1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 6 | 9 | 1 | 0 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | 7 | 1 | 1 |
勝利投手:堀田 賢慎(1勝0敗0S) (セーブ:畠 世周(1勝0敗1S)) 敗戦投手:原 樹理(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆巨人は4回表、岡本和の適時打で先制に成功する。その後は6回に丸の適時打で2点を加えると、9回には吉川の適時打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・堀田が6回無失点の好投でプロ初勝利。敗れたヤクルトは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆人気お笑いコンビ「かまいたち」の濱家隆一(38)が、始球式を行った。赤いズボンに、ユニホーム姿でマウンドへ。1カ月の特訓をして臨んだというが、ボールは三塁側にそれてワンバウンドでキャッチャーのミットへ。球速は115キロと表示された。 投球後はぼうぜんとした表情を浮かべた濱家は「死ぬほど緊張しました。一番、わけのわからんボール放ってしもうた...」と悔しそうな表情。「めっちゃスベった気分です」と落ち込んでいた。
◆プロ初登板初先発の巨人堀田賢慎投手(20)が、6回5安打無失点の好投で、初勝利の権利を手にしてマウンドを降りた。デビュー戦での白星となれば、19年の高橋以来3年ぶりとなる。 最速147キロの直球に、チェンジアップを駆使した。1回先頭、いきなりヤクルト塩見に内野安打で出塁を許すも、青木を遊直。スタートを切っていた塩見もアウトで併殺に切り抜けた。3回からも走者を許すも、5回まで3イニング連続で併殺打。省エネ投球でアウトを積み重ねた。3点リードの6回には2死一、三塁のピンチを招くも、最後は山田を空振り三振。ガッツポーズでベンチに戻っていった。7回の打席で代打ウォーカーが送られて、78球で降板した。右肘のトミー・ジョン手術から復活した19年ドラフト1位右腕は「初回のマウンドは緊張して胸がドキドキでした。桑田コーチから『ランナーを出しても粘り強くいこう』と言われてマウンドに上がったので、打たれても動揺しないで自分の投球をすることだけを心掛けました。反省点も出ましたが、その中で粘り強く投げられたことが良かったです」と振り返った。
◆地震で試合が一時中断した。2点リードの巨人9回1死二、三塁の攻撃中、千葉北西部を震源とした地震が発生した。球場付近の震度は3。試合が一時中断となった。
◆巨人堀田賢慎投手(20)が、6回5安打無失点の好投で、プロ初登板初先発を初勝利で飾った。デビュー戦での白星は、球団では19年の高橋以来3年ぶりとなった。 最速147キロの直球に、チェンジアップを駆使した。1回先頭、いきなりヤクルト塩見に内野安打で出塁を許すも、青木を遊直。スタートを切っていた塩見もフォースアウトで併殺に切り抜けた。3回からも走者を許すも、5回まで3イニング連続で併殺打。省エネ投球でアウトを積み重ねた。3点リードの6回には2死一、三塁のピンチを招くも、最後は山田を空振り三振。ガッツポーズでベンチに戻っていった。7回の打席で代打ウォーカーが送られて、78球で降板した。終盤を託されたリリーフ陣も踏ん張り、勝利を確定させた。右肘のトミー・ジョン手術から復活した19年ドラフト1位右腕は「初回のマウンドは緊張して胸がドキドキでした。桑田コーチから『ランナーを出しても粘り強くいこう』と言われてマウンドに上がったので、打たれても動揺しないで、自分のピッチングをすることだけを心掛けました。反省点も出ましたが、その中で粘り強く投げられたことが良かったです」と最高の結果を収めたデビュー戦を振り返った。▼3年目の堀田がデビュー戦を白星で飾った。巨人投手の初登板初勝利は新人の19年4月4日高橋以来22人目で、2年目以降は17年4月19日篠原以来9人目。堀田は19年ドラフト1位で入団。巨人のドラフト1位が2年目以降に初登板初勝利は68年1位の島野が71年9月29日、81年1位の槙原が83年4月16日に記録して以来3人目だ。これで巨人の先発投手は2戦目山崎伊、3戦目赤星、6戦目堀田と3人がプロ初登板。開幕6試合目までにプロ初登板の日本人投手3人が先発は巨人史上初めてだった。
