1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 7 | 1 | 3 |
ソフトバンク | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | X | 6 | 9 | 0 | 1 |
勝利投手:東浜 巨(1勝0敗0S) (セーブ:森 唯斗(0勝0敗2S)) 敗戦投手:河野 竜生(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは2回裏、栗原のソロで先制する。その後同点を許すも、5回に柳田、グラシアル、栗原の3者連続適時打などで5点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・東浜が7回2失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が3本塁打を放つも、つながりを欠いた。
◆ソフトバンクは東浜巨投手(31)が先発登板する。同投手は日本ハム戦に通算12勝3敗で、同カードは18年8月21日から7連勝中。好相性の相手から白星を挙げ、チームの開幕連勝に貢献できるか。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が「4番一塁」で今季初スタメン出場する。敵地での場内アナウンスで「4番、ファーストベースマン、清宮」と紹介されると球場全体がざわめいた。この日、新庄剛志監督(50)は「1番二塁」で新外国人のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が来日初スタメン。「2番左翼」で王柏融外野手(28)。「6番DH」でレナート・ヌニエス内野手(27)がスタメンに名を連ね、外国人野手3選手をフル起用した。先発は25日の開幕戦の7回に登板し、今季初ホールドを挙げた堀瑞輝投手(23)が異例の連投で務める。
◆日本ハム吉田輝星投手(21)が、開幕3戦目の27日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で先発する。 オープン戦では全て中継ぎで計5試合に登板。防御率1・00で最長イニングは4回だった。開幕前、札幌ドームでの練習日に首脳陣から「ちょ!来て!」と呼ばれ「福岡どっかで投げるから、先発で」と告げられたという。吉田は「何回(投げる)かも、僕はわからないですけど初回からしっかり、短いイニング投げてた時と同じように初回から飛ばしていけるように良いスタートが切れるような試合にしたい」と話した。
◆日本ハム新庄剛志監督(50)がオープナーの役目を果たした堀瑞輝投手(23)とがっちり握手し、ねぎらった。 25日の開幕戦で7回に登板し、今季初ホールドを挙げていた昨季のパ・リーグ最優秀中継ぎ投手は、2死三塁のピンチを背負いながらも無失点。BIGBOSSは三塁側ベンチ前に飛び出して出迎えた。
◆日本ハムの新外国人アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が来日初アーチを放った。 1点を追う4回先頭。3回までパーフェクトに抑えられていたソフトバンク東浜の148キロ直球を捉え、左翼ホームランテラスへ運ぶ同点ソロとなった。「日本での初ヒットがホームランになってくれて、アメージングな気持ちだね。3回までノーヒットに抑えられていたピッチャーから打てたことも、とてもうれしいです」と、この日のチーム初安打となったことも喜んだ。ダイヤモンドを一周して三塁側ベンチへ戻ると新庄剛志監督(50)も大喜びで笑顔で出迎えた。
◆日本ハム新庄剛志監督(50)が初リクエストも失敗に終わった。 4回2死無走者の場面。4番でスタメン起用した清宮幸太郎内野手(22)の大飛球が右翼ポール上空を通過したが、ファウル判定となり、リクエストを要求。審判団が協議したが判定は覆らず。球審から9回までのリクエスト回数があと1回と手のジェスチャーで伝えられたBIGBOSSも同じジェスチャーで苦笑い。さらに「Why?」と言わんばかりに笑顔で両手を広げて受け入れていた。清宮はその後、粘って四球で出塁した。
