阪神(★0対6☆)ヤクルト =リーグ戦2回戦(2022.03.26)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:高橋 奎二(1勝0敗0S)
敗戦投手:小川 一平(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(1号・9回表2ラン)

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◆ヤクルトは両軍無得点で迎えた6回表、サンタナ、長岡、オスナの3者連続適時打で4点を先制する。その後は9回にオスナの2ランが飛び出し、試合の大勢を決めた。投げては、先発・高橋が7回無失点8奪三振の力投で今季1勝目。敗れた阪神は、打線が沈黙した。

◆阪神矢野燿大監督(53)が、ヤクルト戦の練習前に選手らをセンター付近に集め、開幕戦で大量失点を喫したリリーフ陣に語りかけた。 前日25日の開幕戦では、5点リードの8回に斎藤、岩崎で4失点。新守護神のケラーが2被弾を食らい、7点差をひっくり返されてまさかの逆転負けで黒星発進。課題のリリーフ陣について、立て直しが急務となっている。

◆阪神は2年ぶりの開幕2連敗となった。プロ初先発の3年目小川一平投手(24)が5回まで1安打無失点と好投したが、6回につかまった。先頭の9番高橋奎二投手(24)に遊撃内野安打を許すなどで2死満塁のピンチをつくり、ドミンゴ・サンタナ外野手(29)に2点先制の適時打を許しKOされた。小川は「5回までは自分の投球ができていた。6回に打たれたくないという気持ちが強くなりすぎた」と悔しがった。.2番手渡辺雄大投手(30)も2者連続適時打を浴び、この回に一気に4点を奪われた。課題の救援陣が2日続けて失点を重ねた。前日25日に8点を奪った打線も、左腕高橋の前に沈黙した。巨人に敵地東京ドームで開幕3連敗した20年以来の連敗スタート。今季限りで退任する矢野燿大監督(53)の就任4年目は厳しい船出となっている。

◆ヤクルトの2年目助っ人外国人コンビが打線をけん引した。開幕戦で4安打5打点のサンタナが、6回2死満塁から先制2点適時打を放った。「(先発の高橋)ケイジが良いピッチングをしていたので先に点を取ってあげたかったよ」。さらには開幕戦無安打だったオスナが、1号2ランを含む4打数3安打3打点と爆発。「今日は新しい日で切り替えた。今年初本塁打で良い感覚で理想的なスイングができたよ」と喜んだ。

◆阪神湯浅京己投手が8回に今季初登板し、ヤクルト打線の中軸を完璧に抑えた。先頭山田を148キロ直球で一飛に打ち取ると、村上はフルカウントから直球で二ゴロ。最後は好調のサンタナをこの日最速の高め150キロ直球で空振り三振に切った。「相手もクリーンアップだったので、すごく緊張しましたが、3人で抑えることができて良かったです」。矢野監督は「素晴らしかった」と評価した。

◆阪神小野泰己投手は1回3人斬りと好投した。7回に3番手で今季初登板。最速156キロの直球を軸に1死から好調の塩見、ベテラン青木をともに右飛に仕留めた。「任せられたイニングをしっかりと0点で抑えることができたので良かったです」。オープン戦最終戦の20日オリックス戦では14球連続ボールでサヨナラ負けを招いたが、不安を払拭(ふっしょく)した。

◆ヤクルト高橋奎二投手が7回を93球、2安打無失点の力投で1勝目を挙げた。最速151キロの直球を軸に8奪三振。「今日はほんとに真っすぐの状態が良かったので、抑えられたのかなと思います」と胸を張った。先発ローテの柱として期待される左腕が存在感を示し、チームを18年以来、4年ぶりの開幕連勝に導いた。生命線の直球で押した。4点リードの7回2死満塁、1発同点のピンチで代打ロハスを迎えた。内角高めに150キロを2球続けて簡単に追い込むと、最後も内角高めに149キロ。力のない二飛に仕留めて勝負を決めた。昨季後半から台頭し日本シリーズでも先発。「怖がらずに(ストライク)ゾーンに投げられるようになったのが、一番よくなったのかな」と確かな成長を実感している。京都出身の24歳。意外な好物が粘り強い投球を生む。「試合前とか納豆を食べて、粘りを出せるようにとやってます」。この日の朝もご飯にかけて食べて初登板に備えた。「小粒が好きです」とさわやかに笑った。真価が問われる8年目へ。「何とか1年間、悪いときもあると思うんですけど、投げられるように頑張りたい」。シーズン最後まで力強く、粘り強い投球を貫く決意だ。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(高橋について)「非常によかったと思います。(球の)走りもコントロールも切れもすごくよかったし、特に真っすぐに力があった」

