ヤクルト(★1対3☆)巨人 =リーグ戦2回戦(2022.03.30)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:メルセデス(1勝0敗0S)
(セーブ:大勢(0勝0敗4S))
敗戦投手:石川 雅規(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】ポランコ(1号・4回表ソロ),ウィーラー(1号・7回表ソロ)

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◆巨人は4回表、ポランコのソロと小林の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた7回には、ウィーラーのソロで追加点を挙げた。投げては、先発・メルセデスが6回途中無失点。その後は小刻みな継投で逃げ切り、メルセデスは今季1勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、打線が振るわなかった。

◆ヤクルト石川雅規投手(42)が勝てば、プロ入り21年連続勝利。21年以上連続勝利は過去6人いるが、プロ1年目からは56~77年米田(近鉄)22年、53~73年小山(大洋)21年の2人だけ。石川が史上3人目の記録を狙う。

◆巨人の新外国人グレゴリー・ポランコ外野手(30)が来日初アーチを決めた。 0-0の4回先頭、ヤクルト石川の初球内角130キロシュートを捉えた。弾丸ライナーで右翼席に飛び込む先制の1号ソロ。加入後5試合目、16打席目で貫禄の1発を放ってみせた。ポランコは「しっかりと前で打つことができた。1本打つことができてうれしいし、これからも続けていけるように頑張るよ」と喜んだ。三塁側ベンチに戻ると、大盛り上がりのチームメートとハイタッチ。原監督にはお尻をパシッとたたかれて、初アーチを祝福された。

◆巨人中田翔内野手(32)が、史上199人目のプロ通算1500試合出場を達成した。07年に高校生ドラフト1巡目で日本ハムに指名され、1461試合に出場。巨人に加入後39試合目のこの日、節目の記録を迎えた。 5回裏が終了すると、球場内に記録達成がアナウンスされ、祝福を受けた。中田は記念ボードを掲げながら、周囲のファンに頭を下げ、祝福に応えた。「ここまでの出場を重ねられたのはトレーナーの皆さんをはじめ、たくさんの方々の支えがあったからです。感謝しています。少しでも長く、1試合でも多くプレーできるようにこれからも頑張ります」と喜んだ。プロ15年目を迎える中田は、試合前の1499試合時点で、通算1369安打、265本塁打、960打点、打率2割4分9厘の成績を残している。▼通算1500試合出場=中田(巨人) 30日のヤクルト2回戦(神宮)に先発出場して達成。プロ野球199人目。初出場は日本ハム時代の09年5月23日のヤクルト2回戦(札幌ドーム)。

◆意地の一撃だ。巨人小林誠司捕手(32)が二塁ベース上でこん身のガッツポーズをつくった。1点リードの4回2死二塁、ウィーラーが敬遠されて2死一、二塁。表情を何一つ変えずに打席に立った。 カウント1ボールからの2球目。ヤクルト石川の外角に沈むチェンジアップに食らいついた。三塁線を破るタイムリー二塁打で貴重な追加点をもぎ取った。今季5打席目で待望の初安打&初打点をマークし「CC(メルセデス)が頑張っているし、2死からのチャンスだったので、何とかものにしたいと思っていました。打てて良かったです。守備でも攻撃でも勝ちにつながるプレーをしたいです」とコメントした。

◆リーグ最年長のヤクルト石川雅規投手(42)が、7回途中6安打3失点の粘投も、打線が今季最少の2安打に封じられ、2連敗を喫した。 高津監督は左腕の投球について「よく投げたと思います。ただ長打が多かったかな」と振り返った。1得点に終わった打線については「積極性がないので、もうちょっとスイングを仕掛けていってほしいなというのはありますね。どんどん失敗を恐れず振っていけばいい」と奮起を求めた。

◆ヤクルトはリーグ最年長の石川雅規投手(42)が、7回途中を79球、6安打3失点の粘投も、打線が今季最少の2安打1得点に封じられ2連敗を喫した。 試合後の高津監督の主な一問一答は以下の通り-石川の投球はよく投げたと思います。ただ長打が多かったかなと。全体の半分以上は長打だったので。1発で仕留められたり、嫌な出塁をされたりというところがあったと思います。-神宮では長打もある程度のところはまあ、そうですね。こっちは外野にも飛ばなかったのでね(苦笑)。全てがうまくいくとは思わないですけども、ちょっとアグレッシブに、積極的に、というところは、投打ともに、もうちょっとあっていいのかなと思いますけどね。-打線はあと1本が出なかった積極性がないので。もうちょっとスイングを仕掛けていってほしいなというのはありますね。どんどん失敗を恐れず、振っていけばいいと思います。-打線は硬くなっているどうですかね。そんなには感じないですけど、オープン戦終わって良い感じでスタート出来たんですけど、またちょっとオープン戦のようなバッティングに戻っている気がしますね。-奥川が抹消。上半身のコンディション不良とのことだが抹消は予定通りだったんですけどね。その後はちょっと予定通りにはいかなかったですね。ちょっと体調が悪いという、昨日の発表の通りだと理解してください。-今後は1軍で調整か、ファームかまだ何も決まってないですね。-今日はノースローだったが、今後はこれから決めます。