◆日本ハムの新外国人アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が5点を追う6回、来日初アーチから2打席連発となる2号ソロを放った。 1死無走者の場面でソフトバンク東浜の138キロのカットボールを引っ張り、右翼スタンドへ運ぶ2号ソロ。「2打席連続でホームランを打てるなんて思ってなかったよ。前の打席でもそうだったけど、来たボールに対してしっかりコンタクトをしにいった結果だと思います。最高の結果になってよかったです」。新庄剛志監督(50)も右へ左へアーチをかけた新助っ人の活躍に、頭上で両手をたたいて喜んだ。来日初本塁打は1点を追う4回先頭で生まれた。3回までパーフェクトに抑えられていた東浜の148キロ直球を捉え、左翼ホームランテラスへ運ぶ一時同点のソロアーチとなった。「日本での初ヒットがホームランになってくれて、アメージングな気持ちだね。3回までノーヒットに抑えられていたピッチャーから打てたことも、とてもうれしいです」と、この日のチーム初安打となったことも喜んだ。ダイヤモンドを一周して三塁側ベンチへ戻るとBIGBOSSも笑顔で出迎えた。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が517日ぶりに1軍公式戦で本塁打を放った。9回1死無走者の場面で、右翼席へ今季1号ソロを放った。「いやもう、打った瞬間、いったと思いました」と、手応え十分の放物線は、昨オフの自主トレで弟子入りしたソフトバンク柳田悠岐外野手(33)の頭上を越えていった。その柳田に、試合中に勇気づけられていた。「ギータさん(柳田)にも『状態良さそうだから自信持っていけ』と言われていたので、自信を持って打席に入りました」。言われたのは「(守備をしていた)一塁で」。5回に中前打で出塁した柳田からエールを受け、会心の打球で応えた。4回には右翼ポール上空を越える大飛球がファウル判定となり、新庄剛志監督(50)が初リクエストも判定は覆らず。BIGBOSSも頭を抱えて悔しがったが、今季初スタメンを「4番一塁」で送り出してくれた指揮官の期待に応えた。4年目の昨季はイースタン・リーグで19本塁打を放ち、西武渡部と並んで同リーグ本塁打王に輝いたが、1軍昇格は果たせず、初めて公式戦での出場がなかった。1軍での本塁打は3年目の20年10月25日楽天戦(楽天生命パーク)以来。この日は2年ぶりの1軍公式戦の出場で、通算22本目のアーチとなった。▼4番に座った日本ハム清宮が9回に今季1号を放った。打順別の本塁打は4番で3本、5番で2本、6番で11本、7番で3本、8番で2本、途中出場で2本。月別では3月1本、5月2本、6月1本、7月3本、8月7本、9月6本、10月2本で3月は初めて。開幕2試合目、4打席目での本塁打はプロ5年目で自身最速となった。
◆ソフトバンクは東浜が序盤から飛ばして、7回2失点で初勝利。新加入の又吉は8回を無失点。打線は同点の五回に柳田、グラシアルの適時打などで5点を奪った。日本ハムはアルカンタラのソロ2発と清宮のソロにとどまった。
◆ソフトバンクは投打がかみ合って、開幕2連勝。藤本博史監督(58)の試合後の一問一答は以下の通り。【写真たっぷり詳細ライブ】26日のソフトバンク-日本ハム戦 -東浜が好投藤本監督 強い球も投げていたし、ゾーンで勝負できていた。ランナーは出したんですけど、そこもしっかり踏ん張ったし。ホームランは仕方ないと思います。-又吉、藤井が初登板藤本監督 又吉は今日は投げる予定はなかったんですけど、本人が投げたいということやったんで。最後は慌てる展開になったんですけど、明日も試合があるので、藤井にビシッと決めて欲しかったんですけどね。最後は森を出す展開になりましたけど。-3、4、5番に打点藤本監督 クリーンアップが打ってくれたらこういうビッグイニングが作れるということなんでね。できるだけクリーンアップの前にランナーを出せるようにしていきたいと思います。-今宮が3安打藤本監督 昨日悔しかったんじゃないですかね。今日は練習の時からしっかり打ってくれていたし、今日3本打って、これから乗っていってくれるんじゃないかなと思います。-開幕2連勝藤本監督 明日の試合が大事になってくると思うので、3タテ(を食らわせるつもり)でいきたいと思います。-9回は4点差で藤井藤本監督 投手コーチが藤井で行きたいということでね。ぼくの頭では津森でビシッとというのもあったんですけど、藤井もこれからこういう展開で投げてもらわなくちゃいけないんで。ああいうところで3人で終わる形をつくってもらいたいですね。-クリーンアップが打てば勝ちに近づく藤本監督 クリーンアップまで1番、2番が死球でつないだと思うんですけど、そういうのも大事になってくると思うし。