1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 9 | 1 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:大関 友久(1勝0敗0S) (セーブ:又吉 克樹(1勝0敗1S)) 敗戦投手:美馬 学(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクが開幕6連勝。ソフトバンクは3回表、柳田と中村晃の適時打で2点を先制する。2-1で迎えた8回には、代打・牧原大の適時打でリードを広げた。投げては、先発・大関が7回途中1失点の好投でプロ初勝利。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。
◆就任1年目のソフトバンク藤本監督は開幕から5連勝中。新人監督の開幕連勝記録は72年与那嶺監督(中日)79年梶本監督(阪急)の6連勝。今日のロッテ戦に勝利すれば新人監督の開幕連勝記録に並ぶ。
◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)が今季19打席目にして待望の初安打を放った。 4回無死、ソフトバンク大関のカウント2-2からの直球を、センター左へ運んだ。一塁を回ったところで止まると、両手を天に挙げ、笑顔を見せた。今季は開幕から2番右翼で起用されるも、この日の試合前まで17打席で無安打(4四球)と苦しんでいた。この日も第1打席には二塁ゴロに凡退していた。
◆ロッテは4連敗を喫した。開幕から18打席無安打だったマーティンが2安打するも、レアードと合わせて5試合で計5安打。 井口資仁監督も「レアードとマーティン、このへんがしっかり上げていかないと得点力は上がってこないと思うので」と険しい表情だ。終盤3度の得点圏を逸したことには「自分たちの打撃ができていない。もう1回、打撃コーチにしっかり言って指導してもらう」と話した。
◆ロッテのドラフト3位、広畑敦也投手(24=三菱自動車倉敷オーシャンズ)と佐藤奨真投手(23)がプロ初登板し、それぞれ1回を無失点に抑えた。 広畑は1点リードされた7回に登板。内野安打2本で1死一、二塁とされるも今宮、柳田の上位打線を抑え、ゼロで切り抜けた。最速150キロの直球にカーブを織り交ぜてのデビュー戦に「適度な緊張感を楽しんで投げられました。安打は打たれましたが、ゴロを打たせるという自分の投球はできていたので、次回以降も続けていきたいです」と振り返った。3月22日に支配下選手登録を受けたばかりの左腕佐藤奨も、9回のマウンドへ。持ち前の緩急と奥行きを生かし、3者凡退に。三森からは137キロの直球で空振り三振も奪った。「ほどよい緊張感の中でまずはゼロで抑えられて良かったです。やっと支配下選手になった実感が湧きました。次は勝ちにつながるような投球をしたいと思います」と見すえた。30日のソフトバンク戦では、同じく支配下登録されたばかりの小沼健太投手(23)も2回無失点の投球を見せた。新戦力の連日のアピールに、井口資仁監督(47)は「ようやくみんな投げられたので。次からみんな、しっかりやっていけると思います」とさらなる活躍に期待していた。
◆ソフトバンクが02年以来の開幕6連勝。新人監督の開幕6連勝は、72年与那嶺監督(中日)79年梶本監督(阪急)に次いで3人目のタイ記録だ。 この6試合はすべて3点差以内で、森が4S、モイネロが1S、又吉が1S。オール3点差以内の開幕6連勝は60年中日、63年中日(1分け挟む)に次いで3度目となり、パ・リーグでは初。6試合すべてセーブが付いた開幕6連勝はプロ野球史上初めてで、ソフトバンクが接戦をものにして連勝を伸ばしている。
◆ソフトバンクは02年以来20年ぶりの開幕6連勝。藤本博史監督(58)は新人監督タイ記録の、初陣から6連勝発進となった。 試合後の一問一答は以下の通り。?-また接戦藤本監督 しびれる試合ばっかりやね。最後までね。こういう1点、2点差の試合を勝つっていうのは若い選手にも自信になるし。主力はそういうところを戦ってきているのでね。若い選手はいい経験になると思います。-大関がプロ初勝利藤本監督 いけるところまで行ってもらおうと思ってね。あそこは得点圏にいったら替えると決めていた。まさかボークで、ああいう形になるとは思わんかったけどさ。でも良く投げてくれたよね。