◆今季初登板のヤクルト原樹理投手が6回を88球、4安打3失点とゲームを作った。変化球を低めに集め、持ち味のゴロを打たせて取る投球を披露。 「6回は慎重になり過ぎてしまった。チームに良い流れを作れなかった。粘り切れず悔しいです」と悔やんだが、開幕ローテーションの一角として、きっちり役目を果たした。
◆巨人の将来のエース候補がデビュー戦で初勝利を手にした。堀田賢慎投手(20)がヤクルト戦でプロ初登板初先発。昨季の日本一チームを相手に4つの併殺打を奪うなど、粘り強い投球で6回5安打無失点で、カード3連勝に貢献した。プロ入り直後に右肘のトミー・ジョン手術を受けるなど苦難の野球人生を歩んできた19年ドラフト1位が、プロ3年目にして確かな第1歩を刻んだ。堀田が右拳をグッと握ってほえた。「よっしゃ!」。3点リードの6回2死一、三塁、ピンチにも動じない。ヤクルト山田をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「気持ちが入った部分だった。三振で打ち取れたのはすごい大きかった」と封じ込めた。6回で4度の併殺と押し寄せるピンチの芽を摘んだ。何度も壁をぶち破ってきた。青森山田時代、県内のライバル八戸学院光星に何度もやられた。2年時は春夏秋と3季連続コールド負け。2年秋には5回17失点、3回に打者2巡で13失点という悪夢の大敗を喫した。「マジで終わらなくて。打たれて打たれて打たれて...。悔しいとかを通り越していた。衝撃的だった」と脳裏に刻む。味方のエラーも重なり「捕れたじゃん」。17歳は、他人のせいにした。数カ月が経過した2年冬、落ち着きを取り戻して、気付いた。「単なる力不足だった。打たれないように抑えればいい」とダメな自分を受け入れられた。自然と意識が変化。地元・岩手の両親に頼む仕送りの中身が、大好きな「蒲焼きさん太郎」などの菓子や炭酸ジュースから、プロテインと体作り用の餅になった。入団直後の壁も乗り越えた。トミー・ジョン手術からのリハビリ。5、6回と繰り返される痛みの波を耐え切った。期待を背負ったドラ1右腕だけに、同学年のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川らと比較された。SNSでの批判も目に入った。「覚悟はしてました。でも仕方ないものは仕方ない。やれることをやるだけ」と割り切った。3年目で初の公式戦登板。やっとプロ野球選手になれた。「うれしさをかみしめながら投球ができました。勝ちでスタートを切れたのは良かったと思いますけど、これから結果を残していかないと。勉強しながら頑張っていきたい」と高みを目指す。雨がぱらつく神宮から、堀田伝説が始まった。【小早川宗一郎】◆堀田賢慎(ほった・けんしん)2001年(平13)5月21日、岩手県花巻市生まれ。花巻北中時代は花巻リトルシニアに所属。青森山田では2年秋から主力。甲子園出場なし。19年ドラフト1位で巨人入団。20年4月に右肘靱帯(じんたい)再建術を受け、オフに育成契約。21年8月に実戦復帰。今年3月11日に支配下選手契約。186センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸580万円。▽巨人原監督(堀田について)「ツキもあったようにも見えるし、粘り強く放ったというところが勝ちに結び付いたのかな。反省するところはあるでしょうけれども今日は勝ち星がついたところと0点で抑えたところが彼にとってもチームにとっても非常に大きなこと。彼の場合20年ぐらい現役続くだろうから、かなり厳しい(日々を過ごして)今日まで来たのは、ステップ材料にしてもらいたいね」▽巨人大城(堀田のリードについて)「ストレートを軸に組み立てていきました。初登板でしたし、コースや際を狙い過ぎないように、大胆にいきながら粘りのピッチングができるようにと考えて、その通りのピッチングをしてくれました」
