林幸太郎内野手(19)に対してカウント3-1となったところで、新庄監督は申告敬遠することを球審へ伝え、4番吉田正尚外野手(28)との勝負を選んだ。その後、1死二、三塁となり、吉田正が放った二遊間へのゴロは前進守備を敷いていた二塁手の水野達稀内野手(21)が捕球しきれず、決勝の2点中前適時打となった。吉田正は試合後に、前打者が申告敬遠をされて自身との勝負を選択された記憶は「ないですね...」と話していた。新庄監督は「あれは3ボール1ストライクになった時に、紅林君のインコースにいったやつがフラフラフラってポテンヒットになるのが嫌だったの。俺のイメージではね。そこで歩いてもらった。吉田君って申告敬遠されたことがない。その前の前(の打席)とかショートゴロとかゴロが多かった。宮西君の球のキレなら、ショートゴロかセカンドゴロになると思った。そこでホームで1つ取って、次の調子が上がってきていない(5番)杉本君でゼロで終わりっていうイメージだった。あれ水野君が調子が良くて打っていたら簡単に取って簡単にアウトにしていた。その辺を俺がセカンドとショートを変えても良かった。(遊撃を守っていた)石井君と水野君を。その辺は俺のミスだった。結果的には、あれでよかった。あれヒット?(記録は中前適時打)ヒット、あれ。あれエラーでしょと思った。でも、ああいうね、いいバッターに対して勝負させるという。あのバッターを抑えたら、次ああいう場面が来たらもっと気持ち楽になるし。吉田君、抑えたんだから、とね。そういうところの成長をさせたいという気持ちもあったし」と、意図を説明した。結果的に敗戦投手となった宮西には感謝を伝えていた。「俺の思った通りに打たせてくれて、あれはもう本当に野手の、ちょっとプレーが思うようにいかなかったのに対して、素晴らしい投球をしてくれて『ありがとう』ということは言った。あれは野手がカバーしてあげないといけないプレーだった」。吉田正の打球を捕球できなかったルーキー水野は4日に出場選手登録を抹消。開幕1軍を果たしたが、ここまで打撃でも無安打が続いていた。「水野君も、ちょっとああいうミスもあって、経験しなさいという。もっともっと。振りもね、キャンプの時とちょっと違う振りになってきていた。ヒットがほしい病なんですよ。だから、鎌ケ谷でヒットを打つ感覚だけ取り戻してくれたら。守備をガンガンさせてほしいというのもあったし。つながるんですよね。ああいうヒットが出ていないというのが、守備にもつながっている。その辺は俺がまた、どんどん勉強していかないといけないです」と、自らも反省しながら水野にも奮起を促した。

◆左足首の捻挫で開幕2軍となっていた日本ハム野村佑希内野手(21)が今季初昇格し、「6番三塁」でスタメンに名を連ねた。 春季キャンプ終盤にスライディング練習で患部を痛めて離脱していた。3月21日のイースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)で実戦復帰し、同リーグでは7試合出場で19打数5安打、打率2割6分3厘。新庄剛志監督(50)は試合前に、1軍合流した野村や玉井大翔投手(29)らに「期待は使ってみて。そこからやね。こういう感じで2~3人ずつ変えていく予定ではいる。調子のいい選手はもちろん残すし」と話した。

◆BIGBOSSが緊張した子どもに救いの手を伸ばした。試合開始直前。「プレーボール」のコールを務めるはずだった小さな子どもが、緊張から声を発することができなくなってしまった。その状況を見ていた新庄剛志監督(50)が三塁側ベンチから走って、その場へ駆け寄った。指揮官は始球式を投げ終えて待っていた別の子どもと握手して、試合前のイベントを何事もないように収めた。機転を利かせた新庄監督の行動と緊張の中で登場した子どもに、場内からは温かい拍手が送られた。

◆BIGBOSSのリクエストが初成功した。3回表の守備でロッテ藤原恭大外野手(21)が平凡な遊ゴロを放ったが、遊撃手の石井一成内野手(27)が待って捕球し、一塁へ送球したことで藤原の一塁到達と微妙なタイミングとなり、最初はセーフの判定が下された。 ここで、新庄剛志監督(50)が大きな四角を描いてリクエストを要求。結果的に石井の送球が間に合ってアウトと判定は覆った。新庄監督にとっては初めてリクエストが成功したが、厳しい表情だった。