ただ打ってつなぐんじゃなくてね、四球を選ぶというところもすごく良かったと思います。-日本ハムの継投にも動じない藤本監督 もう昨日でわかってるんでね。1回1回代わってくるんだろうなという形で打席に入ってくれているんで。集中はしてくれていると思います。-今宮は悔しさをバネにした藤本監督 昨日バント失敗してね。2つチャンスで打てなかった。それで4打席目は代えられたということでね。悔しかったという気持ちがあったんじゃないかなと思います。その悔しさを出してくれたということでね。すごくこれから期待も持てるし。ぼくを憎んでくれたらいいですよ。憎まれ役はなんぼでも買いますから。-今日も先発起用藤本監督 ぼくは絶対外す気はなかったんで。開幕始まってすぐ交代というのはね。今日の中村晃は左投手というところでね、一塁にマッチ(松田)が行ったんですけど。明日もそんなに変わることはないと思います。-試合前に声かけ藤本監督 明日行くぞとかね、今日は途中から行くよとか。しっかりコミュニケーションを取りながら、テンションを下げないように頑張ります。
◆日本ハムのルーキー長谷川威が、プロ初登板を1回1安打無失点で飾った。4点を追う8回に登板。四球や安打が絡み2死一、三塁を招いたが、無失点で切り抜けた。【写真たっぷり詳細ライブ】26日のソフトバンク-日本ハム戦 開幕投手の北山、開幕スタメンの水野に続いて3人目の開幕1軍ルーキーが奮闘。「自分も負けていられないと思いますし、同期で1番活躍したい。ちゃんとゾーンで勝負して抑えていきたい」と次戦以降を見据えた。
◆日本ハムの新外国人アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が、2打席連発を含む3安打2打点。【写真たっぷり詳細ライブ】26日のソフトバンク-日本ハム戦 来日1号が初安打となり「すごく自分も興奮していますし、うれしいです」と喜んだ。4回に同点弾を左翼席へ、6回には右翼席へとソフトバンク東浜を攻略。2つの記念球は「忘れがたい思い出なので、大事に持っていたい」と話した。▽日本ハム・ヌニエス(7回に来日初安打となる左前打)「メンディ(アルカンタラ)が2本のホームランを打っていたけど、自分は自分のことに集中して打席に入っていたので、いい結果につながってよかった」
◆ソフトバンク先発の東浜巨投手(31)がソロ2発を許したものの7回4安打2失点の好投でチームを連勝に導いた。東浜は日本ハムに18年から8連勝だ。立ち上がりを3者凡退で滑り出すと3回までパーフェクト投球。「緊張はしたけど、やってきたことを信じて、腹をくくってマウンドに上がった」。オープン戦では4試合に登板し防御率6・89。納得いく結果を得られなかったが、本番ではしっかり結果を出した。アルカンタラに浴びた2本のアーチに「先制後に追いつかれたし、追加点の後に打たれたのは反省点」と次回登板へ気持ちを引き締めた。
◆ソフトバンクが新庄BIGBOSS率いる日本ハムに開幕2連勝を飾った。メンバーをがらりと変えてきた日本ハムに対し、ソフトバンクは、「BIG FACE」藤本博史監督(58)が昨秋キャンプ段階から構想し、早くから固めていたクリーンアップが5回に3者連続適時打で勝ち越しを決めた。ドッシリと構えた采配で、球団史上初めて新人監督としての開幕連勝発進となった。 めまぐるしい采配の新庄BIGBOSSとは対照的に、ドッシリ構えた藤本監督の「中軸」が期待に応えた。3番柳田、4番グラシアル、5番栗原が打点そろい踏みの活躍で、開幕連勝に導いた。2回に栗原が先制ソロ。同点に追いつかれた後、5回は2死満塁から柳田が中前へ勝ち越しの2点適時打を放った。さらにグラシアルが左翼フェンス直撃の二塁打で加点すると、栗原も適時内野安打で続いた。この回一挙5得点の攻撃で日本ハムを退け、藤本監督は「クリーンアップが打ってくれたらこういうビッグイニングが作れるということなんでね。できるだけクリーンアップの前にランナーを出せるようにしていきたいと思います」と満足そうにうなずいた。相手の日本ハムは前日の開幕戦からスタメン4人が入れ替わり、打順、ポジションともに同じだった選手は1人もいない日替わりオーダーだった。変則的な継投と合わせて、新庄BIGBOSSの「奇策」が際立つ戦いぶりを見せている。一方の「BIG FACE」藤本監督は、ぶれないオーダーが功を奏した。メンバーや打順の変更はあったものの、クリーンアップは不動。しかもこの3人の並びは、監督に就任した直後の昨秋キャンプ時点で構想していた、藤本ホークスの肝と言える部分だ。軸に据えた指揮官に選手たちも応え、動きの読めない相手にも動じなかった。新人監督としての開幕2連勝発進は、南海、ダイエー時代を含めて球団史上初めて。鶴岡、野村、秋山、工藤ら球史に名を残す名将でもできなかった快挙だ。新たな歴史をつくった藤本監督は「明日の試合が大事になってくると思うので、3タテでいきたいと思います」と、手を緩めるつもりは一切ない。【山本大地】