◆ヤクルトは先発の原樹理投手(28)が6回4安打3失点の粘投も、打線が巨人先発堀田の前に5回までに4併殺でチャンスをいかせず。終盤の反撃も届かず3連敗を喫した。 試合後の高津臣吾監督の主な一問一答は以下の通り-序盤に点を取って優位に進めたかった最近の試合はほとんどそうだけど、やっぱり先に点を取ってゲームを優位に進めていくことがが出来てない。先に点は欲しかったですね。(原)樹理もよく粘ってはいたんですけど。-打線は積極的にバットが出ていた多少の思い切りが出たんじゃないかと思います。打線に関しては。-原はトータルで見れば悪い投球ではなかったがそうですね。ランナー出してから続いてしまうので。ヒットが出たら次フォアボールとか、フォアボールが出たら次ヒットとか、つながってしまうので。1人ランナー出たら次のバッターを何とか抑えるという作業が出来なかったですね。-内山壮は初先発マスクだったがリード面は特に悪いところはなかったかなと。緊張はしたでしょうしね。若いんで思い切って、失敗すればいいと思って送り出したんですけど、よく守ったと思います。-村上にいいところでの一本が出ないどうですかね。そのうち打つんじゃないですか。4番なのでランナー貯まって回ってくることが多くて、そこで打てないと目立ってしまうんですけども。責任感の強い男ですし。-本拠地のお客さんの前で勝ちたかったそうですね。1つは勝ちたかったと思いますね。明日、勝ちたいと思います。-巨人堀田の印象はビデオで見ていた通りですけど。全体的にコントロールよく、真っすぐも変化球もコントロールよく投げられるので。すごく完成度の高いピッチャーだと思いましたね。
◆巨人打線が堀田賢慎投手(20)を援護して同一カード3連勝を決めた。 4回1死一、三塁では「早めに援護して助けたいと思っていました」と岡本和が先制適時打。6回には丸が2点適時打を放ち、9回には3点を追加。ドラ1守護神の大勢を温存しつつ何とか守り切った。開幕から2カード連続の勝ち越しに、原監督は「先発投手がそれぞれいい投球をしてくれたのは、チームにも私の中でも非常に大きなこと。粘っこく攻撃陣もやってくれている」と振り返った。▽巨人丸(6回無死満塁から2者凡退後に2点適時打)「対投手だけに集中していました。何とか追加点が欲しい状況だったのでランナーをかえせて良かった」
◆巨人の将来のエース候補がデビュー戦で初勝利を手にした。堀田賢慎投手(20)がヤクルト戦でプロ初登板初先発。昨季の日本一チームを相手に4つの併殺打を奪うなど、粘り強い投球で6回5安打1失点で、カード3連勝に貢献した。プロ入り直後に右肘のトミー・ジョン手術を受けるなど苦難の野球人生を歩んできた19年ドラフト1位が、プロ3年目にして確かな第1歩を刻んだ。
◆巨人の将来のエース候補がデビュー戦で初勝利を手にした。堀田賢慎投手(20)がヤクルト戦でプロ初登板初先発。昨季の日本一チームを相手に4つの併殺打を奪うなど、粘り強い投球で6回5安打無失点で、カード3連勝に貢献した。プロ入り直後に右肘のトミー・ジョン手術を受けるなど苦難の野球人生を歩んできた19年ドラフト1位が、プロ3年目にして確かな第1歩を刻んだ。 堀田が右拳をグッと握ってほえた。「よっしゃ!」。3点リードの6回2死一、三塁。「緊張して胸がドキドキ」だった1回の自分はもういない。ヤクルト山田をチェンジアップで空振り三振に仕留め、この日一番のヤマ場を無失点で越えた。「気持ちが入った部分だった」。走者を背負っては4度の併殺と押し寄せるピンチの芽を摘みまくり、6回無失点で後を託した。いくつもの壁をぶち破ってきた。青森山田時代、県内のライバル八戸学院光星に何度もやられた。2年時は春夏秋と3季連続コールド負け。2年秋は5回17失点、3回に打者2巡で13失点という悪夢を味わった。「マジで終わらなくて。打たれて打たれて打たれて...。悔しいとかを通り越していた。衝撃的だった」。味方の失策も重なっていた。「捕れたじゃん」。17歳は、他人のせいにした。数カ月後の2年冬。落ち着きを取り戻し、気付いた。「単なる力不足。打たれないように抑えればいい」。ダメな自分を初めて受け入れられた。自然と意識も変化。故郷・岩手の両親に頼む仕送りの中身が、大好きな「蒲焼きさん太郎」などの菓子や炭酸ジュースから、プロテインと体作り用の餅になった。入団直後も壁にぶつかった。1年半に及ぶトミー・ジョン手術からのリハビリ。5、6回と繰り返される痛みの波を耐え切った。21年からは育成選手契約に。期待を背負ったドラ1右腕だけに、同学年のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川らと比較された。SNSでの批判も目に入った。「覚悟はしてました。でも仕方ないものは仕方ない。やれることをやるだけ」と受け入れ、しっかりと乗り越えた。入団時は「32」の背番号は3年間で「032」をへて「91」と巡った。家族や友人、同僚、トレーナーらに支えられて、やっとウイニングボールをつかんだ。「勝ちでスタートを切れたのは良かったけど、これから結果を残していかないと。勉強しながら頑張っていきたい」。