-堂々と投げていた藤本監督 元々、堂々とした顔やからね。どっちかというたらポーカーフェースやから。ああいう気持ちで投げてくれたらこれからも楽しみですね。-救援陣も好投藤本監督 今日は(連投していた)モイネロと森は投げさせないと決めていたのでね。9回は又吉。7、8回は嘉弥真、津森で行こうと決めていたのでね。うまくはまりましたよね。-5番に入った中村晃が活躍藤本監督 晃は元々、出塁に高い意識を持ってくれているのでね。チャンスメークもしてくれて、いいところで打点も挙げてくれている。当分、5番6番というところでいこうかなと思っています。-昇格の柳町も2安打藤本監督 来て2安打ね。内野安打ですけどしっかり打てているんで。柳町は2軍でやっていたときから、ずっと1軍で使ったら2割7、8分打てる打者ですよ。ただセンターというポジションは、他のメンバーに比べたら守備は落ちますけど。レフトやったら十分できるんでね。栗原の代わりと言ったらおかしいけど、戻ってくるまで、その間に結果を出してレギュラー取ってくれたらいいと思います。-8回に追加点藤本監督 あそこで上林がなんとかね。あそこの1点なんですよね。その後、牧原大が代打で打ってくれたけど、あそこの1点を取るというのをね。本当に反省点ですよね。2ストライクまでに前に打って仕留めるとかね。そのために代走野村勇を出してるわけですから。あそこは上林は空振りだけは避けて欲しいというところですね。-新人監督タイ記録藤本監督 あんまり気にしてません。-栗原が離脱したが藤本監督 栗原が一番というかね、ベンチの中でよう元気出してね。自称、副キャプテンでやってくれていたのでね。それがけがでいなくなっても、ベンチはみんな声を出してくれているんでね。マッチを筆頭にね。これはずっと1年間続けていけばいいんじゃないかなと思います。-6試合を振り返って藤本監督 ほんとしんどい試合ですね。こんなしんどいと思わなかったね。こんな考えると思わなかったね。もうちょっと楽な試合やってほしいよね。打線爆発とかね。そういう試合もたまにはあっていいんじゃないかな。期待しときます。6試合しびれる試合ばかりなんで、体重落ちてるんじゃないかな。
◆ソフトバンクが02年以来20年ぶりの開幕6連勝を飾った。藤本博史監督(58)は72年中日の与那嶺監督、79年阪急の梶本監督に並び、新人監督の開幕連勝タイ記録となった。主軸の栗原陵矢外野手(25)が左膝負傷で離脱するというピンチだったが、チーム一丸で接戦を制した。「不動の5番」栗原が不在という苦境を、チーム一丸ではね返した。野手13人が出場した総力戦で、開幕から6戦連続で3点差以下となる接戦をものにした。藤本監督は「ほんとしんどい試合ですね。こんなしんどいと思わなかったね。こんな考えると思わなかったね。もうちょっと楽な試合やってほしいよね」と冗談交じりに振り返った。柳田、甲斐とともに、昨秋から「レギュラー」と明言してきた栗原が負傷離脱。この日の診察で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、また、左外側半月板損傷の疑いと診断された。場合によっては今季中の復帰も危ぶまれる重傷だ。開幕から5番打者として、チームトップの2本塁打を打つなど欠かせない存在の1人だった。出場選手登録を抹消した栗原に代わって、登録された柳町を即スタメン起用。2回にチーム初安打を放ち、3回には右翼フェンスにぶつかりながらの好捕を見せるなど、活気あるプレーを見せた。指揮官は「栗原の代わりと言ったらおかしいけど、戻ってくるまで、その間に結果を出してレギュラー取ってくれたら」と、若手のチャンスと前向きにとらえた。空席となった「5番」には、好調の中村晃を起用。中村晃は3回、柳田が先制打を放った後に追加点となる適時二塁打。4打席に立ち2安打2四球で全打席出塁し、しっかりと役目を果たした。投手陣も大関がプロ初勝利、又吉が移籍初セーブを挙げるなどロッテ打線を封じた。栗原離脱のショックにも負けず、チームは開幕からの連勝を伸ばした。藤本監督は「栗原が一番というかね、ベンチの中でよう元気出してね。自称、副キャプテンでやってくれていたのでね。それがけがでいなくなっても、ベンチはみんな声を出してくれている」と、チーム一丸の力を再確認した。【山本大地】?▽ソフトバンク中村晃(自主トレで栗原の師匠。今季初の5番起用で2安打2四球の活躍)「1打席1打席、集中して入れている」▽ソフトバンク牧原大(8回代打で貴重な追加点となる左前タイムリー)「代打だったので、とにかく思い切っていこうと。追い込まれてからは、コンタクトしようと意識を変えました。最後はフォークについていくことができ、うまく捉えることができた」▽ソフトバンク柳田(3回、先制の中前打)「打ったのはツーシームかな。いいところに飛んでくれた。とにかく先制点をあげることができて良かった」