◆3年目の阪神小川一平投手がプロ初先発で力投した。初回は2死から山田を見逃し三振と3者凡退でスタートを切り、ヤクルト打線を5回までわずか1安打、3回以外は3人ずつで片付けていった。援護がないまま、6回に先頭の高橋に内野安打を許すと、徐々に制球が乱れた。2死満塁を招き、サンタナに2点先制打を中前に運ばれ無念の降板。2番手の渡辺も連打を浴びて火消しに失敗し、小川は6回途中4失点でプロ初黒星がついた。「5回までは自分のピッチングができていたと思います。相手投手との我慢比べの中、6回に打たれたくないという気持ちが強くなりすぎて四球絡みで失点につながってしまった」と悔しさをにじませた。それでも矢野監督は「気持ちも高ぶって、それをコントロールするって簡単なことじゃないと思うけど。自分の今できることはしっかりやれていたように見えた」とねぎらった。

◆ヤクルト高橋奎二投手(24)が7回無失点の好投で今季初勝利。18年以来、4年ぶりの開幕2連勝を飾った。高津臣吾監督(53)の主な一問一答は以下の通り-先発高橋が好投「非常によかったと思います。走りもコントロールも切れもすごくよかったし、特に真っすぐですかね。真っすぐに力があったのがあそこまで投げ切れた要因かなと思います。いい球投げてくれたと思います」-オープン戦で不安を残していたが「オープン戦と本番は別物だと思っているので、よくきょうは投げたと思います」-7回93球、余力があったと思うが交代の判断は「十分だと思います。あとはリリーフ陣。あそこまで無失点でゲームをつくったわけなので僕は十分だと思ってます」-オスナが1号「昨日は全くだったですけど1日たって切り替えてまた頑張る姿っていうのは、きょうはノリ(青木)も当たりはよくなかったですけどヒット1本打てて、ちょっと気持ちも楽になったんじゃないですか。また違った打席を明日迎えられるのかなと思います」-長岡が連日の活躍「よく頑張っていると思います。全力で戦っているというか全力でプレーしているのはすごくこちらも感じますし、なんとかしてやろうという打席も感じますし、なんとかボールに追いついてやろうという守備も伝わってきます」-古賀の評価は「よく今日もリードしたんじゃないですか。ファームの頃からずっと(高橋)奎二とバッテリー組んで、よくお互いのことがわかっている2人がよく頑張ったと思います。よくリードのほうで奎二を引っ張ったんじゃないですか」

◆阪神が2年ぶりの開幕2連敗を喫した。ヤクルトに初戦は7点差を逆転され、2戦目は2安打で0封され、重苦しい。第3戦はドラフト3位桐敷拓馬投手(22)がプロ初登板初先発する。昨秋ドラフト指名後のリーグ戦で完全試合を達成した左腕。青柳の離脱、ガンケルの調整遅れがあった先発陣で台頭した。チームが苦しい今、セ・リーグ新人勝利一番乗りで救ってくれ~。矢野監督とナインは2万8315人のファンに頭を下げ、声援に感謝した。わずか2安打で完封負け。2戦続けて救援陣が崩れて、完敗した。2年前に東京ドームで巨人に3連敗して以来の開幕2連敗。ホームゲームに限ると甲子園でヤクルトに連敗した87年以来、35年ぶりで、平成では1度もなかった。おまけに過去に連敗発進からの優勝はなく、負のデータが並ぶ。真っ暗なムードを吹き飛ばすべく、ドラフト3位ルーキー桐敷がヤクルトとの第3戦に先発する。矢野監督は「桐敷だけじゃなくて、初登板なんて、誰でも緊張して当然やから。打線の援護と内野陣全員が声を掛けて、何とか桐敷をもり立てるムードが必要かな」と、全員でプロ初登板の左腕を後押しすると約束した。デビューを翌日に控えた桐敷はキャッチボールやダッシュなどで調整。開幕前にはヤクルト山田、村上らとの対戦イメージをこう語った。「外、外だけだと相手側も対応してきますし、インコースを投げることで、ほかの球も有効的になる。そこは変えない」。今まで通り内角を突く強気の投球で向かうつもりだ。キャンプは中継ぎと両にらみでスタート。投げっぷりの良さで結果を重ね、開幕ローテに入った。直球は140キロ台中盤でもグイグイ攻め込み、スライダーの切れ味も鋭い。打者から球の出どころが見にくい独特のフォームで、ツーシーム、フォーク、チェンジアップと変化球も多彩だ。青柳が新型コロナに感染し、ガンケルは腰の違和感で調整が遅れた。桐敷がいなければ先発陣のやりくりは難しかった。新潟医療福祉大では昨秋のドラフト指名直後、関甲新学生リーグ初の完全試合を達成と"持ってる男"でもある。開幕連敗という窮地を救うかもしれない。満員の虎党の前での登板にも「人がいっぱいいるというのは、そんなに苦じゃない。見に来てもらえるのはありがたい」と話しており、声援を力に変えるタイプだ。「やっぱり矢野監督の最後なので、監督に優勝をさせたい気持ちがあります」と誓っていた。ルーキー桐敷が、その左腕で流れを変える。【石橋隆雄】

