ロッテ(★1対2☆)ソフトバンク =リーグ戦1回戦(2022.03.29)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 12345678910
ソフトバンク
00100000012500
ロッテ
00000001001200
勝利投手:又吉 克樹(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝0敗3S))
敗戦投手:西野 勇士(0勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約

DAZN

◆延長戦を制したソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは3回表、三森の適時打で1点を先制する。その後同点とされるも、延長10回に相手の野選で1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・又吉が移籍後初勝利。敗れたロッテは、9回に一打サヨナラの好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ロッテの本拠地開幕戦の試合前にセレモニーが行われ、"美爆音"で知られる習志野高校の吹奏楽部がサプライズ登場した。午後6時すぎ、バンドが姿を見せると場内からは大きな拍手。Mの人文字を作って、球団歌「WE LOVE MARINES」を演奏した。詰めかけたファンも大きな手拍子で盛り上げた。

◆ロッテの本拠地開幕戦で俳優の菅野美穂(44)が始球式を務めた。ロッテのデンタルサポートガム「キシリトール」のCMキャラクターを務める菅野は、キシリトールの"いい歯"にちなんだ背番号118のユニホームで登場。白いグラブをはめ、3度おじぎしてから投じると、捕手佐藤都のミットにノーバウンドで。場内から歓声が起こった。投球後は「ホーム開幕戦という華やかな場で始球式を務めさせていただき光栄でした。練習の時はホームまで届くか不安だったのですが無事届いて良かったです」と振り返っていた。

◆ソフトバンク石川柊太投手(30)がノーヒットノーランを逃した。7回2死一塁から、ロッテ佐藤都にこの日初安打となる右前打を許した。 今季初登板となった右腕は、実にスイスイと投げた。初回から3回までは1人の走者も許さない完全投球。4回1死でマーティンに四球を与えたものの、中村奨、レアードを連続三振に斬り、危なげなく切り抜けた。だが、7回にはホームベース付近の白線の引きなおし、走者と交錯した一塁松田の治療などアクシデントが続き、リズムが乱れたか。2死からレアードを四球で歩かせ、続く佐藤都に安打された。石川は13年育成ドラフト1位でソフトバンク入り。16年に支配下登録され、20年に最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した。同年には自身初の1安打完封を記録している。昨年は初の開幕投手も務めた。

◆7回裏のロッテ攻撃中にアクシデントが続いた。1死後、3番中村奨吾の打席に入る前に、中村奨や球審が足元をチェック。三塁線の白線が曲がっていたとみられ、球場係員が一度消し、再び白線を引き直した...が、それでも曲がっていたもよう。再び白線を消して、引き直すと今度はまっすぐに。場内からは拍手が起こった。その後、中村奨は三塁へのゴロ。三塁ガルビスの送球がやや本塁側にそれ、一塁松田宣浩と打者走者中村奨が交錯気味に。判定はアウトとなったが、松田はタオルで鼻を押さえながら、ベンチでの治療に入った。この日は初回にもソフトバンク佐藤直のスイングのフォロースルーが、ロッテの捕手佐藤都のキャッチャーマスクを強打するなど、試合中断が多くなっている。

◆ロッテが難敵のソフトバンク・モイネロから得点を挙げた。7回までソフトバンクの先発石川に1安打に抑えられていたものの、8回に2番手として登板したモイネロから1死後に岡が四球。その後盗塁で2死二塁として、1番高部が初球の低め直球を見事にセンター前に転がし、適時打にした。高部は広報を通じて「大事な場面で打てて良かったです」とコメントした。ロッテはこれまでの4年間でモイネロと30試合で対戦し、得点に成功したのは3試合のみだった。延長戦の末に敗れたものの、今季初対決で攻略し、今後に期待を持たせた。

◆ロッテが2戦連続で延長戦で敗れた。8回に難敵のモイネロから高部が同点適時打を放つも、6回までの無安打が響いた。「甘い球を見逃して、ボールを振って、打線としてはダメでした」と井口資仁監督。好機でのフライアウトの多さも指摘した。ロメロが好投しただけに「次回しっかり援護できるようにしていきたいと思います」。7回までわずか1安打に封じられた石川と、2週間後の4月12日に再戦する可能性が高い。