◆ソフトバンクの育成出身3年目サウスポー大関友久投手(24)が、プロ初先発でうれしいプロ初勝利を手にした。「緊張したけど、しっかり自分の投球ができた。しっかりコントロールもできたし、うれしい1日になりました」。 立ち上がりから最速150キロの直球を主体に押した。6回1/3、85球を投げ6安打を許したが、失点は5回2死からエチェバリアに1発を献上した1点のみ。「どんどんストライクゾーンで勝負していこうと思った。感情も1歩引いてゲームにつなげることができた」。藤本監督が嫌う四球もなく、強気かつ冷静に攻めた。寮生活だった昨年は夜中に跳び起き、明かりもつけず室内練習場でシャドーピッチングを繰り返した。ローテ内定の松本の故障もあって巡ってきた先発6番目のマウンドで、しっかり結果を出した。手渡されたウイニングボールは「両親にプレゼントします」。開幕から快進撃の藤本ホークスにまた新星が現れた。又吉克樹投手(31)が、ヒヤヒヤながら移籍初セーブを挙げた。2点差の9回に登板。2本のヒットを許し2死一、二塁とされたが、最後は福田光を141キロの直球で空振り三振に仕留めた。「うまくコーナーをつきながら、丁寧に投げることができたと思います。短打はOKという気持ちで投げたのが良かった」。中日時代の昨年6月25日広島戦以来のセーブで先発大関のプロ1勝をしっかりアシスト。「大関の初勝利に貢献できたのでよかった」とホッとした表情だった。
◆ソフトバンクは投打がかみ合い、開幕6連勝となった。藤本博史監督(58)が新人監督としてはプロ野球タイ記録となる開幕6連勝を記録した。5番打者として打率・353と貢献していた栗原が30日の守備中に左膝を負傷して登録抹消。代役の5番には中村晃、左翼にはグラシアルが入った。三回1死二塁から柳田が先制中前打。その後も2死一塁から中村晃が適時二塁打を放ち、2点を先制した。) ホークスのマウンドはプロ初先発の大関で6回?を投げて1失点。3年目左腕の24歳は一回、四回に併殺打を奪うなど打たせて取るピッチング。五回2死にエチェバリアに1号ソロを浴びると、六回2死三塁と最大のピンチを迎えたが、中村奨を左飛に仕留めた。七回1死二塁からリリーフ陣にバトンを託し、リードを守り切った。プロ初勝利を手に入れた。新人監督として開幕6連勝は史上3人目。1972年の与那嶺要(中日)、79年の梶本隆夫(阪急)に続く快挙だ。4月1日の楽天戦(楽天生命パーク)の先発はエースの千賀。藤本監督に、うれしい新記録をプレゼントする。
◆ソフトバンクが20年ぶりの開幕6連勝。プロ初先発の大関は6回1/3を1失点で初勝利を挙げた。又吉が移籍後初セーブ。三回に柳田、中村晃の適時打で2点を先制し、八回にも1点を加えた。ロッテは打線がつながらず4連敗。
◆今季初登板だったロッテの美馬は苦手とする序盤で流れをつくれず、5回4安打2失点で黒星を喫した。慎重になりすぎてボールが先行。三回1死二塁で柳田に中前へ先制打、中村晃には左翼線に適時二塁打を浴びた。「初回から制球が乱れて球数が増えてしまった。リリーフ陣に負担をかけてしまったので申し訳ない」と反省した。四回以降はストライク先行で無安打に抑えただけに、悔やまれる投球となった。井口監督は「最低でも6、7回は投げてほしかった」と話した。
◆投打のかみ合わないロッテが4連敗を喫した。チームは8安打を放ちながらも得点は五回のエチェバリアの左越え1号ソロのみに終わった。「打線がなかなかつながっていない気がします」井口監督は厳しい表情。この日、ようやく今季初安打が出たマーティンと、4番のレアードはいずれも打率1割台で低迷しており、指揮官は「まだまだ本調子ではないけど、早く戻ってこないと出遅れてしまいますね。両外国人が上がってこないと、なかなか得点力というのがあがってこないと思うので」と復調を待った。開幕戦は勝利したが、その後は30日まで3試合連続で1点差負け。この日は1-2の八回に、国吉が痛い1点を奪われるなど、歯がゆい黒星が続いている。