◆阪神の開幕2連敗は、20年に東京ドームで巨人戦に喫して以来、2年ぶり。3戦目も敗れたため、同一カード3連敗のスタートとなっていた。なお主催試合に限ると、87年の甲子園でのヤクルト戦以来、35年ぶり。来日1年目の外国人投手としては初の開幕投手を務めたキーオが、6イニング2/3を5失点で負け投手。次戦は仲田幸司が5回2失点も援護なし。ヤクルト開幕投手の荒木大輔、2戦目の尾花高夫に連続完投勝利を許した。流れに乗れなかった阪神はこの年、41勝83敗6分けで、勝率3割3分1厘は球団史上最低。同年セ首位打者の篠塚利夫(巨人)正田耕三(広島)の打率3割3分3厘すら下回り、吉田義男監督は退任した。阪神は本拠地甲子園をセンバツに明け渡すため、開幕カード主催権を得た年でも京セラドーム大阪を借りる年が多い。現在はレギュラーシーズン143試合に加えCSも行われるため、開幕が3月下旬に繰り上がっている。ところが公式戦が130試合でCSもなかった87年は、開幕戦が行われたのは4月10日。センバツ終了を待って、開幕することができた時代だった。【記録室 高野勲】▼阪神がリーグ優勝を果たした年のうち、開幕●●発進した例は1度もない。2リーグ分立後の62年、64年は○○で、85年、03年、05年は●○。1リーグ時代の37年秋、38年春、44年、47年も2戦目までには勝利を挙げた。なお優勝球団の開幕からの最長連敗は、60年大洋(現DeNA)の6連敗。知将三原脩監督がチームを奇跡に導いた。

◆大逆転負けの翌日は、完敗だった。阪神が投打がかみ合わず開幕2連敗だ。京セラドーム大阪にため息が充満したのは、6回。1軍初先発ながら5回まで1安打無失点と力投する小川がピンチを招いた。2死二、三塁からヤクルト4番村上に四球を与えて満塁とすると、サンタナに先制2点打を浴びて降板。一、三塁となって救援した渡辺も連打を浴びて、さらに2点を失った。首脳陣は左打者である村上の打席で変則左腕の渡辺を準備していたが、小川続投を決断。降板のタイミングについて、矢野監督は「点取られてないのに」と語り、福原投手コーチも「あそこは投げ切ってくれたらなという思いもありました」と補足した。中継ぎ総崩れで最大7点差を逆転された前夜の悪夢。この日も焦点になったのが、救援失敗のシーンだった。一方で攻撃陣も天敵を前に沈黙した。左腕高橋が投じる150キロ超のストレートに手も足も出ない。7回無得点、ヒットは大山、近本のわずか2本とお手上げ。矢野監督も「あれだけみんなが差し込まれるっていうのは、球の勢いと力があったということやと思う」と表情をゆがめた。高橋は阪神戦通算10試合で3勝1敗、防御率2・25とカモ状態で、「次回どうしていくか。チーム全体としてやる必要がある」と大きな課題だ。この日の練習前、矢野監督はセンター付近に集まるリリーフ陣の前に足を向けた。輪になる選手に向けて語りかけた。「(若い)投手陣を育てなあかんからさ。自分が気付いたことを伝えていく。不安をなるべく小さくして向かっていけるような後押しというのが、俺ができることかなと思う」と説明。さらに「毎日行こうかな」とも明かした。いきなり直面した試練。指揮官自ら動き、負のスパイラルを断ち切る。【桝井聡】▼阪神がリーグ優勝を果たした年のうち、開幕●●発進した例は1度もない。2リーグ分立後の62年、64年は○○で、85年、03年、05年は●○。1リーグ時代の37年秋、38年春、44年、47年も2戦目までには勝利を挙げた。なお優勝球団の開幕からの最長連敗は、60年大洋(現DeNA)の6連敗。知将三原脩監督がチームを奇跡に導いた。

