オリックス(☆2対0★)日本ハム =リーグ戦1回戦(2022.04.01)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:山岡 泰輔(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝1敗1S))
敗戦投手:根本 悠楓(0勝1敗0S)
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◆オリックスは初回、杉本の適時打で先制する。そのまま迎えた5回裏には、吉田正が適時二塁打を放ちリードを広げた。投げては、先発・山岡が6回途中無失点7奪三振の好投。その後は4投手の継投で完封勝利を収めた。敗れた日本ハムは、打線が散発5安打と振るわなかった。

◆お笑いタレントのたむらけんじ(48)が、オリックス-日本ハム1回戦(京セラドーム大阪)で始球式を務めた。 獅子舞をかぶり、背番号829(焼き肉)姿で登場。ワンバウンド投球を披露するとマイクを握り「絶対勝つぞー!」と叫んだ。投球後は「やっぱりノーバウンド投球したいよね...また来年や!」と再登板に気合を入れた。相手ベンチからも大きな拍手が届き「BIGBOSSめっちゃ拍手してくれてたね!うれしかった。すっごい。あの人、ええ人やなあ」と感謝していた。

◆切り札の「ジョーカー」が、連敗を5で止めた。先発したオリックス山岡泰輔投手(26)が、6回途中4安打無失点の好投で、今季初白星をマークした。 昨年6月1日阪神戦(甲子園)以来、306日ぶりのシーズン白星に、笑みを浮かべた。昨年6月22日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で、右肘を負傷。「終わった...と思いました」と0回1/3での緊急降板だった。決断を下し、昨年9月に右肘クリーニング手術を受け、リハビリ生活を送ってきた。思いは熱かった。驚異の回復力で、昨年11月25日の日本シリーズ第5戦(東京ドーム)で、電撃復帰マウンドに立った。今季は宮崎春季キャンプから先発調整。だが、3月25日~27日の開幕3連戦では、ブルペン待機。27日には救援で1回無失点だった。中嶋マジックの「ジョーカー」となり、先発第7の男としてマウンドへ。この日の最速は148キロを計測し「久しぶりの先発ということもあって、立ち上がりは力が入っていた。全力でいけるところまでと思って投げました」と笑顔で話した。チームの連敗を5で止め、2勝5敗の借金3。2日にはエース山本が先発予定。昨季王者が逆襲モードに突入した。【真柴健】

◆「新成人」の日本ハム根本悠楓投手(19)が、ほろ苦い大人の1歩を踏み出した。1日、オリックス1回戦(京セラドーム大阪)でプロ初先発したが、3回2/3を4安打、4与四球で1失点。高卒2年目の道産子左腕はプロ初黒星を喫した。戸惑いと反省に、19歳の心は支配されていた。プロ初先発の根本が、制球に苦しんだ。「実力が全然足りないなと思いました。自分の気持ちとか、実力不足」。1点を追う4回。2四球が絡み2死満塁のピンチを招いて降板。4安打1失点も計4四球が響いた。あどけなさ残る表情が、動揺に包まれた。立ち上がりを突かれた。球が上ずった初回、四球と連打で1死満塁。警戒していた杉本に左前適時打で先制点を許した。最少失点で切り抜けたが、2回以降も毎回走者を背負うマウンド。「テークバックを少し気にしすぎちゃって、リリースポイントまでスムーズにいかなかった」と、投球フォームの乱れとなって表れた。この日、改正民法が施行され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。高卒2年目左腕の根本は、3月31日に19歳になったばかり。「ケガなく1年間、野球をしたい。10代は、いっぱい勝てれば」と抱負を話していた。3月25日の開幕戦では、リリーフでプロ初登板&プロ初ホールド。「いい手応えだった」と納得した後、首脳陣から先発切符を言い渡された。白老白翔中3年時には、全国大会決勝で史上初の完全試合を達成。直後には札幌ドームの日本ハム戦に招待されたことがある。17年にはU15日本代表でアジア選手権Vに貢献。当時の投手コーチで、プロでも指導を受けている武田投手コーチからはこの日、「もっとストライクゾーンで勝負していかないと苦しい展開になる」と助言を送られた。根本は「もう1度、自分のフォームからピッチングを見直して練習していきたいです」。まだ大人の階段を上り始めたばかり。大切に、成長への芽を伸ばしていく。【田中彩友美】