◆ロッテ打線が状態を上げてきた。4回までに8安打。1、2回は2安打ずつも無得点だったが、4回はアデイニー・エチェバリア内野手(32)と高部瑛斗外野手(24)に適時打が生まれ、2点を先制した。 エチェバリアは試合中、広報を通じて「先発のロメロが頑張っているので助けたかった」と、高部は「2打席三振でチャンスをつぶしていたので、何とか打てて良かったです」とそれぞれコメントを寄せた。日本ハム上沢から4回までに放った8安打は、全てシングルヒット。これまではフライアウトが多くなりがちで、試合前には井口監督も「しっかり強いゴロ、ライナーを」と話していた。打線全体でしっかり実践し、まずは試合の主導権を握った。その後は投手陣が無失点で継投し、2点を守り切った。

◆日本ハム吉田輝星投手(21)が9回に登板し、直球を軸にロッテ打線を3者凡退に抑えた。 先頭の安田には147キロ真っすぐで一ゴロ。続くエチェバリアは高めの148キロ直球で詰まらせて二飛。最後はルーキー池田に対して、カウント2-1から高めの149キロ直球で空振りを奪って追い込み、最後は再び149キロ直球を外角低めに決めて見逃し三振。投げ終わった後はマウンド上で飛び上がるほどの躍動感たっぷりの投球に、新庄剛志監督(50)もこの日一番の笑顔で拍手を送った。

◆今季2度目の先発だった日本ハム上沢直之投手が、5回2失点で2敗目を喫した。無四球で制球に大きな乱れはなかったが、4回に3連打で先制を許し、味方の援護にも恵まれなかった。 「前回と同じように、先に点を取られてしまいチームに申し訳ない気持ちです。要所で粘れずにただただ申し訳ない気持ちです」とコメントした。

◆ロッテのドラフト3位、広畑敦也投手(24=三菱自動車倉敷オーシャンズ)が好リリーフで、チームの4連勝と貯金1に貢献した。 2点リードの7回、国吉が2番手でマウンドに上がったが、5球連続で明らかなボール球という大荒れ状態。無死一、二塁となって広畑が呼ばれた。「ピンチで使ってもらえるということは、そこを乗り越えていけると思われていると思うので」。強い気持ちで、プロ2試合目のマウンドへ向かった。アルカンタラにフルカウントから三振を奪い、石井に安打を許し、1死満塁。代打清宮は再びフルカウントから捕邪飛に。1番浅間にもフルカウントになった。「ストライクゾーンで打たれて、の方が守っている野手も気持ちいいだろうし、ヒット打たれたら点入るよねという場面なので。打たれていいという気持ちで投げていました」。ゾーンで勝負できるカットボールを選び、見事に空振り三振。修羅場をくぐり抜けた。守護神益田は試合後「よっ、ヒーロー!!」と広畑を笑ってたたえた。佐々木千は2軍で投げ始めたものの、唐川はコンディション不良で実戦復帰していない。国吉も安定しない。この日はゲレーロもベンチ入りしていなかった。選択肢が限られてくる中で、井口資仁監督(47)は「安定しているので。ストライクを取るには困らないですし」と火消しに広畑を指名した。満点回答に「2イニングとか長いイニングでも考えているので。今日みたいな投球をしてくれれば、もっといいところで使えると思います」と評価を高めていた。【金子真仁】

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が監督業の難しさを吐露した。ロッテに完封負けした試合後の会見で「自分が選手やってた時は自分のせいで割り切れるけど、(監督として今は選手の)いいものを出してあげたいっていう気持ちが強いし、悔しんでる顔を見たくないし。監督として難しい面でもあるし、楽しい面でもある。成長した時に、もっとハッピーになれるしね」と、話した。 監督として、歯がゆい試合であったことは間違いない。投手陣が2失点で抑えながら、野手陣は2度の満塁機を生かせずに今季4度目の0封負け。2度あった犠打のサインはいずれも決まらず、絶好機であと1本も出ない。7回1死満塁で代打として送った清宮幸太郎内野手(22)はカウント3ボールから「打て」のサインで真ん中の150キロ直球を見逃した。新庄監督は試合を振り返りながら、清宮については「本人が一番、悔しかったと思う。でも、前みたいな中途半端なスイングはなくなってきているから。タイミングとしては高いフライも上がっているし、紙一重なんですよ。その紙一重が一番難しいんだけど。それをね、調子が上がってきて真芯で捉えて喜んでいる姿を見たいですね、早く。まあまあ、清宮君だけじゃなくて、選手全員がそういう気持ちになってほしい。待てって時、待てって(サインを)出すんだから。打てる時は打ってほしいのよ、結果を恐れずに。ヒーローになるチャンスをあげてきたいよね。(BIGBOSSの期待に)応えてほしい」と、選手へ訴えかけた。チーム再建は始まったばかり。「目先の1勝より、今後の、先の成長に俺は期待しているから」と話した新庄監督は「でも、これからですよ。これからガンガン、もっともっと大事な場面が来て、もっともっと活躍してもらって、やっていけばいい」。ブレないBIGBOSSは、前だけを見据えていた。

