1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 1 | 0 |
中日 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 3 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:大野 雄大(1勝1敗0S) (セーブ:R.マルティネス(0勝1敗2S)) 敗戦投手:大瀬良 大地(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆中日が接戦を制した。中日は2回裏、阿部のソロで先制に成功する。その後1-2で迎えた8回に、鵜飼と阿部の適時打で2点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、先発・大野雄が8回5安打2失点の力投で今季1勝目。敗れた広島は、打線が先発・大瀬良を援護できなかった。
◆広島が中日に逆転負けを喫し、開幕からの連勝が6で止まった。0-1の4回に連打などで1死満塁とし、会沢の左前2点打で逆転に成功した。だが、先発大瀬良が8回1死から3連打で同点に追いつかれると、阿部に勝ち越し打を許した。
◆広島先発の大瀬良大地投手(30)は1000投球回達成の登板を勝利で飾れなかった。 初回先頭の大島を二ゴロに打ち取り、節目に到達。「たくさんの方に携わってもらって今の僕がある。皆さんに感謝してこれからまだまだたくさん投げられるようにしたい」。プロ野球史上361人目の記録。周囲への感謝を示した。試合は2-1の8回1死から連打で1死一、三塁とし、鵜飼航丞外野手(22)に高めに浮いた直球を右前適時打とされ同点になった。「低めに投げきれなかった。ああいう場面では見逃してくれない」。さらに2死一、二塁から阿部寿樹内野手(32)の中前適時打で勝ち越しを許した。「決めにいくところが甘くなった。しっかりと投げきれるように、また次回」。8回125球で3失点の力投も、あとアウト2つを守れず反省の弁を重ねた。チームは試合前時点で、3月25日の開幕戦DeNA戦(横浜)から6連勝中だった。大瀬良が開幕投手を務め、チームを勢いに乗せた。6連勝は93年の球団記録に並んでいた。あと1勝で球団新記録だったが惜しくも届かず、大瀬良は1敗目を喫した。?▼通算1000投球回=大瀬良(広島) 1日の中日1回戦(バンテリンドーム)の1回、大島を二ゴロに仕留めて達成。プロ野球361人目。初投球回は14年4月2日のヤクルト2回戦(マツダスタジアム)。
◆「逆転の広島」が2度発動されることなく、広島の開幕からの連勝は6で止まった。広島佐々岡真司監督(54)は「最後の最後まで諦めない姿勢というのは見せてくれたと思うので、切り替えて。いい戦いができていると思うので、また明日でしょう」と振り返った。 「つなぎの広島」は健在ぶりを示した。0-1の4回。4回1死まで無安打に抑えられていた中日大野雄から小園、マクブルームの連打で無死一、二塁とした。続く坂倉のゴロは投手正面を突くも、大野雄が二塁へ悪送球。相手のミスから得た満塁で、会沢は左翼へ逆転の2点打を放った。「(先発大瀬良)大地の援護点になって良かった」。3試合連続で先発投手が先制点を許す展開も、この日も一度ははね返した。中日に再逆転を許し、9回無死二塁から「逆転の広島」は発動しなかった。球団新の開幕7連勝はならず、今季初黒星。2安打2打点の会沢は「1戦1戦戦っていくことが大事になっていくと思います」と前を向いた。
