ロッテ(☆2対1★)西武 =リーグ戦1回戦(2022.04.01)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 12345678910
西武
00000001001420
ロッテ
1000000001X2710
勝利投手:ゲレーロ(1勝0敗0S)
敗戦投手:平井 克典(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 西武戦チケット予約

DAZN

◆ロッテがサヨナラ勝利で連敗を4で止めた。ロッテは初回、相手の暴投の間に1点を先制する。その後同点とされるも、延長10回裏に1死満塁から佐藤都が犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・ゲレーロが来日初勝利。敗れた西武は、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆西武新外国人のブライアン・オグレディ外野手(29)が好調。ここまで6試合出場して22打数8安打、打率3割6分4厘を残し、特に得点圏では3打数3安打の打率10割。今日も好打を見せるか。

◆ロッテ安田尚憲内野手(22)が、出場選手登録された。特例2022の代替指名選手となる。 ここ2年は主軸として起用される機会が多かったものの、伸び悩み、今春もなかなかコンディションが上がらずに2軍スタートとなっていた。イースタン・リーグでは4試合で10打数5安打、打率5割と状態を上げてきていた。この日も試合前の打撃練習では快音を続けていた。相手先発、西武高橋とも昨季は15打数7安打1本塁打と相性がいい。

◆ロッテ藤原恭大外野手(21)が背番号1としての初安打を放った。今季チームの6試合目にして、初めてのスタメン出場になった。初回1死、西武高橋のスライダーを二塁左への内野安打とした。その後、3番中村奨の打席で今季初盗塁に成功。2死二、三塁での5番佐藤都の打席で暴投があり、自身今季初得点となる先制のホームを踏んだ。大阪桐蔭時代に甲子園春夏連覇を達成し、18年ドラフト1位で入団し、今季で4年目を迎える。背番号も2から1に変更され、レギュラー獲得が期待されている。

◆ロッテのドラフト1位松川虎生捕手(18=市和歌山)が、通算144盗塁の西武源田を刺した。 2回2死、源田が内野安打で出塁すると打席には7番ジャンセン。石川が2球目の後に、一塁けん制を二つ入れて、投じた3球目。盗塁に動いた源田に、松川がタッチゾーンへストライク送球。昨季盗塁王の足を見事に封じた。捕球から二塁到達への送球タイムはストップウオッチ計測で約1・90秒だった。この日、改正民法が施行され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。成人初の盗塁阻止で、また存在感を増した。打撃では4打数無安打だったが、延長10回まで石川、益田、ゲレーロをリードし続け、チームをサヨナラ勝ちに導いた。

◆ロッテがサヨナラ勝利で連敗を4で止めた。 1-1の延長10回、1死満塁から佐藤都志也捕手(24)が殊勲のサヨナラ犠飛を放った。この日は先発の石川歩投手(33)が8回1失点の好投も、打線が西武高橋を崩しきれず。9回は益田直也投手(32)が2四球で、10回はタイロン・ゲレーロ投手(31)が3四死球でピンチを迎えたが、いずれも無失点で切り抜けた。ゲレーロは来日初白星。ドラフト1位の松川虎生捕手(18)が最後まで粘りのリードを見せ、本職が捕手の佐藤都も一塁で再三の好守備を見せた。

◆西武はサヨナラ負けで連敗となった。1-1の10回裏1死満塁から平井が犠飛を許した。無死一塁の場面では名手源田が併殺コースの打球を、まさかの落球。ピンチが広がってしまった。10回表の攻撃では1死満塁の好機をつくるも、鈴木が併殺打で得点を奪えなかった。辻監督は「勝ち越せるところで、チャンスをつぶすとね...」と声を落とした。

◆ロッテが連敗を4で止めた。延長10回1死満塁、佐藤都志也捕手(24)が右翼へサヨナラ犠飛を放った。 開幕戦から5番での起用が続き、捕手、一塁と2ポジションでの攻守での活躍が続く。井口監督は「本人がずっと試合に出てる喜びを感じながらやっているのかと思います。ああいう形でいいプレーをしていたので、最後は都志也かなと思って見ていました」と喜んだ。

◆ロッテ石川歩投手(33)が2戦連続で好投を見せた。 25日の開幕戦・楽天戦(楽天生命パーク)で7回3安打無失点の投球を見せた右腕は、この日も7回まで3安打無失点。8回に源田の二塁打をきっかけに1点を許し、登板後は「源田選手に打たれた安打はストライクを取りにいった感じだったので、もう少し厳しく攻めていれば良かったと悔いが残ります」と口にしたが、安定感はさすがだった。井口資仁監督(47)も「しっかりとゲームを作ってくれましたし、失点はありましたけど、本当にしっかりとしたエースらしい投球をしてくれたと思います」と高く評価していた。