◆ロッテのエンニー・ロメロ投手(31)が今季初勝利を喜んだ。「皆さんと、神様のおかげです」。 決して望んだ展開ではなかった。登板前日に口にした。「できるだけ球数を少なく投げれば1イニングでも多く投げられるし、そのことによってチームの勝利に貢献できるから」。週最初の火曜日を任される。リリーフの負担減を求められる立場だ。それがこの日は、3回までに62球。2回と3回だけで49球を投じ、そのうち18球がファウルだった。際どいコースのボール球もあった。でもロメロは折れない。「あのイニングは粘られましたし、相手もそういう感じでやってくるところもありますけど、自分はいい球を投げるという気持ちだけで投げました」ピンチを乗り越えるたび、ほえた。6回1死、3番近藤に粘られ8球が、一塁線に切れていきそうなライナーに。一塁安田が好捕した。ほえて、パチパチパチと明瞭な音で3度、拍手した。「チームが勝つのが一番大事なので。チームの勝利に貢献するために日本に来ているので」。昨季途中で加入。ドミニカ共和国出身の左腕は、すっかりなじんできた。お立ち台で思いを口にした。「皆さん本当に僕のことをとても温かく迎えてくれてありがたいです。できれば引退するまで、最後までこのチームでプレーしたいなと思っています」温かい拍手が札幌ドームに響いた。【金子真仁】

◆中6日で先発した日本ハム上沢直之投手(28)は5回8安打2失点で今季2敗目を喫した。前回登板の3月29日西武戦(札幌ドーム)では8回126球を投げたが、この日は5回77球で降板した。早期交代となった背景は、この試合での作戦上の理由と今後の登板スケジュールを考慮してのことだったようだ。 新庄剛志監督(50)は試合後に「最初から球数。あれくらいの球数で代わるということを聞いていたので。その通りになった、と」と、明かした。武田勝投手コーチ(43)も「予定通りの継投なので、球数も含めてですけど、その後も展開によってはすぐ継投に入る予定だったので、こちらの作戦です。みんなでつないでいく野球がメインだったので、それだけです」と説明。次回登板について、登板間隔を詰める可能性も問われた同コーチは「それは僕の口からは言えない。いいところは突いています」と話した。

◆悔しい"開幕戦"になった。左足首の捻挫から1軍復帰し、即フル出場で内野安打2本を放った日本ハム野村佑希内野手に笑顔はなかった。 「ヒットが出たことは良かったですけど...」。2回無死一、二塁で迎えた、今季初の打席は遊撃への内野安打。満塁へと好機を広げた今季初安打にも「あそこで内野安打じゃなくて、しっかり打っていれば、また違った展開になっていたと思う」と、反省した。春季キャンプ終盤で故障離脱し、リハビリ期間で「体、打撃、全部。キャンプからやってきたことを見直した」。さらに再認識したのは、自身が求められているのは何か-。「あそこでタイムリーを(打ってほしいと)ベンチが求めて(1軍へ)上げてくれたと思う」。だから、悔しい。先制機で得点を生み出せず、チームは10試合目で早くも今季4度目の0封負け。「チームを勝たせたいと思って上がってきた」というジェームスは必ず、やり返す。

◆日本ハムは、早くも今季4度目の0封負け。開幕から10試合消化時点で1勝9敗は、前身の東映時代も含めて球団最低の勝率となった。 新庄剛志監督(50)は「負けは続いていますけど、徐々にいい感じになってきている」としながらも、ここ一番で送り出した大砲候補に、注文も忘れなかった。0-2の7回、1死満塁の大チャンスだった。映画「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーのテーマ曲に乗って登場したのは、代打清宮。新庄監督は「『さあ、行きなさい』『ここで使うんだ』と」と、期待を込めて送り出した。打席に入った時の雰囲気は100点満点。スリーボールとなったところで、BIGBOSSから清宮へ「打て」のサインが出た。しかし、背番号21は、4、5球目と真ん中付近のストライクに手が出ず、結局、6球目の151キロに詰まって捕邪飛に倒れてしまった。ベンチへ戻った清宮を、指揮官は「オレは君を信じて『打て』のサインを出したんだから、割り切って、バチーンと捉えに行きなさい」と、いさめたという。「ファイターズの若い子は、どんどん行って失敗から学ぶ。オレなら、行くけどね。オレなら(ボールが)1メートル50センチ手前でも振りに行く。あそこで打てば、ポーンってレベルが上がる」と、残念がった。この日は、2度の満塁機で無得点。春季キャンプで何度も1死満塁を想定した練習を行ってきただけに、成果が出ず「もう1回キャンプしようかな」と苦笑い。「目先の1勝より、先の成長に期待している」と、前だけを見ている。【中島宙恵】