◆ロッテのエンニー・ロメロ投手(31)が今季初登板で好投した。3回に2安打を集中されて1点を失ったものの、安打はその2本のみ。「打者にアタックしていく気持ちをしっかり持って投げたよ」。7回1失点で先発投手の役割を果たした。「今日は特に変化球が良かった」と振り返る。ソフトバンク柳田にはスライダーを多めに使い、タイミングを崩し続けた。打者23人から7個の三振を奪った。チームは延長戦の末に敗れたものの、オープン戦でピリッとしなかった剛球左腕がシーズン初戦で好投したのは大きい。井口資仁監督(47)は試合前の時点で「しっかり投げられる投手なので。当分、カード頭(の先発)になると思います」と話しており、大事な火曜日を任せる投手として順調なスタートを切った。【金子真仁】

◆中日からFA移籍したソフトバンク又吉克樹投手がうれしい移籍初勝利を手にした。 同点の9回裏に登板。2死から連続四球でピンチを招いたが、エチェバリアを中飛に仕留めると直後の延長10回表に1点を勝ち越し。3試合目の登板で記念の1勝が転がり込んだ。「まさか3試合目で(勝利の)ボールをいただけるとは。不思議な気分」。ヒーローのお立ち台では苦笑いを作ったが、2つの四球には「明日までには修正したい」と反省も忘れなかった。「これからも地に足をつけてしっかりとやっていきたい」。手渡されたウイニングボールを手に笑顔を見せた。

◆白星こそ逃したが、ソフトバンク先発石川柊太投手(30)が7回1安打無失点の快投だ。「ストライク先行でテンポ良く投げることができた」。直球と自慢のパワーカーブを駆使して7三振を奪うなどロッテ打線を牛耳った。7回2死からレアードに四球を与え、佐藤都に右前に初ヒットを許したが山口を中飛に仕留めた。延長戦もチームは4連勝。先発の役目はきっちり果たし「次の試合に向けて、いい調整をしていきたい」と笑顔で話した。

◆ソフトバンクが開幕4連勝。2年ぶりとなる延長戦を制した。藤本博史監督(58)の試合後の一問一答は以下の通り。 -延長で勝ち越し藤本監督 野村勇の走塁は見事やったね。(二盗は)早いカウントで行ってくれたからね。打者もガルビスやったし、バントというのもね。その前に走ってくれて、フライでサードに行って。今宮の内野ゴロでかえってきたのは見事ですね-1点を取る野球を目指してきた藤本監督 ああいう1点をね、今まで取れなかった。こういう1点を取れたらいい試合ができるかなと思います-石川は好投藤本監督 相手もいい投手やったし、そう点は取れないからね。もうちょっと楽な展開で勝たしてやりたかったけどね-野村勇は期待が膨らむ藤本監督 いいですね。打つ方も状態悪くないんで、どこかで使ってあげたいんですけど。うまく併用というか、休ませながら使うのも手かなと思うし。ベンチは今16人かな。全員でやるという気持ちでいいと思います-大きな1勝藤本監督 今日の1勝はすごく大きいと思いますよ。なかなか打てないところで、この1点やから。明日また気持ちよく入れるんじゃないですか

◆快足ルーキーが2年ぶり延長戦での勝利をもたらした。立役者はドラフト4位の野村勇内野手(25)。同点の10回に代走で出場し、安打なしで本塁までかえってきた。若きいだてんは「期待に応えられた。仕事ができたかなと思います」。藤本博史監督(58)も「野村勇の走塁は見事やったね」と絶賛する走塁で、2年連続の開幕4連勝をもぎ取った。緊迫した場面でも冷静だった。「ずっと準備していた。あの場面も、あるぞと言われていたので。準備はできていました。緊張はしていたけど、なんとか体が動いてくれた」。同点の10回、先頭の中村晃が安打で出塁するとすぐに代走のコールがかかった。次打者ガルビスの3球目で二盗を決めると、中飛で三塁へ。1死三塁の絶好機を演出した。続く打者、今宮の三塁右へのゴロで、野村勇は「バットに当たればゴー」のギャンブルスタート。「微妙やったんですけど、捕手の体勢を見ていけそうだなと思いました」と頭から滑り込み、タッチをかいくぐって生還した。打った今宮も「勇の足がすごかった。あれでセーフになるというのはすごい」と目を丸くするスピードだった。キャンプ終盤に右腕の張りで出遅れたが、オープン戦で2本塁打するなど開幕1軍をつかんだ。ここまで出場はこの日を含めて代走で2試合のみだが、藤本監督は「打つ方も状態悪くないんで、どこかで使ってあげたい」と先発起用にも含みを持たせた。【山本大地】

