西武(☆7対6★)オリックス =リーグ戦3回戦(2022.03.27)・ベルーナドーム=
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ORIX
2220000006701
西武
00001402X7911
勝利投手:平井 克典(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗1S))
敗戦投手:村西 良太(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】ラベロ(1号・3回表2ラン)
【西武】山川 穂高(2号・6回裏2ラン)

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◆西武が逆転勝利。西武は5点を追う6回裏、オグレディの適時打と山川の2ランなどで4点を挙げ、1点差に迫る。そのまま迎えた8回には、森の2点適時打が飛び出し、試合をひっくり返した。敗れたオリックスは投手陣が序盤のリードを守れず、打線も4回以降は1安打と沈黙した。

◆オリックスは最大6点のリードを守り切れず、逆転負けした。10年以来の開幕カード勝ち越しとはならなかった。先発山崎颯が6回途中4失点で降板。3番手の山岡は1回無失点につなぐも、8回からマウンドに上がった村西が誤算。味方の失策も絡み、8回1死二、三塁で西武森に逆転2点適時打を浴びた。中嶋監督の53歳バースデーはまさかの結末となった。

◆西武が6点差をひっくり返し、開幕カードを勝ち越した。先発渡辺が3回までに6点を失ったが、4回からはリリーフ陣でつなぎ、追加点を与えなかった。5回から追い上げ開始。まず、栗山の適時打で1点。6回には山川の2号2ランなどで4点を奪い、1点差に詰め寄った。最後は8回、森が逆転の2点適時二塁打を放った。前日に続くお立ち台となった山川穂高内野手(30)は「もう、超うれしいです」と笑顔。6点ビハインドの5回先頭で、チーム初安打となる左前打を放った。直前の円陣で平石打撃コーチが「普通にいこう」と呼び掛けたという。「6点差ありましたけど、自分の打席は自分の打席と思いました」と、点差関係なく打った。その後は、6回に左越えへ特大2ラン。8回は、左翼上空への当たりをオリックス吉田正が見失う二塁打で「こすったので全然入るとは思わなかったけど、まさか、こんなことがあるなんて」と幸運に目を丸くした。6点差からの逆転勝ちに、辻発彦監督(63)も「興奮してます。今日の勝ち方は、今年のライオンズを象徴するような勝ち方」と、最後まで諦めずに奪った1勝をかみしめていた。

◆22年版の山賊たちは勤勉だ-。西武が大逆転勝利でオリックスとの開幕カードを勝ち越した。3回までに6点ビハインドも、4回からリリーフ陣が0でつなぎ、5回から追い上げ開始。6回に山川穂高内野手(30)の特大2号2ランなどで1点差に迫り、8回に森友哉捕手(26)が逆転の2点適時二塁打を決めた。10年ぶりにリーグ優勝し「山賊打線」の呼び名がついた18年のような破壊力を見せつけたが、どんな場面でも手を抜かないプレーも見逃せない。森は二塁ベース上で控えめに右手を挙げた。「もっとはしゃぎたいけど、そういうタイプでもないんで」。8回1死二、三塁で右中間へ逆転の2点二塁打。直前、山川の左飛をオリックス吉田正が目測を誤り、二塁打となるラッキーもあった。お膳立てした山川は「誰がどう見ても、みんな(森は)打つと思ってました」と笑った。押せ押せムードで昨季王者をのみこんだ。先発渡辺が3回までに6失点。打線は4回まで無安打。敗色濃厚でベンチは沈んで...いなかった。平石打撃コーチが「普通に行こう!」とハッパをかける。5回先頭、山川のチーム初安打で追い上げ開始。6回には山川が左翼上段へ2ランをたたき込んだ。ド派手に打ち勝ったように見えるが、そこにつなぐ渋い働きも見逃せない。6回先頭の9番源田は8球粘って四球をもぎとりチャンスメーク。8回は、先頭オグレディが四球の後、次打者の中村の遊ゴロで二塁へ全力疾走。滑り込んで結果的に二塁安達の悪送球を呼び、併殺を逃れる。そこから、山川のラッキー二塁打と森の決勝打が生まれた。辻監督は「源田も打ちたい気持ちが大きいと思うけど、四球は大きかった。(オグレディの走塁は)チームのモットー。必死に走る姿から勢いが出てくる」と評した。オグレディは6回の二塁打で来日初打点もマーク。入団が決まると、こう宣言したという。「メジャーリーガーはポストシーズンしか必死にやらないと思われるかも知れない。俺はレギュラーシーズンから必死にやる」。チーム196本塁打した18年に「山賊打線」と呼ばれた。だが昨季は112本まで減った。指揮官は開幕前「昔みたいにガンガン打って、山賊だの、何点でも、とはいかない」と冷静に分析。「つなぎ」を掲げる。果たして、1発あり、つなぎありで勝った。「鳥肌ものですよ。(18年のような)勢いがあったね」。再び頂点へ。山賊たちは手を抜かない。【古川真弥】▽西武栗山(5回に右越え適時二塁打で追い上げ開始)「まずは1点返せて良かったです」▽西武オグレディ(6回、左越え適時二塁打で来日初打点)「源田と鈴木が作ってくれたチャンスを、しっかりと生かせたことが何よりうれしいよ」▽西武渡辺(先発で3回6安打6失点、自責4)「バッティングカウントで打たれたのは、全部甘い球でした。有利なカウントで試合を進められなかったのが原因だと思います」