◆巨人新外国人グレゴリー・ポランコ外野手が、来日初アーチを決めた。 4回無死、ヤクルト石川のやや高めに浮いた内角130キロのシュートを右翼席に運ぶ1号先制ソロ。開幕5戦目、16打席目でメジャー通算96本塁打のパワーを見せつけた。「何でも最初が出るまでは落ち着かないところはある。1つ目が出ると楽になって、続いていく。1本目に到達できてよかった」と振り返った。

◆巨人鍬原拓也投手が新境地で躍動した。2点リードの6回1死一、二塁。先発メルセデスの四球と安打のあとを託された。サンタナへ3ボールも「本塁打だけは(ダメだ)と思って投げました」。カットボールで一邪飛に仕留め、続く長岡もシンカーで一邪飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。 2022年を迎えるカウントダウン。自主トレ先の沖縄・宮古島でエース菅野、中川の前で口に出して掲げた。「キャンプ中に支配下復帰」と「1年間1軍」。1軍登板なしに終わった昨季オフに2度目の育成契約となった。「悔しかったですし、それをつなげていけたらと、自主トレを菅野さんにお願いした」と背水の覚悟だった。直球の球威、制球力が格段に改善された。オープン戦までの猛アピールが実り、開幕前の11日に支配下再々昇格を勝ち取った。自身プロ初の開幕1軍に名を連ねると、開幕2戦目から4連投でいまだ無失点を続ける。プロ5年目を迎えた17年ドラ1右腕は「去年はまず1軍で投げていない。新しい感覚というか、こういう大事な場面で投げたことがなかった。今回が初めてだと思って投げている。あんまり過去には経験ない」と赤裸々に言った。失うものはない。強気のまま鍬原が突き進む。【小早川宗一郎】▽巨人原監督(中継ぎ陣の踏ん張りに)「大きいですね。一番しんどい時にね、鍬原、あるいは、高梨、畠。よく頑張りましたね」▽巨人ウィーラー(7回にヤクルト石川から左翼席へ1号ソロ)「1打席目の凡打も感触は悪くなかった。状況に応じてしっかりとアプローチできた」

◆巨人小林誠司捕手(32)が全力で腕を振った。一塁ベースを蹴って、二塁に到達。大盛り上がりの味方ベンチの光景がうれしかった。 1点リードの4回2死二塁。相手ベンチは前打者ウィーラーを申告敬遠で歩かせた。「いや、うーん。何というか、作戦上だし。後ろは僕なので、それは当然のことかなと思います」と受け止めた。ヤクルト石川の1ボールからの2球目、外角に沈むチェンジアップに目いっぱい、バットを伸ばした。三塁線を破る適時打二塁打に「もう何とかいい結果が出るように、自分を信じて、応援してくれている人もたくさんいる。何とかいい結果を出せるようにと思って打席に入った」と奮い立った。マスク越しでも味方の投球と思いを全力で受け止めた。先発メルセデスから鍬原、今村、ビエイラ、高梨とつなぎ、ルーキー守護神の大勢が締めた。好リードで逃げ切り「1人にさせないように、どんなピンチでも一緒にというか、バッテリーで相手を抑えられるようにできるといいなと常々思っている。いいところも悪いところも、みんなで共有して、強いバッテリーをつくっていきたい」と投手陣と二人三脚でペナントレースを進む。全力を全力で貫く。簡単そうで難しい。「僕の場合は1試合1試合、1打席1打席、1球1球、悔いのない打席、守備でも悔いのない守備、配球を全力で突き抜けたいなと思っている」と小林。5打席目での今季初安打、初打点は、全力をさらに加速させる。【為田聡史】