◆ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)が延長戦の勝利に貢献した。 先発石川を8回まで1失点リード。9回は益田が2四球、10回はゲレーロが3四死球と荒れたが、リードや捕球、送球も慌てずにこなしきった。井口資仁監督(47)は「代打とか含めて他の選手というのもありましたけど、虎生の方がどっしりとした感じもありますし、ああいうところでしっかりとしたプレーをしてくれるのがあいつなので。最後のゲッツーとかでもしっかりスローイングをしてくれるし、頼もしいと思います」と手放しでほめていた。

◆ロッテ安田尚憲内野手(22)と藤原恭大外野手(21)が今季初めてスタメンに名を連ねた。藤原は2番中堅で出場し、初回に背番号1として初の安打で出塁。初盗塁も決め、先制のホームを踏むと、8回にも平良から中前打を放った。 安田も状態が上がらず開幕2軍スタートとなっていたが、この日1軍に合流。7番三塁で出塁し、7回には今季初安打を放った。将来の中軸と期待されながら伸び悩む2人に、井口資仁監督(47)は「本来であれば最初から守ってなくちゃいけない選手だと思っているので。いい形で今日出ましたので、また明日以降いい形でつながるんじゃないかと」と期待を寄せた。

◆流れは完全にロッテ佐藤都志也捕手(24)のものだった。本人も感じた。「回ってくる打順の巡り合わせを見て、今日は俺が決める日だなと思って打席に立ちました」。ベンチで井口資仁監督(47)も同じことを考えた。「今日ああいう形で、本当にいい形で都志也がプレーしたので、最後は都志也かなと思いながらもずっと見てたんですけどね」。10回1死満塁。思いが一致する中での、右翼へのサヨナラ犠飛だった。開幕戦から5番打者に座る。井口監督は「打つことに関してはずっと期待している選手」と話す。試合前には「彼がいろいろなところで全試合、全イニング出るということが大事なことだと思っています」と高い期待で中軸に送り出す。一塁手で5試合、捕手で1試合。試合途中で一塁から捕手に回ったのも1試合あった。2つのミットでの奮闘を、指揮官も頼もしく見つめる。「本人がずっと試合に出てる喜びみたいなのを感じながらやってるのかなと思います」。この日もバントシフトで猛ダッシュし、三塁で2度、フォースアウトにした。一塁へのショートバウンド送球も全身を使って懸命に捕る。その中の1つでもミスしていれば、試合に敗れていた可能性もある。経験はあるものの決して本職ではない。「いい緊張感の中でああいうプレーができたというのは、いい経験になりました」と表情にも充実感があふれる。マスクをかぶっていると「ああいうプレーって助かるなって、自分でも思います」と言う。「共同作業、カバーのし合いだなとあらためて感じるところだったので。これからも助けられる時は助けていきたいなと思います」との言葉が頼もしい。両助っ人の調子がまだ上がらない。佐藤都志也が欠かせない存在になってきた。【金子真仁】

◆4年連続ゴールデングラブ。その名手の守備に、まさかのほころびが生じた。1-1の延長10回無死一塁。ロッテ藤原の打球は、西武源田壮亮内野手(29)の正面に飛んだ。併殺。球場で見ていた人は、その未来を確信した。 ただ、まさか...。源田の手にボールが付かない。グラブからこぼれた。信じられない光景が広がった。ピンチは無死一、二塁に拡大。思わず源田は天を仰いだ。その後、1死満塁となり、犠飛によるサヨナラ負けにつながった。とはいえ、延長戦まで持ち込んだ立役者は、間違いなく源田だった。1点を追う7回2死二塁では、チームを救った。ロッテ高部の打球は三遊間の深いところへ。二塁走者は俊足和田。抜ければ1点になった弱い打球を、源田はギリギリの逆シングルで止めた。状況を冷静かつ一瞬で見極め、サードに送球。オーバーランしていた和田を刺し、ピンチを脱した。その直後の打席では、センターオーバーの二塁打を放ち、相手のエラーも絡み三塁まで進塁。同点となるホームを踏んでいた。攻守で存在感を発揮していた。

◆西武のドラフト1位左腕、隅田知一郎投手(22)=西日本工大=が2日のロッテ戦に先発する。3月26日のオリックス戦(ベルーナ)では7回1安打無失点と圧巻の投球。今季の新人で12球団一番乗りの白星を飾った。「初登板のことはもう忘れて、ここ(ロッテ戦)に向かってきている」と浮かれる様子はなく、「先頭打者を100%抑えにいくことをやりたい」と力強かった。