さらなる高みを見据え、雨の神宮で堀田伝説をスタートさせた。【小早川宗一郎】 ◆堀田賢慎(ほった・けんしん)2001年(平13)5月21日、岩手県花巻市生まれ。花巻北中時代は花巻リトルシニアに所属。青森山田では2年秋から主力。甲子園出場なし。19年ドラフト1位で巨人入団。20年4月に右肘靱帯(じんたい)再建術を受け、オフに育成契約。21年8月に実戦復帰。今年3月11日に支配下選手契約。186センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸580万円。▽巨人原監督(堀田について)「ツキもあったようにも見えるし、粘り強く放ったというところが勝ちに結び付いたのかな。反省するところはあるでしょうけれども今日は勝ち星がついたところと0点で抑えたところが彼にとってもチームにとっても非常に大きなこと。彼の場合20年ぐらい現役続くだろうから、かなり厳しい(日々を過ごして)今日まで来たのは、ステップ材料にしてもらいたいね」▽巨人大城(堀田のリードについて)「ストレートを軸に組み立てていきました。初登板でしたし、コースや際を狙い過ぎないように、大胆にいきながら粘りのピッチングができるようにと考えて、その通りのピッチングをしてくれました」
◆巨人堀田賢慎投手(20)がヤクルト戦でプロ初登板初先発。昨季の日本一チームを相手に4つの併殺打を奪うなど、粘り強い投球で6回5安打無失点で、カード3連勝に貢献した。プロ入り直後に右肘のトミー・ジョン手術を受けるなど苦難の野球人生を歩んできた19年ドラフト1位が、プロ3年目にして確かな第1歩を刻んだ。▼3年目の堀田がデビュー戦を白星で飾った。巨人投手の初登板初勝利は新人の19年4月4日高橋以来22人目で、2年目以降は17年4月19日篠原以来9人目。堀田は19年ドラフト1位で入団。巨人のドラフト1位が2年目以降に初登板初勝利は68年1位の島野が71年9月29日、81年1位の槙原が83年4月16日に記録して以来3人目だ。これで巨人の先発投手は2戦目山崎伊、3戦目赤星、6戦目堀田と3人がプロ初登板。開幕6試合目までにプロ初登板の日本人投手3人が先発は巨人史上初めてだった。
◆巨人・堀田賢慎投手(20)が先発としてプロ初登板し、6回5安打無失点と好投。勝利投手の権利を持って降板した。最速155キロを誇る高卒3年目右腕。四回は連続四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、村上を外角低めのチェンジアップで併殺打に。落ち着いたマウンドさばきでアウトを重ねた。
◆2年前にメスを入れた右腕を、目いっぱい振り下ろした。巨人のホープとして期待を背負う高卒3年目の堀田が、先発としてプロ初登板。手術を乗り越えてマウンドに上がった。「スタートラインに立った。やってきたことは間違いではなかった」186㌢、85㌔。持ち味の角度ある直球は最速155㌔を誇るが、この日は140㌔台にとどめて切れを重視した。四回は連続四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、村上を外角低めのチェンジアップで併殺打に。落ち着いたマウンドさばきでアウトを重ね、6回5安打無失点と好投した。オープン戦は計10回無失点と好投。育成から支配下選手に復帰し、開幕ローテーション入りをつかみ取った。前回登板は5回76球を投げた16日の中日戦(バンテリンドーム)。約2週間の間隔が空いたが、ブルペン投球では打者役を立たせ、コーチに審判役を託して実戦感覚を養ってきた。青森山田高から2020年にドラフト1位で入団。間もなく右肘に異変が生じ、4月2日に靱帯(じんたい)の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。「投げられない期間は長く感じました。リハビリのメニューはすごいきつかった」。座右の銘は「日々成長」。長く暗いトンネルの中で自らに言い聞かせ、手術から728日でひのき舞台に立った。「ずっと1軍でやっていかないといけない。結果も求めてやっていかないと」。20歳の若武者には、巨人の未来を担う自覚がある。(鈴木智紘)
◆巨人が同一カード3連勝を飾った。四回に岡本和の適時打で先制し、六回に丸が2点適時打。九回にも失策などで3点を加えた。堀田が6回無失点でプロ初登板で白星を挙げた。ヤクルトは4併殺を喫する拙攻が響き、3連敗を喫した。