◆ソフトバンク今宮健太内野手が決勝打とマルチ安打の活躍だ。延長10回1死三塁から三ゴロで三走の野村勇内野手が決勝のホームイン。「何とか前に転がせばと思っていたけど勇(野村)はエグかったですね」。新人の好走をたたえた。 開幕戦で初回にバント失敗、代打を送られたガルビスが逆転満塁弾を放つなど屈辱的なスタートを切ったが、ここ3試合は12打数6安打、打率5割。「チームも4連勝したし、いい形でいっている。必ず悪いときがあるので、今のうちに頑張っておきたい」と気を引き締めた。

◆ロッテのロメロは白星こそ手にできなかったが、7回2安打1失点とホーム開幕戦で好投した。制球が良く、スライダーを低めに集めて7三振を奪い「特に変化球が良かった。全ての球をうまく投げ分けることができた」と胸を張った。一回から打者のタイミングを外し、3者連続で空振り三振に仕留める好スタート。三回こそ三森に適時打を許したが、その後は七回まで完璧に抑えた。木村投手コーチは「ブルペンからスライダーの制球が良かった。捕手との間合いもいい」と高評価だった。

◆ソフトバンクの石川は今季初登板で7回をわずか1安打の好投だった。七回2死から佐藤都に右前打を許すまで無安打と、先発としてほぼ完璧な仕事を果たし「拓也(甲斐)とコミュニケーションを取り、一人一人打ち取ることができた」とうなずいた。持ち味のテンポ良い投球でロッテ打線を手玉に取った。四回はともに昨季本塁打を打たれた3番中村奨をフォークボール、4番レアードにカットボールを振らせて三振。終盤になっても球威は衰えず「ストライク先行で投げることができた」と満足感を示した。

◆ソフトバンクが開幕4連勝。1―1の延長十回1死三塁、今宮の三ゴロで三塁走者の野村勇が好走塁し、1点を勝ち越した。又吉が移籍後初白星。先発石川は7回1安打無失点。ロッテは八回に追い付いたが4番手の西野が打たれた。

◆ロッテは終盤に追い付きながら、2試合連続で延長戦を落とした。打線は2安打と振るわず、井口監督は「甘い球を見逃して、ボール球を振っていた」と厳しい口調だった。テンポ良く投げたソフトバンクの石川に抑えられ、七回にようやく初安打。モイネロに代わった八回、2死二塁でオープン戦から好調の高部が中前適時打を放ち1―1とした。だが九回2死一、二塁ではエチェバリアが中飛とあと一本が出ず。井口監督は「ああいうところでフライを打ち上げていたら駄目」と険しかった。

◆中日から国内フリーエージェント(FA)で移籍した又吉が初勝利を挙げた。同点の九回に3番手で登板し、2死から連続四球を与えたがエチェバリアを中飛に打ち取った。八回に追い付かれた嫌な流れを断ち切り、勝ち越しを呼び「まさかこんなにすぐに(初勝利の)ボールをもらえると思っていなかった」と笑顔を浮かべた。コンディションを整えるため、球場に来る前に宿舎で湯船に30~40分ほどつかって体を温めてから臨んでいるという。今後も緊迫した場面で起用されるが「チームに貢献できるようにやっていきたい」と頼もしかった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
400 1.000
(-)
-
(-)
13918
(+2)
9
(+1)
3
(-)
3
(+1)
0.238
(↓0.031)
0.000
(-)
2
(-)
西武
310 0.750
(↑0.083)
1
(-)
13916
(+4)
12
(-)
4
(+2)
2
(-)
0.230
(↓0.009)
0.000
(-)
3
(-)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
1.5
(-)
1408
(+2)
10
(+1)
1
(+1)
4
(+2)
0.184
(↓0.002)
0.000
(-)
4
(1↓)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
2.5
(↓1)
14010
(+1)
8
(+2)
1
(-)
4
(+1)
0.168
(↓0.045)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
13913
(+1)
14
(+2)
1
(-)
0
(-)
0.167
(↑0.007)
0.000
(-)
6
(-)
日本ハム
040 0.000
(-)
4
(↓1)
1398
(-)
20
(+4)
5
(-)
1
(-)
0.167
(↑0.016)
0.000
(-)