◆中日が一丸で本拠地初勝利をつかんだ。立浪和義監督(52)の荒療治がはまった。前夜に指令した選手だけのミーティングに、この日は試合前に阿部に直接打撃改造を指示。1点を追う8回1死一、三塁から鵜飼、阿部の適時打での逆転劇につなげた。エース大野雄も8回2失点の力投で今季初勝利。指揮官が先導した勝利への執念が連敗3で止めた。 阿部のバットが立浪監督に本拠地初勝利を運んだ。8回、鵜飼の適時打で同点としてなお2死一、二塁。広島大瀬良の直球を見逃さなかった。144キロの直球を振り抜くと、打球は詰まりながらもセンター前に。二走岡林がホームを陥れ勝ち越した。「結果を出さないと試合に出られない。打ててなかったので、(監督の)おかげで打てて良かった」。一塁ベース上でこぶしを上げた。阿部は、指揮官に感謝した。指揮官の荒療治が随所ではまった。阿部には試合前に打撃改造を直接指示。秋から続けてきた新フォームではなく、昨シーズンまでの打撃フォームに戻させた。3月31日にDeNAに敗れ、本拠地開幕カード3連敗。自宅に戻った指揮官は、阿部の映像を再生しながら、フォーム修正へ頭を巡らせた。「バットを立てた方が、球に対応できる」と、異例の試合直前の打撃改造へ動いた。ドラフト2位鵜飼の8回の同点打も、前夜指示した選手だけのミーティングが生んだ。DeNAに3連敗後、野手キャプテンの大島、球界最年長の福留、ビシエドらが約30分間、若手に心構えを訓示。鵜飼は、狙い球を打席ごとに変えるなど、バッテリーとの駆け引きも加味。中村紀打撃コーチと続けてきた高め球打ちの成果を加え、高めのボール球を右翼前へ運んだ。ベンチワークもさえた。8回1死一塁での岡林の打席ではエンドランのサイン。「岡林もヒットが出ていない。打ちに行かせたのがいい結果につながった」。11打席無安打の岡林へのカンフル剤が、チャンスを広げた。逆転勝利に立浪監督も表情を緩めた。「勝てばうれしい。8回によくつないで逆転してくれた。力に変えていって欲しい」。6戦無敗の首位広島から勝ち取ったホーム1勝を反抗の起爆剤にする。【伊東大介】○...大野雄が8回5安打2失点で今季初勝利をあげた。4回、併殺を狙った自らの二塁送球ミスをきっかけに逆転を許したが、気迫の投球で8回の逆転劇を呼び込んだ。「なんとか長いイニングを投げて逆転してもらえるようにと。開幕投手として初戦に勝てなくて申し訳なく思っていたので気合入ってました」。立浪監督に本拠地初星を届けたエースは「今年は働きまくります」とフル回転を宣言した。▽中日R・マルティネス(9回を締めて2セーブ目)「昨日、点を取られてしまい悔しいピッチングになってしまった。今日は絶対、チームに勝利を届けられるように投げた」▽中日鵜飼(8回1死一、三塁で同点適時打)「打ったのはボール球です。中村紀コーチと取り組んできた課題にしていた高めが打てて良かった」
◆中日大野雄が8回5安打2失点で今季初勝利をあげた。「なんとか長いイニングを投げて逆転してもらえるようにと。開幕投手として初戦に勝てなくて申し訳なく思っていたので気合入ってました」。立浪監督に本拠地初星を届けたエースは「今年は働きまくります」とフル回転を宣言した。
◆中日の阿部がソロ本塁打を放った。二回に先頭で打席に立つと、大瀬良の初球を狙い、思い切ってスイング。低めの直球を豪快にすくい上げて、左中間席まで運び「積極的に打とうと思った結果」と短く振り返った。27日の巨人戦では0―4の五回に反撃のソロ本塁打で、逆転劇に向けた足掛かりをつくった。打撃の状態が上がらない中でも要所での一発が光り、今季4本目の安打が2号に。長打を望む首脳陣の期待に応えようと必死に食らいついている。高橋周のけがで一時は失った二塁の定位置を取り戻し、しぶい働きを続ける。
◆中日が連敗を3で止めた。1点を追う八回に鵜飼の適時打で追い付き、阿部が二回の先制ソロに続いて勝ち越し打を放った。先発の大野雄が8回を5安打2失点で今季初勝利。広島は大瀬良が粘れず、開幕からの連勝が6で止まった。
◆広島は開幕からの連勝が6でストップした。大瀬良が八回裏に4安打を浴びて逆転負けとなったが、佐々岡監督は「最後まで諦めない姿勢は見せてくれたので切り替えていく。粘りはできている」と前を向いた。1点を追う四回1死満塁で会沢が逆転の2点打を放った。八回に試合をひっくり返された直後の九回は先頭の会沢が中前打で出塁し、代走が二盗に成功して反撃の足掛かりをつくった。しぶとい攻撃は何度も見せた。8回を3失点、125球の力投で今季初黒星を喫した大瀬良は「決め球が甘くなった。反省するところは反省し、次は投げ切れるように」と気持ちを新たにした。