◆ソフトバンク又吉克樹投手が移籍初登板で、きっちり1イニングを無失点に封じた。先発東浜からバトンを受け8回に登板。【写真たっぷり詳細ライブ】26日のソフトバンク-日本ハム戦 今川、佐藤の代打2人をあっさり打ち取った。2死からアルカンタラに右前打を許したが、松本剛を投ゴロに仕留め11球でお役御免。「先頭打者を打ち取ることはできたけど、すごく甘いボールだった。アルカンタラ選手のヒットももう少し厳しいところを攻めていれば、防ぐことができた」。内容には満足していないようで「明日からもチームのために頑張ります」と口元を引き締めた。関連ニュース
◆ソフトバンク栗原陵矢外野手が今季1号本塁打を放った。2回先頭で日本ハム古川の直球をとらえ、右翼席へ特大の先制弾。「先頭だったので、なんとか塁に出るという気持ちと、長打は狙っていました」。5回にも適時内野安打を打ち、2安打2打点の活躍。日本ハムの継投策にも「代わったら代わったで、切り替えてやるだけだと思っています」と動じなかった。不動の5番がしっかり役目を果たした。
◆BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)率いる日本ハムは2連敗。初白星は、またもお預けとなった。ソフトバンク先発東浜に、チームは8連敗となった。先発は、前夜の開幕戦でリリーフ登板した堀瑞輝投手(23)。19年以来の先発マウンドで、1回1安打無失点でバトンを渡した。【写真たっぷり詳細ライブ】26日のソフトバンク-日本ハム戦 1点を追う4回は、新外国人のドミニカン、アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)の逆方向への左越え1号ソロで追い付いた。ここまでチーム通して無安打無得点の嫌な流れを、打ち破った。来日初安打&初本塁打&初打点を飾り「アメージングな気持ちだね」と喜びに浸った。だが1-1の5回、河野竜生投手(23)がつかまった。2死二塁から2者連続で四球を出すと、柳田、グラシアル、栗原の中軸に一挙5失点。味方守備の失策も絡み、後味の悪い形で大量リードを奪われた。奮起したのは、またもアルカンタラだった。6回1死走者なしで、2打席連発のなる右越え2号ソロ。「ボールに対して、しっかりコンタクトをしにいった結果」と納得した。3安打2打点と孤軍奮闘した。7回には新外国人レナート・ヌニエス内野手(27)が左前へ来日初安打。敗戦の中、期待の助っ人野手コンビの存在感が光った。9回には4番起用された清宮幸太郎内野手(22)が、517日ぶりとなる1軍公式戦本塁打を放った。9回1死から右翼席へ運ぶ特大の一発。明るい材料はあったが、初白星は吉田輝星投手(21)が先発する3戦目以降に持ち越しとなった。○...新庄監督は16人の野手を、ほぼ使い切った。試合後、ベンチに残っていたのは渡辺だけ。9回2死満塁、1発出れば逆転という場面で送った代打宇佐見は見逃し三振に倒れたが「失敗はしたけど、打てば成長になる」。開幕2連敗も、2試合で野手は全員が出場。若いチームだけに、まずは「グラウンドに立たせてプレーをさせて、経験を積ませたい」と話した。
◆左へ右へ、見事な2打席連発だった。日本ハムの新外国人アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が、反撃ののろしを上げるアーチでチームを鼓舞した。ソフトバンク東浜の術中にはまり、無安打に抑えられていた0-1の4回。先頭で打席に立つと、3球目の直球を逆方向の左翼ホームランテラスへぶち込んだ。来日1号が同点弾、しかも、この日のチーム初安打となり「アメージング」と感無量。6回の第3打席、今度は泳ぎながらも変化球を拾って、右翼席へ運んだ。「1本目で満足してたけど、2本目も打てて、すごく興奮しています。信じられない」と、大喜びだ。両打ちのユーティリティー。今月16日に1軍に合流したばかりで、開幕戦はベンチスタートだった。初スタメンのこの日は、左打席で2本塁打を含む3安打。親しみ込め「メンディ」と呼ぶ新庄監督は「(上体が)前に突っ込まない。左打席では(球が)見えてきた。あとは、右でどれだけ対応できるか」と期待する。ゲーム好きでスペイン語圏出身という共通項のある新助っ人ヌニエスとも、相性ぴったり。新天地で笑顔が絶えないドミニカンは「監督の人間性が大好き。監督の求めている楽しい野球を、やるだけ」と献身を誓った。【中島宙恵】