◆日本ハムは今季初の連勝を逃したが、外野陣が2つの補殺を決めた。1つ目は4回無死満塁の場面で、左翼の今川優馬外野手(25)が左飛を捕球後に、タッチアップした三塁走者のバレラを本塁で封殺。2つ目は8回1死満塁の場面で中飛を捕球した中堅の松本剛外野手(28)がタッチアップした代走佐野皓を封殺した。 紺田敏正外野守備走塁コーチ(41)は「1つ目(今川)は体勢も悪かったが、なんとか気持ちでアウトにしてくれたかなと。最後(8回)の松本は、左打者(の福田)で(打球が)流れるところでレフト寄りに少し守りながら、うまく打球に入りこむイメージで、いいボールを投げてくれた」と、両プレーをたたえた。 春季キャンプ中から低く強い送球を意識的に取り組んできた外野陣。守り勝つ野球を目指している新庄剛志監督(50)も球団を通じて「今川くん、松本くん、守備の連係が少しずつ成長してきている。これを続けていけば必ず良い方向にいく」と、今後への手応えを得たシーンだった。また、この日は外野シフトが目まぐるしく変わった。3回に左翼でスタメン出場した万波が右翼へ、右翼でスタメン出場した今川が左翼へ回った。今川は8回に再び右翼へ回ったが、1死満塁となった場面で、左翼の王柏融外野手(28)と守備位置を交代して、また左翼へ回った。意図について、同コーチは「万波はあまりレフトを守れていないので、経験値を上げないといけない。まだ、ポジショニングだったり打球感だったりのところで、少し経験を積みながら、また戻してというところで。本人もライトの方が自信があるが、レフトもできないと、ということで」と説明。8回の守備位置交代については「最後は打者(左投げの上原対左打者の福田)でフライのイメージというところでライトよりもレフト(に飛ぶ可能性が高い)というようなところですね」と、王柏融と今川の肩を考えながらの指示だった。

◆オリックスは打撃低調で今季初の5番に下がったラオウこと杉本裕太郎外野手が先制適時打で意地を見せた。 初回1死満塁。左腕根本から左翼へ運び「もがいている途中。今日みたいな打ち損じが良いところに飛ぶこともある。切り替えて頑張ります」と引き締めた。1月の広島自主トレからともに汗を流す山岡とお立ち台に上がり「今日、試合前に『そろそろ打てるよ』と言ってもらえた。打って恩返しがしたい」と復調を約束した。

◆オリックスは今季初の4番を任された吉田正がマルチ安打で復調気配だ。 初回1死一、二塁の好機は右安打でつなぎ、5番杉本の先制打を呼んだ。5回1死一塁では中越えの適時二塁打。それでも「バッティングは生き物なので、今日打てたから明日打てるとも限らない。しっかり準備をしたい」と引き締めていた。

◆?代名詞は"タテスラ"。オリックス山岡泰輔投手(26)は、縦に大きく割れるスライダーを武器に、打者を翻弄(ほんろう)するスタイルだ。その他にもカットボール、カーブ、チェンジアップ、シュート、そして直球と、多彩に操る。豊富な球種を用意するのは「(配球を)絞らせないようにするのが目的」だ。球種の数を問うと「わかんないです。もっと、あると思うんですよね」とニヤリ。変化球1つ1つに「ベースがある」と言い「そこに(工夫を)付け足すか、減らすか」と無限の変化がある。「ゲームでも(変化球の)表示に困ると思います」と笑う。結局、何球種の設定なのかと問うと「あ、でも、プロスピ(プロ野球スピリッツ)は、ついてきてるみたいですね」とヒントをくれた。携帯ゲームを調べてみると、直球、カット、スラーブ、縦スラ、サークルチェンジ、シンキングファスト、ナックルカーブ、縦カット、超高速シンカー...。「(この先も)完成しないですよ。(変化が)意図的ではないので」。ますます進化する幻惑投球も大きな武器だ。【オリックス担当=真柴健】