◆試合前練習で阪神・佐藤輝明内野手(23)が快音を連発した。42スイングで柵越えは6本。内3本を京セラの右翼5階席へ運んだ。25日の開幕戦(ヤクルト、京セラ)では3安打1打点の活躍もチームは最大7点差を逆転され、まさかの敗戦を喫していた。開幕戦を観戦に訪れた父・博信さん(54)は「ここ(京セラ)だけホームランを打っていないので、ぜひ打ってほしいですね」と期待している。虎の4番が京セラ初アーチを放ち、前夜の悪夢を吹き飛ばす。

◆両軍の先発メンバーが発表。阪神は大卒3年目の小川一平投手(24)がプロ初先発を務める。ヤクルトの先発は昨季苦しめられた高橋。苦手左腕を攻略し、25日の開幕戦で最大7点差を逆転された悪夢を払拭する。

◆ヤクルトが六回に均衡を破った。2死満塁からサンタナが右腕・小川から先制の中前2点打。続く長岡が2番手の左腕・渡辺から右前ポテン打で1点を追加。さらにオスナが右前適時打で、この回一挙4点を奪った。先発の左腕・高橋は五回まで1安打無失点。◆先制の2点打を放ったサンタナ 「カットボールです。(高橋)ケイジが良いピッチングをしていたので先に点を取ってあげたかったよ」◆六回に適時打を放った長岡 「打ったのはスライダーです。大松コーチに1,2打席目が『受け身になっているので積極的に攻めていけ』アドバイスをいただいて積極的にいった結果、ヒットになってくれました」◆六回に右前適時打を放ったオスナ 「ストレートです。チームが良い流れで回してくれてその流れに乗って積極的に打つことができました」

◆プロ初先発となった阪神・小川一平投手(24)が5?回4安打4失点だった。一回は塩見を遊ゴロ、青木を一ゴロ、山田を見逃し三振で三者凡退に抑えて、上々の立ち上がり。三回は2死一、二塁とされたが、青木を遊ゴロに打ち取って、無失点で切り抜けた。0―0のまま迎えた六回だった。先頭の高橋に遊撃への内野安打を許すと、1死後に青木に右前打。山田は右飛に打ち取ったが、村上に四球を与えて2死満塁とされると、サンタナに中前へ先制の2点打を浴びた。なおも2死一、三塁という状況で渡辺に交代したが、連打を許し、さらに2点を追加された。五回までは無失点の好投をみせていたが、最後に4失点を喫した。

◆ヤクルトが無失点リレーで開幕2連勝を飾った。先発の左腕・高橋奎二投手(24)が7回を投げ8三振を奪うなど2安打無失点で初勝利。八回は2番手・清水、九回は田口が無失点で締めた。打線は六回に均衡を破った。2死満塁からサンタナが右腕・小川から先制の中前2点打。続く長岡が2番手の左腕・渡辺から右前ポテン打で1点を追加。さらにオスナが右前適時打で、この回一挙4点を奪った。九回にはオスナが1号2ランを放ち、駄目を押した。◆先制の2点打を放ったサンタナ 「カットボールです。(高橋)ケイジが良いピッチングをしていたので先に点を取ってあげたかったよ」◆六回に適時打を放った長岡 「打ったのはスライダーです。大松コーチに1,2打席目が『受け身になっているので積極的に攻めていけ』アドバイスをいただいて積極的にいった結果、ヒットになってくれました」◆六回に右前適時打を放ったオスナ 「ストレートです。チームが良い流れで回してくれてその流れに乗って積極的に打つことができました」

◆阪神はヤクルトに0―6で完封負けを喫した。前日は15安打8得点を挙げた打線が、昨季も苦手としていた高橋に苦しめられた。二回2死で大山が二塁打を放つも、坂本が一飛に倒れて得点を奪えず。七回には3四死球で2死満塁としたが、代打で登場したロハスが二飛に終わり、好機を生かせなかった。その後、代わった清水と田口も打ち崩せず、わずか2安打無得点に終わった。プロ初先発のマウンドに上がった小川は五回まで無失点に抑える好投。だが、六回に2本の安打と四球で2死満塁とされるとサンタナに先制の2点打を浴びた。ここで渡辺がマウンドに上がったが、連続で適時打を許して、この回4失点。1軍では初めて先発としての登板を5?回4安打4失点で終えた。