◆西武の高橋は6回で115球を投げ、3安打1失点で粘ったが、打線の援護がなく今季初勝利はならなかった。立ち上がりに変化球の制球が定まらず、安打と四球で2死二、三塁のピンチを招くと佐藤都への4球目が暴投となり1点を失った。その後は得点を与えなかっただけに、悔やまれる1球となった。チームはドラフト1位新人の隅田と同2位の佐藤がプロ初勝利を挙げるなど白星が先行している。「流れに乗っかっていきたい。一イニング一イニング、丁寧にゼロでかえってこられるようにやっていく。まず一つ勝ちたい」と意気込んで臨んだが、開幕投手から2試合連続で白星はつかめなかった。

◆ロッテの石川は打線の援護に恵まれず今季初勝利はならなかったが、開幕投手から2試合連続で好投した。制球良く低めに球を集め8回4安打で失策絡みの1失点。打者に変化球を意識させて速球が生き、タイミングをつかませなかった。1―0の六回は先頭打者の呉念庭に中前打を許し、続く岸に死球を与えて招いた1死一、二塁で、オグレディに速球を打たせて一ゴロ併殺に仕留め、ピンチを切り抜けた。八回は無死三塁から犠飛で追い付かれてから落ち着いて後続を断った。開幕投手を務めた3月25日の楽天戦では7回3安打無失点と快投。西武の強力打線相手にも「特別意識することもなくいつも通り自分の投球をやるだけ。しっかりゲームをつくれるように頑張りたい」と力まず臨み、実力を発揮した。

◆ロッテが今季初のサヨナラ勝ちで連敗を4で止めた。1―1の延長十回1死満塁から佐藤都の犠飛で試合を決めた。十回を抑えたゲレーロが来日初勝利。西武は八回にジャンセンの犠飛で追い付いたが、十回1死満塁での逸機が響いた。

◆西武が今季初の延長戦の末にサヨナラ負けを喫し、2連敗となった。決勝点は守備職人、源田のまさかの失策が絡んだ。1-1の延長十回の守りで、無死一塁から藤原の遊ゴロ併殺と思われた打球を、源田が捕球ミスして一、二塁に。中村奨の犠打とレアードへの申告敬遠で1死満塁となると、平井は佐藤都にサヨナラの右犠飛を許した。ミスも響いた。1点を追う六回無死一、二塁からは鈴木が犠打を決められず、オグレディも併殺打で無得点。1-1の九回は相手の守護神、益田から1死二、三塁の好機を作るも4番の中村が三振、森は捕邪飛。延長十回も無死一、二塁から呉念庭が犠打を決められず、それでもその後に1死満塁としたが、鈴木は三ゴロ併殺で無得点。その裏の守備で決勝点を与えてしまった。辻監督は好機での犠打失敗が続いた内容に「それくらいのプレッシャーの中でやっているわけだから。でも、そういうところで決められるようにならないと。バントだけの問題ではないけど」と振り返った。

◆ロッテは延長十回に5番・佐藤都志也捕手(24)がサヨナラの右犠飛。チームの連敗を4で止め、今季本拠地4戦目での初勝利に導いた。1死満塁から5番手・平井の7球目、134キロのスライダーを捉え、冷え込む夜にチームメートからウオーターシャワーを浴びた。ヒーローインタビューでは「俺が決める日だなと思って打席に立ちました。できすぎですね。きょうは自分の日です」と胸を張った。本職は捕手ながら一塁で出場し、再三の好守でピンチを救った。六回無死一、二塁は鈴木のバントを猛チャージで処理して二走を三塁で封殺。続くオグレディの一ゴロを好捕し、併殺打にした。接戦を制した井口監督は「都志也が最後に決めて、守備でも非常にいいプレーをしてくれた」と絶賛した。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
700 1.000
(-)
-
(-)
13626
(+1)
13
(-)
4
(+1)
4
(-)
0.228
(↓0.023)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
420 0.667
(↓0.133)
2.5
(↓1)
13715
(-)
12
(+1)
1
(-)
4
(-)
0.207
(↑0.001)
0.000
(-)
3
(-)
西武
430 0.571
(↓0.096)
3
(↓1)
13624
(+1)
23
(+2)
4
(-)
2
(-)
0.221
(↓0.013)
0.000
(-)
4
(-)
ロッテ
240 0.333
(↑0.133)
4.5
(-)
13716
(+2)
16
(+1)
2
(-)
8
(+1)
0.197
(↑0.005
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
250 0.286
(↑0.119)
5
(-)
13616
(+2)
21
(-)
1
(-)
1
(+1)
0.192
(↑0.016)
0.000
(-)
6
(1↓)
日本ハム
160 0.143
(↓0.024)
6
(↓1)
13617
(-)
29
(+2)
6
(-)
3
(+1)
0.187
(↓0.004)
0.000
(-)