◆二刀流1年目の日本ハム上原が今季初昇格し、投手として今季初登板した。バックの好守もあり、7、8回を無失点。「まずは無失点に抑えられたのが良かった」と振り返った。2軍戦では外野手として実戦経験を積んでいる。「(投手としては)やっと(1軍に)呼ばれたかと。(野手としては)もう呼ばれたかという部分もある」と成長段階の新米二刀流は、近日中の野手デビューを目指す。

◆お笑いタレントのたむらけんじ(48)が始球式を務めた。 始球式を務めるたむらけんじ) おなじみの獅子舞をかぶり登場。ワンバウンド投球を披露すると、マイクを握り、「(右足負傷で離脱中の)T─岡田選手、早く戻ってきてください。きょうは絶対勝つぞー!」などと絶叫した。

◆復調が待たれるオリックスの杉本と吉田正がそろってタイムリーを放った。一回1死満塁で、今季初めて4番を外れた5番杉本が根本の高めの速球を左前にはじき返す先制打。4試合ぶりに打点を挙げ「みんながつないでつくったチャンスで、何とか先制したかった」と振り返った。打線が思うように機能しない中、打順変更が功を奏した。代わって4番に座った吉田正は一回は右前打でつなぎ、1―0の五回は1死一塁から左中間に適時二塁打。今季初めて3番を任された紅林の右前打の直後で、西村の初球の直球を捉え「いい流れに変えていけるように積極的に打ちにいった」とさすがの勝負強さを発揮した。

◆プロ初先発した日本ハムの根本は1失点で四回途中に降板した。一回は1死から四球を与えた後に3連打を浴びて先制を許した。次打者を併殺打で切り抜けたが、その後もテンポが悪いままで、四回にピンチを残して救援を仰ぎ「コントロールが定まらず、最後まで修正することができなかった」と反省した。3月31日に19歳になったばかりの地元北海道出身サウスポー。25日のソフトバンク戦でプロデビューして1回無失点、四死球を与えても3三振を奪った。先発抜てきは期待の表れで「フォームから投球を見直して練習していきたい」と成長を誓った。

◆オリックスが5投手による無失点リレーで連敗を5で止めた。先発の山岡はチェンジアップを有効に使い、5回?を4安打、7奪三振で今季初勝利。一回に杉本が先制打で、五回は吉田正が適時二塁打。日本ハムは三塁を踏めなかった。

◆日本ハムは清宮を4番に据えるなど前日から打順を大きく組み替えたが、オリックスの山岡の緩急と、適材適所の継投に翻弄された。三塁すら踏めず、今季初の連勝はならなかった。一方、守りでは好プレーが出た。四回無死満塁では左翼手の今川が、難しい体勢から必死の本塁返球でタッチアップの走者を刺して失点を免れた。八回も1死満塁で飛球を捕った中堅手の松本剛が完璧な送球で三塁走者の生還を防いだ。新庄監督は「守備の連係が少しずつ成長してきている。これを続けていけば、必ずいい方向にいく」と評価した。

◆オリックスの抑え、38歳の平野佳が今季初セーブを挙げた。2―0の九回に浅間、清宮、代打近藤の3人をきっちりと打ち取り「シーズン最初のセーブや勝ち星に関しては誰もが不安なところなので良かった」と胸をなで下ろした。前日の3月31日の楽天戦では0―0の九回に打たれて敗戦投手になった。「しっかり前を向いてやっていくしかない」と雪辱を果たし、チームに本拠地初勝利をもたらした。(京セラ)