◆ヤクルトが無失点リレーで開幕2連勝を飾った。先発の左腕・高橋奎二投手(24)が7回を投げ8三振を奪うなど2安打無失点で初勝利。八回は2番手・清水、九回は田口が無失点で締めた。高橋のヒーローインタビューは以下のとおり。--ナイスピッチング「ありがとうございます」--今シーズン初登板で初勝利。今の気持ちは「最初ちょっと緊張したんですけど、徐々に慣れていって、自分のピッチングができたと思います」--7回2安打無失点「真っすぐの状態がすごく良かったので、真っすぐでドンドン押していった。その中でゴロアウトだったり、フライアウトを取れたので、テンポよく行けたと思います」--七回には2死満塁のピンチ「思い切って投げました」--打つほうでは七回に全力疾走で内野安打「ピッチャーも9人目の打者。なんとかランナーに出ようという気持ちで打席に入りました」--シーズンの目標と意気込みは「シーズン始まったばかりですけど、ここからいっぱい勝てるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトの長岡が六回に適時打を放ち、開幕戦に続いて打点を挙げた。サンタナの2点打で先制してなお2死一、三塁。代わったサウスポー渡辺の逃げていくスライダーを右前へ落とした。それまでは空振り三振と三ゴロ。「大松打撃コーチに、受け身になっている、攻めていけ、とアドバイスを頂いた。積極的にいったら安打になってくれた」と感謝した。九回にも右前打を放って2試合連続で複数安打とした。

◆阪神は、ヤクルトに零封負けを喫した。前日の開幕戦は15安打10得点を挙げた打線が、昨季も苦手としていた左腕・高橋に苦しめられた。プロ初先発の小川は五回まで無失点だったが、六回に崩れ5?回4安打4失点だった。試合後の矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り。--小川は1軍初先発で持ち味を出した「いやぁ、落ち着いて投げていたね。まあね、気持ちもこう高ぶって、それをコントロールするって簡単なことじゃないと思うけど。すごく、自分の今できることっていうのはしっかりやれていたように見えたのでね。あとは3回り目というところは、先発ピッチャーでやっぱり一番苦しいところやから。いい意味での課題。3回り目、あのピンチをどう自分で乗り越えていけるのかというのが、一平自身が勝つピッチャーになっていけるところかな、と。それは俺も重々、キャッチャーやっていてもやっぱりすごい苦しいし。あそこを何とかね、しのげるピッチャーになっていってもらえたらなと思います」--六回のピンチは小川に託した「託すって、点取られてないのに。別に」--救援の小野、湯浅は力を出した「それは、まあまあまあ、全員抑えてくれることはないし、小野だってしっかり投げたし、湯浅も素晴らしかったし、大智(石井)も打たれた後にしっかりいけたというのは、入りはみんな難しいと思うけど、自分のボールは投げていたんじゃないかな」--練習前にリリーフ陣に話をしていた「毎日行こうかなと。投手陣を育てな、あかんからさ。そういうところでは自分が気付いたことを伝えていく。マウンドに上がるときの迷いをなるべくなくしてあげる。不安はあって当然やけど、その不安をなるべく小さくして向かっていけるような後押しというのが俺ができることかなと思うから。で、経験の中で気付いたことはどんどん伝えていって、投げていくということで、成長をちょっとでも早められたら。ブルペン陣は若いので、そういうところが俺にできることかなと思うから、きょうだけじゃなくて、あした以降もやっていくけど」 --ヤクルト・高橋は良かった「うーん、まあねえ。野球って横から見ているのと打席に立つのは違うから。あれだけみんなが差し込まれるっていうのは、球の勢いと力があったということやと思うけどね。でも、これからも対戦していく投手やから。それは、それだけで済ましてられないっていうか。やっぱりプロである以上、やられたらやり返すっていう。次回どうしていくかっていうのは個人個人ではなくチーム全体として、やる必要があるかなと思います」--あすの先発は桐敷「これはもう桐敷だけじゃなくてね、緊張はするし。初登板なんて、誰でも緊張して当然やから。打線の援護と内野陣全員が声をかけて、なんとか桐敷をもり立てるムードが必要かなと思っています」