◆2試合連続本塁打となる2ランを含む3安打の西武山川穂高内野手は「今日の勝ちは本当にでかい」と喜んだ。6回は1死二塁で、代わったばかりの比嘉の内寄り140キロを左翼席上段まで運んだ。「狙ってました。状態はいい方だと思いますけど、油断はできません。普通に1打席、1打席、一生懸命やるだけ」と、4番らしく頼もしい言葉を重ねた。

◆オリックスは最大6点のリードを守り切れず、逆転負けを喫した。10年以来の開幕カード勝ち越しならず、11年連続で負け越しとなった。53歳の誕生日だった中嶋聡監督は「1敗は1敗。引きずらないことが全てかなと思います」と懸命に前を向いた。1点差の8回を託された村西がリードを守れなかった。8回1死一塁から4番山川を左飛に打ち取ったと思われたが、吉田正が見失い捕球できず。不運もあり、1死二、三塁で森に逆転2点適時打を浴びた。指揮官は「あそこで行かせるんですから、評価はしてます」と変則右腕をかばった。救援陣の再建が急務だ。昨季チーム最多の51試合に登板した富山、オープン戦で守護神テストも受けたK-鈴木、成長株の吉田凌らがファーム調整中。左腕の山田は25日に濃厚接触者の疑いで離脱した。先発調整していた山岡をブルペン待機させ、開幕カードを乗り切る算段だったが、うまくいかない。昨季王者が、船出から苦しい戦いを余儀なくされている。【真柴健】

◆西武・山川穂高内野手(30)が2戦連発の2号2ランを左翼席に運んだ。1―6の六回。新外国人のオグレディの来日初打点となる適時打と中村の内野ゴロで2点を奪い、さらに1死二塁で迎えた第2打席。代わったばかりの比嘉の140キロをとらえた。山川も打った瞬間に本塁打を確信する強烈な当たりだった。5-6と反撃ムードを高めた。山川は五回先頭の2打席目では、それまで走者を一人も出さない好投を披露していた山崎颯から左前打を放ち、〝完全投球〟を崩すと、そこから1点を返す起点にもなっていた。

◆西武が序盤0-6の劣勢をひっくり返した。三回を終わって0-6だったが、五回に1点、六回に山川の2試合連続本塁打などで4得点。5-6で迎えた八回にも打線がつながった。先頭打者のオグレディが四球で出塁。中村の遊ゴロで併殺打と思われたが、一走のオグレディが二塁ベースへ気迫のスライディング。相手二塁手の悪送球を誘う併殺崩れで1死一塁となった。続く山川の左中間への高い飛球は、中堅手・福田と左翼手・吉田正の〝譲り合い〟を誘う二塁打で二、三塁となった。ここで森が右中間へ鋭く弾き返す2点二塁打を放ち、6点ビハインドからの逆転に成功した。