◆巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30)が四回、来日1号となる先制の1号ソロを放った。「3番・右翼」で先発したメジャー通算96本塁打の左打者は、0―0の四回先頭で打席へ。ヤクルトの左腕、石川の初球、内角のシュートを低い弾道で右翼席へ運んだ。来日16打席目で待望の一発となった。

◆また一つ偉大な数字に到達した。ヤクルトの42歳左腕・石川が巨人戦に先発し、通算489試合に先発登板。球団では、国鉄時代の大投手、金田正一を抜く最多記録となった。プロ21年目シーズンの開幕前。石川はこう口にしていた。「いかに、何試合1軍で登板できるかだと思っている。やはり1軍の試合に出てなんぼなので。一試合一試合を大事にやっていきたい」直球は決して速くはない。ただ、今春の沖縄・浦添キャンプ序盤では原点に返り、直球を投げ込んだ。この日は、立ち上がりから持ち前の制球力を発揮。三回までは巨人打線を1安打に抑えた。だが、四回先頭のポランコ(前パイレーツ)に先制の右越えソロを浴びると、2死一、二塁からは小林に左翼線適時二塁打。七回には、ウィーラーに左中間へのソロを被弾した。6回?で79球を投げ6安打3失点。粘り強い投球だったが今季初白星はお預けとなった。偉大な数字を積み上げ続けるベテランが、次こそは21年連続勝利を狙う。

◆巨人が逃げ切り、2連勝。四回、先頭のポランコが右翼席への1号ソロを放ち先制。さらに小林が左翼へ適時二塁打を放って追加点を挙げた。七回にはウィーラーが左翼席へ1号ソロを放った。先発のメルセデスは六回途中2安打無失点で今季初勝利。九回に登板したD1位・大勢(関西国際大)が無失点で締め、4セーブ目を挙げた。目の覚めるような弾丸ライナーで右翼席に突き刺した。「3番・右翼」で先発出場した新外国人・ポランコが四回に来日初アーチとなる1号ソロを放った。「しっかりと前で打つことができた。(初アーチを)打つことができてうれしいし、これからも続けていけるように頑張るよ」ヤクルトのベテラン左腕、石川が投じた初球、内角シュートを一閃。三塁ベンチ前でチームメートに祝福されると白い歯がこぼれた。メジャー通算96発を誇る助っ人が、来日16打席目で持ち前のパワーを見せつけた。193センチ、108キロの左打者は、規格外のパワーで周囲の度肝を抜いてきた。川崎市のジャイアンツ球場で行った9日の来日初練習では、ティー打撃で防球ネットを破壊。翌日10日には同球場の屋外でフリー打撃を行い、バックスクリーン越えの特大弾を放った。25日の中日との開幕戦(東京ドーム)で3安打を放って以来、4試合ぶりの安打が貴重な先制点をもたらす一発となった。「自分のベストを尽くすことを続けられれば結果はついてくる」と話す助っ人が強力打線を引っ張る。

◆巨人は四回にポランコの来日初本塁打と小林の適時二塁打で2点を先行し七回にウィーラーのソロで加点した。メルセデスが六回途中まで無失点と好投。継投で逃げ切り大勢が4セーブ目を挙げた。ヤクルトは打線が2安打に終わった。

◆巨人のメルセデスが今季初登板し六回途中まで2安打無失点で勝利を挙げた。「相手は優勝チーム。攻めの姿勢で一球一球投げようと思った」とうなずいた。緩急をつけて変化球は低めに集め、粘った。二回は2四球で1死二、三塁のピンチを招いたが、オスナを低めのスライダーで空振り三振に、なお2死満塁で石川を左飛に仕留めた。巨人で5年目を迎え「味方が素晴らしい仕事をしてくれた」と仲間に感謝した。