◆ヤクルトは開幕3連勝後、3連敗となった。2年連続で本拠地開幕カードで勝利できなかった。先発した原樹理投手(28)は6回4安打3失点と粘ったが、打線の援護に恵まれなかった。打線は5回までに好機がありながら、4併殺で巨人先発の堀田を崩しきれなかった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。――巨人先発の堀田を序盤に攻略できなかった「最近の試合はほとんどそうだけど先に点を取って、試合を有利に進めていくというところがなかなかできていなかったので、先に点はほしかったです。樹理(原)もよく粘っていたんですけど、その先に点を取るまでというところは粘ってほしかったなと思います」――原は6回4安打2失点と悪くはなかった「そうですね。走者を出してから続いてしまうので。四球、安打とつながってしまうので。分断して抑えるという作業がなかなかできなかったですね」) ――内山壮が初先発「特に悪いところはなかったかな。緊張もしたでしょうし、若いので思い切って失敗すればいいと思って送り出したんですけど、よく守ったと思います」――本拠地での勝利がない「勝ちたかったですね。1つは勝ちたかったと思いますね。なかなか簡単な相手ではないので、そう簡単には勝てないと思いますけど、明日勝ちたいと思います」
◆〝未知〟の要素をはらんでいた新ローテが、チーム好発進の原動力となった。巨人がヤクルトに3連勝し、5勝1敗とした。プロ初登板だった3年目の堀田賢慎投手(20)が6回5安打無失点で初勝利。原辰徳監督(63)は6人中3人がプロ初登板というフレッシュな開幕ローテーションの先発陣を称賛した。「ひと通り6人の先発投手がそこそこみんないい結果を出してくれた。もちろん勝ち星(が付くこと)は大きいんでしょうけど、でもそれぞれがいい投球をしてくれたのは、非常にチームにとって、まあ私の中でも、大きなことだった。続けていってもらいたいなと思いますね」開幕投手のエース菅野が6回2失点、山崎伊が6回3失点、D3位・赤星(日大)は6回1失点、戸郷は7回2失点、メルセデスが5回1/3を無失点、そして堀田。山崎伊と赤星には勝ち星はつかなかったが、全員が試合を作る好投。山崎伊、赤星、堀田がプロ初登板というフレッシュな顔ぶれが、期待通りの結果を残した。この日の堀田は4度、併殺に仕留めるなど要所を締める内容で、うれしい初勝利。指揮官は「粘り強く放ったのが勝ちに結び付いたのかな。彼の場合、20年ぐらい現役が続くだろうから。レジェンド的なことをしっかりと刻むだけのかなり厳しい(道のりを)今日(こんにち)まで来たのは、ステップ材料にしてもらいたいね」と、未来のエース候補をねぎらった。
◆石川・星稜高から入団2年目のヤクルト・内山壮が「8番・捕手」でプロ初のスタメン出場。先発した原とは昨季2軍でバッテリーを組むことが多く、経験を考慮されての起用だった。打撃では4打数無安打だったが、積極的に内角シュートを使うなど、強気のリードをみせた。高津監督は「若いので思い切って失敗もすればいいと思って、送り出した。よく守ったと思います」と評価した。
◆今季初先発のヤクルト・原は6回4安打3失点の粘投。シュート、スライダーを有効に使い、四回1死まで完全投球だったが、坂本に四球を与えると一、三塁とされ、岡本和に先制の左前適時打を浴びた。黒星スタートとなり、「調子は悪くなかったが、慎重になり過ぎた。チームに良い流れを作れなかった」と悔やんだ。
◆巨人は31日、ヤクルト3回戦(神宮)に6-3で勝利し、3連勝を飾った。先発した高卒3年目の堀田賢慎投手(20)が6回5安打無失点と好投し、プロ初登板で勝利を挙げた。球団のプロ初登板勝利は、2019年の高橋優貴以来3年ぶり22人目。右肘の靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を乗り越えた最速155キロ右腕が、昨季日本一に輝いた強力打線を抑えた。行方を阻む壁を何度も乗り越えてきた。昨季王者に立ち向かった20歳の堀田が、2年前にメスを入れた右腕を振り下ろす。クールな表情を崩さずピンチを切り抜け、6回5安打無失点で白星をつかんだ。「初回は緊張して胸がドキドキでした。プロ野球選手としてスタートを切れました」二回以外は毎回走者を背負ったが、3つの併殺打を奪う粘り強さが光った。186センチから投げ下ろす直球の最速は147キロを計測。六回2死一、三塁では山田をチェンジアップで空振り三振に仕留め、小雨に打たれながら拳を握った。) 青森山田高から2020年にドラフト1位で入団。