◆日本ハム・野村佑希内野手(21)、玉井大翔投手(29)が5日、1軍に合流し、出場選手登録された。野村は昨季4番に座るなど99試合に出場し打率・267、7本塁打、37打点。今季はキャンプでも1軍で汗を流していたが、2月25日の走塁練習中に左足を痛め、離脱していた。イースタン・リーグではここまで7試合に出場し、患部の回復ぶりを見せていた。また、登録はされなかったが上野響平内野手(20)がこの日の1軍の試合前練習に合流した。 新庄剛志監督(50)は「期待は、使ってみて。そこからやね。こういう感じで2、3人ずつ変えていく予定ではいる。調子のいい選手はもちろん残すし」とうなずいた。

◆疑問を呈されていた采配の意図を明かした。日本ハム・新庄監督がロッテ戦前に、3日のオリックス戦(京セラ)での〝一幕〟について説明した。場面は2―2の八回。2番手・北山に代えてセットアッパーの宮西をマウンドへ送り、1死三塁で紅林を迎えたところだった。紅林に対しカウント3―1となったところで、BIGBOSSは申告敬遠を申し出た。次打者が昨季首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得している、強打者・吉田正だっただけに、マウンド上の宮西は眉間にしわを寄せる厳しい表情...。結果として、の吉田正が放ったゴロをこの回から二塁に入った水野が捕球しきれず、中堅へ抜ける決勝2点打。宮西は負け投手となった。プロ入りから14年連続で50試合以上登板を果たし、現役最多の374ホールドを積み上げてきた中継ぎエースに対するこの采配に、苦言を呈する声も少なくなかったが...。BIGBOSSの根拠は、こうだった。「あのカウントになった時に、俺のイメージでは紅林くんが内角を打ってポテンヒットになるのが嫌だった。そこで歩いてもらった。吉田くんは申告敬遠されたことがない。その前(の打席)とかゴロが多かった。宮西くんの球の切れなら、ショートゴロかセカンドゴロになると思った」吉田正をゴロに打ち取り、本塁でまずアウトを1つとる。そして2死一、三塁から次打者の杉本を抑え、無失点...、というのが指揮官の描いた理想形だった。結果として打ち取った打球だっただけに「(八回に)セカンドとショートを変えても良かった。石井くんと水野くんを。その辺は俺のミス」と反省も口をついた。宮西には降板後に直接、「あれは野手がカバーしてあげないといけないプレー。俺の思った通りに打たせてくれて、素晴らしい投球をしてくれて、ありがとう」と伝えたという。データ、〝勘ピューター〟、選手個々の調子―。判断のひとつひとつが勝敗を左右する。あらゆるものを頭に入れ、勝つための最善策を模索し続ける。

◆ロッテが4連勝した。四回にエチェバリアと高部の適時打で2点を奪い、5投手の無失点リレーで逃げ切った。ロメロが6回を3安打で今季初勝利。益田が2セーブ目。日本ハムは二、七回の満塁機を生かせず零敗で4連敗を喫した。

◆ロッテの高部が5試合連続安打をマークして勝利に貢献した。四回、エチェバリアの適時打で1点を先行してなお2死一、二塁で、上沢の初球の変化球を捉えて中前へ適時打。それまで2打席連続で空振り三振に倒れていただけに「チャンスもつぶしていたので何とか打てて良かった」と安堵した。春季キャンプから好調を維持し、オープン戦はいずれも12球団トップの打率3割9分3厘、得点圏打率6割6分7厘、出塁率4割3分5厘をマーク。1番打者としてプロ3年目で初めて開幕戦から先発出場を果たした。国士舘大からドラフト3位で入団。俊足を生かし、リードオフマンとして期待は大きい。「1年間、1軍の戦力として戦い続けられるように頑張りたい」と飛躍を期している。