◆「6番・遊撃」で先発したヤクルトの高卒3年目の長岡が、2安打1打点とまた結果を残した。大松打撃コーチから「受け身になっているから積極的に攻めていけ」と助言を受けて臨んだ六回2死一、三塁の第3打席で右前適時打。九回にも右前打を放った。4安打1打点だった前日の開幕戦に続く活躍に、高津監督は「全力でプレーしているのはすごく感じるし、よく頑張っている」と目を細めた。

◆阪神・小川一平投手(24)がプロ初先発。六回途中4失点で黒星を喫したが、五回までは1安打無失点に抑えるなど、次回登板に期待を持たせる投球をみせた。大卒3年目で自身初の開幕ローテーション入りとなった右腕が、次こそ白星を狙う。悔しさの中に手応えも感じながらマウンドを降りた。先発として初めて登板した小川が六回途中4失点で黒星。それでも、次に期待を抱かせるような投球をみせた。「五回までは自分のピッチングができていた。相手投手との我慢比べの中で、六回に打たれたくないという気持ちが強くなりすぎてしまい、四球絡みで失点につながってしまったので、そこが反省点」五回までは完璧に近い投球だった。直球と変化球で緩急もつけながら、許した安打はオスナに打たれた中前打のみ。だが、六回だった。2本の安打と四球で2死満塁。この日の107球目をサンタナに中前にはじき返され、2点打を浴びた。オープン戦で投げた最多の球数は96。昨季は中継ぎで19試合に登板した右腕は、疲れもあった六回を踏ん張り切れずに降板。2番手の渡辺も2連続適時打を浴びた。 「勝負しにいった結果の四球はまだ良いのかなと思いますが、打たれたくないという気持ちから、少し逃げてしまっていた部分もあったと思う。そこの気持ちの部分も改善していきたい」開幕投手を務めるはずだった青柳が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、藤浪が代役に。先発ローテの空いた穴に小川が入った。イレギュラーな形で投げることになった開幕2戦目で、力があるところは証明した。福原投手コーチは「本当にいいピッチングというか、自分のピッチングをしてくれた。すごく成長したなというのは感じる」と評価しつつも「なんとか勝てるピッチングを(してほしい)。(100球近くを)ずっと投げているわけではないので、難しいところもあるけど、乗り越えていかないといけない」とさらなる成長に期待した。課題は明白。次までに克服し、長いイニングを投げて、白星を手にする。(菊地峻太朗)

◆ヤクルト・高橋奎二投手(24)が26日、阪神2回戦(京セラ)に先発し、7回無失点で今季初白星をマーク。六回には内野安打を勝ち取って先制のホームを踏み、6-0の勝利に投打で貢献した。チームは2018年以来4年ぶりの開幕2連勝。昨季の日本一チームが好スタートを切った。気迫のこもった一球だった。4―0の七回2死満塁。苦境に立たされた高橋は力を振り絞り、149キロの直球を内角に投げ込んだ。代打・ロハスを二飛に詰まらせると、満面の笑みでグラブをたたいた。 ヤクルト先発の高橋奎二) 「開幕2戦目を任されたからには、いい投球がしたかった。真っすぐでどんどんと押してアウトを取ることができた」開幕戦では史上最大の7点差逆転勝利を飾った熱戦から一夜明け、左腕は最速151キロを計測した直球を軸に圧倒。変化球も両サイドに制球し、7回2安打無失点で8三振を奪った。昨年のオリックスとの日本シリーズ第2戦でプロ初の完封を挙げた京セラドームで再び快投。チームを4年ぶりの開幕2連勝に導き、今季初勝利を手にした。打撃でも勝利への執念を見せた。六回先頭。3球目のファウルでバットを折ると、青木宣親からバットを拝借。追い込まれていた中で遊撃前へゴロを放った。 打ち取られた当たりだったが「9人目の打者として気持ちを込めた」と全力疾走で一塁を駆け抜け、セーフに。この内野安打をきっかけに好機が広がり、サンタナの中前打で先制のホームを踏んだ。激走がこの回の4得点を呼び、打線が記録した「開幕から2試合で計16得点」は球団最多。昨季に12球団最多の625得点を誇った打力が早くも示された。高橋は昨季に4勝を挙げ、20年ぶりの日本一に貢献。その年末、京都府への帰省時に龍谷大平安高時代の恩師、原田英彦監督(61)に勝利を報告。「良かったな」と声を掛けられた直後、「ここで緩むんじゃなくて、来年はさらに飛躍できるようにしなさい」と激励された。高校時代の厳しい指導が土台となっている高橋は「いい言葉をもらえた」と自らを奮い立たせ、今季初登板で白星を届けた。今春のキャンプは新型コロナウイルス感染の影響で出遅れたが、もう不安はない。「(球の)走りも制球も、切れもすごく良かった」と高津監督。昨季は阪神に開幕3連敗を喫した。背番号47の力投で〝3タテ返し〟のチャンスが訪れた。(森祥太郎)★納豆で〝ネバー〟ギブアップ 高橋には〝勝負メシ〟がある。登板前日や当日の朝に食べる納豆だ。「粘りを出せるように」と数年前からのルーティンにしており、納豆の「ネバネバ」と英語の「Never give up(ネバーギブアップ)」をかけ、最後まで粘り強く投げるという願いを込めている。「小粒の納豆が好き」といい、この日も朝食に食べてからマウンドへ。七回に粘りを見せ、ピンチを無失点で切り抜けた。