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が26日、ソフトバンク2回戦(ペイペイドーム)で、1軍公式戦では517日ぶりの本塁打を放った。9回に右翼席中段へ今季1号ソロ。新庄剛志監督(50)の4番起用に応えた。チームは開幕2連敗も、今後へ光明が差したアーチとなった。勝利の瞬間を待つ敵地のファンが一瞬、静まり返っていた。9回1死。「ガシャン!!」という衝撃音が球場に響いた。清宮だ。「打った瞬間、いったと思いました」。1軍では20年10月25日楽天戦以来の感触。打球を見届けた同じ方向に師匠もいた。清宮 本当にギータさんがライトでよかったです。まさか、本当に言った通りにギータさんの上に打てると思ってなかった。73日前、佐賀・嬉野で合同自主トレを行う柳田に、「(開幕戦で)柳田さんの前で1発かましてやりたいと思います」と、誓った。前夜は出番がなかったが、この日が「自分にとっては開幕戦」。5回の守備中には、出塁した師匠から一塁塁上で「状態よさそうだから自信持っていけ」と背中を押され、宣言通りのアーチを描いた。4回の右翼への大ファウルでは初リクエスト(結果は失敗)したBIGBOSSも、こんな清宮の姿を待っていた。「"割れ"ができている。俺はずっと"割って"ほしかった」。グリップの位置を捕手側に引いてタメをつくりながら、下半身は投手方向へとステップして均衡をつくることで、弓を引いたような状態になるのが「割れ」。20日に札幌ドームで「ニュー清宮でいこうか」と、稲葉GMとともに助言したリラックスした構えも「割れ」をつくるため。タイミングの取り方やボールの見え方も改善し、求めていた清宮の打撃に新庄監督も「完璧、ね」と笑顔を見せた。試合前には早実OBのソフトバンク王会長へあいさつ。フォームを気にしすぎていることを指摘されたうえで「相手との駆け引きだったり、球の軌道をもっと意識してみたらどうだ」とアドバイスされた。周囲の温かい支えの中で生まれた2年ぶりのアーチ。「日々、アドバイスをして頂いているおかげかなと思います」と感謝した。新庄監督は27日も「4番でいこう。4番ショート清宮君で」と笑った後に「明日4番、ファースト清宮君。そこから(打線は)並べていきます」と宣言。1軍出場も2年ぶりとなったこの日、スラッガー清宮のプロ野球人生は再び前に進み始めた。【木下大輔】
◆笑顔なくドーム球場の通路を歩いていたのは、半日前のことだった。「やってしまいました」。消沈する気持ちを何とか奮い立たせようとしていた。自宅に戻ってもぐっすりとは眠れなかったはずだ。「プロ」に求められるのは結果だ。気持ちの切り替えとポジティブ思考...。ソフトバンク今宮が悔しさをバネに、蘇生した。開幕戦は2番遊撃で先発出場。いきなり初回無死一塁で送りバントを失敗。初対戦の新人北山の球に職人技を持つ男も差された。ガルビスの満塁弾でチームは逆転勝ち。藤本新監督も興奮する開幕白星だったが、今宮は3打席で交代。代わった遊撃を争うガルビスが大ヒーローとなっただけに気持ちは複雑だ。あまりにも鮮明な「明暗」だった。2戦目で雪辱した。打順は8番に下がったが、遊撃で先発出場。2回に今季初安打となる左翼線二塁打を放つと、同点の5回には1死から左翼フェンス直撃の二塁打。大量5点を挙げる口火となった。昨年までの今宮だったら、この2本で安心したかもしれない。開幕戦の失敗を取り返すには十分な2二塁打だ。だが、8回に巡ってきた4打席目には左腕長谷川威からしぶとく遊撃へ内野安打を放って「猛打賞」とした。「本当にやるしかないという気持ちで試合に臨みました。今日は打席の感覚も非常に良かった。こういう日を1日でも多くしていかなければならないと思う」。試合後、今宮は広報にコメントを託した。「野球人生を左右する1年になる」と言って臨んだ今季は、文字通り背番号「6」にとってサバイバルのシーズンとなる。三十路(みそじ)を超えた男にとって、あらためて存在感を見せつけるには絶対的な数字が必要なのである。