◆日本ハムの上沢は5回8安打2失点で開幕2連敗を喫した。3月29日の本拠地開幕戦に続き、打線の援護がなくリードを許して降板し「前回と同じように、先に点を取られてしまいチームに申し訳ない気持ち」と自分を責めた。立ち上がりから力があった直球を打順が2巡目に入った四回に狙われた。3連打で1点を先行され、なお2死一、二塁で高部に落ちきらなかった初球のフォークボールをたたかれ中前への適時打とされた。「要所で粘れずにただただ申し訳ない」と意気消沈の様子だった。

◆日本ハムは再三の得点機で決定打が出なかった。七回1死満塁では代打清宮が3ボールから「打て」のサインが出ていながら真ん中付近の直球を見逃し、そのまま凡退。新庄監督は「ああいうところでバチンと一発で仕留めてくれたらこっちはうれしい。打てる時は結果を恐れず打ってほしい」と積極的な姿勢を求めた。五回無死一、二塁では清水が3球連続でバント失敗をするなど、要所で流れをつかめず、零敗は早くも今季4度目となった。

◆ロッテが4連勝。四回にマーティン、高部の適時打で奪った2点を5人の継投で守り切った。先発したロメロは6回3安打無失点で今季初勝利。二回に無死満塁のピンチを迎えたが、アルカンタラを三振、続く石井は中飛、最後は清水を右飛に打ち取り、得点を許さなかった。ロメロの試合後のインタビューは以下の通り。) --投球を振り返って「二回の無死満塁のときには正直1点か2点は取られてしまうかなと思っていたんですけど、うまいこと投球できましたし、皆様と神様のお陰だと思います。今日はいい投球ができて、チームの勝ちに貢献できて良かったなと思います」) --今日の投球で良かったところは「カットも真っ直ぐも今日は全部の球が良かったと思います。一番大事なことはチームに勝ちがつくことなので、僕はどんどんストライクゾーンへ投げてアウトを重ねていくことが自分の仕事です」--チームは4連勝。どんなところに強さを感じるか「投手だけじゃなくて打者も素晴らしい雰囲気ですし、いい雰囲気の中でやれていると思います。僕たちの今年の目標は優勝することなのでそれに向かって頑張っていきます」--昨季にロッテへ途中加入。改めてチームの居心地は「2019年から2年間、違うチーム(中日)でプレーしてたんですけど、ロッテに入ってとてもいい雰囲気でやらせてもらってます。皆さん僕のことを温かく迎えてくれましたし、そこは本当に嬉しいですね。できれば引退するまで最後までこのチームで、日本でプレーしたいです」

◆日本ハムは、0―2でロッテに敗れて4連敗を喫した。開幕から10試合で9敗は、2017年など過去4度あった8敗を抜く球団ワースト。それでも、新庄剛志監督(50)は「目先の1勝より、今後の成長。若いし、これからガンガン行ってもらって」と前だけを向いた。今季の白星は3月31日の西武戦(札幌ドーム)が最初で最後。この日は再三の好機をものにできなかった。2点を追う七回には1死満塁で代打・清宮を起用したが捕邪飛。カウント3―0から「打て」のサインを出したBIGBOSSは、ストライクを見逃しての結果に「ああいうところで、さあ行きなさいと」と積極性を求めた。ただ、光も見いだした。春季キャンプ中の左足首負傷から復帰し、スタメン出場した野村が2安打。新庄監督は「ああいう緊張感がある試合で打てばレベルが上がる。打てなければ練習するだろうし。(今年は)レギュラーをつかみなさい、という年なので」と成長に期待を寄せた。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
800 1.000
(-)
-
(-)
13532
(+6)
16
(+3)
5
(+1)
5
(+1)
0.236
(↑0.008)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
2.5
(-)
13622
(+7)
15
(+3)
1
(-)
4
(-)
0.213
(↑0.006)
0.000
(-)
3
(-)
ロッテ
540 0.556
(↑0.056)
3.5
(-)
13430
(+2)
19
(-)
3
(-)
14
(-)
0.229
(↑0.003
0.000
(-)
4
(-)
ORIX
460 0.400
(↓0.044)
5
(↓1)
13330
(+3)
29
(+6)
3
(+1)
3
(-)
0.208
(↓0.001)
0.000
(-)
4
(-)
西武
460 0.400
(↓0.044)
5
(↓1)
13330
(+3)
42
(+7)
6
(+2)
2
(-)
0.223
(↑0.007)
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
190 0.100
(↓0.011)
8
(↓1)
13319
(-)
42
(+2)
7
(-)
3
(-)
0.192
(↓0.001)
0.000
(-)