◆連日の悪夢...。阪神は26日、京セラドームでヤクルトに0-6で完敗し、ホームでの開幕2連敗スタートは1987年以来35年ぶりの屈辱となった。プロ初先発の小川一平投手(24)が六回に崩れると、救援陣も失点を重ねた。今季限りで退任する矢野燿大監督(53)は投手陣の立て直しを誓った。フラフラだろうが、なんとか立ってほしい局面だった。六回、矢野監督はリングにタオルを投げ込む選択はせず、結果的にやはり小川は倒れた。その後に送り出した救援陣では続く悪夢をぬぐい去ることはできず。0-6の完敗で、最下位に沈んだ1987年以来のホーム開幕連敗発進だ。「あそこをなんとかしのげるピッチャーになっていってもらえたら」7点リードをひっくり返された衝撃の開幕黒星から16時間後。ヤクルト・高橋の左腕から放たれる速球はうなりを上げ、回を追うごとに1点の重みも増していった。1軍初先発の小川も五回まで79球を要しながら1安打に抑えていたが...。六回、2安打を許して2死一、二塁とされ、次は4番・村上。だが、指揮官はベンチで微動だにしない。捕逸も絡み、ストレートの四球で歩かせて満塁になった。0-0ではあったが堤防は決壊寸前だった。この日の107球目、前夜から大当たりのサンタナに中前2点打を浴びると、ようやく交代を告げた。「(小川に)託すって、点を取られてないのに...」。指揮官は苦しい胸中を話した。打順3回り目の難しい局面をしのげる投手になってほしいと願ったが、厳しい結果に。2番手の渡辺も2連続適時打を浴びて万事休す。九回には石井がオスナに2ランを被弾。リリーフ陣の厳しい現状も前夜に続き露呈した。 試合前、矢野監督はグラウンドへ出ると、救援投手を集めてメッセージを伝えた。輪が解けると、来日初登板で3失点して黒星を喫したケラーに声をかける。さらに、フェンス際でランニングをしていた同じく前日3失点の斎藤に語りかけながら〝伴走〟。今後も背中を押し続けるつもりだという。「毎日(投手の元へ)行こうかな。投手陣を育てなアカンからさ。マウンドに上がるときの迷いを、なるべくなくしてあげる。不安をなるべく小さくしていけるような後押しというのが、俺ができることかな、と」なんとしてでも立て直さなくては、同じホーム開幕連敗発進で球団史上ワースト勝率(・331)に終わった35年前の悪夢がよぎる。まずは27日。プロ初登板初先発のD3位・桐敷(新潟医療福祉大)に託す。「打線の援護と内野陣全員が声をかけて、なんとか桐敷を盛り立てるムードが必要かなと思う」将も語気を強める。ここでどうにかしなくては、道のりは険しくなる一方だ。(長友孝輔)★1987年の阪神 2年前の日本一、前年の3位から最下位へと失速した。西武から田尾安志を獲得したもの、主砲の掛布雅之が不振で2軍落ちを経験するなどチーム打率はリーグワーストの・242。投手陣も11勝のキーオが孤軍奮闘した以外はふるわなかった。開幕13試合目で6位に落ちると浮上できず、41勝83敗6分けで球団ワーストの勝率・331で終えた。優勝の巨人に37・5ゲーム、5位の大洋にも15ゲーム離され、シーズン終了後に吉田義男監督は解任された。