◆オリックスの顔の一人が、先発ローテーションに帰ってきた。今季初先発の山岡が、5回2/3を4安打無失点と好投。チームの連敗を「5」で止め、304日ぶりとなる先発星をつかんだ。「いつも通り、(マウンドに)上がれたかなと思います。入りも良かったですし、いい緊張感のなかで投げられたかな、と思います」右肘を負傷して途中降板した昨年6月22日の日本ハム戦(京セラ)以来となる公式戦での先発マウンドだった。冷静に日本ハム打線と対峙すると、代名詞でもあるスライダーとチェンジアップを駆使し、7奪三振と三振の山を築いた。2─0の六回には万波の打球が右足を直撃。今年初のお立ち台では開口一番、「いまはちょっと...足が痛いです」と苦笑いしたが、キッチリと試合をつくり、連敗ストップに貢献した。右足の状況や昨年手術を受けた右肘の状態を考慮し、中嶋監督は六回途中で降板させたが「本当に山岡がよく投げてくれた。彼らしい投球だった」と評価した。昨年は右肘手術で、一昨年も左脇腹痛でシーズンの大半をリハビリに費やした。2年続けて不本意な結果に終わり、悔しい気持ちを抱いていた。「2年分の借りを返したい」─。その一心でオフからトレーニング。先発、中継ぎのどちらでもいける準備を続けてきた。それらすべてをボールに込め、今季初勝利をつかんだ。ヒーローインタビューの最後、「少しでも挽回できるように投げていきます」と宣言した背番号「19」。2019年に13勝4敗で勝率第1位に輝き、20年には2年連続で開幕投手を務めた。やはり山岡には先発のマウンドが似合う。(西垣戸理大)

◆日本ハムは今季2度目の零敗で再び単独最下位となったが、〝新庄イズム〟の浸透は感じさせた。四回無死満塁で左翼・今川、八回1死満塁で中堅・松本剛と1試合2補殺を記録。新庄監督は「守備の連携が少しずつ成長してきている。これを続けていれば必ず良い方向にいく」と球団を通じてコメントした。敵将の中嶋監督とは2004-06年に日本ハムで同僚。そして〝痛い思い出〟がある。05年4月15日の楽天戦(東京ドーム)で、中嶋のファウルがネクストバッターズサークルにいた新庄の股間を直撃。体を「く」の字に折り曲げて悶絶(もんぜつ)したが、直後の打席で先制アーチを放ち「右〇〇〇〇打法!! 大当たり~!」との名言?を残した。開幕前は「だから、ボッコボコにやっつける」と笑いながら話していたが、今季初対決は逆に〝ボコ〟られてしまった。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
700 1.000
(-)
-
(-)
13626
(+1)
13
(-)
4
(+1)
4
(-)
0.228
(↓0.023)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
420 0.667
(↓0.133)
2.5
(↓1)
13715
(-)
12
(+1)
1
(-)
4
(-)
0.207
(↑0.001)
0.000
(-)
3
(-)
西武
430 0.571
(↓0.096)
3
(↓1)
13624
(+1)
23
(+2)
4
(-)
2
(-)
0.221
(↓0.013)
0.000
(-)
4
(-)
ロッテ
240 0.333
(↑0.133)
4.5
(-)
13716
(+2)
16
(+1)
2
(-)
8
(+1)
0.197
(↑0.005)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
250 0.286
(↑0.119)
5
(-)
13616
(+2)
21
(-)
1
(-)
1
(+1)
0.192
(↑0.016
0.000
(-)
6
(1↓)
日本ハム
160 0.143
(↓0.024)
6
(↓1)
13617
(-)
29
(+2)
6
(-)
3
(+1)
0.187
(↓0.004)
0.000
(-)