1月の新人合同自主トレ期間中に右肘に異変が生じ、4月2日に靱帯再建術を受けた。通称トミー・ジョン手術は、実戦復帰に約1年半を要するとされる。将来を見据えた決断だったが、プロとして実戦で1球も投げる前の出来事。ファンの期待を裏切ってしまった。「批判の矛先を俺に向けてくれないかなと思いました」沈む心を照らしたのは父の郁雄さん(53)だった。岩手県の名門・花巻東高野球部出身。愛息を気遣い、ときに電話で30分間にわたって他愛のない会話を交わした。「息子は弱音を言わない」。ただ、その声色からは、いらだちがにじんでいることもあった。若き右腕の座右の銘は「日々成長」。長く暗いトンネルの中で自らに言い聞かせ、再起の道を歩んだ。「リハビリのメニューはすごいきつかった」。それでも育成契約からはい上がり、今季開幕前に支配下に復帰した。手術から728日。ついに脚光を浴びた。「家族、友達、トレーナーのみなさんのおかげでやっと1軍で投げることができた。すごいうれしいです」。感謝の言葉を添えて、両親にウイニングボールを贈る。(鈴木智紘)
◆巨人は31日、ヤクルト3回戦(神宮)に6-3で勝利し、3連勝を飾った。先発した高卒3年目の堀田賢慎投手(20)が6回5安打無失点と好投し、プロ初登板で勝利を挙げた。球団のプロ初登板勝利は、2019年の高橋優貴以来3年ぶり22人目。右肘の靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を乗り越えた最速155キロ右腕が、昨季日本一に輝いた強力打線を抑えた。
◆堀田の最も良かった点は、普通にストライクが取れたこと。登板前のブルペンでは制球がばらついていたが、マウンドに上がると違った。球速表示は150キロに届かなかったものの、打者は150キロ以上出ているかのように差し込まれていた。真っすぐの質がいいということだ。大城のリードも良かった。その真っすぐで押して、カウントが不利でも打者の頭にないチェンジアップでタイミングを外し、裏をかいた。初登板で勝利を挙げたのは、さすがドラフト1位だが、今季いきなり2桁勝てるかというと疑問だ。カーブは見せ球程度。次回以降に対戦するチームはこの日の投球を分析して、対応してくるだろう。まだ20歳。球種を増やすのはこれからでいい。大きな体(186センチ、85キロ)で将来、先発の軸になると期待を抱かせる投球だったことは間違いない。(本紙専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
6 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
137 | 42 (+3) | 21 (+2) | 1 (-) | 4 (-) |
0.327 (↓0.008) | 0.000 (-) |
2 (-) |
巨人 |
5 | 1 | 0 | 0.833 (↑0.033) | 1 (-) |
137 | 30 (+6) | 21 (+3) | 6 (-) | 1 (-) |
0.260 (↓0.001) | 0.000 (-) |
3 (-) |
ヤクルト |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 3 (↓1) |
137 | 27 (+3) | 22 (+6) | 8 (+1) | 3 (-) |
0.251 (↓0.005) | 0.000 (-) |
3 (1↑) |
DeNA |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 3 (-) |
137 | 26 (+1) | 34 (-) | 4 (-) | 4 (+1) |
0.236 (↓0.005) | 0.000 (-) |
5 (-) |
中日 |
1 | 5 | 0 | 0.167 (↓0.033) | 5 (↓1) |
137 | 20 (-) | 28 (+1) | 4 (-) | 1 (-) |
0.214 (↓0.005) | 0.000 (-) |
6 (-) |
阪神 |
0 | 6 | 0 | 0.000 (-) | 6 (↓1) |
137 | 15 (+2) | 34 (+3) | 2 (-) | 2 (-) |
0.228 (↑0.01) | 0.000 (-) |
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