◆目の覚めるような弾丸ライナーが右翼線へ一直線に伸びた。技術とパワーが凝縮された一発だ。巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30)が四回に先制の来日1号ソロを放った。「内角の厳しい球だったけど、うまい具合に打てた。何でも最初の1本が出るまでは落ち着かない。(久々に出た安打が)ホームランで良かった」左腕の石川が投じた初球、内角のシュートを強振。詰まりながら右翼席に突き刺した。来日16打席目で飛び出した一発が13打席ぶりの安打となり、喜びを爆発させた。パイレーツ時代に96本塁打を放った196センチ、108キロの左打者。開幕前、持ち前のパワーで周囲の度肝を抜いた。ジャイアンツ球場で初練習に臨んだ今月9日、ティー打撃で防球ネットを破壊。屋外で行ったフリー打撃ではバックスクリーンを越える特大弾を放った。米国時代は球場外の自動車に打球を当てたことがあり、この日の低弾道の一発はパワーを象徴していた。ラーメンやすしを好んで食べるなど、日本の生活にも順応。「日本食は全部好きなんだ」と笑顔で話す。得点シーンではウィーラーらとともにベンチを飛び出して祝福。その姿は名物となりつつある。「最初の段階から家族のように受け入れてくれて、すごく居心地がいい」とチームにも溶け込んでいる。2連勝としたチームは開幕から2カード連続で勝ち越しを決めた。ドミニカ共和国出身の30歳について原監督は「非常に貪欲。聞く耳を持ち、それ(課題)に取り組んでいる。まだまだ伸びる」と人間性も評価。V奪還を目指す巨人に、頼もしい助っ人が加わった。(樋口航)★外国人枠有効活用 巨人は、外国人枠の特例を有効活用した。コロナ下の2020年以降、外国人選手のベンチ入り枠は4人のままながら、登録枠は1増の5人までとなっている。この日はポランコのほか、野手のウィーラーとウォーカー、投手のメルセデスとビエイラを登録。メルセデスが先発したため、代打起用が多かった外野手のウォーカーがベンチを外れ、イースタン・リーグ、日本ハム戦に出場した。ウォーカーは31日の試合で再び1軍ベンチに入る見通しだ。

◆節目の登板に笑顔はなかった。ヤクルト・石川雅規投手(42)が今季初先発で6回?を6安打3失点。球団では金田正一を抜き、最多となる通算489試合目の先発登板だったが、黒星を喫した。持ち味の粘りは出せていた。だが史上3人目の入団から21年連続勝利や、自身の持つ球団最年長勝利記録の更新はお預け。高津監督は「よく投げたと思う。ただ長打が(5本と)多かった。一発で仕留められたり、嫌な出塁をされたりというのはあった」と指摘した。打線は申告敬遠を含めて6四球を取ったが、散発の2安打。八回に村上の二ゴロで1点を返すのがやっと。開幕3連戦は33安打20得点と好調だっただけに、高津監督は「積極性がないので、もう少しスイングを仕掛けていってほしい」と背中を押した。3連勝の後、本拠地で連敗。次こそは神宮の燕党に白星を届ける。(赤尾裕希)

◆さすが、ドラフト1位だけのことはある。巨人・大勢は前評判通り、いい投手だ。なんといっても、迫力がある。サイドハンド気味から、右肘の使い方に特徴がある。打者から見ると、肘から先の前腕部が、なかなか出てこない。ただでさえ、150キロ表示を軽く超える上に、球の出どころを見極めるのも遅れる分、余計に速く感じる。九回先頭の代打・川端を空振り三振に仕留めた速球は、シュート回転がかかり、驚くほど大きく、鋭く、左打者のアウトハイへ曲がっていた。続く右打者、オスナへの2球目、アウトローへの速球も、すごかった。捕手の小林がキャッチしたミットの位置は、やや低く、ボールゾーンに映ったが、判定はストライク。球審に右手をあげさせるほど、勢いと威力があるということだ。この投球なら、右打者も左打者も苦にしないはずだ。実はずっと、誰かに似ている...と考えていた。ようやく思いついたのが、元ヤクルトの韓国投手、林昌勇(イム・チャンヨン)。2008-12年の5年間で通算128セーブ。やはり右のサイドハンドから、グイグイと力で押す守護神だった。大勢もそれだけのレベルまで、いけるだろうか。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
500 1.000
(-)
-
(-)
13839
(+8)
19
(+3)
1
(-)
4
(+2)
0.335
(↑0.004)
0.000
(-)
2
(-)
巨人
410 0.800
(↑0.05)
1
(-)
13824
(+3)
18
(+1)
6
(+2)
1
(-)
0.261
(↓0.002)
0.000
(-)
3
(1↓)
ヤクルト
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
13824
(+1)
16
(+3)
7
(-)
3
(+1)
0.256
(↓0.036)
0.000
(-)
4
(-)
DeNA
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
13825
(+7)
34
(+6)
4
(-)
3
(+2)
0.241
(↓0.007)
0.000
(-)
5
(1↓)
中日
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
13820
(+6)
27
(+7)
4
(+1)
1
(-)
0.219
(↑0.009)
0.000
(-)
6
(-)
阪神
050 0.000
(-)
5
(↓1)
13813
(+3)
31
(+8)
2
(+1)
2
(-)
0.218
(↓0.007)
0.000
(-)