◆中日は逆転勝ちし、本拠地で今季初勝利。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。――八回は大島からの3連打で逆転「もちろんみんなバットを持っているんですから、たまにはつながってもらわないと困るんですけども、ああいうチャンスで打つことによって、次から少しでもああいうチャンスのときに力みが取れていけば、違う形が出てくると思うので、続けていけるようにやっていきたいです」――1死一塁で岡林にエンドランのサイン「なかなか振っても打者が力んでしまうので、思い切ってエンドランを出したんですけども、少し調子が悪かったので、ちょうどいい形になったのかなと思います」――阿部は二回にソロアーチ、八回は中前決勝打「本塁打も素晴らしかったですけども、きょうから少し、シーズン中でまだ6試合(消化)なんですけども、いまのフォームでは厳しいというところでフォームを変えさせて結果が出たので、続けていってもらいたいなと思います」――名古屋で勝利「たくさん見に来てもらっているんですけど、なかなか打線が打てなくて、われわれ以上にファンのみなさんも相当、モヤモヤしたと思うんですけど、少しずつですけどこういう試合ができるように毎試合毎試合、全力で、また明日からやっていきたいと思います」 ――エンドランは動く姿勢で「基本は最悪、2死でもランナー二塁には持っていきたいと思っていたんですけど、なかなか2死で走者が出ると言っても打者が塁に出るのはそう簡単ではないので、一、三塁という最高の形になった。点が入らないので思い切ってやらないといけないなと思っていましたけど、カウントがよくなったので当然、投手が(ストライクを)取りに来るカウントで、岡林もヒットが出ていなかったので、ウチに行ったのがああいういい結果につながったのかなと思います」――大野雄は六回でも代打を出さなかった「大野雄、柳、小笠原ぐらいは最低でも七回を投げて試合を作らないといけない。投げてくれないと中継ぎも持たなくなりますから。勝つのもそうですけど、力のある投手は極力、引っ張っていきたいと思っています」――勝ちをつけたいという思いも「それが一番、大きいです。代えるのは簡単なんですけど、いい投球をしても勝ちがつかないと本当の意味での余裕は出てこない、次の登板で。大野雄に勝ちがついてよかったです」
◆中日の大野雄が今季初勝利を挙げた。8回を2失点で、代打を送られて交代。その攻撃で味方が2点を奪って逆転となり「本拠地で3連敗していた。勝たないとファンの皆さんが見に来ようとは思ってくれない」とチームの勝利を喜んだ。四回につまずいた。1死一、二塁から坂倉を注文通りにゴロに。併殺かと思われたが自身の二塁送球がそれ、そこから2失点した。気持ちを切り替え、以降は4回を無失点。「粘っていたら何とかしてくれる」と笑みを浮かべた。
◆中日の鵜飼が八回に同点打を放った。初球は低めに外れた球を空振りし「初球は振っていこうと思った。ボール球すぎてやばいと思った」と言う。集中力を高め直し、最後は高め直球に食らいついた右前打で大島を本塁に迎え入れた。3月30日のDeNA戦の一発に続いて、3番で結果を残した新人について、立浪監督は「とんでもないボール球も振るが、(好結果を)どんどん自信にしてほしい」と期待した。(バンテリンドーム)
◆中日・大野雄大投手(33)が先発し、8回5安打2失点(自責点1)で今季初勝利を挙げた。「1点を取ってもらったあとに追い越されてしまったのはいけないことだが、粘っていたら何とかしてくれると思っていた」三回まで無安打投球で滑り出したが四回1死から小園、マクブルームに連打を浴びると、坂倉はゴロに打ち取ったものの併殺を狙った自らの二塁送球がそれてオールセーフ(記録は投失)。チェンジが一転、続く会沢にツーシームを左前に運ばれて逆転を許した。それでも五回以降はゼロを並べ、1点を追う六回は先頭打者として打席に入り、1ストライクからセーフティーバントを敢行した。ファウルののちに空振り三振にこそなったが「チャンスがあるなら、と思って。足はそんなに遅くない方なので(三塁の)坂倉選手の前にいい形で転がせられればチャンスはあったと思う」。打席でも「打者」としての執念を示し続けたエースは報われた。八回にD2位・鵜飼(駒大)が右前適時打を同点打を放ち、さらには阿部が勝ち越しの中前決勝打。自身に白星が転がり込む一打を、両手でガッツポーズを突き上げてたたえた。「チームとして7戦目でこういう試合ができたのは僕にとってはめちゃくちゃ大きいし、チームにとっても大きい。すごくプラスだと思う」昨年とはひと味違う打線の意地もうれしかった。先発陣最初の白星。エースがここから勢いに乗る。