そう、下を向いているヒマはないのだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。25日の開幕戦から一夜明け、心境を語った。「興奮はしていないけど、腹いっぱいで眠れなかった。遅い時間にご飯を食べたから。酒は飲んでいないよ。おなか空いていたからさ」25日の開幕戦では0-1の八回1死満塁からガルビスが1号逆転満塁弾。指揮官としての初陣を豪快に勝利で飾った。この日はビッグボスこと新庄監督との第2ラウンド。先発を託したのは東浜だ。また、26日は最強開運日とされている。一粒のもみが万倍にも実る稲穂になることに由来する一粒万倍日、〝最上の吉日〟とされている天赦日、干支をもとに12日ごとに回ってくる吉日「寅の日」の3つが重なるスーパーラッキーデーだ。「一番いい日。あんまり文句言うたらあかんねん、きょうは。何をやっても成功する日だから。いい方向に考えて、一日頑張ります」と藤本監督は笑い飛ばした。指揮官は同じく一粒万倍日と天赦日が重なった1月11日に筑後のファーム施設で行われた新人合同自主トレを視察。新人たちに訓示した。縁起を担ぐ藤本監督なら、開幕を連勝で飾れる。
◆日本ハムの先発メンバーが発表された。初勝利を目指す〝BIGBOSS〟新庄剛志監督(50)は前日25日の開幕戦から打って変わったオーダーを組み、4番に清宮を起用した。
◆ソフトバンク・栗原陵矢外野手(25)が二回無死、右翼席に1号ソロを放ち先制した。「巨さん(東浜巨)がリズムよくいいピッチングをしているので、何とか先制点をという思いで打席に立ちました。打ったのは真っすぐで、手応え十分でした。先制することができて良かったです」相手先発は左腕・堀。25日には中継ぎとして登板するなど、ビッグボスこと新庄監督ならではの先発抜擢で、一回は打線も無得点に終わった。二回、すぐさま日本ハムは投手交代。右腕・古川を送り出すと、打席に立ったのが栗原だ。1球目、146キロ直球を右翼席に弾き返した。この日の試合前では声出しを担当。「今年、副キャプテンをやらせてもらう栗原です!」と、25日の声出しを務めた柳田の内容を引き合いにしながら選手の笑いを誘っていた。副キャプテンというのは、まだ〝自称〟で藤本監督も「小さいc(キャプテンマーク)つけとけ」と話していた。副キャプテンとしてふさわしい一撃で、ビッグボスに先制パンチを浴びせた。
◆日本ハムの新外国人、アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)=前ジャイアンツ=が四回先頭で同点の1号ソロを左翼ホームランテラスへ放り込んだ。「日本での初ヒットがホームランになってくれて、アメージングな気持ちだね。3回までノーヒットに抑えられていたピッチャーから打てたことも、とてもうれしいです」この日は「1番・二塁」で初スタメン。第1打席は投ゴロも、四回の第2打席で本領を発揮した。カウント1―1からの3球目、高め148キロ直球をガツンと振り抜き左翼へ。ベンチでBIGBOSSから笑顔で待ち受けられた。趣味は『コールオブデューティ』(シューティングゲーム)などのビデオゲーム。打っては両打ち、守備では内外野をこなすユーティリティプレイヤーが、まずは名刺代わりの〝一撃〟で仕留めた。
◆ソフトバンクは東浜が序盤から飛ばして、7回2失点で初勝利。新加入の又吉は八回を無失点。打線は同点の五回に柳田、グラシアルの適時打などで5点を奪った。日本ハムはアルカンタラのソロ2発と清宮のソロにとどまった。
◆ソフトバンクは五回に一挙5得点を挙げ、開幕連勝。試合後、ソフトバンク・藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--東浜が7回2失点「球も強かったし、ゾーンで勝負できていた。走者は出したけど、そこをしっかりと踏ん張ったし。ホームランは仕方ないと思います」--又吉、藤井と新戦力も初登板「又吉は投げる予定ではなかったですけど、本人が投げたい投げたいということで。最後あわてる展開になりましたけど、藤井がびしっと決めてほしかったですけど。最後、森を出す展開になりました」--4点差という微妙な点差で藤井を九回に送り出した「投手コーチが藤井でいきたいと。僕の頭の中では津森でびしっとというのがあったんですけど、藤井もそういう展開でこれから一年、投げてもらわないといけないので」--五回2死満塁で柳田が2点中前打「クリーンアップが打ってくれたらこういうビッグイニングを作れる。