オリックス(★1対6☆)楽天 =リーグ戦2回戦(2022.03.30)・京セラドーム大阪=
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楽天
30100200061200
ORIX
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勝利投手:早川 隆久(1勝0敗0S)
敗戦投手:バルガス(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は初回、島内の適時二塁打などで3点を先制する。その後は3回表に渡邊佳の適時打、6回に浅村と島内の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・早川が7回1失点の好投で今季1勝目。敗れたオリックスは、先発・バルガスが試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆楽天はクリーンアップに火が付いた。初回2死一、三塁で、4番島内宏明外野手が2点適時二塁打で先制し「打ててよかったです」。 6回には2死二、三塁で3番浅村が、この試合3安打目となる右前適時打で追加点を挙げた。3、4番がいずれも猛打賞の活躍。先発早川も「下位打線でもランナー出さずテンポよくできれば」と話していた通り、5回まで無失点投球を続けた。

◆楽天早川隆久投手(23)が7回1失点の好投で、チームを3連勝に導いた。2回先頭打者に安打を許すと、ギアが上がった。次打者・紅林から6回に宗に打たれるまで、14者連続凡打の投球を披露。6回に1失点こそ許したものの、今季初勝利を挙げ「緊張したんですけど自分らしい投球を心掛けた。(1勝して)気持ち的には楽になりましたけど、一喜一憂せず今年はノンビリやっていきたい」と冷静だった。 試合前、お手本を目に焼き付けた。自主トレで弟子入りしたソフトバンク和田が、デーゲームのロッテ戦で先発。「和田さんのピッチングを見てから自分も登板することができて、イメージしたままマウンドに上がれた」。球速以上に速さを感じさせる投球術をイメージ。直球で差し込みながらも変化球を織り交ぜ、凡打の山を築いた。安定感を発揮して、2年目初陣を好スタートで飾った。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)が、2年ぶりの4安打で打線に火を付けた。開幕から3試合でわずか1安打にとどまっていたが、積極打法が功を奏し20年以来の4安打。6回にはリードを広げる追撃の打点もマークした。浅村の快音とともに呼応するように打線も12安打と爆発。開幕は黒星発進だったチームは3連勝を収めた。浅村は決めていた。「今日は積極的にいこう」。その言葉はそのままバットに表れる。初回の第1打席、2球目を強振し空振り。それでも3球目、オリックス・バルガスの151キロの直球を中前へはじき返す。3回の第2打席、初球から振りにいき、2球目を二塁内野安打。「まだ始まったばかりなんで、あんまり調子悪いからって考えすぎないように。とにかく今日は積極的に打ちにいこうと思いました」と序盤から量産態勢に入った。6回2死二、三塁では、初球から振りにいく。カウント3-2とし、直球を右前へ運び、リードを広げる打点をマーク。8回にも中前へ運び、この試合4安打。5打席すべて2球以内でスイングし、言葉通り果敢に振りにいった結果だった。前夜までは3試合でわずか1安打。「ラッキーなヒットも多かったんすけど、積極的に打ちにいったんでよかったと思います」と、狙い通りだった。昨季はシーズン途中、調子を落としてスタメンから外れることもあった。8月から9月にかけて22打席連続無安打と苦しんだ。「考え方もメンタル面も含めていろんなことが原因でよくなかった。1つは考えすぎないよう1年間やりたい」と臨んだ新シーズン。シンプルな考えで打席に立ち、4安打と結果に結び付けた。チームも呼応するように12安打で3連勝。「まだ4試合なんでここからいいときも悪いときもあると思うので、継続してやっていきたい」。一喜一憂せず、ドッシリと構える。【栗田成芳】▽楽天石井GM兼監督(7回1失点の早川に)「最初からそこそこの感じで投げられていたので、アップダウンなく任されたイニングを投げきってくれた」▽楽天島内(初回の先制2点適時二塁打を含め3安打3打点。昨季の左翼から今季は右翼を守り)「ベースカバーがしんどすぎて、1年間もたないと思います。首脳陣の方々、先にご報告しておきます」

◆楽天が3連勝。早川は切れのある直球を制球良く投げ込み、7回1失点で今季初勝利を挙げた。打線は一回に島内の2点二塁打などで3点を先行し、4―0の六回は浅村、島内の連続適時打で2点を加えた。オリックスは4連敗。