◆頼もしい助っ人コンビが、今季も燕打線を支える。ヤクルトのホセ・オスナ内野手(29)が4打数3安打3打点の活躍。前日25日の開幕戦で4三振を喫していた助っ人の顔に笑顔が戻った。「感覚的に良かった。狙いを絞って、悪い球を振らない意識を持って打席に立った。新しい日で切り替えた感じだよ」勝利を確信させる一発だった。九回無死一塁で左中間席への1号2ラン。リードを6点に広げる駄目押し弾に「理想的なスイングができた」とうなずいた。家族の存在が力になる。今季は政府による入国制限の緩和などで、外国人選手は家族とともに来日できた。オスナは夫人のカルラさん(39)、息子のギルベルトくん(12)、娘のカルラ・ソフィアちゃん(7)と過ごす日々に「とても心強い」と感謝する。) 仲良しのサンタナも前日の開幕戦での4安打5打点に続き、この日も六回に決勝の2点打を中前へ放ち、連日の大活躍を見せた。「チームメート全員が家族という気持ち。みんなが活躍したら僕も素直に喜ぶし、僕が活躍してもみんなが喜んでくれる。誇りだよ」とオスナ。今季も〝家族一丸〟で頂を目指す。(赤尾裕希)

◆打て~ん!! 開幕から連敗...。2安打零封負けって、われわれ虎党が首を長くして待っていた開幕前の胸のときめきを返しやがれー!!クソー! こーなったら、BIGBOSS新庄監督のようにガラポンのくじ引きで打線決めたれー!!と日本中の多くの虎党は思ったはずなのだ...(涙)。プロ初先発の24歳、小川一平は六回に力尽きたけど、五回までは1安打5奪三振の大収穫!!おっと若いといえば、第3戦先発のルーキー・桐敷拓馬は22歳のピチピチの若虎やー!! 虎を開幕3連敗から救う快投やったれー!!となったら23歳の浜地真澄や22歳の湯浅京己を先発で起用する未来のための種まきも見てみた~い!!い~や、連敗なのでそんな悠長なこと言ってる状況ではなかったー!! 投手陣も踏んばって、そして虎を元気にしてくれるのは、やはり新4番のサトテルくんをおいて他になし!!インコースの攻めを気にし過ぎると昨季と同じ轍を踏むでエ!と助言しておくのだ。

◆高橋は、すごい投手へと育っている。昨年10月20日の阪神戦(甲子園)で7回無失点。その自信を胸に11月21日、オリックスとの日本シリーズ第2戦(京セラ)で5安打完封勝利。そこからさらに、成長してきた。感心したのは、ストライクゾーンでストレート勝負ができることだ。相手が速球に合わせてきても、力でねじ伏せ、内野ゴロの山。なかなか外野まで運ばせない、威力満点の投球だった。六回、4点の援護をもらった直後には、ギアを1段も2段もアップ。この日最速となる151キロの直球で押し、3三振を奪った。得点直後は必ず0点に抑えて、相手の反撃意欲を完全に削り取る。勝ち方のコツを覚えた、と評価したい。それができたのも、五回終了時で54球という〝省エネ投法〟があったから。無駄なボールは必要ない。速球が良いから、緩いカーブと小さく沈むチェンジアップも生きる。コントロールも格段に進歩したことは言うまでもない。まだ3月中の開幕2戦目でなければ、悠々と完投・完封を狙えたはず。「昭和の香りのする投手」という表現が頭をよぎったのは、私だけだろうか。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
200 1.000
(-)
-
(-)
14116
(+6)
8
(-)
5
(+1)
1
(-)
0.307
(↓0.059)
0.000
(-)
1
(-)
巨人
200 1.000
(-)
0
(-)
14111
(+7)
7
(+5)
1
(-)
1
(-)
0.317
(↑0.059)
0.000
(-)
1
(-)
広島
200 1.000
(-)
0
(-)
14121
(+10)
8
(+5)
1
(+1)
0
(-)
0.397
(↓0.018)
0.000
(-)
4
(-)
阪神
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1418
(-)
16
(+6)
1
(-)
1
(-)
0.243
(↓0.123)
0.000
(-)
4
(-)
中日
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1417
(+5)
11
(+7)
2
(+1)
1
(-)
0.224
(↓0.046)
0.000
(-)
4
(-)
DeNA
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1418
(+5)
21
(+10)
0
(-)
0
(-)
0.246
(↑0.064)
0.000
(-)