◆地元・茨城の隣。まだ肌寒い幕張で、大きな一歩目を踏み出した。ソフトバンク・大関が6回?を1失点でプロ初勝利。ヒーローになり、ようやく笑顔になれた。「ほっとしたというか、流れに乗って勝ててよかったです」一回、四回に併殺打を奪うなど、打たせる投球。五回2死にエチェバリアに浴びたソロのみで、七回1死二塁で降板した。千賀、石川とともに育成ドラフト出身の3選手が開幕ローテに入るのは、球団初。藤本監督にとっても1972年の与那嶺要(中日)、79年の梶本隆夫(阪急)以来、新人監督3人目の開幕6連勝となった。野球で人を感動させる喜びを知った。茨城・土浦湖北高時代の2013年夏の県大会。1年生でただ一人、背番号「20」でベンチ入りした。3回戦の鹿島学園高戦。劣勢の九回に代打で登場し、中前打を放った。当時は全校生徒による応援。「そんなお客さんがいる中で野球をやったことがなかった」。球場が揺れると、大関の心まで揺れた。「打った瞬間に歓声が聞こえて、鳥肌がぶわって立ったんです。その瞬間が忘れられなくて、人の心を動かすというのを初めて味わった。そこから野球への取り組み方が変わりました」仙台大を経て、20年育成2位で鷹入り。21年5月に支配下になると一番に両親に連絡し、背番号「122」のユニホームは今でも実家に飾ってある。年末年始は2年ぶりに帰省。有料放送の月額料金を払い、画面越しに息子の活躍を見守る家族に、こう言われた。「『テレビで見たりできることは生きがいだよ』って。それが本当にうれしかったんです」。戦う理由が増え、福岡に戻ってきた。最高の親孝行がこの1勝だ。「(ウイニングボールは)両親に渡そうと思います」入団会見で色紙に「沢村賞」と書いて、始まったプロ人生。大関友久。笑顔で握った記念球が、恩返しの一歩目だ。(竹村岳)
◆ソフトバンクの中村晃が三回に2―0とする効果的な適時二塁打を放った。2死一塁で、ロッテ美馬の7球目のフォークボールを左翼線へ運び、一塁走者の柳田が激走して生還。「キャプテン(柳田)が力走してくれて、ありがとうございますっていう感じ」と笑顔を浮かべた。好機で3度倒れるなど無安打に終わった25日の開幕戦から、フォームの微調整を行ったという。5番に座ったこの日は2安打2四球と全打席で出塁。ロッテとの3連戦で8打数6安打と一気に上り調子となり、6連勝に貢献したが「次の3試合がより大事になる」と気を引き締めた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
6 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
137 | 25 (+3) | 13 (+1) | 3 (-) | 4 (+1) |
0.251 (↑0.006) | 0.000 (-) |
2 (1↑) |
楽天 |
4 | 1 | 0 | 0.800 (↑0.05) | 1.5 (-) |
138 | 15 (+1) | 11 (-) | 1 (-) | 4 (-) |
0.206 (↓0.014) | 0.000 (-) |
3 (1↓) |
西武 |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↓0.133) | 2 (↓1) |
137 | 23 (+2) | 21 (+6) | 4 (-) | 2 (-) |
0.234 (↓0.007) | 0.000 (-) |
4 (-) |
ロッテ |
1 | 4 | 0 | 0.200 (↓0.05) | 4.5 (↓1) |
138 | 14 (+1) | 15 (+3) | 2 (+1) | 7 (+1) |
0.192 (↑0.012) | 0.000 (-) |
5 (-) |
ORIX |
1 | 5 | 0 | 0.167 (↓0.033) | 5 (↓1) |
137 | 14 (-) | 21 (+1) | 1 (-) | 0 (-) |
0.176 (↑0.005) | 0.000 (-) |
5 (1↑) |
日本ハム |
1 | 5 | 0 | 0.167 (↑0.167) | 5 (-) |
137 | 17 (+6) | 27 (+2) | 6 (+1) | 2 (+1) |
0.191 (↑0.019) | 0.000 (-) |
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