◆オリックスは4連敗を喫し、開幕から2カード連続の3連戦負け越しが決まった。中嶋監督は「ここで離されるわけには絶対にいかないので、切り替えてしっかりやっていくしかない」と前向きに話した。0―6の六回2死走者なしから宗、吉田正の連打で1点を返すのが精いっぱいだった。連敗中の4試合のうち3試合が1得点以下で、昨季リーグ制覇の原動力となった攻撃力が影を潜めている。監督は「線にならないとどうしようもない。単発ではどうしても難しい」とため息をついた。

◆楽天の浅村が2年ぶりの4安打をマークした。開幕から3試合で1安打と波に乗れていなかったが、六回に適時打を放つなど主軸の役目を果たし「ラッキーなヒットも多かったけど、積極的に打ちにいけたので良かった」と胸をなで下ろした。母校の大阪桐蔭高が選抜高校野球大会で31日の決勝に進んだ。自身も優勝経験があり「甲子園の決勝は2チームしかできないので存分に楽しんでほしい。優勝してほしい」と後輩たちにエールを送った。

◆楽天の島内が3安打3打点で4番打者の役割を果たした。一回1死一、三塁では先制の2点二塁打。2ボールから甘く入った変化球を中越えへ運び「打てて良かった」と勢いに乗った。三回無死一塁では左前打し今季初の複数安打。六回2死一、三塁では左前へ適時打を放った。チームを3連勝に導き「雰囲気はいい」と心地よさそうだった。今季は2017年以来の全試合出場を目標に掲げ、1月の自主トレーニングから柔軟性を高めるためにストレッチを多く取り入れてきた。「体の後ろ(背中側)がちょっと硬いので。可動範囲が広がれば、もっといいパフォーマンスにつながる」と励み、開幕から4試合連続安打。昨季は初の打点王に輝き、主軸として迫力を増している。◆石井監督(7回1失点で今季初登板勝利の早川に)「いい感じでリズム良く投げていた」◆辰己(今季初出場し中堅手で七回2死二、三塁のピンチで太田の飛球を好捕)「助けられて良かった」

◆2年目のジンクスなどない、あるのは進化のみだ。楽天・早川隆久投手(23)が7回1失点で今季初登板勝利。21アウト中フライアウト12の内容に「低めの真っすぐが伸びていたので、バットの上にいったのかなと思う」と胸を張った。オフは早大の先輩で同じ左腕のソフトバンク・和田に弟子入りした。〝師匠〟はデーゲームのロッテ戦に先発。その姿を中継で見たことで「体を開かないように、バットにより近くまでリリースしないというイメージができたままマウンドに上がれた」という。ルーキーの昨季は9勝7敗。今季は「2桁にとどまらず、12勝、15勝、その先を目指していきたい」と高い目標を掲げる。昨春キャンプで約500球だったブルペンでの投球数は、今春1200球近くを数えた。対外試合は計4試合17イニング無失点で開幕を迎えた。コロナ禍で〝幻の侍〟となったが、5、6日に予定されていた日本代表の強化試合(対台湾)メンバーにも初選出されていた早川。石井監督も「良くなっているところばかり」と目を細めた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
500 1.000
(-)
-
(-)
13822
(+4)
12
(+3)
3
(-)
3
(-)
0.245
(↑0.007)
0.000
(-)
2
(-)
西武
410 0.800
(↑0.05)
1
(-)
13821
(+5)
15
(+3)
4
(-)
2
(-)
0.241
(↑0.011)
0.000
(-)
3
(-)
楽天
310 0.750
(↑0.083)
1.5
(-)
13914
(+6)
11
(+1)
1
(-)
4
(-)
0.220
(↑0.036
0.000
(-)
4
(-)
ロッテ
130 0.250
(↓0.083)
3.5
(↓1)
13913
(+3)
12
(+4)
1
(-)
6
(+2)
0.180
(↑0.012)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
13814
(+1)
20
(+6)
1
(-)
0
(-)
0.171
(↑0.004
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
050 0.000
(-)
5
(↓1)
13811
(+3)
25
(+5)
5
(-)
1
(-)
0.172
(↑0.005)
0.000
(-)