◆オリックスは三回までに得た6点リードを守れず開幕3連戦に負け越した。6―5の八回1死一塁で山川の左中間への飛球を左翼手の吉田正と中堅手の福田がお見合いして二塁打にし、続く森に逆転の2点二塁打を許した。中嶋監督は「6―0からひっくり返されたけど引きずらないことが全て」と気持ちの切り替えを求めた。先発の山崎颯は四回まで完全に抑えながら、中盤に追い上げを許した。五回2死から連続二塁打を許し失点。六回は先頭打者への四球から連打を浴び、この回途中で降板し「悪い流れを止めてイニングを投げきりたかった」と唇をかんだ。

◆西武・山川穂高内野手(30)が、2戦連発となる左越えの2号2ランを放つなど3安打で大逆転劇をお膳立てした。「ホームラン、狙っていましたし、結果的に打てて良かった」と笑みを浮かべた。0―6からのミラクル大逆転劇。3―6と詰め寄った六回に飛び出した2ラン。八回には森の逆転打を呼び込む二塁打もマークした。主砲は、入場制限がなくなった球場に集まった1万5655人の観衆を見回し「ファンの力が、本当にすごい」と感謝した。

◆西武の佐々木が2番手で好投し、逆転勝ちを呼んだ。0―6の四回に登板し、2三振を奪って1回1安打無失点。救援5投手での無失点リレーにつなげ「いい攻めができた。力まずコントロールすることを意識している」と喜んだ。1年目の昨季は5試合に登板して防御率8・31と振るわなかった。2年目の今季は貴重な左の中継ぎとして開幕1軍入りし、早くも2試合に登板し無失点。「開幕カードで2試合投げさせてもらったが、これからも一試合一試合、いつでも投げられるように準備していきたい」と意気込んだ。

◆空気の冷たいベルーナドームに熱風が吹き込んだ。西武・森友哉捕手(26)が八回に逆転打。0-6の劣勢をはね返す劇的な勝利を飾り、チームは2年連続で開幕カード勝ち越しに成功した。「今シーズンで一番いい当たりでした。本来やったら、もっとはしゃぎたいですけど、あまりそういうタイプでもないので」1点を追う八回1死二、三塁。二走の山川は「誰がどう見ても、みんな打つと思っていた」と扇の要の〝決定打〟を確信していた。森は「三振は絶対にしたらあかん」と期待に応え、右中間へ二塁打。源田や山田らが自軍ベンチ前で飛び跳ねて喜び、ヒーローは控えめに右拳を仲間に向けた。先発の渡辺が3回6失点で降板したが、2番手以降の佐々木ら5投手が無失点でつないだ。辻監督は、ナインの戦いぶりを「諦めずに戦った結果。バッターもいいけど、2番手以降のピッチャーも非常に踏ん張ってくれた」とたたえた。主砲・山川の2号2ラン、ベテラン栗山の今季初安打、新外国人・オグレディの来日初打点など中身の濃い内容でつかんだ今季2勝目。「みんなで逆転できた試合だったと思います」。正捕手の森が誇らしげに胸を張った。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
-
(-)
14016
(+6)
8
(+4)
3
(+1)
2
(-)
0.269
(↑0.003)
0.000
(-)
2
(1↑)
西武
210 0.667
(↑0.167)
1
(↓0.5)
14012
(+7)
12
(+6)
2
(+1)
2
(+1)
0.239
(↑0.022
0.000
(-)
3
(2↓)
ロッテ
110 0.500
(↓0.5)
1.5
(↓1.5)
1419
(+5)
6
(+6)
1
(+1)
3
(+1)
0.213
(↑0.019)
0.000
(-)
3
(2↑)
楽天
110 0.500
(↑0.5)
1.5
(↓0.5)
1416
(+6)
9
(+5)
0
(-)
2
(+1)
0.186
(↑0.089)
0.000
(-)
5
(2↓)
ORIX
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1.5)
14012
(+6)
12
(+7)
1
(+1)
0
(-)
0.160
(↑0.029
0.000
(-)
6
(1↓)
日本ハム
030 0.000
(-)
3
(↓1.5)
1408
(+4)
16
(+6)
5
(+1)
1
(-)
0.151
(↓0.024)
0.000
(-)