できるだけクリーンアップの前に走者を出せるようにしていきたいです」) --日本ハムも細かい継投だった「きのうでわかっているので。一回一回、代わっていくんだろうなと。選手も集中してくれていると思います」--今宮も3安打「きのう悔しかったんじゃないですかね。練習のときからしっかりバッティングできていたし、これで乗っていけると思います」--悔しい思いを結果に変えた「きのうはバントも失敗してね。チャンスでも打てなくて、途中で代えられた。本人も悔しい思いがあったと思う。そういう悔しさをきょう、出してくれたのがこれから期待もできるし。外された悔しい気持ち。僕を憎んでくれたらいいんですよ。憎まれ役なら買いますから」--あす(27日)は3連勝がかかる「そうですね。あしたの試合が大事になってくると思うので、3タテでいきたいと思います」
◆ソフトバンクは快勝で連勝発進。東浜巨投手(31)が7回2失点で今季初勝利を挙げ、お立ち台に上がった。「緊張はしていました。正直、オープン戦もうまくいかないことの方が多くて、自分の状態を疑いたくなるようなこともありましたけど。でも練習してきてボール自体はよかったので。そこを信じて。腹をくくってマウンドに上がれた結果だと思います」三回までパーフェクト。失点を四回無死、六回1死とアルカンタラに浴びたソロアーチ2本にとどめ、リードを守ったままリリーフ陣にバトンを渡した。藤本監督も「球も強かったし、ゾーンで勝負できていた」とうなずいた。オープン戦は4試合に登板して防御率6・89。早々に開幕ローテーションの一角となり調整を一任されながらも、結果はついてこなかった。3月12日のヤクルト戦(神宮)では3回9失点。もう腹をくくるしかなくなった。 東浜巨を迎えるソフトバンク・藤本博史監督 「あそこで僕の中では戒めというか。あれだけ早いタイミングでローテに入るぞといってもらって。責任あるポジションで、ああいうピッチングをしてしまった。そこが自分の中では覚悟が決まる試合でした」迎えた自身の開幕。この日の最速は153キロと、やってきた練習の成果が出てきた。入場制限がなくなった土曜日のスタンド。お立ち台からの景色に「さすがに大きな声は出せないですけど、ボール先行になったときの大きな拍手だとか。選手の力になると、改めて感じました」と笑った。
◆開幕戦だった25日のナイターで5番手として救援した日本ハムの堀が、翌日のデーゲームで先発するという変則的な連投に臨んだ。昨季の最優秀中継ぎ投手にとって、先発マウンドは2019年9月以来、約2年半ぶり。「いつもとは違う感覚だったが、しっかり投げることを心がけた」と得点圏に走者を背負っても慌てず、1回無失点で後続につないで役目を果たした。
◆昨季1軍出場がなかった日本ハムの清宮が4番に座り、九回に2020年10月以来の本塁打を放った。25日に東京・早実高の大先輩であるソフトバンク王貞治球団会長から「(フォームではなく)相手との駆け引きや、球の軌道を意識してみたらどうだ」と助言を受け、豪快なスイングがよみがえった。オフにはソフトバンクの柳田と練習をともにし「開幕はホークスなので、一発かましてやりたい」と予告していた。きれいなアーチを右翼席へ描き「まさか本当にギータさん(右翼を守る柳田)の上に打てると思っていなかった」。恩返しを果たし、笑顔を見せた。
◆ビッグボスを相手に、開幕連勝だ。ソフトバンクの藤本監督は新庄ファイターズに快勝し、力強く3連勝宣言を決めた。「あしたの試合が大事になってくると思うので、3タテでいきたいと思います」1-1の五回に柳田、グラシアル、栗原の3者連続適時打で一挙5得点。主導権を握ると、先発・東浜も7回2失点で1勝目を手に入れた。同じ新監督として比較され続けてきた新庄監督に、早速カード勝ち越しを決めた。開幕を3連勝で飾れば2年連続だ。この日は一粒万倍日、〝最上の吉日〟とされている天赦日、12日ごとに回ってくる吉日「寅の日」の3つが重なる最強開運日。試合前に指揮官は「何をやっても成功する日だから。あんまり文句言うたらあかんねん、きょうは」と笑い飛ばしていた。四回2死、清宮の右翼ポールを越えた打球はファウルの判定。新庄監督がリクエストするも判定は変わらなかった。野球の神様も味方につけ、藤本ホークスが突き進む。
◆柳田がV打。1-1の五回2死満塁、左腕・河野の直球を中前にはじき返す2点打を放った。「みんなでつないだチャンスを生かして、勝ちにつなげられる一本を打つことができてよかった」。待望の今季初打点。五回は打者9人の攻撃だっただけに、主将は「きょうはみんなでつかんだ勝利でした。ナイスゲーム!」とご機嫌だった。