◆勝利への執念にあふれた八回の逆転劇だった。ホーム開幕から3連敗中の悪い雰囲気を吹っ飛ばしたのは、中日の5番・阿部。4戦目でようやく、バンテリンドームに勝利の瞬間が訪れた。「本当に大野雄さんが頑張ってくれて、チームがチャンスをつくってくれた。どんな当たりでもいいのでヒットを打ちたかった」8回2失点と粘り続けたエースに代打が送られた八回に流れが来た。攻めあぐねていた大瀬良に対し、1死から大島が左前打で出塁すると、続く岡林はカウント2―1からエンドランのサインに応えて中前打。チャンスが一、三塁に拡大してD2位・鵜飼(駒大)が右前打で同点とすると、二回に中堅左へ先制ソロをたたきこんでいた阿部が2死後に、内角の144キロに詰まらされながらしぶとく中前に落とし、試合を決めた。負け寸前だった大野雄にも白星を手渡す、価値ある1勝だ。 勝ち越し打を放つ中日・阿部 DeNAに0―1で敗れた前夜、試合後に野手ミーティングが行われ、野手キャプテンの大島、球界最年長の福留を中心にビシエドまでもが意見を発した。鵜飼が福留からもらった金言は「お前は三振でもいいから振っていくスタイルを絶対に変えるな。その中で狙い球だったりを決めて、三振をするにしても内容をよくしていこう」。同点打のシーンは「フォークだったら仕方ない」と狙いを定め、146キロ直球を打ち返し、30分間に及んだミーティングも生かした。2打点の阿部は「投手も頑張ってくれているので野手が打てるように、毎日、そのために練習もしているので、最初からいけるように頑張りたい」。開幕から6連勝だった鯉を止め、ここから勢いに乗る。(須藤佳裕)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
巨人 |
6 | 1 | 0 | 0.857 (↑0.024) | - (↓1) |
136 | 36 (+6) | 26 (+5) | 9 (+3) | 1 (-) |
0.273 (↑0.013) | 0.000 (-) |
1 (-) |
広島 |
6 | 1 | 0 | 0.857 (↓0.143) | 0 (-) |
136 | 44 (+2) | 24 (+3) | 1 (-) | 5 (+1) |
0.307 (↓0.02) | 0.000 (-) |
3 (-) |
DeNA |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 2 (↑1) |
136 | 32 (+6) | 35 (+1) | 6 (+2) | 4 (-) |
0.234 (↓0.002) | 0.000 (-) |
4 (1↓) |
ヤクルト |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↓0.071) | 3 (-) |
136 | 28 (+1) | 28 (+6) | 9 (+1) | 3 (-) |
0.230 (↓0.021) | 0.000 (-) |
5 (-) |
中日 |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↑0.119) | 4 (↑1) |
136 | 23 (+3) | 30 (+2) | 5 (+1) | 1 (-) |
0.218 (↑0.004) | 0.000 (-) |
6 (-) |
阪神 |
0 | 7 | 0 | 0.000 (-) | 6 (-) |
136 | 20 (+5) | 40 (+6) | 3 (+1) | 2 (-) |
0.231 (↑0.003) | 0.000 (-) |
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