◆ソフトバンク・藤本監督は「あしたの試合が大事になってくると思うので、3タテでいきたいと思います」と力強く3連勝宣言した。1-1の五回に柳田、グラシアル、栗原の連続適時打で5得点。先発・東浜も7回2失点で1勝目を手にした。新監督として比較されてきた新庄監督に、早速カード勝ち越し。開幕カードを3連勝で飾れば2年連続だ。この日は一粒万倍日、最上の吉日とされている天赦日、12日ごとに回ってくる吉日「寅の日」の3つが重なる最強開運日。試合前、指揮官は「何をやっても成功する日。あまり文句言うたらあかんねん、きょうは」と笑っていた。四回、清宮の右翼ポールを越えた打球はファウルの判定。新庄監督がリクエストするも、覆らなかった。野球の神様も味方につけ、ホークスが突き進む。(竹村岳)
◆開幕2連敗を喫したが、〝BIGBOSSチルドレン〟の反撃が光明だ。初勝利を目指した日本ハム・新庄剛志監督(50)は、先発オーダーを開幕戦からガラッと変更。4番に起用した清宮幸太郎内野手(22)が九回、2シーズンぶりの本塁打を放った。「雰囲気、良かったもん。見逃し方が全然、キャンプ中と違って。低めのボールもしっかりと見逃して。あと、打った後がカッコいい。メジャーリーガーみたい」新庄節でたたえた。四回、ファウルとなった清宮の右翼ポール際への大飛球に対し、公式戦で初めて「リクエスト」をした。判定は覆らなかったが、九回に〝打ち直し〟てくれた。2020年10月25日以来、517日ぶりのアーチを架けた清宮は「自分にとっては、今日が開幕戦。自信を持って打席に入れました」と胸を張った。オープン戦最終戦となった20日に新庄監督と稲葉GMから打撃指導を受け、バットを低めに構えるように変更。19年以来の4番起用に応えた。 この日の打線は、開幕戦と同じ打順、ポジションで出場した選手は一人もいなかった。開幕から2試合で1軍にいる野手は全員が出場。投手も11人がマウンドに立った。九回、清宮の本塁打で3点差に迫り、なお2死満塁。新庄監督は延長戦の可能性が残る状況で最後の捕手、宇佐見を代打に送る勝負手を打った。目先の勝敗よりも、長期的な視野での育成に取り組む就任1年目の春。「追い付かないと(いけない)というより、経験をさせたい」と意図を明かした。清宮を2試合続けて4番で起用することも示唆。初勝利へ、三度目の正直に挑む。(箭内桃子)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
141 | 10 (+6) | 4 (+3) | 2 (+1) | 2 (+1) |
0.266 (↑0.008) | 0.000 (-) |
1 (-) |
ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
142 | 4 (-) | 0 (-) | 0 (-) | 2 (-) |
0.194 (-) | 0.000 (-) |
3 (2↓) |
ORIX |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 0.5 (↑0.5) |
141 | 6 (-) | 5 (+5) | 0 (-) | 0 (-) |
0.131 (↓0.081) | 0.000 (-) |
3 (1↑) |
西武 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 0.5 (↓0.5) |
141 | 5 (+5) | 6 (-) | 1 (+1) | 1 (+1) |
0.217 (↑0.079) | 0.000 (-) |
5 (1↓) |
楽天 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
142 | 0 (-) | 4 (-) | 0 (-) | 1 (-) |
0.097 (-) | 0.000 (-) |
5 (1↓) |
日本ハム |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 1.5 (↓0.5) |
141 | 4 (+3) | 10 (+6) | 4 (+3) | 1 (-) |
0.175 (↑0.042) | 0.000 (-) |
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